JPH0515404U - 正特性サーミスタ装置 - Google Patents
正特性サーミスタ装置Info
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- JPH0515404U JPH0515404U JP057212U JP5721291U JPH0515404U JP H0515404 U JPH0515404 U JP H0515404U JP 057212 U JP057212 U JP 057212U JP 5721291 U JP5721291 U JP 5721291U JP H0515404 U JPH0515404 U JP H0515404U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】正特性サーミスタから放熱筒体への熱伝導効率
が高く、小型化及び低消費電力化を図るのに好適な正特
性サーミスタ装置を提供する。 【構成】正特性サーミスタ2は、相対する両主面がケー
ス1の底部11及び対向する開口面12の方向を向くよ
うに凹部内に配置されている。放熱部材5は、放熱筒体
51がケース1の底部11側または開口面12側の少な
くとも一方に配置されて面接触する平坦な熱結合部52
を有する。
が高く、小型化及び低消費電力化を図るのに好適な正特
性サーミスタ装置を提供する。 【構成】正特性サーミスタ2は、相対する両主面がケー
ス1の底部11及び対向する開口面12の方向を向くよ
うに凹部内に配置されている。放熱部材5は、放熱筒体
51がケース1の底部11側または開口面12側の少な
くとも一方に配置されて面接触する平坦な熱結合部52
を有する。
Description
【0001】
本考案は液体式電気蚊取器等に使用される正特性サーミスタ装置に関する。
【0002】
殺虫液を毛細管現象によって浸透させた芯棒の外周を加熱することにより、芯 棒から殺虫ガスを放散させる液体式の電気蚊取器等において、芯棒を加熱するた めの正特性サーミスタ装置としては、実開昭62ー129794号公報に記載さ れた技術が知られている。上記公報に記載された正特性サーミスタ装置は、ケー スと、正特性サーミスタと、電極端子と、放熱部材とを有する。ケースは底部と 対向する面側が開口面となっている凹部を有しており、正特性サーミスタは相対 する両面に電極を有し電極が底部及び開口面の方向を向くように凹部内に配置さ れており、電極端子は正特性サーミスタの電極に重ねられケースの底部側から外 部に導出されており、放熱部材は電気絶縁板を介してケースの開口面側に配置さ れている。放熱部材は、平板状の集熱部と、放熱筒体とを有し、集熱部が電気絶 縁板の上に配置され、電気絶縁板を介して正特性サーミスタに熱結合されている 。放熱筒体は、薬液吸い上げ用芯棒が挿入され部分であって、ケース外部に導か れた集熱部の一部に設けられている。
【0003】 上記従来の正特性サーミスタ装置によれば、殺虫液を浸透させた芯棒の外周を 放熱筒体によって加熱する液体式電気蚊取器等を実現できる。
【0004】
この種の正特性サーミスタ装置においては、薬液吸い上げ用芯棒を挿入する放 熱筒体の温度を、薬液加熱放散に必要な温度まで上昇させる必要はあるが、正特 性サーミスタのスイッチング温度は、できるだけ低い方が望ましい。正特性サー ミスタで要求されるスイッチング温度が低くなる程、小型の正特性サーミスタを 使用することが可能になると共に、消費電力も小さくなる等の利点が得られるか らである。ところが、上述した従来の正特性サーミスタ装置においては、放熱筒 体がケース外部に導かれた集熱部の一部に設けられているため、集熱部から放熱 筒体への熱伝導効率の改善に限界があり、放熱筒体において必要な発熱温度を確 保するために、正特性サーミスタとして、スイッチング温度の高いもの、代表的 な例を上げると、スイッチング温度220℃程度のものを使用する必要があった 。このため、正特性サーミスタ装置の小型化及び省電力化に限界を生じていた。 スイッチング温度220℃の正特性サーミスタを用いた場合には、直径10mm 、厚み3mm程度の大きさとなり、消費電力は3.9W程度になる。
【0005】 そこで、本考案の課題は、上述する従来の問題点を解決し、正特性サーミスタ から放熱筒体への熱伝導効率が高く、小型化及び低消費電力化を図るのに好適な 正特性サーミスタ装置を提供することである。
【0006】
上述した課題解決のため、本考案は、ケースと、ケース蓋と、正特性サーミス タと、電極端子と、放熱部材とを有する正特性サーミスタ装置であって、 前記ケースは、底部と対向する面側が開口面となっている凹部を有しており、 前記ケース蓋は、前記ケースの前記開口面を閉塞しており、 前記正特性サーミスタは、相対する両主面に電極を有し、前記主面が前記底部 及び前記開口面の方向を向くように前記凹部内に配置されており、 前記電極端子は、前記凹部内において前記正特性サーミスタの前記電極に重ね られ前記ケースの外部に導出されており、 前記放熱部材は、放熱筒体を有し、前記放熱筒体が底部側または開口面側の少 なくとも一方に配置されて面接触する平坦な熱結合部を有すること を特徴とする。
【0007】
正特性サーミスタは、相対する両主面に電極を有し、主面がケースの底部及び 対向する開口面の方向を向くように、ケースの凹部内に配置されているから、正 特性サーミスタに発生した熱の大部分がケースの底部及び対向する開口面側に放 出される。
【0008】 放熱部材は、放熱筒体を有し、放熱筒体が底部側または開口面側の少なくとも 一方に配置されて面接触する平坦な熱結合部を有するから、正特性サーミスタに 発生した熱が、平坦な熱結合部を通して放熱筒体に効率よく伝達される。
【0009】 このため、正特性サーミスタから薬液吸い上げ芯棒挿入用放熱筒体への熱伝導 効率が高くなり、スイッチング温度が低く、小型で消費電力の小さな正特性サー ミスタを使用できるようになる。
【0010】
図1は本考案に係る正特性サーミスタ装置の要部における分解斜視図、図2は 同じく組立状態での正面断面図、図3は同じくその平面図、図4は同じくその底 面図である。図において、1はケース、2は正特性サーミスタ、3、4は一対の 電極端子、5は放熱部材、6はケース蓋、7は取付部材を示している。
【0011】 ケース1は底部11と対向する面側が開口面12となっている凹部13を有し ている。ケース1は熱伝導性、耐薬品性に優れた電気絶縁物、例えばアルミナ等 によって構成され、底部11が孔や穴等の開口部を持たない閉じた面を構成して いる。ケース蓋6はケース1の開口面12を閉塞している。
【0012】 正特性サーミスタ2は、素体21の相対する両面に電極22、23を有する平 板状となっていて、電極22、23が底部11及び開口面12の方向を向くよう に凹部13の内部に配置されている。その形状は、円板または角板等の何れであ ってもよい。
【0013】 電極端子3、4は、凹部13の内部において正特性サーミスタ2の電極22、 23に重ねられ開口面12側から外部に導出されている。これらの電極端子3、 4はステンレス等の金属薄板によって構成するのが望ましい。電極端子3、4の うち、ケース1の底部11側に配置されて電極22に接触する電極端子3は、電 極接触部31、狭幅部32及び端子部33を有する。電極接触部31は平板状に 形成され、狭幅部32は電極接触部31の側部に間隔を隔てて配置され一端が電 極接触部31に連続している。狭幅部32は過電流溶断部となる。端子部33は クランク状に折曲げられ、電極接触部31の面に対してほぼ直角となる方向に引 出され、一端が狭幅部32の他端側に連続している。
【0014】 電極端子4は開口面12側に配置され、電極23に接触している。電極端子4 はバネ部41及び平板部42を有し、バネ部41のバネ圧を利用して、平板部4 2を電極23に弾力的に接触させてある。平板部42の端縁には端子部43を有 しており、端子部43はクランク状に折曲げられている。
【0015】 放熱部材5は、放熱筒体51を有し、放熱筒体51がケース1の底部11側に 配置されて面接触する平坦な熱結合部52を有する。このため、正特性サーミス タ2に発生した熱が、平坦な熱結合部52を通して放熱筒体51に効率よく伝達 されるようになる。熱結合部52と底部11との間には、シリコーン樹脂等の熱 伝導性樹脂を充填することが望ましい。図6及び図7は放熱部材5の具体的な構 造例を示す図で、放熱部材5は熱伝導性の良好な金属板、例えばアルミニューム 板を用いて構成され、軸方向の両端のそれぞれに折曲げ片53、54を有し、折 曲げ片53、54がケース1を抱え込んで、開口面12側に折畳まれている。放 熱筒体51は軸方向に沿って設けられたスリット55を有する。
【0016】 ケース蓋6は、ケース1の開口面12を閉塞するように配置されている。ケー ス蓋6はケース1の凹部13の周辺に設けられた段面で受けられ、電極端子3、 4の端子部33、43は、段面においてケース蓋6とケース1との間に形成され る界面を通って外部に導出されている。ケース蓋6とケース1の接触界面及び端 子部33、43の導出部の周りは耐候性樹脂等を充填して密閉する。取付部材7 は腕片58により放熱部材5に組合わされている。取付部材7は機械的強度が大 きく、耐薬品性に優れた金属板材、例えばステンレス等によって構成されている 。
【0017】 組立状態では、ケース1の凹部13の底部11に電極端子3を配置し、電極端 子3の上に、正特性サーミスタ2、電極端子4及びケース蓋6を順次重ねると共 に、ケース1の底部11の外面に放熱部材5を配置し、折曲げ片53、54をケ ース蓋6の上面に折曲げ固定し、電極端子4の弾発力に抗しつつ、全体を弾力的 に支持固定する。そして、腕片58を用いて取付部材7を放熱部材5に連結する 。
【0018】 図5は本考案に係る正特性サーミスタ装置の使用状態を示す図で、放熱筒体5 1の内径部内に殺虫剤を吸い上げる芯棒8を挿入し、この芯棒8を周囲から加熱 して殺虫成分を熱放散させる。芯棒8の下端部は図示しない殺虫液収納容器に浸 されている。
【0019】 ここで、正特性サーミスタ2は、相対する両主面に電極22、23を有し、主 面がケース1の底部11及び対向する開口面12の方向を向くように、ケース1 の凹部13内に配置されているから、正特性サーミスタ2に発生した熱の大部分 がケース1の底部11及び対向する開口面12側に放出される。
【0020】 ここで、放熱部材5は、放熱筒体51がケース1の底部11側に配置されて面 接触する平坦な熱結合部52を有するから、正特性サーミスタ2に発生した熱が 放熱筒体51に効率よく伝達される。
【0021】 このため、正特性サーミスタ2から薬液吸い上げ芯棒挿入用放熱筒体51への 熱伝導効率が高くなり、スイッチング温度が低く、小型で消費電力の小さな正特 性サーミスタ2を使用できるようになる。例えば、従来のスイッチング温度22 0℃より30℃も低いスイッチング温度190℃を持ち、直径8mm、厚み3m mの大きさで、消費電力が3.4Wの正特性サーミスタ2を使用することが可能 であった。
【0022】 実施例において、電極端子3、4は開口面12側から外部に導出されているか ら、ケース1の底部11に電極端子3、4を導出するための孔や穴等の開口部を 有する必要がなく、完全に閉塞されている。この閉塞された底部11の外面上に 、放熱部材5の放熱筒体51が配置されているから、放熱部材5の放熱筒体51 に結合された芯棒8から放散されまたは流れ落ちた薬液が、ケース1の凹部13 の内部に侵入するのを完全に阻止できる。このため、薬液侵入による正特性サー ミスタ2の劣化を阻止し、信頼性を高めることができる。
【0023】 電極端子3は、正特性サーミスタ2の電極22に面接触する接触部31と端子 部33とを、接触部31の側方に間隔をおいて形成された狭幅部32によって連 続させ、この狭幅部32を過電流溶断部とした構造となっている。正特性サーミ スタ2が劣化した場合、本来、低電流となるべき熱平衡時に過電流が流れ、正特 性サーミスタ2の破損、異常発熱、それに伴う火災等を生じてしまう等、極めて 危険な状態となる。そこで、この実施例では、電極端子3に過電流溶断部となる 狭幅部32を設け、過電流保護を行なう。
【0024】 ケース1は電極端子3の狭幅部32と対応する位置に、凹部13から独立する ように区画形成された凹部14を有する。組立状態では、凹部14内に電極端子 3の狭幅部32が位置し、その上をケース蓋6で閉塞した構造となる。このよう な構造であると、狭幅部32が過電流によって溶断した場合、溶融金属は凹部1 4内にとどまり、正特性サーミスタ2のある凹部13内に飛散することがない。 従って、溶融金属が正特性サーミスタ2の外周面等に付着することによる電極2 2ー33間短絡を阻止することができる。狭幅部32は凹部14の壁面から離し て配置する。こうすることにより、狭幅部32からの放熱を押え、狭幅部32を 所定の過電流溶断電流値で、確実に溶断させることができる。
【0025】 次に本考案に係る正特性サーミスタ装置の変形例について説明する。図8は本 考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施例における分解斜視図、図9は同じ くその断面図、図10は同じく放熱部材の拡大斜視図、図11は同じく放熱部材 の断面図である。図において、図1〜図7と同一の参照符号は同一性ある構成部 分を示している。この実施例では、放熱部材5は、集熱部50と、放熱筒体51 とを有し、集熱部50が底部11側に面接触して配置され、放熱筒体51の外周 面が集熱部50の表面に接触している。図10、図11は放熱部材5の具体的な 構造例を示す図で、放熱部材5は熱伝導性の良好な金属板、例えばアルミニュー ム板を用いて構成され、集熱部50の周辺部に固定用腕片57、位置決め用腕片 56及び取付部材固定用腕片58を有している。放熱筒体51は、軸方向の一端 側が折曲げ片53により集熱部50に連続し、他端側が集熱部50から延び筒部 の内周面に折畳まれた折曲げ片54によって押えられ、平坦な熱結合部52がそ のほぼ全長にわたって集熱部50の表面に実質的に接触している。熱結合部52 と集熱部50との間にはシリコーン樹脂等の熱伝導性樹脂を充填することが望ま しい。電極端子4はバネ部41が正特性サーミスタ2の電極23に接触するよう になっている。
【0026】 図12は本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施例における平面図を示 している。図において、図1〜図7と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示 している。この実施例の特徴は、ケース1を放熱部材5の放熱筒体51の軸長よ りも△hだけ短くしたことで、放熱筒体51の軸長調整により、薬液揮散量を調 整できることを示唆している。
【0027】 図13は本考案に係る正特性サーミスタの別の実施例における断面図である。 この実施例では、ケース1の底部11側に電極端子4を配置すると共に、この電 極端子の上に正特性サーミスタ2、電極端子3及びケース蓋6を順次重ね、ケー ス蓋6の位置する開口面側に放熱部材5を配置した例を示している。図示は省略 したが、放熱筒体51はケース1の側方に配置することもできる。
【0028】
【考案の効果】 以上述べたように、本考案に係る正特性サーミスタ装置において、正特性サー ミスタは主面がケース底部及び対向する開口面の方向を向くようにケースの凹部 内に配置されており、放熱部材は、放熱筒体がケースの底部側または開口面側の 少なくとも一方に配置されて面接触する平坦な熱結合部を有するから、正特性サ ーミスタから放熱筒体への熱伝導効率が高く、小型化及び低消費電力化を図るの に好適な正特性サーミスタ装置を提供することができる。
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は液体式電気蚊取器等に使用される正特性サーミスタ装置に関する。
【0002】
殺虫液を毛細管現象によって浸透させた吸液芯の外周を加熱することにより、 吸液芯から殺虫剤蒸気を放散させる液体式の電気蚊取器等において、吸液芯を加 熱するための正特性サーミスタ装置としては、実開昭62ー129794号公報 に記載された技術が知られている。上記公報に記載された正特性サーミスタ装置 は、ケースと、正特性サーミスタと、電極端子と、放熱部材とを有する。ケース は底部と対向する面側が開口面となっている凹部を有しており、正特性サーミス タは相対する両面に電極を有し電極が底部及び開口面の方向を向くように凹部内 に配置されており、電極端子は正特性サーミスタの電極に重ねられケースの底部 側から外部に導出されており、放熱部材は電気絶縁板を介してケースの開口面側 に配置されている。放熱部材は、平板状の集熱部と、放熱筒体とを有し、集熱部 が電気絶縁板の上に配置され、電気絶縁板を介して正特性サーミスタに熱結合さ れている。放熱筒体は、薬液吸い上げ用吸液芯が挿入される部分であって、ケー ス外部に導かれた集熱部の一部に設けられている。
【0003】 上記従来の正特性サーミスタ装置によれば、殺虫液を浸透させた吸液芯の外周 を放熱筒体によって加熱する液体式電気蚊取器等を実現できる。
【0004】
この種の正特性サーミスタ装置においては、薬液吸い上げ用吸液芯を挿入する 放熱筒体の温度を、薬液加熱放散に必要な温度まで上昇させる必要はあるが、正 特性サーミスタのスイッチング温度は、できるだけ低い方が望ましい。正特性サ ーミスタで要求されるスイッチング温度が低くなる程、小型の正特性サーミスタ を使用することが可能になると共に、消費電力も小さくなる等の利点が得られる からである。ところが、上述した従来の正特性サーミスタ装置においては、放熱 筒体がケース外部に導かれた集熱部の一部に設けられているため、集熱部から放 熱筒体への熱伝導効率の改善に限界があり、放熱筒体において必要な発熱温度を 確保するために、正特性サーミスタとして、スイッチング温度の高いもの、代表 的な例を上げると、スイッチング温度220℃程度のものを使用する必要があっ た。このため、正特性サーミスタ装置の小型化及び省電力化に限界を生じていた 。スイッチング温度220℃の正特性サーミスタを用いた場合には、直径10m m、厚み3mm程度の大きさとなり、消費電力は3.9W程度になる。
【0005】 そこで、本考案の課題は、上述する従来の問題点を解決し、正特性サーミスタ から放熱筒体への熱伝導効率が高く、小型化及び低消費電力化を図るのに好適な 正特性サーミスタ装置を提供することである。
【0006】
上述した課題解決のため、本考案は、外装体と、正特性サーミスタと、電極端 子と、放熱部材とを含む正特性サーミスタ装置であって、 前記外装体は、電気絶縁材料で構成されており、 前記正特性サーミスタは、前記外装体の内部に収納され、前記外装体に熱結合 しており、 前記電極端子は、前記外装体の内部において前記正特性サーミスタの電極に導 通し、前記外装体の外部に導出されており、 前記放熱部材は、放熱筒体を有し、前記放熱筒体が前記外装体の外面に面接触 する平坦な熱結合部を備える。
【0007】
正特性サーミスタは、外装体の内部に収納され外装体に熱結合しているから、 正特性サーミスタに発生した熱が外装体に伝えられる。放熱部材は、放熱筒体を 有し、放熱筒体が外装体の外面に面接触する平坦な熱結合部を備えるから、正特 性サーミスタに発生した熱が、外装体の外面に面接触する平坦な熱結合部を通し て、放熱筒体に効率よく伝達される。このため、正特性サーミスタから薬液吸い 上げ吸液芯挿入用放熱筒体への熱伝導効率が高くなり、スイッチング温度が低く 、小型で消費電力の小さな正特性サーミスタを使用できるようになる。
【0008】 外装体は電気絶縁材料で構成されており、正特性サーミスタは外装体の内部に 収納されているから、正特性サーミスタを確実に電気絶縁すると共に、保護する ことができる。
【0009】 電極端子は、外装体の内部において正特性サーミスタの電極に導通し、外装体 の外部に導出されているから、正特性サーミスタに対する電気絶縁及び保護機能 を損なうことなく、電極端子を通して正特性サーミスタに給電することができる 。
【0010】
図1は本考案に係る正特性サーミスタ装置の要部における分解斜視図、図2は 同じく組立状態での正面断面図、図3は同じくその平面図、図4は同じくその底 面図である。図において、1はケース、2は正特性サーミスタ、3、4は一対の 電極端子、5は放熱部材、6はケース蓋、7は取付部材を示している。
【0011】 ケース1及びケース蓋6は電気絶縁材料でなり、外装体を構成する。ケース1 は底部11と対向する面側が開口面12となっている凹部13を有している。ケ ース1は熱伝導性、耐薬品性に優れた電気絶縁物、例えばアルミナ等によって構 成され、底部11が孔や穴等の開口部を持たない閉じた面を構成している。ケー ス蓋6はケース1の開口面12を閉塞している。
【0012】 正特性サーミスタ2は、外装体を構成するケース1の内部に収納され、外装体 に熱結合して設けられている。正特性サーミスタ2は、素体21の相対する両面 に電極22、23を有する平板状となっていて、電極22、23が底部11及び 開口面12の方向を向くように凹部13の内部に配置されている。その形状は、 円板または角板等の何れであってもよい。
【0013】 電極端子3、4は、ケース1及びケース蓋6で構成される外装体の内部におい て正特性サーミスタ2の電極22、23に導通し、外装体の外部に導出されてい る。電極端子3、4はケース1に設けられた凹部13の内部において正特性サー ミスタ2の電極22、23に重ねられ開口面12側から外部に導出されている。 これらの電極端子3、4はステンレス等の金属薄板によって構成するのが望まし い。電極端子3、4のうち、ケース1の底部11側に配置されて電極22に接触 する電極端子3は、電極接触部31、狭幅部32及び端子部33を有する。電極 接触部31は平板状に形成され、狭幅部32は電極接触部31の側部に間隔を隔 てて配置され一端が電極接触部31に連続している。狭幅部32は過電流溶断部 となる。従って、電極端子3は過電流溶断値に対応した薄い板厚の板材によって 構成する。端子部33はクランク状に折曲げられ、電極接触部31の面に対して ほぼ直角となる方向に引出され、一端が狭幅部32の他端側に連続している。端 子部33は一面側から他面側に向かって突出する凸部330を有し、凸部330 が底部の先端部寄りに穴331を有する。
【0014】 電極端子4は開口面12側に配置され、電極23に接触している。電極端子4 はバネ部41及び平板部42を有し、バネ部41のバネ圧を利用して、平板部4 2を電極23に弾力的に接触させてある。平板部42の端縁には端子部43を有 しており、端子部43はクランク状に折曲げられている。端子部43は先端部寄 りに穴431を有している。電極端子4は、電極端子3と異なって過電流溶断部 を構成するものでないから、通常、電極端子3よりも板厚が厚くなる。
【0015】 放熱部材5は、放熱筒体51を有し、放熱筒体51が外装体を構成するケース 1の底部11側に配置されて面接触する平坦な熱結合部52を有する。このため 、正特性サーミスタ2に発生した熱が、平坦な熱結合部52を通して放熱筒体5 1に効率よく伝達されるようになる。熱結合部52と底部11との間には、シリ コーン樹脂等の熱伝導性樹脂を充填することが望ましい。図6及び図7は放熱部 材5の具体的な構造例を示す図で、放熱部材5は熱伝導性の良好な金属板、例え ばアルミニューム板を用いて構成され、軸方向の両端のそれぞれに折曲げ片53 、54を有し、折曲げ片53、54がケース1を抱え込んで、開口面12側に折 畳まれている。放熱筒体51は軸方向に沿って設けられたスリット55を有する 。スリット55の幅は、放熱筒体51の熱分布を一定化するために、できるだけ 狭くする。折曲げ片54は幅方向の一端または両端に切欠50を有する(図1参 照)。切欠50は曲げ部分として利用される。折曲げ片53は幅方向の両側に腕 片58を有している。
【0016】 ケース蓋6は、ケース1の開口面12を閉塞するように配置されている。ケー ス蓋6はケース1の凹部13の周辺に設けられた段面で受けられ、電極端子3、 4の端子部33、43は、段面においてケース蓋6とケース1との間に形成され る界面を通って外部に導出されている。ケース蓋6とケース1の接触界面及び端 子部33、43の導出部の周りは耐熱性樹脂等を充填して密閉する。取付部材7 は貫通孔を有し、貫通孔内に腕片58が嵌合され、固定されている。取付部材7 は機械的強度が大きく、耐薬品性に優れた金属板材、例えばステンレス等によっ て構成されている。
【0017】 組立状態では、ケース1の凹部13の底部11に電極端子3を配置し、電極端 子3の上に、正特性サーミスタ2、電極端子4及びケース蓋6を順次重ねると共 に、ケース1の底部11の外面に放熱部材5を配置し、折曲げ片53、54をケ ース蓋6の上面に折曲げ固定し、電極端子4の弾発力に抗しつつ、全体を弾力的 に支持固定する。そして、腕片58を用いて取付部材7を放熱部材5に連結する 。
【0018】 図5は本考案に係る正特性サーミスタ装置の使用状態を示す図で、放熱筒体5 1の内径部内に例えば殺虫剤等を吸い上げる吸液芯8を挿入し、この吸液芯8を 周囲から加熱して殺虫成分を熱放散させる。吸液芯8の下端部は図示しない殺虫 液収納容器に浸されている。
【0019】 上述のように、正特性サーミスタ2は、ケース1及びケース蓋6で構成される 外装体の内部に収納され、外装体に熱結合しているから、正特性サーミスタ2に 発生した熱が外装体1に確実に伝えられる。放熱部材5は、放熱筒体51が外装 体を構成するケース1の底部11の外面に面接触する平坦な熱結合部52を有す るから、正特性サーミスタ2に発生した熱が放熱筒体51に効率よく伝達される 。このため、正特性サーミスタ2から吸液芯挿入用放熱筒体51への熱伝導効率 が高くなり、スイッチング温度が低く、小型で消費電力の小さな正特性サーミス タ2を使用できるようになる。例えば、従来のスイッチング温度220℃より4 0℃も低いスイッチング温度180℃を持ち、直径7mm、厚み3mmの大きさ で、消費電力が2.8Wの正特性サーミスタ2を使用することが可能であった。
【0020】 外装体を構成するケース1及びケース蓋6は電気絶縁材料で構成されており、 正特性サーミスタ2はその内部に収納されているから、正特性サーミスタ2を確 実に電気絶縁すると共に、保護することができる。
【0021】 電極端子3、4は、ケース1及びケース蓋6によって構成される外装体の内部 において正特性サーミスタ2の電極22、23に導通し、外装体の外部に導出さ れているから、正特性サーミスタ2に対する電気絶縁及び保護機能を損なうこと なく、電極端子3、4を通して正特性サーミスタ2に給電することができる。
【0022】 実施例において、正特性サーミスタ2は、相対する両主面に電極22、23を 有し、主面がケース1の底部11及び対向する開口面12の方向を向くように、 ケース1の凹部13内に配置されているから、正特性サーミスタ2に発生した熱 の大部分がケース1の底部11及び対向する開口面12側に放出される。
【0023】 また、電極端子3、4は開口面12側から外部に導出されているから、ケース 1の底部11に電極端子3、4を導出するための孔や穴等の開口部を有する必要 がなく、完全に閉塞されている。この閉塞された底部11の外面上に、放熱部材 5の放熱筒体51が配置されているから、放熱部材5の放熱筒体51に挿入され た吸液芯8から放散されまたは流れ落ちた薬液が、ケース1の凹部13の内部に 侵入するのを完全に阻止できる。このため、薬液侵入による正特性サーミスタ2 の劣化を阻止し、信頼性を高めることができる。
【0024】 電極端子3は、正特性サーミスタ2の電極22に面接触する接触部31と端子 部33とを、接触部31の側方に間隔をおいて形成された狭幅部32によって連 続させ、この狭幅部32を過電流溶断部とした構造となっている。正特性サーミ スタ2が劣化した場合、本来、低電流となるべき熱平衡時に過電流が流れ、正特 性サーミスタ2の破損、異常発熱、それに伴う火災等を生じてしまう等、極めて 危険な状態となる。そこで、この実施例では、電極端子3に過電流溶断部となる 狭幅部32を設け、過電流保護を行なう。
【0025】 ケース1は電極端子3の狭幅部32と対応する位置に、凹部13から独立する ように区画形成された凹部14を有する。組立状態では、凹部14内に電極端子 3の狭幅部32が位置し、その上をケース蓋6で閉塞した構造となる。このよう な構造であると、狭幅部32が過電流によって溶断した場合、溶融金属は凹部1 4内にとどまり、正特性サーミスタ2のある凹部13内に飛散することがない。 従って、溶融金属が正特性サーミスタ2の外周面等に付着することによる電極2 2ー33間短絡を阻止することができる。狭幅部32は凹部14の壁面から離し て配置する。こうすることにより、狭幅部32からの放熱を押え、狭幅部32を 所定の過電流溶断電流値で、確実に溶断させることができる。
【0026】 電極端子3は、端子部33が、一面側から他面側に向かって突出する凸部33 0を有しているから、過電流溶断値に対応した薄い板厚の板材を用いる必要のあ る電極端子3と、その必要のない電極端子4との間の板厚を、凸部330によっ て実質的に一致させることができる。このため、電極端子3及び4と、外部配線 との接続に当たり、両端子3及び4に対して同一のファストン端子等を接続する ことができる。
【0027】 しかも、電極端子3及び4は、先端部寄りに穴331、431を有するので、 ファストン端子と穴331、431との間で抜け止め構造を形成できる。
【0028】 次に本考案に係る正特性サーミスタ装置の変形例について説明する。図8は本 考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施例における分解斜視図、図9は同じ くその断面図、図10は同じく放熱部材の拡大斜視図、図11は同じく放熱部材 の断面図である。図において、図1〜図7と同一の参照符号は同一性ある構成部 分を示している。この実施例では、放熱部材5は、集熱部50と、放熱筒体51 とを有し、集熱部50が底部11側に面接触して配置され、放熱筒体51の外周 面が集熱部50の表面に接触している。図10、図11は放熱部材5の具体的な 構造例を示す図で、放熱部材5は熱伝導性の良好な金属板、例えばアルミニュー ム板を用いて構成され、集熱部50の周辺部に固定用腕片57、位置決め用腕片 56及び取付部材固定用腕片58を有している。放熱筒体51は、軸方向の一端 側が折曲げ片53により集熱部50に連続し、他端側が集熱部50から延び筒部 の内周面に折畳まれた折曲げ片54によって押えられ、平坦な熱結合部52がそ のほぼ全長にわたって集熱部50の表面に実質的に接触している。熱結合部52 と集熱部50との間にはシリコーン樹脂等の熱伝導性樹脂を充填することが望ま しい。電極端子4はバネ部41が正特性サーミスタ2の電極23に接触するよう になっている。
【0029】 図12は本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施例における平面図を示 している。図において、図1〜図7と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示 している。この実施例の特徴は、放熱部材5の放熱筒体51の軸長が図1〜図1 1の実施例と比較して△hだけ長くなっていることで、放熱筒体51の軸長調整 により、薬液揮散量を調整できることを示唆している。軸長の調整方向は、取り 付け部材7側であってもよい。また、軸長調整は軸長を短くする方向であっても よい。
【0030】 図13は本考案に係る正特性サーミスタの別の実施例における断面図である。 この実施例では、ケース1の底部11側に電極端子4を配置すると共に、この電 極端子の上に正特性サーミスタ2、電極端子3及びケース蓋6を順次重ね、ケー ス蓋6の位置する開口面側に放熱部材5を配置した例を示している。図示は省略 したが、放熱筒体51はケース1の側方に配置することもできる。
【0031】
以上述べたように、本考案によれば、次のような効果が得られる。 (a)正特性サーミスタは、外装体の内部に収納され外装体に熱結合しており、 放熱部材は、放熱筒体が外装体の外面に面接触する平坦な熱結合部を備えるから 、正特性サーミスタから放熱筒体への熱伝導効率が高く、小型化及び低消費電力 化を図るのに好適な正特性サーミスタ装置を提供することができる。 (b)外装体は電気絶縁材料で構成されており、正特性サーミスタは外装体の内 部に収納されているから、正特性サーミスタを確実に電気絶縁すると共に、保護 し得る正特性サーミスタ装置を提供できる。 (c)電極端子は、外装体の内部において正特性サーミスタの電極に導通し、外 装体の外部に導出されているから、正特性サーミスタに対する電気絶縁及び保護 機能を損なうことなく、電極端子を通して正特性サーミスタに給電し得る正特性 サーミスタ装置を提供できる。
【図1】本考案に係る正特性サーミスタ装置の要部にお
ける分解斜視図である。
ける分解斜視図である。
【図2】本考案に係る正特性サーミスタ装置の組立状態
における正面断面図である。
における正面断面図である。
【図3】本考案に係る正特性サーミスタ装置の組立状態
における平面図である。
における平面図である。
【図4】本考案に係る正特性サーミスタ装置の組立状態
における底面図である。
における底面図である。
【図5】本考案に係る正特性サーミスタ装置の使用状態
を示す図である。
を示す図である。
【図6】本考案に係る正特性サーミスタ装置に用いられ
る放熱部材の具体例を示す斜視図である。
る放熱部材の具体例を示す斜視図である。
【図7】本考案に係る正特性サーミスタ装置に用いられ
る放熱部材の具体例の断面図である。
る放熱部材の具体例の断面図である。
【図8】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施
例における分解斜視図である。
例における分解斜視図である。
【図9】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施
例における断面図である。
例における断面図である。
【図10】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実
施例における放熱部材の拡大斜視図である。
施例における放熱部材の拡大斜視図である。
【図11】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実
施例における放熱部材の断面図である。
施例における放熱部材の断面図である。
【図12】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実
施例における平面図である。
施例における平面図である。
【図13】本考案に係る正特性サーミスタの別の実施例
における断面図である。
における断面図である。
1 ケース 2 正特性サーミスタ 3、4 電極端子 5 放熱部材 51 集熱部 52 放熱筒体 6 ケース蓋
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 正特性サーミスタ装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る正特性サーミスタ装置の要部にお
ける分解斜視図である。
ける分解斜視図である。
【図2】本考案に係る正特性サーミスタ装置の組立状態
における正面断面図である。
における正面断面図である。
【図3】本考案に係る正特性サーミスタ装置の組立状態
における平面図である。
における平面図である。
【図4】本考案に係る正特性サーミスタ装置の組立状態
における底面図である。
における底面図である。
【図5】本考案に係る正特性サーミスタ装置の使用状態
を示す図である。
を示す図である。
【図6】本考案に係る正特性サーミスタ装置に用いられ
る放熱部材の具体例を示す斜視 図である。
る放熱部材の具体例を示す斜視 図である。
【図7】本考案に係る正特性サーミスタ装置に用いられ
る放熱部材の具体例の断面図で ある。
る放熱部材の具体例の断面図で ある。
【図8】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施
例における分解斜視図である。
例における分解斜視図である。
【図9】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施
例における断面図である。
例における断面図である。
【図10】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実
施例における放熱部材の拡大斜視 図である。
施例における放熱部材の拡大斜視 図である。
【図11】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実
施例における放熱部材の断面図で ある。
施例における放熱部材の断面図で ある。
【図12】本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実
施例における平面図である。
施例における平面図である。
【図13】本考案に係る正特性サーミスタの別の実施例
における断面図である。
における断面図である。
【符号の説明】 1 ケース 2 正特性サーミスタ 3、4 電極端子 5 放熱部材 51 集熱部 52 放熱筒体 6 ケース蓋
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図11】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 武吉 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テイ ーデイーケイ株式会社内 (72)考案者 野原 洋 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テイ ーデイーケイ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 ケースと、ケース蓋と、正特性サーミス
タと、電極端子と、放熱部材とを有する正特性サーミス
タ装置であって、 前記ケースは、底部と対向する面側が開口面となってい
る凹部を有しており、 前記ケース蓋は、前記ケースの前記開口面を閉塞してお
り、 前記正特性サーミスタは、相対する両主面に電極を有
し、前記主面が前記底部及び前記開口面の方向を向くよ
うに前記凹部内に配置されており、 前記電極端子は、前記凹部内において前記正特性サーミ
スタの前記電極に重ねられ前記ケースの外部に導出され
ており、 前記放熱部材は、放熱筒体を有し、前記放熱筒体が前記
ケースの底部側または開口面側の少なくとも一方に配置
されて面接触する平坦な熱結合部を有することを特徴と
する正特性サーミスタ装置。 - 【請求項2】 前記放熱筒体は、軸方向の両端のそれぞ
れに折曲げ片を有し、前記折曲げ片が前記ケースを抱え
込んで折畳まれていることを特徴とする請求項1または
2に記載の正特性サーミスタ装置。 - 【請求項3】 前記放熱部材は、集熱部を含み、前記集
熱部が前記底部側または開口面側の少なくとも一方に配
置され、前記放熱筒体の外周面が前記集熱部の表面に接
触していることを特徴とする請求項1に記載の正特性サ
ーミスタ装置。 - 【請求項4】 前記放熱筒体は、一端側が前記集熱部に
連続し、他端側が前記集熱部から延び内周面に折畳まれ
た折曲げ片によって押えられていることを特徴とする請
求項3に記載の正特性サーミスタ装置。 - 【請求項5】 前記熱結合部と前記ケースまたは前記集
熱部との間に熱伝導性樹脂を充填したことを特徴とする
請求項1、2、3または4に記載の正特性サーミスタ装
置。
Priority Applications (12)
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---|---|---|---|
JP1991057212U JP2569726Y2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 正特性サーミスタ装置 |
AU21668/92A AU659855B2 (en) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | Thermister device of positive characteristic |
EP92913390A EP0591537B1 (en) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | Thermister device of positive characteristic |
KR1019930703050A KR0143879B1 (ko) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | 정특성 서미스터장치 |
DE4292013A DE4292013B8 (de) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | Vorrichtung mit einem PTC-Widerstand und einer Heizvorrichtung |
BR9206185A BR9206185A (pt) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | Dispositivo termistor de característica positiva |
ES09350004A ES2100113B1 (es) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | Dispositivo termistor caracteristico positivo. |
DE4292013T DE4292013T1 (de) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | Vorrichtung für einen Thermistor mit positiver Kennlinie |
PCT/JP1992/000811 WO1993000689A1 (en) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | Thermister device of positive characteristic |
GB9325199A GB2272795B (en) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | Positive characteristic thermistor device |
MYPI92001469A MY110314A (en) | 1991-06-26 | 1992-08-17 | Positive characteristic thermistor device |
GR960403354T GR3022328T3 (en) | 1991-06-26 | 1997-01-22 | Thermister device of positive characteristic |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0515404U true JPH0515404U (ja) | 1993-02-26 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1991057212U Expired - Lifetime JP2569726Y2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 正特性サーミスタ装置 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03145087A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-06-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 正特性サーミスタを用いた加熱装置 |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP1991057212U patent/JP2569726Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03145087A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-06-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 正特性サーミスタを用いた加熱装置 |
Also Published As
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---|---|
JP2569726Y2 (ja) | 1998-04-28 |
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