JPH05102756A - 差動増幅回路 - Google Patents
差動増幅回路Info
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- JPH05102756A JPH05102756A JP3260211A JP26021191A JPH05102756A JP H05102756 A JPH05102756 A JP H05102756A JP 3260211 A JP3260211 A JP 3260211A JP 26021191 A JP26021191 A JP 26021191A JP H05102756 A JPH05102756 A JP H05102756A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】差動増幅トランジスタ対のしきい値電圧を制御
して、信号入力範囲を最適にする。 【構成】差動トランジスタ対190の基板電位を、アナ
ログスイッチ制御信号C12で、ソース電位または第1の
電源端子100の電位に切替える。この切替えによる基
板効果で差動トランジスタ対190のしきい値電圧が増
減する。入力電圧VI1の範囲は、差動トランジスタ対1
90のしきい値電圧に依存するため、しきい値電圧を増
減することにより入力電圧範囲をシフトして最適化す
る。
して、信号入力範囲を最適にする。 【構成】差動トランジスタ対190の基板電位を、アナ
ログスイッチ制御信号C12で、ソース電位または第1の
電源端子100の電位に切替える。この切替えによる基
板効果で差動トランジスタ対190のしきい値電圧が増
減する。入力電圧VI1の範囲は、差動トランジスタ対1
90のしきい値電圧に依存するため、しきい値電圧を増
減することにより入力電圧範囲をシフトして最適化す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電気・電子回路に
応用される演算増幅器(オペアンプ)を構成する差動増
回路に関し、特に、MOS集積回路内で使用される演算
増幅器の差動増幅回路に関する。
応用される演算増幅器(オペアンプ)を構成する差動増
回路に関し、特に、MOS集積回路内で使用される演算
増幅器の差動増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の差動増幅回路の一例の回
路図である。図4において、100は第1の電源端子
(電位+5V)、110は第2の電源端子(接地電
位)、120は第1の入力端子(電位VI1)、130は
第2の入力端子(電位VI2)、140は第1の出力端子
(電位V01)、150は第2の出力端子(電位V02)、
160はバイアス電流源回路、170は定電流源回路で
一定電流を差動対190に供給する回路である、180
はダイナミック負荷回路、190は同一特性の2つのM
OS電界効果トランジスタ(以後MOSトランジスタと
記す)からなる差動トランジスタ対である。
路図である。図4において、100は第1の電源端子
(電位+5V)、110は第2の電源端子(接地電
位)、120は第1の入力端子(電位VI1)、130は
第2の入力端子(電位VI2)、140は第1の出力端子
(電位V01)、150は第2の出力端子(電位V02)、
160はバイアス電流源回路、170は定電流源回路で
一定電流を差動対190に供給する回路である、180
はダイナミック負荷回路、190は同一特性の2つのM
OS電界効果トランジスタ(以後MOSトランジスタと
記す)からなる差動トランジスタ対である。
【0003】差動増幅回路は、差動トランジスタ対19
0の各々のゲートに入力される、第1の入力信号(電位
VI1)と第2の入力信号(電位VI2)の電位差、すなわ
ちV11−V12に比例した電圧を、第1の出力端子140
と第2の出力端子150との間に出力する回路である。
0の各々のゲートに入力される、第1の入力信号(電位
VI1)と第2の入力信号(電位VI2)の電位差、すなわ
ちV11−V12に比例した電圧を、第1の出力端子140
と第2の出力端子150との間に出力する回路である。
【0004】そして、演算増幅器は、上述の差動増幅回
路と、この差動増幅回路の入力電位差に比例した出力電
圧を増幅する駆動段増幅器等とにより構成され、高い増
幅率(無限大が理想)を実現した増幅器である。ただ
し、演算増幅器は、外部回路により負帰還をかけて使用
することを前提としているため、仮に前述の差動入力対
に電位差がほんのわずかでも発生すると、それを増幅し
た非常に大きな電圧が演算増幅器の出力端子に現れ、直
ちに外部回路の負帰還により入力側に帰還されるため、
差動対の入力電位差が常にゼロで平衡するように動作す
る。差動増幅回路は2つの入力端子間の電位差に感応す
る性質を持っており、演算増幅器はこの性質を十分に活
用した増幅器で、各種電気・電子回路に応用される増幅
器である。
路と、この差動増幅回路の入力電位差に比例した出力電
圧を増幅する駆動段増幅器等とにより構成され、高い増
幅率(無限大が理想)を実現した増幅器である。ただ
し、演算増幅器は、外部回路により負帰還をかけて使用
することを前提としているため、仮に前述の差動入力対
に電位差がほんのわずかでも発生すると、それを増幅し
た非常に大きな電圧が演算増幅器の出力端子に現れ、直
ちに外部回路の負帰還により入力側に帰還されるため、
差動対の入力電位差が常にゼロで平衡するように動作す
る。差動増幅回路は2つの入力端子間の電位差に感応す
る性質を持っており、演算増幅器はこの性質を十分に活
用した増幅器で、各種電気・電子回路に応用される増幅
器である。
【0005】ここで、後の説明の便利のために、従来の
差動増幅回路の入力電圧範囲について説明する。
差動増幅回路の入力電圧範囲について説明する。
【0006】尚、以後の説明において、各MOSトラン
ジスタに関係する電圧,電流の表示は、以下のことを意
味するものとする。 VDS;ドレイン・ソース間電圧 VGS;ゲート・ソース間電圧 IDS;ドレイン電流 VTH;しきい値電圧 VD ;回路の接地ラインの電位(接地電位)を基準とし
たドレイン電圧 VG ;接地電位を基準としたゲート電圧 VS ;接地電位を基準としたソース電圧 上記に示された電圧,電流表示における添字のうし
ろに記載された数字は、対応する番号のMOSトランジ
スタに関するものであることを表す。
ジスタに関係する電圧,電流の表示は、以下のことを意
味するものとする。 VDS;ドレイン・ソース間電圧 VGS;ゲート・ソース間電圧 IDS;ドレイン電流 VTH;しきい値電圧 VD ;回路の接地ラインの電位(接地電位)を基準とし
たドレイン電圧 VG ;接地電位を基準としたゲート電圧 VS ;接地電位を基準としたソース電圧 上記に示された電圧,電流表示における添字のうし
ろに記載された数字は、対応する番号のMOSトランジ
スタに関するものであることを表す。
【0007】例;「VDS4 」は、「MOSトランジスタ
T4 のドレイン・ソース間電圧」を表わす。
T4 のドレイン・ソース間電圧」を表わす。
【0008】図4において、入力電圧範囲は、当然電源
電圧に対し一定の範囲に制限され、この範囲を越える入
力電圧での正常な動作は期待できない。この制限は、各
トランジスタの動作領域によって決定される。例えば、
定電流源回路170が正常に差動トランジスタ対190
へ常に一定電流(PMOSトランジスタT4 のドレイン
電流IDS4 )を供給するためには、ドレイン電流IDS4
がソース・ドレイン間電圧VDS4 に関係なく動作する領
域、すなわち飽和領域内で動作しなければならない。従
って|VDS4 |>|VGS4 −VTH4 |の範囲で動作すれ
ば良い。これを第2の電源端子110の電位(接地電位
=GND)を基準に考えると、VD4<VG4+|VTH4 |
である。又、差動トランジスタ対190のPMOSトラ
ンジスタT1 については、その入力ゲート電圧VG1がソ
ース電圧VS1に近いときは、|VDS1 |>|VGS1 −V
TH1 |の関係は保たれるから、|VGS1 |>|VTH1 |
さえみたせばよい。これを接地電位GNDを基準に考え
ると、VG1<VS1−|である。ここで、VG1=VI1、V
S1=VD4であるから、入力電圧範囲の上限VMAX は、 VMax =VI1=VG1<VS1−|VTH1 |≦V04+|VTH4 |−|VTH1 | となる。
電圧に対し一定の範囲に制限され、この範囲を越える入
力電圧での正常な動作は期待できない。この制限は、各
トランジスタの動作領域によって決定される。例えば、
定電流源回路170が正常に差動トランジスタ対190
へ常に一定電流(PMOSトランジスタT4 のドレイン
電流IDS4 )を供給するためには、ドレイン電流IDS4
がソース・ドレイン間電圧VDS4 に関係なく動作する領
域、すなわち飽和領域内で動作しなければならない。従
って|VDS4 |>|VGS4 −VTH4 |の範囲で動作すれ
ば良い。これを第2の電源端子110の電位(接地電位
=GND)を基準に考えると、VD4<VG4+|VTH4 |
である。又、差動トランジスタ対190のPMOSトラ
ンジスタT1 については、その入力ゲート電圧VG1がソ
ース電圧VS1に近いときは、|VDS1 |>|VGS1 −V
TH1 |の関係は保たれるから、|VGS1 |>|VTH1 |
さえみたせばよい。これを接地電位GNDを基準に考え
ると、VG1<VS1−|である。ここで、VG1=VI1、V
S1=VD4であるから、入力電圧範囲の上限VMAX は、 VMax =VI1=VG1<VS1−|VTH1 |≦V04+|VTH4 |−|VTH1 | となる。
【0009】一方、入力電圧範囲の下限は、差動トラン
ジスタ対190のPMOSトランジスタT1 の入力ゲー
ト電圧VG1がドレイン電圧VD1に近づくので、|VDS1
|>|VGS1 −VTH1 |の関係がくずれる範囲までであ
る。これを接地電位GNDを基準に考えると、VG1>V
D1−|VTH1 |である。ここで、VG1=VI1、VD1=V
D5であるから、入力電圧範囲の下限Vmin は Vmin =VI1=VG1>VD1−|VTH1 |=VD5−|V
TH1 |となる。よって、入力電圧範囲VHLは、 VG4+|VTH4 |−|VTH1 |>VHL>VDS5 −|V
TH1 |である。
ジスタ対190のPMOSトランジスタT1 の入力ゲー
ト電圧VG1がドレイン電圧VD1に近づくので、|VDS1
|>|VGS1 −VTH1 |の関係がくずれる範囲までであ
る。これを接地電位GNDを基準に考えると、VG1>V
D1−|VTH1 |である。ここで、VG1=VI1、VD1=V
D5であるから、入力電圧範囲の下限Vmin は Vmin =VI1=VG1>VD1−|VTH1 |=VD5−|V
TH1 |となる。よって、入力電圧範囲VHLは、 VG4+|VTH4 |−|VTH1 |>VHL>VDS5 −|V
TH1 |である。
【0010】図5は、演算増幅器を上に述べたような従
来の差動増幅回路で構成した回路例である。図5におい
て、310は第1のアナログ信号入力端子、320は第
2のアナログ信号入力端子、360は電源端子(電位+
5V)、330はアナログスイッチ、340はアナログ
スイッチ制御信号C1 の入力端子、350は演算増幅器
の出力端子、300は演算増幅器である。そして、演算
増幅器300の各端子は、図4に示した従来の差動増幅
回路第各端子対応している。すなわち、100は第1の
電源端子電位(+5V)、110は第2の電源端子(接
地電位GND)、120は第1の入力端子(電位
VI1)、130は第2の入力端子(電位VI2)である。
来の差動増幅回路で構成した回路例である。図5におい
て、310は第1のアナログ信号入力端子、320は第
2のアナログ信号入力端子、360は電源端子(電位+
5V)、330はアナログスイッチ、340はアナログ
スイッチ制御信号C1 の入力端子、350は演算増幅器
の出力端子、300は演算増幅器である。そして、演算
増幅器300の各端子は、図4に示した従来の差動増幅
回路第各端子対応している。すなわち、100は第1の
電源端子電位(+5V)、110は第2の電源端子(接
地電位GND)、120は第1の入力端子(電位
VI1)、130は第2の入力端子(電位VI2)である。
【0011】演算増幅器300の出力端子350の電位
VOUT は、負帰還(ボルテージフォロワ)により入力端
子130側に帰還されるため、差動トランジスタ対の入
力電位差がゼロで平衡するように動作すると、第1の入
力端子120と第2の入力端子130と出力電圧VOUT
は同電位となる。すなわち、演算増幅器300は外部回
路の負帰還により増幅率が1である増幅器を構成してい
る。図5の回路は、このような構成の演算増幅器300
に、図中に波形を示すように、振幅が3.0〜3.7V
の正弦波の第1のアカログ入力信号A1 と1.1〜2.
0Vの正弦波の第2のアナログ入力信号A2 を、制御信
号入力端子340へのアナログスイッチ制御信号C1 に
従って交互に入力する例である。ここで従来の差動増幅
回路では、入力可能の電圧範囲VHLは、 VG4+|VTH4 |−|VTH1 |>VDS5 −|VTH1 | であるから、仮に、各MOSトランジスタのしきい値が
全て同じで0.8Vとすれば、入力可能な電圧範囲は、 VG4>VHL>VDS5 −0.8V となる。
VOUT は、負帰還(ボルテージフォロワ)により入力端
子130側に帰還されるため、差動トランジスタ対の入
力電位差がゼロで平衡するように動作すると、第1の入
力端子120と第2の入力端子130と出力電圧VOUT
は同電位となる。すなわち、演算増幅器300は外部回
路の負帰還により増幅率が1である増幅器を構成してい
る。図5の回路は、このような構成の演算増幅器300
に、図中に波形を示すように、振幅が3.0〜3.7V
の正弦波の第1のアカログ入力信号A1 と1.1〜2.
0Vの正弦波の第2のアナログ入力信号A2 を、制御信
号入力端子340へのアナログスイッチ制御信号C1 に
従って交互に入力する例である。ここで従来の差動増幅
回路では、入力可能の電圧範囲VHLは、 VG4+|VTH4 |−|VTH1 |>VDS5 −|VTH1 | であるから、仮に、各MOSトランジスタのしきい値が
全て同じで0.8Vとすれば、入力可能な電圧範囲は、 VG4>VHL>VDS5 −0.8V となる。
【0012】よって、第1および第2のアナログ入力信
号を入力可能(0.1Vの余裕を与える)とするには、
VG4はVG4=3.7V+0.1V=3.8Vとし、VDS
はVDS=1.1V−0.1V+0.8V=1.8Vとな
るように設計(3.8V〜1.8V)する必要がある。
号を入力可能(0.1Vの余裕を与える)とするには、
VG4はVG4=3.7V+0.1V=3.8Vとし、VDS
はVDS=1.1V−0.1V+0.8V=1.8Vとな
るように設計(3.8V〜1.8V)する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の差動増幅回路では、入力される第1および第2の
アナログ入力信号の振幅が小さくても、両入力信号によ
る上限および下限によって、差動振幅回路の入力電圧範
囲が広くなるため、ダイナミッグレンジの広い差動増幅
回路を設計しなければならない。しかし、ダイナミック
レンジの広い差動増幅回路を設計することは、設計をよ
り難しくするとともに、トランジスタの設計値を大きく
しなければならないため、集積回路の面積や消費電力が
増加するという欠点がある。
従来の差動増幅回路では、入力される第1および第2の
アナログ入力信号の振幅が小さくても、両入力信号によ
る上限および下限によって、差動振幅回路の入力電圧範
囲が広くなるため、ダイナミッグレンジの広い差動増幅
回路を設計しなければならない。しかし、ダイナミック
レンジの広い差動増幅回路を設計することは、設計をよ
り難しくするとともに、トランジスタの設計値を大きく
しなければならないため、集積回路の面積や消費電力が
増加するという欠点がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の差動増幅回路
は、少なくとも、第1の電源端子および第2の電源端子
と、第1の入力端子および第2の入力端子と、一端が前
記第1の電源端子に接続された定電流源回路と前記第2
の電源端子,前記第1の出力端子および前記第2の出力
端子に接続された負荷回路と、差動対接続された一対の
MOS電界効果型トランジスタを有し前記負荷回路を負
荷とし前記定電流源回路によってバイアスされる差動段
とを含む差動増幅回路において前記差動段は、少なくと
も、前記一対のMOS電界効果型トランジスタと、この
MOS電界効果型トランジスタの基板電位をソース電位
および前記第1の電源の電位のいずれか一方に切替える
スイッチ素子と、前記スイッチ素子の切替え方向を制御
する制御手段とを有することを特徴とする。
は、少なくとも、第1の電源端子および第2の電源端子
と、第1の入力端子および第2の入力端子と、一端が前
記第1の電源端子に接続された定電流源回路と前記第2
の電源端子,前記第1の出力端子および前記第2の出力
端子に接続された負荷回路と、差動対接続された一対の
MOS電界効果型トランジスタを有し前記負荷回路を負
荷とし前記定電流源回路によってバイアスされる差動段
とを含む差動増幅回路において前記差動段は、少なくと
も、前記一対のMOS電界効果型トランジスタと、この
MOS電界効果型トランジスタの基板電位をソース電位
および前記第1の電源の電位のいずれか一方に切替える
スイッチ素子と、前記スイッチ素子の切替え方向を制御
する制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】
【実施例】次に、本発明の最適な実施例について図面を
参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例の差
動増幅回路を示す図である。図1において、100は第
1の電源端子(電位+5V)、110は第2の電源端子
(接地電位=GND)、120は第1の入力端子(電位
VI1)、130は第2の入力端子(電位VI2)、140
は第1の出力端子(電位V01)、150は第2の出力端
子(電位02)、160はバイアス電流源回路、170は
定電流源回路(カレントミラー回路)で一定電流Ic を
差動トランジスタ対190に供給する回路である。18
0はダイナミック負荷回路、190はMOS電界効果ト
ランジスタからなる差動トランジスタ対、200はアナ
ログスイッチで、前述の差動トランジスタ対190の基
板電位を、ソース電位(“1”側)または第1の電源電
位(“0”側)に切替える。210は、前述のアナログ
スイッチ200を制御する信号C2 が入力される制御信
号入力端子である。この制御信号C2 は、論理“1”で
はソース電位側へ、論理“0”では第1の電源電位側へ
切替える。
参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例の差
動増幅回路を示す図である。図1において、100は第
1の電源端子(電位+5V)、110は第2の電源端子
(接地電位=GND)、120は第1の入力端子(電位
VI1)、130は第2の入力端子(電位VI2)、140
は第1の出力端子(電位V01)、150は第2の出力端
子(電位02)、160はバイアス電流源回路、170は
定電流源回路(カレントミラー回路)で一定電流Ic を
差動トランジスタ対190に供給する回路である。18
0はダイナミック負荷回路、190はMOS電界効果ト
ランジスタからなる差動トランジスタ対、200はアナ
ログスイッチで、前述の差動トランジスタ対190の基
板電位を、ソース電位(“1”側)または第1の電源電
位(“0”側)に切替える。210は、前述のアナログ
スイッチ200を制御する信号C2 が入力される制御信
号入力端子である。この制御信号C2 は、論理“1”で
はソース電位側へ、論理“0”では第1の電源電位側へ
切替える。
【0016】ここで、後の説明の便利のために、MOS
トランジスタのしきい値電圧の基板電圧依存性について
述べる。一般にMOSトランジスタのしきい値電圧と基
板電圧との関係は次の式で表される。
トランジスタのしきい値電圧の基板電圧依存性について
述べる。一般にMOSトランジスタのしきい値電圧と基
板電圧との関係は次の式で表される。
【0017】
【0018】つまり、式によれば、MOSトランジス
タのしきい値電圧VTHは、(2ΦF +|VSB|)の平方
根に比例する。この関係をグラフにした−例を図6に示
す。図6によれば、ソースと基板との間に電位差(|V
SB|>OV)が発生すると、しきい値電圧VTHはこれに
比例して増加している。
タのしきい値電圧VTHは、(2ΦF +|VSB|)の平方
根に比例する。この関係をグラフにした−例を図6に示
す。図6によれば、ソースと基板との間に電位差(|V
SB|>OV)が発生すると、しきい値電圧VTHはこれに
比例して増加している。
【0019】次に、本実施例の差動増幅回路の入力電圧
範囲について述べる。本発明の差動増幅回路は、アナロ
グスイッチ200により、差動トランジスタ対190の
基板電位VSB1 =OV)、または第1の電源電位(V
SB1 =VDS4 >)に切替えることができる。すなわち、
アナログスイッチ制御信号C2 を論理“1”(VSB1 =
OV)にすることで、入力電圧範囲VHLを、VG4+|V
TH4 |−|VTH1 |>VHL>VDS5 −|VTH1 |(従来
と同じ)とし、論理“0”(VSB1 =VDS4 >OV)に
することで、入力電圧範囲VTLを、VG4+|VTH4 |−
VTH1 +ΔVDS5 −|VTH1 +ΔVTH1 |として、しき
い値の増加分ΔVTH1 だけ接地電位GND側へとシフト
できる。
範囲について述べる。本発明の差動増幅回路は、アナロ
グスイッチ200により、差動トランジスタ対190の
基板電位VSB1 =OV)、または第1の電源電位(V
SB1 =VDS4 >)に切替えることができる。すなわち、
アナログスイッチ制御信号C2 を論理“1”(VSB1 =
OV)にすることで、入力電圧範囲VHLを、VG4+|V
TH4 |−|VTH1 |>VHL>VDS5 −|VTH1 |(従来
と同じ)とし、論理“0”(VSB1 =VDS4 >OV)に
することで、入力電圧範囲VTLを、VG4+|VTH4 |−
VTH1 +ΔVDS5 −|VTH1 +ΔVTH1 |として、しき
い値の増加分ΔVTH1 だけ接地電位GND側へとシフト
できる。
【0020】図2は、演算増幅器を本実施例の差動増幅
回路で構成した回路図である。図2において、310は
第1のアナログ信号入力端子、320は第2のアナログ
信号入力端子、360は電源端子(電位+5V)、33
0はアナログスイッチ、340はアナログスイッチ制御
信号C12の入力端子、350は演算増幅器の出力端子、
300は演算増幅器である。そして、演算増幅器300
の各端子は、図1に示す実施例の差動増幅回路に対応し
ている。すなわち、100は第1の電源端子(電位+5
V)、110は第2の電源端子(接地電位GND)、1
20は第1の入力端子(電位VI1)、130は第2の入
力端子(電位VI2)、210はアナログスイッチ制御信
号C12の入力端子である。
回路で構成した回路図である。図2において、310は
第1のアナログ信号入力端子、320は第2のアナログ
信号入力端子、360は電源端子(電位+5V)、33
0はアナログスイッチ、340はアナログスイッチ制御
信号C12の入力端子、350は演算増幅器の出力端子、
300は演算増幅器である。そして、演算増幅器300
の各端子は、図1に示す実施例の差動増幅回路に対応し
ている。すなわち、100は第1の電源端子(電位+5
V)、110は第2の電源端子(接地電位GND)、1
20は第1の入力端子(電位VI1)、130は第2の入
力端子(電位VI2)、210はアナログスイッチ制御信
号C12の入力端子である。
【0021】従来の演算増幅器と同様、図2中に波形を
示す第1のアナログ入力信号A1 および第2のアナログ
入力信号A2 を、アナログスイッチ制御信号C12に従っ
て交互に入力する例を述べる。
示す第1のアナログ入力信号A1 および第2のアナログ
入力信号A2 を、アナログスイッチ制御信号C12に従っ
て交互に入力する例を述べる。
【0022】アナログスイッチ制御信号C12が論理
“1”(VSB1 =OV)では、入力信号の電圧範囲は、
VG4+|VTH4 |−|VTH1 |>VDS5 −|VTH1 |
(従来と同じ)である。一方、論理“0”(VSBI =V
DS4 >OV)にすると、入力信号の電圧範囲はしきい値
の増加分ΔVTH1 だけ接地電位GND側へとシフトさせ
ることができる。仮に、各MOSトランジスタのしきい
値が同じで、その値が0.8V(VSB1 =0Vの時)で
あり、VG4を3.8Vに設計すると、アナログスイッチ
制御信号C12が論理“1”(VSB1 =OV)の入力電圧
範囲は、3.8V>VHL>VDS5 −0.8Vとなる。
“1”(VSB1 =OV)では、入力信号の電圧範囲は、
VG4+|VTH4 |−|VTH1 |>VDS5 −|VTH1 |
(従来と同じ)である。一方、論理“0”(VSBI =V
DS4 >OV)にすると、入力信号の電圧範囲はしきい値
の増加分ΔVTH1 だけ接地電位GND側へとシフトさせ
ることができる。仮に、各MOSトランジスタのしきい
値が同じで、その値が0.8V(VSB1 =0Vの時)で
あり、VG4を3.8Vに設計すると、アナログスイッチ
制御信号C12が論理“1”(VSB1 =OV)の入力電圧
範囲は、3.8V>VHL>VDS5 −0.8Vとなる。
【0023】次に、アナログスイッチ制御信号C12が論
理“0”の場合は、基板電位VSB1が、VSB1 =5V−
3.8V=1.2Vだから、このときのしきい値の増加
分△VTH1 は、図6よりΔVTH1 =0.6Vである。従
って、この時の入力電圧範囲は、3.8V−|ΔVTH1
|>VHL>VDS5 −0.8V−|ΔVTH1 |となる。こ
のとき、第2のアナログ入力信号A2 の下限1.1V
が、VDS5 −0.8V−|ΔVTH1 |よりおおきければ
よく、VDS5 は、1.1V−0.1V(余裕)+0.8
V+0.6V=2.4Vとなり、3.8V〜2.4Vで
設計すれば良い。
理“0”の場合は、基板電位VSB1が、VSB1 =5V−
3.8V=1.2Vだから、このときのしきい値の増加
分△VTH1 は、図6よりΔVTH1 =0.6Vである。従
って、この時の入力電圧範囲は、3.8V−|ΔVTH1
|>VHL>VDS5 −0.8V−|ΔVTH1 |となる。こ
のとき、第2のアナログ入力信号A2 の下限1.1V
が、VDS5 −0.8V−|ΔVTH1 |よりおおきければ
よく、VDS5 は、1.1V−0.1V(余裕)+0.8
V+0.6V=2.4Vとなり、3.8V〜2.4Vで
設計すれば良い。
【0024】次に、本発明の第二の実施例の増幅器を用
いた別の演算増幅器の回路図を図3に示す。この演算増
幅器は、入力のアナログ信号のレベルを検出する回路を
持つ差動増幅回路で構成された演算増幅器である。図3
において、310はアナログ信号入力端子、360は電
源端子(電位+5V)、350は演算増幅器の出力端
子、300は演算増幅器である。そして、演算増幅器3
00の各端子は、図1に示す第1の実施例の差動増幅回
路に対応している。すなわち、100は第1の電源端子
(電位+5V)、110は第2の電源端子(接地電位=
GND)、120は第1の入力端子(電位V11)、13
0は第2の入力端子(電位V12)である。370はレべ
ル検出回路で、通常はアナログスイッチ制御信号C2 の
論理を“1”とし、アナログ信号Aのレベルがある一定
レベル以下になると論理を“0”として、差動増幅回路
の入力電位範囲を接地電位GND側へとシフトする。
いた別の演算増幅器の回路図を図3に示す。この演算増
幅器は、入力のアナログ信号のレベルを検出する回路を
持つ差動増幅回路で構成された演算増幅器である。図3
において、310はアナログ信号入力端子、360は電
源端子(電位+5V)、350は演算増幅器の出力端
子、300は演算増幅器である。そして、演算増幅器3
00の各端子は、図1に示す第1の実施例の差動増幅回
路に対応している。すなわち、100は第1の電源端子
(電位+5V)、110は第2の電源端子(接地電位=
GND)、120は第1の入力端子(電位V11)、13
0は第2の入力端子(電位V12)である。370はレべ
ル検出回路で、通常はアナログスイッチ制御信号C2 の
論理を“1”とし、アナログ信号Aのレベルがある一定
レベル以下になると論理を“0”として、差動増幅回路
の入力電位範囲を接地電位GND側へとシフトする。
【0025】すなわち、本実施例を用いた演算増幅器
は、レベル検出回路により、図2中に示すアナログ入力
信号A1 およびA2 入力信号があると、入力信号のレベ
ルにあわせて自動的に入力信号範囲を切替えることがで
きる。
は、レベル検出回路により、図2中に示すアナログ入力
信号A1 およびA2 入力信号があると、入力信号のレベ
ルにあわせて自動的に入力信号範囲を切替えることがで
きる。
【0026】なお、以上の実施例では差動トランジスタ
対190をpMOSトランジスタで構成したが、nMO
Sトランジスタによる構成でも同様の効果が得られる。
対190をpMOSトランジスタで構成したが、nMO
Sトランジスタによる構成でも同様の効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】本発明の差動増幅回路は、差動段である
差動トランジスタ対の基板電位を、スイッチにより切替
えることによって、この差動トランジスタ対のしきい値
電圧を基板効果により変えて、差動増幅回路の入力信号
の電圧範囲をシフトすることができる。従って本発明に
よれば、入力信号にあわせて入力電圧範囲を切替えるこ
とが可能となり、従来の増幅回路とは異ってダイナミッ
クレンジの広い回路設計をする必要は無く、回路設計が
容易でしかも面積の小さい増幅回路を実現することがで
きる。
差動トランジスタ対の基板電位を、スイッチにより切替
えることによって、この差動トランジスタ対のしきい値
電圧を基板効果により変えて、差動増幅回路の入力信号
の電圧範囲をシフトすることができる。従って本発明に
よれば、入力信号にあわせて入力電圧範囲を切替えるこ
とが可能となり、従来の増幅回路とは異ってダイナミッ
クレンジの広い回路設計をする必要は無く、回路設計が
容易でしかも面積の小さい増幅回路を実現することがで
きる。
【図1】本発明の第1の実施例による差動増幅回路の回
路図である。
路図である。
【図2】本発明の第1の実施例の差動増幅回路を用いた
差動増幅器の回路図である。
差動増幅器の回路図である。
【図3】本発明の第2の差動増幅回路を用いた演算増幅
器の回路図である。
器の回路図である。
【図4】従来の差動増幅回路の回路図である。
【図5】図4に示す従来の差動増幅回路を用いた演算増
幅器の回路図である。
幅器の回路図である。
【図6】MOSトランジスタのしきい値電圧の基板電位
依存性の一例を示す図である。
依存性の一例を示す図である。
100,110,360 電源端子 120,130 入力端子 140,150 出力端子 160 バイアス電流源回路 170 定電流源回路 180 負荷回路 190 差動トランジスタ対 200,330 アナログスイッチ 210,340 スイッチ制御信号入力端子 300 演算増幅器 310,320 アナログ信号入力端子 350 演算増幅器出力端子 370 レベル検出回路 T1 ,T2 ,T3 ,T4 ,T5,T6 MOSトラン
ジスタ C1 ,C2 ,C12 アナログスイッチ制御信号 A,A1 ,A2 アナログ信号
ジスタ C1 ,C2 ,C12 アナログスイッチ制御信号 A,A1 ,A2 アナログ信号
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも、第1の電源端子および第2
の電源端子と、第1の入力端子および第2の入力端子
と、一端が前記第1の電源端子に接続された定電流源回
路と、前記第2の電源端子,前記第1の出力端子および
前記第2の出力端子に接続された負荷回路と、差動対接
続された一対のMOS電界効果型トランジスタを有し前
記負荷回路を負荷とし前記定電流源回路によってバイア
スされる差動段とを含む差動増幅回路において前記差動
段は、少なくとも、前記一対のMOS電界効果型トラン
ジスタと、このMOS電界効果型トランジスタの基板電
位をソース電位および前記第1の電源の電位のいずれか
一方に切替えるスイッチ素子と、前記スイッチ素子の切
替え方向を制御する制御手段とを有することを特徴とす
る差動増幅回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の差動増幅回路において、
前記スイッチ制御手段が、前記第1の入力端子および第
2の入力端子のいずれか一方に入力される信号の電圧レ
ベルを検出し、所定のレベルが検出されたか否かに応じ
て前記スイッチ素子の切替え方向を制御する機能を有す
ることを特徴とする差動増幅回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3260211A JPH05102756A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 差動増幅回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3260211A JPH05102756A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 差動増幅回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05102756A true JPH05102756A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=17344891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3260211A Pending JPH05102756A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 差動増幅回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05102756A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7262662B2 (en) | 2004-04-19 | 2007-08-28 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | Operational amplifier |
JP2010041368A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Nec Electronics Corp | 演算増幅回路及び表示パネル駆動装置 |
JP2010041370A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Nec Electronics Corp | 演算増幅回路及び表示パネル駆動装置 |
JP2019033414A (ja) * | 2017-08-09 | 2019-02-28 | 富士電機株式会社 | 差動回路およびopアンプ |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP3260211A patent/JPH05102756A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7262662B2 (en) | 2004-04-19 | 2007-08-28 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | Operational amplifier |
JP2010041368A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Nec Electronics Corp | 演算増幅回路及び表示パネル駆動装置 |
JP2010041370A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Nec Electronics Corp | 演算増幅回路及び表示パネル駆動装置 |
JP2019033414A (ja) * | 2017-08-09 | 2019-02-28 | 富士電機株式会社 | 差動回路およびopアンプ |
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