JPH05167220A - 配線板の製造法 - Google Patents
配線板の製造法Info
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- JPH05167220A JPH05167220A JP32882691A JP32882691A JPH05167220A JP H05167220 A JPH05167220 A JP H05167220A JP 32882691 A JP32882691 A JP 32882691A JP 32882691 A JP32882691 A JP 32882691A JP H05167220 A JPH05167220 A JP H05167220A
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Landscapes
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
- Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】絶縁信頼性が高く、80μm以下の微細な配線
を有する配線板を製造する。 【構成】銅層11、ニッケル層12、銅層13、ニッケ
ル層14からなる金属箔1を樹脂基材と積層後、銅層1
1、ニッケル層12を溶解除去し、1〜10μmの銅層
13と0.1〜1μmの耐電食性の金属層であるニッケ
ル層14を有する積層板を得、この積層板に穴あけ加
工、配線加工を施す。
を有する配線板を製造する。 【構成】銅層11、ニッケル層12、銅層13、ニッケ
ル層14からなる金属箔1を樹脂基材と積層後、銅層1
1、ニッケル層12を溶解除去し、1〜10μmの銅層
13と0.1〜1μmの耐電食性の金属層であるニッケ
ル層14を有する積層板を得、この積層板に穴あけ加
工、配線加工を施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線板の製造法に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、配線板の製造には、配線形成性と
銅箔の取り扱い易さの関係から、18〜35μmの厚さ
の銅箔が一般的に用いられてきた。しかし、最近の高密
度化への対応から、2.54mmピッチの部品穴の間に
5本配線も行なわれるようになり、微細配線形成に有利
な5〜12μm厚さの極薄銅箔も検討され始めているこ
とが、日刊工業新聞社発行の雑誌「電子技術」1991
−6月別冊、33、8、P70等により知られている。
特に5〜9μm厚さの極薄銅箔では、取り扱い性の点か
らアルミキャリア付きのものが一般的であることも同雑
誌のP101、表1に記載されている。
銅箔の取り扱い易さの関係から、18〜35μmの厚さ
の銅箔が一般的に用いられてきた。しかし、最近の高密
度化への対応から、2.54mmピッチの部品穴の間に
5本配線も行なわれるようになり、微細配線形成に有利
な5〜12μm厚さの極薄銅箔も検討され始めているこ
とが、日刊工業新聞社発行の雑誌「電子技術」1991
−6月別冊、33、8、P70等により知られている。
特に5〜9μm厚さの極薄銅箔では、取り扱い性の点か
らアルミキャリア付きのものが一般的であることも同雑
誌のP101、表1に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】微細配線を形成するた
めに、積層時の銅箔として、アルミキャリア付き銅箔を
用いた場合、表面のアルミを完全に除去する必要があ
る。その方法として、機械的に引き剥して除去する方法
と溶解除去する方法がある。機械的に引き剥して除去す
る場合、完全に除去することが困難であり、酸もしくは
アルカリで溶解除去する場合は、大量の水素が発生し危
険であるという問題点があった。また、アルミキャリア
付き銅箔の場合、基材と接する面の凹凸の大きさが、銅
箔部分の厚さで制限されるため、銅箔厚さを薄くする
程、銅箔の引き剥し強さが低下するという問題があっ
た。また、銅を配線に用いた場合、微細配線を形成した
配線板において、配線から銅イオンが溶けだし、絶縁信
頼性を低下させる課題があった。本発明は、大量の水素
を発生させることなく、銅箔の引き剥がし強さも良好で
あり、絶縁信頼性も高い配線板の製造法を提供するもの
であり、特に、80μm巾以下の微細配線を含む配線板
の製造法を提供することを目的としている。
めに、積層時の銅箔として、アルミキャリア付き銅箔を
用いた場合、表面のアルミを完全に除去する必要があ
る。その方法として、機械的に引き剥して除去する方法
と溶解除去する方法がある。機械的に引き剥して除去す
る場合、完全に除去することが困難であり、酸もしくは
アルカリで溶解除去する場合は、大量の水素が発生し危
険であるという問題点があった。また、アルミキャリア
付き銅箔の場合、基材と接する面の凹凸の大きさが、銅
箔部分の厚さで制限されるため、銅箔厚さを薄くする
程、銅箔の引き剥し強さが低下するという問題があっ
た。また、銅を配線に用いた場合、微細配線を形成した
配線板において、配線から銅イオンが溶けだし、絶縁信
頼性を低下させる課題があった。本発明は、大量の水素
を発生させることなく、銅箔の引き剥がし強さも良好で
あり、絶縁信頼性も高い配線板の製造法を提供するもの
であり、特に、80μm巾以下の微細配線を含む配線板
の製造法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の製造法は、エッ
チング条件の異なる2種の金属層と、銅層と、耐電食性
の金属層の4層からなる金属箔を、基材と積層し基板を
作製する工程、選択的エッチングにより前記エッチング
条件の異なる2種の金属層を溶解除去する工程、基板に
穴あけをする工程、基板の穴壁及び基板表面の少なくと
も一部にめっきを行なう工程、基板表面の不要な金属部
分をエッチング除去する工程を含むことを特徴とする。
チング条件の異なる2種の金属層と、銅層と、耐電食性
の金属層の4層からなる金属箔を、基材と積層し基板を
作製する工程、選択的エッチングにより前記エッチング
条件の異なる2種の金属層を溶解除去する工程、基板に
穴あけをする工程、基板の穴壁及び基板表面の少なくと
も一部にめっきを行なう工程、基板表面の不要な金属部
分をエッチング除去する工程を含むことを特徴とする。
【0005】図1の実施例により、本発明の詳細な説明
を行なう。金属箔として、選択的エッチングが可能な2
金属層(図中の11、12、)銅層13、耐電食性の金
属層14からなる金属箔1を用意する。選択的エッチン
グが可能な金属層11は、金属箔の支持体の役割と、積
層時の銅箔の接着強度を向上させるための凹凸形状を持
たす役割を担っており、厚さの下限は5μm以上、より
望ましくは10μm以上である。厚さの上限は、経済的
な面から70μm以下、より望ましくは、35μm以下
である。選択的エッチングが可能な金属層12は、選択
的エッチングが可能な金属層11のエッチング時に停止
層の役割を担うと共に、次に銅層13を残して溶解除去
が可能なことが必要である。経済的には厚さは薄い程良
く、最小値はピンホール等の欠陥の有無によって決ま
る。望ましい厚さは、0.1〜5μmであり、より望ま
しくは、0.3〜2μmである。銅層13は、選択的エ
ッチング可能な金属層11、12を除去した後に、その
後の配線層形成のための下地の役割と、基板穴あけ時の
基材保護の役割を担っている。微細配線形成のために
は、銅層13の厚さは薄い程良く、基材保護のためには
厚い方が良い。両者を満たす望ましい厚さは、1〜10
μmであり、より望ましくは、3〜5μmである。耐電
食性の金属層14は、銅に比べ基材中へイオンが移動し
にくい金属の層であり、絶縁信頼性を向上させる役割を
担う。この厚さは、0.1〜1μmの厚さで充分であ
り、それ以上の厚さは不必要である。選択的エッチング
可能な金属層11、12及び耐電食性の金属層14に用
いることのできる材料は、上記に述べた役割を果たしう
る金属の組合せならば制限はないが、11〜14の金属
層が電気めっきによって順次形成できる金属の組合せが
特に適する。従来の銅箔の製造法、及び配線板の製造法
の適合性からすると、選択的エッチング可能な金属層1
1、12としては、この順に銅、ニッケルが適してお
り、耐電食性の金属層14としては、ニッケルが適して
いる。
を行なう。金属箔として、選択的エッチングが可能な2
金属層(図中の11、12、)銅層13、耐電食性の金
属層14からなる金属箔1を用意する。選択的エッチン
グが可能な金属層11は、金属箔の支持体の役割と、積
層時の銅箔の接着強度を向上させるための凹凸形状を持
たす役割を担っており、厚さの下限は5μm以上、より
望ましくは10μm以上である。厚さの上限は、経済的
な面から70μm以下、より望ましくは、35μm以下
である。選択的エッチングが可能な金属層12は、選択
的エッチングが可能な金属層11のエッチング時に停止
層の役割を担うと共に、次に銅層13を残して溶解除去
が可能なことが必要である。経済的には厚さは薄い程良
く、最小値はピンホール等の欠陥の有無によって決ま
る。望ましい厚さは、0.1〜5μmであり、より望ま
しくは、0.3〜2μmである。銅層13は、選択的エ
ッチング可能な金属層11、12を除去した後に、その
後の配線層形成のための下地の役割と、基板穴あけ時の
基材保護の役割を担っている。微細配線形成のために
は、銅層13の厚さは薄い程良く、基材保護のためには
厚い方が良い。両者を満たす望ましい厚さは、1〜10
μmであり、より望ましくは、3〜5μmである。耐電
食性の金属層14は、銅に比べ基材中へイオンが移動し
にくい金属の層であり、絶縁信頼性を向上させる役割を
担う。この厚さは、0.1〜1μmの厚さで充分であ
り、それ以上の厚さは不必要である。選択的エッチング
可能な金属層11、12及び耐電食性の金属層14に用
いることのできる材料は、上記に述べた役割を果たしう
る金属の組合せならば制限はないが、11〜14の金属
層が電気めっきによって順次形成できる金属の組合せが
特に適する。従来の銅箔の製造法、及び配線板の製造法
の適合性からすると、選択的エッチング可能な金属層1
1、12としては、この順に銅、ニッケルが適してお
り、耐電食性の金属層14としては、ニッケルが適して
いる。
【0006】上記の金属箔1と基材2を積層する(図
1、(b))。基材2としては、一般的な樹脂系材料な
らば、特に制限はないが、特にガラス布入エポキシ樹脂
や、ガラス布入りポリイミド樹脂が適している。多層配
線を形成する場合には、予め配線加工した内層配線層を
共に積層する。
1、(b))。基材2としては、一般的な樹脂系材料な
らば、特に制限はないが、特にガラス布入エポキシ樹脂
や、ガラス布入りポリイミド樹脂が適している。多層配
線を形成する場合には、予め配線加工した内層配線層を
共に積層する。
【0007】このようにしてできた積層物の選択的エッ
チング可能な金属層11、12の溶解除去(図1
(c)、(d))と穴あけ(図1(e))行なう。な
お、図1では、溶解除去後に穴あけをした例を示してい
るが、先に穴あけをしても良く、また、選択的エッチン
グ可能な金属層11の溶解除去後に穴あけをしても良
い。
チング可能な金属層11、12の溶解除去(図1
(c)、(d))と穴あけ(図1(e))行なう。な
お、図1では、溶解除去後に穴あけをした例を示してい
るが、先に穴あけをしても良く、また、選択的エッチン
グ可能な金属層11の溶解除去後に穴あけをしても良
い。
【0008】この後、図1では、パターンめっきを行な
う方法を示しており、有機系レジスト4でパターンを形
成後、銅めっき5と金属系エッチングレジスト6のめっ
きを行なう(図1(g))。金属系エッチングレジスト
としては、はんだや、ニッケル、錫、金を用いることが
できる。
う方法を示しており、有機系レジスト4でパターンを形
成後、銅めっき5と金属系エッチングレジスト6のめっ
きを行なう(図1(g))。金属系エッチングレジスト
としては、はんだや、ニッケル、錫、金を用いることが
できる。
【0009】この後、有機系レジスト4を除去し、不要
部分の銅層の除去と、耐電食層の除去を行なう(図1
(j))。金属系エッチングレジストは、必要に応じて
除去を行なえば良い。
部分の銅層の除去と、耐電食層の除去を行なう(図1
(j))。金属系エッチングレジストは、必要に応じて
除去を行なえば良い。
【0010】なお、図1は、(f)以下、直接にパター
ンめっきを行なう方法を示したが、穴壁含め、基板全体
にパネルめっきをした後、不要部分をエッチング除去し
ても良いし、パネルめっきとパターンめっきを併用して
も良い。
ンめっきを行なう方法を示したが、穴壁含め、基板全体
にパネルめっきをした後、不要部分をエッチング除去し
ても良いし、パネルめっきとパターンめっきを併用して
も良い。
【0011】耐電食性をより向上させるためには、上記
の穴壁への銅めっきに先立ち、ニッケルめっきを施して
おくことが良く、その厚さは、0.1μm以上必要であ
り、1μm以下で充分である。
の穴壁への銅めっきに先立ち、ニッケルめっきを施して
おくことが良く、その厚さは、0.1μm以上必要であ
り、1μm以下で充分である。
【0012】
【作用】細い配線中の配線を形成するためには、最終的
なエッチングの厚さを薄くする必要がある。本発明の場
合、エッチング厚さは、穴壁を含め30μmの厚さのパ
ネルめっきを行なっても、銅層が10μmとしてたかだ
か40μmであり、図1に示したような、パターンめっ
きの場合、エッチング厚さは、銅層13の厚さのみとな
り、10μm以下である。上記文献では80μmの配線
形成には、エッチング厚さが45μm以下の必要がある
が、本発明は、これを満たし、容易に微細な配線が形成
できることがわかる。また、耐電食性の金属層が設けら
れているため、微細な配線間隔でも、配線に用いられて
いる金属のイオン化によるマイグレーションが起こりに
くく、絶縁信頼性の高い配線板が得られる。
なエッチングの厚さを薄くする必要がある。本発明の場
合、エッチング厚さは、穴壁を含め30μmの厚さのパ
ネルめっきを行なっても、銅層が10μmとしてたかだ
か40μmであり、図1に示したような、パターンめっ
きの場合、エッチング厚さは、銅層13の厚さのみとな
り、10μm以下である。上記文献では80μmの配線
形成には、エッチング厚さが45μm以下の必要がある
が、本発明は、これを満たし、容易に微細な配線が形成
できることがわかる。また、耐電食性の金属層が設けら
れているため、微細な配線間隔でも、配線に用いられて
いる金属のイオン化によるマイグレーションが起こりに
くく、絶縁信頼性の高い配線板が得られる。
【0013】
【実施例】図1ににもとづいて説明を行なう。選択的エ
ッチング可能な金属層11、12として、それぞれ、銅
30μm、厚さ、ニッケル(含リン)0.5μm厚さ
を、電気めっきにより形成した。この後、銅層13とし
て銅を5μm、耐電食性の金属層としてニッケル(含リ
ン)0.5μm厚さめっきした。なお、11には8〜1
0μmの凹凸を、13には、1〜3μmの凹凸ができる
ような公知の処理を行なった。この金属箔と、ガラス布
入りエポキシを積層接着した(図1(b))。この積層
物の11の銅及び12のニッケルを、それぞれ公知のア
ルカリエッチャント、トップリップAZ(ニッケル剥離
液、奥野製薬株式会社製、商品名)で溶解除去した(図
1(d))。このものに穴あけ後、フォテック、HF4
50(ドライフィルム、日立化成工業株式会社製、商品
名)でパターン形成後(図1(f))、銅めっきを30
μm厚さ、はんだめっきを8μm厚さでそれぞれ電気め
っきした(図1(f))。フォテックHF450を剥離
後、アルカリエッチャントで不要部の銅を除去し(図1
(i))、トップリップAZで、不要部のニッケルを除
去した(図1(j))。このようにして、配線形成を行
なった結果、60μm巾の配線も形成できた。また、銅
箔の引き剥がし強さを測定した結果、1.4Kgf/c
mであった。
ッチング可能な金属層11、12として、それぞれ、銅
30μm、厚さ、ニッケル(含リン)0.5μm厚さ
を、電気めっきにより形成した。この後、銅層13とし
て銅を5μm、耐電食性の金属層としてニッケル(含リ
ン)0.5μm厚さめっきした。なお、11には8〜1
0μmの凹凸を、13には、1〜3μmの凹凸ができる
ような公知の処理を行なった。この金属箔と、ガラス布
入りエポキシを積層接着した(図1(b))。この積層
物の11の銅及び12のニッケルを、それぞれ公知のア
ルカリエッチャント、トップリップAZ(ニッケル剥離
液、奥野製薬株式会社製、商品名)で溶解除去した(図
1(d))。このものに穴あけ後、フォテック、HF4
50(ドライフィルム、日立化成工業株式会社製、商品
名)でパターン形成後(図1(f))、銅めっきを30
μm厚さ、はんだめっきを8μm厚さでそれぞれ電気め
っきした(図1(f))。フォテックHF450を剥離
後、アルカリエッチャントで不要部の銅を除去し(図1
(i))、トップリップAZで、不要部のニッケルを除
去した(図1(j))。このようにして、配線形成を行
なった結果、60μm巾の配線も形成できた。また、銅
箔の引き剥がし強さを測定した結果、1.4Kgf/c
mであった。
【0014】
【発明の効果】本発明により、エッチング条件の異なる
2種の金属層について、金属箔製造時のコスト、エッチ
ング除去時の生産性の最適化をはかるように金属層の組
合わせを選択できる。また、積層時には、金属箔の厚さ
が厚く、取り扱いが容易であり、極薄銅箔付積層板を容
易に得ることができる。また、電気めっきによって形成
すれば、金属箔の製造が容易となり、樹脂層と接着力を
上げるために、現在の銅箔製造で行なわれている凹凸形
状の付与処理を、適用することが容易となる。さらに、
銅層、ニッケル層とすることにより、一般的な銅箔の製
造ラインを適用することが容易となり、生産性が向上
し、配線加工時の製造ラインとの適合性も良い。本発明
により、耐電食性の金属層について、配線板の絶縁信頼
性が向上する。また、ニッケル層を使用することによ
り、比較的低コストで、容易に製造でき、しかも、充分
な耐電食効果を得ることができる。また、穴壁にもニッ
ケルで被覆することにより、配線板のより一層の絶縁信
頼性を得ることができる。
2種の金属層について、金属箔製造時のコスト、エッチ
ング除去時の生産性の最適化をはかるように金属層の組
合わせを選択できる。また、積層時には、金属箔の厚さ
が厚く、取り扱いが容易であり、極薄銅箔付積層板を容
易に得ることができる。また、電気めっきによって形成
すれば、金属箔の製造が容易となり、樹脂層と接着力を
上げるために、現在の銅箔製造で行なわれている凹凸形
状の付与処理を、適用することが容易となる。さらに、
銅層、ニッケル層とすることにより、一般的な銅箔の製
造ラインを適用することが容易となり、生産性が向上
し、配線加工時の製造ラインとの適合性も良い。本発明
により、耐電食性の金属層について、配線板の絶縁信頼
性が向上する。また、ニッケル層を使用することによ
り、比較的低コストで、容易に製造でき、しかも、充分
な耐電食効果を得ることができる。また、穴壁にもニッ
ケルで被覆することにより、配線板のより一層の絶縁信
頼性を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す配線板の製造法の各工
程の断面図である。
程の断面図である。
1 金属箔 11 選択的エッチングが可能な金属箔 12 選択的エッチングが可能な金属層 13 銅層 14 耐電食性の金属層 2 基材 3 穴 4 有機系めっきレジスト 5 銅めっき 6 金属系エッチングレジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中祖 昭士 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】エッチング条件の異なる2種の金属層と、
銅層と、耐電食性の金属層の4層からなる金属箔を、基
材と積層し基板を作製する工程、選択的エッチングによ
り前記エッチング条件の異なる2種の金属層を溶解除去
する工程、基板に穴あけをする工程、基板の穴壁及び基
板表面の少なくとも一部にめっきを行なう工程、基板表
面の不要な金属部分をエッチング除去する工程を含むこ
とを特徴とする配線板の製造法。 - 【請求項2】前記エッチング条件の異なる2種の金属層
と、銅層と、耐電食性の金属層の4層を、順次、電気め
っきによって形成した金属層であることを特徴とする請
求項1に記載の配線板の製造法。 - 【請求項3】前記エッチング条件の異なる2種の金属層
が、前記積層した基板の表面から、順に、銅層、ニッケ
ル層となっていることを特徴とする請求項1または2に
記載の配線板の製造法。 - 【請求項4】前記耐電食性の金属層が、ニッケル層であ
ることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれかに記載
の配線板の製造法。 - 【請求項5】前記基板の穴壁及び基板表面の少なくとも
一部に行なうめっきが、ニッケルめっきと銅めっきの複
層めっきであることを特徴とする請求項1〜4のうちい
ずれかに記載の配線板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32882691A JP2903814B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 配線板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32882691A JP2903814B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 配線板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05167220A true JPH05167220A (ja) | 1993-07-02 |
JP2903814B2 JP2903814B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=18214519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32882691A Expired - Lifetime JP2903814B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 配線板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2903814B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003101194A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Hitachi Chem Co Ltd | プリント配線板の製造方法 |
JP2003101218A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Hitachi Chem Co Ltd | プリント配線板の製造方法 |
JP2007109982A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Ube Ind Ltd | 銅配線ポリイミドフィルムの製造方法 |
-
1991
- 1991-12-12 JP JP32882691A patent/JP2903814B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003101194A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Hitachi Chem Co Ltd | プリント配線板の製造方法 |
JP2003101218A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Hitachi Chem Co Ltd | プリント配線板の製造方法 |
JP2007109982A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Ube Ind Ltd | 銅配線ポリイミドフィルムの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2903814B2 (ja) | 1999-06-14 |
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