JPH05204476A - 安定化電源回路 - Google Patents
安定化電源回路Info
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- JPH05204476A JPH05204476A JP3293592A JP3293592A JPH05204476A JP H05204476 A JPH05204476 A JP H05204476A JP 3293592 A JP3293592 A JP 3293592A JP 3293592 A JP3293592 A JP 3293592A JP H05204476 A JPH05204476 A JP H05204476A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 入力電源電圧の特性が広帯域で、電圧リップ
ル抑圧能力を持たせることを目的とする。 【構成】 差動誤差アンプ12は入力端子11を介して
反転入力端子に供給される基準電圧Vref と後述する可
変抵抗部14の出力を非反転入力端子に帰還入力されて
いる。この差動誤差アンプ12の出力は、カレントミラ
ー回路13を介して可変抵抗部14に供給している。上
記可変抵抗部14は入力端子10を介して供給される入
力電圧VINをリップルの抑圧されたものにして出力端子
15から出力される。上記可変抵抗部14の他端側は接
地させている。
ル抑圧能力を持たせることを目的とする。 【構成】 差動誤差アンプ12は入力端子11を介して
反転入力端子に供給される基準電圧Vref と後述する可
変抵抗部14の出力を非反転入力端子に帰還入力されて
いる。この差動誤差アンプ12の出力は、カレントミラ
ー回路13を介して可変抵抗部14に供給している。上
記可変抵抗部14は入力端子10を介して供給される入
力電圧VINをリップルの抑圧されたものにして出力端子
15から出力される。上記可変抵抗部14の他端側は接
地させている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広帯域の周波数に亘っ
て安定な電圧リップルの抑制能力を有する低飽和な安定
化電源回路に関するものである。
て安定な電圧リップルの抑制能力を有する低飽和な安定
化電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の安定化電源回路は、例えば図7に
示す概略的なブロック回路構成を構成している。先ず、
入力端子20を介して供給される入力電圧VINをNPN
型トランジスタTR50のエミッタ側に供給すると共
に、抵抗R10の一端側に供給している。上記抵抗R1
0の他端側は、抵抗R11の一端側及び基準電圧Vref
を入力する入力端子21に接続している。また、上記基
準電圧Vref は、誤差増幅器22の反転入力端子に供給
している。
示す概略的なブロック回路構成を構成している。先ず、
入力端子20を介して供給される入力電圧VINをNPN
型トランジスタTR50のエミッタ側に供給すると共
に、抵抗R10の一端側に供給している。上記抵抗R1
0の他端側は、抵抗R11の一端側及び基準電圧Vref
を入力する入力端子21に接続している。また、上記基
準電圧Vref は、誤差増幅器22の反転入力端子に供給
している。
【0003】出力電圧は、上記トランジスタTR50の
コレクタ側から出力端子23を介して出力負荷24に供
給すると共に抵抗R12と抵抗R13による分電圧を誤
差増幅器22の非反転入力端子に供給している。このと
き、上記誤差増幅器22の反転入力端子と非反転入力端
子は、同電位になるように動作するため、上記出力電圧
VOUT は、 VOUT ={(R12+R13)/R13}・{R11/(R10+R11) } ・・・・・・(1) に安定化される。
コレクタ側から出力端子23を介して出力負荷24に供
給すると共に抵抗R12と抵抗R13による分電圧を誤
差増幅器22の非反転入力端子に供給している。このと
き、上記誤差増幅器22の反転入力端子と非反転入力端
子は、同電位になるように動作するため、上記出力電圧
VOUT は、 VOUT ={(R12+R13)/R13}・{R11/(R10+R11) } ・・・・・・(1) に安定化される。
【0004】このように入力の電源電圧リップルを能動
的に抑圧して出力に電圧リップルのない安定した電圧を
出力する出力電圧帰還制御型のシリーズ・レギュレータ
では、基準電圧と出力電圧の電圧誤差を増幅して出力段
である電界効果トランジスタFET(またトランジス
タ)の飽和電圧を制御して出力電圧を安定化する方法が
一般的である。
的に抑圧して出力に電圧リップルのない安定した電圧を
出力する出力電圧帰還制御型のシリーズ・レギュレータ
では、基準電圧と出力電圧の電圧誤差を増幅して出力段
である電界効果トランジスタFET(またトランジス
タ)の飽和電圧を制御して出力電圧を安定化する方法が
一般的である。
【0005】次に、図8に示した概略的なブロック回路
のより具体的な回路構成の例を図に示す。ここで、共通
する部分に同じ参照番号を付して説明を省略する。図8
に示した誤差増幅器22は、定電流源220を介してp
チャンネル電界効果トランジスタTR51、TR52で
差動増幅回路を構成している。また、nチャンネル電界
効果トランジスタTR53、TR54はカレントミラー
定電流回路を構成している。IC内部回路では、このよ
うに高抵抗部分に定電流回路を用いることが多い。
のより具体的な回路構成の例を図に示す。ここで、共通
する部分に同じ参照番号を付して説明を省略する。図8
に示した誤差増幅器22は、定電流源220を介してp
チャンネル電界効果トランジスタTR51、TR52で
差動増幅回路を構成している。また、nチャンネル電界
効果トランジスタTR53、TR54はカレントミラー
定電流回路を構成している。IC内部回路では、このよ
うに高抵抗部分に定電流回路を用いることが多い。
【0006】このように構成して誤差増幅器22は、電
界効果トランジスタTR51のドレイン側からの出力信
号を出力段のpチャンネル電界効果トランジスタTR5
5のゲートに供給している。
界効果トランジスタTR51のドレイン側からの出力信
号を出力段のpチャンネル電界効果トランジスタTR5
5のゲートに供給している。
【0007】このpチャンネル電界効果トランジスタT
R55は、上記した電界効果トランジスタTR51〜T
R54に比べてかなり大きな大電力用のパワー電界効果
トランジスタ(またはトランジスタ)を使用することが
多い。
R55は、上記した電界効果トランジスタTR51〜T
R54に比べてかなり大きな大電力用のパワー電界効果
トランジスタ(またはトランジスタ)を使用することが
多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
上記誤差増幅器22の出力から見た電界効果トランジス
タTR55(またはトランジスタ)のゲート容量(また
はベース容量)が大きいため、一般的に回路内部に発生
する1次ポールの周波数が数Hz〜数百Hzで発生する。こ
のように入力電圧リップルを能動的に抑圧できる周波数
領域は、低い周波数領域に限られるため、上記1次ポー
ルが発生する周波数以上の周波数領域の入力電圧リップ
ルについて、図9に示す例えば−40dBまでの能動的に
抑圧する効果領域Aは、周波数が高くなると共に徐々に
減少してしまう。このため、受動的に入力電圧リップル
を抑制する方法が用いられる。この方法の一つは、出力
側にコンデンサを接続する方法が一般的である。
上記誤差増幅器22の出力から見た電界効果トランジス
タTR55(またはトランジスタ)のゲート容量(また
はベース容量)が大きいため、一般的に回路内部に発生
する1次ポールの周波数が数Hz〜数百Hzで発生する。こ
のように入力電圧リップルを能動的に抑圧できる周波数
領域は、低い周波数領域に限られるため、上記1次ポー
ルが発生する周波数以上の周波数領域の入力電圧リップ
ルについて、図9に示す例えば−40dBまでの能動的に
抑圧する効果領域Aは、周波数が高くなると共に徐々に
減少してしまう。このため、受動的に入力電圧リップル
を抑制する方法が用いられる。この方法の一つは、出力
側にコンデンサを接続する方法が一般的である。
【0009】この出力電圧帰還制御型のシリーズ・レギ
ュレータにおいて発振しないように安定動作させる受動
的な方法が2つある。出力側に接続するコンデンサCL
の容量を小さくすると、図9に示す高い周波数領域Cで
リップル抑圧率を低下は1オクターブ当り6dB減少さ
せることができることを示している。また、リップル抑
圧率のゼロレベルと各抑圧特性が交差する点がカットオ
フ周波数を示している。このカットオフ周波数は、図8
に示す電界効果トランジスタTR55(またはトランジ
スタ)のゲート容量と出力インピーダンスによって決定
される。
ュレータにおいて発振しないように安定動作させる受動
的な方法が2つある。出力側に接続するコンデンサCL
の容量を小さくすると、図9に示す高い周波数領域Cで
リップル抑圧率を低下は1オクターブ当り6dB減少さ
せることができることを示している。また、リップル抑
圧率のゼロレベルと各抑圧特性が交差する点がカットオ
フ周波数を示している。このカットオフ周波数は、図8
に示す電界効果トランジスタTR55(またはトランジ
スタ)のゲート容量と出力インピーダンスによって決定
される。
【0010】ところが、図9から明らかなようにリップ
ル抑圧率がゼロの領域が生じてしまう。上記コンデンサ
CL の容量を大きくすれば、上記カットオフ周波数は周
波数の低い方向に移動させリップル抑圧率ゼロ領域を小
さくすることはできるが、上記コンデンサCL の容量を
大きくしても周波数領域B1 より低いカットオフ周波数
になると、発振してしまう。
ル抑圧率がゼロの領域が生じてしまう。上記コンデンサ
CL の容量を大きくすれば、上記カットオフ周波数は周
波数の低い方向に移動させリップル抑圧率ゼロ領域を小
さくすることはできるが、上記コンデンサCL の容量を
大きくしても周波数領域B1 より低いカットオフ周波数
になると、発振してしまう。
【0011】第2の方法として、さらにコンデンサCL
の容量を大きくしてカットオフ周波数を下げて1次ポー
ルより低くした場合、全周波数帯域でリップル抑圧率を
低下させることができる。しかしながら、1次ポール近
傍の領域B2 にカットオフ周波数があると、出力電圧帰
還制御型のシリーズ・レギュレータは発振してしまう。
上記コンデンサCL の容量は非常に大きな容量値に設定
しなければならない。これは、コンデンサの大型化を意
味して安定化電源回路の小型化を図ることができなくな
ってしまう。また、能動的なリップル抑圧領域の周波数
帯域が非常に狭くなってしまうことから、出力負荷の過
渡的な変動に対して短時間で追従・応答をすることがで
きなくなってしまう。
の容量を大きくしてカットオフ周波数を下げて1次ポー
ルより低くした場合、全周波数帯域でリップル抑圧率を
低下させることができる。しかしながら、1次ポール近
傍の領域B2 にカットオフ周波数があると、出力電圧帰
還制御型のシリーズ・レギュレータは発振してしまう。
上記コンデンサCL の容量は非常に大きな容量値に設定
しなければならない。これは、コンデンサの大型化を意
味して安定化電源回路の小型化を図ることができなくな
ってしまう。また、能動的なリップル抑圧領域の周波数
帯域が非常に狭くなってしまうことから、出力負荷の過
渡的な変動に対して短時間で追従・応答をすることがで
きなくなってしまう。
【0012】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、出力
電圧帰還制御型のシリーズ・レギュレータにおいて、上
述した出力側に接続するコンデンサの容量を小さく設定
しても回路内部で発生する1次ポールの周波数を高周波
領域に設定して能動的なリップル抑圧特性を広帯域化
し、さらに過渡的な出力負荷変動の応答に対しても効果
を発揮する安定化電源回路の提供を目的とするものであ
る。
電圧帰還制御型のシリーズ・レギュレータにおいて、上
述した出力側に接続するコンデンサの容量を小さく設定
しても回路内部で発生する1次ポールの周波数を高周波
領域に設定して能動的なリップル抑圧特性を広帯域化
し、さらに過渡的な出力負荷変動の応答に対しても効果
を発揮する安定化電源回路の提供を目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る安定化電源
回路は、基準電圧に対する誤差電圧を増幅する増幅手段
と、該増幅手段からの出力信号を電流増幅する電流増幅
手段と、該電流増幅手段からの出力信号に応じて入力電
源から供給される入力電圧を出力する出力手段とを有
し、上記出力手段からの出力信号を上記増幅手段の入力
側に帰還することにより、上述した課題を解決する。
回路は、基準電圧に対する誤差電圧を増幅する増幅手段
と、該増幅手段からの出力信号を電流増幅する電流増幅
手段と、該電流増幅手段からの出力信号に応じて入力電
源から供給される入力電圧を出力する出力手段とを有
し、上記出力手段からの出力信号を上記増幅手段の入力
側に帰還することにより、上述した課題を解決する。
【0014】ここで、上記増幅手段は、各段の増幅器の
利得を抑えて周波数特性を延ばすと共に、直列的に多段
化することで高利得をえるようにすればよい。上記電流
増幅手段は例えばカレントミラー回路の構成を用いて電
流増幅を行う。また、上記出力手段は、複数の上記電流
増幅手段からの出力信号をそれぞれ上下対称的に組合せ
た半導体素子の一端に供給して駆動して出力させるプッ
シュプル回路の構成を用いてもよい。
利得を抑えて周波数特性を延ばすと共に、直列的に多段
化することで高利得をえるようにすればよい。上記電流
増幅手段は例えばカレントミラー回路の構成を用いて電
流増幅を行う。また、上記出力手段は、複数の上記電流
増幅手段からの出力信号をそれぞれ上下対称的に組合せ
た半導体素子の一端に供給して駆動して出力させるプッ
シュプル回路の構成を用いてもよい。
【0015】
【作用】本発明に係る安定化電源回路は、基準電圧に対
する誤差電圧を増幅した出力信号を電流増幅する例えば
カレントミラー回路を出力手段の間に配して従来におい
て上記増幅手段から見た上記出力手段の大きな容量を小
さく見せることで回路内部に発生する1次ポールを高周
波数の領域に移すことにより、出力手段に入力電源から
供給される入力電圧を安定化、かつリップルのない出力
にしている。さらに、上記増幅手段を各段の増幅器の利
得を抑えて周波数特性を延ばすと共に、直列的に多段化
して能動的なリップル抑圧率の周波数領域をより広く確
保する。また、上記出力手段をプッシュプル回路の構成
を採ることによって過渡的な出力負荷の変動に対して出
力電圧の応答特性・安定化を図っている。
する誤差電圧を増幅した出力信号を電流増幅する例えば
カレントミラー回路を出力手段の間に配して従来におい
て上記増幅手段から見た上記出力手段の大きな容量を小
さく見せることで回路内部に発生する1次ポールを高周
波数の領域に移すことにより、出力手段に入力電源から
供給される入力電圧を安定化、かつリップルのない出力
にしている。さらに、上記増幅手段を各段の増幅器の利
得を抑えて周波数特性を延ばすと共に、直列的に多段化
して能動的なリップル抑圧率の周波数領域をより広く確
保する。また、上記出力手段をプッシュプル回路の構成
を採ることによって過渡的な出力負荷の変動に対して出
力電圧の応答特性・安定化を図っている。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る安定化電源回路の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は、本発明に係る安定化電源回路にお
ける基本的なブロック構成を示す第1の実施例の概略的
ブロック回路である。上記安定化電源回路は、基準電圧
に対する誤差電圧を増幅刷る増幅手段である差動誤差ア
ンプ12と、該差動誤差アンプ12からの出力信号を電
流増幅する電流増幅手段であるカレントミラー回路13
と、該カレントミラー回路13からの出力信号に応じて
入力電源から供給される入力電圧を安定化して出力する
出力手段である可変抵抗部14で構成している。
ける基本的なブロック構成を示す第1の実施例の概略的
ブロック回路である。上記安定化電源回路は、基準電圧
に対する誤差電圧を増幅刷る増幅手段である差動誤差ア
ンプ12と、該差動誤差アンプ12からの出力信号を電
流増幅する電流増幅手段であるカレントミラー回路13
と、該カレントミラー回路13からの出力信号に応じて
入力電源から供給される入力電圧を安定化して出力する
出力手段である可変抵抗部14で構成している。
【0018】入力端子10を介して入力電源から入力電
圧VINが可変抵抗部14の一端に供給される。また、入
力端子11を介して基準電圧Vref が上記差動誤差アン
プ12の反転入力端子側に供給されている。基準電圧用
のコンデンサCref は、この入力端子11と上記差動誤
差アンプ12の反転入力端子間の一端とアース間に配設
している。上記差動誤差アンプ12の非反転入力端子側
は、後述する可変抵抗部14からの出力信号を帰還入力
している。
圧VINが可変抵抗部14の一端に供給される。また、入
力端子11を介して基準電圧Vref が上記差動誤差アン
プ12の反転入力端子側に供給されている。基準電圧用
のコンデンサCref は、この入力端子11と上記差動誤
差アンプ12の反転入力端子間の一端とアース間に配設
している。上記差動誤差アンプ12の非反転入力端子側
は、後述する可変抵抗部14からの出力信号を帰還入力
している。
【0019】上記差動誤差アンプ12の出力信号は、上
記カレントミラー回路13に出力する。カレントミラー
回路13は、供給された信号に基づき電流増幅をして上
記可変抵抗部14に出力する。この可変抵抗部14は、
電界効果トランジスタ(またはトランジスタ)や抵抗等
で構成されている。ここで、上記電界効果トランジスタ
は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型のデバイス
を用いるのが一般的である。
記カレントミラー回路13に出力する。カレントミラー
回路13は、供給された信号に基づき電流増幅をして上
記可変抵抗部14に出力する。この可変抵抗部14は、
電界効果トランジスタ(またはトランジスタ)や抵抗等
で構成されている。ここで、上記電界効果トランジスタ
は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型のデバイス
を用いるのが一般的である。
【0020】前述した出力電圧帰還制御型のシリーズ・
レギュレータにおける1次ポールは、上記電界効果トラ
ンジスタ(またはトランジスタ)の出力インピーダン
ス、特にゲート容量(またはベース容量)に依存して発
生していた。この1次ポールの発生に対処する方法は、
全周波数帯域のリップル抑圧率をよく抑え込むため大容
量のコンデンサCL を出力側に配設させる方法があっ
た。しかしながら、使用するコンデンサの容量があまり
に大き過ぎるため実用的でなかった。
レギュレータにおける1次ポールは、上記電界効果トラ
ンジスタ(またはトランジスタ)の出力インピーダン
ス、特にゲート容量(またはベース容量)に依存して発
生していた。この1次ポールの発生に対処する方法は、
全周波数帯域のリップル抑圧率をよく抑え込むため大容
量のコンデンサCL を出力側に配設させる方法があっ
た。しかしながら、使用するコンデンサの容量があまり
に大き過ぎるため実用的でなかった。
【0021】ところで、差動誤差アンプ12と可変抵抗
部14の間にカレントミラー回路13を配設することに
より、差動誤差アンプ12の出力から見た可変抵抗部1
4内の電界効果トランジスタ(またはトランジスタ)の
出力インピーダンスを小さくすることができる。このこ
とにより、リップル抑圧率がゼロの領域を生じることな
く、このカットオフ周波数用に用いるコンデンサCL の
容量を小さくしても十分全周波数帯域のリップル抑圧率
を抑え込むことができる。
部14の間にカレントミラー回路13を配設することに
より、差動誤差アンプ12の出力から見た可変抵抗部1
4内の電界効果トランジスタ(またはトランジスタ)の
出力インピーダンスを小さくすることができる。このこ
とにより、リップル抑圧率がゼロの領域を生じることな
く、このカットオフ周波数用に用いるコンデンサCL の
容量を小さくしても十分全周波数帯域のリップル抑圧率
を抑え込むことができる。
【0022】上記可変抵抗部14からの出力信号は、出
力端子15を介して出力電圧VOUT として負荷(図示せ
ず)に供給される。また、出力端子16は接地端子であ
る。
力端子15を介して出力電圧VOUT として負荷(図示せ
ず)に供給される。また、出力端子16は接地端子であ
る。
【0023】このような構成にすることにより、差動誤
差アンプの後段にカレントミラー回路を設けることによ
って、差動誤差アンプの出力から見た大電力用の電界効
果トランジスタ(またはトランジスタ)の出力インピー
ダンスを小さくして出力側に配設するコンデンサの容量
を小さいながら、全周波数帯域に亘ってリップル抑圧率
の向上を図ることができるようになる。
差アンプの後段にカレントミラー回路を設けることによ
って、差動誤差アンプの出力から見た大電力用の電界効
果トランジスタ(またはトランジスタ)の出力インピー
ダンスを小さくして出力側に配設するコンデンサの容量
を小さいながら、全周波数帯域に亘ってリップル抑圧率
の向上を図ることができるようになる。
【0024】次に、能動的なリップル抑圧率の広帯域化
について図2に示す第2の実施例における概略的なブロ
ック回路を参照しながら説明する。ここで、共通する部
分には、同じ参照番号を付して説明を省略する。この能
動的なリップル抑圧率の広帯域化にあたり上記差動誤差
アンプ12は、複数の差動誤差アンプを使用すると共
に、各段の増幅器の利得を抑えて直列的に多段化して用
いる構成を採る。例えば図2に示す第1段目の差動誤差
アンプ12aは、出力をそれぞれ第2段目の差動誤差ア
ンプ12bの反転入力端子と非反転入力端子に供給す
る。個々の差動誤差アンプの周波数特性を延ばすために
差動誤差アンプの利得は落としている。所望の利得は、
このように複数個の差動誤差アンプを直列的に接続する
ことにより得ている。
について図2に示す第2の実施例における概略的なブロ
ック回路を参照しながら説明する。ここで、共通する部
分には、同じ参照番号を付して説明を省略する。この能
動的なリップル抑圧率の広帯域化にあたり上記差動誤差
アンプ12は、複数の差動誤差アンプを使用すると共
に、各段の増幅器の利得を抑えて直列的に多段化して用
いる構成を採る。例えば図2に示す第1段目の差動誤差
アンプ12aは、出力をそれぞれ第2段目の差動誤差ア
ンプ12bの反転入力端子と非反転入力端子に供給す
る。個々の差動誤差アンプの周波数特性を延ばすために
差動誤差アンプの利得は落としている。所望の利得は、
このように複数個の差動誤差アンプを直列的に接続する
ことにより得ている。
【0025】実際の入力電圧のリップル抑圧特性を図3
に示して説明する。先ず、図3において目につく点は、
1次ポールの発生する周波数が、150kHz〜200kHzと従来
の数Hz〜数百Hzに比して格段に高周波数帯域に向上させ
たことである。図3においてリップル抑圧率を−40dB
程度に抑えた領域Aが非常に広い範囲に亘って確保する
ことができる。この1次ポールより高い周波数領域では
リップル抑圧は下がってしまう。このため、前述した出
力側に配設するコンデンサCL でカットオフ周波数を1
次ポールの周波数より低周波数になるように設定して高
域を遮断する。
に示して説明する。先ず、図3において目につく点は、
1次ポールの発生する周波数が、150kHz〜200kHzと従来
の数Hz〜数百Hzに比して格段に高周波数帯域に向上させ
たことである。図3においてリップル抑圧率を−40dB
程度に抑えた領域Aが非常に広い範囲に亘って確保する
ことができる。この1次ポールより高い周波数領域では
リップル抑圧は下がってしまう。このため、前述した出
力側に配設するコンデンサCL でカットオフ周波数を1
次ポールの周波数より低周波数になるように設定して高
域を遮断する。
【0026】このカットオフ周波数のコンデンサCL の
容量が小さい程、高い周波数でカットオフ周波数を設定
することができる。しかしながら、1次ポールから低周
波数側の領域Bは、位相回りが大きくなるためカットオ
フ周波数と交差した場合、発振してしまう領域を示して
いる。このため、この領域Bにかからない周波数をカッ
トオフ周波数にコンデンサCL の容量を設定する。この
ようにして1オクターブあたり−6dBリップルを低減
させる受動的なリップル抑圧領域Cが設定される。
容量が小さい程、高い周波数でカットオフ周波数を設定
することができる。しかしながら、1次ポールから低周
波数側の領域Bは、位相回りが大きくなるためカットオ
フ周波数と交差した場合、発振してしまう領域を示して
いる。このため、この領域Bにかからない周波数をカッ
トオフ周波数にコンデンサCL の容量を設定する。この
ようにして1オクターブあたり−6dBリップルを低減
させる受動的なリップル抑圧領域Cが設定される。
【0027】このように構成することにより、電源電圧
の安定供給時において能動的なリップル抑圧率の周波数
領域をより広く例えば従来よりオーダ的に103 〜105 の
周波数特性を改善する。
の安定供給時において能動的なリップル抑圧率の周波数
領域をより広く例えば従来よりオーダ的に103 〜105 の
周波数特性を改善する。
【0028】さらに、図4に示す出力負荷の変動に対す
る応答性・安定性を確保するための第3の実施例におけ
る概略的なブロック回路を参照しながら説明する。ここ
で、上述と共通する部分には、同じ参照番号を付して説
明を省略する。
る応答性・安定性を確保するための第3の実施例におけ
る概略的なブロック回路を参照しながら説明する。ここ
で、上述と共通する部分には、同じ参照番号を付して説
明を省略する。
【0029】出力負荷の変動に対する応答性・安定性を
よくするために上記可変抵抗部14は、複数の上記カレ
ントミラー回路13a、13bからの出力信号をそれぞ
れ上下対称的に組合せた半導体素子である電界効果ラン
ジスタTR14a、TR14bのゲートに供給して駆動
して出力させるプッシュプル回路を構成する。
よくするために上記可変抵抗部14は、複数の上記カレ
ントミラー回路13a、13bからの出力信号をそれぞ
れ上下対称的に組合せた半導体素子である電界効果ラン
ジスタTR14a、TR14bのゲートに供給して駆動
して出力させるプッシュプル回路を構成する。
【0030】プッシュプル回路を構成するため、例えば
上記電界効果ランジスタTR14aはpチャンネルを、
一方、上記電界効果ランジスタTR14bはnチャンネ
ルの電界効果ランジスタを用いている。
上記電界効果ランジスタTR14aはpチャンネルを、
一方、上記電界効果ランジスタTR14bはnチャンネ
ルの電界効果ランジスタを用いている。
【0031】このプッシュプル回路構成に応じて前段の
カレントミラー回路13もトップ側及びボトム側カレン
トミラー回路13a、13bの2つを設ける。このため
に、さらに前段の差動誤差アンプ12bの出力をトップ
側及びボトム側の2つにそれぞれ供給している。
カレントミラー回路13もトップ側及びボトム側カレン
トミラー回路13a、13bの2つを設ける。このため
に、さらに前段の差動誤差アンプ12bの出力をトップ
側及びボトム側の2つにそれぞれ供給している。
【0032】出力負荷と出力電圧VOUT の関係を図5に
簡単に示す。図5(a)は出力負荷の大きさを示し、重
い負荷を高いレベルで表示している。上記図5(a)の
出力負荷の大きさに応じて図5に示す出力電圧VOUT が
過渡的に変動する様子を示している。点線は、従来の応
答を示している。図5(b)の出力電圧VOUT の波形が
示すように例えば従来の重負荷から軽負荷に変動した際
の過渡的な応答は安定するまでに要する時間が非常に長
くかかっている。しかしながら、プッシュプル回路構成
を用いることによってそれぞれにかかる負荷を軽減する
ことができることから、図5(b)の実線が示すように
応答を負荷の如何にかかわらず早く収束させることがで
きるようになる。
簡単に示す。図5(a)は出力負荷の大きさを示し、重
い負荷を高いレベルで表示している。上記図5(a)の
出力負荷の大きさに応じて図5に示す出力電圧VOUT が
過渡的に変動する様子を示している。点線は、従来の応
答を示している。図5(b)の出力電圧VOUT の波形が
示すように例えば従来の重負荷から軽負荷に変動した際
の過渡的な応答は安定するまでに要する時間が非常に長
くかかっている。しかしながら、プッシュプル回路構成
を用いることによってそれぞれにかかる負荷を軽減する
ことができることから、図5(b)の実線が示すように
応答を負荷の如何にかかわらず早く収束させることがで
きるようになる。
【0033】なお、プッシュプル回路の構成において使
用する半導体素子は上記電界効果ランジスタに限定され
るものでなく、トランジスタを用いても構成することが
できる。また、前述した実施例が示すように例えば図4
に示す構成の差動アンプ12bを省いて1つで構成する
ブロック回路や図4に示すボトム側のカレントミラー回
路13bを省いた構成によるブロック回路でもそれぞれ
独立的に使用することができ、本発明の安定過電源回路
の動作、すなわち1次ポールを高周波数の領域に遷移さ
せることができることは明らかである。
用する半導体素子は上記電界効果ランジスタに限定され
るものでなく、トランジスタを用いても構成することが
できる。また、前述した実施例が示すように例えば図4
に示す構成の差動アンプ12bを省いて1つで構成する
ブロック回路や図4に示すボトム側のカレントミラー回
路13bを省いた構成によるブロック回路でもそれぞれ
独立的に使用することができ、本発明の安定過電源回路
の動作、すなわち1次ポールを高周波数の領域に遷移さ
せることができることは明らかである。
【0034】前述した概略的なブロック回路の構成に基
づく図6に示すより具体的な回路を参照しながら説明す
る。ここで、上述と共通する部分には、同じ参照番号を
付して説明を省略する。電源から入力端子10を介して
入力電圧VIN=4.5 Vが安定化電源回路に供給されてい
る。前段の差動誤差アンプ12aにおける電界効果トラ
ンジスタTR20の反転入力端子は、入力端子11と接
続している。この接続によって上記反転入力端子は、基
準電圧Vref が供給されている。上記上記反転入力端子
は、nチャンネルの電界効果トランジスタTR20のゲ
ート端子である。また、前段差動誤差アンプ12aにお
ける電界効果トランジスタTR21の非反転入力端子に
出力電圧VOUT が直接帰還されている。
づく図6に示すより具体的な回路を参照しながら説明す
る。ここで、上述と共通する部分には、同じ参照番号を
付して説明を省略する。電源から入力端子10を介して
入力電圧VIN=4.5 Vが安定化電源回路に供給されてい
る。前段の差動誤差アンプ12aにおける電界効果トラ
ンジスタTR20の反転入力端子は、入力端子11と接
続している。この接続によって上記反転入力端子は、基
準電圧Vref が供給されている。上記上記反転入力端子
は、nチャンネルの電界効果トランジスタTR20のゲ
ート端子である。また、前段差動誤差アンプ12aにお
ける電界効果トランジスタTR21の非反転入力端子に
出力電圧VOUT が直接帰還されている。
【0035】この図6に示す基準電圧Vref は、抵抗R
1と抵抗R2及び入力電圧VINで Vref ={R2/(R1+R2)}・VIN ・・・・・(2) と表される。実際に用いる抵抗R1=15kΩ、抵抗R2
=215 kΩの設定によって上記基準電圧Vref は、4.2
Vになる。この差動誤差アンプ12は、反転入力端子と
非反転入力端子の各電位が等しくなるように動作する。
このため、最終の出力電圧VOUT も4.2 Vで安定化され
る。
1と抵抗R2及び入力電圧VINで Vref ={R2/(R1+R2)}・VIN ・・・・・(2) と表される。実際に用いる抵抗R1=15kΩ、抵抗R2
=215 kΩの設定によって上記基準電圧Vref は、4.2
Vになる。この差動誤差アンプ12は、反転入力端子と
非反転入力端子の各電位が等しくなるように動作する。
このため、最終の出力電圧VOUT も4.2 Vで安定化され
る。
【0036】前段の差動誤差アンプ12aは、上記電界
効果トランジスタTR20、TR21の2つで基本的な
差動誤差アンプを構成する。差動誤差アンプ12aは、
電界効果トランジスタTR22、TR23の各ドレイン
側間を抵抗R3と抵抗R4で直列に接続し両抵抗の中点
を上記電界効果トランジスタTR22、TR23の各ゲ
ート側と接続している。ここで、上記抵抗R3と抵抗R
4の抵抗値は同じにして能動的なリップル抑圧率の周波
数領域を広げるため利得を抑えている。
効果トランジスタTR20、TR21の2つで基本的な
差動誤差アンプを構成する。差動誤差アンプ12aは、
電界効果トランジスタTR22、TR23の各ドレイン
側間を抵抗R3と抵抗R4で直列に接続し両抵抗の中点
を上記電界効果トランジスタTR22、TR23の各ゲ
ート側と接続している。ここで、上記抵抗R3と抵抗R
4の抵抗値は同じにして能動的なリップル抑圧率の周波
数領域を広げるため利得を抑えている。
【0037】上記電界効果トランジスタTR22のドレ
インは、後段の差動誤差アンプ12bの非反転入力端子
側である電界効果トランジスタTR25のゲートに接続
している。また、上記電界効果トランジスタTR23の
ドレインは、後段の差動誤差アンプ12bの反転入力端
子側である電界効果トランジスタTR24のゲートに接
続している。
インは、後段の差動誤差アンプ12bの非反転入力端子
側である電界効果トランジスタTR25のゲートに接続
している。また、上記電界効果トランジスタTR23の
ドレインは、後段の差動誤差アンプ12bの反転入力端
子側である電界効果トランジスタTR24のゲートに接
続している。
【0038】この後段の差動誤差アンプ12bも電界効
果トランジスタTR24〜TR27の4個を用いた上記
前段の差動誤差アンプ12aと全く同じ構成をしてい
る。この後段の差動誤差アンプ12bにおいて電界効果
トランジスタTR26とTR27のドレイン側間に配設
する抵抗R5と抵抗R6の抵抗値は、例えば150 kΩと
100 kΩにして多少利得を上げて所望の利得にしてい
る。
果トランジスタTR24〜TR27の4個を用いた上記
前段の差動誤差アンプ12aと全く同じ構成をしてい
る。この後段の差動誤差アンプ12bにおいて電界効果
トランジスタTR26とTR27のドレイン側間に配設
する抵抗R5と抵抗R6の抵抗値は、例えば150 kΩと
100 kΩにして多少利得を上げて所望の利得にしてい
る。
【0039】なお、電界効果トランジスタTR37〜T
R48は、前段の差動誤差アンプ12aと後段の差動誤
差アンプ12bに対してカレントミラー回路による定電
流源を構成している。
R48は、前段の差動誤差アンプ12aと後段の差動誤
差アンプ12bに対してカレントミラー回路による定電
流源を構成している。
【0040】この後段の差動誤差アンプ12bの出力
は、電界効果トランジスタTR26と電界効果トランジ
スタTR27のドレインを介してそれぞれ独立した2系
統のカレントミラー回路13a、13b内の電界効果ト
ランジスタTR28と電界効果トランジスタTR29の
ゲートに供給している。これらの接続によって上記電界
効果トランジスタTR28とTR29は、それぞれのド
レイン電流の制御を受けている。
は、電界効果トランジスタTR26と電界効果トランジ
スタTR27のドレインを介してそれぞれ独立した2系
統のカレントミラー回路13a、13b内の電界効果ト
ランジスタTR28と電界効果トランジスタTR29の
ゲートに供給している。これらの接続によって上記電界
効果トランジスタTR28とTR29は、それぞれのド
レイン電流の制御を受けている。
【0041】図4に示したトップ側のカレントミラー回
路13aは、上記電界効果トランジスタTR28、TR
30及びTR31で構成するカレントミラー回路13a
1 と電界効果トランジスタTR33〜TR35で構成し
たカレントミラー回路13a2 による2段構成にしてい
る。
路13aは、上記電界効果トランジスタTR28、TR
30及びTR31で構成するカレントミラー回路13a
1 と電界効果トランジスタTR33〜TR35で構成し
たカレントミラー回路13a2 による2段構成にしてい
る。
【0042】上記カレントミラー回路13a1 における
電界効果トランジスタTR28は、上記電界効果トラン
ジスタTR28に流れるドレイン電流と同じドレイン電
流を電界効果トランジスタTR30、TR31のカレン
トミラー回路に流すためのものである。しかしながら、
電界効果トランジスタTR30、TR31は電流増幅の
比が1:10のカレントミラー回路を構成していること
から、上記カレントミラー回路13a1 は、電界効果ト
ランジスタTR31が電界効果トランジスタTR30の
10倍のドレイン電流を流すことになる。
電界効果トランジスタTR28は、上記電界効果トラン
ジスタTR28に流れるドレイン電流と同じドレイン電
流を電界効果トランジスタTR30、TR31のカレン
トミラー回路に流すためのものである。しかしながら、
電界効果トランジスタTR30、TR31は電流増幅の
比が1:10のカレントミラー回路を構成していること
から、上記カレントミラー回路13a1 は、電界効果ト
ランジスタTR31が電界効果トランジスタTR30の
10倍のドレイン電流を流すことになる。
【0043】上記電界効果トランジスタTR31のドレ
ーンはカレントミラー回路13a2 を構成する電界効果
トランジスタTR33のドレーンと電界効果トランジス
タTR34のゲートに接続している。このため、電界効
果トランジスタTR33は、電界効果トランジスタTR
31と同じドレイン電流が流れる。さらに、電界効果ト
ランジスタTR33とTR35は電流増幅の比が10:
1000のカレントミラー回路になっている。このた
め、電界効果トランジスタTR35は、電界効果トラン
ジスタTR31の100倍の電流を出力することにな
る。従って、トップ側のカレントミラー回路13aは、
カレントミラー回路13a1 カレントミラー回路13a
2 の2段構成によって電流増幅率が1000倍になる。
ーンはカレントミラー回路13a2 を構成する電界効果
トランジスタTR33のドレーンと電界効果トランジス
タTR34のゲートに接続している。このため、電界効
果トランジスタTR33は、電界効果トランジスタTR
31と同じドレイン電流が流れる。さらに、電界効果ト
ランジスタTR33とTR35は電流増幅の比が10:
1000のカレントミラー回路になっている。このた
め、電界効果トランジスタTR35は、電界効果トラン
ジスタTR31の100倍の電流を出力することにな
る。従って、トップ側のカレントミラー回路13aは、
カレントミラー回路13a1 カレントミラー回路13a
2 の2段構成によって電流増幅率が1000倍になる。
【0044】また、図4に示したボトム側のカレントミ
ラー回路13bは、上記電界効果トランジスタTR2
9、TR32及びTR36で構成している。電界効果ト
ランジスタTR32に上記電界効果トランジスタTR2
9に流れるドレイン電流と同じドレイン電流が流れる。
電界効果トランジスタTR32、TR36は電流増幅の
比が1:2のカレントミラー回路を構成していることか
ら、電界効果トランジスタTR36は電界効果トランジ
スタTR32の2倍のドレイン電流を流すことになる。
従って、ボトム側のカレントミラー回路13bは、電流
増幅率が2倍ということになる。
ラー回路13bは、上記電界効果トランジスタTR2
9、TR32及びTR36で構成している。電界効果ト
ランジスタTR32に上記電界効果トランジスタTR2
9に流れるドレイン電流と同じドレイン電流が流れる。
電界効果トランジスタTR32、TR36は電流増幅の
比が1:2のカレントミラー回路を構成していることか
ら、電界効果トランジスタTR36は電界効果トランジ
スタTR32の2倍のドレイン電流を流すことになる。
従って、ボトム側のカレントミラー回路13bは、電流
増幅率が2倍ということになる。
【0045】可変抵抗部14は、上記カレントミラー回
路13a2 における電界効果トランジスタTR35が相
当し、大電流を出力可能にしている。この可変抵抗部1
4において図6に示す電界効果トランジスタTR35と
TR36は、プッシュプル回路を構成している。上記電
界効果トランジスタTR36を配設してこのプッシュプ
ル回路構成にすることによって、出力負荷変動に応じた
過渡的な応答を良好にすることができる。
路13a2 における電界効果トランジスタTR35が相
当し、大電流を出力可能にしている。この可変抵抗部1
4において図6に示す電界効果トランジスタTR35と
TR36は、プッシュプル回路を構成している。上記電
界効果トランジスタTR36を配設してこのプッシュプ
ル回路構成にすることによって、出力負荷変動に応じた
過渡的な応答を良好にすることができる。
【0046】大電力供給用のパワー電界効果トランジス
タを用いたプッシュプル回路の出力は、安定に出力電圧
VOUT =4.2 Vを出力端子15を介して出力する。この
出力電圧VOUT は、前述した前段の差動誤差アンプ12
aの非反転入力端子に帰還供給している。
タを用いたプッシュプル回路の出力は、安定に出力電圧
VOUT =4.2 Vを出力端子15を介して出力する。この
出力電圧VOUT は、前述した前段の差動誤差アンプ12
aの非反転入力端子に帰還供給している。
【0047】なお、上記電界効果トランジスタTR34
は電界効果トランジスタTR35のゲートのミラー容量
を小さくするためのフォロワー用電界効果トランジスタ
である。また、定電流源Iref2は上記電界効果トランジ
スタTR34の負荷になっている。
は電界効果トランジスタTR35のゲートのミラー容量
を小さくするためのフォロワー用電界効果トランジスタ
である。また、定電流源Iref2は上記電界効果トランジ
スタTR34の負荷になっている。
【0048】このように後段の差動誤差アンプ12bと
可変抵抗部14の間にカレントミラー回路13を配設す
ることによって後段の差動誤差アンプ12bからの出力
は、電界トランジスタTR28、TR29を非常に小さ
なサイズのもので済ませることができる。このため、上
記後段の差動誤差アンプ12bの出力から見た各電界効
果トランジスタTR28、TR29のゲート容量も小さ
く見えることになる。これによって、安定化電源回路の
内部で発生する1次ポールの周波数を従来の発生する周
波数よりもさらに高い周波数に上げることができる。こ
のように図6に示す出力側のコンデンサCL の容量を小
さく抑えた実用的、かつ広い周波数帯域に亘って十分な
リップル抑圧特性を有する低ドロップアウト出力電圧帰
還制御型のシリーズ・レギュレータを実現することがで
きる。
可変抵抗部14の間にカレントミラー回路13を配設す
ることによって後段の差動誤差アンプ12bからの出力
は、電界トランジスタTR28、TR29を非常に小さ
なサイズのもので済ませることができる。このため、上
記後段の差動誤差アンプ12bの出力から見た各電界効
果トランジスタTR28、TR29のゲート容量も小さ
く見えることになる。これによって、安定化電源回路の
内部で発生する1次ポールの周波数を従来の発生する周
波数よりもさらに高い周波数に上げることができる。こ
のように図6に示す出力側のコンデンサCL の容量を小
さく抑えた実用的、かつ広い周波数帯域に亘って十分な
リップル抑圧特性を有する低ドロップアウト出力電圧帰
還制御型のシリーズ・レギュレータを実現することがで
きる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の安定化電源回路によれば、基準電圧に対する誤差電
圧を増幅する増幅手段と、該増幅手段からの出力信号を
電流増幅する電流増幅手段と、該電流増幅手段からの出
力信号に応じて入力電源から供給される入力電圧を安定
化して出力する出力手段とを有し、上記出力手段からの
出力信号を上記増幅手段の入力側に帰還することによ
り、差動誤差アンプの出力から見た大電力用の電界効果
トランジスタ(またはトランジスタ)の出力インピーダ
ンスを小さくして出力側に配設するコンデンサの容量を
小さくすると共に、1次ポールが発生する周波数を高い
周波数の方向に遷移させて使用する全周波数帯域に亘っ
てリップル抑圧率の向上を図ることができるようにな
る。
明の安定化電源回路によれば、基準電圧に対する誤差電
圧を増幅する増幅手段と、該増幅手段からの出力信号を
電流増幅する電流増幅手段と、該電流増幅手段からの出
力信号に応じて入力電源から供給される入力電圧を安定
化して出力する出力手段とを有し、上記出力手段からの
出力信号を上記増幅手段の入力側に帰還することによ
り、差動誤差アンプの出力から見た大電力用の電界効果
トランジスタ(またはトランジスタ)の出力インピーダ
ンスを小さくして出力側に配設するコンデンサの容量を
小さくすると共に、1次ポールが発生する周波数を高い
周波数の方向に遷移させて使用する全周波数帯域に亘っ
てリップル抑圧率の向上を図ることができるようにな
る。
【0050】上記増幅手段において各段の増幅器の利得
を抑えて直列的に多段化することにより、安定化電源回
路の内部で発生する1次ポールの周波数を上述した周波
数よりもさらに高い周波数へ上げることができるように
なる。
を抑えて直列的に多段化することにより、安定化電源回
路の内部で発生する1次ポールの周波数を上述した周波
数よりもさらに高い周波数へ上げることができるように
なる。
【0051】また、上記出力手段において複数の上記電
流増幅手段からの出力信号をそれぞれ上下対称的に組合
せた半導体素子の一端に供給して駆動して出力させるプ
ッシュプル回路の構成にすることにより、広帯域に亘る
リップル抑圧特性を有しながら、相乗多岐に過渡的な出
力負荷の変動に対しても出力電圧の良好な応答特性・安
定性を実現することができる。
流増幅手段からの出力信号をそれぞれ上下対称的に組合
せた半導体素子の一端に供給して駆動して出力させるプ
ッシュプル回路の構成にすることにより、広帯域に亘る
リップル抑圧特性を有しながら、相乗多岐に過渡的な出
力負荷の変動に対しても出力電圧の良好な応答特性・安
定性を実現することができる。
【図1】本発明に係る安定化電源回路の第1の実施例に
おける概略的ブロック回路構成を示す図である。
おける概略的ブロック回路構成を示す図である。
【図2】本発明に係る安定化電源回路の第2の実施例に
おける概略的ブロック回路構成を示す図である。
おける概略的ブロック回路構成を示す図である。
【図3】図2に示した回路構成において周波数に対する
リップル抑圧特性を示す図である。
リップル抑圧特性を示す図である。
【図4】本発明に係る安定化電源回路の第3の実施例に
おける概略的ブロック回路構成を示す図である。
おける概略的ブロック回路構成を示す図である。
【図5】図4に示したブロック回路構成における出力負
荷と出力電圧の関係を示す図である。
荷と出力電圧の関係を示す図である。
【図6】安定化電源回路のより具体的な回路構成を示す
図である。
図である。
【図7】従来の安定化電源回路の概略的なブロック回路
図である。
図である。
【図8】従来の安定化電源回路におけるより具体的な回
路を示す図である。
路を示す図である。
【図9】図7及び図8に示した回路構成における周波数
に対するリップル抑圧特性を示す図である。
に対するリップル抑圧特性を示す図である。
10、11・・・・・・・・・・入力端子 12・・・・・・・・・・・・・差動誤差アンプ 13・・・・・・・・・・・・・カレントミラー回路 14・・・・・・・・・・・・・可変抵抗部 15、16・・・・・・・・・・出力端子
Claims (3)
- 【請求項1】 基準電圧に対する誤差電圧を増幅する増
幅手段と、 該増幅手段からの出力信号を電流増幅する電流増幅手段
と、 該電流増幅手段からの出力信号に応じて入力電源から供
給される入力電圧を出力する出力手段とを有し、 上記出力手段からの出力信号を上記増幅手段の入力側に
帰還することを特徴とする安定化電源回路。 - 【請求項2】 上記増幅手段において、各段の増幅器の
利得を抑えて直列的に多段化することを特徴とする請求
項1記載の安定化電源回路。 - 【請求項3】 上記出力手段は、複数の上記電流増幅手
段からの出力信号をそれぞれ上下対称的に組合せた半導
体素子の一端に供給して駆動して出力させるプッシュプ
ル回路の構成を用いることを特徴とする請求項1記載の
安定化電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3293592A JPH05204476A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 安定化電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3293592A JPH05204476A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 安定化電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05204476A true JPH05204476A (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=12372797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3293592A Withdrawn JPH05204476A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 安定化電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05204476A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05289761A (ja) * | 1992-04-14 | 1993-11-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 定電圧電源回路 |
JPH09233810A (ja) * | 1996-02-22 | 1997-09-05 | Sony Corp | スイッチング電源回路 |
JP2000039923A (ja) * | 1998-07-23 | 2000-02-08 | Nec Corp | 電圧レギュレータ |
JP2005011280A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-01-13 | Rohm Co Ltd | 電源回路 |
US7030595B2 (en) | 2004-08-04 | 2006-04-18 | Nanopower Solutions Co., Ltd. | Voltage regulator having an inverse adaptive controller |
KR100698583B1 (ko) * | 2005-03-10 | 2007-03-21 | (주)디라직 | 디지털 음향증폭기 |
US7205831B2 (en) | 2002-04-23 | 2007-04-17 | Nanopower Solution Co., Ltd. | Noise filter circuit |
CN111651028A (zh) * | 2015-07-31 | 2020-09-11 | 电力集成瑞士有限公司 | 信号发射电路和包括该信号发射电路的装置 |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP3293592A patent/JPH05204476A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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