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JPH0511598Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0511598Y2
JPH0511598Y2 JP1987105257U JP10525787U JPH0511598Y2 JP H0511598 Y2 JPH0511598 Y2 JP H0511598Y2 JP 1987105257 U JP1987105257 U JP 1987105257U JP 10525787 U JP10525787 U JP 10525787U JP H0511598 Y2 JPH0511598 Y2 JP H0511598Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buzzer
housing
body case
front cover
cover
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1987105257U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6410798U (ja
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Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987105257U priority Critical patent/JPH0511598Y2/ja
Publication of JPS6410798U publication Critical patent/JPS6410798U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0511598Y2 publication Critical patent/JPH0511598Y2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Audible And Visible Signals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小形船舶用機関のスロツトルあるい
はクラツチ制御等を行なうための制御装置に内蔵
されるブザーアセンブリに関する。
〔従来の技術〕
小形船舶に使われる機関の制御装置において、
機関のオーバーヒートを運転者に知らせるために
ブザーを内蔵したものがある。従来のこの種の制
御装置は、一例として第4図および第5図に示さ
れるように、金属製のハウジング1に機関制御用
のレバー2や各種のスイツチ類3を取付けるとと
もに、ハウジング1内にブザー4を設けている。
更にハウジング1内には、上記レバー2の動きを
コントロールケーブル5に伝えるための動力伝達
機構が内蔵されている。コントロールケーブル5
の他端側は機関に導かれており、このケーブル5
を介して機関の機械的制御が行なわれる。また電
気的な制御は、機関と電源との間を結ぶワイヤー
ハーネス6を介して行なわれる。そしてハウジン
グ1は、複数のねじ7によつて基板8すなわち船
体側に固定されている。
従来のブザー4は、内部に振動板およびこの振
動板を振動させるための駆動部を収めたブザー本
体ケースと、このブザー本体ケースの前面側に取
着されるブザー前蓋とを備えており、このブザー
前蓋側から音が出るようになつている。このため
ブザー前蓋には、ブザー音圧性を高めるための曲
げ加工や音出し孔が設けられている。
上記ハウジング1にはある程度の防水対策が施
されているが、主に海上で使用される小形船用の
制御装置は常に海水をかぶるような状況下におか
れるため、ハウジング1内に多少の海水が侵入す
ることは避けられない。このためブザー4をゴム
カバー等の防水部材によつて包み込むことが望ま
れるが、ブザー前蓋をカバーで覆つてしまうと音
圧が低下するためブザー前蓋側にはカバーをつけ
られない。従つて従来のブザー前蓋は、めつき鋼
板を使用するか、鋼板に塗装を施すなどして防錆
性をもたせていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、ハウジング1はアルミニウムや
亜鉛のダイキヤスト製品であつて導電性があるた
め、ハウジング1の内面とブザー4との内に僅か
でも海水が入り込むと電流が流れる状態となつ
て、通常の錆よりも進行の速い電解腐蝕を引き起
こす。特にブザー4はリード線に常時電圧がかか
つており、かつ小形船舶の機関等の電気アースは
船体であつてこの船体に導電性をもつハウジング
1が金属製のねじ7によつて固定されているなど
の理由から、ブザー4とハウジング1との間に海
水等の水分が付着した場合、ブザー4からハウジ
ング1にリーク電流が流れ、電解腐蝕の発生によ
りブザー4の早期機能損失を起こしていた。な
お、ブザー前蓋がめつき鋼板製のものはそれ自体
が電気の導体であるためリーク電流が流れやす
い。また、鋼板に塗装したとしても、塗料の一部
が僅かでも剥れたり音出し孔付近に塗装不良の箇
所などがあると、水分の介在によりハウジング1
との間にリーク電流が流れやすい。そしてリーク
電流が少しでも流れ出すと、上記材質自体は防錆
力が弱いため急速に電解腐蝕が進み、ついには機
能損失に至つてしまう。
従つて本考案の目的は、機関制御装置のハウジ
ング内に生じるリーク電流を防止し、電解腐蝕の
発生を押えてブザーの機能を維持できるようにす
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を果たすために開発された本考案は、
機関制御装置の金属製ハウジング1内に収容され
るブザーアセンブリであつて、内部に振動板13
およびこの振動板13を振動させるための駆動部
14を内蔵しかつ外周部にフランジ状部分30を
有する金属製ブザー本体ケース11と、このブザ
ー本体ケース11の前面側に取着されるブザー前
蓋12と、ブザー本体ケース11の外側を全周に
わたつて水密に覆いかつ上記フランジ状部分30
に嵌合させられる環状溝23を有する電気絶縁性
のゴムカバー20とを備えて構成され、このゴム
カバー20の一部を間に挟みかつブザー前蓋12
をハウジング1から離した状態で上記ブザー本体
ケース11をハウジング1の内面の凸部31に支
持させ、しかも上記ブザー前蓋12は、少なくと
もブザーの外側となる面が電気絶縁性の樹脂被覆
27によつてコーテイングされている不導体コー
ト金属板25を所定の形状に成形したものであ
る。
〔作用〕
上記構成のブザーアセンブリにおいては、ブザ
ー音圧に影響のないブザー本体ケースの外側はゴ
ムカバーによつて覆われるため防水される。ブザ
ー音圧を左右するブザー前蓋側は、ゴムカバーで
覆う代りにこの前蓋の材料に上記不導体コート金
属板を用いることによつて前蓋自体を不導体化さ
せるとともに、防錆力を高める。また、このブザ
ーアセンブリは前蓋をハウジングの内面から離し
た状態でゴムカバーを介してハウジングに支持さ
れるとともに、前蓋とブザー本体ケースとの連結
部であるフランジ状部分の全周と、ブザー本体ケ
ースの全周が上記ゴムカバーによつて水密に覆わ
れる。これにより、万一ハウジング内に海水等の
水分が入つても、ブザーからハウジングにリーク
電流が流れないようにすることができる。この場
合、前蓋側をゴムカバーで覆わずに済むからブザ
ー音圧が低下することもない。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例につき第1図ないし第
3図を参照して説明する。本実施例のブザーアセ
ンブリ10は、従来と同様に構成された機関制御
装置のハウジング1(第4図参照)内に収容され
る。1aはハウジング裏蓋である。
このブザーアセンブリ10は、金属製のブザー
本体ケース11と、このブザー本体ケース11の
前面側に取着されるブザー前蓋12とを備えて構
成されている。ブザー本体ケース11の内部に
は、ダイヤフラム状の金属製の振動板13と、こ
の振動板13を振動させるための電磁コイルを用
いた周知の駆動部14などが設けられている。ブ
ザー本体ケース11の後面側には端子部15が設
けられているとともに、リード線16,17が引
き出されている。そして一方のリード線16は駆
動部14の電磁コイルに接続され、他方のリード
線17はブザー本体ケース11に接続されてい
る。従つて振動板13にも電圧が加わる。以上の
構造は従来と同様であつてもよい。
ブザー本体ケース11の外側は、電気絶縁性を
有しかつゴム弾性を有する材料からなるゴムカバ
ー20によつて水密に覆われている。このゴムカ
バー20は、一端側が開口し、他端側が後壁21
によつて閉塞された短円筒状をなしている。後壁
21にはリード線16,17を通すための貫通孔
22が設けられている。また、ゴムカバー20の
前縁部20aの内周側にはその全周にわたる環状
溝23が設けられている。
ブザー前蓋12の材料には不導体コート金属板
25が使われている。この不導体コート金属板2
5は、第3図にその断面の一部を拡大して示した
ように、板厚が例えば0.2〜0.3mm前後の軟鋼製基
板26の一面側すなわちブザーの外側となる面
に、ポリエステル樹脂や塩化ビニール樹脂等から
なる電気絶縁性の樹脂被覆27を例えば0.1mm〜
0.2前後の厚みにコーテイングしたものであり、
いわゆるカラーコート鋼板である。但し、基板2
6の材質に非鉄金属を用いてもよい。樹脂被覆2
7は、プレス加工やかしめ加工を行なつても基板
26から剥離しないように、基板26に強固に固
着させられている。また、基板26の他面側は防
錆塗料28が塗られている。但し、基板26の両
面に上記樹脂被覆27をコーテイングしてもよ
い。
上述した不導体コート金属板25をプレスによ
つて所定の前蓋形状に曲げ加工するとともに、音
出し孔29を開設することによつて、ブザー前蓋
12が作られる。第1図に示されるように、ブザ
ー前蓋12の周縁部はその全周にわたつてブザー
本体ケース11のフランジ状前縁部にかしめられ
ている。このフランジ状部分30は、ゴムカバー
20に形成されている前記環状溝23に水密に嵌
合させてある。
また、ゴムカバー20の前縁部20aはハウジ
ング1の内面に一体に突設された凸部31に対向
し、この凸部31によつて前後方向の位置が規制
されている。更にハウジング1の内面にはゴムカ
バー20の周りに複数の支持部32(一部のみ図
示)が突設されており、これら支持部32によつ
てゴムカバー20の外周部が動かないように保持
されている。言い換えると、ブザー本体ケース1
1とブザー前蓋12は、電気絶縁性のゴムカバー
20を介してハウジング1に支持される。
上記構成のブザーアセンブリ10は、リード線
16,17を通じて電圧が印加され、機関がオー
バーヒートした時に駆動部14に電流が流れて振
動板13が振動するようになつている。上記ブザ
ーアセンブリ10は、ブザー音圧に影響のないブ
ザー本体ケース11の外側が防水部材としてのゴ
ムカバー20によつて覆われているから、万一ハ
ウジング1内に海水等が侵入してもブザー本体ケ
ース11が水分と触れることが防止される。ま
た、ブザー音圧を左右するブザー前蓋12側は、
その材料に不導体コート金属板25を用いること
により不導体化されているとともに、電気絶縁性
のゴムカバー20を介してハウジング1に支持さ
れている。このため、ハウジング1の内面などに
水分が付着しても、ブザー前蓋12からハウジン
グ1にリーク電流が流れることがなく、従つて電
解腐蝕を生じないとともに、ブザー前蓋12自体
が防錆力に優れているため腐蝕が助長されること
もない。
しかもブザー前蓋12の材料に使われている不
導体コート金属板25は、プレス加工等を行なう
前の材料入手段階で既に樹脂被覆27がコーテイ
ングされており、プレス後やブザー本体ケース1
1にかしめた後に塗装を行なわずとも樹脂被覆2
7によつて優れた防錆力を発揮する。このため部
品加工後や組立て後にめつき処理を行なつたり塗
装する場合のような手間のかかる後処理は不要で
あり、しかもプレスの型や組立てラインなども従
来の設備をそのまま利用できるから、新たな投資
をせずに済む。
〔考案の効果〕
上述したように本考案によれば、小形船舶に使
われるブザー内蔵形の機関制御装置のハウジング
内に海水等の水分が入り込んでも、水滴等の導体
が前蓋とハウジングとにわたつて付着したりブザ
ー本体ケースに直接付着することが回避されるた
め、ブザーとハウジングとの間に電解腐蝕の原因
となるリーク電流が流れることを防止でき、腐蝕
の発生と進行を抑制する上で大きな効果があると
ともに、ブザー前蓋の部品加工後や組立て後にめ
つきを行なつたり塗装する必要がないので製造工
程も簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すブザーアセン
ブリを備えた機関制御装置の一部の断面図、第2
図は第1図に示されたブザーアセンブリの斜視
図、第3図はブザー前蓋に使われる不導体コート
金属板の一部の断面図、第4図は機関制御装置の
側面図、第5図はその正面図である。 1……ハウジング、10……ブザーアセンブ
リ、11……ブザー本体ケース、12……ブザー
前蓋、13……振動板、14……駆動部、20…
…ゴムカバー、25……不導体コート金属板、2
7……樹脂被覆。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機関制御装置の金属製ハウジング1内に収容さ
    れるブザーアセンブリであつて、このブザーアセ
    ンブリは、内部に振動板13およびこの振動板1
    3を振動させるための駆動部14を内蔵しかつ外
    周部にフランジ状部分30を有する金属製ブザー
    本体ケース11と、このブザー本体ケース11の
    前面側に取着されるブザー前蓋12と、上記ブザ
    ー本体ケース11の外側を全周にわたつて水密に
    覆いかつ上記フランジ状部分30に嵌合させられ
    る環状溝23を有する電気絶縁性のゴムカバー2
    0とを備えて構成され、このゴムカバー20の一
    部を間に挟みかつ上記ブザー前蓋12を上記ハウ
    ジング1から離した状態で上記ブザー本体ケース
    11をハウジング1の内面の凸部31に支持さ
    せ、しかも上記ブザー前蓋12は、少なくともブ
    ザーの外側となる面が電気絶縁性の樹脂被覆27
    によつてコーテイングされている不導体コート金
    属板25を所定の形状に成形したものであること
    を特徴とする小形船の機関制御装置用ブザーアセ
    ンブリ。
JP1987105257U 1987-07-10 1987-07-10 Expired - Lifetime JPH0511598Y2 (ja)

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JP1987105257U JPH0511598Y2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10

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JP1987105257U JPH0511598Y2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10

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Publication Number Publication Date
JPS6410798U JPS6410798U (ja) 1989-01-20
JPH0511598Y2 true JPH0511598Y2 (ja) 1993-03-23

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618440A (ja) * 1984-06-21 1986-01-16 Diesel Kiki Co Ltd デイ−ゼル機関用制御装置
JPS618440U (ja) * 1984-06-22 1986-01-18 井関農機株式会社 精米装置における糠収納袋の搬送装置
JPS6237272U (ja) * 1985-08-22 1987-03-05

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS6237272U (ja) * 1985-08-22 1987-03-05

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