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JPH04367439A - 蓋材 - Google Patents

蓋材

Info

Publication number
JPH04367439A
JPH04367439A JP13418491A JP13418491A JPH04367439A JP H04367439 A JPH04367439 A JP H04367439A JP 13418491 A JP13418491 A JP 13418491A JP 13418491 A JP13418491 A JP 13418491A JP H04367439 A JPH04367439 A JP H04367439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
lid
container
resin
polyester resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13418491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutoshi Murata
村田 泰敏
Masayuki Kageyama
影山 公志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP13418491A priority Critical patent/JPH04367439A/ja
Publication of JPH04367439A publication Critical patent/JPH04367439A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蓋材に関し、より詳しく
は、シート成形等により得られる容器の開口部に熱シー
ルして固着し、容器を密封する蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート成形等により得られる容器
の蓋材は種々のものが提案されているが、大別すると、
プラスチックフィルムおよび金属箔を主体とする、比較
的薄いシート状蓋材を用い、これを容器開口部のフラン
ジに熱シールないしは接着剤を用いて密封するもの、金
属板を用いた金属蓋を、容器開口部のフランジに巻締め
て密封するものが多い。内容物としてレトルト殺菌等の
加熱殺菌を施す必要のあるものを収容する場合、容器と
蓋材との間には高い密封性が要求されるため、熱シール
による密封、あるいは巻締めによる密封が施されるのが
一般的である。
【0003】ところで、上記プラスチックフィルムおよ
び金属箔を主体とするシート状蓋材は、開封に際して蓋
材が綺麗に除去できない問題がある。すなわち、十分な
密封性を得るためには熱シールによる密封が行われるが
、この熱シールにより十分なシール強度を得ると、開封
の際、シール部とシールされていない部分の境で蓋材が
破断し、蓋材の一部が容器に残ったり、場合によっては
必要な開口を形成できないことがあった。
【0004】他方、金属蓋により密封したものは、金属
蓋に取り付けられたプルタブと、蓋材に形成されたスコ
アにより、綺麗に開封する。しかし、スコア部分は金属
の切断面となるため、消費者がその部分で怪我をするお
それがあり、また、金属蓋の巻締め加工は、前述したシ
ート状蓋材の熱シールに比べると手間がかかり、さらに
、金属蓋自体のコストも高い。
【0005】このような従来の技術の難点を解決するも
のとして、特開昭59−229329号公報には、プラ
スチックフィルムおよび金属箔を主体とするシートに、
プラスチックを射出成形して補強部材を、環状のスコア
部分を残して一体に形成し、さらに、別体に成形した開
封用のプルタブを前記補強部材に取り付けた蓋材が開示
されている。
【0006】ここに示された蓋材は、容器に対する取り
付けが熱シールによりなされ、十分なシール強度が得ら
れる。また、プルタブを摘んで開封できる点は金属蓋と
同じであるが、スコア部分の破断断面は、プラスチック
フィルムと金属箔の切断面であるから、金属蓋のような
怪我の問題がないものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した蓋材は上記の
ように従来の難点を解決するものではあるが、シートの
容器に接着される側にエチレン−ポリプロピレン共重合
体樹脂を使用しているため、次のような欠点があった。
【0008】すなわち、上記蓋材を取り付けた容器を開
封するには、プルタブを摘んで上方に引き上げることに
より、スコア部分において露出したシートを破断させて
開封するのであるが、前記エチレン−ポリプロピレン共
重合体樹脂は引き裂き性に劣り、綺麗に破断させること
が困難である。この引き裂き性を改善するためには、シ
ートに積層した金属箔を40〜60μm程度に厚くして
、引き裂き性を付与しなければならない。このようにす
ると、蓋材全体としての厚さが厚くなり、コストが嵩ん
でしまう。
【0009】また、近年では、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等のポリオレフィン樹脂が、食品等の香気成分を
吸着、収着したり、ポリオレフィン樹脂から発生する、
低分子物質の食品等への移行による異臭付着(オレフィ
ン臭)等が問題視され、これら問題のないポリエステル
系樹脂等の非吸着性樹脂が注目され、シート成形容器の
内面層としてこれら樹脂を使用することが提案されてい
る。このようなポリエステル系樹脂を内面層として用い
たシート成形容器は、一般的にはオレフィン樹脂とは熱
シール性が劣るため、前記特開昭59−229329号
公報の蓋材をそのまま適用すると、十分な接着強度が得
られないため、特に高い(2.3kg/15mm幅以上
)接着強度を必要とするレトルト殺菌等の加熱処理を施
す用途には使用することができない。さらに、特開昭5
9−229329号公報の蓋材を使用できた場合であっ
ても、シール層としてエチレン−ポリプロピレン共重合
体樹脂を使用しているため、このシール層による香気成
分の吸着や、オレフィン臭の移行の問題がある。
【0010】そこで本発明は、ポリエステル系樹脂を内
面層として用いた容器に適用する蓋材であって、十分な
接着強度で容器を密封でき、しかも使用する材料の厚さ
を従来に比べて薄くでき、開封に際して必要とする力を
低減可能な蓋材を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、内面
がポリエステル系樹脂からなる容器の開口部に熱シール
して固着し、容器を密封する蓋材において、ポリエステ
ル系樹脂からなるシール層、金属箔層、プラスチックフ
ィルムからなる表面層をこの順に積層してなる蓋基材の
上面に、表面層に接着可能な樹脂からなる射出樹脂層を
形成してなり、該射出樹脂層は、蓋基材の上面を覆う天
板と蓋基材の端部を補強する周縁部とからなるとともに
、該周縁部と天板との間は僅かに離間して破断部が形成
されてなり、前記天板には、開封用摘み部が取り付けら
れていることを特徴とする、蓋材である。
【0012】本発明の好ましい態様として、前記蓋基材
の表面層がポリエステル系樹脂からなり、射出樹脂層が
ポリブチレンテレフタレート樹脂からなる蓋材である。
【0013】
【作用】上記した構成からなる本発明の蓋材は、シール
層がポリエステル系樹脂からなるので、内容物の香気成
分を吸着、収着せず、また、異臭の移行もない。そして
、シール層の引き裂き性が優れているため、金属箔の厚
さをガスバリヤー性に問題が生じない20μm程度に薄
くできる。蓋材は、シール層が容器の内面層のポリエス
テル系樹脂に熱シールされ、十分な接着強度で接合され
、容器を密封する。
【0014】特に、表面層をポリエステル系樹脂とする
ことにより、蓋基材の引き裂き性がさらに高まり、射出
樹脂層をポリブチレンテレフタレート樹脂とすることに
より、蓋基材と射出樹脂層の接合が十分に強固になる。 さらに、ポリブチレンテレフタレート樹脂は、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン樹脂に比べて射出成形した際
の寸法安定性に優れ、かつ、剛性が高いため、ポリオレ
フィン樹脂に比べて薄く成形できる。
【0015】蓋材の開封に際しては、摘み部を摘み、引
き起こすと、破断部において露出した蓋基材が破断し、
容易に開封する。
【0016】
【実施例】次に、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0017】図1は本発明の蓋材1の一実施例を示す断
面図、図2は他の実施例を示す断面図である。
【0018】本発明の蓋材1が適用される容器Bは、プ
ラスチックを主体とし、内面となる側がポリエステル系
樹脂からなるシートを真空成形、圧空成形、プラグアシ
スト成形等のシート成形により所望の形状に成形された
ものである。
【0019】容器Bの層構成は特に限定されないが、通
常、ポリプロピレン等の賦形性に優れた樹脂を主体とし
、必要に応じて、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等のガスバリヤー性樹脂;ポリカ
ーボネート等の耐熱性に優れた樹脂が積層される。ポリ
エステル系樹脂は、内容物の香気成分を吸着、収着せず
、透過させないもので、ポリエチレンテレフタレートを
基本とし、酸成分または/およびグリコール成分を適宜
他の成分に変更し、熱接着性を持たせたものが市販され
ている。
【0020】容器を形成するためのシートの具体例とし
ては、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共
重合体/ポリプロピレン/ポリエステル、ポリプロピレ
ン/ポリ塩化ビニリデン/ポリエステル等の構成のもの
が例示できる。
【0021】容器Bの形状も、カップ状、トレー状等、
特に限定されず、また、蓋材1を取り付けるためのフラ
ンジを形成したものとしてもよい。
【0022】本発明の蓋材Aは、シール層11、金属箔
層12、表面層13をこの順に積層した蓋基材1と、射
出樹脂層2とからなる。
【0023】シール層11は、前述した食品等の香気成
分を吸着、収着したり、異臭が発生することのない、ポ
リエステル系樹脂が使用される。前述のように、これら
ポリエステル系樹脂としては、既に幾つかの変性樹脂が
市販されている。本発明においては、これら樹脂のいず
れも使用可能であるが、前述した容器Bの内面層と同じ
樹脂であることが、蓋材の取り付けの点からは好ましい
。すなわち、同樹脂であれば、熱シールによる接着強度
は、レトルト殺菌等の加熱処理に十分耐える2.3kg
/15mm幅を、容易に得られるからである。
【0024】上記シール層の厚さは、シール強度、落下
耐性、開封性等の点から、50〜80μmであることが
好ましい。これより薄いと、シール強度が弱くなったり
、シール部の端部が切れ、落下時に破損する等の問題が
あり、他方、これより厚いと、開封時に切れず、開封で
きなくなるという問題がある。
【0025】金属箔層12は、蓋材Aにガスバリヤー性
を付与する層である。すなわち、容器Bに収納された食
品等の内容物を長期に渡り保存するには、容器全体とし
て酸素バリヤー性が高くなければならず、金属箔はきわ
めて高いガスバリヤー性を有するので好適である。この
目的から、金属箔の厚さは15〜25μmであることが
望ましい。15μmより薄いと、ピンホールが生じてい
る恐れがあり、十分なガスバリヤー性が得られない。他
方、25μmより厚いことは、コストの点で難があるば
かりでなく、有効な効果はもたらさない。
【0026】また、金属箔層12は、蓋材Aの開封に必
要な層である。すなわち、本発明の蓋材Aにおいては、
破断部3により露出した部分の蓋基材1が破断すること
が必要であり、この破断が可能な引き裂き性を与えるこ
とが、金属箔層12を積層するもう一つの理由である。 本発明においてはシール層11がポリエステル系樹脂で
あり引き裂き性は従来のポリオレフィンを用いたものに
比べ、優れているが、プラスチックフィルムであること
に変わりはなく、また、表面層13が積層されるので、
金属箔層12を積層しないと、十分な引き裂き性は得ら
れない。
【0027】次に、表面層13は、蓋材Aに射出樹脂層
を固着可能とするものであり、射出樹脂層の樹脂により
、適宜樹脂を選択して用いる。射出樹脂層をポリプロピ
レンとした場合には、表面層をポリプロピレンとするこ
とが好ましく、また、射出樹脂層をポリエステル系樹脂
とした場合には、表面層もポリエステル系樹脂とするこ
とが好ましい。
【0028】表面層13の厚さは、使用する樹脂により
異なるが、ポリプロピレンを用いる場合には20〜50
μm、ポリエステル系樹脂を用いる場合には50〜80
μmであることが好ましい。この理由は、ポリプロピレ
ンを用いる場合は、50μm以上であると開封が困難に
なり、20μmより薄いと、落下等によりピンホールや
亀裂の発生が懸念されるからである。ポリエステル系樹
脂を用いる場合は、ポリエステル系樹脂が比較的硬く、
開封が容易であるため、ポリプロピレンに比べて厚くで
き、落下等の衝撃が与えられたときの安全を考慮し、上
記数値とすることが望ましいのである。
【0029】上述したシール層11、金属箔層12、表
面層13を、周知の方法により積層して、蓋基材1とす
ることができる。
【0030】すなわち、各層を予め準備しておき、接着
剤を用いて積層するドライラミネート法、あるいは、金
属箔層12上に、シール層11、表面層13を形成する
樹脂を溶融押し出して積層する、押し出しコーティング
法が例示できる。もちろん、これらの方法や他の周知の
方法を適宜組み合わせることも可能である。
【0031】蓋基材の上面には、射出樹脂層2を形成す
る。この層は、蓋材Aを綺麗に開口するためのものであ
り、蓋基材1の上面を覆う天板21と蓋基材1の端部を
補強する周縁部22とから構成される。該周縁部22と
天板21との間は僅かに離間しており、破断部3が形成
されている。また、前記天板21には、開封用摘み部2
3が取り付けられる。
【0032】この射出樹脂層2は、前記特開昭59−2
29329号公報に記載された方法と同様に形成するこ
とができる。すなわち、予め積層し、所定形状に打ち抜
き、さらに必要に応じてプレス成形等により成形した蓋
基材2を、射出成形金型内にセットし、ここに射出樹脂
層2を形成する樹脂を溶融、射出して、所定形状に成形
するのである。
【0033】射出成形樹脂層2の樹脂は、前述した表面
層13と接着する樹脂が用いられ、好ましくは表面層1
3と同じ樹脂を用いる。
【0034】特に、射出樹脂層2の樹脂をポリブチレン
テレフタレートとし、表面層13をポリエステル系樹脂
とすることにより、射出樹脂層2の厚さ自体を薄くする
ことができる(ポリブチレンテレフタレートは剛性が高
く、薄くても強度がある)とともに、表面層13として
ポリエステル系樹脂を使用すれば、前述した引き裂き性
の点から、好ましいのである。もちろん、ポリブチレン
テレフタレートとポリエステル系樹脂の接着強度は、十
分に高いものである。
【0035】蓋材1の形状は、容器Bの開口部の形状に
より、形状を変化させることができる。
【0036】容器BにフランジB1が形成される場合は
、例えば図1に示すように、平板状の蓋基材1と、該蓋
基材1の上面周縁から側面を通り、フランジB1の側面
を覆うように周縁部22を形成し、これにやや離間して
、破断部3を形成して天板21を形成し、さらに、天板
21に摘み部23を形成した形状が例示できる。
【0037】また、容器Bにフランジを形成しない場合
は、例えば図2に示すように、端部を上方に折り曲げた
形状に蓋基材1をプレス成形しておき、該蓋基材1の折
り曲げ部分および容器の上端部を挟み込むように周縁部
22を形成し、これにやや離間して、破断部3を形成し
て天板21を形成し、さらに、天板21に摘み部23を
形成した形状が例示できる。
【0038】ここで、上述した摘み部23は、射出樹脂
層2の成形と同時に形成してもよく、また、べったいに
成形した部材を、上記射出樹脂層2を形成した後、超音
波シール等の適宜方法により、後から取り付けることも
可能である。
【0039】また、上記破断部3は、容器を全面開口す
る場合は容器の開口部に沿った形状とし、部分的に開口
する場合は、所望の位置に形成することができる。
【0040】上述のようにして得られた本発明の蓋材1
は、シール層11を容器Bの内面層に対向させて重ね合
わせ、熱シールされ、容器2を密封する。
【0041】熱シールの方法は、従来公知の手段が適用
可能であるが、特に高周波シールが好適である。すなわ
ち、蓋材1は射出樹脂層2として厚手のものを用いてい
るため、通常のヒートシールでは熱がシール部にかかり
にくく、十分な接着強度を得ることが困難であるが、高
周波シールによれば、金属箔層12の誘導加熱による熱
を利用するものであるので、十分な接着強度が得られる
【0042】<実験1>容器として、下記構成からなる
シートをプラグアシスト成形して、フランジ付きカップ
状容器(直径85mm×高さ55mm、内容量:215
ml)を作成した(容器1)。 構成:PP(685μm)/接(30μm)/EVOH
(50μm)/接(30μm)/PP(685μm)/
PET(20μm) ここで、 ・PP:ポリプロピレン(チッソ(株)製、XF193
5) ・接:接着性樹脂(三菱油化(株)製、モディックP3
00F) ・EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体(ク
ラレ(株)製、エバールF101A) ・PET:ポリエステル系樹脂(東レ(株)製、ルミラ
ーF86A) をそれぞれ使用した。
【0043】また、アルミニウム箔(20μm)の両面
に、ポリエステル系樹脂フィルム(ユニチカ(株)製、
B525、70μm)を、ポリエステル系接着剤(武田
薬品工業(株)製、タケラックA515)を用いてドラ
イラミネートして蓋基材を準備し、これを、射出成形金
型内にセットして、ポリブチレンテレフタレート樹脂(
三菱化成(株)製、NOVADUR  5010)を射
出成形し、図1に示した形状に射出樹脂層を形成した。 このとき、破断部の幅は0.5mmとなるようにした。 次いで、予め成形しておいたポリブチレンテレフタレー
ト製の摘み部を、超音波シールにより射出樹脂層の天板
に取り付け、本発明の蓋材を得た(蓋材1)。
【0044】上記蓋材1を、前述の容器1に被せ、高周
波シールにより取り付け、容器を密封した。その後、蓋
材の開封強度と、シール部の接着強度をそれぞれ測定し
たところ、開封強度は1.5kg、接着強度は4.0k
g/15mm幅であった。
【0045】<実験2>容器として、下記構成からなる
シートをプラグアシスト成形して、フランジのないカッ
プ状容器(直径85mm×高さ55mm、内容量:21
5ml)を作成した(容器2)。 構成:PP(1455μm)/dry/PVDC(25
μm)/dry/PET(20μm) ここで、 ・PP:ポリプロピレン(チッソ(株)製、XF193
5) ・PVDC:ポリ塩化ビニリデン(旭化成工業(株)製
、サランUB) ・PET:ポリエステル系樹脂(東レ(株)製、F86
A) ・dry:ドライラミネート用接着剤(東洋モートン(
株)製、AD−900/RT−5) をそれぞれ使用した。
【0046】また、ポリプロピレンフィルム(東レ合成
(株)製、3501、15μm)、アルミニウム箔(2
5μm)、ポリエステル系樹脂フィルム(ユニチカ(株
)製、B525、100μm)を、ポリエステル系接着
剤(武田薬品工業(株)製、タケラックA515)を用
いてドライラミネートし、予め図2に示した形状にプレ
成形して蓋基材を準備し、これを、射出成形金型内にセ
ットして、ポリプロピレン樹脂(三井石油化学工業(株
)製、J−900)を射出成形し、図2に示す形状に射
出樹脂層を形成した。このとき、破断部の幅は0.5m
mとなるようにした。次いで、予め成形しておいたポリ
プロピレン製の摘み部を、超音波シールにより射出樹脂
層の天板に取り付け、本発明の蓋材を得た(蓋材2)。
【0047】上記蓋材2を、前述の容器2に被せ、超音
波シールにより取り付け、容器を密封した。その後、蓋
材の開封強度と、シール部の接着強度をそれぞれ測定し
たところ、開封強度は2.0kg、接着強度は6.0k
g/15mm幅であった。
【0048】<実験3>容器として、ポリプロピレン単
層構成からなるシートをプラグアシスト成形して、実験
2同様の容器を作成した(容器3)。また、蓋材2のポ
リエステル系樹脂フィルムの代わりにポリプロピレンフ
ィルムを用い、他は同様にして、比較のための蓋材を得
た(蓋材3)。
【0049】上記蓋材3を、前述の容器3に被せ、超音
波シールにより取り付け、容器を密封した。その後、蓋
材の開封強度と、シール部の接着強度をそれぞれ測定し
たところ、開封強度は3.0kg、接着強度は7.5k
g/15mm幅であった。
【0050】上記結果から明らかなように、本発明のも
の(実験1、実験2)は、容器を十分な接着強度で密封
でき、しかも、開封に要する力は、わずかで済む。特に
、表面層としてポリエステル系樹脂を用いたものは、よ
り開封性に優れていた。これに対し、比較の従来例(実
験3)のものは、本発明のものに比べて著しく開封が困
難であった。
【0051】
【発明の効果】本発明の蓋材は以上述べた構成からなっ
ているので、従来のものに比べて開封性に優れた蓋材で
あり、内面層としてポリエステル系樹脂を用いた容器に
適用し、加熱殺菌に十分に耐えられる十分な接着強度で
容器を密封でき、しかも開口が容易なものである。そし
て、シール層としてポリエステル系樹脂を用いているの
で、内容物の香気成分を吸着したり、異臭を生じたりせ
ず、内容物の保香性に優れる。特に、表面層としてポリ
エステル系樹脂を用いたものは、蓋基材の引き裂き性が
より優れ、きわめて容易に開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋材の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の蓋材の他の実施例を示す断面図である
【符号の説明】
A…蓋材 11…シール層 12…金属箔層 13…表面層 2…射出樹脂層 21…天板 22…周縁部 23…摘み部 3…破断部 B…容器 B1…フランジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面がポリエステル系樹脂からなる容器の
    開口部に熱シールして固着し、容器を密封する蓋材にお
    いて、ポリエステル系樹脂からなるシール層、金属箔層
    、プラスチックフィルムからなる表面層をこの順に積層
    してなる蓋基材の上面に、表面層に接着可能な樹脂から
    なる射出樹脂層を形成してなり、該射出樹脂層は、蓋基
    材の上面を覆う天板と蓋基材の端部を補強する周縁部と
    からなるとともに、該周縁部と天板との間は僅かに離間
    して破断部が形成されてなり、前記天板には、開封用摘
    み部が取り付けられていることを特徴とする、蓋材。
  2. 【請求項2】蓋基材の表面層がポリエステル系樹脂から
    なり、射出樹脂層がポリブチレンテレフタレート樹脂か
    らなることを特徴とする、請求項1記載の蓋材。
JP13418491A 1991-06-05 1991-06-05 蓋材 Pending JPH04367439A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003086354A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Seiko Precision Inc Elインサート成形品
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