JPH0446114Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0446114Y2 JPH0446114Y2 JP1985172347U JP17234785U JPH0446114Y2 JP H0446114 Y2 JPH0446114 Y2 JP H0446114Y2 JP 1985172347 U JP1985172347 U JP 1985172347U JP 17234785 U JP17234785 U JP 17234785U JP H0446114 Y2 JPH0446114 Y2 JP H0446114Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fitting groove
- seal lip
- base ring
- lip
- seal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000012856 packing Methods 0.000 claims description 8
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 claims description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 17
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 9
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、密封装置の一種であるパツキンの改
良に関するものである。
良に関するものである。
従来からOリングや角リングに代表されるスク
イーズパツキンが簡易な密封要素として汎用され
ており、摺動用に使われるこの種パツキンに対し
てとくに摺動抵抗を低く抑えるように要求があつ
た場合は つぶし代を減らす つぶした時の反発弾性を低くするためゴム硬
度を低くする 摩擦係数を小さくするため表面処理を行なう
等の手段が採られているが、従来の上記Oリン
グ等スクイーズパツキンでは上記手段を尽くし
てもシール性から自ずと限界があり、低抵抗の
要求に十分に応えられない問題がある。
イーズパツキンが簡易な密封要素として汎用され
ており、摺動用に使われるこの種パツキンに対し
てとくに摺動抵抗を低く抑えるように要求があつ
た場合は つぶし代を減らす つぶした時の反発弾性を低くするためゴム硬
度を低くする 摩擦係数を小さくするため表面処理を行なう
等の手段が採られているが、従来の上記Oリン
グ等スクイーズパツキンでは上記手段を尽くし
てもシール性から自ずと限界があり、低抵抗の
要求に十分に応えられない問題がある。
このため、同じく従来、実開昭57−94751号に
示されるように、断面略大字形を呈し、軸方向幅
の小さなリツプを相手摺動材に密接させて摺動抵
抗を低く抑えるようにしたパツキンが考案されて
いるが、この従来例によると、作動時、密封流体
の圧力が前記リツプを相手摺動材から引き離す方
向だけに作用することから、該圧力が大きな場
合、前記リツプが相手摺動材から離れて密封流体
が漏洩する虞れがある。ここで言う相手摺動材と
は実用新案登録請求の範囲に記載しまた後記する
他方の部材に該当するものである。
示されるように、断面略大字形を呈し、軸方向幅
の小さなリツプを相手摺動材に密接させて摺動抵
抗を低く抑えるようにしたパツキンが考案されて
いるが、この従来例によると、作動時、密封流体
の圧力が前記リツプを相手摺動材から引き離す方
向だけに作用することから、該圧力が大きな場
合、前記リツプが相手摺動材から離れて密封流体
が漏洩する虞れがある。ここで言う相手摺動材と
は実用新案登録請求の範囲に記載しまた後記する
他方の部材に該当するものである。
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術に見ら
れる問題を解消することを目的とするもので、こ
の目的を達成するため、互いに対向する2部材の
うちの一方の部材に形成した環状の嵌合溝に装着
され、前記2部材間を封止するゴム状弾性材製の
パツキンにおいて、前記嵌合溝の溝底部に嵌着さ
れる基環部と、前記基環部から径方向に向けて一
体に突設され、前記他方の部材に密接する断面略
スペード形のシールリツプとを有し、前記シール
リツプの軸方向両端部をそれぞれ前記嵌合溝の側
壁に対して非接触としたことを特徴とする。
れる問題を解消することを目的とするもので、こ
の目的を達成するため、互いに対向する2部材の
うちの一方の部材に形成した環状の嵌合溝に装着
され、前記2部材間を封止するゴム状弾性材製の
パツキンにおいて、前記嵌合溝の溝底部に嵌着さ
れる基環部と、前記基環部から径方向に向けて一
体に突設され、前記他方の部材に密接する断面略
スペード形のシールリツプとを有し、前記シール
リツプの軸方向両端部をそれぞれ前記嵌合溝の側
壁に対して非接触としたことを特徴とする。
本考案のパツキンは、シールリツプの断面形状
が略スペード形であるため、装着状態において該
リツプの尖端部(外周もしくは内周端部)に形成
される相手部材との接触幅をきわめて小さくする
ことができ、かつ該相手部材との圧接(つぶし)
による反発弾性を該リツプの基環部との接続部分
に形成される軸方向幅の小さなネツクによつて吸
収する。ネツクの軸方向両側にはそれぞれ環状溝
が形成され、該環状溝の内壁に一部にリツプを他
方の部材に押し付ける方向に密封流体の圧力を受
ける受圧面が形成される。しかして、シールリツ
プの軸方向両端部が嵌合溝の側壁に対して非接触
であつて密封流体の圧力が前記受圧面にストレー
トに作用するため、該圧力が大きい場合でもシー
ルリツプを他方の部材に押し付ける力が生じてシ
ールリツプが他方の部材から離れにくくなる。
が略スペード形であるため、装着状態において該
リツプの尖端部(外周もしくは内周端部)に形成
される相手部材との接触幅をきわめて小さくする
ことができ、かつ該相手部材との圧接(つぶし)
による反発弾性を該リツプの基環部との接続部分
に形成される軸方向幅の小さなネツクによつて吸
収する。ネツクの軸方向両側にはそれぞれ環状溝
が形成され、該環状溝の内壁に一部にリツプを他
方の部材に押し付ける方向に密封流体の圧力を受
ける受圧面が形成される。しかして、シールリツ
プの軸方向両端部が嵌合溝の側壁に対して非接触
であつて密封流体の圧力が前記受圧面にストレー
トに作用するため、該圧力が大きい場合でもシー
ルリツプを他方の部材に押し付ける力が生じてシ
ールリツプが他方の部材から離れにくくなる。
つぎに本考案の実施例を図面にしたがつて説明
すると、当該パツキン1は、第1図に示すよう
に、ピストン9の周面に形成した環状の嵌合溝1
0に装着されて該ピストン9と図示しないシリン
ダとの間を封止するものであつて、全体をゴム状
弾性材によつて成形され、前記嵌合溝10の溝底
部に嵌着される断面略矩形の基環部2と、前記基
環部2から外径方向へ向けて一体に突設され、前
記シリンダの内壁に密接する断面略スペード形の
シールリツプ3とを有している。シールリツプ3
は、その断面形状から、外周端に尖端部4を備
え、前記基環部2との接続部分に軸方向幅の小さ
なネツク5を備え、該ネツク5の軸方向両側にそ
れぞれ環状溝6,6を備え、また軸方向両端部
8,8をそれぞれ前記嵌合溝10の側壁11,1
1に対して非接着としている。環状溝6,6の内
壁にはその一部に、シールリツプ3をシリンダに
押し付ける方向に密封流体の圧力を受ける受圧面
7,7が形成されている。
すると、当該パツキン1は、第1図に示すよう
に、ピストン9の周面に形成した環状の嵌合溝1
0に装着されて該ピストン9と図示しないシリン
ダとの間を封止するものであつて、全体をゴム状
弾性材によつて成形され、前記嵌合溝10の溝底
部に嵌着される断面略矩形の基環部2と、前記基
環部2から外径方向へ向けて一体に突設され、前
記シリンダの内壁に密接する断面略スペード形の
シールリツプ3とを有している。シールリツプ3
は、その断面形状から、外周端に尖端部4を備
え、前記基環部2との接続部分に軸方向幅の小さ
なネツク5を備え、該ネツク5の軸方向両側にそ
れぞれ環状溝6,6を備え、また軸方向両端部
8,8をそれぞれ前記嵌合溝10の側壁11,1
1に対して非接着としている。環状溝6,6の内
壁にはその一部に、シールリツプ3をシリンダに
押し付ける方向に密封流体の圧力を受ける受圧面
7,7が形成されている。
上記パツキン1はシールリツプ3の尖端部4を
シリンダの内壁に密接させるものであるためその
接触幅が小さく、また密接に伴う当該パツキン1
のつぶしによる反発弾性を変形許容量の大きなネ
ツク5において吸収し、これらの理由から、摺動
抵抗を低く抑えることができる。また前記受圧面
7,7にシールリツプ3をシリンダに押し付ける
方向に密封流体の圧力が作用するため、密封流体
の圧力が大きい場合でもシールリツプ3がシリン
ダから離れにくくなり、この分、シール性を向上
させることができる。当該パツキン1はピストン
シールとしてピストン9側に装着されているが、
第2図に示すようにロツドシールとしてシリンダ
12側に装着されるものであつても良く、この場
合は、基環部2の内周側にシールリツプ3が一体
突設される。
シリンダの内壁に密接させるものであるためその
接触幅が小さく、また密接に伴う当該パツキン1
のつぶしによる反発弾性を変形許容量の大きなネ
ツク5において吸収し、これらの理由から、摺動
抵抗を低く抑えることができる。また前記受圧面
7,7にシールリツプ3をシリンダに押し付ける
方向に密封流体の圧力が作用するため、密封流体
の圧力が大きい場合でもシールリツプ3がシリン
ダから離れにくくなり、この分、シール性を向上
させることができる。当該パツキン1はピストン
シールとしてピストン9側に装着されているが、
第2図に示すようにロツドシールとしてシリンダ
12側に装着されるものであつても良く、この場
合は、基環部2の内周側にシールリツプ3が一体
突設される。
本考案のパツキンは以上詳述したような断面略
スペード形のシールリツプを有することによりつ
ぎの効果を奏する。
スペード形のシールリツプを有することによりつ
ぎの効果を奏する。
他方の部材に対する接触幅が小さくなり、ま
た密接に伴う当該パツキンのつぶしによる反発
弾性を変形許容量の大きなネツクにおいて吸収
するため、摺動抵抗を低く抑えることができ
る。
た密接に伴う当該パツキンのつぶしによる反発
弾性を変形許容量の大きなネツクにおいて吸収
するため、摺動抵抗を低く抑えることができ
る。
シールリツプの一部に該シールリツプを他方
の部材に押し付ける方向に密封流体の圧力が作
用するため、密封流体の圧力が大きい場合でも
シールリツプがシリンダから離れにくくなり、
その分、シール性を向上させることができる。
の部材に押し付ける方向に密封流体の圧力が作
用するため、密封流体の圧力が大きい場合でも
シールリツプがシリンダから離れにくくなり、
その分、シール性を向上させることができる。
特異な断面形状であるため組付けミスが少な
い。
い。
第1図は本考案の第1実施例の装着状態を示す
半裁断面図、第2図は同じく第2実施例の装着状
態を示す半裁断面図である。 1……パツキン、2……基環部、3……シール
リツプ、4……尖端部、5……ネツク、6……環
状溝、7……受圧面、8……軸方向端部、9……
ピストン、10……嵌合溝、11……側壁、12
……シリンダ。
半裁断面図、第2図は同じく第2実施例の装着状
態を示す半裁断面図である。 1……パツキン、2……基環部、3……シール
リツプ、4……尖端部、5……ネツク、6……環
状溝、7……受圧面、8……軸方向端部、9……
ピストン、10……嵌合溝、11……側壁、12
……シリンダ。
Claims (1)
- 互いに対向する2部材のうちの一方の部材に形
成した環状の嵌合溝10に装着され、前記2部材
間を封止するゴム状弾性材製のパツキンにおい
て、前記嵌合溝10の溝底部に嵌着される基環部
2と、前記基環部2から径方向に向けて一体に突
設され、前記他方の部材に密接する断面略スペー
ド形のシールリツプ3とを有し、前記シールリツ
プ3の軸方向両端部8,8をそれぞれ前記嵌合溝
10の側壁11,11に対して非接触としたこと
を特徴とするパツキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985172347U JPH0446114Y2 (ja) | 1985-11-11 | 1985-11-11 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985172347U JPH0446114Y2 (ja) | 1985-11-11 | 1985-11-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6280075U JPS6280075U (ja) | 1987-05-22 |
JPH0446114Y2 true JPH0446114Y2 (ja) | 1992-10-29 |
Family
ID=31108807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985172347U Expired JPH0446114Y2 (ja) | 1985-11-11 | 1985-11-11 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0446114Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH086811B2 (ja) * | 1986-01-25 | 1996-01-29 | 株式会社阪上製作所 | 両圧用ピストンシール |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS612375Y2 (ja) * | 1980-12-03 | 1986-01-25 |
-
1985
- 1985-11-11 JP JP1985172347U patent/JPH0446114Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6280075U (ja) | 1987-05-22 |
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