JPH05240096A - 車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置 - Google Patents
車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置Info
- Publication number
- JPH05240096A JPH05240096A JP4411792A JP4411792A JPH05240096A JP H05240096 A JPH05240096 A JP H05240096A JP 4411792 A JP4411792 A JP 4411792A JP 4411792 A JP4411792 A JP 4411792A JP H05240096 A JPH05240096 A JP H05240096A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection amount
- maximum allowable
- engine
- transmission
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000002347 injection Methods 0.000 title claims abstract description 210
- 239000007924 injection Substances 0.000 title claims abstract description 210
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims abstract description 115
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims description 44
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 76
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 12
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 4
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 2
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 description 1
- 241000711975 Vesicular stomatitis virus Species 0.000 description 1
- 239000000872 buffer Substances 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 1
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 description 1
- 239000003502 gasoline Substances 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】低速段が選択されたときにトランスミッション
が損傷するのを防止しつつ、十分な動力性能を確保す
る。 【構成】燃料噴射量制御装置は、回転数センサ35、変
速段センサ66等に基づき燃料噴射ポンプ1を制御する
ECU71を備えている。ECU71は機関側最大許容
噴射量と変速機側最大許容噴射量とを算出し、トランス
ミッション65が低速段以外のとき、ディーゼルエンジ
ン2への燃料噴射量が機関側最大許容噴射量に応じた量
となるように燃料噴射ポンプ1を制御する。ECU71
は低速段のとき、エンジン回転数の変化量を算出し、そ
の値が所定範囲にあると変化量が減少するほど変速機側
最大許容噴射量を増量補正し、ディーゼルエンジン2へ
の燃料噴射量が、変速機側最大許容噴射量と機関側最大
許容噴射量のうちの小さい方の最大許容噴射量に応じた
量となるように、燃料噴射ポンプ1を制御する。
が損傷するのを防止しつつ、十分な動力性能を確保す
る。 【構成】燃料噴射量制御装置は、回転数センサ35、変
速段センサ66等に基づき燃料噴射ポンプ1を制御する
ECU71を備えている。ECU71は機関側最大許容
噴射量と変速機側最大許容噴射量とを算出し、トランス
ミッション65が低速段以外のとき、ディーゼルエンジ
ン2への燃料噴射量が機関側最大許容噴射量に応じた量
となるように燃料噴射ポンプ1を制御する。ECU71
は低速段のとき、エンジン回転数の変化量を算出し、そ
の値が所定範囲にあると変化量が減少するほど変速機側
最大許容噴射量を増量補正し、ディーゼルエンジン2へ
の燃料噴射量が、変速機側最大許容噴射量と機関側最大
許容噴射量のうちの小さい方の最大許容噴射量に応じた
量となるように、燃料噴射ポンプ1を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用内燃機関への燃
料噴射量を制御する燃料噴射量制御装置に係り、さらに
詳しくは、内燃機関から変速機に伝達される出力トルク
が、その変速機の許容するトルクを越えないように、燃
料噴射量を内燃機関の運転状態に応じて制御するように
した車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置に関するもの
である。
料噴射量を制御する燃料噴射量制御装置に係り、さらに
詳しくは、内燃機関から変速機に伝達される出力トルク
が、その変速機の許容するトルクを越えないように、燃
料噴射量を内燃機関の運転状態に応じて制御するように
した車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジンで発生した駆動
力(トルク)を車輪へ伝達する動力伝達系には、同自動
車の走行状態に応じて駆動力を増減(変速)するための
変速機(トランスミッション)が設けられている。この
トランスミッションは種々の歯数のギヤを備えており、
運転席のシフトレバーの操作にてギヤの噛み合わせが切
換えられることにより、エンジンの回転速度や出力トル
クを複数段に変換するようになっている。このトランス
ミッションでは、変速段毎に許容トルクが異なってお
り、そのうちでも特に1速、後退等の変速比の大きな低
速段では許容トルクが最も小さい。そのため、エンジン
回転数の高い状態や、出力トルクの高い状態のときに低
速段が選択されて、エンジンから伝達される出力トルク
がトランスミッションの許容トルクを越えた場合、その
トランスミッションを破損させてしまうおそれがある。
力(トルク)を車輪へ伝達する動力伝達系には、同自動
車の走行状態に応じて駆動力を増減(変速)するための
変速機(トランスミッション)が設けられている。この
トランスミッションは種々の歯数のギヤを備えており、
運転席のシフトレバーの操作にてギヤの噛み合わせが切
換えられることにより、エンジンの回転速度や出力トル
クを複数段に変換するようになっている。このトランス
ミッションでは、変速段毎に許容トルクが異なってお
り、そのうちでも特に1速、後退等の変速比の大きな低
速段では許容トルクが最も小さい。そのため、エンジン
回転数の高い状態や、出力トルクの高い状態のときに低
速段が選択されて、エンジンから伝達される出力トルク
がトランスミッションの許容トルクを越えた場合、その
トランスミッションを破損させてしまうおそれがある。
【0003】そこで、前記不具合を解消するために、例
えば実開平3−56845号公報では、エンジンが高回
転、高トルクの領域で運転されているときに低速段が選
択されると、エンジンの出力トルクがトランスミッショ
ンの許容トルクを越えないように、エンジンへの燃料噴
射量を一律に減少させている。
えば実開平3−56845号公報では、エンジンが高回
転、高トルクの領域で運転されているときに低速段が選
択されると、エンジンの出力トルクがトランスミッショ
ンの許容トルクを越えないように、エンジンへの燃料噴
射量を一律に減少させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、4輪駆動車
などの自動車がオフロード(路上外)を走行する際に
は、低速段が選択されたまま高回転状態で運転されるこ
とがある。そのため、このようなときにも常時燃料噴射
量を減少させて出力トルクを低下させると、動力性能が
不足してしまう。
などの自動車がオフロード(路上外)を走行する際に
は、低速段が選択されたまま高回転状態で運転されるこ
とがある。そのため、このようなときにも常時燃料噴射
量を減少させて出力トルクを低下させると、動力性能が
不足してしまう。
【0005】すなわち、この4輪駆動車等においてエン
ジンの出力トルクを低下させる必要があるのは、ホッピ
ング時の車輪空転等によるエンジン回転数の急上昇と、
それに引き続く着地時のエンジン回転数の急低下とによ
りトランスミッションに大きな負荷が加わった場合、あ
るいは急激なアクセル操作にともない出力トルクが急変
した場合等である。ここでのホッピングとは、駆動力、
制動力等に対してサスペンションで発生する反力によっ
て、車輪や車体が上下に飛び跳ねる現象である。これ以
外の運転状況下(ホッピング等が発生しない使用状況
下)では出力トルクを低下させる必要がない。しかし、
前記従来技術では低速段が選択されると、一律に燃料噴
射量が減少されるので、動力性能を損ねてしまうことが
ある。
ジンの出力トルクを低下させる必要があるのは、ホッピ
ング時の車輪空転等によるエンジン回転数の急上昇と、
それに引き続く着地時のエンジン回転数の急低下とによ
りトランスミッションに大きな負荷が加わった場合、あ
るいは急激なアクセル操作にともない出力トルクが急変
した場合等である。ここでのホッピングとは、駆動力、
制動力等に対してサスペンションで発生する反力によっ
て、車輪や車体が上下に飛び跳ねる現象である。これ以
外の運転状況下(ホッピング等が発生しない使用状況
下)では出力トルクを低下させる必要がない。しかし、
前記従来技術では低速段が選択されると、一律に燃料噴
射量が減少されるので、動力性能を損ねてしまうことが
ある。
【0006】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、低速段が選択されたときにトラ
ンスミッションが損傷するのを防止しつつ、十分な動力
性能を確保することが可能な車載用内燃機関の燃料噴射
量制御装置を提供することにある。
のであり、その目的は、低速段が選択されたときにトラ
ンスミッションが損傷するのを防止しつつ、十分な動力
性能を確保することが可能な車載用内燃機関の燃料噴射
量制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、図1に示すように、車両に搭載された内燃
機関M1への燃料噴射量を調整するための燃料調整手段
M2を備え、前記内燃機関M1から変速機M3に伝達さ
れる出力トルクが、その変速機M3の許容するトルクを
越えないように、前記燃料調整手段M2による燃料噴射
量を内燃機関M1の運転状態に応じて制御するようにし
た車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置であって、前記
内燃機関M1の回転数を含む運転状態を検出する運転状
態検出手段M4と、前記変速機M3における変速段を検
出する変速段検出手段M5と、前記運転状態検出手段M
4による内燃機関M1の運転状態に応じた機関側最大許
容噴射量を算出する機関側最大許容噴射量算出手段M6
と、前記運転状態検出手段M4による内燃機関M1の運
転状態に応じた変速機側最大許容噴射量を算出する変速
機側最大許容噴射量算出手段M7と、前記変速段検出手
段M5による変速段が低速段以外のとき、前記内燃機関
M1への燃料噴射量が前記機関側最大許容噴射量に応じ
た量となるように、前記燃料調整手段M2を制御する第
1の噴射量制御手段M8と、前記変速段検出手段M5に
よる変速段が低速段のとき、前記運転状態検出手段M4
による検出値から機関回転数の変化量を算出し、同変化
量が減少するほど前記変速機側最大許容噴射量を増量補
正し、前記内燃機関M1への燃料噴射量が前記変速機側
最大許容噴射量と前記機関側最大許容噴射量のうちの小
さい方の最大許容噴射量に応じた量となるように、前記
燃料調整手段M2を制御する第2の噴射量制御手段M9
とを設けている。
に本発明は、図1に示すように、車両に搭載された内燃
機関M1への燃料噴射量を調整するための燃料調整手段
M2を備え、前記内燃機関M1から変速機M3に伝達さ
れる出力トルクが、その変速機M3の許容するトルクを
越えないように、前記燃料調整手段M2による燃料噴射
量を内燃機関M1の運転状態に応じて制御するようにし
た車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置であって、前記
内燃機関M1の回転数を含む運転状態を検出する運転状
態検出手段M4と、前記変速機M3における変速段を検
出する変速段検出手段M5と、前記運転状態検出手段M
4による内燃機関M1の運転状態に応じた機関側最大許
容噴射量を算出する機関側最大許容噴射量算出手段M6
と、前記運転状態検出手段M4による内燃機関M1の運
転状態に応じた変速機側最大許容噴射量を算出する変速
機側最大許容噴射量算出手段M7と、前記変速段検出手
段M5による変速段が低速段以外のとき、前記内燃機関
M1への燃料噴射量が前記機関側最大許容噴射量に応じ
た量となるように、前記燃料調整手段M2を制御する第
1の噴射量制御手段M8と、前記変速段検出手段M5に
よる変速段が低速段のとき、前記運転状態検出手段M4
による検出値から機関回転数の変化量を算出し、同変化
量が減少するほど前記変速機側最大許容噴射量を増量補
正し、前記内燃機関M1への燃料噴射量が前記変速機側
最大許容噴射量と前記機関側最大許容噴射量のうちの小
さい方の最大許容噴射量に応じた量となるように、前記
燃料調整手段M2を制御する第2の噴射量制御手段M9
とを設けている。
【0008】
【作用】車両走行時には、内燃機関M1の回転数を含む
運転状態が運転状態検出手段M4によって検出されると
ともに、変速機M3における変速段が変速段検出手段M
5によって検出される。また、内燃機関M1の運転状態
に応じた機関側最大許容噴射量が機関側最大許容噴射量
算出手段M6によって算出され、変速機側最大許容噴射
量が変速機側最大許容噴射量算出手段M7によって算出
される。
運転状態が運転状態検出手段M4によって検出されると
ともに、変速機M3における変速段が変速段検出手段M
5によって検出される。また、内燃機関M1の運転状態
に応じた機関側最大許容噴射量が機関側最大許容噴射量
算出手段M6によって算出され、変速機側最大許容噴射
量が変速機側最大許容噴射量算出手段M7によって算出
される。
【0009】そして、内燃機関M1の運転状態に応じ、
これらの機関側最大許容噴射量及び変速機側最大許容噴
射量を用いた燃料調整手段M2の制御が行われる。する
と、燃料調整手段M2による燃料噴射量が調整され、内
燃機関M1から変速機M3に伝達される出力トルクが調
整される。
これらの機関側最大許容噴射量及び変速機側最大許容噴
射量を用いた燃料調整手段M2の制御が行われる。する
と、燃料調整手段M2による燃料噴射量が調整され、内
燃機関M1から変速機M3に伝達される出力トルクが調
整される。
【0010】まず、変速段検出手段M5による変速段が
低速段以外のとき、すなわち、内燃機関M1の出力トル
クが変速機M3の許容トルクを越えるおそれのないとき
には、前記内燃機関M1への燃料噴射量が前記機関側最
大許容噴射量に応じた量となるように、第1の噴射量制
御手段M8が前記燃料調整手段M2を制御する。
低速段以外のとき、すなわち、内燃機関M1の出力トル
クが変速機M3の許容トルクを越えるおそれのないとき
には、前記内燃機関M1への燃料噴射量が前記機関側最
大許容噴射量に応じた量となるように、第1の噴射量制
御手段M8が前記燃料調整手段M2を制御する。
【0011】また、前記変速段検出手段M5による変速
段が低速段のときには、第2の噴射量制御手段M9は、
前記運転状態検出手段M4による検出値から機関回転数
の変化量を算出する。そして、第2の噴射量制御手段M
9は、前記変速機側最大許容噴射量算出手段M7によっ
て算出された変速機側最大許容噴射量を、機関回転数の
変化量が減少するほど増量補正する。
段が低速段のときには、第2の噴射量制御手段M9は、
前記運転状態検出手段M4による検出値から機関回転数
の変化量を算出する。そして、第2の噴射量制御手段M
9は、前記変速機側最大許容噴射量算出手段M7によっ
て算出された変速機側最大許容噴射量を、機関回転数の
変化量が減少するほど増量補正する。
【0012】ここで、機関回転数の変化量の大きさに応
じて変速機側最大許容噴射量を補正するのは、以下の理
由による。変速段検出手段M5による変速段が低速段で
ある場合には、内燃機関M1の出力トルクが変速機M3
の許容トルクを越えるおそれのある場合とない場合とが
ある。このうち、変速機M3の許容トルクを越えるおそ
れがあるのは、例えば低速段が選択されたまま高回転状
態で運転されるオフロード走行時において、ホッピング
時の車輪空転等による機関回転数の急上昇と、それに引
き続く着地時での機関回転数の急低下、あるいは急激な
アクセル操作にともなう出力トルクの急変等の場合であ
る。従って、この場合には内燃機関M1の出力トルクを
低下させる必要がある。しかし、前記以外の運転状況下
では内燃機関M1の出力トルクが変速機M3の許容トル
クを越えることがなく、このときにもホッピング時と同
様に内燃機関M1の出力トルクを低下させると動力性能
が不足してしまう。本発明では、機関回転数の変化量が
大きい程、ホッピング等の発生可能性が高いと考え、最
大許容噴射量を小さくするようにしている。
じて変速機側最大許容噴射量を補正するのは、以下の理
由による。変速段検出手段M5による変速段が低速段で
ある場合には、内燃機関M1の出力トルクが変速機M3
の許容トルクを越えるおそれのある場合とない場合とが
ある。このうち、変速機M3の許容トルクを越えるおそ
れがあるのは、例えば低速段が選択されたまま高回転状
態で運転されるオフロード走行時において、ホッピング
時の車輪空転等による機関回転数の急上昇と、それに引
き続く着地時での機関回転数の急低下、あるいは急激な
アクセル操作にともなう出力トルクの急変等の場合であ
る。従って、この場合には内燃機関M1の出力トルクを
低下させる必要がある。しかし、前記以外の運転状況下
では内燃機関M1の出力トルクが変速機M3の許容トル
クを越えることがなく、このときにもホッピング時と同
様に内燃機関M1の出力トルクを低下させると動力性能
が不足してしまう。本発明では、機関回転数の変化量が
大きい程、ホッピング等の発生可能性が高いと考え、最
大許容噴射量を小さくするようにしている。
【0013】そして、第2の噴射量制御手段M9は、前
記内燃機関M1への燃料噴射量が前記変速機側最大許容
噴射量と前記機関側最大許容噴射量のうちの小さい方の
最大許容噴射量に応じた量となるように、前記燃料調整
手段M2を制御する。
記内燃機関M1への燃料噴射量が前記変速機側最大許容
噴射量と前記機関側最大許容噴射量のうちの小さい方の
最大許容噴射量に応じた量となるように、前記燃料調整
手段M2を制御する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図2〜
図8に従って説明する。図2は本実施例の燃料噴射量制
御装置を備えた自動車用ディーゼルエンジン(内燃機
関)2の概略構成を示す図であり、図3はそのディーゼ
ルエンジン2に燃料噴射を行う燃料調整手段としての分
配型燃料噴射ポンプ1の断面図である。図2に示すよう
に燃料噴射ポンプ1は、ディーゼルエンジン2のクラン
ク軸40にベルト等を介して駆動連結されたドライブプ
ーリ3を備えている。そして、ドライブプーリ3の回転
によって燃料噴射ポンプ1が駆動され、ディーゼルエン
ジン2の気筒毎に設けられた燃料噴射ノズル4に燃料が
圧送されて燃料噴射を行う。
図8に従って説明する。図2は本実施例の燃料噴射量制
御装置を備えた自動車用ディーゼルエンジン(内燃機
関)2の概略構成を示す図であり、図3はそのディーゼ
ルエンジン2に燃料噴射を行う燃料調整手段としての分
配型燃料噴射ポンプ1の断面図である。図2に示すよう
に燃料噴射ポンプ1は、ディーゼルエンジン2のクラン
ク軸40にベルト等を介して駆動連結されたドライブプ
ーリ3を備えている。そして、ドライブプーリ3の回転
によって燃料噴射ポンプ1が駆動され、ディーゼルエン
ジン2の気筒毎に設けられた燃料噴射ノズル4に燃料が
圧送されて燃料噴射を行う。
【0015】図3に示すように、ドライブプーリ3には
ドライブシャフト5が連結されている。ドライブシャフ
ト5には、べーン式ポンプよりなる燃料フィードポンプ
(図では90度展開されている)6と、外周面に複数の
突起を有する円板状のパルサ7とが取付けられている。
ドライブシャフト5の基端部(図の右端部)は、図示し
ないカップリングを介してカムプレート8に接続されて
いる。前記パルサ7とカムプレート8との間にはローラ
リング9が介在され、そのローラリング9にはカムプレ
ート8のカムフェイス8aに対向する複数のカムローラ
10が取付けられている。そして、カムプレート8はス
プリング11によって常にカムローラ10に付勢係合さ
れている。
ドライブシャフト5が連結されている。ドライブシャフ
ト5には、べーン式ポンプよりなる燃料フィードポンプ
(図では90度展開されている)6と、外周面に複数の
突起を有する円板状のパルサ7とが取付けられている。
ドライブシャフト5の基端部(図の右端部)は、図示し
ないカップリングを介してカムプレート8に接続されて
いる。前記パルサ7とカムプレート8との間にはローラ
リング9が介在され、そのローラリング9にはカムプレ
ート8のカムフェイス8aに対向する複数のカムローラ
10が取付けられている。そして、カムプレート8はス
プリング11によって常にカムローラ10に付勢係合さ
れている。
【0016】カムプレート8には燃料加圧用のプランジ
ャ12が一体回転可能に取付けられており、前記ドライ
ブシャフト5の回転力がカップリングを介してカムプレ
ート8に伝達されることにより、同カムプレート8及び
プランジャ12が回転しながら図中左右方向へ往復駆動
される。プランジャ12はポンプハウジング13に形成
されたシリンダ14に嵌挿されており、これらのプラン
ジャ12の先端面(図の右端面)とシリンダ14の内底
面との間が高圧室15となっている。プランジャ12の
先端側外周には、ディーゼルエンジン2の気筒数と同数
の吸入溝16及び分配ポート17が形成されている。ま
た、吸入溝16及び分配ポート17に対応して、ポンプ
ハウジング13には分配通路18及び吸入ポート19が
形成されている。
ャ12が一体回転可能に取付けられており、前記ドライ
ブシャフト5の回転力がカップリングを介してカムプレ
ート8に伝達されることにより、同カムプレート8及び
プランジャ12が回転しながら図中左右方向へ往復駆動
される。プランジャ12はポンプハウジング13に形成
されたシリンダ14に嵌挿されており、これらのプラン
ジャ12の先端面(図の右端面)とシリンダ14の内底
面との間が高圧室15となっている。プランジャ12の
先端側外周には、ディーゼルエンジン2の気筒数と同数
の吸入溝16及び分配ポート17が形成されている。ま
た、吸入溝16及び分配ポート17に対応して、ポンプ
ハウジング13には分配通路18及び吸入ポート19が
形成されている。
【0017】そして、ドライブシャフト5の回転に基づ
き燃料フィードポンプ6が駆動されると、図示しない燃
料タンクからの燃料が燃料供給ポート20を介して燃料
室21内へ供給される。また、プランジャ12が図中左
方向へ移動(復動)して高圧室15が減圧される吸入行
程においては、吸入溝16の一つが吸入ポート19と連
通して、燃料室21から高圧室15へ燃料が導入され
る。一方、プランジャ12が図中右方向へ移動(往動)
して高圧室15が加圧される圧縮行程においては、分配
通路18から各気筒毎の燃料噴射ノズル4へ燃料が圧送
されて噴射される。
き燃料フィードポンプ6が駆動されると、図示しない燃
料タンクからの燃料が燃料供給ポート20を介して燃料
室21内へ供給される。また、プランジャ12が図中左
方向へ移動(復動)して高圧室15が減圧される吸入行
程においては、吸入溝16の一つが吸入ポート19と連
通して、燃料室21から高圧室15へ燃料が導入され
る。一方、プランジャ12が図中右方向へ移動(往動)
して高圧室15が加圧される圧縮行程においては、分配
通路18から各気筒毎の燃料噴射ノズル4へ燃料が圧送
されて噴射される。
【0018】ポンプハウジング13には、高圧室15と
燃料室21とを連通させる燃料溢流用のスピル通路22
が形成され、その途中には電磁スピル弁23が設けられ
ている。電磁スピル弁23は常開型の弁であり、コイル
24が無通電(オフ)の状態では、弁体25が開放され
て高圧室15内の燃料が燃料室21へ溢流される。ま
た、コイル24が通電(オン)されることにより、弁体
25が閉鎖されて高圧室15から燃料室21への燃料の
溢流が止められる。
燃料室21とを連通させる燃料溢流用のスピル通路22
が形成され、その途中には電磁スピル弁23が設けられ
ている。電磁スピル弁23は常開型の弁であり、コイル
24が無通電(オフ)の状態では、弁体25が開放され
て高圧室15内の燃料が燃料室21へ溢流される。ま
た、コイル24が通電(オン)されることにより、弁体
25が閉鎖されて高圧室15から燃料室21への燃料の
溢流が止められる。
【0019】従って、電磁スピル弁23の通電時間を制
御することにより、同電磁スピル弁23が閉弁・開弁制
御され、高圧室15から燃料室21への燃料の溢流量が
調整される。そして、プランジャ12の圧縮行程中に電
磁スピル弁23を開弁させることにより、高圧室15内
における燃料が減圧されて、燃料噴射ノズル4からの燃
料噴射が停止される。つまり、プランジャ12が往動し
ても、電磁スピル弁23が開弁している間は高圧室15
内の燃料圧力が上昇せず、燃料噴射ノズル4からの燃料
噴射が行われない。また、プランジャ12の往動中に、
電磁スピル弁23の閉弁・開弁の時期を制御することに
より、燃料噴射ノズル4からの燃料噴射量が制御され
る。
御することにより、同電磁スピル弁23が閉弁・開弁制
御され、高圧室15から燃料室21への燃料の溢流量が
調整される。そして、プランジャ12の圧縮行程中に電
磁スピル弁23を開弁させることにより、高圧室15内
における燃料が減圧されて、燃料噴射ノズル4からの燃
料噴射が停止される。つまり、プランジャ12が往動し
ても、電磁スピル弁23が開弁している間は高圧室15
内の燃料圧力が上昇せず、燃料噴射ノズル4からの燃料
噴射が行われない。また、プランジャ12の往動中に、
電磁スピル弁23の閉弁・開弁の時期を制御することに
より、燃料噴射ノズル4からの燃料噴射量が制御され
る。
【0020】ポンプハウジング13の下側には、燃料噴
射時期制御用のタイマ装置(図では90度展開されてい
る)26が設けられている。タイマ装置26は、ドライ
ブシャフト5の回転方向に対するローラリング9の位置
を制御することにより、カムフェイス8aがカムローラ
10に係合する時期、すなわちカムプレート8及びプラ
ンジャ12の往復動タイミングを制御するものである。
射時期制御用のタイマ装置(図では90度展開されてい
る)26が設けられている。タイマ装置26は、ドライ
ブシャフト5の回転方向に対するローラリング9の位置
を制御することにより、カムフェイス8aがカムローラ
10に係合する時期、すなわちカムプレート8及びプラ
ンジャ12の往復動タイミングを制御するものである。
【0021】このタイマ装置26は油圧によって作動さ
れるものであり、タイマハウジング27と、同タイマハ
ウジング27内に嵌装されたタイマピストン28と、同
じくタイマハウジング27内一側の低圧室29にてタイ
マピストン28を他側の加圧室30へ押圧付勢するタイ
マスプリング31等とから構成されている。そして、タ
イマピストン28はスライドピン32を介して前記ロー
ラリング9に接続されている。
れるものであり、タイマハウジング27と、同タイマハ
ウジング27内に嵌装されたタイマピストン28と、同
じくタイマハウジング27内一側の低圧室29にてタイ
マピストン28を他側の加圧室30へ押圧付勢するタイ
マスプリング31等とから構成されている。そして、タ
イマピストン28はスライドピン32を介して前記ロー
ラリング9に接続されている。
【0022】タイマハウジング27の加圧室30には、
燃料フィードポンプ6により加圧された燃料が導入され
るようになっている。そして、その燃料圧力とタイマス
プリング31の付勢力との釣り合い関係によってタイマ
ピストン28の位置が決定される。これに応じてローラ
リング9の位置が決定され、カムプレート8を介してプ
ランジャ12の往復動タイミングが決定される。
燃料フィードポンプ6により加圧された燃料が導入され
るようになっている。そして、その燃料圧力とタイマス
プリング31の付勢力との釣り合い関係によってタイマ
ピストン28の位置が決定される。これに応じてローラ
リング9の位置が決定され、カムプレート8を介してプ
ランジャ12の往復動タイミングが決定される。
【0023】タイマ装置26の燃料圧力を制御するため
に、加圧室30と低圧室29とを繋ぐ連通路34にはタ
イミングコントロールバルブ33が設けられている。タ
イミングコントロールバルブ33は、デューティ制御さ
れた通電信号によって開閉制御される電磁弁であり、同
タイミングコントロールバルブ33の開閉制御によって
加圧室30内の燃料圧力が調整される。そして、その燃
料圧力調整によってプランジャ12のリフトタイミング
が制御され、各燃料噴射ノズル4からの燃料噴射時期が
調整される。
に、加圧室30と低圧室29とを繋ぐ連通路34にはタ
イミングコントロールバルブ33が設けられている。タ
イミングコントロールバルブ33は、デューティ制御さ
れた通電信号によって開閉制御される電磁弁であり、同
タイミングコントロールバルブ33の開閉制御によって
加圧室30内の燃料圧力が調整される。そして、その燃
料圧力調整によってプランジャ12のリフトタイミング
が制御され、各燃料噴射ノズル4からの燃料噴射時期が
調整される。
【0024】なお、前記ローラリング9の上部には、電
磁ピックアップコイルよりなる回転数センサ35がパル
サ7の外周面に対向して取付けられている。この回転数
センサ35はパルサ7の突起等が横切る際に、それらの
通過を検出してエンジン回転数に相当するタイミング信
号(エンジン回転パルス)を出力する。また、この回転
数センサ35は前記ローラリング9と一体であるため、
タイマ装置26の制御動作に関わりなく、プランジャリ
フトに対して一定のタイミングで基準となるタイミング
信号を出力する。
磁ピックアップコイルよりなる回転数センサ35がパル
サ7の外周面に対向して取付けられている。この回転数
センサ35はパルサ7の突起等が横切る際に、それらの
通過を検出してエンジン回転数に相当するタイミング信
号(エンジン回転パルス)を出力する。また、この回転
数センサ35は前記ローラリング9と一体であるため、
タイマ装置26の制御動作に関わりなく、プランジャリ
フトに対して一定のタイミングで基準となるタイミング
信号を出力する。
【0025】次に、ディーゼルエンジン2について説明
する。図2に示すように、このディーゼルエンジン2で
はシリンダ41、ピストン42及びシリンダヘッド43
によって各気筒毎に主燃焼室44が形成され、各主燃焼
室44に副燃焼室45が連設されている。そして、各副
燃焼室45に各燃料噴射ノズル4から噴射される燃料が
供給される。また、各副燃焼室45には、始動補助装置
としてのグロープラグ46がそれぞれ取付けられてい
る。
する。図2に示すように、このディーゼルエンジン2で
はシリンダ41、ピストン42及びシリンダヘッド43
によって各気筒毎に主燃焼室44が形成され、各主燃焼
室44に副燃焼室45が連設されている。そして、各副
燃焼室45に各燃料噴射ノズル4から噴射される燃料が
供給される。また、各副燃焼室45には、始動補助装置
としてのグロープラグ46がそれぞれ取付けられてい
る。
【0026】ディーゼルエンジン2には、吸気管47及
び排気管50がそれぞれ接続されている。吸気管47に
はターボチャージャ48のコンプレッサ49が配設さ
れ、排気管50にはターボチャージャ48のタービン5
1が配設されている。また、排気管50には過給圧を調
節するウェイストゲートバルブ52が取付けられてい
る。
び排気管50がそれぞれ接続されている。吸気管47に
はターボチャージャ48のコンプレッサ49が配設さ
れ、排気管50にはターボチャージャ48のタービン5
1が配設されている。また、排気管50には過給圧を調
節するウェイストゲートバルブ52が取付けられてい
る。
【0027】前記排気管50及び吸気管47は還流管5
4によって連通状態で連結されており、同排気管50内
の排気の一部が吸気管47へ還流可能となっている。還
流管54の途中には、排気の還流量(EGR量)を調節
するためのEGRバルブ55が設けられている。このE
GRバルブ55のダイヤフラム室に印加される負圧は、
バキュームスイッチングバルブ(VSV)56によって
制御される。
4によって連通状態で連結されており、同排気管50内
の排気の一部が吸気管47へ還流可能となっている。還
流管54の途中には、排気の還流量(EGR量)を調節
するためのEGRバルブ55が設けられている。このE
GRバルブ55のダイヤフラム室に印加される負圧は、
バキュームスイッチングバルブ(VSV)56によって
制御される。
【0028】さらに、前記吸気管47の途中には、運転
席に配設されたアクセルペダル57と連動して開閉され
るスロットルバルブ58が設けられている。また、その
スロットルバルブ58に平行してバイパス路59が形成
され、同バイパス路59にバイパス絞り弁60が開閉可
能に設けられている。バイパス絞り弁60はアクチュエ
ータ63によって開閉制御される。アクチュエータ63
には、図示しない負圧ポンプで発生した負圧が、二つの
VSV61,62を介して供給される。
席に配設されたアクセルペダル57と連動して開閉され
るスロットルバルブ58が設けられている。また、その
スロットルバルブ58に平行してバイパス路59が形成
され、同バイパス路59にバイパス絞り弁60が開閉可
能に設けられている。バイパス絞り弁60はアクチュエ
ータ63によって開閉制御される。アクチュエータ63
には、図示しない負圧ポンプで発生した負圧が、二つの
VSV61,62を介して供給される。
【0029】前記ディーゼルエンジン2の出力側には、
クランク軸40の回転を手動操作により変速するための
変速機(トランスミッション)65が設けられている。
このトランスミッション65は種々の歯数のギヤを備え
ており、運転席のシフトレバーの操作にてギヤの噛み合
わせが変えられることにより、ディーゼルエンジン2の
回転速度やトルクを複数段で変換する。トランスミッシ
ョン65においては、出力回転数に対する入力回転数
(エンジン回転数)の比率によって変速比が定められて
おり、ギヤの噛み合わせにおいて、変速比の大きいもの
から順にリバース(後退)、1速、2速、3速、4速…
等となっている。そして、1速、リバース等の変速比の
大きな低速段では、大きな駆動力が得られるようになっ
ている。
クランク軸40の回転を手動操作により変速するための
変速機(トランスミッション)65が設けられている。
このトランスミッション65は種々の歯数のギヤを備え
ており、運転席のシフトレバーの操作にてギヤの噛み合
わせが変えられることにより、ディーゼルエンジン2の
回転速度やトルクを複数段で変換する。トランスミッシ
ョン65においては、出力回転数に対する入力回転数
(エンジン回転数)の比率によって変速比が定められて
おり、ギヤの噛み合わせにおいて、変速比の大きいもの
から順にリバース(後退)、1速、2速、3速、4速…
等となっている。そして、1速、リバース等の変速比の
大きな低速段では、大きな駆動力が得られるようになっ
ている。
【0030】前記電磁スピル弁23、タイミングコント
ロールバルブ33、グロープラグ46及び各VSV5
6,61,62は、電子制御装置(以下単に「ECU」
という)71にそれぞれ電気的に接続され、それらの駆
動タイミングが同ECU71によって制御される。
ロールバルブ33、グロープラグ46及び各VSV5
6,61,62は、電子制御装置(以下単に「ECU」
という)71にそれぞれ電気的に接続され、それらの駆
動タイミングが同ECU71によって制御される。
【0031】前記ディーゼルエンジン2の運転状態を検
出するセンサとしては、前記回転数センサ35に加えて
以下のセンサが設けられている。エアクリーナ64を介
して吸気管47に吸入される空気の吸気温度THAを検
出する吸気温センサ72、スロットルバルブ58の開閉
位置からディーゼルエンジン2の負荷に相当するアクセ
ル開度ACCPを検出するアクセル開度センサ73、吸
入ポート53内の過給圧力PiMを検出する吸気圧セン
サ74、ディーゼルエンジン2の冷却水温THWを検出
する水温センサ75、ディーゼルエンジン2のクランク
軸40の回転基準位置、例えば特定気筒の上死点に対す
るクランク軸40の回転位置を検出するクランク角セン
サ76、トランスミッション65のギヤの回転によって
回されるマグネット77aによりリードスイッチ77b
をオン・オフさせて走行速度(車速)を検出する車速セ
ンサ77、トランスミッション65の変速段を検出する
変速段センサ66が設けられている。
出するセンサとしては、前記回転数センサ35に加えて
以下のセンサが設けられている。エアクリーナ64を介
して吸気管47に吸入される空気の吸気温度THAを検
出する吸気温センサ72、スロットルバルブ58の開閉
位置からディーゼルエンジン2の負荷に相当するアクセ
ル開度ACCPを検出するアクセル開度センサ73、吸
入ポート53内の過給圧力PiMを検出する吸気圧セン
サ74、ディーゼルエンジン2の冷却水温THWを検出
する水温センサ75、ディーゼルエンジン2のクランク
軸40の回転基準位置、例えば特定気筒の上死点に対す
るクランク軸40の回転位置を検出するクランク角セン
サ76、トランスミッション65のギヤの回転によって
回されるマグネット77aによりリードスイッチ77b
をオン・オフさせて走行速度(車速)を検出する車速セ
ンサ77、トランスミッション65の変速段を検出する
変速段センサ66が設けられている。
【0032】前記ECU71には、上述した各センサ3
5,66,72〜77がそれぞれ接続されている。そし
て、ECU71は各センサ35,66,72〜77から
出力される信号に基づいて、電磁スピル弁23、タイミ
ングコントロールバルブ33、グロープラグ46及びV
SV56,61,62等を好適に制御する。
5,66,72〜77がそれぞれ接続されている。そし
て、ECU71は各センサ35,66,72〜77から
出力される信号に基づいて、電磁スピル弁23、タイミ
ングコントロールバルブ33、グロープラグ46及びV
SV56,61,62等を好適に制御する。
【0033】次に、前述したECU71の構成につい
て、図4のブロック図に従って説明する。ECU71
は、機関側最大許容噴射量算出手段、変速機側最大許容
噴射量算出手段、第1の噴射量制御手段及び第2の噴射
量制御手段を構成する中央処理装置(CPU)81、所
定の制御プログラム及びマップ等を予め記憶した読み出
し専用メモリ(ROM)82、CPU81の演算結果等
を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)8
3、予め記憶されたデータを保存するバックアップRA
M84、入力ポート85及び出力ポート86をバス87
によって接続した論理演算回路として構成されている。
て、図4のブロック図に従って説明する。ECU71
は、機関側最大許容噴射量算出手段、変速機側最大許容
噴射量算出手段、第1の噴射量制御手段及び第2の噴射
量制御手段を構成する中央処理装置(CPU)81、所
定の制御プログラム及びマップ等を予め記憶した読み出
し専用メモリ(ROM)82、CPU81の演算結果等
を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)8
3、予め記憶されたデータを保存するバックアップRA
M84、入力ポート85及び出力ポート86をバス87
によって接続した論理演算回路として構成されている。
【0034】入力ポート85には、前記吸気温センサ7
2、アクセル開度センサ73、吸気圧センサ74及び水
温センサ75が、バッファ88,89,90,91、マ
ルチプレクサ92及びA/D変換器93を介して接続さ
れている。また、入力ポート85には、前記回転数セン
サ35、変速段センサ66、クランク角センサ76及び
車速センサ77が、波形整形回路95を介して接続され
ている。そして、CPU81は入力ポート85を介して
入力される各センサ35,66,72〜77等の検出信
号を入力値として読み込む。また、出力ポート86には
駆動回路96,97,98,99,100,101を介
して電磁スピル弁23、タイミングコントロールバルブ
33、グロープラグ46及びVSV56,61,62等
が接続されている。
2、アクセル開度センサ73、吸気圧センサ74及び水
温センサ75が、バッファ88,89,90,91、マ
ルチプレクサ92及びA/D変換器93を介して接続さ
れている。また、入力ポート85には、前記回転数セン
サ35、変速段センサ66、クランク角センサ76及び
車速センサ77が、波形整形回路95を介して接続され
ている。そして、CPU81は入力ポート85を介して
入力される各センサ35,66,72〜77等の検出信
号を入力値として読み込む。また、出力ポート86には
駆動回路96,97,98,99,100,101を介
して電磁スピル弁23、タイミングコントロールバルブ
33、グロープラグ46及びVSV56,61,62等
が接続されている。
【0035】そして、CPU81は各センサ35,6
6,72〜77から読み込んだ入力値に基づき、電磁ス
ピル弁23、タイミングコントロールバルブ33、グロ
ープラグ46及びVSV56,61,62等を好適に制
御する。
6,72〜77から読み込んだ入力値に基づき、電磁ス
ピル弁23、タイミングコントロールバルブ33、グロ
ープラグ46及びVSV56,61,62等を好適に制
御する。
【0036】次に、前記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。本実施例では、燃料噴
射量制御における最大許容噴射量QFULLの算出に際
し、トランスミッション65において低速段(1速ギヤ
あるいはリバースギヤ)が選択されている場合と、低速
段以外の変速段が選択されている場合とで異なる演算式
を用いている。すなわち、低速段以外の変速段が選択さ
れた場合には下記(1)式を用いている。なお、ここで
の最大許容噴射量QFULLは、吸入空気量等に対する
燃料噴射量の上限値である。
作用及び効果について説明する。本実施例では、燃料噴
射量制御における最大許容噴射量QFULLの算出に際
し、トランスミッション65において低速段(1速ギヤ
あるいはリバースギヤ)が選択されている場合と、低速
段以外の変速段が選択されている場合とで異なる演算式
を用いている。すなわち、低速段以外の変速段が選択さ
れた場合には下記(1)式を用いている。なお、ここで
の最大許容噴射量QFULLは、吸入空気量等に対する
燃料噴射量の上限値である。
【0037】 QFULL= (α+QSP0)・KF・KNFI+ QMAX +QFIX …(1) また、低速段が選択された場合には下記(2)式を用い
ている。 QFULL=(MIN [α,β] +QSP0)・KF・KNFI+ QMAX +QFIX…(2) (1)式中、αは機関側最大許容噴射量であり、(K2
・K3・QSPF1)で定義されるものである。ここ
で、K2は、基本噴射量特性を吸気圧力に応じて補正す
るための吸気圧補正係数であり、過給圧力PiMの一次
元マップから求められる。K3は、吸入空気温度が所定
温度以上のときに基本最大許容噴射量特性を減量補正す
るための吸気温補正係数であり、吸気温度THAの一次
元マップから求められる。QSPF1は最大許容噴射増
量であり、エンジン回転数NEの一次元マップから求め
られる。
ている。 QFULL=(MIN [α,β] +QSP0)・KF・KNFI+ QMAX +QFIX…(2) (1)式中、αは機関側最大許容噴射量であり、(K2
・K3・QSPF1)で定義されるものである。ここ
で、K2は、基本噴射量特性を吸気圧力に応じて補正す
るための吸気圧補正係数であり、過給圧力PiMの一次
元マップから求められる。K3は、吸入空気温度が所定
温度以上のときに基本最大許容噴射量特性を減量補正す
るための吸気温補正係数であり、吸気温度THAの一次
元マップから求められる。QSPF1は最大許容噴射増
量であり、エンジン回転数NEの一次元マップから求め
られる。
【0038】(1)式及び(2)式中、QSP0は最大
許容噴射量オフセット項であり、エンジン回転数NEの
一次元マップから求められる。KFは噴射量温特補正係
数であり、予め定めた演算式に従って算出される。KN
FIは、燃料噴射ポンプ1の経年変化や燃料性状の違い
による変動分の大きさに応じて最大許容噴射量QFUL
Lを補正するための積分制御補正係数であり、マップか
ら求められる。QMAXは冷間時最大許容噴射量補正項
である。QFIXは固定噴射量であり、エンジン回転数
NEを用いて定めた演算式に従って算出される。
許容噴射量オフセット項であり、エンジン回転数NEの
一次元マップから求められる。KFは噴射量温特補正係
数であり、予め定めた演算式に従って算出される。KN
FIは、燃料噴射ポンプ1の経年変化や燃料性状の違い
による変動分の大きさに応じて最大許容噴射量QFUL
Lを補正するための積分制御補正係数であり、マップか
ら求められる。QMAXは冷間時最大許容噴射量補正項
である。QFIXは固定噴射量であり、エンジン回転数
NEを用いて定めた演算式に従って算出される。
【0039】(2)式中、βは最終変速機側最大許容噴
射量である。また、MIN[α,β]は、機関側最大許
容噴射量α及び最終変速機側最大許容噴射量βのうちの
小さい方の最大許容噴射量を選択(有効化)することを
意味している。
射量である。また、MIN[α,β]は、機関側最大許
容噴射量α及び最終変速機側最大許容噴射量βのうちの
小さい方の最大許容噴射量を選択(有効化)することを
意味している。
【0040】次に、これらの(1)式及び(2)式を用
いた燃料噴射量制御を、図5,6のフローチャート及び
図8のタイミングチャートに従って説明する。このタイ
ミングチャートは、トランスミッション65が低速段
(1速ギヤ又はリバースギヤ)のときの、エンジン回転
数NEと最大許容噴射量QFULLとの変化を示すもの
であり、同図のタイミングt3〜t9の期間では、路面
グリップと車輪空転とからなるホッピングが発生してい
る。
いた燃料噴射量制御を、図5,6のフローチャート及び
図8のタイミングチャートに従って説明する。このタイ
ミングチャートは、トランスミッション65が低速段
(1速ギヤ又はリバースギヤ)のときの、エンジン回転
数NEと最大許容噴射量QFULLとの変化を示すもの
であり、同図のタイミングt3〜t9の期間では、路面
グリップと車輪空転とからなるホッピングが発生してい
る。
【0041】処理が図5のルーチンへ移行すると、CP
U81はまずステップ101で、回転数センサ35、ア
クセル開度センサ73及び吸気圧センサ74からの各検
出値に基づき、エンジン回転数NE(i) 、アクセル開度
ACCP(i) 及び過給圧力PiM(i) をそれぞれ読み込
む。
U81はまずステップ101で、回転数センサ35、ア
クセル開度センサ73及び吸気圧センサ74からの各検
出値に基づき、エンジン回転数NE(i) 、アクセル開度
ACCP(i) 及び過給圧力PiM(i) をそれぞれ読み込
む。
【0042】ステップ102において、CPU81はス
テップ101で読み込んだエンジン回転数NE(i) 、ア
クセル開度ACCP(i) 等に基づき燃料の基本噴射量Q
BASEを算出する。この基本噴射量QBASEの算出
は、エンジン回転数NE及びアクセル開度ACCPをパ
ラメータとする図示しない予め定められたマップを参照
して行われる。また、この基本噴射量QBASEに対
し、CPU81は必要に応じて冷却水温THW、アクセ
ル開度ACCP及びエンジン回転数NE等の各値に基づ
き、低温始動増量補正、急減速時増量補正等を行う。
テップ101で読み込んだエンジン回転数NE(i) 、ア
クセル開度ACCP(i) 等に基づき燃料の基本噴射量Q
BASEを算出する。この基本噴射量QBASEの算出
は、エンジン回転数NE及びアクセル開度ACCPをパ
ラメータとする図示しない予め定められたマップを参照
して行われる。また、この基本噴射量QBASEに対
し、CPU81は必要に応じて冷却水温THW、アクセ
ル開度ACCP及びエンジン回転数NE等の各値に基づ
き、低温始動増量補正、急減速時増量補正等を行う。
【0043】次に、CPU81はステップ103で、前
記吸気圧補正係数K2、吸気温補正係数K3、最大許容
噴射増量QSPF1、最大許容噴射量オフセット項QS
P0、噴射量温特補正係数KF、積分制御補正係数KN
FI、冷間時最大許容噴射量補正項QMAX及び固定噴
射量QFIX、機関側最大許容噴射量αをマップ、演算
式等に従って算出する。
記吸気圧補正係数K2、吸気温補正係数K3、最大許容
噴射増量QSPF1、最大許容噴射量オフセット項QS
P0、噴射量温特補正係数KF、積分制御補正係数KN
FI、冷間時最大許容噴射量補正項QMAX及び固定噴
射量QFIX、機関側最大許容噴射量αをマップ、演算
式等に従って算出する。
【0044】ステップ104において、CPU81は変
速段センサ66からの信号を取り込み、トランスミッシ
ョン65において低速段が選択されているか否かを判断
する。低速段以外の変速段(2速以上のギヤ)が選択さ
れていると、CPU81はステップ105において前記
ステップ103での各値を用い、前記(1)式に基づい
て最大許容噴射量QFULLを算出する。
速段センサ66からの信号を取り込み、トランスミッシ
ョン65において低速段が選択されているか否かを判断
する。低速段以外の変速段(2速以上のギヤ)が選択さ
れていると、CPU81はステップ105において前記
ステップ103での各値を用い、前記(1)式に基づい
て最大許容噴射量QFULLを算出する。
【0045】そして、CPU81は図6のステップ10
6へ移行し、先にステップ102で算出した基本噴射量
QBASEと、前記ステップ105での最大許容噴射量
QFULLとを比較し、いずれか小さい方の値を最終噴
射量QFINとして設定する。続いて、CPU81はス
テップ107において、前記最終噴射量QFINに相当
する噴射量指令値TSPを求め、ステップ108でその
求められた噴射量指令値TSPを出力し、このルーチン
を終了する。この噴射量指令値TSPの出力により、電
磁スピル弁23が駆動制御され、燃料噴射が実行され
る。
6へ移行し、先にステップ102で算出した基本噴射量
QBASEと、前記ステップ105での最大許容噴射量
QFULLとを比較し、いずれか小さい方の値を最終噴
射量QFINとして設定する。続いて、CPU81はス
テップ107において、前記最終噴射量QFINに相当
する噴射量指令値TSPを求め、ステップ108でその
求められた噴射量指令値TSPを出力し、このルーチン
を終了する。この噴射量指令値TSPの出力により、電
磁スピル弁23が駆動制御され、燃料噴射が実行され
る。
【0046】ところで、図8のタイミングt1におい
て、トランスミッション65のシフトレバーが低速段以
外の変速段から低速段に切り換えられると、CPU81
は図5のステップ104の判定で、変速段センサ66か
らの信号に基づき、低速段に切り換えられたと判断しス
テップ109へ移行する。CPU81はステップ109
において、前回処理で記憶したエンジン回転数NE(i-
1) を読み出す。そして、CPU81はステップ110
において、前記ステップ101で読み込んだ今回のエン
ジン回転数NE(i) から前回のエンジン回転数NE(i-
1) を減算して、エンジン回転数の変化量ΔNE(=N
E(i) −NE(i-1) )を算出する。
て、トランスミッション65のシフトレバーが低速段以
外の変速段から低速段に切り換えられると、CPU81
は図5のステップ104の判定で、変速段センサ66か
らの信号に基づき、低速段に切り換えられたと判断しス
テップ109へ移行する。CPU81はステップ109
において、前回処理で記憶したエンジン回転数NE(i-
1) を読み出す。そして、CPU81はステップ110
において、前記ステップ101で読み込んだ今回のエン
ジン回転数NE(i) から前回のエンジン回転数NE(i-
1) を減算して、エンジン回転数の変化量ΔNE(=N
E(i) −NE(i-1) )を算出する。
【0047】次に、CPU81はステップ111で次回
の演算に備えて今回のエンジン回転数NE(i) を前回の
エンジン回転数NE(i-1) とし、この値をステップ11
2で記憶する。
の演算に備えて今回のエンジン回転数NE(i) を前回の
エンジン回転数NE(i-1) とし、この値をステップ11
2で記憶する。
【0048】そして、CPU81は図6のステップ11
3〜115において、前記エンジン回転数の変化量ΔN
Eに応じた最終変速機側最大許容噴射量βを算出する。
この算出処理では、変速機側最大許容噴射量QSPF2
と補正量ΔQSPとを用いている。ここで、変速機側最
大許容噴射量QSPF2は、ディーゼルエンジン2から
トランスミッション65に伝達される出力トルクがその
トランスミッション65の許容するトルクを越えないよ
うに、燃料噴射ポンプ1による燃料噴射量を制御するた
めのものである。同変速機側最大許容噴射量QSPF2
は、マップ等においてエンジン回転数NE毎に予め設定
されている。また、補正量ΔQSPはエンジン回転数の
変化量ΔNEの大きさに応じて前記変速機側最大許容噴
射量QSPF2を補正するためのものである。同補正量
ΔQSPはイグニションスイッチがオン操作されたと
き、あるいは後記補正係数KSPが「0」となったとき
に初期値に設定される。
3〜115において、前記エンジン回転数の変化量ΔN
Eに応じた最終変速機側最大許容噴射量βを算出する。
この算出処理では、変速機側最大許容噴射量QSPF2
と補正量ΔQSPとを用いている。ここで、変速機側最
大許容噴射量QSPF2は、ディーゼルエンジン2から
トランスミッション65に伝達される出力トルクがその
トランスミッション65の許容するトルクを越えないよ
うに、燃料噴射ポンプ1による燃料噴射量を制御するた
めのものである。同変速機側最大許容噴射量QSPF2
は、マップ等においてエンジン回転数NE毎に予め設定
されている。また、補正量ΔQSPはエンジン回転数の
変化量ΔNEの大きさに応じて前記変速機側最大許容噴
射量QSPF2を補正するためのものである。同補正量
ΔQSPはイグニションスイッチがオン操作されたと
き、あるいは後記補正係数KSPが「0」となったとき
に初期値に設定される。
【0049】まずCPU81は、ステップ113におい
て、前記ステップ110でのエンジン回転数の変化量Δ
NEに対応する補正係数KSPを求める。ここでの補正
係数KSPは、変化量ΔNEに応じて補正量ΔQSPを
設定するための係数である。前記算出処理には、図7で
示すような変化量ΔNEに対する補正係数KSPが規定
された一次元マップを用いる。このマップでは、変化量
ΔNEが所定範囲(−1000rpm<ΔNE<100
0rpm)から外れていると補正係数KSPが「0」で
あり、同所定範囲にあると、変化量ΔNEの絶対値|Δ
NE|が減少するほど補正係数KSPが増加している。
そして、変化量ΔNEが「0」のとき、補正係数KSP
は最大値(図7では「1.5」)となっている。
て、前記ステップ110でのエンジン回転数の変化量Δ
NEに対応する補正係数KSPを求める。ここでの補正
係数KSPは、変化量ΔNEに応じて補正量ΔQSPを
設定するための係数である。前記算出処理には、図7で
示すような変化量ΔNEに対する補正係数KSPが規定
された一次元マップを用いる。このマップでは、変化量
ΔNEが所定範囲(−1000rpm<ΔNE<100
0rpm)から外れていると補正係数KSPが「0」で
あり、同所定範囲にあると、変化量ΔNEの絶対値|Δ
NE|が減少するほど補正係数KSPが増加している。
そして、変化量ΔNEが「0」のとき、補正係数KSP
は最大値(図7では「1.5」)となっている。
【0050】このため、前記ステップ110での変化量
ΔNEが1000rpm未満であると、補正係数KSP
は「0」よりも大きな値を採る。前記マップから補正係
数KSPを求めると、CPU81はステップ114にお
いて、補正量ΔQSPに前記補正係数KSPを乗算し、
その乗算結果(ΔQSP・KSP)を新たな補正量ΔQ
SPとして更新する。
ΔNEが1000rpm未満であると、補正係数KSP
は「0」よりも大きな値を採る。前記マップから補正係
数KSPを求めると、CPU81はステップ114にお
いて、補正量ΔQSPに前記補正係数KSPを乗算し、
その乗算結果(ΔQSP・KSP)を新たな補正量ΔQ
SPとして更新する。
【0051】続いて、CPU81はステップ115にお
いて、変速機側最大許容噴射量QSPF2に前記ステッ
プ114での補正量ΔQSPを加算し、その加算結果
(QSPF2+ΔQSP)を最終変速機側最大許容噴射
量βとする。次に、CPU81はステップ116におい
て、前記ステップ103での機関側最大許容噴射量αと
前記ステップ115での最終変速機側最大許容噴射量β
とを比較し、いずれか小さい方の最大許容噴射量を選択
する。図8のタイミングt1では最終変速機側最大許容
噴射量βが選択される。
いて、変速機側最大許容噴射量QSPF2に前記ステッ
プ114での補正量ΔQSPを加算し、その加算結果
(QSPF2+ΔQSP)を最終変速機側最大許容噴射
量βとする。次に、CPU81はステップ116におい
て、前記ステップ103での機関側最大許容噴射量αと
前記ステップ115での最終変速機側最大許容噴射量β
とを比較し、いずれか小さい方の最大許容噴射量を選択
する。図8のタイミングt1では最終変速機側最大許容
噴射量βが選択される。
【0052】CPU81はステップ117において、前
記ステップ103での各値と前記ステップ116での最
終変速機側最大許容噴射量βとを用い、前記(2)式に
基づいて最大許容噴射量QFULLを算出する。そし
て、CPU81は前記ステップ106〜108の処理を
行う。つまり、CPU81はステップ106において基
本噴射量QBASEと前記最大許容噴射量QFULLと
を比較し、いずれか小さい方の値を最終噴射量QFIN
として設定し、ステップ107において前記最終噴射量
QFINに相当する噴射量指令値TSPを求め、ステッ
プ108でその求められた噴射量指令値TSPを出力
し、このルーチンを終了する。この噴射量指令値TSP
の出力により電磁スピル弁23が駆動制御され、燃料噴
射が実行される。
記ステップ103での各値と前記ステップ116での最
終変速機側最大許容噴射量βとを用い、前記(2)式に
基づいて最大許容噴射量QFULLを算出する。そし
て、CPU81は前記ステップ106〜108の処理を
行う。つまり、CPU81はステップ106において基
本噴射量QBASEと前記最大許容噴射量QFULLと
を比較し、いずれか小さい方の値を最終噴射量QFIN
として設定し、ステップ107において前記最終噴射量
QFINに相当する噴射量指令値TSPを求め、ステッ
プ108でその求められた噴射量指令値TSPを出力
し、このルーチンを終了する。この噴射量指令値TSP
の出力により電磁スピル弁23が駆動制御され、燃料噴
射が実行される。
【0053】前記ステップ115の処理により、最終変
速機側最大許容噴射量βが補正量ΔQSPずつ増量補正
される。そして、図8のタイミングt2で、この最終変
速機側最大許容噴射量βが機関側最大許容噴射量α以上
になると、CPU81はステップ116で機関側最大許
容噴射量αを選択する。そのため、ステップ117の処
理では、機関側最大許容噴射量αに応じた最大許容噴射
量QFULLが算出される。そして、このように最大許
容噴射量QFULLが算出されると、CPU81は前記
ステップ106〜108の処理を行い、このルーチンを
終了する。
速機側最大許容噴射量βが補正量ΔQSPずつ増量補正
される。そして、図8のタイミングt2で、この最終変
速機側最大許容噴射量βが機関側最大許容噴射量α以上
になると、CPU81はステップ116で機関側最大許
容噴射量αを選択する。そのため、ステップ117の処
理では、機関側最大許容噴射量αに応じた最大許容噴射
量QFULLが算出される。そして、このように最大許
容噴射量QFULLが算出されると、CPU81は前記
ステップ106〜108の処理を行い、このルーチンを
終了する。
【0054】図8のタイミングt3で車輪が路面をグリ
ップすることによりエンジン回転数NEが低下し始め、
タイミングt4でエンジン回転数NEが急激に低下し、
その変化量の絶対値|ΔNE|が1000rpm以上に
なると、ステップ113での補正係数KSPが「0」と
なる。このため、CPU81はステップ114で補正量
ΔQSPを「0」にし、変速機側最大許容噴射量QSP
F2を最終変速機側最大許容噴射量βにする。その結
果、最終変速機側最大許容噴射量βは機関側最大許容噴
射量αよりも小さくなる。このため、CPU81はステ
ップ116での処理において、最終変速機側最大許容噴
射量βを選択する。従って、ステップ117の処理で
は、最終変速機側最大許容噴射量βに応じた最大許容噴
射量QFULLが算出される。そして、このように最大
許容噴射量QFULLが算出されると、CPU81は前
記ステップ106〜108の処理を行い、このルーチン
を終了する。
ップすることによりエンジン回転数NEが低下し始め、
タイミングt4でエンジン回転数NEが急激に低下し、
その変化量の絶対値|ΔNE|が1000rpm以上に
なると、ステップ113での補正係数KSPが「0」と
なる。このため、CPU81はステップ114で補正量
ΔQSPを「0」にし、変速機側最大許容噴射量QSP
F2を最終変速機側最大許容噴射量βにする。その結
果、最終変速機側最大許容噴射量βは機関側最大許容噴
射量αよりも小さくなる。このため、CPU81はステ
ップ116での処理において、最終変速機側最大許容噴
射量βを選択する。従って、ステップ117の処理で
は、最終変速機側最大許容噴射量βに応じた最大許容噴
射量QFULLが算出される。そして、このように最大
許容噴射量QFULLが算出されると、CPU81は前
記ステップ106〜108の処理を行い、このルーチン
を終了する。
【0055】図8のタイミングt5でサスペンション反
力によって自動車が飛び跳ねると車輪が空転してエンジ
ン回転数NEが急上昇し、その後、タイミングt6で着
地して車輪が路面をグリップすることによりエンジン回
転数NEが急低下する。さらに、タイミングt7で車輪
の空転によりエンジン回転数NEが再び急上昇し、その
後、タイミングt8で車輪が路面をグリップすることに
よりエンジン回転数NEが急低下する。このエンジン回
転数NEの急低下はタイミングt9まで続く。これらの
タイミングt3〜t9の期間においては、車輪空転によ
るエンジン回転数NEの急上昇と、それに引き続く着地
時のエンジン回転数NEの急低下とが繰り返されて、い
わゆるホッピング現象が生ずる。
力によって自動車が飛び跳ねると車輪が空転してエンジ
ン回転数NEが急上昇し、その後、タイミングt6で着
地して車輪が路面をグリップすることによりエンジン回
転数NEが急低下する。さらに、タイミングt7で車輪
の空転によりエンジン回転数NEが再び急上昇し、その
後、タイミングt8で車輪が路面をグリップすることに
よりエンジン回転数NEが急低下する。このエンジン回
転数NEの急低下はタイミングt9まで続く。これらの
タイミングt3〜t9の期間においては、車輪空転によ
るエンジン回転数NEの急上昇と、それに引き続く着地
時のエンジン回転数NEの急低下とが繰り返されて、い
わゆるホッピング現象が生ずる。
【0056】このホッピング時のエンジン回転数NEの
変化量の絶対値|ΔNE|は1000rpm以上であ
る。そのため、CPU81はステップ117の処理で、
最終変速機側最大許容噴射量βに応じた最大許容噴射量
QFULLを保持する。なお、このホッピング時には補
正係数KSPが「0」となるので、補正量ΔQSPは初
期値に設定される。
変化量の絶対値|ΔNE|は1000rpm以上であ
る。そのため、CPU81はステップ117の処理で、
最終変速機側最大許容噴射量βに応じた最大許容噴射量
QFULLを保持する。なお、このホッピング時には補
正係数KSPが「0」となるので、補正量ΔQSPは初
期値に設定される。
【0057】このようなホッピングが終了したタイミン
グt10以降において、急激なエンジン回転数NEの変
化のない通常運転になると、ステップ114の処理で補
正量ΔQSPが「0」以外の値となり、前述したタイミ
ングt1〜t2と同様に、最大許容噴射量QFULLは
再び時間の経過とともに増加する。
グt10以降において、急激なエンジン回転数NEの変
化のない通常運転になると、ステップ114の処理で補
正量ΔQSPが「0」以外の値となり、前述したタイミ
ングt1〜t2と同様に、最大許容噴射量QFULLは
再び時間の経過とともに増加する。
【0058】このように本実施例では、変速段センサ6
6による変速段が低速段以外のとき、ディーゼルエンジ
ン2への燃料噴射量が機関側最大許容噴射量αに応じた
量となるように燃料噴射ポンプ1を制御する(ステップ
105,106〜108)。また、前記変速段が低速段
のとき、回転数センサ35による検出値からエンジン回
転数の変化量ΔNEを算出する(ステップ110)。そ
の変化量ΔNEが所定範囲(−1000rpm<ΔNE
<1000rpm)にあると、同変化量ΔNEが減少す
るほど変速機側最大許容噴射量QSPF2を増量補正
し、最終変速機側最大許容噴射量βを算出する。また、
変化量ΔNEが前記所定範囲から外れていると、補正す
ることなく変速機側最大許容噴射量QSPF2をそのま
ま最終変速機側最大許容噴射量βとして用いる(ステッ
プ113〜115)。そして、前記ディーゼルエンジン
2への燃料噴射量が、前記最終変速機側最大許容噴射量
βと前記機関側最大許容噴射量αのうちの小さい方の最
大許容噴射量に応じた量となるように、前記燃料噴射ポ
ンプ1を制御するようにした(ステップ116,11
7,106〜108)。
6による変速段が低速段以外のとき、ディーゼルエンジ
ン2への燃料噴射量が機関側最大許容噴射量αに応じた
量となるように燃料噴射ポンプ1を制御する(ステップ
105,106〜108)。また、前記変速段が低速段
のとき、回転数センサ35による検出値からエンジン回
転数の変化量ΔNEを算出する(ステップ110)。そ
の変化量ΔNEが所定範囲(−1000rpm<ΔNE
<1000rpm)にあると、同変化量ΔNEが減少す
るほど変速機側最大許容噴射量QSPF2を増量補正
し、最終変速機側最大許容噴射量βを算出する。また、
変化量ΔNEが前記所定範囲から外れていると、補正す
ることなく変速機側最大許容噴射量QSPF2をそのま
ま最終変速機側最大許容噴射量βとして用いる(ステッ
プ113〜115)。そして、前記ディーゼルエンジン
2への燃料噴射量が、前記最終変速機側最大許容噴射量
βと前記機関側最大許容噴射量αのうちの小さい方の最
大許容噴射量に応じた量となるように、前記燃料噴射ポ
ンプ1を制御するようにした(ステップ116,11
7,106〜108)。
【0059】ここで、エンジン回転数の変化量ΔNEの
大きさに応じて変速機側最大許容噴射量QSPF2を補
正するのは、以下の理由による。変速段センサ66によ
る変速段が低速段である場合には、ディーゼルエンジン
2の出力トルクがトランスミッション65の許容トルク
を越えるおそれのある場合とない場合とがある。このう
ち、トランスミッション65の許容トルクを越えるおそ
れがあるのは、ホッピングの発生時あるいは急激なアク
セル操作にともなう出力トルクの急変等の場合である。
従って、この場合にはディーゼルエンジン2の出力トル
クを低下させる必要がある。しかし、前記以外の運転状
況下ではディーゼルエンジン2の出力トルクがトランス
ミッション65の許容トルクを越えることがなく、この
ときにもホッピング時と同様にディーゼルエンジン2の
出力トルクを低下させると動力性能が不足してしまう。
大きさに応じて変速機側最大許容噴射量QSPF2を補
正するのは、以下の理由による。変速段センサ66によ
る変速段が低速段である場合には、ディーゼルエンジン
2の出力トルクがトランスミッション65の許容トルク
を越えるおそれのある場合とない場合とがある。このう
ち、トランスミッション65の許容トルクを越えるおそ
れがあるのは、ホッピングの発生時あるいは急激なアク
セル操作にともなう出力トルクの急変等の場合である。
従って、この場合にはディーゼルエンジン2の出力トル
クを低下させる必要がある。しかし、前記以外の運転状
況下ではディーゼルエンジン2の出力トルクがトランス
ミッション65の許容トルクを越えることがなく、この
ときにもホッピング時と同様にディーゼルエンジン2の
出力トルクを低下させると動力性能が不足してしまう。
【0060】そこで、本実施例ではエンジン回転数の変
化量ΔNEが所定範囲内にあるか否かによってホッピン
グ等の発生の有無を判定し、所定範囲から外れていると
変速機側最大許容噴射量QSPF2の補正を行わず、所
定範囲にあると変化量ΔNEが減少するほど変速機側最
大許容噴射量QSPF2を増量補正しているのである。
化量ΔNEが所定範囲内にあるか否かによってホッピン
グ等の発生の有無を判定し、所定範囲から外れていると
変速機側最大許容噴射量QSPF2の補正を行わず、所
定範囲にあると変化量ΔNEが減少するほど変速機側最
大許容噴射量QSPF2を増量補正しているのである。
【0061】従って、トランスミッション65が低速段
であっても、エンジン回転数の変化量ΔNEが所定範囲
から外れてディーゼルエンジン2の出力トルクを低下さ
せる必要のあるときのみ、つまり、ホッピング時、急発
進や急後退のために急激なアクセル操作が行われた時に
のみ、変速機側最大許容噴射量QSPF2を用いた燃料
噴射ポンプ1の制御が行われる。それ以外のエンジン回
転数の変化量ΔNEが小さい場合(所定範囲にある場
合)には、トランスミッション65が低速段であって
も、変速機側最大許容噴射量QSPF2よりも大きな値
の最終変速機側最大許容噴射量βを用いた燃料噴射ポン
プ1の制御が行われる。
であっても、エンジン回転数の変化量ΔNEが所定範囲
から外れてディーゼルエンジン2の出力トルクを低下さ
せる必要のあるときのみ、つまり、ホッピング時、急発
進や急後退のために急激なアクセル操作が行われた時に
のみ、変速機側最大許容噴射量QSPF2を用いた燃料
噴射ポンプ1の制御が行われる。それ以外のエンジン回
転数の変化量ΔNEが小さい場合(所定範囲にある場
合)には、トランスミッション65が低速段であって
も、変速機側最大許容噴射量QSPF2よりも大きな値
の最終変速機側最大許容噴射量βを用いた燃料噴射ポン
プ1の制御が行われる。
【0062】このため、低速段が選択されると一律に燃
料噴射量が減少される従来技術とは異なり、本実施例で
は、ホッピング時等の急激なエンジン回転数NEの変化
に起因するトランスミッション65の損傷を防止しつ
つ、低速段での動力性能を確保することができる。
料噴射量が減少される従来技術とは異なり、本実施例で
は、ホッピング時等の急激なエンジン回転数NEの変化
に起因するトランスミッション65の損傷を防止しつ
つ、低速段での動力性能を確保することができる。
【0063】なお、前記実施例では本発明を、過給機
(ターボチャージャ48)を備えたディーゼルエンジン
2に具体化したが、過給機としてのスーパーチャージャ
を備えたディーゼルエンジンや、過給機を備えていない
ディーゼルエンジンに具体化することもできる。また、
ディーゼルエンジン2に代えてガソリンエンジンにも具
体化することができる。
(ターボチャージャ48)を備えたディーゼルエンジン
2に具体化したが、過給機としてのスーパーチャージャ
を備えたディーゼルエンジンや、過給機を備えていない
ディーゼルエンジンに具体化することもできる。また、
ディーゼルエンジン2に代えてガソリンエンジンにも具
体化することができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、変
速機が低速段以外のとき、内燃機関への燃料噴射量が機
関側最大許容噴射量に応じた量となるように燃料調整手
段を制御し、前記変速機が低速段のとき、エンジン回転
数の変化量を算出し、同変化量が減少するほど変速機側
最大許容噴射量を増量補正し、前記内燃機関への燃料噴
射量が前記変速機側最大許容噴射量と前記機関側最大許
容噴射量のうちの小さい方の最大許容噴射量に応じた量
となるように、前記燃料調整手段を制御するようにした
ので、低速段が選択されたときに変速機が損傷するのを
防止しつつ、十分な動力性能を確保することができると
いう優れた効果を奏する。
速機が低速段以外のとき、内燃機関への燃料噴射量が機
関側最大許容噴射量に応じた量となるように燃料調整手
段を制御し、前記変速機が低速段のとき、エンジン回転
数の変化量を算出し、同変化量が減少するほど変速機側
最大許容噴射量を増量補正し、前記内燃機関への燃料噴
射量が前記変速機側最大許容噴射量と前記機関側最大許
容噴射量のうちの小さい方の最大許容噴射量に応じた量
となるように、前記燃料調整手段を制御するようにした
ので、低速段が選択されたときに変速機が損傷するのを
防止しつつ、十分な動力性能を確保することができると
いう優れた効果を奏する。
【図1】本発明の概念構成図である。
【図2】本発明を具体化した一実施例における過給機付
ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置を示す概略構
成図である。
ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置を示す概略構
成図である。
【図3】一実施例における燃料噴射ポンプの断面図であ
る。
る。
【図4】一実施例におけるECUの電気的構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】一実施例においてCPUによって実行される燃
料噴射量制御ルーチンを説明するフローチャートであ
る。
料噴射量制御ルーチンを説明するフローチャートであ
る。
【図6】一実施例においてCPUによって実行される燃
料噴射量制御ルーチンを説明するフローチャートであ
る。
料噴射量制御ルーチンを説明するフローチャートであ
る。
【図7】エンジン回転数の変化量に対する補正係数が規
定されたマップを示す図である。
定されたマップを示す図である。
【図8】エンジン回転数と最大許容噴射量との変化を示
すタイミングチャートである。
すタイミングチャートである。
1…燃料噴射ポンプ、2…内燃機関としてのディーゼル
エンジン、35…運転状態検出手段の一部を構成する回
転数センサ、65…トランスミッション(変速機)、6
6…変速段検出手段としての変速段センサ、72…運転
状態検出手段の一部を構成する吸気温センサ、73…運
転状態検出手段の一部を構成するアクセル開度センサ、
74…運転状態検出手段の一部を構成する吸気圧セン
サ、75…運転状態検出手段の一部を構成する水温セン
サ、81…機関側最大許容噴射量算出手段、変速機側最
大許容噴射量算出手段、第1の噴射量制御手段及び第2
の噴射量制御手段を構成するCPU、NE(i)…エン
ジン回転数、ΔNE…エンジン回転数の変化量、PiM
…過給圧力、THA…吸気温度、ACCP(i)…アク
セル開度、THW…冷却水温、α…機関側最大許容噴射
量、QSPF2…変速機側最大許容噴射量、β…最終変
速機側最大許容噴射量
エンジン、35…運転状態検出手段の一部を構成する回
転数センサ、65…トランスミッション(変速機)、6
6…変速段検出手段としての変速段センサ、72…運転
状態検出手段の一部を構成する吸気温センサ、73…運
転状態検出手段の一部を構成するアクセル開度センサ、
74…運転状態検出手段の一部を構成する吸気圧セン
サ、75…運転状態検出手段の一部を構成する水温セン
サ、81…機関側最大許容噴射量算出手段、変速機側最
大許容噴射量算出手段、第1の噴射量制御手段及び第2
の噴射量制御手段を構成するCPU、NE(i)…エン
ジン回転数、ΔNE…エンジン回転数の変化量、PiM
…過給圧力、THA…吸気温度、ACCP(i)…アク
セル開度、THW…冷却水温、α…機関側最大許容噴射
量、QSPF2…変速機側最大許容噴射量、β…最終変
速機側最大許容噴射量
Claims (1)
- 【請求項1】 車両に搭載された内燃機関への燃料噴射
量を調整するための燃料調整手段を備え、前記内燃機関
から変速機に伝達される出力トルクが、その変速機の許
容するトルクを越えないように、前記燃料調整手段によ
る燃料噴射量を内燃機関の運転状態に応じて制御するよ
うにした車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置であっ
て、 前記内燃機関の回転数を含む運転状態を検出する運転状
態検出手段と、 前記変速機における変速段を検出する変速段検出手段
と、 前記運転状態検出手段による内燃機関の運転状態に応じ
た機関側最大許容噴射量を算出する機関側最大許容噴射
量算出手段と、 前記運転状態検出手段による内燃機関の運転状態に応じ
た変速機側最大許容噴射量を算出する変速機側最大許容
噴射量算出手段と、 前記変速段検出手段による変速段が低速段以外のとき、
前記内燃機関への燃料噴射量が前記機関側最大許容噴射
量に応じた量となるように、前記燃料調整手段を制御す
る第1の噴射量制御手段と、 前記変速段検出手段による変速段が低速段のとき、前記
運転状態検出手段による検出値から機関回転数の変化量
を算出し、同変化量が減少するほど前記変速機側最大許
容噴射量を増量補正し、前記内燃機関への燃料噴射量が
前記変速機側最大許容噴射量と前記機関側最大許容噴射
量のうちの小さい方の最大許容噴射量に応じた量となる
ように、前記燃料調整手段を制御する第2の噴射量制御
手段とを設けたことを特徴とする車載用内燃機関の燃料
噴射量制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4411792A JPH05240096A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4411792A JPH05240096A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240096A true JPH05240096A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12682665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4411792A Pending JPH05240096A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05240096A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100349859B1 (ko) * | 1999-12-14 | 2002-08-22 | 현대자동차주식회사 | 차량용 디젤 엔진 제어 방법 |
JP2013226912A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Toyota Motor Corp | 車両動力装置の制御装置 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4411792A patent/JPH05240096A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100349859B1 (ko) * | 1999-12-14 | 2002-08-22 | 현대자동차주식회사 | 차량용 디젤 엔진 제어 방법 |
JP2013226912A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Toyota Motor Corp | 車両動力装置の制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5846164A (en) | Apparatus for controlling negative pressure for a brake booster in a diesel engine | |
EP0833045B1 (en) | Apparatus for controlling negative pressure in internal combustion engine | |
US7500467B2 (en) | Throttle opening control system and method for internal combustion engine | |
JP3617281B2 (ja) | 車載内燃機関のアイドル回転数制御装置 | |
JPH05240096A (ja) | 車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置 | |
JP2841959B2 (ja) | ディーゼル機関の燃料噴射量制御装置 | |
JP3692763B2 (ja) | ディーゼルエンジンの電子制御燃料噴射装置 | |
JP3709644B2 (ja) | 内燃機関のトルク制御装置 | |
JP3561952B2 (ja) | ディーゼルエンジンのトルク制御装置 | |
EP0913565B1 (en) | Apparatus for controlling engine torque in a vehicle | |
JP2841965B2 (ja) | 車両用ディーゼル機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH07324644A (ja) | 内燃機関のトルク制御装置 | |
JP3505915B2 (ja) | 車載用ディーゼルエンジンのアイドル回転制御装置 | |
JP2914001B2 (ja) | ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置 | |
JPH07150998A (ja) | ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御方法 | |
EP1205656A1 (en) | Device and method for engine control | |
JP3460443B2 (ja) | 過給機付ディーゼルエンジンの最大噴射量制御装置 | |
JPH09217639A (ja) | 内燃機関のトルク制御装置 | |
JP2822695B2 (ja) | ディーゼルエンジンの排気ガス再循環制御装置 | |
JP2893999B2 (ja) | 車載用エンジンのアイドル回転制御装置 | |
JP2800462B2 (ja) | ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置 | |
JPH06185384A (ja) | ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置 | |
JPH06129292A (ja) | 内燃機関の回転速度制御装置 | |
JP2920266B2 (ja) | 燃料噴射時期制御装置 | |
JP2857948B2 (ja) | 燃料噴射時期制御装置 |