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JPH0529398Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0529398Y2
JPH0529398Y2 JP1987162866U JP16286687U JPH0529398Y2 JP H0529398 Y2 JPH0529398 Y2 JP H0529398Y2 JP 1987162866 U JP1987162866 U JP 1987162866U JP 16286687 U JP16286687 U JP 16286687U JP H0529398 Y2 JPH0529398 Y2 JP H0529398Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
friction
cam member
gear
differential case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987162866U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0167362U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987162866U priority Critical patent/JPH0529398Y2/ja
Publication of JPH0167362U publication Critical patent/JPH0167362U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0529398Y2 publication Critical patent/JPH0529398Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両において左右両輪の回転数に差
を生じた場合、その回転数差に応じた差動制限ト
ルクを得る差動制限装置に関する。
(従来の技術) 従来、差動回転数差に応じた差動制限トルクを
得る差動制限装置としては、本出願人による特願
昭第61−218668号がある。この差動制限装置にお
いては、複数の摩擦クラツチ板がデフケースとサ
イドギヤとの間に介装され、このサイドギヤの外
周に形成されたドライブギヤに噛合うギヤと同軸
上に油圧ポンプがデフケースに対して固定されて
いる。更に、デフケース内には油圧アクチユエー
タが摩擦クラツチ板に圧接するように設けられ、
この油圧アクチユエータは油圧ポンプと油路を介
して連通している。
この構成において、差動が生じた場合、サイド
ギヤとデフケースとの回転数に差が生じ、油圧ポ
ンプが作動され、その回転数に比例したオイル吐
出圧でもつて油圧アクチユエータにより摩擦クラ
ツチ板が圧接されて差動制限トルクが発生する。
一方、差動回転時にデフケース内の摩擦摺動箇
所を潤滑するように構成された差動装置として
は、本出願人による実願昭第61−142060号があ
る。この差動装置においては、サイドギヤの外周
部に設けたドライブギヤに噛合うギヤと同軸上に
油圧ポンプがデフケースに固定されている。ま
た、デフケース内には油圧ポンプの吐出口と各摩
擦摺動箇所とを連通する油路が形成されている。
そして、デフケースとサイドギヤとの間に相対回
転が生じると、油圧ポンプが作動されて、油路を
介して油を各摩擦摺動箇所に供給し、潤滑作用を
なす構成となつている。
(考案が解決しようとする問題点) 例えば、車両の駆動輪が雪路等の摩擦係数の小
さな路面上にあつて、これから脱出しようとする
には大きな差動制限トルクを発生させることが必
要となるが、トルク比例タイプの差動制限装置に
あつては入力トルクがもともと小さい為に大きな
差動制限トルクが得られない。
一方、差動回転数比例タイプの差動制限装置の
うち、ビスカスカツプリングを用いたものがある
が、このものにあつては、大きな差動制限トルク
を得るためには、摩擦面数を増加させたり、粘性
流体の充填率を上げたり、あるいはその粘度を上
げたりしている。しかし、これらの手段によれ
ば、カツプリングの構造が大型化し、重量増加を
招くとともに、粘性流体の温度上昇によつてハン
プ現象(摩擦板が相互に接触した状態)が生じや
すいという問題が生じる。
本考案は、このような問題点の解決をその目的
とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点を解決するために、本考案に係る
差動制限装置は、デフケース内に回転可能に支持
された1対のサイドギヤの少なくとも一方のサイ
ドギヤの背面に形成されたカム面と、このサイド
ギヤに対して相対回転可能で、かつ前記カム面に
噛合うカム面を有するカムメンバと、カムメンバ
の外周部に一体に形成されたドライブギヤと、デ
フケースに固定され、その回転軸に前記のドライ
ブギヤと常時噛合うドリブンギヤを設けた油圧ポ
ンプと、前記油圧ポンプの吐出口から吐出される
潤滑油を差動時における前記デフケース内の摩擦
摺動箇所へ供給する油路と、前記カムメンバとデ
フケースとの間で摩擦を発揮する複数の摩擦板か
らなる第1摩擦クラツチと、前記一方のサイドギ
ヤとデフケースとの間で摩擦を発揮する複数の摩
擦板からなる第2摩擦クラツチとのそれぞれから
なる構成を有する。
(作用) 上記構成において、左右両駆動輪の回転数に差
を生じた場合、即ち、差動回転数が生じた場合、
油圧ポンプの回転抵抗トルクがカムの作用により
その反力として摩擦クラツチの摩擦板に大きな押
付力(スラスト力)を付与することができる。従
つて、差動回転数に比例して大きな差動制限トル
クを得ることができる。更に、カムメンバの背面
に設けた第1摩擦クラツチの摩擦トルクがカムの
作用により再び第1、第2摩擦クラツチの摩擦板
に押付力が付与されることになるので、押付力が
倍力されてより大きな差動制限トルクを得ること
ができる。
(実施例) 次に本発明の実施例を図面によつて説明する。
周知のように、デフケース1は図示しないデフ
キヤリア内で回転可能に支持されている。デフケ
ース1の内部には複数のデフピニオン(図示せ
ず)及び左右のサイドギヤ2,3からなる差動歯
車列が組込まれている。デフケース1の外側には
リングギヤ4が固定ボルト5,5を介して締着さ
れている。リングギヤ4は図示しないドライブシ
ヤフトのドライブピニオンと常時噛合つており、
駆動源からの駆動力が入力される。
デフピニオンは周知のようにデフケース1に固
着されたピニオンシヤフト(図示せず)に回転可
能に軸支されている。そして、各サイドギヤ2,
3はそれぞれ左右の駆動輪(図示せず)に回転力
を伝えるアクスルシヤフト6,7に結合されてい
る。従つて、リングギヤ4に入力された駆動力
は、差動歯車列を介して、両アクスルシヤフト
6,7に伝達されて、両駆動輪が回転される。
なお、左右の駆動輪に回転差が生じたときは両
サイドギヤ2,3が差動回転をすることとなり、
同時にこれらサイドギヤ2,3とデフケース1と
の間に相対回転が生じる。
両サイドギヤ2,3のうち図面の左側に位置す
るサイドギヤ2(以下、サイドギヤレフトとい
う)の背面にはカム面8が形成されている。また
サイドギヤレフト2のボス部にはカムメンバ9が
回転可能かつ摺動可能に設けられ、このカムメン
バ9の前記サイドギヤレフト2のカム面8との対
向面には該カム面8と噛合するカム面10が形成
されている。従つて、サイドギヤレフト2とカム
メンバ9とは通常(非差動回転時)において一体
的に回転する。カムメンバ9の背面において、サ
イドギヤレフト2のボス部外周にはウエーブスプ
リング11が設けられ非差動回転時において、カ
ムメンバ9をサイドギヤレフト2側に付勢してい
る。更にこのカムメンバ9の外周部には、後述す
るドリブンギヤ12と常時噛合するドライブギヤ
13が形成されている。
カムメンバ9の背面側にはカムメンバ9のボス
部外周面にスプライン嵌合されたインナプレート
14と、デフケース1の内周面にスプライン嵌合
されたアウタプレート15とが組み込まれて構成
された第1摩擦クラツチ16が設けられている。
更に、第1摩擦クラツチ16の背面側にはサイ
ドギヤレフト2のボス部外周面にスプライン嵌合
されたインナプレート17とデフケース1の内周
面にスプライン嵌合されたアウタプレート18と
が組み込まれて構成された第2摩擦クラツチ19
が設けられている。尚、第2摩擦クラツチ19の
背面はデフケース1の内側壁に当接されている。
油圧ポンプ20はデフケース1に固定されてお
り、その回転軸21はデフケース1に軸支されて
いる。回転軸21には前記カムメンバ9のドライ
ブギヤ13と噛合するドリブンギヤ12が設けら
れている。また、デフケース1内には、油圧ポン
プ20の吐出口22と各摩擦摺動箇所A,Bとを
連通する油路23が形成されている。これによ
り、サイドギヤがデフケース1に対して相対回転
を生じたときには、ドライブギヤ13及びこれに
噛合う小径のドリブンギヤ12を介して油圧ポン
プ20の回転軸21が回転駆動されることにな
る。
上記のように構成した差動制限装置において、
例えば車両が旋回することによつて左右の駆動輪
に回転差が生じたときには、前記各サイドギヤ
2,3が差動回転を起し、同時に両サイドギヤ
2,3とデフケース1との間においても相対回転
が発生する。これによつて、サイドギヤレフト2
と一体的に回転するカムメンバ9のドライブギヤ
13を介して、ドリブンギヤ12が自転される。
その結果、油圧ポンプ20の回転軸21がそのと
きの差動回転数に比例した回転速度で駆動され
る。この結果、そのときの差動回転数に比例した
量の圧油が油圧ポンプ20の吐出口22から吐出
され、油路21を介して各摩擦摺動箇所A,Bに
供給されて潤滑される。
一方、このとき油圧ポンプ20には回転速度に
比例した回転抵抗トルクが発生し、このトルクが
ドリブンギヤ12を介してカムメンバ9に伝達さ
れて、カムメンバ9とサイドギヤレフト2との間
には回転差が生じる。この結果、カムメンバ9の
カム面10とサイドギヤレフト2のカム面8との
間にカム作用が働き、カムメンバ9はサイドギヤ
レフト2のカム面8から押付力を付与される。こ
の押付力は第1及び第2摩擦クラツチ16,19
内に摩擦トルクを発生させる。第2摩擦クラツチ
19に発生した摩擦トルクはそのまま差動制限ト
ルクとして作用する。一方、第1摩擦クラツチ1
6内に生じた摩擦トルクはカムメンバ9の回転抵
抗トルクとして作用し、カムメンバ9のカム面1
0に対して、サイドギヤレフト2のカム面8から
カム反力が再び付与されて、そのカム反力が第
1、第2摩擦クラツチ16,19に押付力として
作用する。従つて、第1摩擦クラツチ16からの
押付力は第2摩擦クラツチ19に対して倍力され
て、そのとき第2摩擦クラツチ19に発生する摩
擦トルクが差動制限トルクとなる。このとき、第
1摩擦クラツチ16に発生する摩擦トルクは、 μ0<R0/(R1n0tanθ)の関係を満足するよう
に第1摩擦クラツチ16のインナプレート14と
アウタプレート15との摩擦係数μ0を設定するこ
とが必要である。ここで、R1は摩擦板の有効半
径、n0は摩擦板の摩擦面数、R0はカムの有効半
径、θはカム圧力角を示す。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、サイドギヤの少
なくとも一方のサイドギヤの背面にカム面を形成
し、非差動回転時にこのカム面に噛合うカム面を
有するカムメンバを設け、このカムメンバの外周
部にはドライブギヤが一体に形成されている。更
にこのドライブギヤと常時噛合うドリブンギヤが
デフケースに固定された油圧ポンプの回転軸に設
けられている。更に、カムメンバのボス部とデフ
ケース内周面との間には第1摩擦クラツチが設け
られ、前記一方のサイドギヤのボス部とデフケー
ス内周面との間には第2摩擦クラツチが設けられ
ている。この構成により、差動が生じた場合、油
圧ポンプの回転抵抗トルクがカムメンバのカム面
とサイドギヤのカム面との間のカム作用によりそ
の反力として第1、第2摩擦クラツチの摩擦板に
押付力を付与する。この押付力は第2摩擦クラツ
チに差動回転数に比例した差動制限トルクとして
作用する。この場合、第1摩擦クラツチに生じる
摩擦トルクはカム作用により再び第1、第2摩擦
クラツチに押付力が付与され、第2摩擦クラツチ
には押付力が倍力されて付与されることになり、
より大きな差動制限トルクを得ることができる効
果がある。
また、同じく差動が生じた場合に、その油圧ポ
ンプから油路を通つて摩擦摺動箇所へ潤滑油が供
給されるため、差動時すなわち潤滑油が必要なと
きにのみ効果的な潤滑を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示す差動制限装置の部
分断面図である。 1……デフケース、2,3……サイドギヤ、
8,10……カム面、9……カムメンバ、12…
…ドリブンギヤ、13……ドライブギヤ、16…
…第1摩擦クラツチ、19……第2摩擦クラツ
チ、20……油圧ポンプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 デフケース内に回転可能に支持された1対のサ
    イドギヤの少なくとも一方のサイドギヤの背面に
    形成されたカム面と、 このサイドギヤに対して相対回転可能で、かつ
    前記カム面に噛合うカム面を有するカムメンバ
    と、 カムメンバの外周部に一体に形成されたドライ
    ブギヤと、 デフケースに固定され、その回転軸に前記のド
    ライブギヤと常時噛合うドリブンギヤを設けた油
    圧ポンプと、 前記油圧ポンプの吐出口から吐出される潤滑油
    を差動時における前記デフケース内の摩擦摺動箇
    所へ供給する油路と、 前記カムメンバとデフケースとの間で摩擦を発
    揮する複数の摩擦板からなる第1摩擦クラツチ
    と、 前記一方のサイドギヤとデフケースとの間で摩
    擦を発揮する複数の摩擦板からなる第2摩擦クラ
    ツチとのそれぞれからなる差動制限装置。
JP1987162866U 1987-10-24 1987-10-24 Expired - Lifetime JPH0529398Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987162866U JPH0529398Y2 (ja) 1987-10-24 1987-10-24

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JP1987162866U JPH0529398Y2 (ja) 1987-10-24 1987-10-24

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JPH0167362U JPH0167362U (ja) 1989-04-28
JPH0529398Y2 true JPH0529398Y2 (ja) 1993-07-28

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58184343A (ja) * 1982-04-19 1983-10-27 Haseo Hanada 差動制御装置
JPS60159448A (ja) * 1984-01-31 1985-08-20 Tochigi Fuji Ind Co Ltd デフアレンシヤル装置

Also Published As

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JPH0167362U (ja) 1989-04-28

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