JPH04334629A - トロリー線 - Google Patents
トロリー線Info
- Publication number
- JPH04334629A JPH04334629A JP13574291A JP13574291A JPH04334629A JP H04334629 A JPH04334629 A JP H04334629A JP 13574291 A JP13574291 A JP 13574291A JP 13574291 A JP13574291 A JP 13574291A JP H04334629 A JPH04334629 A JP H04334629A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trolley wire
- wire
- copper
- aluminum
- conductive metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電車用トロリー線、特に
高速走行用トロリー線に関するものである。
高速走行用トロリー線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトロリー線は銅線が中心であり、
耐熱性や耐摩耗性が必要な場合にはCu−Sn系合金や
Cu−Ag合金がトロリー線に用いられている。又高張
力化のため、銅線やアルミニウム線の中心に鋼線を配置
した複合トロリー線が提案されており、軽量化のためア
ルミニウム、アルミニウム合金線も提案されている。
耐熱性や耐摩耗性が必要な場合にはCu−Sn系合金や
Cu−Ag合金がトロリー線に用いられている。又高張
力化のため、銅線やアルミニウム線の中心に鋼線を配置
した複合トロリー線が提案されており、軽量化のためア
ルミニウム、アルミニウム合金線も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のトロリ
ー線は、列車の高速化に伴い波動伝播速度、摺動音や耐
摩耗性に対する問題が生じている。波動伝播速度、摺動
音に関しては比重が軽く、高強度のものが有利である。 アルミニウムトロリー線は比重が軽いが高強度が得られ
ず、鋼線を複合すれば高強度は得られるが重くなる。銅
トロリー線は高強度であるが比重が重いという問題があ
る。又耐摩耗性に関しては、アルミニウムトロリー線よ
りも銅トロリー線の方が実績があり信頼性がある。この
ため、特に列車の高速化に伴い、波動伝播速度の大きい
高張力で架線しても断線を生じることがなく、摩耗に対
しても信頼でき、さらに摺動音を低減することのできる
トロリー線の出現が強く要望されている。
ー線は、列車の高速化に伴い波動伝播速度、摺動音や耐
摩耗性に対する問題が生じている。波動伝播速度、摺動
音に関しては比重が軽く、高強度のものが有利である。 アルミニウムトロリー線は比重が軽いが高強度が得られ
ず、鋼線を複合すれば高強度は得られるが重くなる。銅
トロリー線は高強度であるが比重が重いという問題があ
る。又耐摩耗性に関しては、アルミニウムトロリー線よ
りも銅トロリー線の方が実績があり信頼性がある。この
ため、特に列車の高速化に伴い、波動伝播速度の大きい
高張力で架線しても断線を生じることがなく、摩耗に対
しても信頼でき、さらに摺動音を低減することのできる
トロリー線の出現が強く要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決した特に高速走行用のトロリー線を提供するもので、
その特徴は、導電性金属からなるトロリー線導体部の中
にカーボン繊維を主体とした補強心を設けた複合構造の
トロリー線にある。
決した特に高速走行用のトロリー線を提供するもので、
その特徴は、導電性金属からなるトロリー線導体部の中
にカーボン繊維を主体とした補強心を設けた複合構造の
トロリー線にある。
【0005】
【作用】本発明において、補強心として用いるカーボン
繊維は高強度で、かつ比重が小さい。このため、銅やア
ルミニウムあるいはこれらの合金よりなる導電性金属に
複合した際に、高張力に耐える引張り強さを付与するこ
とが出来、しかも軽量で摺動音を低減できる。又軽量で
高張力で架線することにより、波動伝播速度を大きくす
ることができる。又アーク発生率、離線率を軽減でき、
アーク発生等によるトロリー線の摩耗も低減することが
出来る。
繊維は高強度で、かつ比重が小さい。このため、銅やア
ルミニウムあるいはこれらの合金よりなる導電性金属に
複合した際に、高張力に耐える引張り強さを付与するこ
とが出来、しかも軽量で摺動音を低減できる。又軽量で
高張力で架線することにより、波動伝播速度を大きくす
ることができる。又アーク発生率、離線率を軽減でき、
アーク発生等によるトロリー線の摩耗も低減することが
出来る。
【0006】
【実施例】図1は本発明のトロリー線の具体例の横断面
図である。図面において、1は銅、アルミニウムあるい
はこれらの合金よりなる導電性金属材料により形成され
たトロリー線導体部である。2は上記トロリー線導体部
1の中に設けたカーボン繊維を主体とした補強心である
。上記用いるカーボン繊維は長繊維の方が好ましい。 又カーボン繊維は導電性金属材料、即ち銅、銅合金ある
いはアルミニウム、アルミニウム合金で繊維束にするこ
とが好ましい。これは、工業的に得られるカーボン繊維
が数μm 〜10μm 程度であり、十分な強度を得る
には繊維束とする必要がある。この繊維束は、カーボン
繊維を集合したものを前記導電性金属で蒸着、あるいは
これら金属テープでくるんだ後にその合せ目を溶接し、
温間でダイス引き、又は導電性金属の溶液中を通して得
る。
図である。図面において、1は銅、アルミニウムあるい
はこれらの合金よりなる導電性金属材料により形成され
たトロリー線導体部である。2は上記トロリー線導体部
1の中に設けたカーボン繊維を主体とした補強心である
。上記用いるカーボン繊維は長繊維の方が好ましい。 又カーボン繊維は導電性金属材料、即ち銅、銅合金ある
いはアルミニウム、アルミニウム合金で繊維束にするこ
とが好ましい。これは、工業的に得られるカーボン繊維
が数μm 〜10μm 程度であり、十分な強度を得る
には繊維束とする必要がある。この繊維束は、カーボン
繊維を集合したものを前記導電性金属で蒸着、あるいは
これら金属テープでくるんだ後にその合せ目を溶接し、
温間でダイス引き、又は導電性金属の溶液中を通して得
る。
【0007】図2は本発明のトロリー線の他の具体例の
横断面図である。本具体例は上述のようなカーボン繊維
21を銅、アルミニウム又はこれらの合金のパイプ22
内に収納し、伸線加工したものの複数を集合したものを
補強心2としてトロリー線本体1の中に配置して複合構
成としたものである。
横断面図である。本具体例は上述のようなカーボン繊維
21を銅、アルミニウム又はこれらの合金のパイプ22
内に収納し、伸線加工したものの複数を集合したものを
補強心2としてトロリー線本体1の中に配置して複合構
成としたものである。
【0008】
【試作例1】本発明品1:高強度カーボン繊維(引張強
さ 400kg/mm2 )を束ねて銅を蒸着し、繊維
束とした。 この繊維束に銅を連続的に押出し、図1に示すような断
面積110mm2のトロリー線を得た。このトロリー線
のカーボン繊維の体積割合は35%であった。 本発明品2:高強度カーボン繊維(引張強さ 350k
g/mm2)を束ねて銅パイプで1体化したもの7本を
集合し、これに銅を連続的に押出し、図2に示すような
断面積110mm2のトロリー線を得た。このトロリー
線のカーボン繊維の体積割合は30%であった。上記試
作した本発明品1及び2と従来の銅トロリー線とを評価
した結果を表1に示す。
さ 400kg/mm2 )を束ねて銅を蒸着し、繊維
束とした。 この繊維束に銅を連続的に押出し、図1に示すような断
面積110mm2のトロリー線を得た。このトロリー線
のカーボン繊維の体積割合は35%であった。 本発明品2:高強度カーボン繊維(引張強さ 350k
g/mm2)を束ねて銅パイプで1体化したもの7本を
集合し、これに銅を連続的に押出し、図2に示すような
断面積110mm2のトロリー線を得た。このトロリー
線のカーボン繊維の体積割合は30%であった。上記試
作した本発明品1及び2と従来の銅トロリー線とを評価
した結果を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
【試作例2】本発明品3:高強度カーボン繊維(引張強
さ 300kg/mm2 )を束ねて溶融アルミニウム
を含浸させて、カーボン繊維の体積比を約50%にした
直径5mmφの長尺繊維束とした。この繊維束に201
1合金を押出し加工し、図1に示すような断面積110
mm2のトロリー線を得た。 本発明品4:高強度カーボン繊維(引張強さ 400k
g/mm2)を束ねてアルミニウムパイプで1体化した
ものを7本集合した後、さらにアルミニウムパイプを被
せた状態で、これにアルミニウムSi合金を押出し、断
面積110mm2のトロリー線を得た。上記試作した本
発明品3及び4と、従来の銅トロリー線、2011合金
、アルミニウムSi合金についてその性能を評価した結
果を表2に示す。
さ 300kg/mm2 )を束ねて溶融アルミニウム
を含浸させて、カーボン繊維の体積比を約50%にした
直径5mmφの長尺繊維束とした。この繊維束に201
1合金を押出し加工し、図1に示すような断面積110
mm2のトロリー線を得た。 本発明品4:高強度カーボン繊維(引張強さ 400k
g/mm2)を束ねてアルミニウムパイプで1体化した
ものを7本集合した後、さらにアルミニウムパイプを被
せた状態で、これにアルミニウムSi合金を押出し、断
面積110mm2のトロリー線を得た。上記試作した本
発明品3及び4と、従来の銅トロリー線、2011合金
、アルミニウムSi合金についてその性能を評価した結
果を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトロリー
線によれば、軽量、高強度で高張力での架線が可能とな
り、波動伝播速度の向上、摺動音、摩耗を低減出来る。 従って高速走行用のトロリー線として利用するとき極め
て効果的である。
線によれば、軽量、高強度で高張力での架線が可能とな
り、波動伝播速度の向上、摺動音、摩耗を低減出来る。 従って高速走行用のトロリー線として利用するとき極め
て効果的である。
【図1】本発明のトロリー線の具体例の横断面図である
。
。
【図2】本発明のトロリー線の他の具体例の横断面図で
ある。
ある。
1 トロリー線本体
2 補強心(カーボン繊維束)
Claims (5)
- 【請求項1】 導電性金属からなるトロリー線導体部
の中にカーボン繊維を主体とした補強心を設けた複合構
造を有することを特徴とするトロリー線。 - 【請求項2】 導電性金属が銅、アルミニウムあるい
はこれら金属の合金であることを特徴とする請求項1記
載のトロリー線。 - 【請求項3】 カーボン繊維が長繊維であることを特
徴とする請求項1又は2記載のトロリー線。 - 【請求項4】 補強心がカーボン繊維に導電性金属を
含浸して構成されていることを特徴とする請求項1ない
し3記載のトロリー線。 - 【請求項5】 補強心がカーボン繊維を束ねた外周に
導電性金属の被覆を設けたものの複数本を集合して構成
されていることを特徴とする請求項1ないし3記載のト
ロリー線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13574291A JPH04334629A (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | トロリー線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13574291A JPH04334629A (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | トロリー線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04334629A true JPH04334629A (ja) | 1992-11-20 |
Family
ID=15158814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13574291A Pending JPH04334629A (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | トロリー線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04334629A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6576844B1 (en) | 1999-09-30 | 2003-06-10 | Yazaki Corporation | High-strength light-weight conductor and twisted and compressed conductor |
US6623804B1 (en) | 1999-09-30 | 2003-09-23 | Yazaki Corporation | Melting and impregnating apparatus method of manufacturing linear composite material and linear composite material |
JP2007191032A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | East Japan Railway Co | カテナリ式電車線 |
JP2012129094A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Railway Technical Research Institute | 複合電線 |
-
1991
- 1991-05-09 JP JP13574291A patent/JPH04334629A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6576844B1 (en) | 1999-09-30 | 2003-06-10 | Yazaki Corporation | High-strength light-weight conductor and twisted and compressed conductor |
US6623804B1 (en) | 1999-09-30 | 2003-09-23 | Yazaki Corporation | Melting and impregnating apparatus method of manufacturing linear composite material and linear composite material |
JP2007191032A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | East Japan Railway Co | カテナリ式電車線 |
JP2012129094A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Railway Technical Research Institute | 複合電線 |
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