JPH05189385A - 分散処理環境系におけるタイマ同期方式 - Google Patents
分散処理環境系におけるタイマ同期方式Info
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- JPH05189385A JPH05189385A JP4002398A JP239892A JPH05189385A JP H05189385 A JPH05189385 A JP H05189385A JP 4002398 A JP4002398 A JP 4002398A JP 239892 A JP239892 A JP 239892A JP H05189385 A JPH05189385 A JP H05189385A
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- 238000012545 processing Methods 0.000 title claims abstract description 211
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 18
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 16
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 11
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 4
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
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Abstract
(57)【要約】
【目的】正確なシステム・タイムを維持することのでき
る分散処理環境系におけるタイマ同期方式を提供する。 【構成】各処理装置N1、N2、N3に時刻を計時する
計時手段11、21、31を設け、前記各処理装置は、
分散処理環境系に対して自己の所有する計時手段が計時
した時刻を送信すると共に、その時刻を受信した処理装
置からの当該処理装置が所有する計時手段が計時した時
刻を受信し、該受信した時刻と自己の時刻とを比較し、
その差が予め設定された許容誤差範囲を越えていた場合
は、受信した時刻情報に基づいて自己の計時手段の時刻
を補正する。
る分散処理環境系におけるタイマ同期方式を提供する。 【構成】各処理装置N1、N2、N3に時刻を計時する
計時手段11、21、31を設け、前記各処理装置は、
分散処理環境系に対して自己の所有する計時手段が計時
した時刻を送信すると共に、その時刻を受信した処理装
置からの当該処理装置が所有する計時手段が計時した時
刻を受信し、該受信した時刻と自己の時刻とを比較し、
その差が予め設定された許容誤差範囲を越えていた場合
は、受信した時刻情報に基づいて自己の計時手段の時刻
を補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、分散処理が行われる
分散処理環境系におけるタイマ同期方式に関する。
分散処理環境系におけるタイマ同期方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分散処理環境系のシステム・タイ
マの同期方式としては、特開昭59−9734号、特開
平3−80797号に開示されたものがある。
マの同期方式としては、特開昭59−9734号、特開
平3−80797号に開示されたものがある。
【0003】特開昭59−9734号に開示されたもの
においては、複数の処理装置に予め順番を付してマスタ
装置を決め、あるマスタ処理装置から、他の複数のスレ
ーブの処理装置に対して、所定期間毎に時刻情報を送信
することにより、各処理装置間の時計装置の時刻の同期
を取るようにしている。また、あるマスタ装置の時計装
置が異常になったときには、その旨を次の順番の処理装
置に通知することにより、通知された処理装置がマスタ
装置として時刻調整を行うようにしている。
においては、複数の処理装置に予め順番を付してマスタ
装置を決め、あるマスタ処理装置から、他の複数のスレ
ーブの処理装置に対して、所定期間毎に時刻情報を送信
することにより、各処理装置間の時計装置の時刻の同期
を取るようにしている。また、あるマスタ装置の時計装
置が異常になったときには、その旨を次の順番の処理装
置に通知することにより、通知された処理装置がマスタ
装置として時刻調整を行うようにしている。
【0004】一方、特開平3−80797号に開示され
たものにおいては、被監視局から、システム・タイマを
管理する監視局に、状態変化情報に通知時刻(時刻情
報)を付加して伝送し、監視局では、受信した時刻情報
に基づいて、被監視局の時刻を調整するようにしてい
る。
たものにおいては、被監視局から、システム・タイマを
管理する監視局に、状態変化情報に通知時刻(時刻情
報)を付加して伝送し、監視局では、受信した時刻情報
に基づいて、被監視局の時刻を調整するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
59−9734号に開示されたものでは、マスタとして
の処理装置が故障(ダウン)した場合は、その旨を次の
順番の処理装置に通知することができないので、マスタ
装置が存在しないこととなり、他のスレーブの処理装置
に設けられている時計装置の時刻調整は行われない、つ
まり各スレーブの処理装置が、能動的に自己の時計装置
の時刻を調整することができない。また複数の分散処理
環境である場合は、各分散処理環境同士のシステム・タ
イマの同期を行うことができない。
59−9734号に開示されたものでは、マスタとして
の処理装置が故障(ダウン)した場合は、その旨を次の
順番の処理装置に通知することができないので、マスタ
装置が存在しないこととなり、他のスレーブの処理装置
に設けられている時計装置の時刻調整は行われない、つ
まり各スレーブの処理装置が、能動的に自己の時計装置
の時刻を調整することができない。また複数の分散処理
環境である場合は、各分散処理環境同士のシステム・タ
イマの同期を行うことができない。
【0006】一方、特開平3−80797号に開示され
たものでは、被監視局が何等の状態変化が発生しない限
り、時刻情報が監視局に伝送されないので、状態変化が
発生しない期間中は、システム・タイマの調整は行われ
ない。また監視局が故障(ダウン)した場合は、被監視
局の時刻を調整することができないので、その分散処理
環境における正確なシステム・タイムを維持することが
できない。
たものでは、被監視局が何等の状態変化が発生しない限
り、時刻情報が監視局に伝送されないので、状態変化が
発生しない期間中は、システム・タイマの調整は行われ
ない。また監視局が故障(ダウン)した場合は、被監視
局の時刻を調整することができないので、その分散処理
環境における正確なシステム・タイムを維持することが
できない。
【0007】本発明の目的は、正確なシステム・タイム
を維持することのできる分散処理環境系におけるタイマ
同期方式を提供することにある。
を維持することのできる分散処理環境系におけるタイマ
同期方式を提供することにある。
【0008】また本発明の他の目的は、各処理装置が互
いに能動的に、自己の時刻補正を行うことができると共
に、他の処理装置の状態を認識することのできる分散処
理環境系におけるタイマ同期方式を提供することにあ
る。
いに能動的に、自己の時刻補正を行うことができると共
に、他の処理装置の状態を認識することのできる分散処
理環境系におけるタイマ同期方式を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、分散処理が行われる分散処理環境系に
おけるタイマ同期方式において、前記分散処理環境系に
存在する複数の処理装置それぞれに時刻を計時する計時
手段を設け、前記各処理装置は、前記分散処理環境系に
対して自己の所有する計時手段が計時した時刻を送信す
ると共に、その時刻を受信した処理装置からの当該処理
装置が所有する計時手段が計時した時刻を受信し、該受
信した時刻と自己の時刻とを比較し、その差が予め設定
された許容誤差範囲を越えていた場合は、受信した時刻
情報に基づいて自己の計時手段の時刻を補正することを
特徴としている。
め、この発明は、分散処理が行われる分散処理環境系に
おけるタイマ同期方式において、前記分散処理環境系に
存在する複数の処理装置それぞれに時刻を計時する計時
手段を設け、前記各処理装置は、前記分散処理環境系に
対して自己の所有する計時手段が計時した時刻を送信す
ると共に、その時刻を受信した処理装置からの当該処理
装置が所有する計時手段が計時した時刻を受信し、該受
信した時刻と自己の時刻とを比較し、その差が予め設定
された許容誤差範囲を越えていた場合は、受信した時刻
情報に基づいて自己の計時手段の時刻を補正することを
特徴としている。
【0010】
【作用】この発明に係るタイマ同期方式では、各処理装
置は、所定周期毎に、自己が属する分散処理環境系に対
して自己の時刻情報及び状態情報を送信する。これらの
情報を受信した処理装置からの当該処理装置に関する時
刻情報及び状態情報を受信し、該受信した時刻情報と自
己の時刻情報とを比較し、その差が予め設定された許容
誤差範囲を越えているか否かを判定する。この判定の結
果、許容誤差範囲内であれば自己の時刻を採用し、一
方、許容誤差範囲を越えていた場合は、受信した時刻情
報を自己の計時手段の時刻とする。このとき、自己が属
する分散処理環境系に存在する処理装置から応答がない
場合は、他の分散処理環境系に対して上記同様の処理を
行う。更に、各処理装置は受信した状態情報に基づいて
他の処理装置の状態例えば故障しているか否かという状
態を認識する。
置は、所定周期毎に、自己が属する分散処理環境系に対
して自己の時刻情報及び状態情報を送信する。これらの
情報を受信した処理装置からの当該処理装置に関する時
刻情報及び状態情報を受信し、該受信した時刻情報と自
己の時刻情報とを比較し、その差が予め設定された許容
誤差範囲を越えているか否かを判定する。この判定の結
果、許容誤差範囲内であれば自己の時刻を採用し、一
方、許容誤差範囲を越えていた場合は、受信した時刻情
報を自己の計時手段の時刻とする。このとき、自己が属
する分散処理環境系に存在する処理装置から応答がない
場合は、他の分散処理環境系に対して上記同様の処理を
行う。更に、各処理装置は受信した状態情報に基づいて
他の処理装置の状態例えば故障しているか否かという状
態を認識する。
【0011】従って、各処理装置は互いに能動的に、自
己の時刻補正を行うことができると共に、他の処理装置
の状態を認識することができる。
己の時刻補正を行うことができると共に、他の処理装置
の状態を認識することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。
説明する。
【0013】図1は、本発明に係る分散処理環境系にお
けるタイマ同期方式の一実施例を説明するための図を示
したものである。
けるタイマ同期方式の一実施例を説明するための図を示
したものである。
【0014】同図において、ある分散処理環境系には分
散処理を行う処理装置N1、N2、N3が存在してお
り、これらの処理装置には、時刻を計時する計時手段1
1、21、31と、受信した他の処理装置からの情報を
記憶する記憶部12、22、32とが備えられている。
散処理を行う処理装置N1、N2、N3が存在してお
り、これらの処理装置には、時刻を計時する計時手段1
1、21、31と、受信した他の処理装置からの情報を
記憶する記憶部12、22、32とが備えられている。
【0015】このような構成において、例えば処理装置
N1は、予め設定された所定周期毎に、分散処理環境系
に対して、自己の装置を示す装置名、自己の計時手段1
1が計時した時刻を示す時刻情報、自己の装置の状態を
示す状態情報から構成される送信情報を時刻情報要求と
して送信する。この場合、送信情報(時刻情報要求)は
処理装置N2、N3に入力されることとなる。処理装置
N2では、受信した時刻情報要求としての送信情報を、
自己の記憶部22に記憶すると共に、自己の装置を示す
装置名、自己の計時手段21が計時した時刻を示す時刻
情報、自己の装置の状態を示す状態情報から構成される
返信情報を処理装置1に返信する。処理装置N3も同様
の処理を行う。処理装置1では、返信された各返信情報
をテーブル形式で記憶部12に記憶する。
N1は、予め設定された所定周期毎に、分散処理環境系
に対して、自己の装置を示す装置名、自己の計時手段1
1が計時した時刻を示す時刻情報、自己の装置の状態を
示す状態情報から構成される送信情報を時刻情報要求と
して送信する。この場合、送信情報(時刻情報要求)は
処理装置N2、N3に入力されることとなる。処理装置
N2では、受信した時刻情報要求としての送信情報を、
自己の記憶部22に記憶すると共に、自己の装置を示す
装置名、自己の計時手段21が計時した時刻を示す時刻
情報、自己の装置の状態を示す状態情報から構成される
返信情報を処理装置1に返信する。処理装置N3も同様
の処理を行う。処理装置1では、返信された各返信情報
をテーブル形式で記憶部12に記憶する。
【0016】なお送受される情報のデータ形式は、図2
に示すような、装置名210と時刻情報220と状態情
報230とを有するデータ構造とする。従ってこの例で
は、処理装置1からは、装置名N1と時刻情報T1と状
態情報S1とを有するデータ構造の送信情報が送信さ
れ、処理装置N2からは、装置名N2と時刻情報T2と
状態情報S2とを有するデータ構造の返信情報が返信さ
れ、更に、処理装置N3からは、装置名N3と時刻情報
T3と状態情報S3とを有するデータ構造の返信情報が
返信される。
に示すような、装置名210と時刻情報220と状態情
報230とを有するデータ構造とする。従ってこの例で
は、処理装置1からは、装置名N1と時刻情報T1と状
態情報S1とを有するデータ構造の送信情報が送信さ
れ、処理装置N2からは、装置名N2と時刻情報T2と
状態情報S2とを有するデータ構造の返信情報が返信さ
れ、更に、処理装置N3からは、装置名N3と時刻情報
T3と状態情報S3とを有するデータ構造の返信情報が
返信される。
【0017】ところで処理装置1では、受信した各返信
情報中の時刻情報と自己の時刻情報とを比較し、その差
が予め設定された許容誤差範囲を越えているか否かを判
定する。この判定の結果、許容誤差範囲内であれば自己
の時刻をシステム・タイムとして採用し、一方、許容誤
差範囲を越えていた場合は、受信した時刻情報に基づい
て自己の計時手段の時刻を補正する。
情報中の時刻情報と自己の時刻情報とを比較し、その差
が予め設定された許容誤差範囲を越えているか否かを判
定する。この判定の結果、許容誤差範囲内であれば自己
の時刻をシステム・タイムとして採用し、一方、許容誤
差範囲を越えていた場合は、受信した時刻情報に基づい
て自己の計時手段の時刻を補正する。
【0018】また処理装置1は、記憶部12には他の処
理装置の状態を示す状態情報が記憶されているので、他
の各処理装置の状態遷移を把握することができる。すな
わち何等かのデータを相手処理装置に送信する場合、そ
の相手処理装置がシステムダウン(故障)しているか否
かを自己の装置上で判断することができる。この判断に
当たっては、相手処理装置からの時刻情報要求に対する
応答(返信情報)がなかったときは、その装置はシステ
ムダウンしていることになる。
理装置の状態を示す状態情報が記憶されているので、他
の各処理装置の状態遷移を把握することができる。すな
わち何等かのデータを相手処理装置に送信する場合、そ
の相手処理装置がシステムダウン(故障)しているか否
かを自己の装置上で判断することができる。この判断に
当たっては、相手処理装置からの時刻情報要求に対する
応答(返信情報)がなかったときは、その装置はシステ
ムダウンしていることになる。
【0019】上記同様に、処理装置N2、処理装置N3
からも、予め設定された所定周期毎に、他の処理装置に
対して、上述した送信情報が時刻情報要求として送信さ
れ、その時刻情報要求を受信した他の処理装置から、時
刻情報要求を行った処理装置に、その要求に対する上述
した返信情報が返信される。従って処理装置N2、処理
装置N3においても、上述したような時刻補正や他の処
理装置の状態遷移を把握することができる。なおこの場
合、処理装置N1、N2、N3がそれぞれ時刻情報要求
を送信するタイミングは異なっていなければならない、
ということは言うまでもない。
からも、予め設定された所定周期毎に、他の処理装置に
対して、上述した送信情報が時刻情報要求として送信さ
れ、その時刻情報要求を受信した他の処理装置から、時
刻情報要求を行った処理装置に、その要求に対する上述
した返信情報が返信される。従って処理装置N2、処理
装置N3においても、上述したような時刻補正や他の処
理装置の状態遷移を把握することができる。なおこの場
合、処理装置N1、N2、N3がそれぞれ時刻情報要求
を送信するタイミングは異なっていなければならない、
ということは言うまでもない。
【0020】本発明は、上述した様な1つの分散処理環
境系内のみならず、図3に示すように、複数の分散処理
環境系L1、L2、L3に渡っり適用することができ
る。
境系内のみならず、図3に示すように、複数の分散処理
環境系L1、L2、L3に渡っり適用することができ
る。
【0021】[1つの分散処理環境系内の場合]ここで
は、分散処理環境系L1が構築されており、分散処理環
境系L1内に処理装置N1、N2、N3が存在している
ものとする。この場合は、上記図1を用いて説明したよ
うに、処理装置N1は、一定周期毎(例えば、10〜1
5分毎)に、分散処理環境系L1(つまり、この例では
処理装置N2、N3)に対して時刻情報要求の送信を行
うと共に、他の処理装置からの返信情報を受信し、この
受信した返信情報中の時刻情報に基づいて自己のシステ
ム・タイムの調整を行う。このような処理は、処理装置
N2、N3も上記一定周期毎に行う。
は、分散処理環境系L1が構築されており、分散処理環
境系L1内に処理装置N1、N2、N3が存在している
ものとする。この場合は、上記図1を用いて説明したよ
うに、処理装置N1は、一定周期毎(例えば、10〜1
5分毎)に、分散処理環境系L1(つまり、この例では
処理装置N2、N3)に対して時刻情報要求の送信を行
うと共に、他の処理装置からの返信情報を受信し、この
受信した返信情報中の時刻情報に基づいて自己のシステ
ム・タイムの調整を行う。このような処理は、処理装置
N2、N3も上記一定周期毎に行う。
【0022】[複数の分散処理環境系に渡る場合]ここ
では、分散処理環境系L1、L2、L3の各分散処理環
境系が構築されており、分散処理環境系L1には処理装
置N1、N2、N3が存在しているものとする。なお、
分散処理環境系L1と分散処理環境系L2と分散処理環
境系L3とはネットワーク等の通信回線を介して接続さ
れ、分散処理環境系L2、L3内にも、複数の処理装置
が存在するものとする。この場合、処理装置N1は、分
散処理環境系L1に対して、時刻情報要求の送信を行
い、分散処理環境系L1存在する他の全ての処理装置か
ら、要求に対する応答がなかった場合(例えば、システ
ムダウンしているか、時刻情報を返す手段が存在しない
場合)は、分散処理環境系L1の先の分散処理環境系L
2(あるいは分散処理環境系L3)に対して、再度時刻
情報要求の送信を行う。このように自己が属する分散処
理環境系に存在する他の全ての処理装置(この例では処
理装置N2、N3)から応答がない場合は、他の複数の
分散処理環境系に対して時刻情報要求の送信を行うこと
により、時刻情報要求を行った処理装置が能動的に自己
のシステム・タイマの同期および調整を行うことができ
る。
では、分散処理環境系L1、L2、L3の各分散処理環
境系が構築されており、分散処理環境系L1には処理装
置N1、N2、N3が存在しているものとする。なお、
分散処理環境系L1と分散処理環境系L2と分散処理環
境系L3とはネットワーク等の通信回線を介して接続さ
れ、分散処理環境系L2、L3内にも、複数の処理装置
が存在するものとする。この場合、処理装置N1は、分
散処理環境系L1に対して、時刻情報要求の送信を行
い、分散処理環境系L1存在する他の全ての処理装置か
ら、要求に対する応答がなかった場合(例えば、システ
ムダウンしているか、時刻情報を返す手段が存在しない
場合)は、分散処理環境系L1の先の分散処理環境系L
2(あるいは分散処理環境系L3)に対して、再度時刻
情報要求の送信を行う。このように自己が属する分散処
理環境系に存在する他の全ての処理装置(この例では処
理装置N2、N3)から応答がない場合は、他の複数の
分散処理環境系に対して時刻情報要求の送信を行うこと
により、時刻情報要求を行った処理装置が能動的に自己
のシステム・タイマの同期および調整を行うことができ
る。
【0023】次に本発明に係るタイマ同期方式を実現す
るための、分散処理環系における処理装置の概略構成を
図4に示す。
るための、分散処理環系における処理装置の概略構成を
図4に示す。
【0024】同図において、処理装置400は、ネット
ワーク410と接続されネットワーク410を介して外
部との情報の送受信を行う時刻情報通信部420と、時
刻を計時するシステム・タイマ430と、入力された情
報に基づいてシステム・タイマ430を管理するシステ
ム・タイマ管理部440と、情報通信部420を経て入
力された情報を図1に示す記憶部に記憶されるテーブル
形式で記憶する記憶部440とを有して構成されてい
る。
ワーク410と接続されネットワーク410を介して外
部との情報の送受信を行う時刻情報通信部420と、時
刻を計時するシステム・タイマ430と、入力された情
報に基づいてシステム・タイマ430を管理するシステ
ム・タイマ管理部440と、情報通信部420を経て入
力された情報を図1に示す記憶部に記憶されるテーブル
形式で記憶する記憶部440とを有して構成されてい
る。
【0025】なおシステム・タイマ管理部440は、受
信した受信情報をテーブル形式で記憶するためのテーブ
を作成したり、図2に示すようなデータ構造の送信及び
返信情報を生成する。またテーブルに対するアクセス処
理や、情報通信部420に対して、自己の分散処理環境
系に対しての送信情報の送信、自己の分散処理環境系と
接続される他の分散処理環境系に対しての送信情報の送
信、の各送信タイミングを制御する。更にシステム・タ
イマ管理部440には所定の演算処理を行う演算部44
0Aが設けられており、演算部440Aは、受信した時
刻情報と自己の時刻情報とを比較し判定する。この実施
例では、時刻情報通信部420及びシステム・タイマ管
理部440は、図示しないプロセッサや中央処理装置等
の制御手段が、後述する処理手順に基づくプログラム
(ソフトウェア)を実行することにより実現されてい
る。
信した受信情報をテーブル形式で記憶するためのテーブ
を作成したり、図2に示すようなデータ構造の送信及び
返信情報を生成する。またテーブルに対するアクセス処
理や、情報通信部420に対して、自己の分散処理環境
系に対しての送信情報の送信、自己の分散処理環境系と
接続される他の分散処理環境系に対しての送信情報の送
信、の各送信タイミングを制御する。更にシステム・タ
イマ管理部440には所定の演算処理を行う演算部44
0Aが設けられており、演算部440Aは、受信した時
刻情報と自己の時刻情報とを比較し判定する。この実施
例では、時刻情報通信部420及びシステム・タイマ管
理部440は、図示しないプロセッサや中央処理装置等
の制御手段が、後述する処理手順に基づくプログラム
(ソフトウェア)を実行することにより実現されてい
る。
【0026】なおこの実施例では、処理装置にはファイ
ルサーバ、メールサーバ、ワークステーション、コンピ
ュータ等の装置が含まれており、これらの装置によって
分散処理が行われるようになっている。
ルサーバ、メールサーバ、ワークステーション、コンピ
ュータ等の装置が含まれており、これらの装置によって
分散処理が行われるようになっている。
【0027】次に、時刻情報要求を送信する送信側処理
装置の処理動作を、図5及び図6に示すフローチャー
ト、更に上述した図4を参照して説明する。
装置の処理動作を、図5及び図6に示すフローチャー
ト、更に上述した図4を参照して説明する。
【0028】図5に示すように、送信側処理装置におい
ては、システム・タイマ管理部440は、時間情報テー
ブルが存在するか否かを判断する(ステップ501)。
ここで、存在する場合、情報通信部420は、システム
・タイマ管理部440の制御に従って、自己の装置が存
在する分散処理環境に対して時刻情報要求をブロードキ
ャスト送信(同報通信)する(ステップ502)。ステ
ップ501で時間情報テーブルが存在しない場合、シス
テム・タイマ管理部440によって時間情報テーブルを
作成した後(ステップ503)、ステップ502に進
む。時刻情報要求を受信した受信側処理装置では、自己
に関する図2に示したデータ形式の返信情報を送信側処
理装置に返信することになる。
ては、システム・タイマ管理部440は、時間情報テー
ブルが存在するか否かを判断する(ステップ501)。
ここで、存在する場合、情報通信部420は、システム
・タイマ管理部440の制御に従って、自己の装置が存
在する分散処理環境に対して時刻情報要求をブロードキ
ャスト送信(同報通信)する(ステップ502)。ステ
ップ501で時間情報テーブルが存在しない場合、シス
テム・タイマ管理部440によって時間情報テーブルを
作成した後(ステップ503)、ステップ502に進
む。時刻情報要求を受信した受信側処理装置では、自己
に関する図2に示したデータ形式の返信情報を送信側処
理装置に返信することになる。
【0029】ステップ502を終了した送信側処理装置
の情報通信部420では、他の全処理装置からの時刻情
報要求に対する返信データを受信可能状態にすると共に
(ステップ504)、システム・タイマ管理部440で
は、最低1つの処理装置からの返信データを受信したか
否かを判断する(ステップ505)。
の情報通信部420では、他の全処理装置からの時刻情
報要求に対する返信データを受信可能状態にすると共に
(ステップ504)、システム・タイマ管理部440で
は、最低1つの処理装置からの返信データを受信したか
否かを判断する(ステップ505)。
【0030】ここで、どの受信側処理装置からの受信デ
ータも受信しなかった場合、システム・タイマ管理部4
40は、既知の他の全ての分散処理環境系に対してブロ
ードキャスト送信したか否かを判断する(ステップ50
6)。ここで、未送信の場合(この場合は自己が属する
分散処理環境系に対してのみブロードキャスト送信して
いることになる)、情報通信部420は、システム・タ
イマ管理部440の制御に従って、時刻情報要求の送信
先を次の分散処理環境系に変更し(ステップ507)、
その後、上記ステップ502に戻りこのステップ以降を
実行する。ステップ506でブロードキャスト送信して
いる場合、システム・タイマ管理部440は、自己のシ
ステム・タイマを採用するデータを記憶部450にセー
ブし(ステップ508)、そのセーブしてあるデータを
システム・タイマとしてセットする(ステップ50
9)。
ータも受信しなかった場合、システム・タイマ管理部4
40は、既知の他の全ての分散処理環境系に対してブロ
ードキャスト送信したか否かを判断する(ステップ50
6)。ここで、未送信の場合(この場合は自己が属する
分散処理環境系に対してのみブロードキャスト送信して
いることになる)、情報通信部420は、システム・タ
イマ管理部440の制御に従って、時刻情報要求の送信
先を次の分散処理環境系に変更し(ステップ507)、
その後、上記ステップ502に戻りこのステップ以降を
実行する。ステップ506でブロードキャスト送信して
いる場合、システム・タイマ管理部440は、自己のシ
ステム・タイマを採用するデータを記憶部450にセー
ブし(ステップ508)、そのセーブしてあるデータを
システム・タイマとしてセットする(ステップ50
9)。
【0031】ステップ505で返信データを受信した場
合、送信側処理装置のシステム・タイマ管理部440
は、時間情報デーブル内に、該当する処理装置の装置名
が登録されているか否かを判断する(ステップ51
0)。ここで、登録されていない場合には受信データ
(時間情報及び状態情報)を時間情報テーブルに登録し
(ステップ511)、一方、登録されている場合は、時
間情報テーブル内の該当するエントリの内容を、受信デ
ータ(時間情報及び状態情報)の内容に更新する(ステ
ップ512)。なお受信データを時間情報テーブルに登
録する際には、時刻情報に、返信データを受信した受信
時刻を付加して登録する。
合、送信側処理装置のシステム・タイマ管理部440
は、時間情報デーブル内に、該当する処理装置の装置名
が登録されているか否かを判断する(ステップ51
0)。ここで、登録されていない場合には受信データ
(時間情報及び状態情報)を時間情報テーブルに登録し
(ステップ511)、一方、登録されている場合は、時
間情報テーブル内の該当するエントリの内容を、受信デ
ータ(時間情報及び状態情報)の内容に更新する(ステ
ップ512)。なお受信データを時間情報テーブルに登
録する際には、時刻情報に、返信データを受信した受信
時刻を付加して登録する。
【0032】ステップ511あるいはステップ512を
終了したら、システム・タイマ管理部440は、全受信
データをテーブルに登録したか否かを判断する(ステッ
プ513)。ここで、登録すべき受信データがある場合
は上記ステップ510に戻りこのステップ以降を実行
し、これに対し、ステップ513で全受信データを時間
情報テーブルに登録した場合は、図6に示される処理を
実行する。
終了したら、システム・タイマ管理部440は、全受信
データをテーブルに登録したか否かを判断する(ステッ
プ513)。ここで、登録すべき受信データがある場合
は上記ステップ510に戻りこのステップ以降を実行
し、これに対し、ステップ513で全受信データを時間
情報テーブルに登録した場合は、図6に示される処理を
実行する。
【0033】ステップ513で全受信データをテーブル
に登録した場合、システム・タイマ管理部440は、図
6に示すように、時間情報テーブルに登録されている時
刻情報と自己のシステムタイマ430の時間(現在の時
刻)とを比較し、その差が、予め設定された許容誤差範
囲内か否かをチェックし(ステップ514)、更にその
チェック結果に応じて時間情報テーブルに登録されてい
る時刻情報を採用するか否かを判定する(ステップ51
5)。この判定において、テーブルの情報を採用する場
合とは、時間情報テーブルに登録されている時刻情報と
自己のシステムタイマ430の時間(現在の時刻)との
差が、許容誤差範囲を越えている場合であり、現在の自
己のシステムタイマを補正する必要があるときである。
に登録した場合、システム・タイマ管理部440は、図
6に示すように、時間情報テーブルに登録されている時
刻情報と自己のシステムタイマ430の時間(現在の時
刻)とを比較し、その差が、予め設定された許容誤差範
囲内か否かをチェックし(ステップ514)、更にその
チェック結果に応じて時間情報テーブルに登録されてい
る時刻情報を採用するか否かを判定する(ステップ51
5)。この判定において、テーブルの情報を採用する場
合とは、時間情報テーブルに登録されている時刻情報と
自己のシステムタイマ430の時間(現在の時刻)との
差が、許容誤差範囲を越えている場合であり、現在の自
己のシステムタイマを補正する必要があるときである。
【0034】ステップ515で時間情報テーブルの時刻
情報を採用する場合には該当する時刻情報を記憶部45
0にセーブし(ステップ516)、一方、時間情報テー
ブルの時刻情報を採用しない場合は、自己のシステム・
タイマ430を採用するデータを記憶部450にセーブ
する(ステップ517)。
情報を採用する場合には該当する時刻情報を記憶部45
0にセーブし(ステップ516)、一方、時間情報テー
ブルの時刻情報を採用しない場合は、自己のシステム・
タイマ430を採用するデータを記憶部450にセーブ
する(ステップ517)。
【0035】ステップ516あるいはステップ517を
終了したら、システム・タイマ管理部440は、時間情
報テーブルの全てのエントリに登録されている情報をチ
ェックしたか否かを判断し(ステップ518)、未チェ
ックのエントリがある場合には上記ステップ514に戻
りこのステップ以降を実行し、一方、全てのエントリに
ついてチェックした場合は、セーブしてあるデータをシ
ステム・タイマとしてセットする(ステップ519)。
終了したら、システム・タイマ管理部440は、時間情
報テーブルの全てのエントリに登録されている情報をチ
ェックしたか否かを判断し(ステップ518)、未チェ
ックのエントリがある場合には上記ステップ514に戻
りこのステップ以降を実行し、一方、全てのエントリに
ついてチェックした場合は、セーブしてあるデータをシ
ステム・タイマとしてセットする(ステップ519)。
【0036】なおステップ519において、ステップ5
16においてセーブされたデータを採用する際に、セー
ブされている時刻情報が複数存在する場合は、最も誤差
の小さいものを採用する。勿論、ステップ516におい
て時刻情報をセーブするときに時刻情報と誤差値をセー
ブするようにし、受信した時刻情報と自己の時刻情報と
の差が許容誤差範囲を越え、かつセーブされている誤差
値よりも小さい値のときに、時刻情報と誤差値をセーブ
する(つまりセーブ内容を更新する)ようにしても良
い。
16においてセーブされたデータを採用する際に、セー
ブされている時刻情報が複数存在する場合は、最も誤差
の小さいものを採用する。勿論、ステップ516におい
て時刻情報をセーブするときに時刻情報と誤差値をセー
ブするようにし、受信した時刻情報と自己の時刻情報と
の差が許容誤差範囲を越え、かつセーブされている誤差
値よりも小さい値のときに、時刻情報と誤差値をセーブ
する(つまりセーブ内容を更新する)ようにしても良
い。
【0037】次に、時刻情報要求に応答する受信側処理
装置の処理動作を、図7に示すフローチャート、更に上
述した図4を参照して説明する。
装置の処理動作を、図7に示すフローチャート、更に上
述した図4を参照して説明する。
【0038】図7に示すように、受信側処理装置では、
情報通信部420を介して時刻情報要求を受信すると
(ステップ701)、システム・タイマ管理部440
は、記憶部450に時刻情報テーブルが存在するか否か
を判断する(ステップ702)。ここで、存在しない場
合は時間情報テーブルを作成する(ステップ703)。
情報通信部420を介して時刻情報要求を受信すると
(ステップ701)、システム・タイマ管理部440
は、記憶部450に時刻情報テーブルが存在するか否か
を判断する(ステップ702)。ここで、存在しない場
合は時間情報テーブルを作成する(ステップ703)。
【0039】ステップ702おいて時間情報テーブルが
存在する場合、或いはステップ703を終了した場合、
システム・タイマ管理部440は、時間情報テーブル
に、該当する処理装置の装置名が登録されているか否か
を判断し(ステップ704)、存在しない場合は受信デ
ータ(時刻情報及び状態情報)を時間情報テーブルに登
録する(ステップ705)。一方、ステップ704で該
当する処理装置が存在する場合は、時間情報テーブルの
該当するエントリの内容を、受信データ(時刻情報及び
状態情報)の内容に更新する(ステップ706)。なお
受信データを時間情報テーブルに登録する際には、時刻
情報に、送信データを受信した受信時刻を付加して登録
する。
存在する場合、或いはステップ703を終了した場合、
システム・タイマ管理部440は、時間情報テーブル
に、該当する処理装置の装置名が登録されているか否か
を判断し(ステップ704)、存在しない場合は受信デ
ータ(時刻情報及び状態情報)を時間情報テーブルに登
録する(ステップ705)。一方、ステップ704で該
当する処理装置が存在する場合は、時間情報テーブルの
該当するエントリの内容を、受信データ(時刻情報及び
状態情報)の内容に更新する(ステップ706)。なお
受信データを時間情報テーブルに登録する際には、時刻
情報に、送信データを受信した受信時刻を付加して登録
する。
【0040】ステップ705或いはステップ706を終
了したら、受信側処理装置のシステム・タイマ管理部4
40は、自己に関する図2に示したデータ形式の情報を
返信データとして生成し(ステップ707)、該生成し
た返信データを時刻情報要求を送信した送信側処理装置
に送信(返信)すると共に(ステップ708)、その送
信が正常に終了したか否かを判断する(ステップ70
9)。ここで、正常の場合は処理を終了する。異常の場
合には、リトライすべく上記ステップ708に戻りこの
ステップ以降が実行される。
了したら、受信側処理装置のシステム・タイマ管理部4
40は、自己に関する図2に示したデータ形式の情報を
返信データとして生成し(ステップ707)、該生成し
た返信データを時刻情報要求を送信した送信側処理装置
に送信(返信)すると共に(ステップ708)、その送
信が正常に終了したか否かを判断する(ステップ70
9)。ここで、正常の場合は処理を終了する。異常の場
合には、リトライすべく上記ステップ708に戻りこの
ステップ以降が実行される。
【0041】以上説明したように各処理装置は、自己が
属する分散処理環境系、又は自己が属する分散処理環境
系と接続される他の分散処理環境系に対して自己の時刻
情報及び状態情報を送信することにより、これらの情報
を受信した処理装置から返信された当該処理装置に関す
る時刻情報及び状態情報に基づいて、自己のシステム・
タイマの時刻補正及び他の処理装置の状態を認識するこ
とができる。
属する分散処理環境系、又は自己が属する分散処理環境
系と接続される他の分散処理環境系に対して自己の時刻
情報及び状態情報を送信することにより、これらの情報
を受信した処理装置から返信された当該処理装置に関す
る時刻情報及び状態情報に基づいて、自己のシステム・
タイマの時刻補正及び他の処理装置の状態を認識するこ
とができる。
【0042】続いて、各処理装置上で他の処理装置の状
態を確認する処理動作を、図8に示すフローチャート、
上述した図4を参照して説明する。
態を確認する処理動作を、図8に示すフローチャート、
上述した図4を参照して説明する。
【0043】図8に示すように、各処理装置のシステム
・タイマ管理部440は、自己の記憶部内に時間情報テ
ーブルが存在するか否かを判断する(ステップ80
1)。ここで、存在しない場合には処理を終了し、存在
する場合は、時間情報テーブルに登録されている全処理
装置についての状態の、ユーザからの確認要求か否かを
判断する(ステップ802)。
・タイマ管理部440は、自己の記憶部内に時間情報テ
ーブルが存在するか否かを判断する(ステップ80
1)。ここで、存在しない場合には処理を終了し、存在
する場合は、時間情報テーブルに登録されている全処理
装置についての状態の、ユーザからの確認要求か否かを
判断する(ステップ802)。
【0044】ステップ802において一部の処理装置に
ついての状態の確認の場合、システム・タイマ管理部4
40は、ユーザによって指定された処理装置の装置名が
時間情報テーブルに登録されているか否かを判断する
(ステップ803)。ここで、登録されている場合には
該当する処理装置の状態をユーザに対して提示し(ステ
ップ804)、一方、ステップ803において登録され
ていない場合は、該当する処理装置(これが受信側処理
装置となる)に対して時間情報要求を送信すると共に
(ステップ805)、この要求に応答した受信側処理装
置からの返信データを受信したか否かを判断する(ステ
ップ806)。ステップ806において、返信データを
受信した場合には、該当する受信側処理装置の状態をユ
ーザに対して提示し(ステップ807)、一方、返信デ
ータを受信しなった場合は、受信側処理装置から応答が
なかったことを意味するので、指定された処理装置が異
常であることをユーザに通知する(ステップ808)。
ついての状態の確認の場合、システム・タイマ管理部4
40は、ユーザによって指定された処理装置の装置名が
時間情報テーブルに登録されているか否かを判断する
(ステップ803)。ここで、登録されている場合には
該当する処理装置の状態をユーザに対して提示し(ステ
ップ804)、一方、ステップ803において登録され
ていない場合は、該当する処理装置(これが受信側処理
装置となる)に対して時間情報要求を送信すると共に
(ステップ805)、この要求に応答した受信側処理装
置からの返信データを受信したか否かを判断する(ステ
ップ806)。ステップ806において、返信データを
受信した場合には、該当する受信側処理装置の状態をユ
ーザに対して提示し(ステップ807)、一方、返信デ
ータを受信しなった場合は、受信側処理装置から応答が
なかったことを意味するので、指定された処理装置が異
常であることをユーザに通知する(ステップ808)。
【0045】ステップ802において全処理装置につい
ての状態の確認要求の場合、各処理装置のシステム・タ
イマ管理部440は、時間情報テーブルに登録されてい
るデータは最新データか否かを判断する(ステップ80
9)。このとき、時間情報テーブルに登録されている時
刻情報に付加されている受信時刻に基づいて、登録され
ているデータが最新データか否かが判断される。
ての状態の確認要求の場合、各処理装置のシステム・タ
イマ管理部440は、時間情報テーブルに登録されてい
るデータは最新データか否かを判断する(ステップ80
9)。このとき、時間情報テーブルに登録されている時
刻情報に付加されている受信時刻に基づいて、登録され
ているデータが最新データか否かが判断される。
【0046】ステップ809において登録されているデ
ータが最新データの場合、システム・タイマ管理部44
0は、時間情報テーブルに登録されている全ての処理装
置のリストを生成し(ステップ810)、該生成したリ
ストに基づいて全処理装置の状態をユーザに提示する
(ステップ811)。これに対し、ステップ809にお
いて登録されているデータが最新データでない場合、情
報通信部420は、システム・タイマ管理部440の制
御に従って、時間情報テーブルに登録されている装置名
に対応する処理装置(これが受信側処理装置となる)に
対して、時間情報要求をブロードキャスト送信する(ス
テップ812)。その後、システム・タイマ管理部44
0では、その要求に応答した受信側処理装置からの返信
データを受信し(ステップ813)、更に受信した返信
データ内容に基づいて、時間情報テーブルの内容を更新
した後、ステップ810に進む。
ータが最新データの場合、システム・タイマ管理部44
0は、時間情報テーブルに登録されている全ての処理装
置のリストを生成し(ステップ810)、該生成したリ
ストに基づいて全処理装置の状態をユーザに提示する
(ステップ811)。これに対し、ステップ809にお
いて登録されているデータが最新データでない場合、情
報通信部420は、システム・タイマ管理部440の制
御に従って、時間情報テーブルに登録されている装置名
に対応する処理装置(これが受信側処理装置となる)に
対して、時間情報要求をブロードキャスト送信する(ス
テップ812)。その後、システム・タイマ管理部44
0では、その要求に応答した受信側処理装置からの返信
データを受信し(ステップ813)、更に受信した返信
データ内容に基づいて、時間情報テーブルの内容を更新
した後、ステップ810に進む。
【0047】以上説明したように各処理装置は、受信し
た状態情報に基づいて他の処理装置の状態例えば故障し
ているか否かという状態を認識することができる。
た状態情報に基づいて他の処理装置の状態例えば故障し
ているか否かという状態を認識することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
処理装置は、自己が属する分散処理環境系又は他の分散
処理環境系に対して自己の時刻情報及び状態情報を送信
し、これらの情報を受信した処理装置からの時刻情報及
び状態情報を受信し、更に、受信した時刻情報と自己の
時刻情報とを比較して、その差が予め設定された許容誤
差範囲を越えている場合は、受信した時刻情報を自己の
計時手段の時刻とするようにしたので、各処理装置は互
いに能動的に自己の時刻補正を行うことができる。ま
た、各処理装置は、他の状態情報に基づいて他の処理装
置の状態を確認することができる。
処理装置は、自己が属する分散処理環境系又は他の分散
処理環境系に対して自己の時刻情報及び状態情報を送信
し、これらの情報を受信した処理装置からの時刻情報及
び状態情報を受信し、更に、受信した時刻情報と自己の
時刻情報とを比較して、その差が予め設定された許容誤
差範囲を越えている場合は、受信した時刻情報を自己の
計時手段の時刻とするようにしたので、各処理装置は互
いに能動的に自己の時刻補正を行うことができる。ま
た、各処理装置は、他の状態情報に基づいて他の処理装
置の状態を確認することができる。
【0049】従って、分散処理環境系において、常に正
確なシステムタイムを維持することができ、かつ各処理
装置は、他の処理装置の状態を把握することにより、そ
の後の処理をスムーズに行うことができる。
確なシステムタイムを維持することができ、かつ各処理
装置は、他の処理装置の状態を把握することにより、そ
の後の処理をスムーズに行うことができる。
【図1】本発明に係る分散処理環境系におけるタイマ同
期方式の実施例を説明するための図。
期方式の実施例を説明するための図。
【図2】本実施例における送返信情報のデータ形式の一
例を示す図。
例を示す図。
【図3】本発明に係る分散処理環境系におけるタイマ同
期方式を複数の分散処理環境系に適用する場合の処理を
説明するための図。
期方式を複数の分散処理環境系に適用する場合の処理を
説明するための図。
【図4】本実施例における分散処理環境系に設けられる
処理装置の概略構成を示す構成図。
処理装置の概略構成を示す構成図。
【図5】本実施例における時刻情報要求を送信する送信
側処理装置の処理動作を示すフローチャート。
側処理装置の処理動作を示すフローチャート。
【図6】本実施例における時刻情報要求を送信する送信
側処理装置の処理動作を示すフローチャート。
側処理装置の処理動作を示すフローチャート。
【図7】本実施例における時刻情報要求に対する応答を
行う受信側処理装置の処理動作を示すフローチャート。
行う受信側処理装置の処理動作を示すフローチャート。
【図8】本実施例における各処理装置で他の処理装置の
状態を確認する処理動作を示すフローチュート。
状態を確認する処理動作を示すフローチュート。
N1、N2、N3…処理装置、L1、L2、L3…分散
処理環境系、11、21、31…計時手段、12、2
2、32、450…記憶部、420…情報通信部、43
0…システム・タイマ、440…システム・タイマ管理
部、440A…演算部。
処理環境系、11、21、31…計時手段、12、2
2、32、450…記憶部、420…情報通信部、43
0…システム・タイマ、440…システム・タイマ管理
部、440A…演算部。
Claims (2)
- 【請求項1】分散処理が行われる分散処理環境系におけ
るタイマ同期方式において、 前記分散処理環境系に存在する複数の処理装置それぞれ
に時刻を計時する計時手段を設け、 前記各処理装置は、前記分散処理環境系に対して自己の
所有する計時手段が計時した時刻を送信すると共に、そ
の時刻を受信した処理装置からの当該処理装置が所有す
る計時手段が計時した時刻を受信し、該受信した時刻と
自己の時刻とを比較し、その差が予め設定された許容誤
差範囲を越えていた場合は、受信した時刻情報に基づい
て自己の計時手段の時刻を補正することを特徴とする分
散処理環境系におけるタイマ同期方式。 - 【請求項2】前記各処理装置は、自己の計時手段が計時
した時刻を示す時刻情報を送信する際に、自己の装置の
状態を示す状態情報を付加して送信し、これらの情報を
受信した処理装置からの前記時刻情報及び状態情報を受
信し、この受信した状態情報に基づいて他の処理装置の
状態を認識することを特徴とする請求項1記載の分散処
理環境系におけるタイマ同期方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4002398A JPH05189385A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 分散処理環境系におけるタイマ同期方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4002398A JPH05189385A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 分散処理環境系におけるタイマ同期方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05189385A true JPH05189385A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11528138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4002398A Pending JPH05189385A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 分散処理環境系におけるタイマ同期方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05189385A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757303B1 (en) | 1998-03-27 | 2004-06-29 | Yamaha Corporation | Technique for communicating time information |
WO2006092832A1 (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-08 | Fujitsu Limited | タイムスタンプ装置、時刻校正方法および時刻校正プログラム |
WO2007105471A1 (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Nec Corporation | 資源情報管理装置、システム、方法、及びプログラム |
JP2011123688A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 同期プログラマブルコントローラ、同期プログラマブルコントローラシステム |
DE102015204316A1 (de) | 2014-03-12 | 2015-09-17 | Denso Corporation | Elektronische Steuereinheit |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP4002398A patent/JPH05189385A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757303B1 (en) | 1998-03-27 | 2004-06-29 | Yamaha Corporation | Technique for communicating time information |
WO2006092832A1 (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-08 | Fujitsu Limited | タイムスタンプ装置、時刻校正方法および時刻校正プログラム |
WO2007105471A1 (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Nec Corporation | 資源情報管理装置、システム、方法、及びプログラム |
US8307120B2 (en) | 2006-03-07 | 2012-11-06 | Nec Corporation | Resource information managing device, system, method, and program |
JP2011123688A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 同期プログラマブルコントローラ、同期プログラマブルコントローラシステム |
DE102015204316A1 (de) | 2014-03-12 | 2015-09-17 | Denso Corporation | Elektronische Steuereinheit |
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