JPH0485273A - エレベータ制御装置 - Google Patents
エレベータ制御装置Info
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- JPH0485273A JPH0485273A JP2194715A JP19471590A JPH0485273A JP H0485273 A JPH0485273 A JP H0485273A JP 2194715 A JP2194715 A JP 2194715A JP 19471590 A JP19471590 A JP 19471590A JP H0485273 A JPH0485273 A JP H0485273A
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- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 claims description 13
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 claims description 2
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 21
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002829 reductive effect Effects 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Elevator Control (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
この発明は、エレベータ制御装置に関する。
(従来の技術)
従来一般に、エレベータ制御装置は第6図に示すような
構成である。この従来のエレベータ制御装置について説
明すると、速度指令発生装置1は、乗りかご9に対する
速度指令信号1aを出力して速度制御増幅器2に与える
。速度制御増幅器2は、乗りかご9を駆動する電動機7
に結合された速度検出器3の速度信号3aと速度指令発
生装置1からの速度指令信号1aとを比較演算し、その
差に対応した電流指令2aを出力して電流制御増幅器4
に加える。
構成である。この従来のエレベータ制御装置について説
明すると、速度指令発生装置1は、乗りかご9に対する
速度指令信号1aを出力して速度制御増幅器2に与える
。速度制御増幅器2は、乗りかご9を駆動する電動機7
に結合された速度検出器3の速度信号3aと速度指令発
生装置1からの速度指令信号1aとを比較演算し、その
差に対応した電流指令2aを出力して電流制御増幅器4
に加える。
電流制御増幅器4は、この電流指令2aと、電動機7の
電流を検出する電流検出器5の電流信号5aとの偏差を
演算し、その偏差分に不平衡トルク指令装置16からの
荷重信号6aを加え、これを電力制御信号4aとして電
力変換装置8に出力する。
電流を検出する電流検出器5の電流信号5aとの偏差を
演算し、その偏差分に不平衡トルク指令装置16からの
荷重信号6aを加え、これを電力制御信号4aとして電
力変換装置8に出力する。
電力変換装置8は、この電力制御信号4aに基づいて電
動機7への供給電力を制御する。
動機7への供給電力を制御する。
そして、乗りかご9および釣合い錘10が結合された主
索11が綱車12に巻き掛けられており、電動機7はこ
の電力変換装置8からの制御電力を受けて回転し、ギア
列で構成される減速機17を介して綱車12を連動回転
させ、乗りかご9を昇降駆動する。
索11が綱車12に巻き掛けられており、電動機7はこ
の電力変換装置8からの制御電力を受けて回転し、ギア
列で構成される減速機17を介して綱車12を連動回転
させ、乗りかご9を昇降駆動する。
乗りかご9には、昇降路位置信号装Wj115が取り付
けられており、エレベータ昇降路の各階床に設けられた
着床スイッチ16A、16B、・・・を検出して昇降路
位置信号15aを速度指令発生装置1に送り込むと、速
度指令発生装置1は、着床時、これに基づいて速度指令
信号を出力する。さらに乗りかご9には、荷重検出器1
3が設けられており、荷重検出信号13aを不平衡トル
ク指令装置6に与え、不平衡トルク指令装置6は、釣合
い錘10との不平衡トルク分を補正する信号を発生して
電流制御増幅器4に与えるようになっている。
けられており、エレベータ昇降路の各階床に設けられた
着床スイッチ16A、16B、・・・を検出して昇降路
位置信号15aを速度指令発生装置1に送り込むと、速
度指令発生装置1は、着床時、これに基づいて速度指令
信号を出力する。さらに乗りかご9には、荷重検出器1
3が設けられており、荷重検出信号13aを不平衡トル
ク指令装置6に与え、不平衡トルク指令装置6は、釣合
い錘10との不平衡トルク分を補正する信号を発生して
電流制御増幅器4に与えるようになっている。
そして近年、マイクロコンピュータ技術の急速な発達に
伴い、エレベータの制御にもマイクロコンビエータによ
るディジタル制御が広く採用されるようになってきてお
り、第6図のエレベータ制御装置においても、破線で囲
んだ要素、つまり速度指令発生装置1と速度制御増幅器
2と電流制御増幅器4の部分をマイクロコンピュータ2
1によって置き換え、それらの機能をデジタル的に行わ
せるようになってきている。
伴い、エレベータの制御にもマイクロコンビエータによ
るディジタル制御が広く採用されるようになってきてお
り、第6図のエレベータ制御装置においても、破線で囲
んだ要素、つまり速度指令発生装置1と速度制御増幅器
2と電流制御増幅器4の部分をマイクロコンピュータ2
1によって置き換え、それらの機能をデジタル的に行わ
せるようになってきている。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、このような従来のエレベータ制御装置で
は、次のような問題点があった。
は、次のような問題点があった。
電動機7を乗りかご9の静止状態から駆動させる場合に
は、減速機17の効率が駆動直前と駆動直後、すなわち
静止摩擦が働いている状態から動摩擦に切り替わる時点
で大きく変化し、第7図に示すように電動機7のトルク
がある一定の値T、。
は、減速機17の効率が駆動直前と駆動直後、すなわち
静止摩擦が働いている状態から動摩擦に切り替わる時点
で大きく変化し、第7図に示すように電動機7のトルク
がある一定の値T、。
になるまでは乗りかご9がまったく駆動しない状態、す
なわちデッドバンドDBが生じる。そしてこのデッドバ
ンドDBは、エレベータの乗りかご9の荷重状態により
大きく変化する。
なわちデッドバンドDBが生じる。そしてこのデッドバ
ンドDBは、エレベータの乗りかご9の荷重状態により
大きく変化する。
さらに一般に、減速機17のギア列の部分には多量の潤
滑油が注入されており、このデッドバンドDBの広さは
、潤滑油の油温の大小によっても大きく変化する性質が
ある。
滑油が注入されており、このデッドバンドDBの広さは
、潤滑油の油温の大小によっても大きく変化する性質が
ある。
そしてこのデッドバンドの存在により、次のような問題
が生じていた。すなわち、一般にエレベータの速度制御
系は速度指令信号1aと速度信号3aとの偏差を0にす
るように制御するために比例積分制御が採用されている
が、第7図(a)。
が生じていた。すなわち、一般にエレベータの速度制御
系は速度指令信号1aと速度信号3aとの偏差を0にす
るように制御するために比例積分制御が採用されている
が、第7図(a)。
(b)に示すようにデッドバンドDB内では、速度信号
3aのフィードバック値が0であるために、速度制御系
の積分要素により電動機7のトルク指令値6aが第7図
(c)に示すように極端に速くスイングし、デッドバン
ドDBを抜けた所で通常の指令値に戻り、A部に示すよ
うにトルク指令の不連続性を示す。そしてこのトルク指
令値の不連続性に起因して、乗りかご9内に大きな振動
が発生し、乗り心地を悪化させていたのである。
3aのフィードバック値が0であるために、速度制御系
の積分要素により電動機7のトルク指令値6aが第7図
(c)に示すように極端に速くスイングし、デッドバン
ドDBを抜けた所で通常の指令値に戻り、A部に示すよ
うにトルク指令の不連続性を示す。そしてこのトルク指
令値の不連続性に起因して、乗りかご9内に大きな振動
が発生し、乗り心地を悪化させていたのである。
この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、駆動部に減速機が備えられたエレベータにおい
て、エレベータをその停止状態から起動する際に大きな
振動を発生させることがなく、良好な乗り心地を確保す
ることができるエレベータ制御装置を提供することを目
的とする。
もので、駆動部に減速機が備えられたエレベータにおい
て、エレベータをその停止状態から起動する際に大きな
振動を発生させることがなく、良好な乗り心地を確保す
ることができるエレベータ制御装置を提供することを目
的とする。
[発明の構成1
(課題を解決するための手段)
この発明は、電動機に減速機を介して綱車を結合し、こ
の綱車の正逆回転により、主索に吊り下げられている乗
りかごを昇降駆動するエレベータ制御装置において、電
動機に対する回転速度制御手段と、電動機に対する電流
制御手段と、乗りかごの荷重を検出する荷重検出手段と
、減速機の油温を検出する油温検出手段と、エレベータ
起動時に、荷重検出手段の荷重検出値と油温検出手段の
油温検出値とに基づいて、減速機のデッドバンドにおけ
る電動機のスタートトルク補償量を算出して回転速度制
御手段の出力に加算するスタートトルク補償演算手段と
を備えたものである。
の綱車の正逆回転により、主索に吊り下げられている乗
りかごを昇降駆動するエレベータ制御装置において、電
動機に対する回転速度制御手段と、電動機に対する電流
制御手段と、乗りかごの荷重を検出する荷重検出手段と
、減速機の油温を検出する油温検出手段と、エレベータ
起動時に、荷重検出手段の荷重検出値と油温検出手段の
油温検出値とに基づいて、減速機のデッドバンドにおけ
る電動機のスタートトルク補償量を算出して回転速度制
御手段の出力に加算するスタートトルク補償演算手段と
を備えたものである。
(作用)
この発明のエレベータ制御装置では、回転速度制御手段
により電動機の回転速度制御信号を出力し、さらに電流
制御手段によりこの回転速度制御信号に対応した電流制
御信号を出力し、電動機を所定の回転速度で回転させる
。
により電動機の回転速度制御信号を出力し、さらに電流
制御手段によりこの回転速度制御信号に対応した電流制
御信号を出力し、電動機を所定の回転速度で回転させる
。
そして、エレベータを停止状態から起動する場合には、
荷重検出手段により乗りかごの荷重を検出し、また油温
検出手段により減速機の油温を検出し、スタートトルク
補償演算手段によってこれらの検出信号をパラメータと
して必要なスタートトルク補償量を演算し、これを前記
回転速度制御出力に加算することによりデッドバンドに
おけるトルク補償を行い、停止状態から起動へ移行する
際の電動機のトルク指令値の不連続性を補償し、乗りか
ごのスムーズなスタートを可能とする。
荷重検出手段により乗りかごの荷重を検出し、また油温
検出手段により減速機の油温を検出し、スタートトルク
補償演算手段によってこれらの検出信号をパラメータと
して必要なスタートトルク補償量を演算し、これを前記
回転速度制御出力に加算することによりデッドバンドに
おけるトルク補償を行い、停止状態から起動へ移行する
際の電動機のトルク指令値の不連続性を補償し、乗りか
ごのスムーズなスタートを可能とする。
(実施例)
以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説する。
第1図はこの発明の一実施例を示している。この実施例
において、第6図に示した従来例と同一の要素について
は同一の符号を付けて示して説明する。
において、第6図に示した従来例と同一の要素について
は同一の符号を付けて示して説明する。
この実施例の特徴とするところは、マイクロコンピュー
タで構成されるエレベータ制御装置1:20の部分にあ
り、このエレベータ制御装置20は、第6図に示した速
度指令発生装置1、速度制御増幅器2および電流制御増
幅器4の各機能を実行することができるマイクロコンピ
ュータ22と、プログラムが格納されたROM23と、
演算結果の内容を一時的に格納するためのRAM24と
、入力信号を読み込むための入力信号インターフェース
(IIF)25と、出力信号を出力させるための出力イ
ンターフェース(OIF)26とを備えており、これら
はデータバスライン27によって互いに接続されている
。
タで構成されるエレベータ制御装置1:20の部分にあ
り、このエレベータ制御装置20は、第6図に示した速
度指令発生装置1、速度制御増幅器2および電流制御増
幅器4の各機能を実行することができるマイクロコンピ
ュータ22と、プログラムが格納されたROM23と、
演算結果の内容を一時的に格納するためのRAM24と
、入力信号を読み込むための入力信号インターフェース
(IIF)25と、出力信号を出力させるための出力イ
ンターフェース(OIF)26とを備えており、これら
はデータバスライン27によって互いに接続されている
。
マイクロコンピュータ22に対する入力信号として、速
度検出器3から速度検出信号3a、電流検出器5から電
流検出信号5a、不平衡トルク指令装置6からトルク指
令信号6 a s昇降路位置検出装置15から位置検出
信号15aがそれぞれ入力インターフェース25を介し
て入力されるようになっている。
度検出器3から速度検出信号3a、電流検出器5から電
流検出信号5a、不平衡トルク指令装置6からトルク指
令信号6 a s昇降路位置検出装置15から位置検出
信号15aがそれぞれ入力インターフェース25を介し
て入力されるようになっている。
さらに、電動機7の回転力を減速させる減速機17には
、その内部のギア列の潤滑油の温度を検出するためのサ
ーマル装置18が備えられており、マイクロコンピュー
タ22は、このサーマル装置18の油温検出信号18a
を入力インターフェース25を介して読み込むことがで
きる。
、その内部のギア列の潤滑油の温度を検出するためのサ
ーマル装置18が備えられており、マイクロコンピュー
タ22は、このサーマル装置18の油温検出信号18a
を入力インターフェース25を介して読み込むことがで
きる。
次に、上記の構成のエレベータ制御装置の動作について
説明する。
説明する。
第2図は運転方向とスタートトルク補償量との関係を示
したグラフであり、上昇運転時には速度指令に対してス
タートトルク補償量Xを同極とじで上向きとし、下降運
転時にはスタートトルク補償量Xを負極とし、このスタ
ートトルク補償量Xは速度制御出力に電動機7の極性も
加味して加算するのである。なお、このスタートトルク
補償量Xはスタート時点でのみ補償する必要があり、速
度が上昇してくると必要ではなくなるので、所定の速度
以上になれば漸次減少させるように設定している。
したグラフであり、上昇運転時には速度指令に対してス
タートトルク補償量Xを同極とじで上向きとし、下降運
転時にはスタートトルク補償量Xを負極とし、このスタ
ートトルク補償量Xは速度制御出力に電動機7の極性も
加味して加算するのである。なお、このスタートトルク
補償量Xはスタート時点でのみ補償する必要があり、速
度が上昇してくると必要ではなくなるので、所定の速度
以上になれば漸次減少させるように設定している。
第3図は乗りかご9の荷重信号13aとそれに対応する
スタートトルク補償量X1との関係を示すグラフであり
、第4図はサーマル装置[18による油温検出信号18
gとそれに対応するスタートトルク補償量X2との関係
を示すグラフであり、これらのグラフに示す関係がそれ
ぞれ荷重および油温をパラメータとする関数としてマイ
クロコンピュータ22にあらかじめ設定される。
スタートトルク補償量X1との関係を示すグラフであり
、第4図はサーマル装置[18による油温検出信号18
gとそれに対応するスタートトルク補償量X2との関係
を示すグラフであり、これらのグラフに示す関係がそれ
ぞれ荷重および油温をパラメータとする関数としてマイ
クロコンピュータ22にあらかじめ設定される。
第3図の荷重に対するスタートトルク補償量X1は、荷
重が50%の時のトルク補償量を最小とし、それを始点
として0%側、100%側どちらに向かって変化しても
トルク補償量が増大するような特性の関数としている。
重が50%の時のトルク補償量を最小とし、それを始点
として0%側、100%側どちらに向かって変化しても
トルク補償量が増大するような特性の関数としている。
また、第4図の油温に対するスタートトルク補償量X2
は、油温がある一定の温度T。に達するまではトルク補
償量を曲線の一部となして減少させ、温度T。以上では
一定値となるような特性の関数としている。
は、油温がある一定の温度T。に達するまではトルク補
償量を曲線の一部となして減少させ、温度T。以上では
一定値となるような特性の関数としている。
次に、スタートトルク補償動作について説明する。
第5図のフローチャートに示すように、エレベータに停
止状態から起動指令がかかると、まず、荷重信号6aと
油温信号18aとを取り込み、減速機17のデッドバン
ドDBの起動トルクを補償するために、荷重に対するス
タートトルク補償値X1と油温に対するスタートトルク
補償値X2を個別に演算する。つまり、例えば、マイク
ロコンピュータ22が荷重W、油温Tを読み取ったとす
ると、マイクロコンピュータ22は第3図および第4図
に示すようなあらかじめ設定された関数に従い、それら
の荷重W1油温Tに対応するスタートトルク補償量XI
、X2を算出するのである(ステップSl、S2)。
止状態から起動指令がかかると、まず、荷重信号6aと
油温信号18aとを取り込み、減速機17のデッドバン
ドDBの起動トルクを補償するために、荷重に対するス
タートトルク補償値X1と油温に対するスタートトルク
補償値X2を個別に演算する。つまり、例えば、マイク
ロコンピュータ22が荷重W、油温Tを読み取ったとす
ると、マイクロコンピュータ22は第3図および第4図
に示すようなあらかじめ設定された関数に従い、それら
の荷重W1油温Tに対応するスタートトルク補償量XI
、X2を算出するのである(ステップSl、S2)。
続いて、マイクロコンピュータ22は、スタートトルク
補償量Xi、X2の値を加算し、さらに運転方向を加味
してその極性を決定し、第2図に示すトルク補償量Xを
求める。なお、この極性は、第2図のように電動機7を
その運転方向に駆動するトルク指令の極性と同じ方向で
あり、上昇運転時には正極性とし、下降運転時には負極
性として算出される(ステップS3)。
補償量Xi、X2の値を加算し、さらに運転方向を加味
してその極性を決定し、第2図に示すトルク補償量Xを
求める。なお、この極性は、第2図のように電動機7を
その運転方向に駆動するトルク指令の極性と同じ方向で
あり、上昇運転時には正極性とし、下降運転時には負極
性として算出される(ステップS3)。
エレベータが起動され、その速度が所定の速度2図に示
すようにスタートトルク補償量を一定の傾きを持って減
衰させる(ステップS4.S5)。
すようにスタートトルク補償量を一定の傾きを持って減
衰させる(ステップS4.S5)。
こうして算出されたスタートトルク補償量Xは、マイク
ロコンピュータ22において速度制御演算の出力結果に
、荷重信号13aに基づく不平衡トルク指令信号6aと
は別個に加算し、減速機17のデッドバンドDBでのト
ルク補償を行う(ステップS6)。
ロコンピュータ22において速度制御演算の出力結果に
、荷重信号13aに基づく不平衡トルク指令信号6aと
は別個に加算し、減速機17のデッドバンドDBでのト
ルク補償を行う(ステップS6)。
こうして得られたトルク指令値は、次に電流制御演算に
使用され、必要な電流指令値を得、これを電力変換装置
8に入力し、電力変換装!8により必要な電力を得て電
動機7の回転速度制御を行う。
使用され、必要な電流指令値を得、これを電力変換装置
8に入力し、電力変換装!8により必要な電力を得て電
動機7の回転速度制御を行う。
こうして、この実施例のエレベータ制御装置では、マイ
クロコンピュータ22が減速機17の起動時のデッドバ
ンドDBのスタートトルク補償制御を行うために、まず
荷重条件を読み込み、その条件に見合うスタートトルク
補償量を算出し、さらに減速機17内の油温をサーマル
装置18から読み込み、その温度条件に見合うスタート
トルク補償量を算出し、これらを加算すると共に、電動
機7の運転方向も加味することによりスタートトルク補
償量を算出し、これを通常の速度制御演算の出力に加算
することにより、停止状態から起動に移行する時に必要
とされる大きなスタートトルクを補償し、振動の少ない
スムーズな起動を実現するのである。
クロコンピュータ22が減速機17の起動時のデッドバ
ンドDBのスタートトルク補償制御を行うために、まず
荷重条件を読み込み、その条件に見合うスタートトルク
補償量を算出し、さらに減速機17内の油温をサーマル
装置18から読み込み、その温度条件に見合うスタート
トルク補償量を算出し、これらを加算すると共に、電動
機7の運転方向も加味することによりスタートトルク補
償量を算出し、これを通常の速度制御演算の出力に加算
することにより、停止状態から起動に移行する時に必要
とされる大きなスタートトルクを補償し、振動の少ない
スムーズな起動を実現するのである。
なお、上記の実施例に用いた荷重に対するスタートトル
ク補償量X1、油温に対するスタートトルク補償量X2
は特に図示のものに限定されるわけではなく、実際のエ
レベータの特性に応じて任意に決定すべきものである。
ク補償量X1、油温に対するスタートトルク補償量X2
は特に図示のものに限定されるわけではなく、実際のエ
レベータの特性に応じて任意に決定すべきものである。
さらに、上記の実施例ではマイクロコンピュータにより
速度制御、電流制御を行うようにしたが、従来例の第6
図のように速度指令発生手段、速度制御手段、電流制御
手段の部分を個別に電気回路で構成し、さらに荷重検出
手段と油温検出手段とからの荷重信号および油温信号を
基にしてスタートトルク補償量を算出するスタートトル
ク補償量演算手段を別個に設け、前記電流制御手段に速
度制御手段から人力される速度制御演算結果にスタート
トルク補償量を加算するように構成することもできる。
速度制御、電流制御を行うようにしたが、従来例の第6
図のように速度指令発生手段、速度制御手段、電流制御
手段の部分を個別に電気回路で構成し、さらに荷重検出
手段と油温検出手段とからの荷重信号および油温信号を
基にしてスタートトルク補償量を算出するスタートトル
ク補償量演算手段を別個に設け、前記電流制御手段に速
度制御手段から人力される速度制御演算結果にスタート
トルク補償量を加算するように構成することもできる。
[発明の効果]
以上のようにこの発明によれば、エレベータの乗りかご
の停止状態から起動する場合に必要とされる大きなスタ
ートトルクを荷重状態と減速機の油温状態とに応じて補
償するようにしているので、乗りかごが停止していて速
度指令と乗りかごの実速度との間に大きな偏差が発生す
るデッドバンド内においても必要なスタートトルクを電
動機に与えてエレベータを速やかに起動させることがで
き、従来のようにデッドバンドにおいて大きな振動が発
生して乗り心地を悪くするということがなく、起動時に
も良好な乗り心地を確保することができる。
の停止状態から起動する場合に必要とされる大きなスタ
ートトルクを荷重状態と減速機の油温状態とに応じて補
償するようにしているので、乗りかごが停止していて速
度指令と乗りかごの実速度との間に大きな偏差が発生す
るデッドバンド内においても必要なスタートトルクを電
動機に与えてエレベータを速やかに起動させることがで
き、従来のようにデッドバンドにおいて大きな振動が発
生して乗り心地を悪くするということがなく、起動時に
も良好な乗り心地を確保することができる。
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図は上
記実施例のスタートトルク補償処理動作を説明するグラ
フ、第3図は上記実施例における乗りかご荷重とそれに
対応するスタートトルク補償量との関係を示すグラフ、
第4図は上記実施例における減速機の油温とそれに対応
するスタートトルク補償量との関係を示すグラフ、第5
図は上記実施例の動作を示すフローチャート、第6図は
従来例のブロック図、第7図は従来例の動作を説明する
タイミングチャートである。 3・・・速度検出器 5・・・電流検出器6・・
・不平衡トルク指令装置 7・・・電動機 8・・・電力変換装置9・
・・乗りかご 10・・・釣合い錘12・・・綱
車 13・・・荷重検出器17・・・減速機
18・・・サーマル装置20・・・エレベー
タ制御装置 22・・・マイクロコンピュータ 23・・・ROM 24・・・RAM25・
・・入力信号インターフェース 26・・・出力信号インターフェース 27・・・データバスライン
記実施例のスタートトルク補償処理動作を説明するグラ
フ、第3図は上記実施例における乗りかご荷重とそれに
対応するスタートトルク補償量との関係を示すグラフ、
第4図は上記実施例における減速機の油温とそれに対応
するスタートトルク補償量との関係を示すグラフ、第5
図は上記実施例の動作を示すフローチャート、第6図は
従来例のブロック図、第7図は従来例の動作を説明する
タイミングチャートである。 3・・・速度検出器 5・・・電流検出器6・・
・不平衡トルク指令装置 7・・・電動機 8・・・電力変換装置9・
・・乗りかご 10・・・釣合い錘12・・・綱
車 13・・・荷重検出器17・・・減速機
18・・・サーマル装置20・・・エレベー
タ制御装置 22・・・マイクロコンピュータ 23・・・ROM 24・・・RAM25・
・・入力信号インターフェース 26・・・出力信号インターフェース 27・・・データバスライン
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 電動機に減速機を介して綱車を結合し、この綱車の正
逆回転により、主索に吊り下げられている乗りかごを昇
降駆動するエレベータ制御装置において、 前記電動機に対する回転速度制御手段と、 前記電動機に対する電流制御手段と、 前記乗りかごの荷重を検出する荷重検出手段と、前記減
速機の油温を検出する油温検出手段と、エレベータ起動
時に、前記荷重検出手段の荷重検出値と前記油温検出手
段の油温検出値とに基づいて、前記減速機のデッドバン
ドにおける前記電動機のスタートトルク補償量を算出し
て前記回転速度制御手段の出力に加算するスタートトル
ク補償演算手段とを備えて成るエレベータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2194715A JP2735365B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | エレベータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2194715A JP2735365B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | エレベータ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0485273A true JPH0485273A (ja) | 1992-03-18 |
JP2735365B2 JP2735365B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=16329044
Family Applications (1)
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JP2194715A Expired - Fee Related JP2735365B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | エレベータ制御装置 |
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JP (1) | JP2735365B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109082756A (zh) * | 2018-09-07 | 2018-12-25 | 苏州汇川技术有限公司 | 电机驱动控制方法、设备及织机 |
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1990
- 1990-07-25 JP JP2194715A patent/JP2735365B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN109082756B (zh) * | 2018-09-07 | 2024-05-31 | 苏州汇川技术有限公司 | 电机驱动控制方法、设备及织机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2735365B2 (ja) | 1998-04-02 |
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