JPH05267678A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH05267678A JPH05267678A JP6042692A JP6042692A JPH05267678A JP H05267678 A JPH05267678 A JP H05267678A JP 6042692 A JP6042692 A JP 6042692A JP 6042692 A JP6042692 A JP 6042692A JP H05267678 A JPH05267678 A JP H05267678A
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Landscapes
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高速化、高集積化に適した半導体装置を提供す
る。 【構成】半導体基板20に、半導体素子の動作領域とな
るソース層21、チャネル層22およびドレイン層23
が縦方向に形成され、チャネル層22は、ソース−ドレ
イン間で電子を高速移動させる物質からなり、その側壁
にゲート絶縁膜25が形成され、ゲート絶縁膜25を介
してチャネル層25と接続するようゲート電極取出部2
6が形成されている。
る。 【構成】半導体基板20に、半導体素子の動作領域とな
るソース層21、チャネル層22およびドレイン層23
が縦方向に形成され、チャネル層22は、ソース−ドレ
イン間で電子を高速移動させる物質からなり、その側壁
にゲート絶縁膜25が形成され、ゲート絶縁膜25を介
してチャネル層25と接続するようゲート電極取出部2
6が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦型MOS構造を有す
る半導体装置およびその製造方法に関する。
る半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のMOS構造を有する半導体装置
(MOS型トランジスタ等)では、図9の如く、半導体
素子(トランジスタ)の動作領域が横方向に並んでい
る。すなわち、半導体基板1の表層部に、チャネル領域
2を両側から挟むように不純物濃度の高いソース領域3
およびドレイン領域4が形成されている。そして、ソー
ス領域3上にはソース電極5が、ドレイン領域4上には
ドレイン電極6がそれぞれ設けられている。また、チャ
ネル領域2上には、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極
取出部8が形成されており、このゲート電極取出部8上
にゲート電極9が設けられている。なお、各電極5,
6,9は、絶縁膜10によて絶縁されている。
(MOS型トランジスタ等)では、図9の如く、半導体
素子(トランジスタ)の動作領域が横方向に並んでい
る。すなわち、半導体基板1の表層部に、チャネル領域
2を両側から挟むように不純物濃度の高いソース領域3
およびドレイン領域4が形成されている。そして、ソー
ス領域3上にはソース電極5が、ドレイン領域4上には
ドレイン電極6がそれぞれ設けられている。また、チャ
ネル領域2上には、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極
取出部8が形成されており、このゲート電極取出部8上
にゲート電極9が設けられている。なお、各電極5,
6,9は、絶縁膜10によて絶縁されている。
【0003】上記構造のMOS型トランジスタにおい
て、高速化、高集積化を図る技術としてスケーリング
(スケールダウンともいう)が知られている。このスケ
ーリングとは、チャネル長、チャネル巾、接合深さ、横
方向拡散距離、ゲート絶縁膜厚といったデバイスディメ
ンジョンを、原則として、すべて元の寸法の1/Kにし
て、高速化、高集積化に対応することである。
て、高速化、高集積化を図る技術としてスケーリング
(スケールダウンともいう)が知られている。このスケ
ーリングとは、チャネル長、チャネル巾、接合深さ、横
方向拡散距離、ゲート絶縁膜厚といったデバイスディメ
ンジョンを、原則として、すべて元の寸法の1/Kにし
て、高速化、高集積化に対応することである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スケー
リングは、集積度が高くなればなるほど極微細な加工を
必要とするため、いわゆるサブミクロンレベルに適合さ
せるには、製造コストが高くつくばかりか、製造工程も
複雑となる。特に、従来のMOS型トランジスタにおい
ては、トランジスタの動作領域(ソース、チャネル、ド
レイン)が横方向に配置されているので、高集積化をす
る場合、セルフアライメント(selfaligmen
t)方式により配列しても、これらの間の寸法を正確の
規制するのは困難である。
リングは、集積度が高くなればなるほど極微細な加工を
必要とするため、いわゆるサブミクロンレベルに適合さ
せるには、製造コストが高くつくばかりか、製造工程も
複雑となる。特に、従来のMOS型トランジスタにおい
ては、トランジスタの動作領域(ソース、チャネル、ド
レイン)が横方向に配置されているので、高集積化をす
る場合、セルフアライメント(selfaligmen
t)方式により配列しても、これらの間の寸法を正確の
規制するのは困難である。
【0005】本発明は、上記に鑑み、全く新しい視点に
立脚したもので、構造が新規で、かつ製造コストが安
く、しかも製造工程も簡単で済む、高速化、高集積化に
適した半導体装置およびその製造方法の提供を目的とす
る。
立脚したもので、構造が新規で、かつ製造コストが安
く、しかも製造工程も簡単で済む、高速化、高集積化に
適した半導体装置およびその製造方法の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明請求項1の半導体装置は、半導体基板に、半導
体素子の動作領域となるソース層、チャネル層およびド
レイン層が縦方向に形成され、前記チャネル層は、ソー
ス層とドレイン層と間で電子を高速移動させる物質から
なり、該チャネル層の側壁にゲート絶縁膜が形成され、
該ゲート絶縁膜を介してチャネル層と接続するようゲー
ト電極取出部が形成されているものである。
の本発明請求項1の半導体装置は、半導体基板に、半導
体素子の動作領域となるソース層、チャネル層およびド
レイン層が縦方向に形成され、前記チャネル層は、ソー
ス層とドレイン層と間で電子を高速移動させる物質から
なり、該チャネル層の側壁にゲート絶縁膜が形成され、
該ゲート絶縁膜を介してチャネル層と接続するようゲー
ト電極取出部が形成されているものである。
【0007】請求項2の半導体装置は、請求項1記載の
半導体装置において、1つのチャネル層に対してゲート
電極取出部が複数個設けられ、各ゲート電極取出部にそ
れぞれゲート電極が接続されいるものである。請求項3
の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、
チャネル層の3つの側面を囲むようにゲート電極取出部
が配置され、そのゲート電極取出部にゲート電極が接続
されているものである。
半導体装置において、1つのチャネル層に対してゲート
電極取出部が複数個設けられ、各ゲート電極取出部にそ
れぞれゲート電極が接続されいるものである。請求項3
の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、
チャネル層の3つの側面を囲むようにゲート電極取出部
が配置され、そのゲート電極取出部にゲート電極が接続
されているものである。
【0008】請求項4の半導体装置は、請求項1または
2記載の半導体装置において、ソース層の下層には、ソ
ース層に接して拡散層が必要なだけ横方向に延ばされて
形成され、この延ばされた拡散層上部にソース電極取出
部が形成されているものである。請求項5の半導体装置
の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程、
拡散層形成領域を残して絶縁膜上にレジストを塗布し、
不純物を拡散させて半導体基板の表層部に拡散層を形成
する工程、レジストを除去した後、残存した絶縁膜を横
方向に成長させる工程、ソース電極取出領域を残して前
記工程で成長させた絶縁膜上にレジストを塗布し、エッ
チングにより拡散層を露出させる工程、レジストを除去
した後、前記工程で露出させた拡散層を覆うよう、絶縁
膜上にポリシリコンを堆積させる工程、素子分離領域を
残してポリシリコン上にレジストを塗布し、エッチング
により成長絶縁膜を露出させて、ゲート電極取出部とソ
ース電極取出部とを分離して形成する工程、レジストを
除去した後、前記工程で露出させた成長絶縁膜を覆うよ
う、ゲート電極取出部およびソース電極取出部上に絶縁
膜を堆積させる工程、半導体素子動作領域を残して前記
工程で堆積された絶縁膜上にレジストを塗布し、エッチ
ングにより拡散層を露出させる工程、レジストを除去し
た後、熱酸化により前記工程で露出された拡散層上およ
びエッチング面側壁にゲート絶縁膜を形成する工程、拡
散層上のゲート絶縁膜を残して堆積絶縁膜およびエッチ
ング面側壁のゲート絶縁膜上にレジストを塗布し、エッ
チングにより拡散層上のゲート絶縁膜を除去して拡散層
を露出させる工程、前記工程で露出させた拡散層上に、
材料ガスを変えながら連続的にソース層、チャネル層お
よびドレイン層を縦方向に形成する工程、ドレイン層お
よび堆積絶縁膜上に絶縁膜をさらに堆積させる工程、ゲ
ート、ソース、ドレイン電極形成領域を残して前記工程
で堆積された絶縁膜上にレジストを塗布し、エッチング
によりゲート電極取出部、ソース電極取出部およびドレ
イン層を露出させる工程、ならびにゲート電極取出部上
にゲート電極を、ソース電極取出部上にソース電極を、
ドレイン層上にドレイン電極をそれぞれ形成する工程を
含むことを特徴としている。
2記載の半導体装置において、ソース層の下層には、ソ
ース層に接して拡散層が必要なだけ横方向に延ばされて
形成され、この延ばされた拡散層上部にソース電極取出
部が形成されているものである。請求項5の半導体装置
の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程、
拡散層形成領域を残して絶縁膜上にレジストを塗布し、
不純物を拡散させて半導体基板の表層部に拡散層を形成
する工程、レジストを除去した後、残存した絶縁膜を横
方向に成長させる工程、ソース電極取出領域を残して前
記工程で成長させた絶縁膜上にレジストを塗布し、エッ
チングにより拡散層を露出させる工程、レジストを除去
した後、前記工程で露出させた拡散層を覆うよう、絶縁
膜上にポリシリコンを堆積させる工程、素子分離領域を
残してポリシリコン上にレジストを塗布し、エッチング
により成長絶縁膜を露出させて、ゲート電極取出部とソ
ース電極取出部とを分離して形成する工程、レジストを
除去した後、前記工程で露出させた成長絶縁膜を覆うよ
う、ゲート電極取出部およびソース電極取出部上に絶縁
膜を堆積させる工程、半導体素子動作領域を残して前記
工程で堆積された絶縁膜上にレジストを塗布し、エッチ
ングにより拡散層を露出させる工程、レジストを除去し
た後、熱酸化により前記工程で露出された拡散層上およ
びエッチング面側壁にゲート絶縁膜を形成する工程、拡
散層上のゲート絶縁膜を残して堆積絶縁膜およびエッチ
ング面側壁のゲート絶縁膜上にレジストを塗布し、エッ
チングにより拡散層上のゲート絶縁膜を除去して拡散層
を露出させる工程、前記工程で露出させた拡散層上に、
材料ガスを変えながら連続的にソース層、チャネル層お
よびドレイン層を縦方向に形成する工程、ドレイン層お
よび堆積絶縁膜上に絶縁膜をさらに堆積させる工程、ゲ
ート、ソース、ドレイン電極形成領域を残して前記工程
で堆積された絶縁膜上にレジストを塗布し、エッチング
によりゲート電極取出部、ソース電極取出部およびドレ
イン層を露出させる工程、ならびにゲート電極取出部上
にゲート電極を、ソース電極取出部上にソース電極を、
ドレイン層上にドレイン電極をそれぞれ形成する工程を
含むことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記請求項1の半導体装置では、半導体基板上
に、半導体素子の動作領域となるソース層、チャネル
層、ドレイン層を縦方向に形成して縦型MOS構造の半
導体装置としているから、従来のように誤差を考慮して
スケーリングを実施することなく高集積化できる。そし
て、チャネル層を薄くすることで、容易に高速化が図れ
る。さらに、チャネル層を、ソース−ドレイン間で電子
を高速移動させる物質から構成しているので、さらなる
高速化が実現できる。
に、半導体素子の動作領域となるソース層、チャネル
層、ドレイン層を縦方向に形成して縦型MOS構造の半
導体装置としているから、従来のように誤差を考慮して
スケーリングを実施することなく高集積化できる。そし
て、チャネル層を薄くすることで、容易に高速化が図れ
る。さらに、チャネル層を、ソース−ドレイン間で電子
を高速移動させる物質から構成しているので、さらなる
高速化が実現できる。
【0010】請求項2の半導体装置では、半導体装置の
動作領域を縦型とし、1つのチャネル層に対して複数の
ゲート電極取出部を設けているから、1つの半導体素子
に対して複数のゲート電極を複数個設けることができ
る。このため、多数の半導体素子を用いてなる論理回路
等を、少ない半導体素子で構成することができる。請求
項3の半導体装置では、チャネル層の3側面を囲むよう
にゲート電極取出部を配置し、そのゲート電極取出部に
ゲート電極を接続しているから、ゲート電圧を3方から
印加できるので、半導体素子のサイズを小さくしても、
半導体素子のSファクタのばらつきを抑えて、短チャネ
ル効果を抑制できる。このため、チャネル長を短くして
トランジスタのサイズを小さくすることができ、高集積
化に貢献するのみならず、素子の高速化が図れる。
動作領域を縦型とし、1つのチャネル層に対して複数の
ゲート電極取出部を設けているから、1つの半導体素子
に対して複数のゲート電極を複数個設けることができ
る。このため、多数の半導体素子を用いてなる論理回路
等を、少ない半導体素子で構成することができる。請求
項3の半導体装置では、チャネル層の3側面を囲むよう
にゲート電極取出部を配置し、そのゲート電極取出部に
ゲート電極を接続しているから、ゲート電圧を3方から
印加できるので、半導体素子のサイズを小さくしても、
半導体素子のSファクタのばらつきを抑えて、短チャネ
ル効果を抑制できる。このため、チャネル長を短くして
トランジスタのサイズを小さくすることができ、高集積
化に貢献するのみならず、素子の高速化が図れる。
【0011】請求項4の半導体装置では、拡散層をソー
ス層に接して必要なだけ横方向に延して形成し、この延
ばされた拡散層上部にソース電極取出部を形成している
から、半導体素子の動作領域の形状を四角形以上あるい
は円形等にすれば、さらにゲート電極取出部の数を4つ
以上に増加することができる。このため、1つの半導体
素子に対して4つ以上のゲート電極を形成することが可
能となり、1つの半導体素子で4ゲート以上の論理回路
を構成できる。
ス層に接して必要なだけ横方向に延して形成し、この延
ばされた拡散層上部にソース電極取出部を形成している
から、半導体素子の動作領域の形状を四角形以上あるい
は円形等にすれば、さらにゲート電極取出部の数を4つ
以上に増加することができる。このため、1つの半導体
素子に対して4つ以上のゲート電極を形成することが可
能となり、1つの半導体素子で4ゲート以上の論理回路
を構成できる。
【0012】請求項5の製造方法では、半導体素子の動
作領域形成工程において、材料ガスを変えながらソース
層、チャネル層およびドレイン層を連続的に形成するの
で、ソース−チャネル−ドレインを一度のプロセスで形
成することができ、製造工程の簡略化につながる。ま
た、トランジスタの動作領域形成後の工程は高温処理し
ないので、チャネル層にソース−ドレイン間で電子を高
速移動させる物質を用いることができる。
作領域形成工程において、材料ガスを変えながらソース
層、チャネル層およびドレイン層を連続的に形成するの
で、ソース−チャネル−ドレインを一度のプロセスで形
成することができ、製造工程の簡略化につながる。ま
た、トランジスタの動作領域形成後の工程は高温処理し
ないので、チャネル層にソース−ドレイン間で電子を高
速移動させる物質を用いることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図8に
基づいて詳述する。まず、本実施例の半導体装置の構造
について、図1を参照しつつ説明する。図1は本発明の
一実施例に係る半導体装置の断面図である。図1に示す
本実施例の半導体装置は、MOS型トランジスタであっ
て、図の左側に新規な縦型構造をしたトランジスタの断
面が示されており、右側には左側のトランジスタのため
のソース電極取出部が示されている。
基づいて詳述する。まず、本実施例の半導体装置の構造
について、図1を参照しつつ説明する。図1は本発明の
一実施例に係る半導体装置の断面図である。図1に示す
本実施例の半導体装置は、MOS型トランジスタであっ
て、図の左側に新規な縦型構造をしたトランジスタの断
面が示されており、右側には左側のトランジスタのため
のソース電極取出部が示されている。
【0014】この縦型構造のMOS型トランジスタは、
図1の如く、P型シリコンからなる面方位(100)の
半導体基板20上に、トランジスタの動作領域となるソ
ース層21、チャネル層22およびドレイン層23が順
次縦方向に形成され、半導体基板20の表層部に、N+
型拡散層24がソース層21に接して必要なだけ横方向
(図において右側)に延ばされて形成されている。
図1の如く、P型シリコンからなる面方位(100)の
半導体基板20上に、トランジスタの動作領域となるソ
ース層21、チャネル層22およびドレイン層23が順
次縦方向に形成され、半導体基板20の表層部に、N+
型拡散層24がソース層21に接して必要なだけ横方向
(図において右側)に延ばされて形成されている。
【0015】チャネル層23は、SiGe等のソース−
ドレイン間で電子を高速移動させる物質からなる。チャ
ネル層23の側壁には、酸化シリコンからなるゲート絶
縁膜25が形成されており、このゲート絶縁膜25を介
してポリシリコンからなる複数のゲート電極取出部26
が接続されている。そして、ゲート電極取出部26上に
は、コンタクトホール27が形成されており、このコン
タクトホール27を通じてゲート電極28がゲート電極
取出部26に接続されている。なお、図においては、左
側のゲート電極取出部26に接続されるゲート電極は図
示されていない。
ドレイン間で電子を高速移動させる物質からなる。チャ
ネル層23の側壁には、酸化シリコンからなるゲート絶
縁膜25が形成されており、このゲート絶縁膜25を介
してポリシリコンからなる複数のゲート電極取出部26
が接続されている。そして、ゲート電極取出部26上に
は、コンタクトホール27が形成されており、このコン
タクトホール27を通じてゲート電極28がゲート電極
取出部26に接続されている。なお、図においては、左
側のゲート電極取出部26に接続されるゲート電極は図
示されていない。
【0016】ドレイン層23上には、コンタクトホール
29が形成されており、このコンタクトホール29を通
じてドレイン電極30がドレイン層23に接続されてい
る。拡散層24の右側上部には、ポリシリコンからなる
ソース電極取出部31が形成されている。そして、ソー
ス電極取出部31上には、コンタクトホール32が形成
されており、このコンタクトホール32を通じてソース
電極33がソース電極取出部31に接続されている。
29が形成されており、このコンタクトホール29を通
じてドレイン電極30がドレイン層23に接続されてい
る。拡散層24の右側上部には、ポリシリコンからなる
ソース電極取出部31が形成されている。そして、ソー
ス電極取出部31上には、コンタクトホール32が形成
されており、このコンタクトホール32を通じてソース
電極33がソース電極取出部31に接続されている。
【0017】半導体基板20と電極取出部26,31と
の間には、酸化シリコンからなる絶縁膜34Aが充たさ
れて絶縁されており、各電極27,30,33の間に
は、酸化シリコンからなる絶縁膜34B,34Cが充た
されて絶縁されて絶縁されている。上記構成において、
半導体基板20上に、トランジスタの動作領域となるソ
ース層21、チャネル層22、ドレイン層23を縦方向
に形成して縦型MOS構造のトランジスタとしているか
ら、従来のMOS型トランジスタのように誤差を考慮し
てスケーリングを実施することなく高集積化できる。そ
して、チャネル層22を薄くすることで、容易に高速化
が図れる。さらに、チャネル層22を、SiGe等のソ
ース−ドレイン間で電子を高速移動させる物質から構成
しているので、さらなる高速化が実現できる。
の間には、酸化シリコンからなる絶縁膜34Aが充たさ
れて絶縁されており、各電極27,30,33の間に
は、酸化シリコンからなる絶縁膜34B,34Cが充た
されて絶縁されて絶縁されている。上記構成において、
半導体基板20上に、トランジスタの動作領域となるソ
ース層21、チャネル層22、ドレイン層23を縦方向
に形成して縦型MOS構造のトランジスタとしているか
ら、従来のMOS型トランジスタのように誤差を考慮し
てスケーリングを実施することなく高集積化できる。そ
して、チャネル層22を薄くすることで、容易に高速化
が図れる。さらに、チャネル層22を、SiGe等のソ
ース−ドレイン間で電子を高速移動させる物質から構成
しているので、さらなる高速化が実現できる。
【0018】また、トランジスタの動作領域を縦型する
ことで、1つのチャネル層22に対して複数のゲート電
極取出部26をゲート絶縁膜25を介して接続すること
が可能となるから、1つのトランジスタに対して複数の
ゲート電極28を複数個設けることができる。このた
め、多数のトランジスタを用いてなる論理回路等を、少
ないトランジスタで構成することができる。
ことで、1つのチャネル層22に対して複数のゲート電
極取出部26をゲート絶縁膜25を介して接続すること
が可能となるから、1つのトランジスタに対して複数の
ゲート電極28を複数個設けることができる。このた
め、多数のトランジスタを用いてなる論理回路等を、少
ないトランジスタで構成することができる。
【0019】さらに、図7のように、チャネル層22の
3つの側面を囲むようにゲート電極取出部26を配置
し、そのゲート電極取出部26にゲート電極28を接続
すれば、ゲート電圧を3方から印加できるので、トラン
ジスタのサイズを小さくしても、トランジスタのSファ
クタのばらつきを抑えることができ、短チャネル効果を
抑制できる。このため、チャネル長を短くしてトランジ
スタのサイズを小さくすることができ、高集積化に貢献
するのみならず、素子の高速化が図れる。
3つの側面を囲むようにゲート電極取出部26を配置
し、そのゲート電極取出部26にゲート電極28を接続
すれば、ゲート電圧を3方から印加できるので、トラン
ジスタのサイズを小さくしても、トランジスタのSファ
クタのばらつきを抑えることができ、短チャネル効果を
抑制できる。このため、チャネル長を短くしてトランジ
スタのサイズを小さくすることができ、高集積化に貢献
するのみならず、素子の高速化が図れる。
【0020】さらにまた、拡散層24をソース層21に
接して必要なだけ横方向に延して形成し、この延ばされ
た拡散層24上部にソース電極取出部31を形成してい
るから、図8に示すように、1つのトランジスタに対し
て4つのゲート電極取出部26を形成することが可能と
なり、4ゲート論理回路を構成できる。また、トランジ
スタの動作領域を多角形、円形等にすれば、さらにゲー
トの数を増加することができる。
接して必要なだけ横方向に延して形成し、この延ばされ
た拡散層24上部にソース電極取出部31を形成してい
るから、図8に示すように、1つのトランジスタに対し
て4つのゲート電極取出部26を形成することが可能と
なり、4ゲート論理回路を構成できる。また、トランジ
スタの動作領域を多角形、円形等にすれば、さらにゲー
トの数を増加することができる。
【0021】次に、上記半導体装置の製造方法につい
て、図2ないし図6を参照しつつ説明する。図2ないし
図6は半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。まず、図2(a)のように、熱酸化により、P型シ
リコンからなる面方位(100)の半導体基板20上に
酸化シリコンからなる絶縁膜34Aを形成する。このと
きの酸化温度を例えば900℃、酸化時間を例えば30
分とすれば、絶縁膜34Aの膜厚は1000Åとなる。
て、図2ないし図6を参照しつつ説明する。図2ないし
図6は半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。まず、図2(a)のように、熱酸化により、P型シ
リコンからなる面方位(100)の半導体基板20上に
酸化シリコンからなる絶縁膜34Aを形成する。このと
きの酸化温度を例えば900℃、酸化時間を例えば30
分とすれば、絶縁膜34Aの膜厚は1000Åとなる。
【0022】そして、図2(b)のように、拡散層形成
領域を残して絶縁膜34A上にレジスト36を塗布し、
例えば注入エネルギー50keVでAs+ (3×1015
cm -2)を注入拡散させて、半導体基板20の表層部
に、隣接するトランジスタへの配線、電極の取り出しを
すべく、N+ 型拡散層24を必要なだけ横方向に延して
形成する。
領域を残して絶縁膜34A上にレジスト36を塗布し、
例えば注入エネルギー50keVでAs+ (3×1015
cm -2)を注入拡散させて、半導体基板20の表層部
に、隣接するトランジスタへの配線、電極の取り出しを
すべく、N+ 型拡散層24を必要なだけ横方向に延して
形成する。
【0023】次に、図2(c)のように、レジスト36
を除去した後、熱酸化により絶縁膜34Aを縦方向に成
長させる。このときの酸化温度を例えば900℃、酸化
時間を例えば30分とすれば、絶縁膜34Aは成長した
結果、その膜厚は2000Åとなる。その後、図2
(d)のように、絶縁膜34A上にレジスト37を塗布
した後、HFにてソース電極取出領域部の絶縁膜34A
をエッチングを行い、拡散層24を露出させる。
を除去した後、熱酸化により絶縁膜34Aを縦方向に成
長させる。このときの酸化温度を例えば900℃、酸化
時間を例えば30分とすれば、絶縁膜34Aは成長した
結果、その膜厚は2000Åとなる。その後、図2
(d)のように、絶縁膜34A上にレジスト37を塗布
した後、HFにてソース電極取出領域部の絶縁膜34A
をエッチングを行い、拡散層24を露出させる。
【0024】しかる後、図3(a)のように、レジスト
37を除去した後、CVD(Chemical Vap
or Deposition)法により、図2(d)の
工程で露出させた拡散層24を覆うよう、絶縁膜34A
上にN+ ポリシリコン38を堆積させる。このとき、反
応ガスにSiH4 +PH3 を使用し、気相成長温度を例
えば650℃、気相成長時間を例えば15分とすれば、
ポリシリコン38の堆積厚は4000Åとなる。
37を除去した後、CVD(Chemical Vap
or Deposition)法により、図2(d)の
工程で露出させた拡散層24を覆うよう、絶縁膜34A
上にN+ ポリシリコン38を堆積させる。このとき、反
応ガスにSiH4 +PH3 を使用し、気相成長温度を例
えば650℃、気相成長時間を例えば15分とすれば、
ポリシリコン38の堆積厚は4000Åとなる。
【0025】そして、図3(b)のように、素子分離領
域を残してポリシリコン38上にレジスト39を塗布
し、反応ガスCH4 を使用してRIE(Reactiv
e Ion Etching)によりにより絶縁膜34
Aを露出させて、ゲート電極取出部26とソース電極取
出部31とを分離して形成する。次に、図3(c)のよ
うに、レジスト39を除去した後、CVD法により、前
工程で露出させた絶縁膜34Aを覆うよう、ゲート電極
取出部26およびソース電極取出部31上に酸化シリコ
ンからなる絶縁膜34Bを堆積させる。このとき、反応
ガスにSiH4 +O2 を使用し、気相成長温度を例えば
450℃、気相成長時間を例えば5分とすれば、絶縁膜
34Bの堆積厚は5000Åとなる。
域を残してポリシリコン38上にレジスト39を塗布
し、反応ガスCH4 を使用してRIE(Reactiv
e Ion Etching)によりにより絶縁膜34
Aを露出させて、ゲート電極取出部26とソース電極取
出部31とを分離して形成する。次に、図3(c)のよ
うに、レジスト39を除去した後、CVD法により、前
工程で露出させた絶縁膜34Aを覆うよう、ゲート電極
取出部26およびソース電極取出部31上に酸化シリコ
ンからなる絶縁膜34Bを堆積させる。このとき、反応
ガスにSiH4 +O2 を使用し、気相成長温度を例えば
450℃、気相成長時間を例えば5分とすれば、絶縁膜
34Bの堆積厚は5000Åとなる。
【0026】その後、図4(a)のように、トランジス
タの動作領域を残して絶縁膜34B上にレジスト40を
塗布し、RIEにより拡散層24を露出させる。しかる
後、図4(b)のように、レジスト40を除去した後、
熱酸化により絶縁膜34A,34Bを成長させて、図4
(a)の工程で露出された拡散層24上およびエッチン
グ面側壁に酸化シリコンからなるゲート絶縁膜25を形
成する。このときの酸化温度を例えば900℃、酸化時
間を例えば5分とすれば、ゲート絶縁膜25の膜厚は2
50Åとなる。
タの動作領域を残して絶縁膜34B上にレジスト40を
塗布し、RIEにより拡散層24を露出させる。しかる
後、図4(b)のように、レジスト40を除去した後、
熱酸化により絶縁膜34A,34Bを成長させて、図4
(a)の工程で露出された拡散層24上およびエッチン
グ面側壁に酸化シリコンからなるゲート絶縁膜25を形
成する。このときの酸化温度を例えば900℃、酸化時
間を例えば5分とすれば、ゲート絶縁膜25の膜厚は2
50Åとなる。
【0027】そして、図4(c)のように、拡散層24
上のゲート絶縁膜25を残して絶縁膜34Bおよびエッ
チング面側壁のゲート絶縁膜25上にレジスト41を塗
布し、HFにより拡散層24上のゲート絶縁膜25をエ
ッチング除去して拡散層24を露出させる。次に、図5
(a)のように、図4(c)の工程で露出させた拡散層
24上に、ガスリースMBE(Molecular B
eam Epitaxy)により、材料ガスを変えなが
ら連続的にソース層21、チャネル層22およびドレイ
ン層23を縦方向に形成する。すなわち、ソース−チャ
ネル−ドレインをNPN構造とする場合には、PH3 、
B2 H6 、PH3 の順で材料ガスを変え、ソース−チャ
ネル−ドレインをPNP構造とする場合には、B
2 H6 、PH3 、B2 H6 の順で材料ガスを変える。こ
のとき、ソース−ドレイン間で移動する電子の移動速度
を上げるため、チャネル形成時に例えばGeH4 を導入
し、チャネル層22をSiGe層とする。そして、ゲー
ト酸化膜25とチャネル層22との非接触を防止するた
め熱酸化を行い、ゲート酸化膜25とチャネル層22と
を均一に接合させる。このときの酸化温度は例えば80
0℃、酸化時間は例えば10分である。
上のゲート絶縁膜25を残して絶縁膜34Bおよびエッ
チング面側壁のゲート絶縁膜25上にレジスト41を塗
布し、HFにより拡散層24上のゲート絶縁膜25をエ
ッチング除去して拡散層24を露出させる。次に、図5
(a)のように、図4(c)の工程で露出させた拡散層
24上に、ガスリースMBE(Molecular B
eam Epitaxy)により、材料ガスを変えなが
ら連続的にソース層21、チャネル層22およびドレイ
ン層23を縦方向に形成する。すなわち、ソース−チャ
ネル−ドレインをNPN構造とする場合には、PH3 、
B2 H6 、PH3 の順で材料ガスを変え、ソース−チャ
ネル−ドレインをPNP構造とする場合には、B
2 H6 、PH3 、B2 H6 の順で材料ガスを変える。こ
のとき、ソース−ドレイン間で移動する電子の移動速度
を上げるため、チャネル形成時に例えばGeH4 を導入
し、チャネル層22をSiGe層とする。そして、ゲー
ト酸化膜25とチャネル層22との非接触を防止するた
め熱酸化を行い、ゲート酸化膜25とチャネル層22と
を均一に接合させる。このときの酸化温度は例えば80
0℃、酸化時間は例えば10分である。
【0028】その後、図5(b)のように、CVD法に
よりドレイン層23および絶縁膜34B上に酸化シリコ
ンからなる絶縁膜34Cをさらに堆積させる。このと
き、反応ガスにSiH4 +O2 を使用し、気相成長温度
を例えば450℃、気相成長時間を例えば5分とすれ
ば、絶縁膜34Cの膜厚は5000Åとなる。しかる
後、図5(c)のように、ゲート、ソース、ドレイン電
極形成領域を残して絶縁膜34C上にレジスト42を塗
布し、RIEによりコンタクトホール27,29,32
を形成し、ゲート電極取出部26、ソース電極取出部3
1およびドレイン層23を露出させる。
よりドレイン層23および絶縁膜34B上に酸化シリコ
ンからなる絶縁膜34Cをさらに堆積させる。このと
き、反応ガスにSiH4 +O2 を使用し、気相成長温度
を例えば450℃、気相成長時間を例えば5分とすれ
ば、絶縁膜34Cの膜厚は5000Åとなる。しかる
後、図5(c)のように、ゲート、ソース、ドレイン電
極形成領域を残して絶縁膜34C上にレジスト42を塗
布し、RIEによりコンタクトホール27,29,32
を形成し、ゲート電極取出部26、ソース電極取出部3
1およびドレイン層23を露出させる。
【0029】そして、図6(a)のように、レジスト4
2を除去した後、スパッタリングにより、コンタクトホ
ール27,29,32を埋めるよう、絶縁膜35C上に
アルミニウム等の導電性薄膜43を蒸着する。導電性薄
膜43の膜厚は例えば1000Åである。最後に、図6
(b)のように、導電性薄膜43をパターニングして、
ゲート電極取出部26上にゲート電極28を、ソース電
極取出部31上にソース電極33を、ドレイン層23上
にドレイン電極30をそれぞれ設ける。
2を除去した後、スパッタリングにより、コンタクトホ
ール27,29,32を埋めるよう、絶縁膜35C上に
アルミニウム等の導電性薄膜43を蒸着する。導電性薄
膜43の膜厚は例えば1000Åである。最後に、図6
(b)のように、導電性薄膜43をパターニングして、
ゲート電極取出部26上にゲート電極28を、ソース電
極取出部31上にソース電極33を、ドレイン層23上
にドレイン電極30をそれぞれ設ける。
【0030】このように、図5(a)のトランジスタの
動作領域形成工程において、材料ガスを変えながらソー
ス層21、チャネル層22およびドレイン層23を連続
的に形成するので、ソース−チャネル−ドレインを一度
のプロセスで形成することができ、製造工程の簡略化に
つながる。また、トランジスタの動作領域形成後の工程
は高温処理しないので、チャネル層22にSiGe等の
ソース−ドレイン間で電子を高速移動させる物質を用い
ることができる。
動作領域形成工程において、材料ガスを変えながらソー
ス層21、チャネル層22およびドレイン層23を連続
的に形成するので、ソース−チャネル−ドレインを一度
のプロセスで形成することができ、製造工程の簡略化に
つながる。また、トランジスタの動作領域形成後の工程
は高温処理しないので、チャネル層22にSiGe等の
ソース−ドレイン間で電子を高速移動させる物質を用い
ることができる。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を
加え得ることは勿論である。
のではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を
加え得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1の半導体装置によると、従来のように誤差を考慮
してスケーリングを実施することなく高集積化でき、ま
たチャネル層を薄くすることで、容易に高速化が図れ
る。しかも、チャネル層を、ソース−ドレイン間で電子
を高速移動させる物質から構成しているので、さらなる
高速化が実現できる。
求項1の半導体装置によると、従来のように誤差を考慮
してスケーリングを実施することなく高集積化でき、ま
たチャネル層を薄くすることで、容易に高速化が図れ
る。しかも、チャネル層を、ソース−ドレイン間で電子
を高速移動させる物質から構成しているので、さらなる
高速化が実現できる。
【0033】請求項2の半導体装置によると、多数の半
導体素子を用いてなる論理回路等を、少ない半導体素子
で構成することができる。請求項3の半導体装置による
と、ゲート電圧を3方から印加できるので、半導体素子
のサイズを小さくしても、半導体素子のSファクタのば
らつきを抑えて、短チャネル効果を抑制できる。このた
め、チャネル長を短くしてトランジスタのサイズを小さ
くすることができ、高集積化に貢献するのみならず、素
子の高速化が図れる。
導体素子を用いてなる論理回路等を、少ない半導体素子
で構成することができる。請求項3の半導体装置による
と、ゲート電圧を3方から印加できるので、半導体素子
のサイズを小さくしても、半導体素子のSファクタのば
らつきを抑えて、短チャネル効果を抑制できる。このた
め、チャネル長を短くしてトランジスタのサイズを小さ
くすることができ、高集積化に貢献するのみならず、素
子の高速化が図れる。
【0034】請求項4による半導体装置によると、半導
体素子の動作領域の形状を四角形以上あるいは円形等に
すれば、さらにゲート電極取出部の数を4つ以上に増加
することができる。このため、1つの半導体素子に対し
て4つ以上のゲート電極を形成することが可能となり、
1つの半導体素子で4ゲート以上の論理回路を構成でき
る。
体素子の動作領域の形状を四角形以上あるいは円形等に
すれば、さらにゲート電極取出部の数を4つ以上に増加
することができる。このため、1つの半導体素子に対し
て4つ以上のゲート電極を形成することが可能となり、
1つの半導体素子で4ゲート以上の論理回路を構成でき
る。
【0035】請求項5による製造方法によると、半導体
素子の動作領域形成時に、材料ガスソース−チャネル−
ドレインを一度のプロセスで形成することができ、製造
工程の簡略化につながる。また、トランジスタの動作領
域形成後の工程は高温処理しないので、チャネル層にソ
ース−ドレイン間で電子を高速移動させる物質を用いる
ことができる。
素子の動作領域形成時に、材料ガスソース−チャネル−
ドレインを一度のプロセスで形成することができ、製造
工程の簡略化につながる。また、トランジスタの動作領
域形成後の工程は高温処理しないので、チャネル層にソ
ース−ドレイン間で電子を高速移動させる物質を用いる
ことができる。
【図1】本発明の一実施例に係る半導体装置の断面図で
ある。
ある。
【図2】半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図3】同じく図2のつづきを工程順に示す断面図であ
る。
る。
【図4】同じく図3のつづきを工程順に示す断面図であ
る。
る。
【図5】同じく図4のつづきを工程順に示す断面図であ
る。
る。
【図6】同じく図5のつづきを工程順に示す断面図であ
る。
る。
【図7】チャネル層の3つの側面を囲むようにゲート電
極取出部を配置し、そのゲート電極取出部にゲート電極
を接続した場合のソース電極、ドレイン電極およびゲー
ト電極の配置を示す図である。
極取出部を配置し、そのゲート電極取出部にゲート電極
を接続した場合のソース電極、ドレイン電極およびゲー
ト電極の配置を示す図である。
【図8】ソース層に接して必要なだけ横方向に延ばされ
拡散層上部にソース電極取出部を形成し、1つのチャネ
ル層に対してゲート電極取出部が4個設けた場合のソー
ス電極、ドレイン電極およびゲート電極の配置を示す図
である。
拡散層上部にソース電極取出部を形成し、1つのチャネ
ル層に対してゲート電極取出部が4個設けた場合のソー
ス電極、ドレイン電極およびゲート電極の配置を示す図
である。
【図9】従来の半導体装置の断面図である。
20 シリコン基板 21 ソース層 22 チャネル層 23 ドレイン層 24 拡散層 25 ゲート絶縁膜 26 ゲート電極取出部 27,29,32 コンタクトホール 28 ゲート電極 30 ドレイン電極 31 ソース電極取出部 33 ソース電極 34A,34B,35C 絶縁膜 37,39,40,41,42 レジスト 38 ポリシリコン 43 導電性薄膜
Claims (5)
- 【請求項1】半導体基板に、半導体素子の動作領域とな
るソース層、チャネル層およびドレイン層が縦方向に形
成され、前記チャネル層は、ソース層とドレイン層と間
で電子を高速移動させる物質からなり、該チャネル層の
側壁にゲート絶縁膜が形成され、該ゲート絶縁膜を介し
てチャネル層と接続するようゲート電極取出部が形成さ
れていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】請求項1記載の半導体装置において、1つ
のチャネル層に対してゲート電極取出部が複数個設けら
れ、各ゲート電極取出部にそれぞれゲート電極が接続さ
れいることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】請求項1記載の半導体装置において、チャ
ネル層の3つの側面を囲むようにゲート電極取出部が配
置され、そのゲート電極取出部にゲート電極が接続され
ていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】請求項1または2記載の半導体装置におい
て、ソース層の下層には、ソース層に接して拡散層が必
要なだけ横方向に延ばされて形成され、この延ばされた
拡散層上部にソース電極取出部が形成されていることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】半導体基板上に絶縁膜を形成する工程、 拡散層形成領域を残して絶縁膜上にレジストを塗布し、
不純物を拡散させて半導体基板の表層部に拡散層を形成
する工程、 レジストを除去した後、残存した絶縁膜を横方向に成長
させる工程、 ソース電極取出領域を残して前記工程で成長させた絶縁
膜上にレジストを塗布し、エッチングにより拡散層を露
出させる工程、 レジストを除去した後、前記工程で露出させた拡散層を
覆うよう、絶縁膜上にポリシリコンを堆積させる工程、 素子分離領域を残してポリシリコン上にレジストを塗布
し、エッチングにより成長絶縁膜を露出させて、ゲート
電極取出部とソース電極取出部とを分離して形成する工
程、 レジストを除去した後、前記工程で露出させた成長絶縁
膜を覆うよう、ゲート電極取出部およびソース電極取出
部上に絶縁膜を堆積させる工程、 半導体素子動作領域を残して前記工程で堆積された絶縁
膜上にレジストを塗布し、エッチングにより拡散層を露
出させる工程、 レジストを除去した後、熱酸化により前記工程で露出さ
れた拡散層上およびエッチング面側壁にゲート絶縁膜を
形成する工程、 拡散層上のゲート絶縁膜を残して堆積絶縁膜およびエッ
チング面側壁のゲート絶縁膜上にレジストを塗布し、エ
ッチングにより拡散層上のゲート絶縁膜を除去して拡散
層を露出させる工程、 前記工程で露出させた拡散層上に、材料ガスを変えなが
ら連続的にソース層、チャネル層およびドレイン層を縦
方向に形成する工程、 ドレイン層および堆積絶縁膜上に絶縁膜をさらに堆積さ
せる工程、 ゲート、ソース、ドレイン電極形成領域を残して前記工
程で堆積された絶縁膜上にレジストを塗布し、エッチン
グによりゲート電極取出部、ソース電極取出部およびド
レイン層を露出させる工程、ならびにゲート電極取出部
上にゲート電極を、ソース電極取出部上にソース電極
を、ドレイン層上にドレイン電極をそれぞれ形成する工
程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042692A JPH05267678A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042692A JPH05267678A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05267678A true JPH05267678A (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=13141889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6042692A Pending JPH05267678A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05267678A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09181309A (ja) * | 1995-12-26 | 1997-07-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 縦型電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
EP0860884A3 (en) * | 1997-02-19 | 1999-03-31 | International Business Machines Corporation | Vertical junction field effect transistors |
KR100572647B1 (ko) * | 1998-08-28 | 2006-04-24 | 루센트 테크놀러지스 인크 | 수직 트랜지스터 제조 프로세스 |
JP2008516454A (ja) * | 2004-10-07 | 2008-05-15 | フェアチャイルド・セミコンダクター・コーポレーション | バンドギャップが改善されたmosゲートパワートランジスタ |
WO2008123491A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nec Corporation | 電離衝突によるキャリア増倍を用いた半導体素子及びその作製方法 |
JP2009094364A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP6042692A patent/JPH05267678A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09181309A (ja) * | 1995-12-26 | 1997-07-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 縦型電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
EP0860884A3 (en) * | 1997-02-19 | 1999-03-31 | International Business Machines Corporation | Vertical junction field effect transistors |
KR100572647B1 (ko) * | 1998-08-28 | 2006-04-24 | 루센트 테크놀러지스 인크 | 수직 트랜지스터 제조 프로세스 |
JP2008516454A (ja) * | 2004-10-07 | 2008-05-15 | フェアチャイルド・セミコンダクター・コーポレーション | バンドギャップが改善されたmosゲートパワートランジスタ |
WO2008123491A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nec Corporation | 電離衝突によるキャリア増倍を用いた半導体素子及びその作製方法 |
JP2009094364A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
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