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JPH0542711A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

Info

Publication number
JPH0542711A
JPH0542711A JP20022191A JP20022191A JPH0542711A JP H0542711 A JPH0542711 A JP H0542711A JP 20022191 A JP20022191 A JP 20022191A JP 20022191 A JP20022191 A JP 20022191A JP H0542711 A JPH0542711 A JP H0542711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
developer
electrode
magnetic toner
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20022191A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Yamamoto
本 忠 夫 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP20022191A priority Critical patent/JPH0542711A/ja
Publication of JPH0542711A publication Critical patent/JPH0542711A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形成した記録画像が回収現像剤により乱され
る不都合を防止し、高解像度で画像乱れのない高品質な
記録画像を安定して形成可能な静電記録装置を提供す
る。 【構成】 円筒電極5周表面の現像スリーブ15側に最
近接する位置Ncと対向する位置からトナー搬送方向上
流側へ微小距離Rだけずれた位置に、段差Gを形成し、
この段差Gの大きさを記録部W下流側で形成される磁性
トナーの穂の高さより大きく設定する。又、記録電極シ
ート17を現像スリーブ15周表面の記録部Wより上流
側周表面に被着し、記録電極シート17先端部の絶縁保
護コート17cを被着していない記録電極ELの先端を
段差Gに位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、記録ヘッドと記録媒体
を接触させずに静電記録画像を形成する非接触式静電記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、普通紙を用いることが
でき、且つ、画像媒体と記録電極先端との微小間隔を正
確に確保できる静電記録方式として、ドラム状の中間記
録媒体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙
上に転写する方式が用いられている。この方式による場
合、中間記録媒体を用いる為に装置が大型化する傾向が
ある。そこで、記録と現像を同時に行なうプロセスを採
用し装置の大型化を回避する方式が採用されている。こ
の方式では、記録電極を現像剤搬送路の中間記録媒体を
兼ねる対向電極に対向する位置に幅方向(主走査方向)
へ並列設置し、その電極対向部で記録情報に応じ搬送さ
れてくる現像剤を選択的に記録電極上から転移させてト
ナー記録画像を形成する。
【0003】上述の静電記録方式では、通常、現像剤と
して磁性トナー等の磁性現像剤を用い、マグネットロー
ル等の磁界発生手段によって、現像剤の穂を形成しつつ
電極対向部に現像剤を搬送する。その場合、電極対向部
の対向電極上に形成したトナー記録画像が記録電極側に
残留する現像剤の穂により乱される傾向がある。
【0004】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の問題点
に鑑みなされたものであって、画像乱れの無い高品質な
記録画像を長期に亘り安定して形成可能な静電記録装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の要点】この発明は、上述した目的を達成するた
めに、所定の経路に沿って敷設した現像剤担持部材と、
該現像剤担持部材の表面に沿って現像剤を搬送する現像
剤搬送手段と、前記現像剤担持部材の表面に間隔を保っ
て並設した記録電極と、該記録電極に対向配置した対向
電極とを有し、各前記記録電極に記録情報に応じて電圧
を印加し、搬送されてきた現像剤を前記対向電極側へ選
択的に転移させる静電記録装置において、前記記録電極
の先端を前記現像剤担持部材と前記対向電極表面が最近
接する位置より現像剤搬送方向上流側へ微小距離だけず
らせて位置させ、前記現像剤担持部材の前記記録電極の
先端対応位置に下流側に向って落ちる段差を形成すると
共に該段差の大きさを前記現像剤が形成する穂の高さよ
り大きく設定したことを要点とする。
【0006】
【発明の実施例】以下、この発明を図1乃至図8に示す
実施例に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の一
実施例としての記録装置の全体構成を示す模式的断面図
である。同図において、1は普通紙Pを積載収納した給
紙カセットであり、機体側方に挿脱自在に装着してあ
る。挿着した給紙カセット1の先端部上方には、給紙コ
ロ1aが矢印方向に駆動回転可能に配設してある。給紙
コロ1aの前方には、絶縁部材よりなる上、下搬送ガイ
ド板2a,2bを敷設して用紙搬入経路を形成してあ
る。この用紙搬入経路中には、待機ロール対3を配設し
てあり、給紙コロ1aにより繰り出された用紙Pの進行
を一旦停止させて搬送姿勢を整えた後、下流側の画像転
写部Tへ後述する記録画像の到達タイミングと同期する
様に再給送する。
【0007】待機ロール対3下流側の画像転写部Tに
は、転写帯電器4を像担持体を兼ねる円筒電極5の上部
周面に対向配置してある。円筒電極5は、後述する記録
電極の対向電極となるもので、本例では矢印イで示す反
時計回り方向に駆動回転する。この円筒電極5には、後
述する現像剤中のトナーの帯電極性と同極性のバイアス
電圧を印加可能なバイアス電源5aを接続してある。円
筒電極5の反対側の周表面には、後述する記録画像形成
ユニットUを対向設置してある。この記録画像形成ユニ
ットUにより円筒電極5表面にトナー記録画像が形成さ
れ、円筒電極5の回転と共にトナー記録画像が画像転写
部Tへ搬送され、再給送されてくる用紙上に転写され
る。記録画像形成ユニットUの構成については、後程詳
細に説明する。
【0008】画像転写部Tの下流側には、分離爪6を先
端を円筒電極周面に圧接させて配設してある。そして、
分離爪6の下流側には、エアーサクション方式の搬送ベ
ルト7を水平方向に張設してあり、記録画像の転写を終
え分離爪6により円筒電極5周面から分離された用紙の
裏面を吸引しつつその前方に設けられている定着器8に
向けて搬送する。定着器8は加熱ロール8aと圧接ロー
ル8bから成り、両ロール間に用紙を挾持し搬送する際
にトナー像を熱定着する。定着を終えた用紙は、排出口
9から画像面を下にしたフェイスダウン状態で排紙トレ
イ10上に排出積載される。
【0009】以上の如く、本例の記録装置においては、
用紙の給紙から排紙に至る全用紙搬送経路が略ストレー
ト状に形成されている為、通紙動作が全般的に滑らかで
あり、画像不良やジャム等の通紙不良が発生し難い。
又、記録装置にとって好ましいページ揃えが不要なフェ
イスダウン排紙状態を上述のストレート通紙経路で得る
ことができるという利点も備えている。
【0010】ここで、記録画像形成ユニットUの詳細な
構成について説明する。記録画像形成ユニットUは、図
2に示す様に、大略、補給用現像剤d0を貯留する現像
剤貯留槽11及び記録手段と現像手段を備えた現像記録
槽12等から成る。現像剤貯留槽11内には、撹拌羽根
11aを回動可能に配設してある。本例では、現像剤と
して、少なくとも絶縁性樹脂、磁性微粉末及び着色剤粒
子を含有する一成分現像剤で、負(−)の摩擦帯電極性
を備えた絶縁磁性トナーを使用する。尚、現像剤として
は、磁性体キャリヤと絶縁性トナーを所定の割合で混合
した二成分磁性現像剤も使用できる。
【0011】現像記録槽12の底部には、図3に示す現
像剤の水平循環経路13を形成してある。図3におい
て、この水平循環経路13における一対の平行な長手経
路13a,13b中には、一対のオーガロール14a,
14bを回転自在に設置してある。各オーガロール14
a,14bは、各シャフト14a1,14b1の周面に複
数の螺旋羽根14a2,14b2を立設し、夫々の片側端
部に螺旋方向が逆の逆送り羽根14a3,14b3を立設
して成る(図6の斜視図参照)。そして、夫々の逆送り
羽根14a3,14b3が互いに反対側に位置する様に、
各オーガロール14a,14bを長手経路13a,13
b内に夫々配置する。これら一対のオーガロール14
a,14bを、矢印ロ,ハで示す様に互いに反対方向で
且つ逆送り羽根14a3,14b3に向って現像剤を搬送
する方向に駆動回転する。これにより、逆送り羽根14
a3,14b3を設けた各コーナー部では、互いに向い合
う逆方向の搬送力が衝突し、現像剤が直角方向に突き出
され他方の長手経路側へ流動する。この様にして、現像
剤を本例では破線矢印ニで示す方向に撹拌しつつ循環流
動させ、この際に現像剤を充分に摩擦帯電させることが
できる。尚、オーガロール14a,14bの材質や形状
を変えることにより、現像剤に必要な帯電量を充分に摩
擦帯電させることができる。
【0012】上述の様に構成した水平循環経路13の中
央部には、循環する現像剤が侵入しない様に周囲を壁S
wで囲繞した空間Sを形成してある。そして、図2に示
す様に、現像剤貯留槽11に近い方のオーガロール14
aの上方には、補給用磁性トナーd0の補給口11bを
オーガロール14aの軸方向に沿って穿設してある。
【0013】図2において、オーガロール14bの上方
には、現像剤の垂直搬送経路を形成する現像剤担持部材
としての現像スリーブ15を、軸を水平方向に延在させ
て設置してある。現像スリーブ15は、内部に現像剤搬
送手段としてのマグネットロール16を回転自在に内蔵
し、前述した円筒電極5に対向配置してある。マグネッ
トロール16の周表面には異なる磁極を交互に着磁して
あり、このマグネットロール16を矢印ホで示す反時計
回り方向に駆動回転することにより、磁性トナーdが現
像スリーブ15周表面に沿って垂直方向の破線矢印ヘで
示す時計回り方向に搬送される。
【0014】現像スリーブ15周表面近傍で円筒電極5
周表面に近接する対向部のトナー搬送方向に対し上流側
には、搬送されてくる磁性トナーdの穂の高さを所定高
さに規制するドクタブレード12aを配設してある。
又、ドクタブレード12aの上方には、トナー飛散防止
板12bを配設してある。このトナー飛散防止板12b
は、ドクタブレード12aによる層厚規制を受けて下流
側に搬送される現像剤が記録画像形成ユニットU外に飛
散し画像を汚す不都合を防止する為に設けてある。本例
では、現像記録槽12の槽壁の上端部を二股に分岐さ
せ、ドクタブレード12aとトナー飛散防止板12bに
夫々形成してある。
【0015】上述したトナー穂高規制部のトナー搬送方
向ヘに関して下流側には、円筒電極5周表面にトナー記
録画像を形成する記録部Wを次の様に構成してある。図
4に示す様に、現像スリーブ15周表面で、円筒電極5
周表面の現像スリーブ15側に最近接する位置Ncと対
向する位置より微小距離Rだけ上流側の位置に、段差G
を形成してある。この微小距離Rは、例えば、円筒電極
5の外径が20mm、現像スリーブ15の外径が23mmと
すれば、1mm程度が好適である。段差Gは、現像スリー
ブ15周表面の幅方向全域に亘り形成してある。
【0016】而して、段差Gの大きさは、後述する様に
して円筒電極5周表面に形成されるトナー記録画像の乱
れを防止する為、段差Gの下流側に搬送された残留磁性
トナーd′が形成する穂の高さより大きく設定してあ
る。画像の乱れの原因となる段差下流側における残留磁
性トナーd′の穂は、次の様にして形成される。
【0017】図5に示す様に、磁性トナーd′の穂は、
段差G下流側の現像スリーブ15表面でマグネットロー
ル16の磁極に対向する位置に形成される。この場合、
先ず1個目の磁性トナー粒子d1′が、マグネットロー
ル16の磁気勾配力Fm1により磁極上の位置で引き付け
保持される。この磁性トナー粒子d1′は磁性体である
から磁力線を集束させる。その結果、磁性トナーd1′
上に磁気勾配力Fm1より強い磁気勾配力Fm2が形成さ
れ、2個目の磁性トナー粒子d2′がその上に保持され
る。同様にして、2個目の磁性トナーd2′上に、順
次、磁性トナー粒子d3′,…dn′,d(n+1)′が積み
上げられて穂が形成される。然るに、マグネットロール
16による磁場の強さは、磁極から離隔するにつれて弱
くなる。従って、磁性トナーd′の穂が或る程度の高さ
になると、多数の磁力線が集束されてもこれらを合わせ
た全体の磁気勾配力は小さくなり、磁性トナーd′の穂
は一定の高さ以上には成長しない。即ち、例えばn個の
磁性トナー粒子d1′〜dn′が連なって高さがhの穂が
形成されている場合、(n+1)個目の磁性トナー粒子d
(n+1)′に作用する磁気勾配力Fm(n+1)は、 Fm1>Fm(n+1) となる。その結果、(n+1)個目の磁性トナー粒子d(n
+1)は、より強い磁気勾配力Fm1で現像スリーブ15表
面上に保持されることになり、磁性トナーdの穂の高さ
がhに決まる。
【0018】上述した磁性トナーの穂の形成メカニズム
から分かる様に、磁性トナーdの穂の高さhは、磁性ト
ナーの磁化、磁性トナー粒子の粒径(粒径により磁力線
の集束度合いが異なる)、及びマグネットロール16の
磁極数とその磁束密度等に依り変化する。従って、磁性
トナーd′の磁化及び粒径が大きい程、磁性トナーd′
の穂の高さhが大きくなるから、それらに応じて段差G
もそれより大きく設定する必要がある。又、マグネット
ロール16の磁極数と磁束密度が小さい程、穂の高さh
が大きくなるから、それらに応じて段差Gの大きさを同
様に大きくする必要がある。
【0019】図4に戻って、上述の段差Gから上流側の
現像スリーブ15周表面には、多数の記録電極を備えた
記録電極シート17を被着敷設してある。記録電極シー
ト17では、図6の斜視図に示す様に、多数の記録電極
線17aを、現像スリーブ15周表面の周方向に沿わせ
るシート長手方向へ互いに平行に延在させると共に、所
定の微細ピッチでシート幅方向(トナー搬送路幅方向:
主走査方向)へ並設してある。記録電極線17aの数
は、主走査1ライン分の最大データ数に対応させてあ
る。本例の記録電極シート17は可撓性印刷回路基板
(FPC)で構成してあり、多数の非磁性導電材料から
なる記録電極線17aを、可撓性絶縁材料からなるベー
スフィルム17b上に40μmの間隙を保って84.6
μmピッチ(300DPI)の密度で敷設形成してあ
る。
【0020】記録電極線17a上には、記録画像の形成
に関与する先端部領域Zを除いて、絶縁保護コート17
cを被着してある。絶縁保護コート17cは、電気絶縁
材料から成り、各記録電極線17a間の絶縁性を確保す
ると共に、磁性トナーとの摩擦による記録電極線17a
の摩耗を防止する為に設けてある。この絶縁保護コート
17cを被着していない記録電極線17a先端部Zが、
記録画像を形成する記録電極ELとなる。記録電極EL
上にも絶縁保護コート17cを被着すると、絶縁保護コ
ート17cに磁性トナーとの摩擦により不要な電荷が蓄
積されて地汚れ等の画像不良を引き起こすが、本例のよ
うに記録電極ELを露出させることにより、そのような
不都合の発生を防止でき、又、記録画像を形成するのに
必要な電界を効率良く形成できる。
【0021】上述の様な構成の記録電極シート17を製
作する場合、銅箔が被着された可撓性絶縁材からなるベ
ースフィルム17bにエッチング加工を施して多数の記
録電極線17aをパターン形成した後、絶縁保護コート
層17cを先端部領域Zを除いた領域に被着すればよ
い。
【0022】図4において、上述の様に構成した記録電
極シート17を、その記録電極ELが並列形成された先
端を段差G位置に揃え、この位置から現像スリーブ15
の上流側周表面に亘り被設してある。この記録電極EL
と円筒電極5周表面とが対向する空間が、記録部Wとな
る。この記録部Wの電極間距離Lは、シャープなドット
で高解像度の記録画像を形成するには可及的に小さい距
離が好ましく、通常は50μm程度に設定する。
【0023】図2において、記録部Wのトナー搬送方向
ヘでの下流側には、前述した水平循環経路13の中央空
間Sを囲繞する壁で現像剤貯留槽12側の壁Sw1を延出
し、その先端を現像スリーブ15周表面に当接させてあ
る。これにより、記録部Wで転移されず現像スリーブ1
5周表面に残留しマグネットロール16の回転と共に搬
送されてきた磁性トナーd′を、水平循環経路13の補
給槽側経路13a上に掻き落とし、磁性トナーd′が中
央空間S内に侵入したり、水平循環経路13を経ずに現
像スリーブ15周面に沿って上流側に直接返送される不
都合を防止する。尚、中央空間Sの周囲壁と別個に、現
像スリーブ15に付着する残留磁性トナーd′を掻き取
る為の専用の平板部材を設けてもよい。この場合、その
掻取り部材を垂直方向に支持し、先端を現像スリーブ1
5周表面上に当接させ、他端部を中央空間S底部まで延
在させればよい。又、掻取り部材を磁性材料で形成すれ
ば、マグネットロール16の磁力を遮断でき、より円滑
な掻き取り搬送効果が得られる。
【0024】記録電極シート17は、記録電極EL先端
を段差Gに揃え、これから上流側の約半分の周表面に亘
って敷設し、水平方向に引き出した後垂直に降下させ、
前述した水平循環経路の中央空間S内まで延設してあ
る。この記録電極シート17の垂直延設部には、記録デ
ータに応じて各記録電極ELに記録信号電圧を印加する
複数個の駆動回路素子18を搭載してある。そして、図
5に示す様に、各駆動回路素子18に上述した記録電極
シート17の記録電極線17aをN本づつに分けて夫々
接続してある。この様に、記録電極シート17の駆動回
路素子18を搭載した他端部を中央空間S内に収納設置
することにより、駆動回路素子18を現像剤等の埃から
防御できると共に、現像記録槽12の構造が極めてコン
パクト化される。
【0025】次に、本例の静電記録装置における記録画
像形成動作について説明する。図2において、マグネッ
トロール16を矢印ホ方向に駆動回転すると、現像スリ
ーブ15の外周面上には、磁性トナー粒子を自転させる
回転磁場が形成される。この回転磁場により、水平循環
経路13b中の磁性トナーdが上方の現像スリーブ15
側に引き付けられ、記録電極シート17上を穂を形成し
つつマグネットロール16の回転方向とは逆の矢印ヘ方
向に搬送される。記録電極シート17表面に沿って上方
に搬送される磁性トナーdは、ドクタブレード12aに
より所定の穂の高さに穂切り規制されて記録部Wに向
う。この搬送中に、磁性トナーdは、磁性トナー同士或
るいは現像剤搬送路となる記録電極シート17の絶縁保
護コート17c表面との摩擦により、負(−)極性に帯
電する。
【0026】図4において、記録部Wでは、記録電極E
Lに対し円筒電極5の周表面が所定の微小間隙Lを保っ
て回転移動しており、この電極間にドクタブレード12
aにより穂切り規制された磁性トナーdの穂が搬入され
る。この様な状態の記録部Wにおいて、各記録電極EL
に対し、前述した様に駆動回路素子が記録データに応じ
て記録信号電圧を選択的に印加する。今例えば、1ビッ
トの記録データが“H”(オン)のときに、1黒ドット
を形成する為、対応する記録電極ELに本例では−20
0Vのオン信号電圧を印加するとする。この場合、記録
電極ELに対向する円筒電極5には、バイアス電源5a
により、磁性トナーdの摩擦帯電極性と同極性のバイア
ス電圧を印加する。本例の場合は磁性トナーdの摩擦帯
電極性が負(−)であるからマイナスのバイアス電圧が
印加され、電圧は−50Vに設定されている。従って、
円筒電極5から記録電極ELに向けて150Vの電位差
に基づく現像電界が形成されている。この様な現像電界
が形成された記録部Wを、磁性トナーdの穂が円筒電極
5周表面と接触しつつ通過する。このとき、負極性に帯
電している磁性トナーdには、電位の高い方へ移動させ
ようとする電界力が作用する。従って、−200Vのオ
ン信号電圧が印加されている記録電極EL上に担持され
た磁性トナーdだけが、選択的に円筒電極5表面に転移
する。
【0027】記録電極ELに−200Vのオン信号電圧
を印加した時点では、図7の(a)に示す様に、円筒電
極5周表面に副走査方向距離Zの範囲に亘って、転移し
た磁性トナーd″が付着している。1黒ドットを形成す
る為のオン信号電圧は、図8に示す様に、時間Tw(1
ドット記録周期)に亘って印加される。この時間Twの
間に円筒電極5周表面が移動する距離SLは、円筒電極
5の周表面移動速度をVDとすると、 SL=Tw・VD である。従って、時間Tw後には、図7の(b)に示す
様に、円筒電極5周表面に転移付着した磁性トナーd″
の内の距離SLに亘る前部df″が、円筒電極5の回転と
共に記録部Wから搬出されている。
【0028】図8に示す様に、ON記録データに対応し
てオン信号電圧が時間Twに亘って印加された後、次順
の記録データがOFFであるとすると、記録信号電圧が
接地電位のオフ信号電圧に切り換えられる。これによ
り、図7の(b)において、円筒電極5からその対応記
録電圧ELに見た電位差が−50Vとなる。その結果、
転移磁性トナーd″(負極性)を記録電極EL側に逆転
移させようとする回収電界が記録部Wに形成され、転移
磁性トナーd″の内の記録部W内に残っている後部d
r″((Z−SL)分)だけが記録電極EL側に回収され
る。従って、円筒電極5周表面上に残るのは、記録部W
から搬出されている前部磁性トナーdf″だけであり、
これが1黒ドットDt(図4参照)を形成する。
【0029】図4において、本例では、この発明に基づ
き、記録電極ELの先端位置を円筒電極5周表面の最近
接位置Ncとの対向位置から上流側へ微小距離Rだけず
らしてあるから、上述の1黒ドットDtがシャープに形
成される。これは、記録電極EL先端を微小距離Rだけ
ずらすことにより、上述した電界の内のドットの副走査
方向前後端を形成する部分(電界の下流側端部)の電界
を最大限に強く形成でき、ドットの副走査方向前後端の
所謂キレが良くなるからである。
【0030】形成された1黒ドットDtは、円筒電極5
の回転と共に下流側に搬送される。一方、転移しなかっ
た残留磁性トナーd′は、記録部Wの下流側に搬出さ
れ、前述したメカニズムで穂を形成する。この残留磁性
トナーd′が形成する穂により、円筒電極5周表面上に
形成された黒ドットDtからなる記録画像が乱される虞
がある。然るに、この発明に基づく実施例では、本例の
様に記録部Wの直下流に穂の高さhより大きい落差を備
えた段差Gを形成してあるから穂の先端が黒ドットDt
に接触せず、記録画像を乱す不都合が確実に防止され
る。
【0031】図1において、円筒電極5表面に形成され
たトナー記録画像は、円筒電極5の反時計回り方向イの
回転と共に画像転写部Tへ搬送され、ここで待機ロール
対3によりタイミングを測って再給送されてくる用紙上
に転写される。尚、上述のトナー記録画像の濃度を調節
するには、バイアス電源5aのバイアス電圧を変化させ
ればよい。その場合、適切な調節範囲は0〜−50V程
度であり、0Vに近い程、画像濃度が高くなる。
【0032】図2において、記録部Wを通過し段差G
(図4参照)を経た残留磁性トナーd′の穂は、マグネ
ットロール16の回転と共に下流側に移動し、掻取り壁
Sw1により現像スリーブ15表面から掻き取られてオー
ガロール14aに落下し、補給口11bから補給される
磁性トナーd0と撹拌混合される。オーガロール14a
の回転と共に、落下返送された磁性トナーd′と補給用
磁性トナーd0が混合撹拌されつつ循環搬送される。図
3において、破線矢印ニ方向に循環搬送される磁性トナ
ーは、反補給側の長手経路13bを搬送される際に、そ
の上方に延在するマグネットロール16の回転磁界によ
り再度垂直方向に搬送される。
【0033】以上の様に、記録部Wを経て下流側に搬送
された磁性トナーd′が水平循環経路13上へ掻き落と
され、この水平循環経路13を通じて撹拌されつつ円滑
に上流側に返送され、再度トナー記録画像の形成に供さ
れる。磁性トナーdが水平循環経路13を撹拌されつつ
循環搬送される際に、所定の極性に充分に摩擦帯電す
る。
【0034】尚、この発明は、上記の特定の実施例に限
定されるべきものでなく、本発明の技術的範囲において
種々の変形が可能であることは勿論である。例えば、上
記実施例では現像剤として負(−)帯電性の磁性トナー
を用いたが、正(+)帯電性の磁性トナーを用いること
も可能である。その場合、記録電極及び対向電極へ印加
するバイアス電圧を正(+)極性とすればよい。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明した様に、この発明に
よれば、対向電極表面と現像剤担持部材が最近接する位
置より現像剤搬送方向上流側へ微小距離だけずらせた位
置に記録電極の先端を位置させ、この記録電極の先端対
応位置に下流側に向って落ちる段差を形成し、この段差
の大きさを前記現像剤が形成する穂の高さより大きく設
定することにより、画素をシャープに形成できると共に
形成したトナー記録画像を回収現像剤で乱す不都合を確
実に防止することができる。これにより、画像の乱れが
なくシャープな画素からなる高解像度の記録画像を、長
期に亘って安定して形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一方の要点の一実施例としての静電記
録装置の全体構成を示す模式的断面図である。
【図2】上記静電記録装置における記録画像形成ユニッ
トとその周辺構成を示す模式的断面図である。
【図3】上記記録画像形成ユニットの水平循環経路を示
す平断面図である。
【図4】上記静電記録装置における記録部とその近傍の
構成を示す模式的断面図である。
【図5】上記記録部における現像剤の穂の形成メカニズ
ムを示す説明図である。
【図6】上記記録画像形成ユニット全体を示す斜視図で
ある。
【図7】上記記録部におけるドット形成動作を段階的に
示す動作説明図である。
【図8】記録信号電圧とバイアス電圧の関係を示すタイ
ミングチャート図である。
【符号の説明】
5 円筒電極 5a バイアス電源(円筒電極側) 11 現像剤貯留槽 12 現像記録槽 13 水平循環経路 14a,14b オーガロール 15 現像スリーブ 16 マグネットロール 17 記録電極シート 17a 記録電極線 18 駆動回路素子 EL 記録電極 G 段差 S 中央空間 U 記録画像形成ユニット W 記録部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の経路に沿って敷設した現像剤担持
    部材と、該現像剤担持部材の表面に沿って現像剤を搬送
    する現像剤搬送手段と、前記現像剤担持部材の表面に間
    隔を保って並設した記録電極と、該記録電極に対向配置
    した対向電極とを有し、各前記記録電極に記録情報に応
    じて電圧を印加し、搬送されてきた現像剤を前記対向電
    極側へ選択的に転移させる静電記録装置において、 前記記録電極の先端を前記現像剤担持部材と前記対向電
    極表面が最近接する位置より現像剤搬送方向上流側へ微
    小距離だけずらせて位置させ、前記現像剤担持部材の前
    記記録電極の先端対応位置に下流側に向って落ちる段差
    を形成すると共に該段差の大きさを前記現像剤が形成す
    る穂の高さより大きく設定したことを特徴とする静電記
    録装置。
JP20022191A 1991-08-09 1991-08-09 静電記録装置 Pending JPH0542711A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8079216B2 (en) 2006-05-31 2011-12-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Actuator for automobiles

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