JPH05253677A - スポット溶接装置 - Google Patents
スポット溶接装置Info
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- JPH05253677A JPH05253677A JP4086562A JP8656292A JPH05253677A JP H05253677 A JPH05253677 A JP H05253677A JP 4086562 A JP4086562 A JP 4086562A JP 8656292 A JP8656292 A JP 8656292A JP H05253677 A JPH05253677 A JP H05253677A
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- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 22
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 7
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 229910000897 Babbitt (metal) Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000005493 welding type Methods 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被溶接物の溶接面が電極加圧方向に対して直
角にならない場合でも、通電発熱部と電極加圧位置とを
一致させる。 【構成】 電極35、36が取付けられる溶接ガン30
のフレーム31を、電極35、36の加圧挟持点P0 を
通る軸線Aまわりに回動自在な回動保持手段41に保持
させ、回動保持手段41に、溶接ガン30のフレーム3
1を軸線Aまわりに弾性支持する弾性支持手段51を設
ける。
角にならない場合でも、通電発熱部と電極加圧位置とを
一致させる。 【構成】 電極35、36が取付けられる溶接ガン30
のフレーム31を、電極35、36の加圧挟持点P0 を
通る軸線Aまわりに回動自在な回動保持手段41に保持
させ、回動保持手段41に、溶接ガン30のフレーム3
1を軸線Aまわりに弾性支持する弾性支持手段51を設
ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポット溶接に用いら
れる溶接ガンの保持構造に関し、とくに被溶接物が電極
に対して傾いている場合でも最適な溶接を行うことが可
能なスポット溶接装置に関する。
れる溶接ガンの保持構造に関し、とくに被溶接物が電極
に対して傾いている場合でも最適な溶接を行うことが可
能なスポット溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブルスポット溶接機は、被溶接物
を大きく動かすことが困難な場合に採用される。ポータ
ブルスポット溶接機は、溶接ガン、二次導体、溶接トラ
ンスおよび制御装置から構成され、通常は溶接ガンだけ
を移動させて溶接作業が行なわれる。溶接ガンを被溶接
物に沿って移動させる技術は、たとえば実開昭58−4
7384号公報に開示されている。
を大きく動かすことが困難な場合に採用される。ポータ
ブルスポット溶接機は、溶接ガン、二次導体、溶接トラ
ンスおよび制御装置から構成され、通常は溶接ガンだけ
を移動させて溶接作業が行なわれる。溶接ガンを被溶接
物に沿って移動させる技術は、たとえば実開昭58−4
7384号公報に開示されている。
【0003】図5は、溶接ガンを用いたスポット溶接作
業の一例を示している。図5において、2は溶接ガン1
のC形フレームを示しており、C形フレーム2の一方に
は加圧シリンダ3が取付けられている。加圧シリンダ3
のロッドには、電極ホルダを介して上部電極4が取付け
られている。C形フレーム1の他方には、電極ホルダを
介して下部電極5が取付けられている。C形フレーム2
は、たとえば溶接ロボット7によって、各溶接個所に移
動されるようになっている。
業の一例を示している。図5において、2は溶接ガン1
のC形フレームを示しており、C形フレーム2の一方に
は加圧シリンダ3が取付けられている。加圧シリンダ3
のロッドには、電極ホルダを介して上部電極4が取付け
られている。C形フレーム1の他方には、電極ホルダを
介して下部電極5が取付けられている。C形フレーム2
は、たとえば溶接ロボット7によって、各溶接個所に移
動されるようになっている。
【0004】図5の装置では、加圧シリンダ3による上
部電極4の押下げによって、被溶接物8が上部電極4と
下部電極5によって加圧される。この状態では、上部電
極4と下部電極5との間に溶接電流が流され、被溶接物
8のスポット溶接が行なわれる。図5の装置では、精度
のバラツキ等により被溶接物8が所定の位置に位置決め
されない場合を想定し、C形フレーム2と溶接ロボット
7との間には、溶接ガン1の加圧力によってC形フレー
ム2の加圧方向の位置を補正する補正機構(イコライ
ザ)9が設けられている。
部電極4の押下げによって、被溶接物8が上部電極4と
下部電極5によって加圧される。この状態では、上部電
極4と下部電極5との間に溶接電流が流され、被溶接物
8のスポット溶接が行なわれる。図5の装置では、精度
のバラツキ等により被溶接物8が所定の位置に位置決め
されない場合を想定し、C形フレーム2と溶接ロボット
7との間には、溶接ガン1の加圧力によってC形フレー
ム2の加圧方向の位置を補正する補正機構(イコライ
ザ)9が設けられている。
【0005】図6は、溶接ガンをマルチスポット溶接機
に適用したスポット溶接作業の一例を示している。図6
において、11は溶接ガン10のX形フレームを示して
いる。X形フレーム11は、フレーム11aとフレーム
11bとから構成されており、各フレーム11a、11
bは鋏と同様に支点部12を中心として揺動可能となっ
ている。各フレーム11a、11bの一方には、電極1
3、14が取付けられている。各フレーム11a、11
bの他方には、加圧シリンダ15が取付けられている。
加圧シリンダ15のロッド15bは、一方のフレーム1
1aに連結されており、加圧シリンダ本体11aは他方
のフレーム11bに固定されている。
に適用したスポット溶接作業の一例を示している。図6
において、11は溶接ガン10のX形フレームを示して
いる。X形フレーム11は、フレーム11aとフレーム
11bとから構成されており、各フレーム11a、11
bは鋏と同様に支点部12を中心として揺動可能となっ
ている。各フレーム11a、11bの一方には、電極1
3、14が取付けられている。各フレーム11a、11
bの他方には、加圧シリンダ15が取付けられている。
加圧シリンダ15のロッド15bは、一方のフレーム1
1aに連結されており、加圧シリンダ本体11aは他方
のフレーム11bに固定されている。
【0006】X形フレーム11の支点部12は、支持部
材16によって揺動可能に保持されている。支持部材1
6の下部には、ベース17が取付けられている。ベース
17は、図示されないマルチスポット溶接機の下台に固
定されるようになっている。図6の装置では、被溶接物
8が所定の位置に位置決めされない状態で、各電極1
3、14によって被溶接物8を加圧した場合には、加圧
力によってX形フレーム11は支点部12を中心として
回動し、溶接ガン10の姿勢の補正が行なわれる。
材16によって揺動可能に保持されている。支持部材1
6の下部には、ベース17が取付けられている。ベース
17は、図示されないマルチスポット溶接機の下台に固
定されるようになっている。図6の装置では、被溶接物
8が所定の位置に位置決めされない状態で、各電極1
3、14によって被溶接物8を加圧した場合には、加圧
力によってX形フレーム11は支点部12を中心として
回動し、溶接ガン10の姿勢の補正が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶接ガ
ンによるスポット溶接では、被溶接物の精度のバラツ
キ、あるいは溶接設備の不具合等により、電極加圧方向
に対して被溶接物の溶接面が直角にならない場合があ
り、この状態ではつぎのような問題が生じる。
ンによるスポット溶接では、被溶接物の精度のバラツ
キ、あるいは溶接設備の不具合等により、電極加圧方向
に対して被溶接物の溶接面が直角にならない場合があ
り、この状態ではつぎのような問題が生じる。
【0008】図8は、電極加圧方向に対して被溶接物8
の溶接面が直角になっていない状態を示している。図8
に示すような被溶接物8の傾きθに対しては、図5およ
び図6の装置でも溶接ガンの姿勢を補正することはでき
ない。したがって、電極加圧方向に対して被溶接物8の
溶接面が直角にならない場合は、図9に示すよう、所定
の通電発熱部Sと電極加圧位置P1 、P2 が一致しなく
なり、溶接不良となる。
の溶接面が直角になっていない状態を示している。図8
に示すような被溶接物8の傾きθに対しては、図5およ
び図6の装置でも溶接ガンの姿勢を補正することはでき
ない。したがって、電極加圧方向に対して被溶接物8の
溶接面が直角にならない場合は、図9に示すよう、所定
の通電発熱部Sと電極加圧位置P1 、P2 が一致しなく
なり、溶接不良となる。
【0009】本発明は、上記の問題に着目し、被溶接物
の溶接面が電極加圧方向に対して直角にならない場合で
も、通電発熱部と電極加圧位置とを一致させることが可
能なスポット溶接装置を提供することを目的とする。
の溶接面が電極加圧方向に対して直角にならない場合で
も、通電発熱部と電極加圧位置とを一致させることが可
能なスポット溶接装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明に
係るスポット溶接装置は、電極が取付けられる溶接ガン
のフレームを、前記電極の加圧挟持点を通る軸線まわり
に回動自在な回動保持手段に保持させ、該回動保持手段
に、前記溶接ガンのフレームを前記軸線まわりに弾性支
持する弾性支持手段を設けたものから成る。
係るスポット溶接装置は、電極が取付けられる溶接ガン
のフレームを、前記電極の加圧挟持点を通る軸線まわり
に回動自在な回動保持手段に保持させ、該回動保持手段
に、前記溶接ガンのフレームを前記軸線まわりに弾性支
持する弾性支持手段を設けたものから成る。
【0011】
【作用】このように構成されたスポット溶接装置におい
ては、溶接ガンのフレームは、電極の加圧挟持点を通る
軸線まわりに回動自在な保持手段に保持される。これに
より、被溶接物の溶接面が電極加圧方向に対して直角と
ならない場合でも、電極によって被溶接物を加圧した際
には、その加圧力によって溶接ガンのフレームが軸線ま
わりに回動し、溶接ガンの姿勢が補正される。したがっ
て、被溶接物の通電発熱部と電極加圧位置とを一致させ
ることができ、良好な溶接部が得られる。
ては、溶接ガンのフレームは、電極の加圧挟持点を通る
軸線まわりに回動自在な保持手段に保持される。これに
より、被溶接物の溶接面が電極加圧方向に対して直角と
ならない場合でも、電極によって被溶接物を加圧した際
には、その加圧力によって溶接ガンのフレームが軸線ま
わりに回動し、溶接ガンの姿勢が補正される。したがっ
て、被溶接物の通電発熱部と電極加圧位置とを一致させ
ることができ、良好な溶接部が得られる。
【0012】また、溶接ガンのフレームは、保持手段に
設けられた弾性支持手段によって前記軸線まわりに弾性
支持されるので、加圧以外でも電極が取付けられるフレ
ームがふらつくことはなくなる。
設けられた弾性支持手段によって前記軸線まわりに弾性
支持されるので、加圧以外でも電極が取付けられるフレ
ームがふらつくことはなくなる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係るスポット溶接装置の望
ましい実施例を、図面を参照して説明する。
ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0014】第1実施例 図1ないし図3は、本発明の第1実施例を示しており、
とくに溶接ガンをマルチスポット溶接機に組込んだ場合
を示している。図1において、30はX形フレーム31
を有する溶接ガンを示している。X形フレーム31は、
フレーム32とフレーム33とから構成されており、各
フレーム32とフレーム33は支点部34を中心として
揺動可能となっている。各フレーム32、33の一方に
は、電極35、36が取付けられている。
とくに溶接ガンをマルチスポット溶接機に組込んだ場合
を示している。図1において、30はX形フレーム31
を有する溶接ガンを示している。X形フレーム31は、
フレーム32とフレーム33とから構成されており、各
フレーム32とフレーム33は支点部34を中心として
揺動可能となっている。各フレーム32、33の一方に
は、電極35、36が取付けられている。
【0015】各フレーム32、33の他方には、加圧シ
リンダ37が取付けられている。加圧シリンダ37のロ
ッド37bは一方のフレーム32に連結されており、加
圧シリンダ本体37aは他方のフレーム33に固定され
ている。加圧シリンダ37には、電磁弁(図示略)を介
して圧縮エアが供給されるようになっている。溶接ガン
30は、加圧シリンダ37内に圧縮エアが導入された際
には、各電極35、36によって被溶接物8を加圧する
ようになっている。
リンダ37が取付けられている。加圧シリンダ37のロ
ッド37bは一方のフレーム32に連結されており、加
圧シリンダ本体37aは他方のフレーム33に固定され
ている。加圧シリンダ37には、電磁弁(図示略)を介
して圧縮エアが供給されるようになっている。溶接ガン
30は、加圧シリンダ37内に圧縮エアが導入された際
には、各電極35、36によって被溶接物8を加圧する
ようになっている。
【0016】各フレーム32、33の内側には、溶接ガ
ン30の開き角度を調整するストッパねじ38が取付け
られている。溶接ガン30の支点部34は、保持ロッド
40によって保持されている。保持ロッド40は、溶接
ガン30を支点部34を中心として電極加圧方向Bに揺
動させる機能を有している。保持ロッド40の下端部
は、回動保持手段41によって保持されている。
ン30の開き角度を調整するストッパねじ38が取付け
られている。溶接ガン30の支点部34は、保持ロッド
40によって保持されている。保持ロッド40は、溶接
ガン30を支点部34を中心として電極加圧方向Bに揺
動させる機能を有している。保持ロッド40の下端部
は、回動保持手段41によって保持されている。
【0017】回動保持手段41は、筒状軸部42、軸部
43、軸受44、ベース45を有している。筒状軸部4
2は、保持ロッド40の下部に取付けられており、下部
が中空状となっている。ベース45は、マルチスポット
溶接機(図示略)の下台50に固定されている。ベース
45には、ボルト46を介して軸部43が取付けられて
いる。軸部43と筒状軸部42との間には、軸受44が
介装されている。
43、軸受44、ベース45を有している。筒状軸部4
2は、保持ロッド40の下部に取付けられており、下部
が中空状となっている。ベース45は、マルチスポット
溶接機(図示略)の下台50に固定されている。ベース
45には、ボルト46を介して軸部43が取付けられて
いる。軸部43と筒状軸部42との間には、軸受44が
介装されている。
【0018】軸受44は、筒部44aと鍔部44bとか
ら構成されており、ラジアル荷重を筒部44aで受け、
スラスト荷重を鍔部44bで受けるようになっている。
すなわち、軸受44には溶接ガン30の全荷重が作用す
るようになっている。軸受44は、本実施例では潤滑性
のある軸受メタルから構成されているが、ボールベアリ
ングとスラストベアリング等の組合せから構成してもよ
い。
ら構成されており、ラジアル荷重を筒部44aで受け、
スラスト荷重を鍔部44bで受けるようになっている。
すなわち、軸受44には溶接ガン30の全荷重が作用す
るようになっている。軸受44は、本実施例では潤滑性
のある軸受メタルから構成されているが、ボールベアリ
ングとスラストベアリング等の組合せから構成してもよ
い。
【0019】筒状軸部42、軸部43、軸受44は、電
極35、36の加圧挟持点P0 を通る軸線A上に配置さ
れている。これにより、溶接ガン30は軸線Aまわりに
回動自在に保持されている。回動保持手段41には、溶
接ガン30のX形フレーム31を軸線Aまわりに弾性支
持する弾性支持手段51が設けられている。
極35、36の加圧挟持点P0 を通る軸線A上に配置さ
れている。これにより、溶接ガン30は軸線Aまわりに
回動自在に保持されている。回動保持手段41には、溶
接ガン30のX形フレーム31を軸線Aまわりに弾性支
持する弾性支持手段51が設けられている。
【0020】弾性支持手段51は、レバー52、圧縮コ
イルスプリング53、調整ねじ54、ナット55、ねじ
受け部56から構成されている。レバー52は、回動保
持手段41の筒状軸部42に取付けられており、溶接ガ
ン30とともに軸線Aまわりに回動するようになってい
る。ベース45には、一対のねじ受け部56が取付けら
れている。一対のねじ受け部56は、レバー52の両側
に配置されている。
イルスプリング53、調整ねじ54、ナット55、ねじ
受け部56から構成されている。レバー52は、回動保
持手段41の筒状軸部42に取付けられており、溶接ガ
ン30とともに軸線Aまわりに回動するようになってい
る。ベース45には、一対のねじ受け部56が取付けら
れている。一対のねじ受け部56は、レバー52の両側
に配置されている。
【0021】ねじ受け部56には、調整ネジ54が螺合
されている。調整ねじ54には、回り止め用のナット5
5が螺合されている。調整ねじ54の先端部には、圧縮
コイルスプリング53が装着されている。レバー52
は、左右両方から圧縮コイルスプリング53によって押
圧されている。圧縮コイルスプリング53のばね力は、
溶接ガン30を軸線Aまわりに回動させる力よりも小に
設定されている。これにより、レバー52は圧縮コイル
スプリング53の付勢力に抗して左右方向に揺動可能と
なっている。このように、溶接ガン30のX形フレーム
31は弾性支持手段51によって軸線Aまわりに弾性支
持されている。
されている。調整ねじ54には、回り止め用のナット5
5が螺合されている。調整ねじ54の先端部には、圧縮
コイルスプリング53が装着されている。レバー52
は、左右両方から圧縮コイルスプリング53によって押
圧されている。圧縮コイルスプリング53のばね力は、
溶接ガン30を軸線Aまわりに回動させる力よりも小に
設定されている。これにより、レバー52は圧縮コイル
スプリング53の付勢力に抗して左右方向に揺動可能と
なっている。このように、溶接ガン30のX形フレーム
31は弾性支持手段51によって軸線Aまわりに弾性支
持されている。
【0022】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。所定の位置に被溶接物8が位置決めされる
と、溶接ガン30の加圧シリンダ37に圧縮エアが圧送
される。これにより、フレーム32とフレーム33が支
点部32を中心として電極加圧方向に揺動し、被溶接物
8は電極35、36によって加圧される。
説明する。所定の位置に被溶接物8が位置決めされる
と、溶接ガン30の加圧シリンダ37に圧縮エアが圧送
される。これにより、フレーム32とフレーム33が支
点部32を中心として電極加圧方向に揺動し、被溶接物
8は電極35、36によって加圧される。
【0023】ここで、被溶接物8の溶接面が電極加圧方
向に対して直角となる場合は、図8に示すように、通電
発熱部Sと加圧方向P1 、P2 が一致し、被溶接物8の
良好なスポット溶接が行なわれる。被溶接物8の精度の
バラツキ等により、被溶接物8の溶接面が電極35、3
6の加圧方向に対して直角でない場合は、図9と同様
に、通電発熱部Sと加圧位置P1 、P2 とが一致しなく
なる。
向に対して直角となる場合は、図8に示すように、通電
発熱部Sと加圧方向P1 、P2 が一致し、被溶接物8の
良好なスポット溶接が行なわれる。被溶接物8の精度の
バラツキ等により、被溶接物8の溶接面が電極35、3
6の加圧方向に対して直角でない場合は、図9と同様
に、通電発熱部Sと加圧位置P1 、P2 とが一致しなく
なる。
【0024】通電発熱部と加圧位置とが一致しない場合
には、図9に示すように、電極35、36に反力Nが作
用し、通電発熱部Sと加圧位置P1 、P2 とが一致する
まで、溶接ガン30が軸線Aまわりに回動する。すなわ
ち、溶接ガン30は、自己の加圧力によって自己の溶接
姿勢を補正する。図7に示すように、通電発熱部Sと加
圧位置P1 、P2 とが一致した後は、電極35と電極3
6との間に溶接電流が流され、被溶接物8のスポット溶
接が行なわれる。
には、図9に示すように、電極35、36に反力Nが作
用し、通電発熱部Sと加圧位置P1 、P2 とが一致する
まで、溶接ガン30が軸線Aまわりに回動する。すなわ
ち、溶接ガン30は、自己の加圧力によって自己の溶接
姿勢を補正する。図7に示すように、通電発熱部Sと加
圧位置P1 、P2 とが一致した後は、電極35と電極3
6との間に溶接電流が流され、被溶接物8のスポット溶
接が行なわれる。
【0025】被溶接物8への通電が終了すると、加圧シ
リンダ37内に圧送された圧縮エアが大気に放出され、
電極35と電極36とによる被溶接物8の加圧が解放さ
れる。この状態では、一方の圧縮コイルスプリング53
側に押付けられていたレバー52が圧縮コイルスプリン
グ53の付勢力によって押し戻され、溶接ガン30のX
形フレーム31は当初の位置まで回動される。このよう
に、溶接ガン30は軸線Aまわりに回動可能であるの
で、常に被溶接物8を直角方向から加圧することが可能
となり、従来に比べてスポット溶接部の接合強度を高め
ることができる。
リンダ37内に圧送された圧縮エアが大気に放出され、
電極35と電極36とによる被溶接物8の加圧が解放さ
れる。この状態では、一方の圧縮コイルスプリング53
側に押付けられていたレバー52が圧縮コイルスプリン
グ53の付勢力によって押し戻され、溶接ガン30のX
形フレーム31は当初の位置まで回動される。このよう
に、溶接ガン30は軸線Aまわりに回動可能であるの
で、常に被溶接物8を直角方向から加圧することが可能
となり、従来に比べてスポット溶接部の接合強度を高め
ることができる。
【0026】なお、溶接ガン30を複数台用いてマルチ
スポット溶接として使用する場合は、被溶接物8の形状
が多少異なる場合でも溶接可能となるので、従来のよう
な被溶接物の種類(車種)が異なる毎の溶接ガン30の
姿勢を変更する首振装置(図示略)が不要となる。した
がって、首振装置が駆動する時間だけ溶接作業のサイク
ルタイムを短縮できる。
スポット溶接として使用する場合は、被溶接物8の形状
が多少異なる場合でも溶接可能となるので、従来のよう
な被溶接物の種類(車種)が異なる毎の溶接ガン30の
姿勢を変更する首振装置(図示略)が不要となる。した
がって、首振装置が駆動する時間だけ溶接作業のサイク
ルタイムを短縮できる。
【0027】第2実施例 図4は、本発明の第2実施例を示している。第2実施例
が第1実施例と異なるところは、溶接ガンの種類のみで
あり、その他の部分は第1実施例に準じるので、準じる
部分に第1実施例と同一の符号を付すことにより準じる
部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明す
る。
が第1実施例と異なるところは、溶接ガンの種類のみで
あり、その他の部分は第1実施例に準じるので、準じる
部分に第1実施例と同一の符号を付すことにより準じる
部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明す
る。
【0028】第1実施例では、X形フレームを有する溶
接ガンに適用した場合を示したが、本実施例ではC形フ
レームを有する溶接ガンに適用した場合を示している。
図4において、60はC形フレーム61を有する溶接ガ
ンを示している。溶接ガン60のC形フレーム61に
は、回動保持手段41が取付けられている。回動保持手
段41は、C形フレーム61を電極の加圧挟持点P0 を
通る軸線まわりに回動自在に保持させる機能を有してい
る。回動保持手段41には、C形フレーム61を軸線A
まわりに弾性支持する弾性支持手段51が設けられてい
る。
接ガンに適用した場合を示したが、本実施例ではC形フ
レームを有する溶接ガンに適用した場合を示している。
図4において、60はC形フレーム61を有する溶接ガ
ンを示している。溶接ガン60のC形フレーム61に
は、回動保持手段41が取付けられている。回動保持手
段41は、C形フレーム61を電極の加圧挟持点P0 を
通る軸線まわりに回動自在に保持させる機能を有してい
る。回動保持手段41には、C形フレーム61を軸線A
まわりに弾性支持する弾性支持手段51が設けられてい
る。
【0029】このように構成された第2実施例において
は、第1実施例と同様に、被溶接物8の溶接面が電極3
5、36の加圧方向に対して直角でない場合は、通電発
熱部と加圧位置とが一致するまで、C形フレーム61は
自己の加圧力によって軸線Aまわりに回動し、溶接姿勢
の補正が行なわれる。
は、第1実施例と同様に、被溶接物8の溶接面が電極3
5、36の加圧方向に対して直角でない場合は、通電発
熱部と加圧位置とが一致するまで、C形フレーム61は
自己の加圧力によって軸線Aまわりに回動し、溶接姿勢
の補正が行なわれる。
【0030】なお、上記各実施例では弾性支持手段51
を外部に露出するように配置したが、回動保持手段41
内に内蔵させる構成としても、同様な効果が得られる。
を外部に露出するように配置したが、回動保持手段41
内に内蔵させる構成としても、同様な効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、つぎのような効果が得
られる。 (1)電極が取付けられる溶接ガンのフレームを、電極
の加圧挟持点を通る軸線まわりに回動自在な回動保持手
段に保持させ、回動保持手段に、溶接ガンのフレームを
前記軸線まわりに弾性支持する弾性支持手段を設けるよ
うにしたので、被溶接物の溶接面が電極加圧方向に対し
て直角とならない場合でも、溶接ガンの加圧力を利用し
て溶接ガンのフレームの姿勢を補正することができる。
られる。 (1)電極が取付けられる溶接ガンのフレームを、電極
の加圧挟持点を通る軸線まわりに回動自在な回動保持手
段に保持させ、回動保持手段に、溶接ガンのフレームを
前記軸線まわりに弾性支持する弾性支持手段を設けるよ
うにしたので、被溶接物の溶接面が電極加圧方向に対し
て直角とならない場合でも、溶接ガンの加圧力を利用し
て溶接ガンのフレームの姿勢を補正することができる。
【0032】(2)したがって、被溶接物における通電
発熱部と加圧位置とを一致させることができ、スポット
溶接部における接合強度を高めることができ、かつスポ
ット溶接部の変形を防止することができる。
発熱部と加圧位置とを一致させることができ、スポット
溶接部における接合強度を高めることができ、かつスポ
ット溶接部の変形を防止することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係るスポット溶接装置に
おける溶接ガンの正面図である。
おける溶接ガンの正面図である。
【図2】図1の装置のZ−Z線に沿う断面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るスポット溶接装置に
おける溶接ガンの正面図である。
おける溶接ガンの正面図である。
【図5】C形フレームを有する従来の溶接ガンの正面図
である。
である。
【図6】X形フレームを有する従来の溶接ガンの正面図
である。
である。
【図7】被溶接物の通電加熱部と加圧位置とが一致した
場合の拡大平面図である。
場合の拡大平面図である。
【図8】被溶接物が電極加圧方向に対して直角にならな
い状態を示す斜視図である。
い状態を示す斜視図である。
【図9】被溶接物の通電加熱部と加圧位置とが一致しな
い状態の拡大平面図である。
い状態の拡大平面図である。
8 被溶接物 30 溶接ガン 31 X形フレーム 35、36 電極 41 回動保持手段 51 弾性支持手段 60 溶接ガン 61 C形フレーム P0 電極の加圧挟持点 A 軸線
Claims (1)
- 【請求項1】 電極が取付けられる溶接ガンのフレーム
を、前記電極の加圧挟持点を通る軸線まわりに回動自在
な回動保持手段に保持させ、該回動保持手段に、前記溶
接ガンのフレームを前記軸線まわりに弾性支持する弾性
支持手段を設けたことを特徴とするスポット溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4086562A JPH05253677A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | スポット溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4086562A JPH05253677A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | スポット溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05253677A true JPH05253677A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13890457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4086562A Pending JPH05253677A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | スポット溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05253677A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114770954A (zh) * | 2022-04-26 | 2022-07-22 | 深圳慧联达科技有限公司 | 一种塑料件和钣金件热熔连接结构及其使用方法 |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP4086562A patent/JPH05253677A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114770954A (zh) * | 2022-04-26 | 2022-07-22 | 深圳慧联达科技有限公司 | 一种塑料件和钣金件热熔连接结构及其使用方法 |
CN114770954B (zh) * | 2022-04-26 | 2024-06-07 | 深圳慧联达科技有限公司 | 一种塑料件和钣金件热熔连接设备及其使用方法 |
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