JPH0511096B2 - - Google Patents
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- JPH0511096B2 JPH0511096B2 JP59267618A JP26761884A JPH0511096B2 JP H0511096 B2 JPH0511096 B2 JP H0511096B2 JP 59267618 A JP59267618 A JP 59267618A JP 26761884 A JP26761884 A JP 26761884A JP H0511096 B2 JPH0511096 B2 JP H0511096B2
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- acetone
- catalyst
- alumina
- calcium
- isophorone
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J21/00—Catalysts comprising the elements, oxides, or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium, or hafnium
- B01J21/02—Boron or aluminium; Oxides or hydroxides thereof
- B01J21/04—Alumina
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/61—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
- C07C45/67—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
- C07C45/68—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms
- C07C45/72—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by reaction of compounds containing >C = O groups with the same or other compounds containing >C = O groups
- C07C45/74—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by reaction of compounds containing >C = O groups with the same or other compounds containing >C = O groups combined with dehydration
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/02—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the alkali- or alkaline earth metals or beryllium
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
発明の背景
産業上の利用分野
本発明はアセトンをアルドール縮合させてイソ
ホロン及びメシチルオキシドを製造することに関
する。より詳細には本発明は、カルシウム塩を特
有のアルミナ担体に付着させた後にか焼すること
によつて調製した触媒を前述の目的に使用するこ
とに関する。 従来の技術 高温においてアセトンを気相アルドール縮合さ
せてメシチルオキシド、イソホロン、メシチレ
ン、ホロン及び3,5−キシレノールを包含する
多種類の生成物にすることは当分野で周知であ
る。プロセスは単一生成物を得ることができず、
特に価値の低い高沸点物質が多数存在することに
よつて複雑になる。 慣用の強塩基性不均質触媒、例えば水酸化カル
シウム及びマグネシウムが知られている。例え
ば、米国特許2183127号はCaO又はCa(OH)2触媒
の存在において350℃〜400℃でアセトンを気相縮
合させてイソホロンを25%を収率で与えることに
ついて記載している。米国特許2393510号は、ア
セトンを424℃及び液空間速度0.35時-1でアルミ
ン酸ナトリウム又はカルシウムにより気相縮合さ
せて15%のアセトン転化率及びイソホロン約43%
と、メシチルオキシド32%と高沸点生成物25%と
の収率を得ることを特許請求している。その他の
多くの酸化物及び混合酸化物触媒の使用が、アセ
トンをイソホロンに縮合させるためのいくつかの
文献に記載されている、すなわち米国特許
4086188号、同4165339号、同2549508号、英国特
許909941号、同1010695号、米国特許2451350号。
Al2O3又はAl2O3に担持した金属酸化物を使用す
ることを開示したものはほんのわずかである。こ
れらは米国特許2429361号、同2425096号同
2419142号及びエツチ.ジエー.シーバルド(H.
J.Seebald)等の「Archive der Pharmazie」、
406、305(6)(1972)を包合する。しかし、本プロ
セスにより達成可能な所望の生成物、例えばイソ
ホロンへの効率はやつと満足し得るものであり、
かつパス当り達成されるアセトンの転化率に関し
とても満足し得ないものである。また、上記の不
均質触媒は、気相触媒として用いられる場合に高
温(350°〜400℃)を要し、寿命が短く及び/又
は脆くなる傾向にあり、そのため一層高価なプロ
セスとなる。混合酸化物共沈触媒は触媒製造の再
現性が悪いという欠点を有しかつ高価である。 発明が解決しようとする問題点 従つて、本発明の目的はアセトンをアルドール
化して主にイソホロンとメシチルオキシドとを生
ずるプロセス用の寿命の長い、再生可能な固体触
媒を提供することである。 それ以上の目的は前述の触媒が不均一系で作用
することである。 更に別の目的はプロセスがアセトンを気相で固
定触媒床によりアルドール化及び脱水するのに適
していることである。 本発明の更にそれ以上の目的はイソホロンとメ
シチルオキシドとをパス当り高い転化率で製造す
ることである。 本発明の別の目的は使用する触媒を再現可能に
かつ経済的に製造し得ることである。 その他の目的は、当業者であれば明細書を更に
読んで明らかになるものと思う。 発明の要約 上記の目的は、触媒を、 (a) アルミナ担体に十分な量の無機又は有機カル
シウム塩を導入して最終触媒中1〜20重量%の
カルシウムの配合量になるようにし、アルミナ
は30m2/gを超える表面積及び0.40c.c./gを超
える平均細孔容積を有し、 (b) 工程(a)からアルミナ担持カルシウム塩を温度
300°〜600℃において少くとも3時間焼成する。 ことを含む方法で調製することによつて満足され
る。 カルシウム塩に用いるアニオンの性質は臨界的
なものではない。例えば有機塩は臨界的なもので
はない。例えば有機塩例えば酢酸、プロピオン
酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸を含む脂肪酸
のCa塩、並びにモノフエノール、例えばフエノ
ール、p−t−ブチルフエノール、2,4,6−
トリメチルフエノールのCa塩を含むフエノラー
トを使用することができる。無機アニオンを含む
塩、例えば硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩も同様に有
用である。 好ましい塩は酢酸カルシウムである。 焼成し後にアルミナに付着して残るカルシウム
金属として計算したカルシウムの量は1重量%〜
20重量%の範囲になり得る。カルシウムを3〜10
重量%有することが好ましく、7〜10重量%有す
ることが一層好ましい。 最終の担持触媒におけるカルシウムの形態は完
全にはわかつていない。カルシウムは酸化物、炭
酸塩、アルミン酸塩又はその他の形態として存在
することができ、表面に離散した粒子として或は
担体表面に密接に結合して存在することができ
る。 アルミナ担体の物理的性質は臨界的である。ア
ルミナ担体は表面積が大きいこと及び細孔容積が
大きいことを特性とすべきである。30m2/グラム
を超える表面積及び0.40c.c./グラムを超える細孔
容積が好ましい。 アルミナの物理的形態は臨界的なものではな
く、タブレツト、顆粒、球及び好ましくは直径2
〜20mm及び長さ2〜50mmの押出物の形にすること
ができる。アルミナ担持触媒を破砕して適当な寸
法にし、かつ充填して固体床を形成してもよい。 カルシウム塩をアルミナ担体に導入する方法は
最大の触媒活性を得るために臨界的である。含浸
及び初期湿潤(incipient wetness)技法が好ま
しい。前者は上に列挙したカルシウム塩の水溶液
中にアルミナを浸漬した後に浸漬した担体を乾燥
することから成る。 初期湿潤技法は担体の細孔容積に減圧下で等量
の塩溶液を満たしかつ乾燥することから成る。対
照的に、アルミナとカルシウムとを同時に共形成
すること(co−forming)は、通常、活性の相当
に低い触媒を生成する。これは、おそらく、カル
シウムの多くは担体表面になく、そのため触媒の
活性のために接近できないことによる。 アルドール化プロセスは、アセトン蒸気を高温
で固体触媒の固定床に通して行う。アルドール化
の好ましい温度は275°〜350℃であり、290°〜310
℃の温度が一層好ましい。275℃よりも低い温度
でも反応は起きるが遅くても商業的に実施し得な
い。350℃よりも高い温度では、副反応による収
率の損失が過多になる。 圧力は大気圧又は大気圧よりもわずかに高い圧
が好ましい。好ましい圧力は1〜200気圧である
が、商業プロセスを簡素化する上からは1〜10気
圧が一層好ましい。 当業者に知られた設備及び技法により、凝縮し
た液体及びガス状生成を集めかつ分析する。液体
アセトン原料を管状反応器の予熱蒸発域の中に時
間当り触媒の容積当りの原料約1容量の速度で通
す。 本発明で用いる触媒の予期しない利点は収率の
再現性及びアセトンのイソホロンとメシチルオキ
シドへの転化率である。 発明を以下の例で更に説明する。全ての部及び
%は特記しない限り重量による。 実 験 A 計算 転化率(%)=消費されるアセトンの当量/供給するア
セトンの当量×100 効率(%)=回収されるイソホロン及びメシチルオキシ
ド中のアセトンの当量/消費されるアセトンの当量×10
0 B 触媒の調製 水中に溶解した酢酸カルシウムの20%溶液中
にアルミナ担体を25℃で約1時間浸漬する。浸
漬した触媒から過剰の酢酸カルシウム溶液を切
つた後に、400℃の温風で3時間乾燥する。プ
ロセルを繰り返して焼成触媒が所望の濃度のカ
ルシウムを含有するようにする。 本発明で用いるアルミナ担体の特性を表に
記述する。 C 例1−5 含浸触媒を14−20メツシユに篩分けし、この
触媒14グラムを0.50インチ×36インチ(1.3cm
×91cm)のガラス管の中に入れ、5インチ(13
cm)のガラスビーズでおおつた。触媒のその重
量は、通常、8インチ(20cm)の床の長さを与
えた。管は窒素及びアセトンを大気圧で頂部に
供給できるように組み立てた。液状生成物を底
部のタンクに集め、ガス状生成物をドライアイ
ストラツプにガス抜きした。管を(アルミニウ
ムホイルに通す)電気炉で加熱しかつ触媒床に
沿つて設置した3つの熱電対によつて監視し
た。アセトンを供給する前に触媒を空気(流量
=2リツトル/時間)の存在において350℃で
20時間状態調節した。アセトン(アセトン92.4
%と、水4.3%と、メシチルオキシド2.0%と、
その他の生成物1.3%)を加熱したガラスビー
ズの頂部に速度18ml/時間で供給しかつ温度を
300℃に保つた。液状及びガス状生成物を凝縮
させ、ガスクロマトグラフイーで分析し、結果
を表に掲載した。ここでは、イソホロン及び
メシチルオキシドに関するデータのみを報告す
る。その他の生成物は種々の高沸点溶剤及び約
0.1〜約0.5重量%の3,5−キシレノールであ
る。 表の結果は、カルシウム含浸アルミナの活性
が高いこと及び共成形したカルシウム−アルミ
ナ組成物が活性の極めて低い触媒であることを
明瞭に示す。 例2の触媒を1080時間後に空気の流れ(2リ
ツトル/時間)の中で350℃において68時間加
熱することによつて再生しかつ600時間試験し
た。例4(表)に掲載した結果は活性が回復
されたことを示す。 D 例6−11 本例では、粉砕しかつ8−10メツシユに篩分
けした含浸触媒20グラムを内径25mm及び全長48
cmで、かつ6インチ(15cm)のガラスビーズで
おおつた管状反応器の中に入れた。触媒床は長
さ約50mmに当るものであつた。マテソンコレマ
ンアンドベル(Matheson Coleman and
Bell)からの純アセトン(カタログ
#AX0115、検定99.6%、水0.4%)を状態調節
した触媒に速度22ml/時間で供給した。1時間
の試料を定期的に採取しかつ分析した。結果を
表に示す。 表中、例8〜11は比較例である。 この表からわかるように、イソホロンの収率
は使用するアルミナ担体並びに担体に含有させ
たカルシウムのレベルの関数である。 E 例12−21 6インチ(19.3ml)の触媒(14−20メツシ
ユ)を例1で使用した反応器の中に入れ並びに
アセトンを速度18ml/時間で供給し、かつアセ
トンの組成が(アセトン88.0%と、水6.4%と、
メシチルオキシド2.2%と、その他3.4%)であ
つた以外は例1の条件を用いた。これらの例
は、再び表において特有のAl2O3担体、高濃
度のカルシウム及び含浸押出物を使用すること
が重要であることを示す。(但し例18は比較例
である)
ホロン及びメシチルオキシドを製造することに関
する。より詳細には本発明は、カルシウム塩を特
有のアルミナ担体に付着させた後にか焼すること
によつて調製した触媒を前述の目的に使用するこ
とに関する。 従来の技術 高温においてアセトンを気相アルドール縮合さ
せてメシチルオキシド、イソホロン、メシチレ
ン、ホロン及び3,5−キシレノールを包含する
多種類の生成物にすることは当分野で周知であ
る。プロセスは単一生成物を得ることができず、
特に価値の低い高沸点物質が多数存在することに
よつて複雑になる。 慣用の強塩基性不均質触媒、例えば水酸化カル
シウム及びマグネシウムが知られている。例え
ば、米国特許2183127号はCaO又はCa(OH)2触媒
の存在において350℃〜400℃でアセトンを気相縮
合させてイソホロンを25%を収率で与えることに
ついて記載している。米国特許2393510号は、ア
セトンを424℃及び液空間速度0.35時-1でアルミ
ン酸ナトリウム又はカルシウムにより気相縮合さ
せて15%のアセトン転化率及びイソホロン約43%
と、メシチルオキシド32%と高沸点生成物25%と
の収率を得ることを特許請求している。その他の
多くの酸化物及び混合酸化物触媒の使用が、アセ
トンをイソホロンに縮合させるためのいくつかの
文献に記載されている、すなわち米国特許
4086188号、同4165339号、同2549508号、英国特
許909941号、同1010695号、米国特許2451350号。
Al2O3又はAl2O3に担持した金属酸化物を使用す
ることを開示したものはほんのわずかである。こ
れらは米国特許2429361号、同2425096号同
2419142号及びエツチ.ジエー.シーバルド(H.
J.Seebald)等の「Archive der Pharmazie」、
406、305(6)(1972)を包合する。しかし、本プロ
セスにより達成可能な所望の生成物、例えばイソ
ホロンへの効率はやつと満足し得るものであり、
かつパス当り達成されるアセトンの転化率に関し
とても満足し得ないものである。また、上記の不
均質触媒は、気相触媒として用いられる場合に高
温(350°〜400℃)を要し、寿命が短く及び/又
は脆くなる傾向にあり、そのため一層高価なプロ
セスとなる。混合酸化物共沈触媒は触媒製造の再
現性が悪いという欠点を有しかつ高価である。 発明が解決しようとする問題点 従つて、本発明の目的はアセトンをアルドール
化して主にイソホロンとメシチルオキシドとを生
ずるプロセス用の寿命の長い、再生可能な固体触
媒を提供することである。 それ以上の目的は前述の触媒が不均一系で作用
することである。 更に別の目的はプロセスがアセトンを気相で固
定触媒床によりアルドール化及び脱水するのに適
していることである。 本発明の更にそれ以上の目的はイソホロンとメ
シチルオキシドとをパス当り高い転化率で製造す
ることである。 本発明の別の目的は使用する触媒を再現可能に
かつ経済的に製造し得ることである。 その他の目的は、当業者であれば明細書を更に
読んで明らかになるものと思う。 発明の要約 上記の目的は、触媒を、 (a) アルミナ担体に十分な量の無機又は有機カル
シウム塩を導入して最終触媒中1〜20重量%の
カルシウムの配合量になるようにし、アルミナ
は30m2/gを超える表面積及び0.40c.c./gを超
える平均細孔容積を有し、 (b) 工程(a)からアルミナ担持カルシウム塩を温度
300°〜600℃において少くとも3時間焼成する。 ことを含む方法で調製することによつて満足され
る。 カルシウム塩に用いるアニオンの性質は臨界的
なものではない。例えば有機塩は臨界的なもので
はない。例えば有機塩例えば酢酸、プロピオン
酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸を含む脂肪酸
のCa塩、並びにモノフエノール、例えばフエノ
ール、p−t−ブチルフエノール、2,4,6−
トリメチルフエノールのCa塩を含むフエノラー
トを使用することができる。無機アニオンを含む
塩、例えば硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩も同様に有
用である。 好ましい塩は酢酸カルシウムである。 焼成し後にアルミナに付着して残るカルシウム
金属として計算したカルシウムの量は1重量%〜
20重量%の範囲になり得る。カルシウムを3〜10
重量%有することが好ましく、7〜10重量%有す
ることが一層好ましい。 最終の担持触媒におけるカルシウムの形態は完
全にはわかつていない。カルシウムは酸化物、炭
酸塩、アルミン酸塩又はその他の形態として存在
することができ、表面に離散した粒子として或は
担体表面に密接に結合して存在することができ
る。 アルミナ担体の物理的性質は臨界的である。ア
ルミナ担体は表面積が大きいこと及び細孔容積が
大きいことを特性とすべきである。30m2/グラム
を超える表面積及び0.40c.c./グラムを超える細孔
容積が好ましい。 アルミナの物理的形態は臨界的なものではな
く、タブレツト、顆粒、球及び好ましくは直径2
〜20mm及び長さ2〜50mmの押出物の形にすること
ができる。アルミナ担持触媒を破砕して適当な寸
法にし、かつ充填して固体床を形成してもよい。 カルシウム塩をアルミナ担体に導入する方法は
最大の触媒活性を得るために臨界的である。含浸
及び初期湿潤(incipient wetness)技法が好ま
しい。前者は上に列挙したカルシウム塩の水溶液
中にアルミナを浸漬した後に浸漬した担体を乾燥
することから成る。 初期湿潤技法は担体の細孔容積に減圧下で等量
の塩溶液を満たしかつ乾燥することから成る。対
照的に、アルミナとカルシウムとを同時に共形成
すること(co−forming)は、通常、活性の相当
に低い触媒を生成する。これは、おそらく、カル
シウムの多くは担体表面になく、そのため触媒の
活性のために接近できないことによる。 アルドール化プロセスは、アセトン蒸気を高温
で固体触媒の固定床に通して行う。アルドール化
の好ましい温度は275°〜350℃であり、290°〜310
℃の温度が一層好ましい。275℃よりも低い温度
でも反応は起きるが遅くても商業的に実施し得な
い。350℃よりも高い温度では、副反応による収
率の損失が過多になる。 圧力は大気圧又は大気圧よりもわずかに高い圧
が好ましい。好ましい圧力は1〜200気圧である
が、商業プロセスを簡素化する上からは1〜10気
圧が一層好ましい。 当業者に知られた設備及び技法により、凝縮し
た液体及びガス状生成を集めかつ分析する。液体
アセトン原料を管状反応器の予熱蒸発域の中に時
間当り触媒の容積当りの原料約1容量の速度で通
す。 本発明で用いる触媒の予期しない利点は収率の
再現性及びアセトンのイソホロンとメシチルオキ
シドへの転化率である。 発明を以下の例で更に説明する。全ての部及び
%は特記しない限り重量による。 実 験 A 計算 転化率(%)=消費されるアセトンの当量/供給するア
セトンの当量×100 効率(%)=回収されるイソホロン及びメシチルオキシ
ド中のアセトンの当量/消費されるアセトンの当量×10
0 B 触媒の調製 水中に溶解した酢酸カルシウムの20%溶液中
にアルミナ担体を25℃で約1時間浸漬する。浸
漬した触媒から過剰の酢酸カルシウム溶液を切
つた後に、400℃の温風で3時間乾燥する。プ
ロセルを繰り返して焼成触媒が所望の濃度のカ
ルシウムを含有するようにする。 本発明で用いるアルミナ担体の特性を表に
記述する。 C 例1−5 含浸触媒を14−20メツシユに篩分けし、この
触媒14グラムを0.50インチ×36インチ(1.3cm
×91cm)のガラス管の中に入れ、5インチ(13
cm)のガラスビーズでおおつた。触媒のその重
量は、通常、8インチ(20cm)の床の長さを与
えた。管は窒素及びアセトンを大気圧で頂部に
供給できるように組み立てた。液状生成物を底
部のタンクに集め、ガス状生成物をドライアイ
ストラツプにガス抜きした。管を(アルミニウ
ムホイルに通す)電気炉で加熱しかつ触媒床に
沿つて設置した3つの熱電対によつて監視し
た。アセトンを供給する前に触媒を空気(流量
=2リツトル/時間)の存在において350℃で
20時間状態調節した。アセトン(アセトン92.4
%と、水4.3%と、メシチルオキシド2.0%と、
その他の生成物1.3%)を加熱したガラスビー
ズの頂部に速度18ml/時間で供給しかつ温度を
300℃に保つた。液状及びガス状生成物を凝縮
させ、ガスクロマトグラフイーで分析し、結果
を表に掲載した。ここでは、イソホロン及び
メシチルオキシドに関するデータのみを報告す
る。その他の生成物は種々の高沸点溶剤及び約
0.1〜約0.5重量%の3,5−キシレノールであ
る。 表の結果は、カルシウム含浸アルミナの活性
が高いこと及び共成形したカルシウム−アルミ
ナ組成物が活性の極めて低い触媒であることを
明瞭に示す。 例2の触媒を1080時間後に空気の流れ(2リ
ツトル/時間)の中で350℃において68時間加
熱することによつて再生しかつ600時間試験し
た。例4(表)に掲載した結果は活性が回復
されたことを示す。 D 例6−11 本例では、粉砕しかつ8−10メツシユに篩分
けした含浸触媒20グラムを内径25mm及び全長48
cmで、かつ6インチ(15cm)のガラスビーズで
おおつた管状反応器の中に入れた。触媒床は長
さ約50mmに当るものであつた。マテソンコレマ
ンアンドベル(Matheson Coleman and
Bell)からの純アセトン(カタログ
#AX0115、検定99.6%、水0.4%)を状態調節
した触媒に速度22ml/時間で供給した。1時間
の試料を定期的に採取しかつ分析した。結果を
表に示す。 表中、例8〜11は比較例である。 この表からわかるように、イソホロンの収率
は使用するアルミナ担体並びに担体に含有させ
たカルシウムのレベルの関数である。 E 例12−21 6インチ(19.3ml)の触媒(14−20メツシ
ユ)を例1で使用した反応器の中に入れ並びに
アセトンを速度18ml/時間で供給し、かつアセ
トンの組成が(アセトン88.0%と、水6.4%と、
メシチルオキシド2.2%と、その他3.4%)であ
つた以外は例1の条件を用いた。これらの例
は、再び表において特有のAl2O3担体、高濃
度のカルシウム及び含浸押出物を使用すること
が重要であることを示す。(但し例18は比較例
である)
【表】
【表】
重量%
転化率、% 18 20
11 12 19
19
効率、% 72 74
80 90 51
91
転化率、% 18 20
11 12 19
19
効率、% 72 74
80 90 51
91
【表】
%
転化率、% 23.2 21
.1 14.0 13.5
17.8
効率、% 74.9 80
.2 91.5 82.2
78.9
転化率、% 23.2 21
.1 14.0 13.5
17.8
効率、% 74.9 80
.2 91.5 82.2
78.9
【表】
1 次いで酢酸カルシウム水溶液を含浸させる外部ア
ルミナ。
2 共形成触媒は酢酸カルシウムをAl2O3ドウと混
合しかつ押出して形成する。
ルミナ。
2 共形成触媒は酢酸カルシウムをAl2O3ドウと混
合しかつ押出して形成する。
【表】
【表】
本発明の主たる目的はアセトンをイソホロンと
メシチルオキシドとに転化することであるが、い
くらかの副産物の形成がある。これらの副産物の
いくつかは独自で有用である。すなわち、例え
ば、また、アセトンを3,5−キシレノールに転
化したい場合には、本発明の方法において約370°
〜約450℃の反応温度を0.25〜1.0時間-1の空間速
度で用いることによつてその目的を達成する。
メシチルオキシドとに転化することであるが、い
くらかの副産物の形成がある。これらの副産物の
いくつかは独自で有用である。すなわち、例え
ば、また、アセトンを3,5−キシレノールに転
化したい場合には、本発明の方法において約370°
〜約450℃の反応温度を0.25〜1.0時間-1の空間速
度で用いることによつてその目的を達成する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アセトン蒸気を275°〜350℃の温度及び時間
当りの触媒容積当りの原料1容量の流量で、 (a) アルミナ担体に十分な量の無機又は有機カル
シウム塩を導入して最終触媒中1〜20重量%の
カルシウムの配合量になるようにし、該アルミ
ナは30m2/gを超える表面積及び0.40c.c./gを
超える平均細孔容積を有し、 (b) 工程(a)からのアルミナ担持カルシウム塩を温
度300°〜600℃において少くとも3時間焼成す
る ことによつて調製した不均質触媒に接触させ、未
反応アセトン、イソホロン及びメシチルオキシド
の生成物を回収することを含むアセトンのイソホ
ロン及びメシチルオキシドへの転化方法。 2 転化を不活性雰囲気中で行う特許請求の範囲
第1項記載の方法。 3 転化を圧力1−200気圧で行う特許請求の範
囲第1項記載の方法。 4 転化を圧力1−10気圧で行う特許請求の範囲
第3項記載の方法。 5 アセトンを蒸気の状態で触媒上に通す特許請
求の範囲第1項記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US564023 | 1983-12-21 | ||
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60172349A JPS60172349A (ja) | 1985-09-05 |
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Family
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Family Applications (1)
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-
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- 1983-12-21 US US06/564,023 patent/US4535187A/en not_active Expired - Lifetime
-
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- 1984-12-20 KR KR1019840008145A patent/KR890001299B1/ko not_active IP Right Cessation
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- 1984-12-20 JP JP59267618A patent/JPS60172349A/ja active Granted
- 1984-12-20 DE DE8484115895T patent/DE3465589D1/de not_active Expired
- 1984-12-20 AR AR84299030A patent/AR242770A1/es active
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