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JPH05174710A - 片封止形ランプの成形方法 - Google Patents

片封止形ランプの成形方法

Info

Publication number
JPH05174710A
JPH05174710A JP34258291A JP34258291A JPH05174710A JP H05174710 A JPH05174710 A JP H05174710A JP 34258291 A JP34258291 A JP 34258291A JP 34258291 A JP34258291 A JP 34258291A JP H05174710 A JPH05174710 A JP H05174710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
glass tube
molding
bulb
softened
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34258291A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Matsuda
幹男 松田
Tsutomu Watanabe
力 渡辺
Kenji Sakai
健次 坂井
Akira Kawakatsu
晃 川勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP34258291A priority Critical patent/JPH05174710A/ja
Publication of JPH05174710A publication Critical patent/JPH05174710A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラスチューブの加熱と冷却の回数を減らし、
変形や残留応力、歪みの発生や機械的強度の低下を防止
する片封止形ランプの成形方法を提供する。 【構成】加熱軟化したガラスチューブの一端開口部を圧
潰してマウント15を封止し、かつ上記チューブが未だ
軟化状態にある時にこのチューブの他端開口部からバル
ブ内に気体を吹き込んで該チューブをブロー成形するこ
とにより球または楕円球に成形するようにしたことを特
徴とする。 【作用】開口端部の圧潰封止工程とブロー成形工程を同
時または連続して行うので、これらの工程ではガラスチ
ューブの加熱軟化が1回ですむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片側端部のみに圧潰封
止部を形成した放電灯または白熱電球において、そのバ
ルブの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、小形の放電灯や白熱電球、特にハ
ロゲン白熱電球を反射鏡と組合わせて用いることにより
照射光を絞り、例えば投光照明装置やスポットダウンラ
イトなどに適用するケースが多くなってきた。このよう
な場合の光源としては、反射鏡に装着する関係から小形
で高効率が要求される。
【0003】放電灯やハロゲン電球を小形化するには、
封止部を一端部のみに形成したバルブを用いることが有
利である。すなわち、封止部をバルブの両端部に形成し
た場合は、封止加工が面倒であるばかりでなく、封止部
は熱放出作用が大きいので両端部からの放熱量が増し、
ランプ効率の低下を招くなどの不具合があり、したがっ
て、封止部はバルブの片端部のみに設けることが望まれ
る。
【0004】また、ハロゲン電球を始めとする白熱電球
の場合は、バルブの内面または外面に赤外線反射可視光
透過膜を形成しておくと、この赤外線反射可視光透過膜
がフィラメントから放射された光のうちの赤外線領域を
反射してフィラメントに戻す作用をなし、このためフィ
ラメントは上記反射された赤外線で再び加熱されること
になる。よって、ランプから放出される熱損失が少なく
なり、ランプ効率が高くなって消費電力が少なくてす
み、発光効率が向上する。このようなことから、バルブ
の内面または外面に赤外線反射可視光透過膜を形成して
おくと有利である。
【0005】このようなハロゲン電球においては、バル
ブの形状を球または楕円球にしておくと、赤外線反射可
視光透過膜で反射された赤外線がバルブの中心または楕
円の焦点位置に効果的に反射されるので、赤外線がフィ
ラメントに確実に戻るようになり、フィラメントの赤外
線吸収効率が高くなり、発光効率が向上する。
【0006】ところで、上記のような球または楕円球形
のバルブ形状を得るには、石英などからなるガラスチュ
ーブをブロー成形して膨らませることにより成形する必
要がある。
【0007】したがって、この種のランプは、ブロー成
形と一端部を圧潰封止する封止工程が必要であり、これ
らの作業はいづれも石英ガラスを加熱軟化させておいて
成形型やピンチャーにより成形加工を行う必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
場合、石英ガラスからなるチューブの一端に、予め細管
からなる排気管を溶融接続して径の異なる段付きチュー
ブを作っておき、このチューブを加熱軟化してこのチュ
ーブを成形型で囲み、この状態で上記排気管からバルブ
内にエアーや不活性ガスなどの気体を吹き込んで該チュ
ーブをブロー成形し、これによりチューブを球または楕
円球に成形していた。そしてさらに、このブロー成形の
後、チューブの他端開口部からバルブ内にフィラメント
マウントを挿入し、この開口端部を加熱軟化させてこの
部分をピンチャーにより圧潰封止している。
【0009】このような成形方法は、排気管接続工程、
ブロー成形工程および圧潰封止工程を経るものである
が、これら工程は全て、それぞれ排気管やバルブとなる
ガラス材料を加熱し、軟化させた状態で接続、成形およ
び封止を行う作業である。従来の場合、各工程が相互に
独立しているので、ガラス材料は各工程毎に加熱軟化と
空冷固化が繰り返されていた。
【0010】しかし例えばブロー成形時に、ブローする
部分だけを加熱軟化することは難しいので、この工程で
加工されない封止予定部まで加熱されるのは避けられな
い。このため、後で加熱軟化されて加工される部分が前
の工程の熱影響を受け、形状が崩れたり、応力や歪みが
残り、成品の機械的強度が低下する不具合がある。ま
た、ガラスが軟化された部分と軟化されない部分との間
にシリカが析出し、後でこれを除去しなければならない
などの手間もかかる不具合がある。
【0011】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするのは、ガラスチューブが工程
毎に加熱軟化と空冷固化とを繰り返されるのを避けるよ
うにし、不所望な変形や、残留応力や歪みの発生および
機械的強度の低下を防止することができる片封止形ラン
プの成形方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するために手段】本発明は上記目的を達成
するため、加熱軟化したガラスチューブの一端開口部を
圧潰してこの端部に放電電極またはフィラメントを備え
たマウントを封止し、このような封止工程と同時または
引き続いて上記チューブが軟化状態にある時にこのチュ
ーブの他端開口部から気体を吹き込んで該チューブをブ
ロー成形することにより球または楕円球に成形するよう
にしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記の方法によると、少なくとも開口端部の圧
潰封止工程と、ブロー成形工程を連続して行うので、こ
れらの工程では加熱軟化が1回ですみ、よって不所望な
変形や、残留応力や歪みの発生および機械的強度の低下
が少なくなる。
【0014】また、これら封止工程とブロー成形工程は
直ちに連続して行うものであるから、製造装置において
は同一ポジションでこれらの工程を連続に行うことがで
き、作業性も向上する。
【0015】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図4に示す
第1 実施例にもとづき説明する。本実施例は片封止形
のハロゲン電球に適用した例を示し、図4には完成した
ハロゲン電球の断面図が示されており、これから説明す
る。
【0016】図中1は石英ガラス製のバルブであり、こ
のバルブ1は外径が8〜15mm程度の球形をなしてお
り、その一端には排気管を封止切りすることにより残っ
たチップオフ部2が形成されているとともに、他端は圧
潰封止されている。
【0017】圧潰封止部3にはモリブデンなどからなる
一対の金属箔導体4、4が封着されており、これら金属
箔導体4、4には内部導入線5、5が接続されている。
これら内部導入線5、5はバルブ1内に導かれ、これら
の両端間にタングステンコイルからなるフィラメント6
が架設されている。上記封止部3に封着された一対の金
属箔導体4、4には外部導入線7、7が接続されてい
る。このようなバルブ1内には所定圧のアルゴンガス
と、臭素化合物などのハロゲンが封入されている。
【0018】バルブ1の外面または内面には、赤外線反
射可視光透過膜8が形成されている。この赤外線反射可
視光透過膜8は光干渉膜であり、公知であるから図示し
ないが高屈折率層と低屈折率層を交互に重層し、例えば
合計9〜17層の多層膜として構成されており、赤外線
を反射し、しかしながら可視光を透過する性質がある。
高屈折率層は酸化チタン(TiO2 )、酸化タンタル
(Ta2 5 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、硫化
亜鉛(ZnS)などからなり、また低屈折率層は酸化ケ
イ素(シリカ=SiO2 )、ふっ化マグネシウム(Mg
2 )などにより構成されている。
【0019】このような構成のハロゲン電球において
は、フィラメント6に通電してこれを発光させるとこの
光はバルブ1を透過し、この光がバルブ1の外面に形成
した赤外線反射可視光透過膜8に達すると、この光のう
ち例えば700〜1300nmの赤外線領域の光は赤外線
反射可視光透過膜8で反射され、主として可視光が透過
される。反射された赤外線はフィラメント6に戻され、
このためフィラメント6は上記反射された赤外線で再び
加熱されることになる。したがって、ランプから放出さ
れる熱が少なくなり、ランプ効率が高くなって消費電力
が少なくてすみ、発光効率が向上する。次に、このよう
な構成のハロゲン電球の製造方法について、図1ないし
図3にもとづき説明する。
【0020】図1は排気管の接合工程を示すもので、同
図の(A)図において、10はバルブとなる石英ガラス
チューブであり、例えば外径8mm、内径6mm、長さ20
mm程度に形成されている。11は石英ガラスチューブか
らなる排気管であり、外径4mm、内径2.2mm、長さ7
0mm程度に形成されている。15はマウントであり、一
対の外部導入線7、7がU字形に一体に連接されてい
る。
【0021】バルブ1を成形するには、図1の(B)図
に示す通り、排気管11の先端を石英ガラスチューブ1
0の端部に対向させ、この石英ガラスチューブ10の一
端を接合用ガスバ−ナ20により加熱する。この加熱に
より石英ガラスチューブ10の一端は軟化し、この軟化
に伴ってガラスに表面張力が発生して石英ガラスチュー
ブ10は縮径し、径が細くなる。
【0022】このような縮径により石英ガラスチューブ
10の一端は排気管11の端部と溶着され、これにより
石英ガラスチューブ10と排気管11は図1の(C)図
に示すように、一体に接合される。上記の石英ガラスチ
ューブ10の他端は開口されており、この開口部にはマ
ウントが封止される。この封止工程を図2にもとづき説
明する。
【0023】すなわち、図2の(A)図では、一端に排
気管11を接合した石英ガラスチューブ10を加熱用酸
水素バ−ナ22により加熱し、全体を柔らかくする。な
お、この場合チューブ10を軸線の回りに回転させるよ
うにすると、均一な加熱がなされる。
【0024】これにより軟化状態となったチューブ10
を図2の(B)図に示す通り、成形型25に収容し、か
つ他端開口部に圧潰封止治具としてのピンチャー28を
対向させる。
【0025】上記成形型25は、詳図しないが左右また
は紙面と直交する方向に分割可能な分割型により形成さ
れており、衝合された場合に内面に球面の成形面26を
構成するようになっている。
【0026】この場合、成形型25の本体部分はステン
レスなどのような耐熱性金属により形成されているが、
本実施例の成形面26は上記本体部分よりも熱伝導率が
低く、耐熱性および耐摩耗性に優れたセラミックス、例
えばSiC、Si3 4 、TiC、TiN、ZrO2
どにより構成されている。
【0027】また、ピンチャー28は上記成形型25と
分離して独自に作動されるようになっている。そして、
このピンチャー28も、詳図しないが紙面と直交する方
向に分割可能な一対のピンチャーにより形成されてお
り、これらピンチャー28によりガラスチューブ10の
端部を押圧して圧潰封止するものである。
【0028】この場合、ピンチャー本体部分もステンレ
スなどのような耐熱性金属により形成されているが、ガ
ラスチューブ10に接する押圧面29は上記本体部分よ
りも熱伝導率が低く、耐熱性および耐摩耗性に優れたセ
ラミックス、例えばSiC、Si3 4 、TiC、Ti
N、ZrO2 などにより構成されている。
【0029】上記成形面26や押圧面29をセラミック
スにより構成するとこれらは、ガラスチューブ10を構
成するSiO2 と反応し難く、耐酸化性および耐摩耗性
に優れ、硬度が高く消耗も少なく、離型剤も不要で、長
期に亘り表面状態が良好に保たれるから、ガラスチュー
ブ10の表面状態を綺麗に仕上げることができ、凹凸や
クラックの発生を防止して成形効率が向上する。
【0030】上記成形型25およびピンチャー28で囲
まれた軟化状態のガラスチューブ10には、他端開口部
よりマウント15を挿入し、フィラメント6をガラスチ
ューブ10の所定に位置に位置決めして保持する。
【0031】この状態で、一対のピンチャーを紙面と直
交する方向に移動させてガラスチューブ10の他端開口
部を押圧する。これにより軟化状態にあったガラスチュ
ーブ10の他端開口部が図2の(C)図に示すように押
し潰され、ここが気密に閉止されて封止部3になるとと
もに、この封止部3にマウント15の金属箔導体4、4
が封着される。これにより封止工程が終わるが、上記ガ
ラスチューブ10が未だ軟化状態にある時に引き続きブ
ロー成形に移る。
【0032】すなわち、図3の(A)図では、石英ガラ
スチューブ10の一端に接続した上記排気管11からチ
ューブ10内に加圧空気または窒素などのような加圧不
活性ガスを吹き込む。すると、軟化しているチューブ1
0は内部の圧力が高くなるので膨出し、チューブ10を
取り囲んでいる成形型25に形成した球面の成形面26
に押し付けられる。よって、このようなブロー成形によ
り、球面形状のバルブ1が得られる。
【0033】上記のようなブロー成形が終わると、チュ
ーブ10が冷却固化するのを待って成形型25から外
し、図3の(B)図に示すようにU字形に一体に連接し
ていた一対の外部導入線7、7を切断分離する。また、
バルブ1の一端に接合された排気管11を用いてバルブ
1内を排気し、このバルブ1内にアルゴンおよび臭素化
合物などのようなハロゲンを封入する。そして、排気管
11の根元を図3の(B)図に示すように、封止用バ−
ナ23により加熱軟化し、この排気管11を封止切りす
る。これにより図3の(C)図に示す通り、バルブ1は
閉封される。その後バルブ1の外面に赤外線反射可視光
透過膜8を形成すると図5に示すハロゲン電球が完成す
る。
【0034】このような実施例の成形方法によれば、ガ
ラスチューブ10が加熱軟化された後、図2に示す開口
端部の圧潰封止工程と、図3に示すブロー成形工程を連
続して行うので、これら2つの工程でチューブ10の加
熱軟化は1回ですみ、よってバルブ1に不所望な変形や
残留応力、残留歪みが発生せず、衝撃などに対する機械
的強度の向上が可能になる。
【0035】また、上記封止工程とブロー成形工程は、
ガラスチューブ10の軟化状態で直ちに連続して行うこ
とができるから、製造装置においては同一ポジションで
これらの工程を連続に行うことができ、装置の簡素化お
よび作業性の向上も期待できる。
【0036】なお、上記封止工程とブロー成形工程を同
時に行うこと、またはブロー成形工程を先に行い引き続
きガラスチューブ10が軟化している状態で直ちに封止
工程を行うことも不可能ではないが、ブロー工程は加圧
ガスを吹き込んでチューブを膨らませることからチュー
ブの他端を閉じておく必要があり、この点を考慮すると
先に封止しておくことが好ましい。ただし、成形型25
によりガラスチューブ10を包囲するタイミングは、ピ
ンチャー28による圧潰封止が終わった後であってもよ
い。なお、本発明は上記実施例に制約されるものではな
い。
【0037】すなわち、上記実施例の場合、ガラスチュ
ーブ10に予め細管の排気管11を接続してバルブを作
り場合を説明したが、上記のような格別な排気管11を
使用すると、図1に示すような排気管接続工程が必要で
あり、この場合にガラスチューブ10を1回加熱および
冷却する必要がある。これに対し、排気管を使用しない
ようにした成形方法を図5および図6に示す第2の実施
例にもとづき説明する。
【0038】図5において、(A)図に示すガラスチュ
ーブ30は、格別な排気管を有しない外径8mm、内径6
mm程度のストレート型ガラスチューブであり、加熱用酸
水素バ−ナ22により加熱して全体を柔らかくする。な
お、この場合もチューブ10を軸線の回りに回転させる
ようにすると、均一な加熱がなされる。軟化状態となっ
たチューブ30を図5の(B)図に示す通り、成形型2
5に収容し、かつ他端開口部にピンチャー28を対向さ
せる。
【0039】本実施例の成形型25は、上端部に絞り用
加圧部27を一体または別体に有しており、この加圧部
27の内面にもセラミックスからなる加圧面が形成され
ている。
【0040】そして、成形型25を衝合してガラスチュ
ーブ30を包囲した場合、上記加圧面27がガラスチュ
ーブ30を押圧して縮径させ、ここに小径絞り部31を
形成するようになっている。
【0041】このような成形型25およびピンチャー2
8で囲まれた軟化状態のガラスチューブ30の他端開口
部にマウント15を挿入し、フィラメント6をガラスチ
ューブ30の所定に位置に位置決めして、ピンチャー2
8によりガラスチューブ30の他端開口部を押圧する。
これにより軟化状態にあったガラスチューブ30の他端
開口部が図5の(C)図に示すように押し潰され、ここ
が気密に閉止されて封止部3となる。この封止部3にマ
ウント15の金属箔導体4、4が封着される。これによ
り封止工程が終わり、引き続きガラスチューブ30が未
だ軟化状態にある時にブロー成形に移る。
【0042】ブロー成形は、図6の(A)図に示す通
り、石英ガラスチューブ30の一端にからチューブ30
内に窒素などのような加圧不活性ガスを吹き込む。する
と、軟化しているチューブ30は膨出し、成形型25の
成形面26に押し付けられる。よって、このようなブロ
ー成形により、球面形状のバルブ1が得られる。
【0043】上記のようなブロー成形が終わると、チュ
ーブ30が冷却固化するのを待って成形型25から外
し、図6の(B)図に示すようにU字形に一体に連接し
ていた一対の外部導入線7、7を切断分離する。また、
バルブ1の一端からバルブ1内を排気し、このバルブ1
内にアルゴンおよび臭素化合物などのようなハロゲンを
封入する。そして、バルブ1の一端に形成された小径絞
り部31を図6の(B)図に示すように、封止用バ−ナ
23により加熱軟化し、これを封止切りする。これによ
り図6の(C)図に示す通り、バルブ1は閉封される。
その後バルブ1の外面に赤外線反射可視光透過膜8を形
成すると、第1の実施例と同様に、図5に示すハロゲン
電球が完成する。
【0044】この実施例の場合は、格別な排気管を用い
ないから、排気管11を接続するための格別な作業が不
要であり、かつガラスチューブ30を加熱軟化する回数
も減るので、変形や残留応力、残留歪みが発生せず、機
械的強度が向上する。
【0045】なお、この場合、成形型25でガラスチュ
ーブ30を包囲するタイミングは、端部の封止部3を成
形した後であってもよく、この場合は小径絞り部31が
圧潰封止の後に形成されることになる。
【0046】なお、上記第2の実施例の場合、成形型2
5の絞り用加圧部27を形成し、この加圧面によりガラ
スチューブ30を押圧して縮径させて小径絞り部31を
形成するようにしたが、このような小径絞り部31を格
別作らずに、ストレート型のチューブ端部を直接封止切
りするようにしてもよい。
【0047】すなわち、ガラスチューブは、加熱軟化さ
せた場合表面張力により軟化部分が縮径する性質があ
り、ましてや上記したような外径8mm、内径6mm程度の
ガラスチューブであれば縮径による直接な封止切りが可
能であり、このようにすれば、予め排気管11や小径絞
り部31を設ける手間が省ける利点がある。
【0048】また、上記各実施例の場合、フィラメント
6がバルブ軸と直交する方向に配置されているハロゲン
電球について説明したが、フィラメントの向きはバルブ
軸に沿う方向であってもよい。さらに、赤外線反射可視
光透過膜はバルブ1の内面に形成する場合であってもよ
く、さらに赤外線反射可視光透過膜がないランプであっ
てもよい。
【0049】そしてまた、上記実施例の場合、片封止形
ハロゲン電球の場合を説明したが、本発明は図7に示す
片封止形のメタルハライドランプなどのような小形放電
灯であっても実施可能である。
【0050】図7に示す片封止形のメタルハライドラン
プにおいて、51はバルブ、52はチップオフ部、53
は圧潰封止部、54、54は金属箔導体、55、55は
電極、56、56は電極軸、57、57は電極コイル、
58、58は外部リード線である。このような構成の片
封止形のメタルハライドランプにおいても本発明の成形
方法を適用すれば効果がある。
【0051】さらに上記実施例では、予めガラスチュー
ブ10を加熱軟化し、このチューブの一端開口部から放
電電極またはフィラメントを備えたマウント15を挿入
してこの開口端部を封止するようにしたが、予めガラス
チューブ10の一端開口部から放電電極またはフィラメ
ントを備えたマウント15を挿入し、このチューブ10
を加熱軟化して開口端部を封止するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、加
熱軟化したガラスチューブの端部を封止するのと、球ま
たは楕円球にブロー成形するのを同時または連続して行
うのでガラスチューブが加熱および空冷される回数が減
り、バルブの不所望な変形や、残留応力や歪みの発生お
よび機械的強度の低下を防止することができる。
【0053】また、これら封止工程とブロー成形工程は
直ちに連続して行うから、製造装置においては同一ポジ
ションでこれらの工程を連続に行うことができ、作業性
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、排気管の接合工
程を説明する図。
【図2】同実施例の封止工程を説明する図。
【図3】同実施例のブロー成形工程を説明する図。
【図4】同実施例の完成したハロゲン電球を示す断面
図。
【図5】本発明の第2の実施例を示し、封止工程を説明
する図。
【図6】同実施例のブロー成形工程を説明する図。
【図7】本発明の第3の実施例を示す放電灯の断面図。
【符号の説明】 1…バルブ、2…チップオフ部、3…封止部、6…フィ
ラメント、8…赤外線反射可視光透過膜、10、30…
石英ガラスチューブ、11…排気管、12…開口端部、
15…マウント、25…ブロー成形型、26…成形面、
31…小径絞り部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川勝 晃 東京都港区三田一丁目4番28号 東芝ライ テック株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化したガラスチューブの一端開口
    部を圧潰してこの端部に放電電極またはフィラメントを
    備えたマウントを封止し、この封止中またはこれに続い
    て上記チューブが軟化状態にある時にこのチューブの他
    端開口部から気体を吹き込んで該チューブをブロー成形
    することにより球または楕円球に成形するようにしたこ
    とを特徴とする片封止形ランプの成形方法。
  2. 【請求項2】 上記ガラスチューブの他端には予め排気
    管を接続してあり、上記ブロー成形時にはこの排気管を
    通じてチューブ内に気体を吹き込むようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の片封止形ランプの成形方法。
  3. 【請求項3】 上記ランプはバルブの内部にフィラメン
    トを収容した白熱電球であり、このバルブは内面または
    外面に赤外線をフィラメントに戻す赤外線反射可視光透
    過膜を形成したことを特徴とする請求項1に記載の片封
    止形ランプの成形方法。
JP34258291A 1991-12-25 1991-12-25 片封止形ランプの成形方法 Pending JPH05174710A (ja)

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JP34258291A JPH05174710A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 片封止形ランプの成形方法

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