JPH05116365A - 静電記録装置 - Google Patents
静電記録装置Info
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- JPH05116365A JPH05116365A JP28267691A JP28267691A JPH05116365A JP H05116365 A JPH05116365 A JP H05116365A JP 28267691 A JP28267691 A JP 28267691A JP 28267691 A JP28267691 A JP 28267691A JP H05116365 A JPH05116365 A JP H05116365A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 専用のクリーニング部材を設けずとも残像や
乱れが無く且つ解像度の高い良好な記録画像を長期に亘
り安定して形成可能な静電記録装置を小型化を促進し安
価に提供する。 【構成】 現像スリーブ12周表面の円筒電極5周表面
と近接対向する記録部Wに記録電極ELを並設し、これ
を駆動するLSI15を記録部Wのトナー搬送方向ニに
対し上流側の現像スリーブ12周表面上に設置する。L
SI15上にはカバーフィルム16を被装し、現像スリ
ーブ12内にはマグネットロール13を回転自在に内蔵
してある。LSI15に接続してある記録制御部Cは、
記録時には記録情報に応じた信号電圧を、非記録時には
クリーニング電圧を、記録電極ELを含む記録電極線全
体に印加させる。
乱れが無く且つ解像度の高い良好な記録画像を長期に亘
り安定して形成可能な静電記録装置を小型化を促進し安
価に提供する。 【構成】 現像スリーブ12周表面の円筒電極5周表面
と近接対向する記録部Wに記録電極ELを並設し、これ
を駆動するLSI15を記録部Wのトナー搬送方向ニに
対し上流側の現像スリーブ12周表面上に設置する。L
SI15上にはカバーフィルム16を被装し、現像スリ
ーブ12内にはマグネットロール13を回転自在に内蔵
してある。LSI15に接続してある記録制御部Cは、
記録時には記録情報に応じた信号電圧を、非記録時には
クリーニング電圧を、記録電極ELを含む記録電極線全
体に印加させる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、所定経路に沿って搬送
される現像剤を記録情報に応じ記録媒体へ転移させて記
録画像を形成する静電記録装置に関するものである。
される現像剤を記録情報に応じ記録媒体へ転移させて記
録画像を形成する静電記録装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、静電記録装置の一つと
して、マルチスタイラスプリンタがよく知られている。
このマルチスタイラスプリンタは、多数の針状の記録電
極を主走査方向へ微小な等間隔に並べて記録ヘッドを構
成し、記録信号に応じて各針状電極に電圧を選択的に印
加し、用紙上に直接放電を行なって静電潜像を形成する
ものである。この場合、用紙上に電荷を容易且つ安定的
に保持できる様に、高電気抵抗剤を塗布した特殊紙を使
用する。しかし、この様な特殊紙は、鉛筆やペンによる
記入性が悪く、又、湿度等の環境条件に依って変質する
から保存性にも問題があり、事務用の用紙としては好ま
しくない。
して、マルチスタイラスプリンタがよく知られている。
このマルチスタイラスプリンタは、多数の針状の記録電
極を主走査方向へ微小な等間隔に並べて記録ヘッドを構
成し、記録信号に応じて各針状電極に電圧を選択的に印
加し、用紙上に直接放電を行なって静電潜像を形成する
ものである。この場合、用紙上に電荷を容易且つ安定的
に保持できる様に、高電気抵抗剤を塗布した特殊紙を使
用する。しかし、この様な特殊紙は、鉛筆やペンによる
記入性が悪く、又、湿度等の環境条件に依って変質する
から保存性にも問題があり、事務用の用紙としては好ま
しくない。
【0003】又、針状電極先端と用紙表面との間隔が大
きいと、放電電界が広がって形成するドットが大きくな
り、高解像度の記録画像を得ることが難しい。その為、
用紙表面にギャップ材を設け、そのギャップ材と針状電
極先端を摺接させることにより微小な間隙を確保してい
る。然るに、この方式による場合、針状電極先端が摩耗
するという問題がある。
きいと、放電電界が広がって形成するドットが大きくな
り、高解像度の記録画像を得ることが難しい。その為、
用紙表面にギャップ材を設け、そのギャップ材と針状電
極先端を摺接させることにより微小な間隙を確保してい
る。然るに、この方式による場合、針状電極先端が摩耗
するという問題がある。
【0004】そこで、普通紙を用いることができ、且
つ、画像媒体と記録電極先端との微小間隔を正確に確保
できる記録方式として、ドラム状の中間記録媒体上にト
ナー画像を形成した後そのトナー画像を用紙上に転写す
る方式が用いられている。この方式による場合、中間記
録媒体を繰り返し使用するから、残像が発生しない様
に、中間記録媒体を使用する度に確実にクリーニングを
する必要がある。しかし、周知の機械的なクリーニング
手段を中間記録媒体の周辺に設けると、静電記録装置が
大型化するという問題が生じる。
つ、画像媒体と記録電極先端との微小間隔を正確に確保
できる記録方式として、ドラム状の中間記録媒体上にト
ナー画像を形成した後そのトナー画像を用紙上に転写す
る方式が用いられている。この方式による場合、中間記
録媒体を繰り返し使用するから、残像が発生しない様
に、中間記録媒体を使用する度に確実にクリーニングを
する必要がある。しかし、周知の機械的なクリーニング
手段を中間記録媒体の周辺に設けると、静電記録装置が
大型化するという問題が生じる。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の問題点
に鑑みなされたものであって、普通紙を使用できると共
に専用のクリーニング部材を設けずに残像が無く且つ解
像度の高い良好な記録画像を長期に亘り安定して形成で
きる小型で安価な静電記録装置を提供することを目的と
する。
に鑑みなされたものであって、普通紙を使用できると共
に専用のクリーニング部材を設けずに残像が無く且つ解
像度の高い良好な記録画像を長期に亘り安定して形成で
きる小型で安価な静電記録装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【発明の要点】この発明は、上述した目的を達成するた
めに、所定の経路に沿って敷設した現像剤担持部材と、
該現像剤担持部材の表面に沿って現像剤を搬送する現像
剤搬送手段と、前記現像剤担持部材の表面上に間隔を保
って並設した複数の記録電極と、該記録電極に対向配置
した対向電極と、各前記記録電極に駆動電圧を出力する
電極駆動回路素子及び該電極駆動回路素子と各前記記録
電極を接続する接続部材から成る電極駆動手段と、前記
電極駆動素子の出力電圧を制御する記録制御手段とを有
し、前記記録電極と前記対向電極が近接する記録部で記
録情報に応じて記録電界を形成し搬送されてくる現像剤
を前記対向電極側へ選択的に転移させて記録画像を形成
する静電記録装置において、前記電極駆動手段を前記記
録部の現像剤搬送方向に対して上流側の前記現像剤担持
部材表面に沿って敷設し、前記記録制御手段が、前記記
録電界を形成しない非記録時に選択的に、前記記録電界
と逆方向のクリーニング電界を形成するクリーニング電
圧を前記電極駆動回路素子から前記接続部材に出力させ
ることを要点とするものである。
めに、所定の経路に沿って敷設した現像剤担持部材と、
該現像剤担持部材の表面に沿って現像剤を搬送する現像
剤搬送手段と、前記現像剤担持部材の表面上に間隔を保
って並設した複数の記録電極と、該記録電極に対向配置
した対向電極と、各前記記録電極に駆動電圧を出力する
電極駆動回路素子及び該電極駆動回路素子と各前記記録
電極を接続する接続部材から成る電極駆動手段と、前記
電極駆動素子の出力電圧を制御する記録制御手段とを有
し、前記記録電極と前記対向電極が近接する記録部で記
録情報に応じて記録電界を形成し搬送されてくる現像剤
を前記対向電極側へ選択的に転移させて記録画像を形成
する静電記録装置において、前記電極駆動手段を前記記
録部の現像剤搬送方向に対して上流側の前記現像剤担持
部材表面に沿って敷設し、前記記録制御手段が、前記記
録電界を形成しない非記録時に選択的に、前記記録電界
と逆方向のクリーニング電界を形成するクリーニング電
圧を前記電極駆動回路素子から前記接続部材に出力させ
ることを要点とするものである。
【0007】
【発明の実施例】以下、この発明を図1乃至図3に示す
実施例に基づき具体的に説明する。図2は、この発明の
一実施例としての静電記録装置の全体構成を示す模式的
断面図である。同図において、1は普通紙Pを積載収納
した給紙カセットであり、機体底部に挿脱自在に挿着し
てある。挿着された給紙カセット1の先端部上方には、
給紙コロ2を矢印方向に駆動回転可能に配設してある。
給紙コロ2の前方には、待機ロール対3を配設してあ
り、給紙コロ2により繰り出された用紙Pの進行を一旦
停止させて搬送姿勢を整えた後、下流側の画像転写部へ
後述する記録画像の到達タイミングと同期する様に再給
送する。
実施例に基づき具体的に説明する。図2は、この発明の
一実施例としての静電記録装置の全体構成を示す模式的
断面図である。同図において、1は普通紙Pを積載収納
した給紙カセットであり、機体底部に挿脱自在に挿着し
てある。挿着された給紙カセット1の先端部上方には、
給紙コロ2を矢印方向に駆動回転可能に配設してある。
給紙コロ2の前方には、待機ロール対3を配設してあ
り、給紙コロ2により繰り出された用紙Pの進行を一旦
停止させて搬送姿勢を整えた後、下流側の画像転写部へ
後述する記録画像の到達タイミングと同期する様に再給
送する。
【0008】待機ロール対3から斜め上方に延びる用紙
搬送経路には、転写ロール4を配設してある。この転写
ロール4に対し、中間記録媒体と対向電極を兼ねる円筒
電極5を対向配置してある。この円筒電極5と転写ロー
ル4との双方の周表面対向部が、画像転写部Tとなる。
画像転写部Tでは、後述する様にして円筒電極5周表面
に形成されその回転と共に搬送されてきたトナー記録画
像が、待機ロール対3により再給送されてくる用紙上に
転写される。
搬送経路には、転写ロール4を配設してある。この転写
ロール4に対し、中間記録媒体と対向電極を兼ねる円筒
電極5を対向配置してある。この円筒電極5と転写ロー
ル4との双方の周表面対向部が、画像転写部Tとなる。
画像転写部Tでは、後述する様にして円筒電極5周表面
に形成されその回転と共に搬送されてきたトナー記録画
像が、待機ロール対3により再給送されてくる用紙上に
転写される。
【0009】本例では、円筒電極5を矢印イで示す反時
計回り方向に駆動回転する。この円筒電極5には、トナ
ーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加するバイア
ス電源5aを接続してある。本例では、現像剤として負
(−)の摩擦帯電特性を備えたトナーと正(+)の摩擦
帯電特性を備えた磁性キャリヤから成る二成分現像剤を
使用するから、バイアス電源5aによりマイナスの電圧
を印加し、電圧値を−50Vに設定してある。尚、本例
の円筒電極5は、機体に対し着脱自在にユニット構成し
た記録画像形成ユニットU内に配設してある。記録画像
形成ユニットUの構成については、後程詳細に説明す
る。
計回り方向に駆動回転する。この円筒電極5には、トナ
ーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加するバイア
ス電源5aを接続してある。本例では、現像剤として負
(−)の摩擦帯電特性を備えたトナーと正(+)の摩擦
帯電特性を備えた磁性キャリヤから成る二成分現像剤を
使用するから、バイアス電源5aによりマイナスの電圧
を印加し、電圧値を−50Vに設定してある。尚、本例
の円筒電極5は、機体に対し着脱自在にユニット構成し
た記録画像形成ユニットU内に配設してある。記録画像
形成ユニットUの構成については、後程詳細に説明す
る。
【0010】画像転写部Tの下流側(斜め上方)には、
定着器6を配設してある。本例の定着器6は加熱ロール
6aと圧接ロール6bから成り、両ロール6a,6b間
に用紙を挾持し搬送する際にトナー像を熱定着する。定
着を終えた用紙は、排出口Oeから画像面を上にしたフ
ェイスアップ状態で排紙トレイ7上に排出され積載され
る。
定着器6を配設してある。本例の定着器6は加熱ロール
6aと圧接ロール6bから成り、両ロール6a,6b間
に用紙を挾持し搬送する際にトナー像を熱定着する。定
着を終えた用紙は、排出口Oeから画像面を上にしたフ
ェイスアップ状態で排紙トレイ7上に排出され積載され
る。
【0011】ここで、記録画像形成ユニットUの詳細な
構成について説明する。記録画像形成ユニットUは、図
1に示す様に、大略、前述した円筒電極5、補給用トナ
ーt0を貯留するトナー貯留槽8及び記録手段と現像剤
搬送手段を備えた現像記録槽9から成る。尚、現像剤と
しては、二成分現像剤に限らず、絶縁性樹脂、磁性微粉
末及び着色剤粒子から成る磁性トナー等の一成分現像剤
も使用できる。
構成について説明する。記録画像形成ユニットUは、図
1に示す様に、大略、前述した円筒電極5、補給用トナ
ーt0を貯留するトナー貯留槽8及び記録手段と現像剤
搬送手段を備えた現像記録槽9から成る。尚、現像剤と
しては、二成分現像剤に限らず、絶縁性樹脂、磁性微粉
末及び着色剤粒子から成る磁性トナー等の一成分現像剤
も使用できる。
【0012】トナー貯留槽8内には、撹拌羽根8aを回
動可能に配設してある。撹拌羽根8aは、貯留されてい
る補給用トナーt0を撹拌して凝集を防止する。又、ト
ナー貯留槽8と現像記録槽9との仕切り壁Uwにトナー
補給口(不図示)を穿設し、このトナー補給口にトナー
補給ロール10を設置してある。トナー補給ロール10
は、現像記録槽9中を循環する現像剤dのトナー濃度に
応じて回転され、補給用トナーt0を現像記録槽9中に
適量づつ補給する。これにより、現像記録槽9中の現像
剤dのトナー濃度が適正範囲内に制御される。
動可能に配設してある。撹拌羽根8aは、貯留されてい
る補給用トナーt0を撹拌して凝集を防止する。又、ト
ナー貯留槽8と現像記録槽9との仕切り壁Uwにトナー
補給口(不図示)を穿設し、このトナー補給口にトナー
補給ロール10を設置してある。トナー補給ロール10
は、現像記録槽9中を循環する現像剤dのトナー濃度に
応じて回転され、補給用トナーt0を現像記録槽9中に
適量づつ補給する。これにより、現像記録槽9中の現像
剤dのトナー濃度が適正範囲内に制御される。
【0013】現像記録槽9の底部には、現像剤dを撹拌
する撹拌ロール11を水平方向に延在させて配設してあ
る。本例の撹拌ロール11は、矢印ロ方向に回転され
る。
する撹拌ロール11を水平方向に延在させて配設してあ
る。本例の撹拌ロール11は、矢印ロ方向に回転され
る。
【0014】撹拌ロール11の斜め上方には、現像剤担
持部材としての現像スリーブ12を、前述した円筒電極
5に対し微小間隙を保って水平方向に並列設置してあ
る。この現像スリーブ12と円筒電極5の各周表面が近
接対向する微小間隙部がトナー記録画像を形成する記録
部Wとなる。現像スリーブ12は、非磁性材料から成
り、内部に現像剤搬送手段としてのマグネットロール1
3を回転自在に内蔵している。マグネットロール13の
周表面には異なる磁極を交互に着磁してあり、このマグ
ネットロール13を矢印ハで示す反時計回り方向に駆動
回転し、現像剤dを現像スリーブ12周表面に沿って破
線矢印ニで示す時計回り方向に搬送する。
持部材としての現像スリーブ12を、前述した円筒電極
5に対し微小間隙を保って水平方向に並列設置してあ
る。この現像スリーブ12と円筒電極5の各周表面が近
接対向する微小間隙部がトナー記録画像を形成する記録
部Wとなる。現像スリーブ12は、非磁性材料から成
り、内部に現像剤搬送手段としてのマグネットロール1
3を回転自在に内蔵している。マグネットロール13の
周表面には異なる磁極を交互に着磁してあり、このマグ
ネットロール13を矢印ハで示す反時計回り方向に駆動
回転し、現像剤dを現像スリーブ12周表面に沿って破
線矢印ニで示す時計回り方向に搬送する。
【0015】而して、現像スリーブ12周表面の記録部
Wから現像剤搬送方向ニに対して上流側の領域に、記録
電極とその電極駆動手段を備える記録電極シート14を
被着敷設してある。本例の記録電極シート14は非磁性
材料から成る可撓性印刷回路基板(FPC)を用い、図
3に示す様に、複数の記録電極線14aをベースフィル
ム14b上に所定の微細ピッチで並列に延在形成してあ
る。この記録電極シート14を、その記録電極線14a
の延在方向及び並設方向を夫々現像スリーブ12周表面
の周方向及び幅方向に沿わせて、現像スリーブ12周表
面に被着してある。その場合、記録電極線14aの各先
端が並ぶ記録電極シート14の一方の端面を、現像スリ
ーブ12周表面の円筒電極5周表面に最近接する位置に
合わせる。この様に記録電極シート14を現像スリーブ
12周表面に被設することにより、現像剤搬送路となる
現像スリーブ12周表面の幅方向が主走査方向となり、
記録信号線14aの数を主走査1ライン分の最大データ
数に対応させてある。本例では、多数の記録電極線14
aを、40μmの間隙を保って84.6μmピッチ(3
00DPI)の密度でエッチング法によりパターン形成
してある。
Wから現像剤搬送方向ニに対して上流側の領域に、記録
電極とその電極駆動手段を備える記録電極シート14を
被着敷設してある。本例の記録電極シート14は非磁性
材料から成る可撓性印刷回路基板(FPC)を用い、図
3に示す様に、複数の記録電極線14aをベースフィル
ム14b上に所定の微細ピッチで並列に延在形成してあ
る。この記録電極シート14を、その記録電極線14a
の延在方向及び並設方向を夫々現像スリーブ12周表面
の周方向及び幅方向に沿わせて、現像スリーブ12周表
面に被着してある。その場合、記録電極線14aの各先
端が並ぶ記録電極シート14の一方の端面を、現像スリ
ーブ12周表面の円筒電極5周表面に最近接する位置に
合わせる。この様に記録電極シート14を現像スリーブ
12周表面に被設することにより、現像剤搬送路となる
現像スリーブ12周表面の幅方向が主走査方向となり、
記録信号線14aの数を主走査1ライン分の最大データ
数に対応させてある。本例では、多数の記録電極線14
aを、40μmの間隙を保って84.6μmピッチ(3
00DPI)の密度でエッチング法によりパターン形成
してある。
【0016】記録電極シート14の記録部W側とは反対
側の端部には、電極駆動回路素子としてのLSI15を
複数個搭載してある。これら複数個のLSI15には、
記録電極線14aを適数本づつに分けて接続してある。
又、各LSI15は、図1に示す様に、本例の静電記録
装置の記録動作全体を制御する記録制御手段としての記
録制御部Cに接続してある。記録制御部Cは、LSI1
5へ記録情報に応じた記録信号を送る他、記録信号を送
らない非記録時に選択的に、後述する未転写トナーのク
リーニングを実施させる旨の指示信号等も送る。
側の端部には、電極駆動回路素子としてのLSI15を
複数個搭載してある。これら複数個のLSI15には、
記録電極線14aを適数本づつに分けて接続してある。
又、各LSI15は、図1に示す様に、本例の静電記録
装置の記録動作全体を制御する記録制御手段としての記
録制御部Cに接続してある。記録制御部Cは、LSI1
5へ記録情報に応じた記録信号を送る他、記録信号を送
らない非記録時に選択的に、後述する未転写トナーのク
リーニングを実施させる旨の指示信号等も送る。
【0017】図1において、上述した記録電極シート1
4のLSI15を搭載した端部を、現像スリーブ12の
上部周表面に形成した平面部12a上に被着してある。
この様に現像スリーブ12周表面に平面部12aを形成
することにより、LSI15の設置が容易となる。そし
て、記録電極シート14の記録部Wに延在させた先端部
を除く領域に、非磁性材料から成るカバーフィルム16
を現像スリーブ12周表面と略同一曲率に形成し被覆し
てある。これにより、カバーフィルム16表面が現像剤
搬送路となり、LSI15が現像剤との摩擦等により損
傷するのを防止することができる。又、カバーフィルム
15を円弧状に曲げて設置してあるから、その表面に沿
って現像剤を円滑に移動させることができる。尚、カバ
ーフィルム15を被装する代わりに、非磁性材料で記録
電極シート14表面をコーティングしてもよい。この様
にカバーフィルム16等の保護部材を被覆した場合、保
護部材を被覆しない記録電極線14a先端部が実質的に
記録画像形成に関与する記録電極ELとなる。従って、
記録電極線14aの記録電極ELとなる先端部を除いた
部分が、電極駆動回路素子と電極駆動手段を構成する接
続部材となる。この接続部材部分が、後述する様に未転
写トナーをクリーニングするクリーニング部材となる。
又、記録電極ELが円筒電極5周表面に対向する領域が
前述した記録部Wとなる。
4のLSI15を搭載した端部を、現像スリーブ12の
上部周表面に形成した平面部12a上に被着してある。
この様に現像スリーブ12周表面に平面部12aを形成
することにより、LSI15の設置が容易となる。そし
て、記録電極シート14の記録部Wに延在させた先端部
を除く領域に、非磁性材料から成るカバーフィルム16
を現像スリーブ12周表面と略同一曲率に形成し被覆し
てある。これにより、カバーフィルム16表面が現像剤
搬送路となり、LSI15が現像剤との摩擦等により損
傷するのを防止することができる。又、カバーフィルム
15を円弧状に曲げて設置してあるから、その表面に沿
って現像剤を円滑に移動させることができる。尚、カバ
ーフィルム15を被装する代わりに、非磁性材料で記録
電極シート14表面をコーティングしてもよい。この様
にカバーフィルム16等の保護部材を被覆した場合、保
護部材を被覆しない記録電極線14a先端部が実質的に
記録画像形成に関与する記録電極ELとなる。従って、
記録電極線14aの記録電極ELとなる先端部を除いた
部分が、電極駆動回路素子と電極駆動手段を構成する接
続部材となる。この接続部材部分が、後述する様に未転
写トナーをクリーニングするクリーニング部材となる。
又、記録電極ELが円筒電極5周表面に対向する領域が
前述した記録部Wとなる。
【0018】上述の様に記録電極とその電極駆動手段を
設置することにより、記録電極と電極駆動回路素子を接
続する接続部材の部分を短くすることができる。即ち、
記録電極ELとLSI15を接続する記録電極線14a
が短かくて済む。これにより、記録電極シート14が小
さく安価になるだけでなく、記録電極線14aによる所
謂アンテナ効果が小さくなり、ノイズの影響を受け難く
なる。その結果、記録情報に正確に対応した記録画像を
安定して形成することが可能となる。
設置することにより、記録電極と電極駆動回路素子を接
続する接続部材の部分を短くすることができる。即ち、
記録電極ELとLSI15を接続する記録電極線14a
が短かくて済む。これにより、記録電極シート14が小
さく安価になるだけでなく、記録電極線14aによる所
謂アンテナ効果が小さくなり、ノイズの影響を受け難く
なる。その結果、記録情報に正確に対応した記録画像を
安定して形成することが可能となる。
【0019】現像スリーブ12周表面近傍で記録部Wの
略反対側には、現像剤dの層厚を適正な厚さに規制する
ドクタブレード17を配設してある。本例のドクタブレ
ード17は、仕切り壁Uwの現像記録槽9側表面の一部
を現像スリーブ12周表面に微小間隙Dを保って近接す
るまで突出させたものである。
略反対側には、現像剤dの層厚を適正な厚さに規制する
ドクタブレード17を配設してある。本例のドクタブレ
ード17は、仕切り壁Uwの現像記録槽9側表面の一部
を現像スリーブ12周表面に微小間隙Dを保って近接す
るまで突出させたものである。
【0020】記録部Wにおける記録電極ELの直下流に
は、段差Gが形成されている。この段差Gを設けること
により、円筒電極5周表面に転移し記録画像を形成する
トナーと現像スリーブ12表面に残留する現像剤とが画
像形成後に充分に離隔し、双方が相互に干渉し合って形
成した画像を乱す不都合を確実に防止することができ
る。
は、段差Gが形成されている。この段差Gを設けること
により、円筒電極5周表面に転移し記録画像を形成する
トナーと現像スリーブ12表面に残留する現像剤とが画
像形成後に充分に離隔し、双方が相互に干渉し合って形
成した画像を乱す不都合を確実に防止することができ
る。
【0021】現像スリーブ12周表面における記録部W
下流側の下部周表面には、現像剤の回り込み防止部材1
8を配設してある。この回り込み防止部材18は、返送
されてきた残留現像剤が撹拌ロール11を介さずに現像
スリーブ12周表面に沿って直接ドクタブレード17の
上流側に返送される不都合を防止する。
下流側の下部周表面には、現像剤の回り込み防止部材1
8を配設してある。この回り込み防止部材18は、返送
されてきた残留現像剤が撹拌ロール11を介さずに現像
スリーブ12周表面に沿って直接ドクタブレード17の
上流側に返送される不都合を防止する。
【0022】次に、本例の静電記録装置における記録画
像形成動作について説明する。図1において、マグネッ
トロール13を矢印ハ方向に駆動回転すると、現像スリ
ーブ12の周表面上には、現像剤d中の磁性粒子を自転
させる回転磁場が形成され、現像剤dが穂を形成しつつ
マグネットロール13の回転方向とは逆の破線矢印ニ方
向に搬送される。搬送される現像剤dは、ドクタブレー
ド17により所定の厚さに穂切り規制された後、記録部
Wに至る。この際に、トナー粒子がキャリヤ粒子、現像
スリーブ12周表面又はカバーフィルム16表面との摩
擦により負極性に充分に帯電される。
像形成動作について説明する。図1において、マグネッ
トロール13を矢印ハ方向に駆動回転すると、現像スリ
ーブ12の周表面上には、現像剤d中の磁性粒子を自転
させる回転磁場が形成され、現像剤dが穂を形成しつつ
マグネットロール13の回転方向とは逆の破線矢印ニ方
向に搬送される。搬送される現像剤dは、ドクタブレー
ド17により所定の厚さに穂切り規制された後、記録部
Wに至る。この際に、トナー粒子がキャリヤ粒子、現像
スリーブ12周表面又はカバーフィルム16表面との摩
擦により負極性に充分に帯電される。
【0023】記録制御部Cが入力記録情報に応じてLS
I15に記録信号を送り、これを受けたLSI15は、
各記録電極ELに対し記録信号に応じた信号電圧を印加
する。これにより、記録部Wでは、記録電極ELと円筒
電極5表面間に記録信号に対応した記録電界が形成さ
れ、現像剤d中のトナーが円筒電極5表面へ選択的に転
移される。この場合、本例では、1ビットに対応する記
録信号が“H”のときに、対応する記録電極ELに−2
00Vの信号電圧を印加する。このとき、円筒電極5に
は前述した様にバイアス電源5aにより−50Vの電圧
が印加されているので、円筒電極5から対応記録電極E
Lに向けて150Vの電位差に基づく記録電界が形成さ
れる。負極性に帯電したトナー粒子は電位の高い方へ移
動するから、−200Vの信号電圧が印加された(記録
信号が“H”)記録電極EL上のトナー粒子だけが選択
的に円筒電極5周表面に転移し、1黒ドットを形成す
る。
I15に記録信号を送り、これを受けたLSI15は、
各記録電極ELに対し記録信号に応じた信号電圧を印加
する。これにより、記録部Wでは、記録電極ELと円筒
電極5表面間に記録信号に対応した記録電界が形成さ
れ、現像剤d中のトナーが円筒電極5表面へ選択的に転
移される。この場合、本例では、1ビットに対応する記
録信号が“H”のときに、対応する記録電極ELに−2
00Vの信号電圧を印加する。このとき、円筒電極5に
は前述した様にバイアス電源5aにより−50Vの電圧
が印加されているので、円筒電極5から対応記録電極E
Lに向けて150Vの電位差に基づく記録電界が形成さ
れる。負極性に帯電したトナー粒子は電位の高い方へ移
動するから、−200Vの信号電圧が印加された(記録
信号が“H”)記録電極EL上のトナー粒子だけが選択
的に円筒電極5周表面に転移し、1黒ドットを形成す
る。
【0024】一方、1ビットの記録信号が“L”のとき
は、LSI15が対応する記録電極ELに対する信号電
圧を接地電位に切り換える。その結果、円筒電極5から
その対応記録電極ELに見た電位差は−50Vとなり、
電気力線の方向(電界の方向)が上述した“H”の場合
と逆となる為、負極性に帯電したトナー粒子は記録電極
EL上に保持されたままで転移しない。
は、LSI15が対応する記録電極ELに対する信号電
圧を接地電位に切り換える。その結果、円筒電極5から
その対応記録電極ELに見た電位差は−50Vとなり、
電気力線の方向(電界の方向)が上述した“H”の場合
と逆となる為、負極性に帯電したトナー粒子は記録電極
EL上に保持されたままで転移しない。
【0025】上述の様に、電極駆動回路素子としてのL
SI15により入力記録情報に対応した記録信号に応じ
て記録電極ELの電位が−200Vと接地電位に選択的
に切り換えられ、円筒電極5周表面に記録情報に対応し
たトナー記録画像が形成される。この際、前述した様に
記録電極ELとLSI15を接続する記録電極線14a
が短い為、記録信号にノイズが混入することなく記録情
報に正確に対応したトナー記録画像が安定的に形成され
る。尚、トナー記録画像の濃度は、バイアス電源5aの
バイアス電圧を変化させることにより調節できる。その
場合の適切な調節範囲は、0〜−50V程度であり、0
Vに近づくに従い画像濃度が高くなる。
SI15により入力記録情報に対応した記録信号に応じ
て記録電極ELの電位が−200Vと接地電位に選択的
に切り換えられ、円筒電極5周表面に記録情報に対応し
たトナー記録画像が形成される。この際、前述した様に
記録電極ELとLSI15を接続する記録電極線14a
が短い為、記録信号にノイズが混入することなく記録情
報に正確に対応したトナー記録画像が安定的に形成され
る。尚、トナー記録画像の濃度は、バイアス電源5aの
バイアス電圧を変化させることにより調節できる。その
場合の適切な調節範囲は、0〜−50V程度であり、0
Vに近づくに従い画像濃度が高くなる。
【0026】図2において、円筒電極5周表面に形成さ
れたトナー記録画像は、円筒電極5の反時計回り方向イ
の回転と共に画像転写部Tへ搬送され、ここで待機ロー
ル対3によりタイミングを測って再給送されてくる用紙
上に転写される。転写されずに円筒電極5周表面に残留
する未転写トナーは、円筒電極5の回転と共に再度記録
部Wに返送されてくる。この円筒電極5周表面に残留す
る未転写トナーは、次の様にしてクリーニング除去され
る。
れたトナー記録画像は、円筒電極5の反時計回り方向イ
の回転と共に画像転写部Tへ搬送され、ここで待機ロー
ル対3によりタイミングを測って再給送されてくる用紙
上に転写される。転写されずに円筒電極5周表面に残留
する未転写トナーは、円筒電極5の回転と共に再度記録
部Wに返送されてくる。この円筒電極5周表面に残留す
る未転写トナーは、次の様にしてクリーニング除去され
る。
【0027】図1において、記録制御部Cが例えば用紙
と用紙の搬送インターバルに相当する時間等の非記録時
間を見計ってLSI15にクリーニング信号を送り、こ
れを受けたLSI15は、記録電極線14a(図3参
照)全体にクリーニング電圧を印加する。この場合のク
リーニング電圧は、円筒電極5周表面に残留する未転写
トナーを記録電極シート14側に転移させることが可能
な電界、即ち前述した記録電界とは逆方向の電界を形成
する必要があるから、円筒電極5に印加されているバイ
アス電圧より高電位に設定してある。即ち、本例では円
筒電極5のバイアス電圧は−50Vに設定してあるか
ら、クリーニング電圧を例えば+50Vに設定する。こ
れにより、円筒電極5から記録電極線にみた電位差が−
100Vとなり、この電位差に基づくクリーニング電界
が、記録電極線と円筒電極5周表面が対向する領域、即
ち、記録部Wからその上流側で記録電極線の接続部材部
分と円筒電極5周表面が対向する領域(以下、クリーニ
ング領域という)に亘って形成される。このクリーニン
グ電界は、前述した“L”の記録信号に対応して形成さ
れた−50Vの電位差に基づく電界(白ドット対応)と
電気力線の方向が同じで大きさはそれよりも大きい。こ
のクリーニング電界により、円筒電極5周表面に残留す
る負極性に帯電した未転写トナーが記録電極シート14
側に強制的に転移せしめられ、円筒電極5周表面がクリ
ーニングされる。又、記録部W上流側のクリーニング領
域では現像剤搬送路が急に狭くなる為、搬送されてくる
現像剤dが一時的に滞留してトナー溜りが形成されてい
る。このトナー溜りで成長したトナーチェーンによる掻
き取り効果によっても、未転写トナーが円筒電極5周表
面から除去される。この様にして円筒電極5周表面から
未転写トナーがクリーニング除去された後、記録部にお
いて再度記録動作が実施されるから、クリーニング不良
による残像等の画像欠陥がなく高解像度の記録画像が安
定的に形成される。又、記録電極ELとその電極駆動手
段としてのLSI15及びこれらを接続する記録電極線
14aで構成する記録手段全体を記録部Wからその上流
側に設けたから、記録時から非記録時に移行する際に形
成した記録画像がクリーニング電界により乱される虞も
ない。
と用紙の搬送インターバルに相当する時間等の非記録時
間を見計ってLSI15にクリーニング信号を送り、こ
れを受けたLSI15は、記録電極線14a(図3参
照)全体にクリーニング電圧を印加する。この場合のク
リーニング電圧は、円筒電極5周表面に残留する未転写
トナーを記録電極シート14側に転移させることが可能
な電界、即ち前述した記録電界とは逆方向の電界を形成
する必要があるから、円筒電極5に印加されているバイ
アス電圧より高電位に設定してある。即ち、本例では円
筒電極5のバイアス電圧は−50Vに設定してあるか
ら、クリーニング電圧を例えば+50Vに設定する。こ
れにより、円筒電極5から記録電極線にみた電位差が−
100Vとなり、この電位差に基づくクリーニング電界
が、記録電極線と円筒電極5周表面が対向する領域、即
ち、記録部Wからその上流側で記録電極線の接続部材部
分と円筒電極5周表面が対向する領域(以下、クリーニ
ング領域という)に亘って形成される。このクリーニン
グ電界は、前述した“L”の記録信号に対応して形成さ
れた−50Vの電位差に基づく電界(白ドット対応)と
電気力線の方向が同じで大きさはそれよりも大きい。こ
のクリーニング電界により、円筒電極5周表面に残留す
る負極性に帯電した未転写トナーが記録電極シート14
側に強制的に転移せしめられ、円筒電極5周表面がクリ
ーニングされる。又、記録部W上流側のクリーニング領
域では現像剤搬送路が急に狭くなる為、搬送されてくる
現像剤dが一時的に滞留してトナー溜りが形成されてい
る。このトナー溜りで成長したトナーチェーンによる掻
き取り効果によっても、未転写トナーが円筒電極5周表
面から除去される。この様にして円筒電極5周表面から
未転写トナーがクリーニング除去された後、記録部にお
いて再度記録動作が実施されるから、クリーニング不良
による残像等の画像欠陥がなく高解像度の記録画像が安
定的に形成される。又、記録電極ELとその電極駆動手
段としてのLSI15及びこれらを接続する記録電極線
14aで構成する記録手段全体を記録部Wからその上流
側に設けたから、記録時から非記録時に移行する際に形
成した記録画像がクリーニング電界により乱される虞も
ない。
【0028】図1において、円筒電極5表面に転移せず
記録電極シート17側に残留する現像剤は、記録部Wの
直下流側に段差Gが形成されているから、記録部W通過
後直ちに円筒電極5表面から遠ざかる。従って、記録部
Wで円筒電極5表面に形成したトナー記録画像が、現像
スリーブ12表面の残留現像剤との相互干渉により乱さ
れる不都合が確実に回避される。
記録電極シート17側に残留する現像剤は、記録部Wの
直下流側に段差Gが形成されているから、記録部W通過
後直ちに円筒電極5表面から遠ざかる。従って、記録部
Wで円筒電極5表面に形成したトナー記録画像が、現像
スリーブ12表面の残留現像剤との相互干渉により乱さ
れる不都合が確実に回避される。
【0029】記録部Wで円筒電極5側へ転移せず下流側
へ搬送された残留現像剤は、回り込み防止部材18によ
り現像スリーブ12表面から掻き取られ、現像記録槽9
底部に落下し撹拌ロール11の回転と共に、現像スリー
ブ12周表面のドクタブレード上流側に返送される。こ
の際に、補給トナーt0と均一に撹拌される。
へ搬送された残留現像剤は、回り込み防止部材18によ
り現像スリーブ12表面から掻き取られ、現像記録槽9
底部に落下し撹拌ロール11の回転と共に、現像スリー
ブ12周表面のドクタブレード上流側に返送される。こ
の際に、補給トナーt0と均一に撹拌される。
【0030】尚、この発明は、上記の特定の実施例に限
定されるべきものでなく、この発明の技術的範囲におい
て種々の変形が可能であることは勿論である。
定されるべきものでなく、この発明の技術的範囲におい
て種々の変形が可能であることは勿論である。
【0031】例えば、現像剤を搬送する手段としては、
マグネットロールに限らず、励磁コイルによる進行波磁
界を利用する搬送手段を用いてもよい。又、現像剤とし
て、負(−)帯電性のトナーを含有する現像剤を用いた
が、正(+)帯電性のトナーを含有する現像剤を用いる
ことも可能である。その場合、記録電極及び対向電極に
印加する各電圧の極性を夫々正(+)極性とすればよ
い。
マグネットロールに限らず、励磁コイルによる進行波磁
界を利用する搬送手段を用いてもよい。又、現像剤とし
て、負(−)帯電性のトナーを含有する現像剤を用いた
が、正(+)帯電性のトナーを含有する現像剤を用いる
ことも可能である。その場合、記録電極及び対向電極に
印加する各電圧の極性を夫々正(+)極性とすればよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明した様に、この発明に
よれば、現像剤を所定の経路に沿って搬送する現像剤搬
送経路に複数の記録電極を並列設置すると共に微小間隙
を保って対向電極を配設し、この電極同士が対向する記
録部の上流側の現像剤搬送路に沿って記録電極を駆動す
る電極駆動回路素子とこれらを接続する接続部材から成
る電極駆動手段を敷設し、記録制御手段により対向電極
に残留する未転写トナーを除去可能なクリーニング電圧
を非記録時に選択的に電極駆動回路素子から出力させて
接続部材と対向電極が対向する領域にクリーニング電界
を形成することにより、高解像度の画像形成に必要な記
録部における微小間隙を正確且つ安定的に確保できると
共に、専用のクリーニング手段を設けなくてもトナー記
録画像を担持する対向電極表面から未転写現像剤を確実
にクリーニング除去できる。そして、記録部上流側の接
続部材と対向電極が対向する領域で未転写現像剤をクリ
ーニングするから、記録部で確実に残像の無い記録画像
を形成できると共に、形成した記録画像を記録部下流側
でクリーニング電圧を印加することにより乱す不都合を
回避することができる。又、電極駆動手段を現像剤搬送
路に沿って敷設するから、接続部材が短くて済み、安価
になる上に接続部材のアンテナ効果により記録動作がノ
イズにより妨害される不都合を防止することができる。
よって、クリーニング不良による残像や乱れ等の画像欠
陥がなく且つ記録情報に正確に対応した高解像度の記録
画像を普通紙上に安定して形成することが可能な静電記
録装置を小型化を促進して安価に提供できる。
よれば、現像剤を所定の経路に沿って搬送する現像剤搬
送経路に複数の記録電極を並列設置すると共に微小間隙
を保って対向電極を配設し、この電極同士が対向する記
録部の上流側の現像剤搬送路に沿って記録電極を駆動す
る電極駆動回路素子とこれらを接続する接続部材から成
る電極駆動手段を敷設し、記録制御手段により対向電極
に残留する未転写トナーを除去可能なクリーニング電圧
を非記録時に選択的に電極駆動回路素子から出力させて
接続部材と対向電極が対向する領域にクリーニング電界
を形成することにより、高解像度の画像形成に必要な記
録部における微小間隙を正確且つ安定的に確保できると
共に、専用のクリーニング手段を設けなくてもトナー記
録画像を担持する対向電極表面から未転写現像剤を確実
にクリーニング除去できる。そして、記録部上流側の接
続部材と対向電極が対向する領域で未転写現像剤をクリ
ーニングするから、記録部で確実に残像の無い記録画像
を形成できると共に、形成した記録画像を記録部下流側
でクリーニング電圧を印加することにより乱す不都合を
回避することができる。又、電極駆動手段を現像剤搬送
路に沿って敷設するから、接続部材が短くて済み、安価
になる上に接続部材のアンテナ効果により記録動作がノ
イズにより妨害される不都合を防止することができる。
よって、クリーニング不良による残像や乱れ等の画像欠
陥がなく且つ記録情報に正確に対応した高解像度の記録
画像を普通紙上に安定して形成することが可能な静電記
録装置を小型化を促進して安価に提供できる。
【図1】この発明の一実施例としての静電記録装置にお
ける記録画像形成ユニットとその周辺構成を示す模式的
断面図である。
ける記録画像形成ユニットとその周辺構成を示す模式的
断面図である。
【図2】上記静電記録装置の全体構成を示す模式的断面
図である。
図である。
【図3】上記記録画像形成ユニットを示す一部破断斜視
図である。
図である。
5 円筒電極 5a バイアス電源(円筒電極用) 8 トナー貯留槽 9 現像記録槽 10 トナー補給ロール 11 オーガロール 12 現像スリーブ 13 マグネットロール 14 記録電極シート 14a 記録電極線 15 LSI 16 カバーフィルム 17 ドクタブレード 18 回り込み防止部材 U 記録画像形成ユニット W 記録部
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の経路に沿って敷設した現像剤担持
部材と、該現像剤担持部材の表面に沿って現像剤を搬送
する現像剤搬送手段と、前記現像剤担持部材の表面上に
間隔を保って並設した複数の記録電極と、該記録電極に
対向配置した対向電極と、各前記記録電極に駆動電圧を
出力する電極駆動回路素子及び該電極駆動回路素子と各
前記記録電極を接続する接続部材から成る電極駆動手段
と、前記電極駆動素子の出力電圧を制御する記録制御手
段とを有し、前記記録電極と前記対向電極が近接する記
録部で記録情報に応じて記録電界を形成し搬送されてく
る現像剤を前記対向電極側へ選択的に転移させて記録画
像を形成する静電記録装置において、 前記電極駆動手段を前記記録部の現像剤搬送方向に対し
て上流側の前記現像剤担持部材表面に沿って敷設し、 前記記録制御手段が、前記記録電界を形成しない非記録
時に選択的に、前記記録電界と逆方向のクリーニング電
界を形成するクリーニング電圧を前記電極駆動回路素子
から前記接続部材に出力させることを特徴とする静電記
録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28267691A JPH05116365A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 静電記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28267691A JPH05116365A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 静電記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05116365A true JPH05116365A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17655608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28267691A Pending JPH05116365A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 静電記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05116365A (ja) |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP28267691A patent/JPH05116365A/ja active Pending
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