JPH0518773B2 - - Google Patents
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- JPH0518773B2 JPH0518773B2 JP23174985A JP23174985A JPH0518773B2 JP H0518773 B2 JPH0518773 B2 JP H0518773B2 JP 23174985 A JP23174985 A JP 23174985A JP 23174985 A JP23174985 A JP 23174985A JP H0518773 B2 JPH0518773 B2 JP H0518773B2
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Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
「産業上の利用分野」
一般に、コンクリート、モルタル、グラウトな
どのセメントと水の混合物は、硬化と乾燥に伴な
つて体積の減少を示す。これは「乾燥収縮」と呼
ばれる現象であつて、コンクリートの壁体、床版
のびびわれの主たる原因である。 このひびわれは、構造物の機能の低下、剛性の
低下をもたらすばかでなく、ひびわれ部分から水
と空気がコンクリートの内部に浸透することによ
り、コンクリートの中性化を促進し、内部の鉄筋
の錆を促進して、構造物の耐久性を著しく損なう
ものである。 本発明は、コンクリート、モルタルあるいはこ
れに類するセメント混合物のひびわれの原因とな
る「乾燥収縮」を大巾に低減し、かつセメント混
合物の強度低下を生じない材料としてのセメント
混合物用乾燥収縮低減剤に関するものである。 「従来の技術」 乾燥収縮に起因するひびわれに対する一般的対
策としては、収縮は避け得ぬとの前提で(i)目地を
設置して、ひびわれをこの部分に集中させ、他の
部分に発生しないようにする。(ii)ひびわれの発生
しやすい箇所に予め鉄筋を余分に設置し、この鉄
筋によつて、ひびわれ巾を小さく押える。などの
ことが行なわれてきたが、いずれの対策も完全に
はひびわれを制御するには至つていない。 又、「収縮」を相殺してしまうとの考えから、
コンクリート等に膨張剤を添加して、乾燥収縮ひ
びわれを防止しようとする試みが行なわれている
が、コンクリート等の膨張現象がセメントの硬化
の過程の極く早い時期に終了してしまつて長期に
わたる乾燥収縮には追従しない傾向があるほか、
乾燥収縮を低減するための材の適正な添加量を決
定することが困難であるなど、ひびわれの発生を
完全に防止するには至つていない。 か様な従来の技術の経緯を踏まえて、コンクリ
ート等の乾燥収縮ひびわれを防止するには、乾燥
収縮自体を大巾に低減することが最も確実でしか
も効果的であることが明らかになつてきた。 このような見地から、例えば、公開特許公報昭
56−037258、仝昭56−037259に示されるようなセ
メント用乾燥収縮低減剤が開発されている。 又、特願昭58−107528号では、セメント量の1
%前後の添加量で乾燥収縮低減の効果を示す化合
物を見い出している。 「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、上記低減剤の前者にあつては、
セメント量の4%前後の添加量としなければ実用
上の効果が得られないので、極めて高価となる欠
点があり、又、後者はセメント混合物に添加する
と、セメント混合物の強度が3〜12%の低下を示
すという欠点があつた。 「問題点を解決するための手段」、「作用」 本発明は、叙上の事情に鑑みなされたもので、
新規化合物による試験の結果、極めて少ない使用
量で、コンクリート等の乾燥収縮を大巾に低減
し、同時にセメント混合物の強度低下を生ぜずに
低コストでコンクリートに生ずる乾燥収縮ひびわ
れを防止することに成功したものである。 すなわち、本発明者等は、 一般式 〔式中、R1は水素原子または炭素数5〜12を有
するアルキル基、R2は炭素数5〜12を有するア
ルキル基を示し、Xは−CH2CH2O−を示し、Y
は−CH2CH(CH3)O−を示し、mは0〜4の
数、nは0または1〜10の数であつて、m+nは
1〜10を有する数である。XおよびYは任意の順
序で配列している。すなわち、酸化エチレン又は
酸化プロピレンの単独の付加物および重合物、或
はブロツク重合物又はランダム重合物を示す。〕
を有する化合物の一種又は2種以上からなるもの
の添加が、極めて少ない使用量で強度低下を生ぜ
ずに、セメント乾燥収縮低減に極めて有効である
ことを発見した。 前記(1)式に於いて、R1およR2における炭素数
5〜12を有するアルキル基としては、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニ
ル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基など
があげられる。 しかし、これらのアルキル基に限定されるもの
ではない。 XおよびYは、酸化エチレン、酸化プロピレン
の単独の付加物および重合物、或は酸化エチレ
ン、酸化プロピレンのブロツク又はランダム重合
物からなり、XおよびYは、任意の順序で配列し
ている。 一般式(1)で示される化合物は、前記したよう
に、フエノールまたは、モノおよびジーアルキル
フエノールに酸化エチレンまたは酸化プロピレン
を付加したものであるが、この化合物はアルキレ
ンオキシドとして、他のオキシド、たとえブチレ
ンオキシド、スチレンオキシドを炭素数2〜8の
アルキレンオキシドとともに、性能を阻害しない
程度共付加させたものであつてもよく、このよう
な化合物も本発明の範囲に含まれる。 尚、従来から使用されているセメント用混和剤
としてのアルキルフエノールの酸化エチレン付加
物は、通常、炭素数8〜10を有するアルキルフエ
ノール1モルに対して、酸化エチレンを5〜30モ
ル付加させたものであり、これらの化合物は分散
性、湿潤性、気泡性などの界面活性機能を有して
いるので、セメント用空気連行剤、セメント用分
散剤等として使用されている。しかしながら、こ
のようなアルキルフエノールの酸化エチレン付加
物は、セメント用乾燥収縮低減剤としての機能は
殆んど有していない。 一般式(1)において、R1およびR2が水素基また
は炭素数1〜4を有するアルキル基であつてもセ
メント混合物の乾燥収縮を低減する効果は発揮さ
れるが、セメント混合物の強度が10%程度低下す
る傾向がある。このような強度の低下は、乾燥収
縮低減剤としての機能を根本的に阻害するもので
はないが、この強度の低下を補なうために、さら
に余分なセメントを必要とすることがあり、好ま
しくない。 一般式(1)において、mが5を越えると界面活性
剤としての機能が強くなり、乾燥収縮低減の効果
が発揮されないばかりか、これを含むセメント混
合物の強度が著しく低下する。 これに対して、一般式(1)において、R1が水素
基または炭素数5〜12を有するアルキル基、R2
が炭素数5〜12を有するアルキル基であり、mが
0〜4の数、nが0または1〜10の数であつて、
m+nは1〜10の有する数である場合にはセメン
ト混合物の乾燥収縮を大巾に低減する機能を有し
ているほか、セメント混合物の強度も無添加のも
のに比較して若干向上するという特長がある。 本発明の収縮低減剤のコンクリート等への添加
方法は、通常の混和剤と同様に予め、混練水に添
加してもよく、一度練り上がつたコンクリート等
に添加しても良い。また、トラツクミキサー車に
よつてコンクリートが現場に到達した後に添加し
ても良い。いずれの添加方法を採用するかは、収
縮低減剤の種類および構造物の条件等に応じて決
めれば良い。 本発明の収縮低減剤は、セメントの種類、骨材
の種類、併用する混和剤および混和材料の制限を
受けない。即ち、セメントの種類としては、普通
セメント、早強セメント、中庸熱セメント、高炉
セメント、フライアツシユセメントなど通常市販
されているセメントは適用できる。また、その一
部をフライアツシユ、水砕スラグ粉末、シリカ質
混合材など置換することができ、この置換によつ
て本発明の目的が有利に達成される場合もある。 さらに、コンクリート用減水剤、空気連行剤、
膨張剤その他公知のコンクリート又はモルタル用
混和材料と併用することもできる。 本発明品を実際の構造体に適用するに際して、
乾燥収縮によるひびわれの発生が予想される箇所
に限定して使用することも可能であり、これによ
つて経済性が高まる場合もある。 「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて説明する。 実施例 1 各種の本発明の収縮低減剤および本発明以外の
ポリオキシアルキレン、アルキルフエニルエーテ
ルを、それぞれセメントに対して1および4重量
%添加したものおよび添加しないモルタル(水セ
メント比60%、セメント砂比0.5、砂としては豊
浦標準砂)をJIS A1129のコンパレーター法によ
り乾燥収縮の測定を行なつた。 養生方法もJIS A1129に準拠した。また、標準
水中養生を行なつた直径5cm、高さ10cmの供試体
について、材令7日および28日において、圧縮強
度試験を行なつた。 試験結果を第1図の図表に示す。 実施例 2 実施例1における収縮低減剤をそれぞれセメン
トに対して1および4重量%添加したものおよび
添加しないコンクリートを実施例1と同様の方法
にて乾燥収縮率を測定した。 また、直径10cm、高さ20cmの供試体について実
施例1と同様の圧縮強度試験を行なつた。 配合比を下表に、試験結果を第2図の図表に示
す。
どのセメントと水の混合物は、硬化と乾燥に伴な
つて体積の減少を示す。これは「乾燥収縮」と呼
ばれる現象であつて、コンクリートの壁体、床版
のびびわれの主たる原因である。 このひびわれは、構造物の機能の低下、剛性の
低下をもたらすばかでなく、ひびわれ部分から水
と空気がコンクリートの内部に浸透することによ
り、コンクリートの中性化を促進し、内部の鉄筋
の錆を促進して、構造物の耐久性を著しく損なう
ものである。 本発明は、コンクリート、モルタルあるいはこ
れに類するセメント混合物のひびわれの原因とな
る「乾燥収縮」を大巾に低減し、かつセメント混
合物の強度低下を生じない材料としてのセメント
混合物用乾燥収縮低減剤に関するものである。 「従来の技術」 乾燥収縮に起因するひびわれに対する一般的対
策としては、収縮は避け得ぬとの前提で(i)目地を
設置して、ひびわれをこの部分に集中させ、他の
部分に発生しないようにする。(ii)ひびわれの発生
しやすい箇所に予め鉄筋を余分に設置し、この鉄
筋によつて、ひびわれ巾を小さく押える。などの
ことが行なわれてきたが、いずれの対策も完全に
はひびわれを制御するには至つていない。 又、「収縮」を相殺してしまうとの考えから、
コンクリート等に膨張剤を添加して、乾燥収縮ひ
びわれを防止しようとする試みが行なわれている
が、コンクリート等の膨張現象がセメントの硬化
の過程の極く早い時期に終了してしまつて長期に
わたる乾燥収縮には追従しない傾向があるほか、
乾燥収縮を低減するための材の適正な添加量を決
定することが困難であるなど、ひびわれの発生を
完全に防止するには至つていない。 か様な従来の技術の経緯を踏まえて、コンクリ
ート等の乾燥収縮ひびわれを防止するには、乾燥
収縮自体を大巾に低減することが最も確実でしか
も効果的であることが明らかになつてきた。 このような見地から、例えば、公開特許公報昭
56−037258、仝昭56−037259に示されるようなセ
メント用乾燥収縮低減剤が開発されている。 又、特願昭58−107528号では、セメント量の1
%前後の添加量で乾燥収縮低減の効果を示す化合
物を見い出している。 「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、上記低減剤の前者にあつては、
セメント量の4%前後の添加量としなければ実用
上の効果が得られないので、極めて高価となる欠
点があり、又、後者はセメント混合物に添加する
と、セメント混合物の強度が3〜12%の低下を示
すという欠点があつた。 「問題点を解決するための手段」、「作用」 本発明は、叙上の事情に鑑みなされたもので、
新規化合物による試験の結果、極めて少ない使用
量で、コンクリート等の乾燥収縮を大巾に低減
し、同時にセメント混合物の強度低下を生ぜずに
低コストでコンクリートに生ずる乾燥収縮ひびわ
れを防止することに成功したものである。 すなわち、本発明者等は、 一般式 〔式中、R1は水素原子または炭素数5〜12を有
するアルキル基、R2は炭素数5〜12を有するア
ルキル基を示し、Xは−CH2CH2O−を示し、Y
は−CH2CH(CH3)O−を示し、mは0〜4の
数、nは0または1〜10の数であつて、m+nは
1〜10を有する数である。XおよびYは任意の順
序で配列している。すなわち、酸化エチレン又は
酸化プロピレンの単独の付加物および重合物、或
はブロツク重合物又はランダム重合物を示す。〕
を有する化合物の一種又は2種以上からなるもの
の添加が、極めて少ない使用量で強度低下を生ぜ
ずに、セメント乾燥収縮低減に極めて有効である
ことを発見した。 前記(1)式に於いて、R1およR2における炭素数
5〜12を有するアルキル基としては、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニ
ル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基など
があげられる。 しかし、これらのアルキル基に限定されるもの
ではない。 XおよびYは、酸化エチレン、酸化プロピレン
の単独の付加物および重合物、或は酸化エチレ
ン、酸化プロピレンのブロツク又はランダム重合
物からなり、XおよびYは、任意の順序で配列し
ている。 一般式(1)で示される化合物は、前記したよう
に、フエノールまたは、モノおよびジーアルキル
フエノールに酸化エチレンまたは酸化プロピレン
を付加したものであるが、この化合物はアルキレ
ンオキシドとして、他のオキシド、たとえブチレ
ンオキシド、スチレンオキシドを炭素数2〜8の
アルキレンオキシドとともに、性能を阻害しない
程度共付加させたものであつてもよく、このよう
な化合物も本発明の範囲に含まれる。 尚、従来から使用されているセメント用混和剤
としてのアルキルフエノールの酸化エチレン付加
物は、通常、炭素数8〜10を有するアルキルフエ
ノール1モルに対して、酸化エチレンを5〜30モ
ル付加させたものであり、これらの化合物は分散
性、湿潤性、気泡性などの界面活性機能を有して
いるので、セメント用空気連行剤、セメント用分
散剤等として使用されている。しかしながら、こ
のようなアルキルフエノールの酸化エチレン付加
物は、セメント用乾燥収縮低減剤としての機能は
殆んど有していない。 一般式(1)において、R1およびR2が水素基また
は炭素数1〜4を有するアルキル基であつてもセ
メント混合物の乾燥収縮を低減する効果は発揮さ
れるが、セメント混合物の強度が10%程度低下す
る傾向がある。このような強度の低下は、乾燥収
縮低減剤としての機能を根本的に阻害するもので
はないが、この強度の低下を補なうために、さら
に余分なセメントを必要とすることがあり、好ま
しくない。 一般式(1)において、mが5を越えると界面活性
剤としての機能が強くなり、乾燥収縮低減の効果
が発揮されないばかりか、これを含むセメント混
合物の強度が著しく低下する。 これに対して、一般式(1)において、R1が水素
基または炭素数5〜12を有するアルキル基、R2
が炭素数5〜12を有するアルキル基であり、mが
0〜4の数、nが0または1〜10の数であつて、
m+nは1〜10の有する数である場合にはセメン
ト混合物の乾燥収縮を大巾に低減する機能を有し
ているほか、セメント混合物の強度も無添加のも
のに比較して若干向上するという特長がある。 本発明の収縮低減剤のコンクリート等への添加
方法は、通常の混和剤と同様に予め、混練水に添
加してもよく、一度練り上がつたコンクリート等
に添加しても良い。また、トラツクミキサー車に
よつてコンクリートが現場に到達した後に添加し
ても良い。いずれの添加方法を採用するかは、収
縮低減剤の種類および構造物の条件等に応じて決
めれば良い。 本発明の収縮低減剤は、セメントの種類、骨材
の種類、併用する混和剤および混和材料の制限を
受けない。即ち、セメントの種類としては、普通
セメント、早強セメント、中庸熱セメント、高炉
セメント、フライアツシユセメントなど通常市販
されているセメントは適用できる。また、その一
部をフライアツシユ、水砕スラグ粉末、シリカ質
混合材など置換することができ、この置換によつ
て本発明の目的が有利に達成される場合もある。 さらに、コンクリート用減水剤、空気連行剤、
膨張剤その他公知のコンクリート又はモルタル用
混和材料と併用することもできる。 本発明品を実際の構造体に適用するに際して、
乾燥収縮によるひびわれの発生が予想される箇所
に限定して使用することも可能であり、これによ
つて経済性が高まる場合もある。 「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて説明する。 実施例 1 各種の本発明の収縮低減剤および本発明以外の
ポリオキシアルキレン、アルキルフエニルエーテ
ルを、それぞれセメントに対して1および4重量
%添加したものおよび添加しないモルタル(水セ
メント比60%、セメント砂比0.5、砂としては豊
浦標準砂)をJIS A1129のコンパレーター法によ
り乾燥収縮の測定を行なつた。 養生方法もJIS A1129に準拠した。また、標準
水中養生を行なつた直径5cm、高さ10cmの供試体
について、材令7日および28日において、圧縮強
度試験を行なつた。 試験結果を第1図の図表に示す。 実施例 2 実施例1における収縮低減剤をそれぞれセメン
トに対して1および4重量%添加したものおよび
添加しないコンクリートを実施例1と同様の方法
にて乾燥収縮率を測定した。 また、直径10cm、高さ20cmの供試体について実
施例1と同様の圧縮強度試験を行なつた。 配合比を下表に、試験結果を第2図の図表に示
す。
【表】
上記の結果から明らかなように、本発明品を添
加したモルタルおよびコンクリートの乾燥収縮
は、無添加のものに比較して著しく低い値を示し
ており、また、圧縮強度は無添加のものに比較し
て高い値を示している。 「発明の効果」 このように、本発明によれば、極めて少ない使
用量でモルタル、コンクリート等のセメント混合
物の乾燥収縮を大巾に低減し、収縮に起因するひ
びわれを防止するとともに、セメント混合物の強
度を少しも低下させないという、優れた効果を奏
することが明らかとなつた。
加したモルタルおよびコンクリートの乾燥収縮
は、無添加のものに比較して著しく低い値を示し
ており、また、圧縮強度は無添加のものに比較し
て高い値を示している。 「発明の効果」 このように、本発明によれば、極めて少ない使
用量でモルタル、コンクリート等のセメント混合
物の乾燥収縮を大巾に低減し、収縮に起因するひ
びわれを防止するとともに、セメント混合物の強
度を少しも低下させないという、優れた効果を奏
することが明らかとなつた。
第1図、第2図は本発明品と比較品との試験結
果を示す図表である。
果を示す図表である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子または炭素数5〜12を有
するアルキル基、R2は炭素数5〜12を有するア
ルキル基を示し、Xは−CH2CH2O−を示し、Y
は−CH2CH(CH3)O−を示し、mは0〜4の
数、nは0または1〜10の数であつて、m+nは
1〜10を有する数である。XおよびYは任意の順
序で配列している。すなわち、酸化エチレン又は
酸化プロピレンの単独の付加物および重合物、或
はブロツク重合物又はランダム重合物を示す。)
で示される化合物の一種又は2種以上を主成分と
して含むことを特徴とするセメント混合物用乾燥
収縮低減剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23174985A JPS6291449A (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 | セメント混合物用乾燥収縮低減剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23174985A JPS6291449A (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 | セメント混合物用乾燥収縮低減剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6291449A JPS6291449A (ja) | 1987-04-25 |
JPH0518773B2 true JPH0518773B2 (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=16928432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23174985A Granted JPS6291449A (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 | セメント混合物用乾燥収縮低減剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6291449A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0678185B2 (ja) * | 1986-05-29 | 1994-10-05 | 株式会社竹中工務店 | セメント水硬物の耐久性改善剤 |
US4975121A (en) * | 1988-07-15 | 1990-12-04 | Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. | Durability improving agent for cement-hydraulic-set substances, method of improving same, and cement-hydraulic-set substances improved in durability |
-
1985
- 1985-10-17 JP JP23174985A patent/JPS6291449A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6291449A (ja) | 1987-04-25 |
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