JPH05172180A - 流体封入式マウント装置 - Google Patents
流体封入式マウント装置Info
- Publication number
- JPH05172180A JPH05172180A JP3356936A JP35693691A JPH05172180A JP H05172180 A JPH05172180 A JP H05172180A JP 3356936 A JP3356936 A JP 3356936A JP 35693691 A JP35693691 A JP 35693691A JP H05172180 A JPH05172180 A JP H05172180A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mounting member
- opening
- diaphragm
- vibration
- rubber elastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 title claims abstract description 37
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims abstract description 47
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 47
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 claims abstract description 15
- 230000005684 electric field Effects 0.000 claims abstract description 3
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 claims 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 16
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 12
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 6
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 5
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 4
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 3
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 2
- -1 for example Substances 0.000 description 2
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 2
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 2
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 2
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 description 2
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 description 2
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052771 Terbium Inorganic materials 0.000 description 1
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- LYCAIKOWRPUZTN-UHFFFAOYSA-N ethylene glycol Natural products OCCO LYCAIKOWRPUZTN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000003302 ferromagnetic material Substances 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- WGCNASOHLSPBMP-UHFFFAOYSA-N hydroxyacetaldehyde Natural products OCC=O WGCNASOHLSPBMP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 229920001515 polyalkylene glycol Polymers 0.000 description 1
- 229910052761 rare earth metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- VSZWPYCFIRKVQL-UHFFFAOYSA-N selanylidenegallium;selenium Chemical compound [Se].[Se]=[Ga].[Se]=[Ga] VSZWPYCFIRKVQL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920002545 silicone oil Polymers 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- GZCRRIHWUXGPOV-UHFFFAOYSA-N terbium atom Chemical compound [Tb] GZCRRIHWUXGPOV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 1
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F13/00—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
- F16F13/04—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
- F16F13/26—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
- F16F13/264—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions comprising means for acting dynamically on the walls bounding a working chamber
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電歪素子等にて、流体室の壁部の一部を構成
する振動板を小変位駆動することにより、大きな流体室
の内圧変化を得ることのできる、流体室の内圧制御によ
る防振特性の切換えが可能な流体封入式マウント装置を
提供すること。 【構成】 筒状の第二の取付金具12の一方の開口部側
に、ゴム弾性体14を介して、第一の取付金具10を連
結する一方、該第二の取付金具12の他方の開口部側を
拡大し、そこに、かかる第二の取付金具12における前
記ゴム弾性体14が固着された側の開口部よりも大きな
面積を有する振動板34を変位可能に配して、該開口部
を閉塞せしめることにより、壁部の一部がそれらゴム弾
性体14および振動板34にて構成された流体室38を
形成し、そして、かかる振動板34を、外部から及ぼさ
れる電界又は磁界の変化によって伸縮変形する歪素子5
8にて駆動せしめるようにした。
する振動板を小変位駆動することにより、大きな流体室
の内圧変化を得ることのできる、流体室の内圧制御によ
る防振特性の切換えが可能な流体封入式マウント装置を
提供すること。 【構成】 筒状の第二の取付金具12の一方の開口部側
に、ゴム弾性体14を介して、第一の取付金具10を連
結する一方、該第二の取付金具12の他方の開口部側を
拡大し、そこに、かかる第二の取付金具12における前
記ゴム弾性体14が固着された側の開口部よりも大きな
面積を有する振動板34を変位可能に配して、該開口部
を閉塞せしめることにより、壁部の一部がそれらゴム弾
性体14および振動板34にて構成された流体室38を
形成し、そして、かかる振動板34を、外部から及ぼさ
れる電界又は磁界の変化によって伸縮変形する歪素子5
8にて駆動せしめるようにした。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、自動車のエンジンマウント等に
用いられる流体封入式のマウント装置に係り、特に電歪
素子や磁歪素子による駆動力を利用して流体室の内圧を
制御することにより、防振特性を外部から切り換えるこ
とのできる流体封入式マウント装置に関するものであ
る。
用いられる流体封入式のマウント装置に係り、特に電歪
素子や磁歪素子による駆動力を利用して流体室の内圧を
制御することにより、防振特性を外部から切り換えるこ
とのできる流体封入式マウント装置に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振装置として、それぞれ防振連結乃至は支
持される部材の各一方に取り付けられる第一の取付金具
と第二の取付金具とを、それら両金具間に介装されたゴ
ム弾性体にて、弾性的に連結せしめてなる防振装置が知
られており、例えば、自動車用エンジンマウント等とし
て用いられてきている。
介装される防振装置として、それぞれ防振連結乃至は支
持される部材の各一方に取り付けられる第一の取付金具
と第二の取付金具とを、それら両金具間に介装されたゴ
ム弾性体にて、弾性的に連結せしめてなる防振装置が知
られており、例えば、自動車用エンジンマウント等とし
て用いられてきている。
【0003】また、近年では、より高度な防振特性を実
現するための一つの手法として、壁部の一部がゴム弾性
体にて構成された、内部に所定の非圧縮性流体が封入さ
れてなる流体室を設けると共に、かかる流体室の壁部の
一部を変位可能な振動板にて構成し、この振動板を加振
せしめて、振動入力時に惹起される流体室の内圧を制御
することにより、防振特性を入力振動等に応じて切り換
えるようにした流体封入式のマウント装置が、提案され
ている。
現するための一つの手法として、壁部の一部がゴム弾性
体にて構成された、内部に所定の非圧縮性流体が封入さ
れてなる流体室を設けると共に、かかる流体室の壁部の
一部を変位可能な振動板にて構成し、この振動板を加振
せしめて、振動入力時に惹起される流体室の内圧を制御
することにより、防振特性を入力振動等に応じて切り換
えるようにした流体封入式のマウント装置が、提案され
ている。
【0004】ところで、そのような流体封入式のマウン
ト装置における振動板の駆動手段としては、特開昭60
−8540号公報等に開示の如く、電磁力を利用したも
のもあるが、ソレノイドコイル等による電磁力では十分
な駆動力を安定して得ることが難しい。そこで、特開平
2−42228号公報等において、電歪素子(ピエゾ・
セラミックス)を用いて、振動板を駆動するようにした
ものが、提案されている。
ト装置における振動板の駆動手段としては、特開昭60
−8540号公報等に開示の如く、電磁力を利用したも
のもあるが、ソレノイドコイル等による電磁力では十分
な駆動力を安定して得ることが難しい。そこで、特開平
2−42228号公報等において、電歪素子(ピエゾ・
セラミックス)を用いて、振動板を駆動するようにした
ものが、提案されている。
【0005】しかしながら、電歪素子は、大きな出力を
得ることができるものの、その変位量が極めて小さいた
めに、振動板を変位させることによって十分な流体室の
内圧変化が生ぜしめられないという問題があった。そし
て、そのために、十分な防振特性の切換効果が得られ
ず、実用上、満足できる防振特性を得ることができない
という問題があったのである。
得ることができるものの、その変位量が極めて小さいた
めに、振動板を変位させることによって十分な流体室の
内圧変化が生ぜしめられないという問題があった。そし
て、そのために、十分な防振特性の切換効果が得られ
ず、実用上、満足できる防振特性を得ることができない
という問題があったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、流体室の壁部の一部を構成する振動板を、
電歪素子等の歪素子にて小変位駆動することにより、大
きな流体室の内圧変化を得ることができ、目的とする防
振特性を有利に得ることのできる流体封入式マウント装
置を提供することにある。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、流体室の壁部の一部を構成する振動板を、
電歪素子等の歪素子にて小変位駆動することにより、大
きな流体室の内圧変化を得ることができ、目的とする防
振特性を有利に得ることのできる流体封入式マウント装
置を提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の要旨とするところは、第一の取付金具を、筒状の
第二の取付金具における軸方向一方の開口部側に所定距
離を隔てて配すると共に、該第一の取付金具と該第二の
取付金具とを、それらの間に介装されたゴム弾性体にて
連結する一方、かかる第二の取付金具における軸方向他
方の開口部側を拡大し、かかる拡大された開口部に、該
第二の取付金具における前記ゴム弾性体が固着された側
の開口部よりも大きな面積を有する振動板を変位可能に
配して、該開口部を閉塞せしめることにより、壁部の一
部が前記ゴム弾性体および前記振動板にて構成されて、
内部に所定の非圧縮性流体が封入された流体室を形成
し、更に、前記第二の取付金具に対して、前記振動板の
背後に位置する支持部を設けて、それら振動板と支持部
との間に、外部から及ぼされる電界又は磁界の変化によ
って伸縮変形する歪素子を配設せしめ、かかる歪素子を
介して、前記振動板を該支持部に連結せしめたことを特
徴とする流体封入式マウント装置にある。
発明の要旨とするところは、第一の取付金具を、筒状の
第二の取付金具における軸方向一方の開口部側に所定距
離を隔てて配すると共に、該第一の取付金具と該第二の
取付金具とを、それらの間に介装されたゴム弾性体にて
連結する一方、かかる第二の取付金具における軸方向他
方の開口部側を拡大し、かかる拡大された開口部に、該
第二の取付金具における前記ゴム弾性体が固着された側
の開口部よりも大きな面積を有する振動板を変位可能に
配して、該開口部を閉塞せしめることにより、壁部の一
部が前記ゴム弾性体および前記振動板にて構成されて、
内部に所定の非圧縮性流体が封入された流体室を形成
し、更に、前記第二の取付金具に対して、前記振動板の
背後に位置する支持部を設けて、それら振動板と支持部
との間に、外部から及ぼされる電界又は磁界の変化によ
って伸縮変形する歪素子を配設せしめ、かかる歪素子を
介して、前記振動板を該支持部に連結せしめたことを特
徴とする流体封入式マウント装置にある。
【0008】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0009】先ず、図1には、本発明に従う構造とされ
た自動車用エンジンマウントの具体例が示されている。
かかる図において、10は第一の取付金具、12は第二
の取付金具であり、互いに所定距離を隔てて対向配置さ
れていると共に、それらの間に介装されたゴム弾性体1
4にて、互いに弾性的に連結されている。そして、かか
るエンジンマウントにあっては、第一の取付金具10お
よび第二の取付金具12の各一方が、パワーユニット側
またはボデー側に取り付けられることにより、パワーユ
ニットをボデーに対して防振支持せしめることとなる。
た自動車用エンジンマウントの具体例が示されている。
かかる図において、10は第一の取付金具、12は第二
の取付金具であり、互いに所定距離を隔てて対向配置さ
れていると共に、それらの間に介装されたゴム弾性体1
4にて、互いに弾性的に連結されている。そして、かか
るエンジンマウントにあっては、第一の取付金具10お
よび第二の取付金具12の各一方が、パワーユニット側
またはボデー側に取り付けられることにより、パワーユ
ニットをボデーに対して防振支持せしめることとなる。
【0010】より詳細には、第一の取付金具10は、そ
れぞれ開口周縁部に外フランジ部20,22が設けられ
た略有底円筒形状を呈する上金具16と下金具18と
が、開口側において互いに重ね合わされて、外フランジ
部20,22においてボルト連結されることにより構成
されている。なお、上金具16の底壁部には、取付ボル
ト19が、外方に突出して立設されており、この取付ボ
ルト19により、かかる第一の取付金具10が、パワー
ユニット側またはボデー側に取り付けられるようになっ
ている。
れぞれ開口周縁部に外フランジ部20,22が設けられ
た略有底円筒形状を呈する上金具16と下金具18と
が、開口側において互いに重ね合わされて、外フランジ
部20,22においてボルト連結されることにより構成
されている。なお、上金具16の底壁部には、取付ボル
ト19が、外方に突出して立設されており、この取付ボ
ルト19により、かかる第一の取付金具10が、パワー
ユニット側またはボデー側に取り付けられるようになっ
ている。
【0011】また、この第一の取付金具10の内部に
は、上下金具16,18間において、それら上下金具1
6,18の凹部23,25により、空所が形成されてい
る。そして、この空所内に、略薄肉の円板形状を呈する
可撓性膜24が収容配置されており、外周縁部を、上下
金具16,18の外フランジ部20,22間で挟持され
ることにより装着されている。即ち、この可撓性膜24
により、かかる空所が、上金具16の凹部23側と下金
具18の凹部25側とに流体密に二分されているのであ
る。
は、上下金具16,18間において、それら上下金具1
6,18の凹部23,25により、空所が形成されてい
る。そして、この空所内に、略薄肉の円板形状を呈する
可撓性膜24が収容配置されており、外周縁部を、上下
金具16,18の外フランジ部20,22間で挟持され
ることにより装着されている。即ち、この可撓性膜24
により、かかる空所が、上金具16の凹部23側と下金
具18の凹部25側とに流体密に二分されているのであ
る。
【0012】一方、第二の取付金具12は、略厚肉の円
筒形状を呈し、軸方向一端側において径方向外方に向っ
て円環板状に突出する環状突部26が一体的に設けられ
た筒金具28と、該筒金具28における環状突部26の
外周縁部に対してボルト等(図示せず)にて固定される
ことにより、軸方向に突出する状態で取り付けられた円
環形状を呈するリング金具30とによって構成されてい
る。要するに、かかる第二の取付金具12は、全体とし
て、軸方向中間部分に段付部が設けられて、その内径が
変化せしめられた段付円筒形状をもって形成されている
のである。
筒形状を呈し、軸方向一端側において径方向外方に向っ
て円環板状に突出する環状突部26が一体的に設けられ
た筒金具28と、該筒金具28における環状突部26の
外周縁部に対してボルト等(図示せず)にて固定される
ことにより、軸方向に突出する状態で取り付けられた円
環形状を呈するリング金具30とによって構成されてい
る。要するに、かかる第二の取付金具12は、全体とし
て、軸方向中間部分に段付部が設けられて、その内径が
変化せしめられた段付円筒形状をもって形成されている
のである。
【0013】そして、この第二の取付金具12は、筒金
具28側において、前記第一の取付金具10を構成する
下金具18に対して軸方向に所定距離を隔てて対向する
状態で、位置せしめられており、それら下金具18と筒
金具28との間に介装されたゴム弾性体14によって、
互いに弾性的に連結されている。かかるゴム弾性体14
は、テーパが付された円筒形状を呈しており、その小径
側の開口端面に対して下金具18の筒壁部外周面が固着
されている一方、大径側の開口端面に対して筒金具28
の軸方向端面(環状突部26が設けられていない側の軸
方向端面)が固着されている。即ち、このゴム弾性体1
4は、下金具18と筒金具28とを有する一体加硫成形
品として形成されているのである。
具28側において、前記第一の取付金具10を構成する
下金具18に対して軸方向に所定距離を隔てて対向する
状態で、位置せしめられており、それら下金具18と筒
金具28との間に介装されたゴム弾性体14によって、
互いに弾性的に連結されている。かかるゴム弾性体14
は、テーパが付された円筒形状を呈しており、その小径
側の開口端面に対して下金具18の筒壁部外周面が固着
されている一方、大径側の開口端面に対して筒金具28
の軸方向端面(環状突部26が設けられていない側の軸
方向端面)が固着されている。即ち、このゴム弾性体1
4は、下金具18と筒金具28とを有する一体加硫成形
品として形成されているのである。
【0014】また、かかるゴム弾性体14にて、第一の
取付金具10と第二の取付金具12とが連結されること
により、それらの間に、第二の取付金具12の内孔を通
じて外部に開口する凹所32が形成されている。
取付金具10と第二の取付金具12とが連結されること
により、それらの間に、第二の取付金具12の内孔を通
じて外部に開口する凹所32が形成されている。
【0015】さらに、かかる凹所32の開口部には、第
二の取付金具12を構成するリング金具30の内部に位
置して、円板形状の振動板34が配設されている。そし
て、この振動板34の外周面とリング金具30の内周面
との間には、円環状の支持ゴム36が介装されており、
かかる支持ゴム36により、振動板34が、リング金具
30に対して、弾性的に連結、支持せしめられている。
それによって、振動板34は、第二の取付金具12に対
し、支持ゴム36の弾性変形に基づいて変位可能に、取
り付けられているのである。
二の取付金具12を構成するリング金具30の内部に位
置して、円板形状の振動板34が配設されている。そし
て、この振動板34の外周面とリング金具30の内周面
との間には、円環状の支持ゴム36が介装されており、
かかる支持ゴム36により、振動板34が、リング金具
30に対して、弾性的に連結、支持せしめられている。
それによって、振動板34は、第二の取付金具12に対
し、支持ゴム36の弾性変形に基づいて変位可能に、取
り付けられているのである。
【0016】また、そこにおいて、かかる振動板34
は、ゴム弾性体14が固着された第二の取付金具12に
おける筒金具28側の小径部の内径:φaよりも大きな
外径:φbをもって、形成されている。なお、特に本実
施例では、該振動板34の外径:φbが、第二の取付金
具12における筒金具28側の小径部の内径:φaに対
して、略二倍程度に設定されている。
は、ゴム弾性体14が固着された第二の取付金具12に
おける筒金具28側の小径部の内径:φaよりも大きな
外径:φbをもって、形成されている。なお、特に本実
施例では、該振動板34の外径:φbが、第二の取付金
具12における筒金具28側の小径部の内径:φaに対
して、略二倍程度に設定されている。
【0017】更にまた、かかる振動板34が第二の取付
金具12に装着されることにより、前記凹所32の開口
部が流体密に覆蓋されている。そして、そこに所定の非
圧縮性流体が封入された受圧室38が形成されている。
なお、かかる封入流体としては、例えば水やアルキレン
グリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油
等が、好適に用いられる。
金具12に装着されることにより、前記凹所32の開口
部が流体密に覆蓋されている。そして、そこに所定の非
圧縮性流体が封入された受圧室38が形成されている。
なお、かかる封入流体としては、例えば水やアルキレン
グリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油
等が、好適に用いられる。
【0018】すなわち、この受圧室38にあっては、壁
部の一部がゴム弾性体14にて構成されており、第一の
取付金具10と第二の取付金具12との間への振動入力
時に、かかるゴム弾性体14の弾性変形に基づいて、内
圧変動が惹起されるようになっているのである。なお、
このことから明らかなように、本実施例では、かかる受
圧室38にて流体室が構成されている。
部の一部がゴム弾性体14にて構成されており、第一の
取付金具10と第二の取付金具12との間への振動入力
時に、かかるゴム弾性体14の弾性変形に基づいて、内
圧変動が惹起されるようになっているのである。なお、
このことから明らかなように、本実施例では、かかる受
圧室38にて流体室が構成されている。
【0019】また一方、前記第一の取付金具10の内部
に形成された空所のうち、下金具18の凹部25側に
も、受圧室38と同一の非圧縮性流体が封入されてい
る。それによって、かかる下金具18の凹部25によ
り、可撓性膜24の変形に基づいて容易に容積変化が許
容される平衡室40が形成されている。なお、可撓性膜
24を挟んで、平衡室40と反対側に位置する、上金具
16の凹部23側の空所は、かかる可撓性膜24の変形
を許容する空気室42とされている。
に形成された空所のうち、下金具18の凹部25側に
も、受圧室38と同一の非圧縮性流体が封入されてい
る。それによって、かかる下金具18の凹部25によ
り、可撓性膜24の変形に基づいて容易に容積変化が許
容される平衡室40が形成されている。なお、可撓性膜
24を挟んで、平衡室40と反対側に位置する、上金具
16の凹部23側の空所は、かかる可撓性膜24の変形
を許容する空気室42とされている。
【0020】更にまた、それら受圧室38と平衡室40
とを仕切る隔壁を構成する下金具18の底壁部には、円
板金具44が重ね合わされて、ボルト固定されている。
この円板金具44には、下金具18に対する重ね合わせ
面上に、周方向に延びる周溝46が設けられている。そ
れによって、下金具18に重ね合わされた際、それら円
板金具44と下金具18との重ね合わせ面間において、
周方向に所定長さで延び、その周方向両端部が、下金具
18および円板金具44に設けられた連通孔48,50
を通じて、受圧室38および平衡室40に連通せしめら
れたオリフィス通路52が形成されている。
とを仕切る隔壁を構成する下金具18の底壁部には、円
板金具44が重ね合わされて、ボルト固定されている。
この円板金具44には、下金具18に対する重ね合わせ
面上に、周方向に延びる周溝46が設けられている。そ
れによって、下金具18に重ね合わされた際、それら円
板金具44と下金具18との重ね合わせ面間において、
周方向に所定長さで延び、その周方向両端部が、下金具
18および円板金具44に設けられた連通孔48,50
を通じて、受圧室38および平衡室40に連通せしめら
れたオリフィス通路52が形成されている。
【0021】そして、振動入力時に受圧室38に内圧変
動が惹起された際、受圧室38と平衡室40との間で、
オリフィス通路52を通じての流体の流動が生ぜしめら
れることにより、かかる流体の流動作用乃至は共振作用
に基づいて、所定の防振効果が発揮されることとなるの
である。なお、本実施例では、オリフィス通路52を通
じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、シェ
イク等の低周波大振幅振動の入力時に高減衰効果が発揮
され得るように、オリフィス通路52の長さや断面積等
が、チューニングされている。
動が惹起された際、受圧室38と平衡室40との間で、
オリフィス通路52を通じての流体の流動が生ぜしめら
れることにより、かかる流体の流動作用乃至は共振作用
に基づいて、所定の防振効果が発揮されることとなるの
である。なお、本実施例では、オリフィス通路52を通
じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、シェ
イク等の低周波大振幅振動の入力時に高減衰効果が発揮
され得るように、オリフィス通路52の長さや断面積等
が、チューニングされている。
【0022】さらに、前記第二の取付金具12には、リ
ング金具30の開口側端面に対して、支持部としての支
持金具56が組み付けられている。かかる支持金具56
は、開口周縁部に外向きのフランジ部54を一体的に備
えた有底円筒形状を呈しており、フランジ部54の外周
縁部において、リング金具30の開口側端面に重ね合わ
されて、ボルト等(図示せず)にて固定されることによ
り、前記振動板34の背後に所定距離を隔てて位置する
状態で、組み付けられている。
ング金具30の開口側端面に対して、支持部としての支
持金具56が組み付けられている。かかる支持金具56
は、開口周縁部に外向きのフランジ部54を一体的に備
えた有底円筒形状を呈しており、フランジ部54の外周
縁部において、リング金具30の開口側端面に重ね合わ
されて、ボルト等(図示せず)にて固定されることによ
り、前記振動板34の背後に所定距離を隔てて位置する
状態で、組み付けられている。
【0023】そして、この支持金具56の内部に、電歪
素子58が収容されており、支持金具56の底壁部60
と、振動板34との間に介装されている。かかる電歪素
子58は、例えば鉛(Pb),ジルコニウム(Zr),
チタン(Ti)を主成分としたピエゾ・セラミックスを
用いて形成されたものであって、従来から公知のものが
採用され得るが、特に、ピエゾ・セラミックスを多数積
層して、積層方向の伸縮変形である縦効果を利用するよ
うにした、所謂積層型のものが、発生力が大きいこと等
から、好適に用いられる。なお、支持金具56には挿通
孔62が設けられており、そこを通じて、電歪素子58
に対する給電用リード線(図示せず)が、内部に導かれ
るようになっている。
素子58が収容されており、支持金具56の底壁部60
と、振動板34との間に介装されている。かかる電歪素
子58は、例えば鉛(Pb),ジルコニウム(Zr),
チタン(Ti)を主成分としたピエゾ・セラミックスを
用いて形成されたものであって、従来から公知のものが
採用され得るが、特に、ピエゾ・セラミックスを多数積
層して、積層方向の伸縮変形である縦効果を利用するよ
うにした、所謂積層型のものが、発生力が大きいこと等
から、好適に用いられる。なお、支持金具56には挿通
孔62が設けられており、そこを通じて、電歪素子58
に対する給電用リード線(図示せず)が、内部に導かれ
るようになっている。
【0024】そうして、かかる電歪素子58は、その積
層方向の一方の端面が支持金具56の底壁部に対して、
積層方向他方の端面が振動板34に対して、それぞれ当
接固定されて配設されている。
層方向の一方の端面が支持金具56の底壁部に対して、
積層方向他方の端面が振動板34に対して、それぞれ当
接固定されて配設されている。
【0025】なお、そのような配設状態下では、電歪素
子58が振動板34の背面に圧接されて、該振動板34
が上方に押し上げられており、それによって、電歪素子
58に対して、支持ゴム36の弾性力に基づく、軸方向
の加圧力(プレ・コンプレッション)が及ぼされてい
る。即ち、積層型の電歪素子にあっては、積層方向にお
ける引張強度が圧縮強度に対して極めて小さい(一例と
して、引張強度は圧縮強度に対して、1/180倍程度
しか得られないことが確認されている)ことから、この
ような軸方向の加圧力を及ぼすことにより、電歪素子に
及ぼされる引張荷重を軽減することができ、それによっ
て、電歪素子の耐久性および信頼性の向上が図られ得る
のである。
子58が振動板34の背面に圧接されて、該振動板34
が上方に押し上げられており、それによって、電歪素子
58に対して、支持ゴム36の弾性力に基づく、軸方向
の加圧力(プレ・コンプレッション)が及ぼされてい
る。即ち、積層型の電歪素子にあっては、積層方向にお
ける引張強度が圧縮強度に対して極めて小さい(一例と
して、引張強度は圧縮強度に対して、1/180倍程度
しか得られないことが確認されている)ことから、この
ような軸方向の加圧力を及ぼすことにより、電歪素子に
及ぼされる引張荷重を軽減することができ、それによっ
て、電歪素子の耐久性および信頼性の向上が図られ得る
のである。
【0026】従って、このような構造とされたエンジン
マウントにおいては、電歪素子58に交番電圧を印加す
ることにより、電歪素子58の逆圧電効果によって、該
電歪素子58に対して、印加する交番電圧の周波数に応
じた周期の軸方向(積層方向)の伸縮歪み(振動)が惹
起されることとなるところから、かかる電歪素子58の
変形が振動板34に及ぼされることにより、該振動板3
4が、受圧室38の容積を変化させる方向(図中、上下
方向)に駆動せしめられることとなる。
マウントにおいては、電歪素子58に交番電圧を印加す
ることにより、電歪素子58の逆圧電効果によって、該
電歪素子58に対して、印加する交番電圧の周波数に応
じた周期の軸方向(積層方向)の伸縮歪み(振動)が惹
起されることとなるところから、かかる電歪素子58の
変形が振動板34に及ぼされることにより、該振動板3
4が、受圧室38の容積を変化させる方向(図中、上下
方向)に駆動せしめられることとなる。
【0027】それ故、この電歪素子58に対する電圧の
印加を、パワーユニットの運転状態や車体側への振動伝
達状態等に応じて、その振幅、周波数、位相等に関して
制御し、入力振動によって生ぜしめられる受圧室38の
内圧変動に応じて、振動板34を加振することにより、
受圧室38の内圧を制御することができるのであり、そ
れによって、マウントの防振特性を、防振すべき振動に
応じて、適宜、変更することが可能となるのである。
印加を、パワーユニットの運転状態や車体側への振動伝
達状態等に応じて、その振幅、周波数、位相等に関して
制御し、入力振動によって生ぜしめられる受圧室38の
内圧変動に応じて、振動板34を加振することにより、
受圧室38の内圧を制御することができるのであり、そ
れによって、マウントの防振特性を、防振すべき振動に
応じて、適宜、変更することが可能となるのである。
【0028】具体的には、例えば、シェイクやバウンス
等の低周波振動の入力時には、振動板34を、入力振動
と同位相で振動させて、受圧室38の内圧を積極的に発
生せしめ、オリフィス通路52を通じて流動せしめられ
る流体の流通量の増大を図ることにより、高減衰特性を
発揮させることができる。また一方、コモリ音等の原因
となる中乃至高周波振動の入力時には、振動板34を、
入力振動と逆位相で振動させて、受圧室38の内圧を吸
収乃至は軽減せしめることにより、低動ばね特性を発揮
させることができるのである。
等の低周波振動の入力時には、振動板34を、入力振動
と同位相で振動させて、受圧室38の内圧を積極的に発
生せしめ、オリフィス通路52を通じて流動せしめられ
る流体の流通量の増大を図ることにより、高減衰特性を
発揮させることができる。また一方、コモリ音等の原因
となる中乃至高周波振動の入力時には、振動板34を、
入力振動と逆位相で振動させて、受圧室38の内圧を吸
収乃至は軽減せしめることにより、低動ばね特性を発揮
させることができるのである。
【0029】しかも、上述の如きエンジンマウントにお
いては、振動板34の外径:φbが、第二の支持金具1
2におけるゴム弾性体14が固着された側の内径:φa
よりも大きく設定されており、振動入力時に受圧室38
に内圧変動を生ぜしめる有効ピストン面積に比して、か
かる振動板34の面積が、十分に大きく設定されている
ことから、振動入力時における第一の取付金具10の第
二の取付金具12に対する相対的変位量に比して、振動
板34の変位量が小さくても、受圧室38の内圧制御が
有効に為され得るのである。
いては、振動板34の外径:φbが、第二の支持金具1
2におけるゴム弾性体14が固着された側の内径:φa
よりも大きく設定されており、振動入力時に受圧室38
に内圧変動を生ぜしめる有効ピストン面積に比して、か
かる振動板34の面積が、十分に大きく設定されている
ことから、振動入力時における第一の取付金具10の第
二の取付金具12に対する相対的変位量に比して、振動
板34の変位量が小さくても、受圧室38の内圧制御が
有効に為され得るのである。
【0030】なお、ここにおいて、上記有効ピストン面
積とは、第一の支持金具10およびゴム弾性体14にて
構成された受圧室38の内面のうち、振動入力時に、第
二の支持金具12に対して振動入力方向に変位せしめら
れることにより、封入流体に圧力変化を及ぼす部分の、
振動入力方向に直交する平面への投影面積であって、ゴ
ム弾性体の最大内径よりも小さな値となる。
積とは、第一の支持金具10およびゴム弾性体14にて
構成された受圧室38の内面のうち、振動入力時に、第
二の支持金具12に対して振動入力方向に変位せしめら
れることにより、封入流体に圧力変化を及ぼす部分の、
振動入力方向に直交する平面への投影面積であって、ゴ
ム弾性体の最大内径よりも小さな値となる。
【0031】すなわち、電歪素子58の変位量が小さく
ても、大きな面積が確保された振動板34によって、実
質的に、その変位によって惹起される受圧室38の内圧
変化量が増幅されるのであり、それ故、変位量が小さい
という電歪素子の特質に起因する、受圧室の内圧変化量
を十分に確保できないという従来からの問題が、かかる
構成によって、効果的に軽減乃至は解消され得ることと
なる。従って、応答速度に優れ、制御が容易であり、且
つ大きな駆動力を容易に得ることができるといった電歪
素子の利点と相俟って、目的とするマウント防振特性の
切換え制御が有効に為され得、以て、目的とする防振効
果が有利に且つ安定して発揮され得ることとなるのであ
る。
ても、大きな面積が確保された振動板34によって、実
質的に、その変位によって惹起される受圧室38の内圧
変化量が増幅されるのであり、それ故、変位量が小さい
という電歪素子の特質に起因する、受圧室の内圧変化量
を十分に確保できないという従来からの問題が、かかる
構成によって、効果的に軽減乃至は解消され得ることと
なる。従って、応答速度に優れ、制御が容易であり、且
つ大きな駆動力を容易に得ることができるといった電歪
素子の利点と相俟って、目的とするマウント防振特性の
切換え制御が有効に為され得、以て、目的とする防振効
果が有利に且つ安定して発揮され得ることとなるのであ
る。
【0032】因みに、本実施例のマウント装置では、振
動板34の直径:φbが、有効ピストン径の略2倍に設
定されていることにより、受圧室38の容積変化に関し
て、かかる振動板34の変位が、第一の取付金具10の
変位量の略4倍に対応することから、±0.05mmの伸
縮変形が生ぜしめられる電歪素子58を用いた場合で
も、振幅:±0.2mmの入力振動時における受圧室38
の内圧変動まで、有利に吸収することが可能となるので
ある。
動板34の直径:φbが、有効ピストン径の略2倍に設
定されていることにより、受圧室38の容積変化に関し
て、かかる振動板34の変位が、第一の取付金具10の
変位量の略4倍に対応することから、±0.05mmの伸
縮変形が生ぜしめられる電歪素子58を用いた場合で
も、振幅:±0.2mmの入力振動時における受圧室38
の内圧変動まで、有利に吸収することが可能となるので
ある。
【0033】次に、図2には、本発明に従う構造とされ
たエンジンマウントの別の実施例が示されている。な
お、本実施例において、前記第一の実施例と同様な構造
とされた部材および部位については、それぞれ、前記第
一の実施例と同一の符号を付することにより、その詳細
な説明は省略することとする。
たエンジンマウントの別の実施例が示されている。な
お、本実施例において、前記第一の実施例と同様な構造
とされた部材および部位については、それぞれ、前記第
一の実施例と同一の符号を付することにより、その詳細
な説明は省略することとする。
【0034】先ず、本実施例のエンジンマウントにおい
ては、第二の取付金具12が、前記第一の実施例におけ
る筒金具(28)とリング金具(30)とが一体とされ
てなる形状の、小径部66と大径部68とからなる段付
円筒形状をもって形成されている。
ては、第二の取付金具12が、前記第一の実施例におけ
る筒金具(28)とリング金具(30)とが一体とされ
てなる形状の、小径部66と大径部68とからなる段付
円筒形状をもって形成されている。
【0035】そして、かかる第二の取付金具12におけ
る大径部68内に、鋼板等の金属板にて形成された振動
板70が配設されている。この振動板70は、円板形状
を呈しており、その外周縁部には、軸方向一方の側に蛇
腹形状をもって延び出すベローズ部72が、一体的に形
成されていると共に、該ベローズ部72の開口周縁部に
は、径方向外方に向って延び出す外フランジ部74が、
一体的に形成されている。
る大径部68内に、鋼板等の金属板にて形成された振動
板70が配設されている。この振動板70は、円板形状
を呈しており、その外周縁部には、軸方向一方の側に蛇
腹形状をもって延び出すベローズ部72が、一体的に形
成されていると共に、該ベローズ部72の開口周縁部に
は、径方向外方に向って延び出す外フランジ部74が、
一体的に形成されている。
【0036】また、そこにおいて、かかる振動板70
は、ゴム弾性体14が固着された第二の取付金具12に
おける小径部66側の内径:φaよりも大きな外径:φ
bをもって、形成されている。
は、ゴム弾性体14が固着された第二の取付金具12に
おける小径部66側の内径:φaよりも大きな外径:φ
bをもって、形成されている。
【0037】そうして、かかる振動板70は、その外フ
ランジ部74を、第二の取付金具12における大径部6
8側の軸方向端面と、支持金具56のフランジ部54と
の重ね合わせ面間で挟持されることにより、該第二の取
付金具12の軸直角方向に広がる状態で、配設されてい
る。それによって、かかる第二の支持金具12の開口部
が閉塞されており、以て、受圧室38が形成されてい
る。
ランジ部74を、第二の取付金具12における大径部6
8側の軸方向端面と、支持金具56のフランジ部54と
の重ね合わせ面間で挟持されることにより、該第二の取
付金具12の軸直角方向に広がる状態で、配設されてい
る。それによって、かかる第二の支持金具12の開口部
が閉塞されており、以て、受圧室38が形成されてい
る。
【0038】すなわち、この振動板70にあっては、第
二の取付金具12によって支持されており、ベローズ部
72の伸縮変形に基づいて、第二の取付金具12に対す
る軸方向での変位が許容され得るようになっているので
ある。なお、振動板70自体の湾曲変形は出来る限り防
止されることが望ましく、材質等のために十分な剛性が
確保できない場合には、適当な補強板等が、適宜、用い
られることとなる。
二の取付金具12によって支持されており、ベローズ部
72の伸縮変形に基づいて、第二の取付金具12に対す
る軸方向での変位が許容され得るようになっているので
ある。なお、振動板70自体の湾曲変形は出来る限り防
止されることが望ましく、材質等のために十分な剛性が
確保できない場合には、適当な補強板等が、適宜、用い
られることとなる。
【0039】一方、かかる振動板70を挟んで、受圧室
38の反対側に位置する、支持金具56の内部には、振
動板70を駆動するための駆動手段が収容配置されてい
る。この駆動手段は、円形ロッド状を呈する磁歪素子7
6を備えている。また、この磁歪素子76の軸方向両端
部には、それぞれ鉄等の強磁性材料にて形成された上下
のヨーク78,80が、それぞれ組み付けられている。
これら上下のヨーク78,80は、何れも、全体として
略円板形状を有していると共に、その一方の面上に、軸
方向中央部において突出する円形突部82と、外周縁部
において突出する環状突部84とを、一体的に備えてお
り、磁歪素子76の軸方向両端面に対して、各々の円形
突部82の突出端面が当接せしめられることにより、互
いに軸方向に重ね合わされて、組み付けられている。
38の反対側に位置する、支持金具56の内部には、振
動板70を駆動するための駆動手段が収容配置されてい
る。この駆動手段は、円形ロッド状を呈する磁歪素子7
6を備えている。また、この磁歪素子76の軸方向両端
部には、それぞれ鉄等の強磁性材料にて形成された上下
のヨーク78,80が、それぞれ組み付けられている。
これら上下のヨーク78,80は、何れも、全体として
略円板形状を有していると共に、その一方の面上に、軸
方向中央部において突出する円形突部82と、外周縁部
において突出する環状突部84とを、一体的に備えてお
り、磁歪素子76の軸方向両端面に対して、各々の円形
突部82の突出端面が当接せしめられることにより、互
いに軸方向に重ね合わされて、組み付けられている。
【0040】また、磁歪素子76の外側には、それを取
り巻くように巻回されたコイル86が、上下のヨーク7
8,80間に配設されている。このコイル86は、樹脂
やアルミニウム等の非磁性材料からなるボビン88が、
磁歪素子76の外周面に対して所定間隙を隔てて外挿位
置せしめられた状態で、下側のヨーク80に対して、接
着剤やボルト等によって固着されている。また、かかる
コイル86のボビン88と上側のヨーク78との間に
も、所定の間隙が形成されている。それによって、磁歪
素子76における軸方向の伸縮変形が、コイル86にて
阻害されることなく、許容され得るようになっているの
である。
り巻くように巻回されたコイル86が、上下のヨーク7
8,80間に配設されている。このコイル86は、樹脂
やアルミニウム等の非磁性材料からなるボビン88が、
磁歪素子76の外周面に対して所定間隙を隔てて外挿位
置せしめられた状態で、下側のヨーク80に対して、接
着剤やボルト等によって固着されている。また、かかる
コイル86のボビン88と上側のヨーク78との間に
も、所定の間隙が形成されている。それによって、磁歪
素子76における軸方向の伸縮変形が、コイル86にて
阻害されることなく、許容され得るようになっているの
である。
【0041】更にまた、コイル86の外側には、磁歪素
子76およびコイル86の周りを囲むように、円筒形状
の永久磁石90が配設されている。この永久磁石90
は、軸方向両端部分に磁極部を有するものであり、上下
のヨーク78,80における環状突部84,84の対向
面間に介装されている。そして、その軸方向下端面が、
下側のヨーク80の環状突部84の突出端面に対して固
着されている一方、軸方向上端面が、上側のヨーク78
の環状突部84の突出端面に対して所定間隙を隔てて対
向位置せしめられて、磁歪素子76における軸方向の伸
縮変形を許容し得る状態で、配設されている。
子76およびコイル86の周りを囲むように、円筒形状
の永久磁石90が配設されている。この永久磁石90
は、軸方向両端部分に磁極部を有するものであり、上下
のヨーク78,80における環状突部84,84の対向
面間に介装されている。そして、その軸方向下端面が、
下側のヨーク80の環状突部84の突出端面に対して固
着されている一方、軸方向上端面が、上側のヨーク78
の環状突部84の突出端面に対して所定間隙を隔てて対
向位置せしめられて、磁歪素子76における軸方向の伸
縮変形を許容し得る状態で、配設されている。
【0042】すなわち、かくの如く、磁歪素子76、上
下のヨーク78,80、コイル86および永久磁石90
によって構成された駆動手段にあっては、コイル86へ
の通電によって生ぜしめられる磁界が磁歪素子76に及
ぼされることとなり、以て、かかる磁歪素子76に対し
て変形(軸方向の伸縮)が惹起せしめられるようになっ
ているのである。なお、そこにおいて、かかる磁歪素子
76としては、アルフェロ等の一般的な磁性材料を用い
ることも可能であるが、特に、テルビウム(Tb)等の
希土類元素を含む磁性材料が、磁歪量(変位量)が大き
いことから好適に用いられることとなる。
下のヨーク78,80、コイル86および永久磁石90
によって構成された駆動手段にあっては、コイル86へ
の通電によって生ぜしめられる磁界が磁歪素子76に及
ぼされることとなり、以て、かかる磁歪素子76に対し
て変形(軸方向の伸縮)が惹起せしめられるようになっ
ているのである。なお、そこにおいて、かかる磁歪素子
76としては、アルフェロ等の一般的な磁性材料を用い
ることも可能であるが、特に、テルビウム(Tb)等の
希土類元素を含む磁性材料が、磁歪量(変位量)が大き
いことから好適に用いられることとなる。
【0043】また、かかる駆動手段においては、上下の
ヨーク78,80と磁歪素子76とによって、永久磁石
90の両磁極部を磁気的に接続する閉磁路形態の磁路が
構成されている。それによって、かかる永久磁石90に
よる磁力が、磁歪素子76に対して効率的に及ぼされて
いるのであり、以て、該磁歪素子76に対して、バイア
ス磁界が及ぼされている。即ち、このようなバイアス磁
界を及ぼすことにより、磁歪素子76における磁歪感度
の向上が図られると共に、該磁歪素子76に対して交番
磁界を及ぼすことによって、正負の伸縮を有利に得るこ
とが可能となるという利点がある。
ヨーク78,80と磁歪素子76とによって、永久磁石
90の両磁極部を磁気的に接続する閉磁路形態の磁路が
構成されている。それによって、かかる永久磁石90に
よる磁力が、磁歪素子76に対して効率的に及ぼされて
いるのであり、以て、該磁歪素子76に対して、バイア
ス磁界が及ぼされている。即ち、このようなバイアス磁
界を及ぼすことにより、磁歪素子76における磁歪感度
の向上が図られると共に、該磁歪素子76に対して交番
磁界を及ぼすことによって、正負の伸縮を有利に得るこ
とが可能となるという利点がある。
【0044】そして、かくの如き駆動手段は、振動板7
0と支持金具56の底壁部60との間に介装されて、上
側のヨーク78が振動板70に対して、下側のヨーク8
0が底壁部60に対して、それぞれ当接固定されて配設
せしめられている。また、そのような配設状態下では、
振動板70の背面に上側のヨーク78が圧接されて、該
振動板70が上方に押し上げられており、それによっ
て、磁歪素子76に対して、ベローズ部72の弾性力に
基づく、軸方向の加圧力(プレ・コンプレッション)が
及ぼされている。即ち、このようなプレ・コンプレッシ
ョンを及ぼすことにより、磁歪素子76における磁歪感
度の向上が図られることとなり、大きな変位量を確保す
ることが可能となるのである。
0と支持金具56の底壁部60との間に介装されて、上
側のヨーク78が振動板70に対して、下側のヨーク8
0が底壁部60に対して、それぞれ当接固定されて配設
せしめられている。また、そのような配設状態下では、
振動板70の背面に上側のヨーク78が圧接されて、該
振動板70が上方に押し上げられており、それによっ
て、磁歪素子76に対して、ベローズ部72の弾性力に
基づく、軸方向の加圧力(プレ・コンプレッション)が
及ぼされている。即ち、このようなプレ・コンプレッシ
ョンを及ぼすことにより、磁歪素子76における磁歪感
度の向上が図られることとなり、大きな変位量を確保す
ることが可能となるのである。
【0045】従って、上述の如き構造とされた本実施例
のエンジンマウントにおいては、コイル86に交番電流
を通電することにより、該コイルの磁気作用によって、
磁歪素子76に対して、コイル86への通電電流に略比
例した磁界が及ぼされることとなるところから、かかる
磁歪素子76が伸縮変形せしめられて、その変形が振動
板70に及ぼされることにより、該振動板70が、受圧
室38の容積を変化させる方向に駆動せしめられること
となる。それ故、このコイル68に対する通電電流を制
御し、振動板70を加振することにより、受圧室38の
内圧を制御することができるのであり、それによって、
マウントの防振特性を、防振すべき振動に応じて、適
宜、変更することが可能となるのである。
のエンジンマウントにおいては、コイル86に交番電流
を通電することにより、該コイルの磁気作用によって、
磁歪素子76に対して、コイル86への通電電流に略比
例した磁界が及ぼされることとなるところから、かかる
磁歪素子76が伸縮変形せしめられて、その変形が振動
板70に及ぼされることにより、該振動板70が、受圧
室38の容積を変化させる方向に駆動せしめられること
となる。それ故、このコイル68に対する通電電流を制
御し、振動板70を加振することにより、受圧室38の
内圧を制御することができるのであり、それによって、
マウントの防振特性を、防振すべき振動に応じて、適
宜、変更することが可能となるのである。
【0046】しかも、かかるエンジンマウントにおいて
は、振動板70の面積が、振動入力時に受圧室38に内
圧変動を生ぜしめる有効ピストン面積に比して、十分に
大きく確保され得ることから、前記第一の実施例と同
様、磁歪素子76の変位量が小さくても、かかる振動板
70によって、実質的に、その変位によって発揮される
受圧室38の内圧変化量が増幅されて有利に確保され得
ることとなる。
は、振動板70の面積が、振動入力時に受圧室38に内
圧変動を生ぜしめる有効ピストン面積に比して、十分に
大きく確保され得ることから、前記第一の実施例と同
様、磁歪素子76の変位量が小さくても、かかる振動板
70によって、実質的に、その変位によって発揮される
受圧室38の内圧変化量が増幅されて有利に確保され得
ることとなる。
【0047】そして、それ故、本実施例のエンジンマウ
ントによれば、応答速度に優れ、制御が容易であり、且
つ大きな駆動力を容易に得ることができるといった磁歪
素子の利点を十分に確保しつつ、変形量が小さいという
磁歪素子の特質に起因する欠点を効果的に軽減乃至は解
消せしめることができるのであり、それによって、受圧
室38の内圧制御による防振特性の切換えを有効に行な
うことが可能となり、以て、目的とする防振効果を十分
に且つ安定して得ることができるのである。
ントによれば、応答速度に優れ、制御が容易であり、且
つ大きな駆動力を容易に得ることができるといった磁歪
素子の利点を十分に確保しつつ、変形量が小さいという
磁歪素子の特質に起因する欠点を効果的に軽減乃至は解
消せしめることができるのであり、それによって、受圧
室38の内圧制御による防振特性の切換えを有効に行な
うことが可能となり、以て、目的とする防振効果を十分
に且つ安定して得ることができるのである。
【0048】また、本実施例のエンジンマウントにあっ
ては、磁歪素子76に対して、軸方向(伸縮変位方向)
のプレ・コンプレッションが加えられていると共に、バ
イアス磁界が及ぼされていることから、磁歪素子76の
変位量、延いては振動板70の変位量を、より一層効率
的に得ることができる等という利点も有しているのであ
る。
ては、磁歪素子76に対して、軸方向(伸縮変位方向)
のプレ・コンプレッションが加えられていると共に、バ
イアス磁界が及ぼされていることから、磁歪素子76の
変位量、延いては振動板70の変位量を、より一層効率
的に得ることができる等という利点も有しているのであ
る。
【0049】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0050】例えば、前記実施例では、流体室(受圧室
38)に対して、オリフィス通路52を通じて連通され
た平衡室40が設けられていたが、それらオリフィス通
路や平衡室を有しない構造のマウント装置に対しても、
本発明は、有利に適用され得るものである。
38)に対して、オリフィス通路52を通じて連通され
た平衡室40が設けられていたが、それらオリフィス通
路や平衡室を有しない構造のマウント装置に対しても、
本発明は、有利に適用され得るものである。
【0051】また、前記実施例では、電歪素子58およ
び磁歪素子76に対して、何れも、軸方向の圧縮荷重が
及ぼされていたが、そのような圧縮荷重は、必ずしも加
える必要はない。
び磁歪素子76に対して、何れも、軸方向の圧縮荷重が
及ぼされていたが、そのような圧縮荷重は、必ずしも加
える必要はない。
【0052】更にまた、振動板を第二の取付金具に対し
て変位可能に支持せしめる手段として、前記実施例で
は、ゴム(36)や金属ベローズ(72)を用いたもの
を具体的として示したが、その他、金属やFRP製の板
ばね等を用いることも可能である。
て変位可能に支持せしめる手段として、前記実施例で
は、ゴム(36)や金属ベローズ(72)を用いたもの
を具体的として示したが、その他、金属やFRP製の板
ばね等を用いることも可能である。
【0053】さらに、第二の取付金具12におけるゴム
弾性体が固着される小径側の開口部面積と振動板との面
積比は、限定的に解釈されるものではなく、防振を目的
とする振動の振幅や要求されるマウントサイズ等を総合
的に考慮して、適宜、決定されるべきものである。
弾性体が固着される小径側の開口部面積と振動板との面
積比は、限定的に解釈されるものではなく、防振を目的
とする振動の振幅や要求されるマウントサイズ等を総合
的に考慮して、適宜、決定されるべきものである。
【0054】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用エンジンマウントに対して適用したものの具体例を示
したが、その他、自動車用ボデーマウントやデフマウン
ト、或いは自動車以外の各種装置におけるマウント装置
に対しても、同様に、適用され得ることは、勿論であ
る。
用エンジンマウントに対して適用したものの具体例を示
したが、その他、自動車用ボデーマウントやデフマウン
ト、或いは自動車以外の各種装置におけるマウント装置
に対しても、同様に、適用され得ることは、勿論であ
る。
【0055】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0056】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式マウント装置にあって
は、振動板の面積が、振動入力時に流体室に内圧変動を
生ぜしめる有効ピストン面積よりも大きく確保され得る
ことから、歪素子の変形量が小さくても、かかる振動板
によって、実質的に、その変位によって惹起される流体
室の内圧変化量が増幅されて、かかる内圧変化量が有利
に確保され得ることとなる。
に従う構造とされた流体封入式マウント装置にあって
は、振動板の面積が、振動入力時に流体室に内圧変動を
生ぜしめる有効ピストン面積よりも大きく確保され得る
ことから、歪素子の変形量が小さくても、かかる振動板
によって、実質的に、その変位によって惹起される流体
室の内圧変化量が増幅されて、かかる内圧変化量が有利
に確保され得ることとなる。
【0057】それ故、電歪素子や磁歪素子等の変形量が
小さな歪素子を用いても、流体室の内圧変化を十分有効
に制御することができるのであり、そのような歪素子に
おける優れた応答速度や大きな駆動力等の利点と相俟っ
て、防振特性の有効な切換制御が可能となることから、
目的とする防振特性が効果的に発揮され得ることとなる
のである。
小さな歪素子を用いても、流体室の内圧変化を十分有効
に制御することができるのであり、そのような歪素子に
おける優れた応答速度や大きな駆動力等の利点と相俟っ
て、防振特性の有効な切換制御が可能となることから、
目的とする防振特性が効果的に発揮され得ることとなる
のである。
【図1】本発明の一実施例としての自動車用エンジンマ
ウントを示す縦断面図である。
ウントを示す縦断面図である。
【図2】本発明の別の実施例としての自動車用エンジン
マウントを示す縦断面図である。
マウントを示す縦断面図である。
10 第一の取付金具 12 第二の取付金具 14 ゴム弾性体 28 筒金具 30 リング金具 34 振動板 36 支持ゴム 38 受圧室 40 平衡室 56 支持金具 58 電歪素子 60 底壁部 66 小径部 68 大径部 70 振動板 72 ベローズ部 76 磁歪素子 86 コイル
Claims (1)
- 【請求項1】 第一の取付金具を、筒状の第二の取付金
具における軸方向一方の開口部側に所定距離を隔てて配
すると共に、該第一の取付金具と該第二の取付金具と
を、それらの間に介装されたゴム弾性体にて連結する一
方、かかる第二の取付金具における軸方向他方の開口部
側を拡大し、かかる拡大された開口部に、該第二の取付
金具における前記ゴム弾性体が固着された側の開口部よ
りも大きな面積を有する振動板を変位可能に配して、該
開口部を閉塞せしめることにより、壁部の一部が前記ゴ
ム弾性体および前記振動板にて構成されて、内部に所定
の非圧縮性流体が封入された流体室を形成し、更に、前
記第二の取付金具に対して、前記振動板の背後に位置す
る支持部を設けて、それら振動板と支持部との間に、外
部から及ぼされる電界又は磁界の変化によって伸縮変形
する歪素子を配設せしめ、かかる歪素子を介して、前記
振動板を該支持部に連結せしめたことを特徴とする流体
封入式マウント装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3356936A JP2510919B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 流体封入式マウント装置 |
US07/989,516 US5356123A (en) | 1991-12-24 | 1992-12-11 | Elastic mount having fluid chamber partially defined by oscillating plate actuated by electrostrictive/magnetostrictive element |
US08/220,015 US5366211A (en) | 1991-12-24 | 1994-03-30 | Elastic mount having fluid chamber partially defined by oscillating plate actuated by electrostrictive/magnetostrictive element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3356936A JP2510919B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 流体封入式マウント装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05172180A true JPH05172180A (ja) | 1993-07-09 |
JP2510919B2 JP2510919B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=18451521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3356936A Expired - Lifetime JP2510919B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 流体封入式マウント装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5356123A (ja) |
JP (1) | JP2510919B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5571264A (en) * | 1994-06-28 | 1996-11-05 | Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha | Fluid sealed type antivibration rubber device |
US5772189A (en) * | 1995-06-15 | 1998-06-30 | Yamashita Rubber Kabuskiki Kaisha | Antivibration rubber device |
JP2015505014A (ja) * | 2012-08-15 | 2015-02-16 | ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. | マウント装置 |
Families Citing this family (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3016060B2 (ja) * | 1993-04-28 | 2000-03-06 | 本田技研工業株式会社 | 防振マウント装置 |
US5626332A (en) * | 1994-07-29 | 1997-05-06 | Harris Corporation | Vibration isolation system using plural signals for control |
JP3336781B2 (ja) * | 1994-12-22 | 2002-10-21 | 日産自動車株式会社 | 防振支持装置 |
JP3399138B2 (ja) * | 1995-02-24 | 2003-04-21 | 日産自動車株式会社 | 防振支持装置 |
JP3407465B2 (ja) * | 1995-03-31 | 2003-05-19 | 株式会社豊田中央研究所 | 液体封入式防振装置 |
DE19517630C2 (de) * | 1995-05-13 | 1997-10-09 | Metzeler Gimetall Ag | Aktiver Schwingungstilger |
US5615868A (en) * | 1995-10-04 | 1997-04-01 | Bolt Beranek And Newman Inc. | Active pneumatic mount |
JP3713765B2 (ja) * | 1995-10-06 | 2005-11-09 | 日産自動車株式会社 | 防振支持装置 |
US5609353A (en) * | 1996-01-11 | 1997-03-11 | Ford Motor Company | Method and apparatus for varying the stiffness of a suspension bushing |
US6003849A (en) * | 1997-03-04 | 1999-12-21 | Honeywell Inc. | Hybrid isolator and structural control actuator strut |
US5974856A (en) * | 1997-05-27 | 1999-11-02 | Ford Global Technologies, Inc. | Method for allowing rapid evaluation of chassis elastomeric devices in motor vehicles |
US5814999A (en) * | 1997-05-27 | 1998-09-29 | Ford Global Technologies, Inc. | Method and apparatus for measuring displacement and force |
US6082719A (en) * | 1998-05-12 | 2000-07-04 | Trw Inc. | Spacecraft antenna vibration control damper |
FR2793859B1 (fr) * | 1999-05-17 | 2001-08-03 | Hutchinson | Support antivibratoire hydraulique actif, et systeme antivibratoire actif comportant un tel support |
JP2002106633A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Tokai Rubber Ind Ltd | 防振用アクチュエータおよびそれを用いた能動型防振装置 |
DE10324245A1 (de) * | 2003-05-28 | 2004-12-16 | Bayerische Motoren Werke Ag | Hydraulisch bedämpftes Lager, insbesondere Motorlager |
JP4120828B2 (ja) * | 2004-06-30 | 2008-07-16 | 東海ゴム工業株式会社 | 流体封入式能動型防振装置 |
DE102008050330B3 (de) * | 2008-10-07 | 2010-06-02 | Voith Patent Gmbh | Aktive Schwingungsdämpfungsvorrichtung |
DE102009043939A1 (de) | 2009-09-03 | 2011-03-10 | Contitech Luftfedersysteme Gmbh | Hydrolager |
JP5616563B2 (ja) | 2011-07-12 | 2014-10-29 | ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. | 振動源を支持する液圧マウント装置 |
CN112498750B (zh) * | 2020-11-12 | 2022-05-27 | 上海宇航系统工程研究所 | 一种低冲击空间对接电磁密封装置 |
DE102020216108A1 (de) * | 2020-12-17 | 2022-06-23 | Contitech Vibration Control Gmbh | Elastische Lagerung |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS608540A (ja) * | 1983-06-27 | 1985-01-17 | Nissan Motor Co Ltd | 防振装置 |
JPS62288741A (ja) * | 1986-06-06 | 1987-12-15 | Tokai Rubber Ind Ltd | パワ−ユニツトのマウンテイング装置 |
DE3821368A1 (de) * | 1988-06-24 | 1989-12-28 | Audi Ag | Schwingungsdaempfende und schwingungskompensierende lageranordnung |
FR2666858B2 (fr) * | 1990-01-30 | 1992-12-31 | Hutchinson | Perfectionnements aux dispositifs antivibratoires hydrauliques. |
US5126618A (en) * | 1990-03-06 | 1992-06-30 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Longitudinal-effect type laminar piezoelectric/electrostrictive driver, and printing actuator using the driver |
DE4021038A1 (de) * | 1990-07-02 | 1992-01-16 | Metzeler Gimetall Ag | Aktives, hydraulisch daempfendes motorlager |
JPH04145241A (ja) * | 1990-10-03 | 1992-05-19 | Mazda Motor Corp | エンジンマウント装置 |
FR2675871B1 (fr) * | 1991-04-29 | 1995-02-17 | Hutchinson | Perfectionnements apportes aux dispositifs antivibratoires hydrauliques. |
JP2902834B2 (ja) * | 1991-10-09 | 1999-06-07 | 本田技研工業株式会社 | 自己伸縮型マウント |
JP2538468B2 (ja) * | 1991-12-06 | 1996-09-25 | 東海ゴム工業株式会社 | 流体封入式防振装置 |
FR2688844B1 (fr) * | 1992-03-20 | 1994-06-10 | Hutchinson | Perfectionnements aux dispositifs antivibratoires hydrauliques. |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP3356936A patent/JP2510919B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-12-11 US US07/989,516 patent/US5356123A/en not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-03-30 US US08/220,015 patent/US5366211A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5967500A (en) * | 1994-03-01 | 1999-10-19 | Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha | Antivibration rubber device |
US5571264A (en) * | 1994-06-28 | 1996-11-05 | Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha | Fluid sealed type antivibration rubber device |
US5772189A (en) * | 1995-06-15 | 1998-06-30 | Yamashita Rubber Kabuskiki Kaisha | Antivibration rubber device |
JP2015505014A (ja) * | 2012-08-15 | 2015-02-16 | ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. | マウント装置 |
CN104583640A (zh) * | 2012-08-15 | 2015-04-29 | 北京京西重工有限公司 | 悬架装置 |
US9440524B2 (en) | 2012-08-15 | 2016-09-13 | Beijingwest Industries, Co., Ltd. | Mount apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5356123A (en) | 1994-10-18 |
US5366211A (en) | 1994-11-22 |
JP2510919B2 (ja) | 1996-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2510919B2 (ja) | 流体封入式マウント装置 | |
JP3692815B2 (ja) | 流体封入式能動型防振装置 | |
US6588737B2 (en) | Fluid-filled active vibration damping device and method of producing the same | |
JP2002106633A (ja) | 防振用アクチュエータおよびそれを用いた能動型防振装置 | |
JP3620368B2 (ja) | 流体封入式能動的マウント | |
JP2538468B2 (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JP3503288B2 (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JPH05149372A (ja) | 流体封入式筒型防振装置 | |
JP3518095B2 (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JP2618784B2 (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JP3804225B2 (ja) | 防振ブッシュ付きアーム部材 | |
JP3619056B2 (ja) | 能動型防振装置 | |
JP3778013B2 (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JP3873618B2 (ja) | 能動型防振用加振器およびそれを用いた能動型防振装置 | |
JP2510914B2 (ja) | 流体封入式マウント装置 | |
JP3384021B2 (ja) | 流体封入式マウント装置の制御方法 | |
JP3198608B2 (ja) | 流体封入式マウント装置 | |
JP3620369B2 (ja) | 流体封入式能動的マウント | |
JP3116558B2 (ja) | 位相変換型流体封入式防振装置 | |
JPH0642576A (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JP3480097B2 (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JP2827844B2 (ja) | 流体封入式マウント装置 | |
JP2006255649A (ja) | 電磁式アクチュエータとそれを用いた能動型制振器および流体封入式能動型マウント | |
JP2865519B2 (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JPH11125302A (ja) | 流体封入式内圧制御型防振装置 |