JPH05285411A - 砕砂ダスト除去装置 - Google Patents
砕砂ダスト除去装置Info
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- JPH05285411A JPH05285411A JP13745192A JP13745192A JPH05285411A JP H05285411 A JPH05285411 A JP H05285411A JP 13745192 A JP13745192 A JP 13745192A JP 13745192 A JP13745192 A JP 13745192A JP H05285411 A JPH05285411 A JP H05285411A
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- JP
- Japan
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- casing
- crushed sand
- plate
- dust
- dispersion plate
- Prior art date
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- Disintegrating Or Milling (AREA)
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 砕砂中のダスト(微粉)を容易に,かつ,任
意に除去できるイニシャルコストが安価で,ランニング
コストも低く,運転操作の容易な砕砂ダスト除去装置を
提供する。 【構成】 単胴筒状のケーシング210の中心軸240
に分散板250を回転自在に配設するとともに,分散板
250上に砕砂を供給する原料投入管270を設け,ケ
ーシング210の上部に回転翼280をサポート280
aを介して分散板250に固設し,ケーシング内側へ突
出する進退動自在な水平平板からなるバルブプレート2
90を回転翼280の直下に配設し,ケーシング210
の底板210bに砕砂の排出口210cおよび底板21
0bを掃過するスクレーパを備え,ケーシング210上
部に旋回上昇気流の排出用の連絡管およびサイクロンを
接続した。
意に除去できるイニシャルコストが安価で,ランニング
コストも低く,運転操作の容易な砕砂ダスト除去装置を
提供する。 【構成】 単胴筒状のケーシング210の中心軸240
に分散板250を回転自在に配設するとともに,分散板
250上に砕砂を供給する原料投入管270を設け,ケ
ーシング210の上部に回転翼280をサポート280
aを介して分散板250に固設し,ケーシング内側へ突
出する進退動自在な水平平板からなるバルブプレート2
90を回転翼280の直下に配設し,ケーシング210
の底板210bに砕砂の排出口210cおよび底板21
0bを掃過するスクレーパを備え,ケーシング210上
部に旋回上昇気流の排出用の連絡管およびサイクロンを
接続した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,砕砂プラントに使用さ
れる破砕機で生産された砕砂中の微粉(ダスト)を取除
くために使用される砕砂ダスト除去装置に関する。
れる破砕機で生産された砕砂中の微粉(ダスト)を取除
くために使用される砕砂ダスト除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,天然砂(川砂,山砂,陸砂利,海
砂)の枯渇によって,砕石業における砕砂の生産量は年
々増加の傾向を示しており,今後ともその需要は旺盛で
ある。そして砕石の生産方法では従来から採掘岩石の小
割りを行なう破砕機を使用する砕砂プラントがあり,破
砕機による破砕作業では必然的に所望のサイズよりも小
さい微粉の生成を余儀なくさせられる。図3は従来の砕
砂プラントのフローシートを示し,原料ビン10の原料
は振動フィーダ20で切出されてコーンクラッシャ30
で破砕され,振動篩40で篩分けされ所望の粒度以上の
オーバサイズは再びコーンクラッシャ30へリサイクル
される。アンダサイズの砕砂はエアセパレータ50へ送
られ,分級により砕砂とそれ以下の微粉(ダスト)に選
別される。図中のQf,Qc,Qr,Qp,Qd,Qs
は各々時間当りの生成量を示す。
砂)の枯渇によって,砕石業における砕砂の生産量は年
々増加の傾向を示しており,今後ともその需要は旺盛で
ある。そして砕石の生産方法では従来から採掘岩石の小
割りを行なう破砕機を使用する砕砂プラントがあり,破
砕機による破砕作業では必然的に所望のサイズよりも小
さい微粉の生成を余儀なくさせられる。図3は従来の砕
砂プラントのフローシートを示し,原料ビン10の原料
は振動フィーダ20で切出されてコーンクラッシャ30
で破砕され,振動篩40で篩分けされ所望の粒度以上の
オーバサイズは再びコーンクラッシャ30へリサイクル
される。アンダサイズの砕砂はエアセパレータ50へ送
られ,分級により砕砂とそれ以下の微粉(ダスト)に選
別される。図中のQf,Qc,Qr,Qp,Qd,Qs
は各々時間当りの生成量を示す。
【0003】一方,図4は図3のフローシートの各工程
における粒度分布曲線図を示し,原料粒度は破砕され
てとなり,篩分け後のアンダサイズはとなる。この
砕砂中には約5〜10%のダストを含んでおり,分級の
結果最終製品としてのものが得られる(はダストの
粒度分布)が,JIS砕砂規格である2つの点線の範囲
内に入っているので規格を満足する砕砂となる。またJ
IS規格では骨材中に含有する74以m以下のダストが
全量の7%以下とする規定があり,ダストの混入は品質
に悪い影響を与えるので極力排除しなければならない。
における粒度分布曲線図を示し,原料粒度は破砕され
てとなり,篩分け後のアンダサイズはとなる。この
砕砂中には約5〜10%のダストを含んでおり,分級の
結果最終製品としてのものが得られる(はダストの
粒度分布)が,JIS砕砂規格である2つの点線の範囲
内に入っているので規格を満足する砕砂となる。またJ
IS規格では骨材中に含有する74以m以下のダストが
全量の7%以下とする規定があり,ダストの混入は品質
に悪い影響を与えるので極力排除しなければならない。
【0004】砕砂プラントにおける砕砂に含有中のダス
トは大凡400μm以下のもので,これを砕砂より除去
するためのエアセパレータ50は,スターテバント型エ
アセパレータ100が使用される。図5はスターテバン
ト型エアセパレータ100の縦断面図を示し,外側ケー
シングiと内側ケーシングfとからなる缶体の中心軸上
に可変速電動機Mによって回転駆動される鉛直の回転軸
nに分散板c,主ブレードeおよび補助ブレードdが固
設され回転する。原料供給口aよりシュートbを経由し
て分散板cに投入された原料は,分散板cによって遠心
力を付与されて内側ケーシングfに向かって円周均等に
放射状に水平に放出され,主ブレードeの回転によって
生じた循環旋回気流は,内側ケーシングfにて上昇旋回
気流となり,分散された原料粉粒体のうち微粉を上方に
運び補助ブレードdを通過する。この際粉粒体は補肋ブ
レードdによって遠心力と慣性力を与えられ,粗粒と微
粉とに分離され,微粉のみ主ブレードeに吸い込まれ,
慣性力の大きい粗粒は内側ケーシングf内面に衝突し壁
面に沿って沈降し粗粒排出口Iより排出される。一方,
主ブレードeに吸い込まれた微粉は,内側ケーシングf
と外側ケーシングiとの環状空間mに運び込まれて,環
状降下旋回気流により遠心力を与えられ,外側ケーシン
グi内壁面に沿って螺旋状に下方に運ばれ,重力によっ
て下方の微粉出口Kより排出される。図中の環状空間m
を通過した環状旋回気流は内側ケーシングfの中間部に
設けられたガイドベーンJより内側へ吸い込まれて前記
の旋回上昇気流となって循環しながら分離作用を繰返し
行なう。粉粒体の比重や微粒子の形状ならびに分級点
(Cut Point)によって回転軸nの回転数が設
定され,また設計上の補助ブレードdの枚数も分級点の
設定に関与するが,分級点の微妙な調整は主ブレードe
と補助ブレードdの間に設けた水平方向伸縮自在なバル
ブプレートgの調整によってコントロールする。Pおよ
びQは熱交換用の空気入口および出口である。
トは大凡400μm以下のもので,これを砕砂より除去
するためのエアセパレータ50は,スターテバント型エ
アセパレータ100が使用される。図5はスターテバン
ト型エアセパレータ100の縦断面図を示し,外側ケー
シングiと内側ケーシングfとからなる缶体の中心軸上
に可変速電動機Mによって回転駆動される鉛直の回転軸
nに分散板c,主ブレードeおよび補助ブレードdが固
設され回転する。原料供給口aよりシュートbを経由し
て分散板cに投入された原料は,分散板cによって遠心
力を付与されて内側ケーシングfに向かって円周均等に
放射状に水平に放出され,主ブレードeの回転によって
生じた循環旋回気流は,内側ケーシングfにて上昇旋回
気流となり,分散された原料粉粒体のうち微粉を上方に
運び補助ブレードdを通過する。この際粉粒体は補肋ブ
レードdによって遠心力と慣性力を与えられ,粗粒と微
粉とに分離され,微粉のみ主ブレードeに吸い込まれ,
慣性力の大きい粗粒は内側ケーシングf内面に衝突し壁
面に沿って沈降し粗粒排出口Iより排出される。一方,
主ブレードeに吸い込まれた微粉は,内側ケーシングf
と外側ケーシングiとの環状空間mに運び込まれて,環
状降下旋回気流により遠心力を与えられ,外側ケーシン
グi内壁面に沿って螺旋状に下方に運ばれ,重力によっ
て下方の微粉出口Kより排出される。図中の環状空間m
を通過した環状旋回気流は内側ケーシングfの中間部に
設けられたガイドベーンJより内側へ吸い込まれて前記
の旋回上昇気流となって循環しながら分離作用を繰返し
行なう。粉粒体の比重や微粒子の形状ならびに分級点
(Cut Point)によって回転軸nの回転数が設
定され,また設計上の補助ブレードdの枚数も分級点の
設定に関与するが,分級点の微妙な調整は主ブレードe
と補助ブレードdの間に設けた水平方向伸縮自在なバル
ブプレートgの調整によってコントロールする。Pおよ
びQは熱交換用の空気入口および出口である。
【0005】このように,主ブレードeは風量調節に使
用し,主ブレードeの羽根枚数を増すと風量は増加す
る。また,回転軸nの回転数を増加することによっても
風量は増加するが,分級点も同時に変更される。補助ブ
レードdは粉末度(分級点)の調整に使用し,羽根枚数
を増すと細かくなる。バルブプレートgは,ハンドルh
を操作することにより同様に粉末度の調整に使用し,微
調整に効果があり開度を小さくする(内側へ多く突出す
る)と分級点は細かくなる。
用し,主ブレードeの羽根枚数を増すと風量は増加す
る。また,回転軸nの回転数を増加することによっても
風量は増加するが,分級点も同時に変更される。補助ブ
レードdは粉末度(分級点)の調整に使用し,羽根枚数
を増すと細かくなる。バルブプレートgは,ハンドルh
を操作することにより同様に粉末度の調整に使用し,微
調整に効果があり開度を小さくする(内側へ多く突出す
る)と分級点は細かくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】砕石業における砕砂の
ダスト除去は比較的歴史が浅く,砕砂中の微粉(ダス
ト)を乾式で取除くための決定的な分級機が現在のとこ
ろ存在しない。したがって,前記したようにスターテバ
ント型エアセパレータ等既存の高級な分級機を使用して
いるが,目的に比較してイニシアルコストが高く,動力
原単位も大きく,かつ,分級操作が比較的難しい等の難
点があり,分級精度がそれほど高くなくて,動力原単位
が低く,かつ,イニシアルコストの廉価なダスト処理用
に適した砕砂ダスト除去装置の出現が望まれていた。ま
た,砕砂に含有するダストを水で洗浄する湿式の方法で
は,洗浄と乾燥と排水処理という工程があらたに加わっ
た砕砂プラントとなり,イニシアルコストおよびランニ
ングコストが上昇し生産コストが上昇するという欠点が
あった。
ダスト除去は比較的歴史が浅く,砕砂中の微粉(ダス
ト)を乾式で取除くための決定的な分級機が現在のとこ
ろ存在しない。したがって,前記したようにスターテバ
ント型エアセパレータ等既存の高級な分級機を使用して
いるが,目的に比較してイニシアルコストが高く,動力
原単位も大きく,かつ,分級操作が比較的難しい等の難
点があり,分級精度がそれほど高くなくて,動力原単位
が低く,かつ,イニシアルコストの廉価なダスト処理用
に適した砕砂ダスト除去装置の出現が望まれていた。ま
た,砕砂に含有するダストを水で洗浄する湿式の方法で
は,洗浄と乾燥と排水処理という工程があらたに加わっ
た砕砂プラントとなり,イニシアルコストおよびランニ
ングコストが上昇し生産コストが上昇するという欠点が
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上に述べた課題を解決す
るために,本発明の砕砂ダスト除去装置においては,単
胴円筒状のケーシング内の中心軸に垂下する回転軸に水
平円板からなる分散板を回転自在に配設するとともに,
該分散板上に砕砂の粉粒体を供給する投入管を設け,該
ケーシングの上部に円周複数個の垂直平板からなる回転
翼をサポートを介して前記分散板に固設し,該回転翼の
直下のケーシングより内側へ進退動自在な水平平板から
なるバルブプレートを円周複数個配設し,該ケーシング
の底面に砕砂の排出口を設けるとともに該底面上面を掃
過するスクレーパを前記回転軸に固設し,該ケーシング
最上部に該ケーシング内の旋回上昇気流が切線方向に排
出される排出管を設けるとともに,該排出管にダスト捕
集用のサイクロンを接続し,かつ,該サイクロンの排気
口と前記ケーシング下部の空気取入口とを接続する気流
の循環経路を具備した構成とした。
るために,本発明の砕砂ダスト除去装置においては,単
胴円筒状のケーシング内の中心軸に垂下する回転軸に水
平円板からなる分散板を回転自在に配設するとともに,
該分散板上に砕砂の粉粒体を供給する投入管を設け,該
ケーシングの上部に円周複数個の垂直平板からなる回転
翼をサポートを介して前記分散板に固設し,該回転翼の
直下のケーシングより内側へ進退動自在な水平平板から
なるバルブプレートを円周複数個配設し,該ケーシング
の底面に砕砂の排出口を設けるとともに該底面上面を掃
過するスクレーパを前記回転軸に固設し,該ケーシング
最上部に該ケーシング内の旋回上昇気流が切線方向に排
出される排出管を設けるとともに,該排出管にダスト捕
集用のサイクロンを接続し,かつ,該サイクロンの排気
口と前記ケーシング下部の空気取入口とを接続する気流
の循環経路を具備した構成とした。
【0008】
【作用】本発明は以上のように構成されているので,原
料投入管より分散板上に供給された粉粒体は,回転する
分散板によって遠心力を付与されてほぼ円周方向水平に
均等に放射され,空気取入口より導入されて回転翼の回
転によってケーシング内を流れる旋回上昇気流により,
気流によって受ける上向きの抗力と重力との差異による
分級作用を受け,粗粒は気流の抗力に打ち克って自重に
よりケーシングの底面まで落下し,分散板とともに回転
するスクレーパにより底面上を掃過されて排出口より機
外へ排出される。また,砕砂中に含有するダスト(微
粉)は前記の旋回上昇気流に乗り旋回上昇気流とともに
排出管を通りサイクロンへ向かうが,この際回転翼の直
下に配設されるバルブプレートの突出長さの調整による
第2次の分級作用を受けて微粉中の粗粒は排除され,粗
粒排出口に向かう。このようにしてサイクロンへ入った
含塵ガス中のダストはサイクロンで捕集され,ダスト捕
集後の清浄空気は循環経路を経て空気取入口より再びケ
ーシング内へ導入される。
料投入管より分散板上に供給された粉粒体は,回転する
分散板によって遠心力を付与されてほぼ円周方向水平に
均等に放射され,空気取入口より導入されて回転翼の回
転によってケーシング内を流れる旋回上昇気流により,
気流によって受ける上向きの抗力と重力との差異による
分級作用を受け,粗粒は気流の抗力に打ち克って自重に
よりケーシングの底面まで落下し,分散板とともに回転
するスクレーパにより底面上を掃過されて排出口より機
外へ排出される。また,砕砂中に含有するダスト(微
粉)は前記の旋回上昇気流に乗り旋回上昇気流とともに
排出管を通りサイクロンへ向かうが,この際回転翼の直
下に配設されるバルブプレートの突出長さの調整による
第2次の分級作用を受けて微粉中の粗粒は排除され,粗
粒排出口に向かう。このようにしてサイクロンへ入った
含塵ガス中のダストはサイクロンで捕集され,ダスト捕
集後の清浄空気は循環経路を経て空気取入口より再びケ
ーシング内へ導入される。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施例を示し,
図1は砕砂ダスト除去装置の全体縦断面図,図2は砕砂
ダスト除去装置の平面図である。図において,砕砂ダス
ト除去装置200は,単胴円筒状のケーシング210の
上部中心軸上に可変速電動機220およびチエン(また
はVベルト)230を介して回転自在な回転軸240に
固設された水平円板状の分散板250を取付け,この分
散板250上へ原料を投入する投入口270aを有する
原料供給管270を回転軸240の周囲に設け,さらに
ケーシング210の上部にケーシング210の直径より
大きな直径を有する上部ケーシング210aを設けて,
ここに垂直平板からなる円周等ピッチで配列した複数個
の回転翼280を分散板250に固設したサポート28
0aを介して配設する。サポート280aと前記の原料
投入管270の下端との間には軸受280bが配設され
る。また,回転翼280の直下にはケーシング210
(実際には上部ケーシング210aの下端部)から内側
へ進退動自在な水平平板からなる突出板290aを有す
るバルブプレート290が円周複数個配設される。バル
ブプレート290の進退動手段は手動のほかエアシリン
ダや油圧シリンダまたは電動機等の動力手段が採用し得
る。
詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施例を示し,
図1は砕砂ダスト除去装置の全体縦断面図,図2は砕砂
ダスト除去装置の平面図である。図において,砕砂ダス
ト除去装置200は,単胴円筒状のケーシング210の
上部中心軸上に可変速電動機220およびチエン(また
はVベルト)230を介して回転自在な回転軸240に
固設された水平円板状の分散板250を取付け,この分
散板250上へ原料を投入する投入口270aを有する
原料供給管270を回転軸240の周囲に設け,さらに
ケーシング210の上部にケーシング210の直径より
大きな直径を有する上部ケーシング210aを設けて,
ここに垂直平板からなる円周等ピッチで配列した複数個
の回転翼280を分散板250に固設したサポート28
0aを介して配設する。サポート280aと前記の原料
投入管270の下端との間には軸受280bが配設され
る。また,回転翼280の直下にはケーシング210
(実際には上部ケーシング210aの下端部)から内側
へ進退動自在な水平平板からなる突出板290aを有す
るバルブプレート290が円周複数個配設される。バル
ブプレート290の進退動手段は手動のほかエアシリン
ダや油圧シリンダまたは電動機等の動力手段が採用し得
る。
【0010】ケーシング210の最下部の底板210b
の円周1個所には砕砂の粗粒の排出口210cが設けら
れるとともに,底板210bの上面を掃過するスクレー
パ242が回転軸240に取付けられる。符号240a
は回転軸240を軸支する軸受である。また,上部ケー
シング210aの最上部の円周1ケ所に開口を設け,図
2に示すように,回転翼280の回転によって流れる旋
回気流が上部ケーシング210aの接線方向へ排出さ
れ,下流に設置したサイクロン300へ導かれる連絡管
292が設けられる。サイクロン300は通常使用され
る切線流入型サイクロンあるいは渦巻サイクロンが使用
される。サイクロン300の排気口300aとケーシン
グ210の下部に設けた空気流入管282との間には循
環管310が連結される。空気流入管282はケーシン
グ210の中心に向かってケーシング210に直交して
設けるが,ケーシング210内に発生する旋回気流の方
向,すなわち,回転翼280の回転方向に向かって接線
状に取付けても良い。なお,本実施例ではサイクロン3
00の排気口300aと空気流入管282との間に循環
管310を設けて,空気を循環させる方式としたが,サ
イクロン300の集塵後の清浄空気をそのまま大気放出
とし,ケーシング210へは自然大気を流入する方式と
してもかまわない。
の円周1個所には砕砂の粗粒の排出口210cが設けら
れるとともに,底板210bの上面を掃過するスクレー
パ242が回転軸240に取付けられる。符号240a
は回転軸240を軸支する軸受である。また,上部ケー
シング210aの最上部の円周1ケ所に開口を設け,図
2に示すように,回転翼280の回転によって流れる旋
回気流が上部ケーシング210aの接線方向へ排出さ
れ,下流に設置したサイクロン300へ導かれる連絡管
292が設けられる。サイクロン300は通常使用され
る切線流入型サイクロンあるいは渦巻サイクロンが使用
される。サイクロン300の排気口300aとケーシン
グ210の下部に設けた空気流入管282との間には循
環管310が連結される。空気流入管282はケーシン
グ210の中心に向かってケーシング210に直交して
設けるが,ケーシング210内に発生する旋回気流の方
向,すなわち,回転翼280の回転方向に向かって接線
状に取付けても良い。なお,本実施例ではサイクロン3
00の排気口300aと空気流入管282との間に循環
管310を設けて,空気を循環させる方式としたが,サ
イクロン300の集塵後の清浄空気をそのまま大気放出
とし,ケーシング210へは自然大気を流入する方式と
してもかまわない。
【0011】以上のように構成された本発明の砕砂ダス
ト除去装置の作動について説明する。可変速電動機22
0の駆動によりチエン230を介して回転軸240,分
散板250,回転翼280は一体的に回転する。原料投
入管270の投入口270aから供給された原料の粉粒
体(砕砂)は分散板250により遠心力を受けスパイラ
ル状に略水平に分散板250から周囲の空間へ放射され
る。一方,ケーシング210内では空気流入管282か
ら導入された空気が回転翼280の回転により旋回上昇
気流を形成しており,この気流によって分散板250の
周囲に放出された粉粒体は分級作用を受け,粗粒はこの
気流に打ち克って重力作用で底板210bまで落下しス
クレーパ240で掃過されて粗粒排出口210cに向か
うのに対し,ダスト(微粉)は,この気流に乗って含塵
気流となって旋回気流となる。そして,連絡管292へ
向かう直前に連絡管292の下方にあるバルブプレート
290の突出板290aによって第2次の分級作用を受
ける。第2次の分級作用は,ダスト中の粗粉が上昇旋回
気流のうち比較的外周寄りに分布しており,突出板29
0aの下面に阻止されて落下し,ダスト中の微粉のみ旋
回気流とともに連絡管292より排出される。連絡管2
92よりサイクロン300へ流入した含塵ガスのダスト
を捕集されてダスト排出口300bより排出され,清浄
空気は循環管310を経由して再びケーシング210内
に循環される。本装置の分級点の操作は回転軸の回転数
とバルブプレートの開度(突出板の突出長さ)によって
行なう。
ト除去装置の作動について説明する。可変速電動機22
0の駆動によりチエン230を介して回転軸240,分
散板250,回転翼280は一体的に回転する。原料投
入管270の投入口270aから供給された原料の粉粒
体(砕砂)は分散板250により遠心力を受けスパイラ
ル状に略水平に分散板250から周囲の空間へ放射され
る。一方,ケーシング210内では空気流入管282か
ら導入された空気が回転翼280の回転により旋回上昇
気流を形成しており,この気流によって分散板250の
周囲に放出された粉粒体は分級作用を受け,粗粒はこの
気流に打ち克って重力作用で底板210bまで落下しス
クレーパ240で掃過されて粗粒排出口210cに向か
うのに対し,ダスト(微粉)は,この気流に乗って含塵
気流となって旋回気流となる。そして,連絡管292へ
向かう直前に連絡管292の下方にあるバルブプレート
290の突出板290aによって第2次の分級作用を受
ける。第2次の分級作用は,ダスト中の粗粉が上昇旋回
気流のうち比較的外周寄りに分布しており,突出板29
0aの下面に阻止されて落下し,ダスト中の微粉のみ旋
回気流とともに連絡管292より排出される。連絡管2
92よりサイクロン300へ流入した含塵ガスのダスト
を捕集されてダスト排出口300bより排出され,清浄
空気は循環管310を経由して再びケーシング210内
に循環される。本装置の分級点の操作は回転軸の回転数
とバルブプレートの開度(突出板の突出長さ)によって
行なう。
【0012】以上述べたように,本発明の砕砂ダスト除
去装置は,使用される動力手段は単一の可変速電動機2
20のみであり,従来例で説明したスターテバント型エ
アセパレータのように,ケーシングを二重管とすること
もなく構造がシンプルで,組立,点検,分解が容易であ
り,かつ,目的とする砕砂含有中のダストを容易に除去
することができる。また,除去するダストの分級点の変
更も容易であり運転操作上の熟練も要することがないか
ら取扱いが容易である。また,エア流れをケーシング内
の一方流れとし,内部循環がないから装置内の圧力損失
が小さくこの分動力費が低減される。
去装置は,使用される動力手段は単一の可変速電動機2
20のみであり,従来例で説明したスターテバント型エ
アセパレータのように,ケーシングを二重管とすること
もなく構造がシンプルで,組立,点検,分解が容易であ
り,かつ,目的とする砕砂含有中のダストを容易に除去
することができる。また,除去するダストの分級点の変
更も容易であり運転操作上の熟練も要することがないか
ら取扱いが容易である。また,エア流れをケーシング内
の一方流れとし,内部循環がないから装置内の圧力損失
が小さくこの分動力費が低減される。
【0013】
【発明の効果】本発明の砕砂ダスト除去装置は,構造が
簡単でイニシアルコストが安価であるとともに,動力費
も低く,生産された砕砂に含有するダストを所要の粒度
まで容易に除去することができる。したがって高品質の
砕砂を安価に製造することができる。また,装置の組
立,点検,分解も容易であるからメインテナンス性が優
れる。
簡単でイニシアルコストが安価であるとともに,動力費
も低く,生産された砕砂に含有するダストを所要の粒度
まで容易に除去することができる。したがって高品質の
砕砂を安価に製造することができる。また,装置の組
立,点検,分解も容易であるからメインテナンス性が優
れる。
【図1】本発明の実施例に係る砕砂ダスト除去装置の全
体縦断面図である。
体縦断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る砕砂ダスト除去装置の平
面図である。
面図である。
【図3】従来の砕砂プラントのフローシートである。
【図4】砕砂プラントの各工程における粒度分布曲線図
である。
である。
【図5】スターテバント型エアセパレータの縦断面図で
ある。
ある。
10 原料ビン 20 振動フィーダ 30 コーンクラッシャ 40 振動篩 50 セパレータ 100 スターテバント型エアセパレータ 200 砕砂ダスト除去装置 210 ケーシング 210a 上部ケーシング 210b 底板 210c 排出口 220 可変速電動機 230 チエン(またはVベルト) 240 回転軸 240a 軸受 242 スクレーパ 250 分散板 270 原料投入管 270a 投入口 280 回転翼 280a サポート 280b 軸受 282 空気取入管 290 バルブプレート 292 連絡管 300 サイクロン 300a 排気口 310 循環管 a 原料供給口 b シュート c 分散板 d 補助ブレード e 主ブレード f 内側ケーシング g バルブプレート h ハンドル m 環状空間 n 回転軸 I 粗粒排出口 J ガイドベーン K 微粉出口 M 可変速電動機 P 冷空気入口 Q 温空気出口
Claims (1)
- 【請求項1】 単胴円筒状のケーシング内の中心軸に垂
下する回転軸に水平円板からなる分散板を回転自在に配
設するとともに,該分散板上に砕砂の粉粒体を供給する
投入管を設け,該ケーシングの上部に円周複数個の垂直
平板からなる回転翼をサポー卜を介して前記分散板に固
設し,該回転翼の直下のケーシングより内側へ進退動自
在な水平平板からなるバルブプレートを円周複数個配設
し,該ケーシングの底面に砕砂の排出口を設けるととも
に該底面上面を掃過するスクレーパを前記回転軸に固設
し,該ケーシング最上部に該ケーシング内の旋回上昇気
流が切線方向に排出される排出管を設けるとともに,該
排出管にダスト捕集用のサイクロンを接続し,かつ,該
サイクロンの排気口と前記ケーシング下部の空気取入口
とを接続する気流の循環経路を具備した砕砂ダスト除去
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13745192A JP2709672B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 砕砂ダスト除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13745192A JP2709672B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 砕砂ダスト除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285411A true JPH05285411A (ja) | 1993-11-02 |
JP2709672B2 JP2709672B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=15198920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13745192A Expired - Fee Related JP2709672B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 砕砂ダスト除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2709672B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100577755B1 (ko) * | 2005-02-02 | 2006-05-11 | 교하환경 주식회사 | 에어 세퍼레이터 |
WO2007083813A1 (ja) * | 2006-01-23 | 2007-07-26 | The Doshisha | 粉状物の分級装置 |
CN119085260A (zh) * | 2024-11-07 | 2024-12-06 | 大连高佳化工有限公司 | 一种高氯酸铵的干燥系统及使用方法 |
-
1992
- 1992-04-14 JP JP13745192A patent/JP2709672B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100577755B1 (ko) * | 2005-02-02 | 2006-05-11 | 교하환경 주식회사 | 에어 세퍼레이터 |
WO2007083813A1 (ja) * | 2006-01-23 | 2007-07-26 | The Doshisha | 粉状物の分級装置 |
US7735658B2 (en) | 2006-01-23 | 2010-06-15 | The Doshisha | Classification apparatus for powdery substance |
JP4807859B2 (ja) * | 2006-01-23 | 2011-11-02 | 学校法人同志社 | 粉状物の分級装置 |
CN119085260A (zh) * | 2024-11-07 | 2024-12-06 | 大连高佳化工有限公司 | 一种高氯酸铵的干燥系统及使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2709672B2 (ja) | 1998-02-04 |
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