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JPH04327318A - 極薄金属帯の形状矯正方法 - Google Patents

極薄金属帯の形状矯正方法

Info

Publication number
JPH04327318A
JPH04327318A JP12293891A JP12293891A JPH04327318A JP H04327318 A JPH04327318 A JP H04327318A JP 12293891 A JP12293891 A JP 12293891A JP 12293891 A JP12293891 A JP 12293891A JP H04327318 A JPH04327318 A JP H04327318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
ultra
thin metal
metal strip
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12293891A
Other languages
English (en)
Inventor
Takefumi Nakako
武文 仲子
Akinobu Takezoe
竹添 明信
Yoshiaki Shimada
島田 嘉晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP12293891A priority Critical patent/JPH04327318A/ja
Publication of JPH04327318A publication Critical patent/JPH04327318A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延されたり焼鈍
されたりして長手方向の長さが幅方向に不均一に分布し
ている板厚が0.3mm以下の極薄金属帯を連続的に長
手方向に伸ばして形状矯正を行う極薄金属帯の形状矯正
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に金属帯には冷間圧延されたり焼鈍
されたりしたことにより金属帯の幅方向中央部が両端部
より部分的に長い“中伸び”,金属帯の幅方向のほぼ1
/4の個所が両端部及び中央部より部分的に長い“クォ
ーター伸び”,金属帯の両端部が幅方向中央部より部分
的に長い“縁伸び”などのように、長手方向の長さが部
分的に幅方向に不均一に分布している現象が発生してい
る場合が非常に多い。
【0003】このような金属帯の長手方向の長さが幅方
向に不均一に分布している形状不良を矯正する手段とし
て、従来は多数のバックアップロールにより曲げロール
を支持するクラスターロールタイプの曲げ装置を有する
テンションレベラーが使用されていた。このテンション
レベラーは、金属帯に張力を付与しながら長手方向と直
角な方向に配置した曲げロールにより金属帯を曲げて形
状矯正を行う装置であり、このタイプのテンションレベ
ラーによって形状矯正効果を有効に発揮させるためには
曲げロールの直径を可及的に小さくし更にこの曲げロー
ルへの金属帯の巻付け角を大きくすることにより金属帯
に付与する伸び率を大きくすることが必要になる。
【0004】しかるに近年、例えばステンレス箔で代表
されるように板厚が0.3mm以下の極薄金属帯の用途
が急速に拡大してきており、このような極薄金属帯の形
状矯正を行おうとすると、極薄金属帯はその板厚が非常
に薄いために必然的に曲げロールの直径も非常に小さな
ものを使用せざるを得ない。しかしながら、従来のテン
ションレベラーでは曲げロールの直径を小さくすると曲
げロールの曲げ剛性が直径の4乗に比例して小さくなっ
てたわみ易くなるので、曲げロールのたわみを防止する
ためのバックアップロール群が曲げロールに対して相対
的に大きくなって幾何学的に充分な曲げロールへの極薄
金属帯の巻付け角を確保することができないため、曲げ
ロールを小径にしたにも拘らず極薄金属帯の伸び率を大
きくすることができない。また、充分な巻付け角を確保
するためにバックアップロールを小径化すると曲げロー
ルのたわみが大きくなるばかりでなく曲げロールの水平
方向の支持が不充分となって曲げロールがバックアップ
ロールから外れる危険性が高くなり、有効な手段とは言
い難い問題点があった。
【0005】そこで本出願人は、このような極薄金属帯
の形状矯正を行う場合の致命的な問題点を解消して容易
にしかも良好に効率良く極薄金属帯の形状矯正を行う方
法として、先に特願平2−228184号として『板厚
tが0.3mm以下の極薄金属帯に該極薄金属帯の降伏
点又は耐力の0.15倍以上の張力を付与した状態で、
それぞれの軸が互いに平行で且つ双方の間にギャップを
設けた同方向に回転する入側及び出側の円筒形ロールと
、この2本の円筒形ロールに近接して該円筒形ロールの
軸と平行に配置され前記ギャップから曲げられる極薄金
属帯の板厚tの2倍を引いた長さより大きい直径2rを
有し且つr/tが200以下となるフローティングロー
ルとを備えたロール群に、該極薄金属帯を先ず入側の円
筒形ロールに沿わせてから該ギャップを通した後にフロ
ーティングロールに沿わせて曲げてから再び該ギャップ
を通るように通帯させる曲げ加工を少なくとも該極薄金
属帯の表裏両面共にフローティングロールに当接して曲
げられるように行って該極薄金属帯に0.1%以上の永
久歪を与えた後に、曲げ戻しを行うことを特徴とする極
薄金属帯の形状矯正方法』を提案した。
【0006】この本出願人が提案した極薄金属帯の形状
矯正方法は、例えば図6に示すように板厚tが0.3m
m以下の極薄金属帯Sをアンコイラー1から巻き出し、
入側テンションブライドル2と出側テンションブライド
ル13との間に配設された張力検出装置11でその張力
を検出して極薄金属帯Sの降伏点又は耐力の0.15倍
以上の所定の張力を付与した状態で、先ずそれぞれの軸
が互いに平行で且つ双方の間にギャップGを設けた同方
向に回転する入側及び出側の円筒形ロール6,6’とこ
の2本の円筒形ロール6,6’に近接して円筒形ロール
6,6’の軸と平行に配置され前記ギャップGから曲げ
られる極薄金属帯Sの板厚tの2倍を引いた長さより大
きい直径2rを有し且つr/tが200以下となるフロ
ーティングロール5とを備えたロール群4において、入
側の円筒形ロール6に沿わせて2本の円筒形ロール6,
6’間のギャップGを通した後にフローティングロール
5に沿わせて曲げ再びギャップGを通るように通板し、
次に前記ロール群4と同様な構造の第2のロール群8に
おいて入側の円筒形ロール10に沿わせて2本の円筒形
ロール10,10’間のギャップを通した後にフローテ
ィングロール9に沿わせて曲げ再びギャップを通るよう
に通板して、少なくとも極薄金属帯Sの表裏両面共がそ
れぞれフローティングロール5,9に当接して曲げられ
るように曲げ加工を施して極薄金属帯Sに0.1%以上
の永久歪を与え、しかる後に反り修正装置11で反りを
修正し、出側テンションブライドル13を経てコイラー
14に巻き取るのである。
【0007】この本出願人が提案した極薄金属帯の形状
矯正方法は、金属帯に付与する曲げ半径の小径化が容易
に実施できるため、板厚tが0.3mm以下の極薄金属
帯の形状矯正を行うのに極めて有効な方法である。しか
しながら、この極薄金属帯の形状矯正方法は極薄金属帯
を直径の小さなフローティングロールに大きな巻付け角
で沿わせて小さな曲げ半径に曲げ得るのであるが、直径
の大きな2本の円筒形ロールを有していて且つこの2本
の円筒形ロールと直径の小さなフローティングロールと
はそれぞれ通板される極薄金属帯を介して接触すること
になるためにこのロール群の入・出側における極薄金属
帯に作用する張力の差が大きくなり、更にこのようなロ
ール群を複数組使用するので形状矯正を行うための入側
のロール群では張力が低い状態で矯正を行うことになっ
て高い伸び率を極薄金属帯に付与することが困難であっ
た。
【0008】すなわち、この極薄金属帯の形状矯正方法
では第2のロール群8の出側における張力を張力検出装
置11により測定してその結果に基づいて入側テンショ
ンブライドル2又は出側テンションブライドル13を張
力制御駆動することになるため、張力制御駆動されない
一方のテンションブライドル2又は13は極薄金属帯S
の通板速度とほぼ等しい周速で駆動されるだけであって
、張力制御系が1系統であるため極薄金属帯Sに最も高
い張力が作用するロール群8の出側における張力のみを
制御することになるので、ロール群の出側の張力上昇の
ため各ロール群の入側の張力は出側の張力より低い値と
なり、その結果入側に配設されたロール群では低い張力
下で形状矯正を行わざるを得なかったのである。更に、
形状矯正を行うための入側のロール群における張力を高
くしようとすると、形状矯正を行うための出側のロール
群では張力が過大となって通板される極薄金属帯の破断
等のトラブルが発生するといった問題点もあったのであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した本
出願人が提案した直径の大きな2本の円筒形ロールと直
径の小さなフローティングロールとを有するロール群を
使用して極薄金属帯を直径の小さなフローティングロー
ルに大きな巻付け角で沿わせて曲げ・曲げ戻しを行って
形状矯正する従来技術の問題点を解消し、最も効率的且
つ効果的に極薄金属帯の形状矯正を行うことができる方
法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々検討し
た結果、板厚が0.3mm以下の極薄金属帯に該極薄金
属帯の降伏点未満又は耐力未満の張力を付与した状態で
、それぞれの軸が互いに平行で且つ双方の間にギャップ
を設けた同方向に回転する入側及び出側の円筒形ロール
とこの2本の円筒形ロールに近接して該円筒形ロールの
軸と平行に配置され前記ギャップから曲げられる極薄金
属帯の板厚の2倍を引いた長さより大きい直径を有する
フローティングロールとを備えたロール群より成る曲げ
スタンドに、該極薄金属帯を先ず入側の円筒形ロールに
沿わせてから該ギャップを通した後に該フローティング
ロールに沿わせて曲げてから再び該ギャップを通るよう
に通板させて曲げ・曲げ戻しを行って該極薄金属帯の形
状矯正を行うに際し、前記曲げスタンドの入側又は出側
の円筒形ロールと、極薄金属帯に張力を付与する手段と
しての入側及び出側の装置とを個々に設けられた駆動源
により駆動すると共に、駆動源によって駆動されるそれ
ぞれの装置間に張力検出手段を配設して、駆動源によっ
て駆動される装置のうちの一つを設定通板速度と等しく
なるように一定周速で駆動し、その他の装置を前記張力
検出装置よりの出力により設定張力値となるように張力
制御駆動することにより、駆動源によって駆動されるそ
れぞれの装置間で極薄金属帯に付与する張力を独立に制
御することによって、前記課題を解決出来ることを究明
して本発明を完成したのである。
【0011】以下、図面に基づいて本発明に係る極薄金
属帯の形状矯正方法について詳細に説明する。図1は本
発明に係る極薄金属帯の形状矯正方法を実施している状
態の1実施例を示す説明図、図2は図1に示した設備で
板厚が0.05mmで0.2%耐力が1145MPaで
あるSUS304鋼帯にそれぞれの装置で357MPa
の張力を付与しながら3mmの半径のフローティングロ
ールに沿わせて曲げ・曲げ戻しを行った場合の各装置間
での張力分布を示す図、図3は図2に示した条件でのS
US304鋼帯の伸び率を示す図、図4は図6に示した
設備で板厚が0.05mmで0.2%耐力が1145M
PaであるSUS304鋼帯に最終段のロール群の出側
において357MPaの張力を付与しながら3mmの半
径のフローティングロールに沿わせて曲げ・曲げ戻しを
行った場合の各装置間での張力分布を示す図、図5は図
4に示した条件でのSUS304鋼帯の伸び率を示す図
である。
【0012】図面中、1はアンコイラーであり、2はこ
のアンコイラー1より引き出された板厚tが0.3mm
以下の極薄金属帯Sに極薄金属帯Sの降伏点未満又は耐
力未満の張力を付与するための入側テンションブライド
ル、3は入側テンションブライドル2と第1段曲げスタ
ンド4との間で極薄金属帯Sに作用する張力を測定する
ための張力検出装置、4はそれぞれの軸が互いに平行で
且つ双方の間にギャップGを設けて同方向に回転するよ
うに両端を支持された入側の円筒形ロール6及び駆動源
により駆動される出側の円筒形ロール6’に近接してす
なわち前記ギャップGに近接して円筒形ロール6,6’
の軸と平行にギャップGから曲げ加工を施される極薄金
属帯Sの板厚tの2倍(2t)を引いた長さより大きい
直径を有するフローティングロール5が配置されている
第1段曲げスタンドである。この第1段曲げスタンド4
における入側と出側の円筒形ロール6,6’はその直径
が等しくても等しくなくても良い。7は第1段曲げスタ
ンド4とその次に配設されている第2段曲げスタンド8
との間で極薄金属帯Sに作用する張力を測定するための
張力検出装置、8は前記第1段曲げスタンド4と同様に
それぞれの軸が互いに平行で且つ双方の間にギャップを
設けて同方向に回転するように両端を支持された入側の
円筒形ロール10及び駆動源により駆動される出側の円
筒形ロール10’に近接してそのギャップに近接して円
筒形ロール10,10’の軸と平行にギャップから曲げ
加工を施される極薄金属帯Sの板厚tの2倍(2t)を
引いた長さより大きい直径を有するフローティングロー
ル9が配置されている第2段曲げスタンドであり、この
第2段曲げスタンド8における入側と出側の円筒形ロー
ル10,10’も前記第1段曲げスタンド4と同様にそ
の直径が等しくても等しくなくても良い。11は第2段
曲げスタンド8と後記する出側テンションブライドル1
3との間で極薄金属帯Sに作用する張力を測定するため
の張力検出装置、12は第2段曲げスタンド8と出側テ
ンションブライドル13との間に配設されており極薄金
属帯Sの幅方向及び長手方向の反りを修正するための反
り修正スタンドである。また、13は極薄金属帯Sに張
力を付与するための出側テンションブライドル、14は
出側テンションブライドル13を出た極薄金属帯Sを巻
き取るコイラーである。
【0013】
【作用】かかる構成より成る設備に極薄金属帯Sを通板
すると、アンコイラー1より引き出された極薄金属帯S
は入側テンションブライドル2を経て、その周速が極薄
金属帯Sの設定通板速度と等しい一定周速で駆動される
第1段曲げスタンド4の出側の円筒形ロール6’により
送り出される。そして、入側テンションブライドル2は
、この入側テンションブライドル2と第1段曲げスタン
ド4との間で極薄金属帯Sに作用する張力を測定する張
力検出装置3よりの出力により設定張力値となるように
フィードバック制御されて駆動される。また、第2段曲
げスタンド8の出側の円筒形ロール10’は、第1段曲
げスタンド4とこの第2段曲げスタンド8との間で極薄
金属帯Sに作用する張力を測定する張力検出装置7より
の出力により設定張力値となるようにフィードバック制
御されて駆動される。出側テンションブライドル13は
、第2段曲げスタンド8とこの出側テンションブライド
ル13との間で極薄金属帯Sに作用する張力を測定する
張力検出装置11よりの出力により設定張力値となるよ
うにフィードバック制御されて駆動される。そして、ア
ンコイラー1とコイラー14とは、入側テンションブラ
イドル2と出側テンションブライドル13とが充分に機
能するように、一般に入側テンションブライドル2と出
側テンションブライドル13との間で極薄金属帯Sに付
与される極薄金属帯Sの降伏点未満又は耐力未満の張力
よりも低い張力で巻出し(アンコイラー1の場合)及び
巻取り(コイラー14の場合)が行われるように制動(
アンコイラー1の場合)及び駆動(コイラー14の場合
)されるのである。
【0014】このように駆動源によって駆動される装置
のうちの一つである第1段曲げスタンド4の出側の円筒
形ロール6’をその周速が極薄金属帯Sの設定通板速度
と等しい周速で駆動し、その他の駆動源によって駆動さ
れるそれぞれの装置である入側テンションブライドル2
,第2段曲げスタンド8の出側の円筒形ロール10’,
出側テンションブライドル13をそれぞれ張力検出装置
3,7,11よりの出力により設定張力値となるように
フィードバック制御して独立に制御することにより、極
薄金属帯Sに付与する張力を付与可能な張力の上限とし
てその他の制限を受けること無く最適な張力を付与する
ことが可能となるために、極薄金属帯Sの長手方向の長
さが幅方向に不均一に分布している形状不良の程度に応
じた伸び率を極薄金属帯Sに最適に与えて極薄金属帯S
の形状不良を完全に矯正することができるのである。
【0015】上記した説明で、極薄金属帯Sの設定通板
速度と等しい周速で駆動される装置は、第1段曲げスタ
ンド4の出側の円筒形ロール6’に限られるものではな
く、第2段曲げスタンド8の出側の円筒形ロール10’
でも、入側テンションブライドル2でも、また出側テン
ションブライドル13でも良く、この場合には第1段曲
げスタンド4の出側の円筒形ロール6’は張力検出装置
3又は7よりの出力により設定張力値となるようにフィ
ードバック制御されて駆動される。また、第1段曲げス
タンド4及び第2段曲げスタンド8において、駆動源に
よって駆動されるのは出側の円筒形ロール6’,10’
に限られるものではなく、入側の円筒形ロール6,10
であっても差し支えない。なお、反り修正スタンド12
は第2段曲げスタンド8と張力検出装置11との間に配
設されていても良く、場合によっては設置しなくても良
いが、配設されていると形状矯正された極薄金属帯Sは
以後の処理において全く問題の無い良好な製品となるの
である。また、本発明の他の態様として、極薄金属帯S
に張力を付与する手段としての入側及び出側の装置とし
ての入側テンションブライドル2と出側テンションブラ
イドル13と省略して、その代わりにアンコイラー1と
コイラー14とで入側テンションブライドル2と出側テ
ンションブライドル13との機能を受け持たせることも
可能である。この場合にはアンコイラー1は張力検出装
置3よりの出力により、またコイラー14は張力検出装
置11よりの出力により設定張力値となるようにフィー
ドバック制御されて駆動される。前記曲げスタンドの入
側又は出側の円筒形ロールと、極薄金属帯Sに張力を付
与する手段としての入側及び出側の装置としてのを個々
に設けられた駆動源により駆動すると共に、駆動源によ
って駆動されるそれぞれの装置間に張力検出手段を配設
して、駆動源によって駆動される装置のうちの一つを設
定通板速度と等しくなりように一定周速で駆動し、その
他の装置を前記張力検出装置よりの出力により設定張力
値となるように張力制御駆動することにより、駆動源に
よって駆動されるそれぞれの装置間で極薄金属帯に付与
する張力を独立に制御することを特徴とする極薄金属帯
の形状矯正方法。そして、曲げスタンドは必ずしも2台
である必要はなく、1台でも、3台以上でも良い。
【0016】
【実施例】
実施例 図1に示した設備により、板厚が0.05mm,板幅が
600mm,0.2%耐力が1145MPaで長手方向
の長さが部分的に幅方向にかなり激しく不均一に分布し
ている極薄ステンレス鋼帯(SUS304)Sにそれぞ
れの曲げスタンド4,8の前後において357MPaの
張力を付与するように制御しながら、円筒形ロール6,
6’及び10,10’間のギャップGを1mmに設定し
、半径が3mmのフローティングロール5,9に沿わせ
て曲げ・曲げ戻しを行った結果、それぞれの装置間にお
ける張力はテンションブライドル2と13との間で図2
に示す如く357MPaで均一に分布し、第1曲げスタ
ンド4通過後に0.45%,第2曲げスタンド8通過後
に0.70%の伸び率が図3に示す如く得られ、極薄ス
テンレス鋼帯Sの形状不良を完全に矯正することができ
た。
【0017】比較例 図6に示した設備により、板厚が0.05mm,板幅が
600mm,0.2%耐力が1145MPaで実施例と
同じ長手方向の長さが部分的に幅方向にかなり激しく不
均一に分布している極薄ステンレス鋼帯(SUS304
)Sに第2段曲げスタンド出側において357MPaの
張力を付与しながら、第1段及び第2段の曲げスタンド
円筒形ロール6,6’及び10,10’間のギャップG
を1mmに設定し、半径が3mmのフローティングロー
ル5,9に沿わせて曲げ・曲げ戻しを行った結果、それ
ぞれの装置間での張力は、図4に示す如く第1段曲げス
タンド入側で160Mpa,第2段曲げスタンド入側で
260Mpa,出側テンションブライドルの入側で35
7MPaであり、上流側の張力が下流側の張力に比べて
低い値となり、得られた伸び率は図5に示す如く第1曲
げスタンド通過後に0.25%,第2曲げスタンド通過
後に0.40%であって、前記実施例で示したそれぞれ
の装置間の張力を個々に制御する場合の大凡半分であり
、その結果得られた伸び率が小さいため、極薄ステンレ
ス鋼帯Sの形状不良を完全に矯正することができなかっ
た。
【0018】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る極薄金
属帯の形状矯正方法は、板厚が0.3mm以下の極薄金
属帯の形状矯正を行うに際し、形状矯正設備内での極薄
金属帯に作用させる張力分布を極薄金属帯に塑性変形が
進まない極薄金属帯の降伏点未満又は0.2%耐力未満
の張力範囲で自由に設定することが可能であるから、上
流側の張力が下流側の張力に比べて低い値となる従来法
に比べて極薄金属帯を大きな伸び率で形状矯正すること
が可能である。その結果、従来法に比べて制御範囲が広
くなり、極薄金属帯の形状矯正範囲が広がり、更に付与
する最大張力が同じ場合に同じ伸び率を得るために必要
なフローティングロールの径が大きくても良いため形状
矯正後の反りが小さくなると共に、必要な曲げスタンド
数が少なくて済むなどの種々の効果を有しており、その
工業的価値は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る極薄金属帯の形状矯正方法を実施
している状態の1実施例を示す説明図である。
【図2】図1に示した設備で板厚が0.05mmで0.
2%耐力が1145MPaであるSUS304鋼帯にそ
れぞれの装置で357MPaの張力を付与しながら3m
mの半径のフローティングロールに沿わせて曲げ・曲げ
戻しを行った場合の各装置間での張力分布を示す図であ
る。
【図3】図2に示した条件でのSUS304鋼帯の伸び
率を示す図である。
【図4】図6に示した設備で板厚が0.05mmで0.
2%耐力が1145MPaであるSUS304鋼帯に最
終段のロール群の出側において357MPaの張力を付
与しながら3mmの半径のフローティングロールに沿わ
せて曲げ・曲げ戻しを行った場合の各装置間での張力分
布を示す図である。
【図5】図4に示した条件でのSUS304鋼帯の伸び
率を示す図である。
【図6】先に本発明者等が提案した極薄金属帯の形状矯
正方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1  アンコイラー 2  入側テンションブライドル 3  張力検出装置 4  第1段ロール群(第1段曲げスタンド)5  フ
ローティングロール 6  第1段曲げスタンドの入側の円筒形ロール6’ 
 第1段曲げスタンドの出側の円筒形ロール7  張力
検出装置 8  第2段曲げスタンド 9  フローティングロール 10  第2段曲げスタンドの入側の円筒形ロール10
’  第2段曲げスタンドの出側の円筒形ロール11 
 張力検出装置 12  反り修正スタンド 13  出側テンションブライドル 14  コイラ G  ギャップ S  極薄金属帯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  板厚が0.3mm以下の極薄金属帯に
    該極薄金属帯の降伏点未満又は耐力未満の張力を付与し
    た状態で、それぞれの軸が互いに平行で且つ双方の間に
    ギャップを設けた同方向に回転する入側及び出側の円筒
    形ロールとこの2本の円筒形ロールに近接して該円筒形
    ロールの軸と平行に配置され前記ギャップから曲げられ
    る極薄金属帯の板厚の2倍を引いた長さより大きい直径
    を有するフローティングロールとを備えたロール群より
    成る曲げスタンドに、該極薄金属帯を先ず入側の円筒形
    ロールに沿わせてから該ギャップを通した後に該フロー
    ティングロールに沿わせて曲げてから再び該ギャップを
    通るように通板させる曲げ・曲げ戻しを行って該極薄金
    属帯の形状矯正を行うに際し、前記曲げスタンドの入側
    又は出側の円筒形ロールと、極薄金属帯に張力を付与す
    る手段としての入側及び出側の装置とを個々に設けられ
    た駆動源により駆動すると共に、駆動源によって駆動さ
    れるそれぞれの装置間に張力検出手段を配設して、駆動
    源によって駆動される装置のうちの一つを設定通板速度
    と等しくなるように一定周速で駆動し、その他の装置を
    前記張力検出装置よりの出力により設定張力値となるよ
    うに張力制御駆動することにより、駆動源によって駆動
    されるそれぞれの装置間で極薄金属帯に付与する張力を
    独立に制御することを特徴とする極薄金属帯の形状矯正
    方法。
  2. 【請求項2】  曲げスタンドで曲げ・曲げ戻しされた
    極薄金属帯を反り修正スタンドを通して反り修正も行う
    請求項1に記載の極薄金属帯の形状矯正方法。
JP12293891A 1991-04-26 1991-04-26 極薄金属帯の形状矯正方法 Withdrawn JPH04327318A (ja)

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