JPH04321656A - N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤の製造方法及び該活性剤を含有する洗浄剤組成物 - Google Patents
N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤の製造方法及び該活性剤を含有する洗浄剤組成物Info
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- JPH04321656A JPH04321656A JP9064891A JP9064891A JPH04321656A JP H04321656 A JPH04321656 A JP H04321656A JP 9064891 A JP9064891 A JP 9064891A JP 9064891 A JP9064891 A JP 9064891A JP H04321656 A JPH04321656 A JP H04321656A
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- acid
- long chain
- fatty acid
- aminosulfonic
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−長鎖アシルアミノ
カルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤の製造方
法及び該活性剤を含有し、皮膚に対して温和で、しかも
優れた洗浄力を有する洗浄剤組成物に関する。
カルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤の製造方
法及び該活性剤を含有し、皮膚に対して温和で、しかも
優れた洗浄力を有する洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】N−長
鎖アシルグルタミン酸、N−長鎖アシル−β−アラニン
等のN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホ
ン酸型界面活性剤は、静菌作用を有し、しかも低刺激で
あることから、最近広く用いられている。従来、これら
N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸
型界面活性剤は、アミノ酸のアルカリ水溶液に脂肪酸ク
ロライドを反応させるショッテン−バウマン法や、その
改良発明である特公昭46−8685 号公報、特公昭
51−38681号公報に記載されているような親水性
溶媒を含むアミノ酸水溶液に、アルカリ物質の存在下で
脂肪酸クロライドを反応させる方法により製造されてい
る。そして、その原料となる脂肪酸クロライドは、現在
大部分が、安価で製造容易な三塩化リンと脂肪酸から工
業的に製造されている。
鎖アシルグルタミン酸、N−長鎖アシル−β−アラニン
等のN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホ
ン酸型界面活性剤は、静菌作用を有し、しかも低刺激で
あることから、最近広く用いられている。従来、これら
N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸
型界面活性剤は、アミノ酸のアルカリ水溶液に脂肪酸ク
ロライドを反応させるショッテン−バウマン法や、その
改良発明である特公昭46−8685 号公報、特公昭
51−38681号公報に記載されているような親水性
溶媒を含むアミノ酸水溶液に、アルカリ物質の存在下で
脂肪酸クロライドを反応させる方法により製造されてい
る。そして、その原料となる脂肪酸クロライドは、現在
大部分が、安価で製造容易な三塩化リンと脂肪酸から工
業的に製造されている。
【0003】この三塩化リンを原料として製造された脂
肪酸クロライドをそのまま用いてアシル化を行う場合、
脂肪酸クロライド中には微量の無機又は有機のリン化合
物が含まれているため、反応性を維持するには反応に過
剰のアルカリ物質が必要となる。そして、これを中和す
ることにより生じる塩のため反応系が増粘したり、反応
後の脱塩工程での負荷が大きくなるという問題があった
。また、蒸留精製を行った脂肪酸クロライドを用いてア
シル化を行う場合(特開昭63−2962 号公報)、
脂肪酸クロライド中のリン化合物量を低減化できるため
、純度の高いN−長鎖アシルアミノ型界面活性剤を製造
することができるが、脂肪酸クロライドの蒸留は設備的
にも負荷が大きく、沸点付近で脂肪酸クロライドが熱分
解するという問題があった。
肪酸クロライドをそのまま用いてアシル化を行う場合、
脂肪酸クロライド中には微量の無機又は有機のリン化合
物が含まれているため、反応性を維持するには反応に過
剰のアルカリ物質が必要となる。そして、これを中和す
ることにより生じる塩のため反応系が増粘したり、反応
後の脱塩工程での負荷が大きくなるという問題があった
。また、蒸留精製を行った脂肪酸クロライドを用いてア
シル化を行う場合(特開昭63−2962 号公報)、
脂肪酸クロライド中のリン化合物量を低減化できるため
、純度の高いN−長鎖アシルアミノ型界面活性剤を製造
することができるが、脂肪酸クロライドの蒸留は設備的
にも負荷が大きく、沸点付近で脂肪酸クロライドが熱分
解するという問題があった。
【0004】一方、脂肪酸クロライドの精製法としては
、膜処理(特開昭64−19038号公報)、吸着処理
(特開昭64−50839号公報、特開平1−2115
47号公報)、揮発性物質の薄膜蒸留による留去(特開
昭64−50839号公報)等が知られているが、吸着
処理では後処理が困難であること、薄膜蒸留では設備的
負荷が大きいことなどの問題があった。
、膜処理(特開昭64−19038号公報)、吸着処理
(特開昭64−50839号公報、特開平1−2115
47号公報)、揮発性物質の薄膜蒸留による留去(特開
昭64−50839号公報)等が知られているが、吸着
処理では後処理が困難であること、薄膜蒸留では設備的
負荷が大きいことなどの問題があった。
【0005】従って、アシル化反応時に増粘することな
く、しかも設備的な負荷も低減化でき、効率よくN−長
鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面
活性剤を製造する方法が望まれていた。
く、しかも設備的な負荷も低減化でき、効率よくN−長
鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面
活性剤を製造する方法が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定の方法により精
製した脂肪酸クロライドを用いれば、アシル化反応時に
増粘することなく、設備的な負荷も小さく、極めて効率
よく、N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスル
ホン酸型界面活性剤を製造できること、さらに、該界面
活性剤を含有する洗浄剤組成物は皮膚に対して温和で、
しかも優れた洗浄力を有することを見出し、本発明を完
成した。
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定の方法により精
製した脂肪酸クロライドを用いれば、アシル化反応時に
増粘することなく、設備的な負荷も小さく、極めて効率
よく、N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスル
ホン酸型界面活性剤を製造できること、さらに、該界面
活性剤を含有する洗浄剤組成物は皮膚に対して温和で、
しかも優れた洗浄力を有することを見出し、本発明を完
成した。
【0007】すなわち、本発明は、脂肪酸クロライドと
アミノカルボン酸又はアミノスルホン酸とを、アルカリ
物質の存在下で反応させてN−長鎖アシルアミノカルボ
ン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤を製造する方法
において、三塩化リンと脂肪酸を反応させた後、その反
応混合物中に不活性ガスを吹き込みながら、及び/又は
攪拌しながら、200mmHg 以下の減圧下、常温乃
至加温下で低沸点物質の一部又は全てを回分操作にて留
去して得られる精製脂肪酸クロライドを用いることを特
徴とするN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノス
ルホン酸型界面活性剤の製造方法、及び該活性剤を含有
する洗浄剤組成物を提供するものである。
アミノカルボン酸又はアミノスルホン酸とを、アルカリ
物質の存在下で反応させてN−長鎖アシルアミノカルボ
ン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤を製造する方法
において、三塩化リンと脂肪酸を反応させた後、その反
応混合物中に不活性ガスを吹き込みながら、及び/又は
攪拌しながら、200mmHg 以下の減圧下、常温乃
至加温下で低沸点物質の一部又は全てを回分操作にて留
去して得られる精製脂肪酸クロライドを用いることを特
徴とするN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノス
ルホン酸型界面活性剤の製造方法、及び該活性剤を含有
する洗浄剤組成物を提供するものである。
【0008】本発明で用いられる脂肪酸クロライドとし
ては、直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜24の飽和又は不飽
和の脂肪酸クロライドが好ましく、例えばラウロイルク
ロライド、パルミトイルクロライド、ステアロイルクロ
ライド、オレオイルクロライド等の単一組成の脂肪酸ク
ロライドの他、ヤシ油脂肪酸クロライド、牛脂脂肪酸ク
ロライド等の混合脂肪酸クロライドも同様に使用するこ
とができる。
ては、直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜24の飽和又は不飽
和の脂肪酸クロライドが好ましく、例えばラウロイルク
ロライド、パルミトイルクロライド、ステアロイルクロ
ライド、オレオイルクロライド等の単一組成の脂肪酸ク
ロライドの他、ヤシ油脂肪酸クロライド、牛脂脂肪酸ク
ロライド等の混合脂肪酸クロライドも同様に使用するこ
とができる。
【0009】本発明において、かかる脂肪酸クロライド
は、脂肪酸に1〜2倍当量の三塩化リンを50〜70℃
で 0.5〜2時間かけて添加し、1〜5時間熟成した
後、約1〜24時間静置して下層の亜リン酸を除去し、
不活性ガスを吹き込みながら、及び/又は攪拌しながら
、 200mmHg以下の減圧下、常温乃至加温下で低
沸点物質の一部又は全てを回分操作にて留去することに
より製造したものを用いる。ここで用いられる不活性ガ
スとしては、例えば窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン
等が挙げられ、特に、窒素が好ましい。低沸点物質の留
去は、 200mmHg以下の減圧下で行うが、特に
0.1〜100mmHg の減圧下で行うのが好ましい
。また、このときの温度は30〜100 ℃、特に30
〜70℃が好ましく、0.5 〜50時間、特に0.5
〜10時間留去処理を行うのが好ましい。なお、この
処理により留去される低沸点物質には、三塩化リン、塩
化水素等が含まれる。
は、脂肪酸に1〜2倍当量の三塩化リンを50〜70℃
で 0.5〜2時間かけて添加し、1〜5時間熟成した
後、約1〜24時間静置して下層の亜リン酸を除去し、
不活性ガスを吹き込みながら、及び/又は攪拌しながら
、 200mmHg以下の減圧下、常温乃至加温下で低
沸点物質の一部又は全てを回分操作にて留去することに
より製造したものを用いる。ここで用いられる不活性ガ
スとしては、例えば窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン
等が挙げられ、特に、窒素が好ましい。低沸点物質の留
去は、 200mmHg以下の減圧下で行うが、特に
0.1〜100mmHg の減圧下で行うのが好ましい
。また、このときの温度は30〜100 ℃、特に30
〜70℃が好ましく、0.5 〜50時間、特に0.5
〜10時間留去処理を行うのが好ましい。なお、この
処理により留去される低沸点物質には、三塩化リン、塩
化水素等が含まれる。
【0010】本発明において、脂肪酸クロライドとアミ
ノカルボン酸又はアミノスルホン酸の縮合反応は、例え
ば脂肪酸クロライドに対して1〜2当量のアミノカルボ
ン酸又はアミノスルホン酸と、2〜4当量のアルカリ物
質の水溶液に、前記のごとくして得られた脂肪酸クロラ
イドを−5〜30℃で 0.5〜5時間かけて添加し、
同温度又は40〜70℃で1〜5時間熟成することによ
り行われる。ここで用いられるアミノカルボン酸又はア
ミノスルホン酸としては、例えばグリシン、グルタミン
酸、アスパラギン酸、サルコシン、β−アラニン、N−
メチル−β−アラニン、タウリン等が挙げられる。なお
、グルタミン酸及びアスパラギン酸は、光学活性体又は
ラセミ体のいずれをも使用することができる。また、グ
ルタミン酸又はアスパラギン酸を用いる場合は、特公昭
46−8085 号公報に記載されているように、アセ
トン等の親水性溶媒を添加し、アルカリ水溶液も同時に
滴下するのが好ましい。また、アルカリ物質としては、
無機塩基、有機塩基のうち、特にアルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩、炭酸水素塩又はこれらの水溶液が好ましい
。なお、無機塩を含有しないN−長鎖アシルアミノカル
ボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤が望まれる場
合には、例えば後処理として反応液を塩酸等の無機酸で
pH1〜3とし、析出してくるN−長鎖アシルアミノカ
ルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤を濾別又は
適当な溶媒で抽出し、これを乾燥するか又は無機塩基若
しくは有機塩基で中和すればよい。
ノカルボン酸又はアミノスルホン酸の縮合反応は、例え
ば脂肪酸クロライドに対して1〜2当量のアミノカルボ
ン酸又はアミノスルホン酸と、2〜4当量のアルカリ物
質の水溶液に、前記のごとくして得られた脂肪酸クロラ
イドを−5〜30℃で 0.5〜5時間かけて添加し、
同温度又は40〜70℃で1〜5時間熟成することによ
り行われる。ここで用いられるアミノカルボン酸又はア
ミノスルホン酸としては、例えばグリシン、グルタミン
酸、アスパラギン酸、サルコシン、β−アラニン、N−
メチル−β−アラニン、タウリン等が挙げられる。なお
、グルタミン酸及びアスパラギン酸は、光学活性体又は
ラセミ体のいずれをも使用することができる。また、グ
ルタミン酸又はアスパラギン酸を用いる場合は、特公昭
46−8085 号公報に記載されているように、アセ
トン等の親水性溶媒を添加し、アルカリ水溶液も同時に
滴下するのが好ましい。また、アルカリ物質としては、
無機塩基、有機塩基のうち、特にアルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩、炭酸水素塩又はこれらの水溶液が好ましい
。なお、無機塩を含有しないN−長鎖アシルアミノカル
ボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤が望まれる場
合には、例えば後処理として反応液を塩酸等の無機酸で
pH1〜3とし、析出してくるN−長鎖アシルアミノカ
ルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤を濾別又は
適当な溶媒で抽出し、これを乾燥するか又は無機塩基若
しくは有機塩基で中和すればよい。
【0011】このようにして得られる本発明のN−長鎖
アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活
性剤としては、例えばN−長鎖アシルグリシン、N−長
鎖アシルグルタミン酸、N−長鎖アシルアスパラギン酸
、N−長鎖アシルサルコシン、N−長鎖アシル−β−ア
ラニン、N−長鎖アシル−N−メチル−β−アラニン、
N−長鎖アシルタウリン及びこれらの塩が挙げられ、塩
としては、特にナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ
金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等の
アルカノールアミン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩
が好ましい。
アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活
性剤としては、例えばN−長鎖アシルグリシン、N−長
鎖アシルグルタミン酸、N−長鎖アシルアスパラギン酸
、N−長鎖アシルサルコシン、N−長鎖アシル−β−ア
ラニン、N−長鎖アシル−N−メチル−β−アラニン、
N−長鎖アシルタウリン及びこれらの塩が挙げられ、塩
としては、特にナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ
金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等の
アルカノールアミン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩
が好ましい。
【0012】本発明の洗浄剤組成物は、前記方法により
製造されたN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノ
スルホン酸型界面活性剤を、好ましくは 0.5〜50
重量%含有するものであり、必要に応じて、色素、香料
、可溶化剤、ビルダー等の補助剤を適宜配合することが
できる。また、洗浄力や泡立ちを調整する目的で、他の
アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活
性剤等を配合することもでき、かかる界面活性剤として
は、通常の洗浄剤組成物に使用されるものであれば特に
制限されないが、例えば脂肪酸石鹸、高級アルコール硫
酸エステル塩、ポリオキシエチレン高級アルコールリン
酸エステル及びその塩、スルホン化高級脂肪酸アルコー
ル硫酸エステル塩、高級アルコールスルホコハク酸エス
テル塩、イセチオン酸高級脂肪酸エステル塩、α−スル
ホ高級アルコール酢酸エステル塩、ジアルキルジメチル
アンモニウム塩、脂肪酸アルカノールアミド及びそのエ
チレンオキサイド縮合物、ポリオキシエチレン高級脂肪
酸モノエタノールアミドリン酸エステル、N−アシルペ
プチド塩、アルキルイミノジ酢酸塩、高級アルキルアミ
ンオキサイド、高級アルキルアミドアミンオキサイド、
高級アルキルジメチルベタイン、高級アルキルアジドベ
タイン等が挙げられる。
製造されたN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノ
スルホン酸型界面活性剤を、好ましくは 0.5〜50
重量%含有するものであり、必要に応じて、色素、香料
、可溶化剤、ビルダー等の補助剤を適宜配合することが
できる。また、洗浄力や泡立ちを調整する目的で、他の
アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活
性剤等を配合することもでき、かかる界面活性剤として
は、通常の洗浄剤組成物に使用されるものであれば特に
制限されないが、例えば脂肪酸石鹸、高級アルコール硫
酸エステル塩、ポリオキシエチレン高級アルコールリン
酸エステル及びその塩、スルホン化高級脂肪酸アルコー
ル硫酸エステル塩、高級アルコールスルホコハク酸エス
テル塩、イセチオン酸高級脂肪酸エステル塩、α−スル
ホ高級アルコール酢酸エステル塩、ジアルキルジメチル
アンモニウム塩、脂肪酸アルカノールアミド及びそのエ
チレンオキサイド縮合物、ポリオキシエチレン高級脂肪
酸モノエタノールアミドリン酸エステル、N−アシルペ
プチド塩、アルキルイミノジ酢酸塩、高級アルキルアミ
ンオキサイド、高級アルキルアミドアミンオキサイド、
高級アルキルジメチルベタイン、高級アルキルアジドベ
タイン等が挙げられる。
【0013】本発明の洗浄剤組成物は、通常の方法に従
って製造することができ、シャンプー、ボディシャンプ
ー、リキッドソープ、台所洗剤などの広い用途に適用す
ることができる。
って製造することができ、シャンプー、ボディシャンプ
ー、リキッドソープ、台所洗剤などの広い用途に適用す
ることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、重設備を用いず、回分
式反応設備で低沸点物質を留去した脂肪酸クロライドを
用いることにより、アシル化反応時に増粘することなく
、効率よく、N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミ
ノスルホン酸型界面活性剤を製造することができる。 また、本発明のN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はア
ミノスルホン酸型界面活性剤を含有する洗浄剤組成物は
、皮膚や眼に対する刺激が少なく、しかも優れた洗浄力
を有するものである。
式反応設備で低沸点物質を留去した脂肪酸クロライドを
用いることにより、アシル化反応時に増粘することなく
、効率よく、N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミ
ノスルホン酸型界面活性剤を製造することができる。 また、本発明のN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はア
ミノスルホン酸型界面活性剤を含有する洗浄剤組成物は
、皮膚や眼に対する刺激が少なく、しかも優れた洗浄力
を有するものである。
【0015】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 N−ラウロイル−β−アラニンの製造:ラウリン酸30
00g(15モル)を50℃で溶解させ、三塩化リン1
030g(7.5 モル)を約2時間かけて添加した後
、50〜60℃で約1時間攪拌した。反応後、50℃で
24時間静置した後、下層の亜リン酸を除去し、粗ラウ
リン酸クロライド3331gを得た。このものは、遊離
脂肪酸 1.6%、リン分 1.1%、純度93.5%
であった。この粗ラウリン酸クロライド1500gから
、窒素を吹き込みながら1mmHg、50℃で1時間か
けて低沸点分を留去し、1410gの精製ラウリン酸ク
ロライドを得た。このものは、遊離脂肪酸 1.6%、
リン分0.09%、純度98.0%であった。β−アラ
ニン90.1g(1.0 モル)を水 377mlに溶
解させ、これに48%水酸化カリウム水溶液 107g
を加えてβ−アラニンカリウム塩水溶液を得た。これを
15〜20℃に保持しつつ、精製ラウリン酸クロライド
200gを、30%水酸化カリウム水溶液 171g
を用いてpHを11.5に調整しながら、 1.5時間
かけて添加した。添加終了後の粘度は2500cPであ
った。添加終了後、さらに同温度で1時間攪拌した後、
36%塩酸を加えてpH2に調整し、析出したN−ラウ
ロイル−β−アラニンの粗結晶を濾別し、乾燥した。粗
結晶の収量は 245gであった。このもののリン分は
0.014%であった。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 N−ラウロイル−β−アラニンの製造:ラウリン酸30
00g(15モル)を50℃で溶解させ、三塩化リン1
030g(7.5 モル)を約2時間かけて添加した後
、50〜60℃で約1時間攪拌した。反応後、50℃で
24時間静置した後、下層の亜リン酸を除去し、粗ラウ
リン酸クロライド3331gを得た。このものは、遊離
脂肪酸 1.6%、リン分 1.1%、純度93.5%
であった。この粗ラウリン酸クロライド1500gから
、窒素を吹き込みながら1mmHg、50℃で1時間か
けて低沸点分を留去し、1410gの精製ラウリン酸ク
ロライドを得た。このものは、遊離脂肪酸 1.6%、
リン分0.09%、純度98.0%であった。β−アラ
ニン90.1g(1.0 モル)を水 377mlに溶
解させ、これに48%水酸化カリウム水溶液 107g
を加えてβ−アラニンカリウム塩水溶液を得た。これを
15〜20℃に保持しつつ、精製ラウリン酸クロライド
200gを、30%水酸化カリウム水溶液 171g
を用いてpHを11.5に調整しながら、 1.5時間
かけて添加した。添加終了後の粘度は2500cPであ
った。添加終了後、さらに同温度で1時間攪拌した後、
36%塩酸を加えてpH2に調整し、析出したN−ラウ
ロイル−β−アラニンの粗結晶を濾別し、乾燥した。粗
結晶の収量は 245gであった。このもののリン分は
0.014%であった。
【0016】比較例1
N−ラウロイル−β−アラニンの製造:実施例1で得ら
れた未精製ラウリン酸クロライドを用い、実施例1と同
様に反応を行った。反応終了時の粘度は 20000c
Pで、これを実施例1と同様に処理してN−ラウロイル
−β−アラニンの粗結晶 230gを得た。このものの
リン分は 0.022%であった。
れた未精製ラウリン酸クロライドを用い、実施例1と同
様に反応を行った。反応終了時の粘度は 20000c
Pで、これを実施例1と同様に処理してN−ラウロイル
−β−アラニンの粗結晶 230gを得た。このものの
リン分は 0.022%であった。
【0017】実施例2
N−ステアロイル−β−アラニンの製造:ステアリン酸
284gを用い、実施例1と同様にして、粗ステアリ
ン酸クロライド 305gを得た。このものは、遊離脂
肪酸 2.0%、リン分 1.1%、純度93.1%で
あった。この粗ステアリン酸クロライド 150gから
、窒素を吹き込み、攪拌しながら30mmHg、70℃
で5時間かけて低沸点分を留去し、 140gの精製ス
テアリン酸クロライドを得た。このものは、遊離脂肪酸
2.1%、リン分 0.1%、純度97.5%であっ
た。β−アラニン42.6g(0.48モル)と水酸化
カリウム26.7gを水 550mlに溶解し、20〜
30℃に保持しつつ、精製ステアリン酸クロライド 1
20gを、pH11〜13の範囲で48%水酸化カリウ
ム水溶液46.3gと同時に約2時間かけて添加した。 添加終了後の粘度は2700cPであった。 添加終了後、さらに同温度で 1.5時間攪拌した後、
6N塩酸を加えてpH1に調整し、析出したN−ステア
ロイル−β−アラニンの粗結晶を濾別し、乾燥した。粗
結晶の収量は135gであった。このもののリン分は
0.010%であった。
284gを用い、実施例1と同様にして、粗ステアリ
ン酸クロライド 305gを得た。このものは、遊離脂
肪酸 2.0%、リン分 1.1%、純度93.1%で
あった。この粗ステアリン酸クロライド 150gから
、窒素を吹き込み、攪拌しながら30mmHg、70℃
で5時間かけて低沸点分を留去し、 140gの精製ス
テアリン酸クロライドを得た。このものは、遊離脂肪酸
2.1%、リン分 0.1%、純度97.5%であっ
た。β−アラニン42.6g(0.48モル)と水酸化
カリウム26.7gを水 550mlに溶解し、20〜
30℃に保持しつつ、精製ステアリン酸クロライド 1
20gを、pH11〜13の範囲で48%水酸化カリウ
ム水溶液46.3gと同時に約2時間かけて添加した。 添加終了後の粘度は2700cPであった。 添加終了後、さらに同温度で 1.5時間攪拌した後、
6N塩酸を加えてpH1に調整し、析出したN−ステア
ロイル−β−アラニンの粗結晶を濾別し、乾燥した。粗
結晶の収量は135gであった。このもののリン分は
0.010%であった。
【0018】比較例2
N−ステアロイル−β−アラニンの製造:実施例2で得
られた未精製ステアリン酸クロライドを用い、実施例2
と同様に反応を行った。反応終了時の粘度は 1500
0cPで、これを実施例2と同様に処理してN−ステア
ロイル−β−アラニンの粗結晶 132gを得た。この
もののリン分は0.018%であった。
られた未精製ステアリン酸クロライドを用い、実施例2
と同様に反応を行った。反応終了時の粘度は 1500
0cPで、これを実施例2と同様に処理してN−ステア
ロイル−β−アラニンの粗結晶 132gを得た。この
もののリン分は0.018%であった。
【0019】実施例3
N−ココイルグリシンの製造:ヤシ油脂肪酸 501g
を用い、実施例1と同様にして、粗ヤシ油脂肪酸クロラ
イド 545gを得た。このものは、遊離脂肪酸 1.
8%、リン分 1.0%、純度93.8%であった。こ
の粗ヤシ油脂肪酸クロライド 240gから、窒素を吹
き込みながら200mmHg、50℃で6時間かけて低
沸点分を留去し、 216gの精製ヤシ油脂肪酸クロラ
イドを得た。このものは、遊離脂肪酸 1.8%、リン
分 0.1%、純度97.8%であった。グリシン 1
03g(1.40モル)と水酸化ナトリウム55gを水
1110mlに溶解し、20〜30℃に保持しつつ、精
製ヤシ油脂肪酸クロライド 200gを、48%水酸化
ナトリウム水溶液75gを用いてpH11.5に調整し
ながら、約 1.5時間かけて添加した。添加終了時の
粘度は2000cPであった。添加終了後、さらに同温
度で2時間攪拌した後、36%塩酸を加えてpH1に調
整し、析出したN−ココイルグリシンの粗結晶を濾別し
、乾燥した。粗結晶の収量は 250gであった。この
もののリン分は 0.012%であった。
を用い、実施例1と同様にして、粗ヤシ油脂肪酸クロラ
イド 545gを得た。このものは、遊離脂肪酸 1.
8%、リン分 1.0%、純度93.8%であった。こ
の粗ヤシ油脂肪酸クロライド 240gから、窒素を吹
き込みながら200mmHg、50℃で6時間かけて低
沸点分を留去し、 216gの精製ヤシ油脂肪酸クロラ
イドを得た。このものは、遊離脂肪酸 1.8%、リン
分 0.1%、純度97.8%であった。グリシン 1
03g(1.40モル)と水酸化ナトリウム55gを水
1110mlに溶解し、20〜30℃に保持しつつ、精
製ヤシ油脂肪酸クロライド 200gを、48%水酸化
ナトリウム水溶液75gを用いてpH11.5に調整し
ながら、約 1.5時間かけて添加した。添加終了時の
粘度は2000cPであった。添加終了後、さらに同温
度で2時間攪拌した後、36%塩酸を加えてpH1に調
整し、析出したN−ココイルグリシンの粗結晶を濾別し
、乾燥した。粗結晶の収量は 250gであった。この
もののリン分は 0.012%であった。
【0020】比較例3
N−ココイルグリシンの製造:実施例3で得られた未精
製ヤシ油脂肪酸クロライドを用い、実施例3と同様に反
応を行った。反応終了時の粘度は 10000cPで、
これを実施例3と同様に処理してN−ココイルグリシン
の粗結晶 245gを得た。このもののリン分は 0.
032%であった。
製ヤシ油脂肪酸クロライドを用い、実施例3と同様に反
応を行った。反応終了時の粘度は 10000cPで、
これを実施例3と同様に処理してN−ココイルグリシン
の粗結晶 245gを得た。このもののリン分は 0.
032%であった。
【0021】実施例4
N−オレオイルグリシンの製造:オレイン酸 500g
を用い、実施例1と同様に反応、処理し、 528gの
精製オレイン酸クロライドを得た。このものは、遊離脂
肪酸 3.1%、リン分0.22%、純度95.9%で
あった。グリシン89.9g(1.20モル)を水60
0mlとアセトン200mlの混合溶媒に溶解し、48
%水酸化ナトリウム水溶液 100gを添加した。この
水溶液を20〜30℃に保持しつつ、精製オレイン酸ク
ロライド 200gを、48%水酸化ナトリウム水溶液
56gを用いてpH11.5に調整しながら、約 1.
5時間かけて添加した。添加終了時の粘度は2600c
Pであった。添加終了後、さらに同温度で2時間攪拌し
た後、36%塩酸を加えてpH2に調整し、析出したN
−オレオイルグリシンの粗結晶を濾別し、乾燥した。粗
結晶の収量は 218gであった。このもののリン分は
0.010%であった。
を用い、実施例1と同様に反応、処理し、 528gの
精製オレイン酸クロライドを得た。このものは、遊離脂
肪酸 3.1%、リン分0.22%、純度95.9%で
あった。グリシン89.9g(1.20モル)を水60
0mlとアセトン200mlの混合溶媒に溶解し、48
%水酸化ナトリウム水溶液 100gを添加した。この
水溶液を20〜30℃に保持しつつ、精製オレイン酸ク
ロライド 200gを、48%水酸化ナトリウム水溶液
56gを用いてpH11.5に調整しながら、約 1.
5時間かけて添加した。添加終了時の粘度は2600c
Pであった。添加終了後、さらに同温度で2時間攪拌し
た後、36%塩酸を加えてpH2に調整し、析出したN
−オレオイルグリシンの粗結晶を濾別し、乾燥した。粗
結晶の収量は 218gであった。このもののリン分は
0.010%であった。
【0022】比較例4
N−オレオイルグリシンの製造:実施例4で得られた未
精製オレイン酸クロライドを用い、実施例4と同様に反
応を行った。反応終了時の粘度は 11000cPで、
これを実施例4と同様に処理してN−オレオイルグリシ
ンの粗結晶220gを得た。このもののリン分は 0.
035%であった。
精製オレイン酸クロライドを用い、実施例4と同様に反
応を行った。反応終了時の粘度は 11000cPで、
これを実施例4と同様に処理してN−オレオイルグリシ
ンの粗結晶220gを得た。このもののリン分は 0.
035%であった。
【0023】実施例5
N−ラウロイルグリシンの製造:グリシン75g(1.
00モル)を水 340mlに溶解し、これに48%水
酸化ナトリウム水溶液 117gを加えてグリシンカリ
ウム塩水溶液を得た。次いで、これを15〜20℃に保
持しつつ、実施例1で得られた精製ラウリン酸クロライ
ド 200gを、30%水酸化カリウム水溶液 172
gを用いてpH11.5に調整しながら、約 1.5時
間かけて添加した。添加終了時の粘度は1800cPで
あった。添加終了後、さらに同温度で1時間攪拌した後
、36%塩酸を加えてpH1に調整し、析出したN−ラ
ウロイルグリシンの粗結晶を濾別し、乾燥した。粗結晶
の収量は 230gであった。このもののリン分は 0
.018%であった。
00モル)を水 340mlに溶解し、これに48%水
酸化ナトリウム水溶液 117gを加えてグリシンカリ
ウム塩水溶液を得た。次いで、これを15〜20℃に保
持しつつ、実施例1で得られた精製ラウリン酸クロライ
ド 200gを、30%水酸化カリウム水溶液 172
gを用いてpH11.5に調整しながら、約 1.5時
間かけて添加した。添加終了時の粘度は1800cPで
あった。添加終了後、さらに同温度で1時間攪拌した後
、36%塩酸を加えてpH1に調整し、析出したN−ラ
ウロイルグリシンの粗結晶を濾別し、乾燥した。粗結晶
の収量は 230gであった。このもののリン分は 0
.018%であった。
【0024】比較例5
N−ラウロイルグリシンの製造:実施例1で得られた未
精製ラウリン酸クロライドを用い、実施例5と同様に反
応を行った。反応終了時の粘度は 18000cPで、
これを実施例5と同様に処理してN−ラウロイルグリシ
ンの粗結晶232gを得た。このもののリン分は 0.
040%であった。
精製ラウリン酸クロライドを用い、実施例5と同様に反
応を行った。反応終了時の粘度は 18000cPで、
これを実施例5と同様に処理してN−ラウロイルグリシ
ンの粗結晶232gを得た。このもののリン分は 0.
040%であった。
【0025】比較例6
N−ラウロイルグリシンの製造:実施例1で得られた未
精製ラウリン酸クロライド 500gから、窒素を吹き
込みながら 500mmHg、50℃で6時間かけて低
沸点分を留去し、 496gの精製ラウリン酸クロライ
ドを得た。このものは、遊離脂肪酸 1.6%、リン分
0.77%、純度95.0%であった。得られた精製ラ
ウリン酸クロライドを用い、実施例5と同様に反応を行
った。反応終了時の粘度は 16000cPで、これを
実施例5と同様に処理してN−ラウロイルグリシンの粗
結晶 228gを得た。このもののリン分は 0.04
1%であった。
精製ラウリン酸クロライド 500gから、窒素を吹き
込みながら 500mmHg、50℃で6時間かけて低
沸点分を留去し、 496gの精製ラウリン酸クロライ
ドを得た。このものは、遊離脂肪酸 1.6%、リン分
0.77%、純度95.0%であった。得られた精製ラ
ウリン酸クロライドを用い、実施例5と同様に反応を行
った。反応終了時の粘度は 16000cPで、これを
実施例5と同様に処理してN−ラウロイルグリシンの粗
結晶 228gを得た。このもののリン分は 0.04
1%であった。
【0026】実施例1〜5及び比較例1〜6の結果から
明らかなように、本発明によれば、低沸点物質の一部又
は全てを留去した脂肪酸クロライドを用いることにより
、アシル化反応時に増粘することなく、効率よくN−長
鎖アシルアミノカルボン酸又はスルホン酸型界面活性剤
を製造することができ、しかも得られた界面活性剤中の
リン含量を低減することができた。
明らかなように、本発明によれば、低沸点物質の一部又
は全てを留去した脂肪酸クロライドを用いることにより
、アシル化反応時に増粘することなく、効率よくN−長
鎖アシルアミノカルボン酸又はスルホン酸型界面活性剤
を製造することができ、しかも得られた界面活性剤中の
リン含量を低減することができた。
【0027】試験例1
N−ラウロイル−β−アラニンを用い、常法により製造
した液体洗浄剤組成物について、溶解性、泡立ち及び残
存リン量を調べた。結果を表1に示す。 (配合成分) N−ラウロイル−β−アラニン
25(重量%) 精製水
バランス(
評価方法) 溶解性:10℃における外観を下記基準により肉眼で判
定、評価した。 ○;透明 △;わずかに濁り有り ×;結晶が析出し、不透明又は沈殿物有り泡立ち:10
倍希釈水溶液を調整し、この溶液 100ml(液温4
0℃及び20℃)を目盛り付きシリンダーにー注入する
。次いで、攪拌羽根を上記溶液中に設置し、攪拌開始か
ら30秒後において生じた泡の体積(ml)を測定して
、これを泡立ち量とし、 200ml以上を良好(○)
、 200ml未満を不足(×)と判定した。なお、攪
拌羽根の回転数は 1000rpmであり、5秒毎に反
転させた。
した液体洗浄剤組成物について、溶解性、泡立ち及び残
存リン量を調べた。結果を表1に示す。 (配合成分) N−ラウロイル−β−アラニン
25(重量%) 精製水
バランス(
評価方法) 溶解性:10℃における外観を下記基準により肉眼で判
定、評価した。 ○;透明 △;わずかに濁り有り ×;結晶が析出し、不透明又は沈殿物有り泡立ち:10
倍希釈水溶液を調整し、この溶液 100ml(液温4
0℃及び20℃)を目盛り付きシリンダーにー注入する
。次いで、攪拌羽根を上記溶液中に設置し、攪拌開始か
ら30秒後において生じた泡の体積(ml)を測定して
、これを泡立ち量とし、 200ml以上を良好(○)
、 200ml未満を不足(×)と判定した。なお、攪
拌羽根の回転数は 1000rpmであり、5秒毎に反
転させた。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果から明らかなように、本発明方
法により製造したN−ラウロイル−β−アラニンを用い
れば、未処理の酸クロライドを用いて製造したものより
も、残存するリン量を低減することができ、さらに、蒸
留した酸クロライドを用いて製造したものと同等の性能
を有する洗浄剤を得ることができる。
法により製造したN−ラウロイル−β−アラニンを用い
れば、未処理の酸クロライドを用いて製造したものより
も、残存するリン量を低減することができ、さらに、蒸
留した酸クロライドを用いて製造したものと同等の性能
を有する洗浄剤を得ることができる。
【0030】実施例6
(成分)
(1) N−ラウロイルグリシントリエタノールア
ミン塩 25(重量%) (2) ココイ
ルイセチオン酸
5 (3) 香料
0.5
(4) エタノール
3 (5) 水
バランス 加熱した水に成分(1)
及び(2) を溶解し、冷却した後、成分(3) 及び
(4) を加え、液体洗浄剤組成物を製造した。得られ
た洗浄剤組成物で皮膚及び毛髪を洗浄したところ、刺激
が少なく、しかも泡立ち及び泡切れが良く、優れた性能
の洗浄剤であることが確認できた。
ミン塩 25(重量%) (2) ココイ
ルイセチオン酸
5 (3) 香料
0.5
(4) エタノール
3 (5) 水
バランス 加熱した水に成分(1)
及び(2) を溶解し、冷却した後、成分(3) 及び
(4) を加え、液体洗浄剤組成物を製造した。得られ
た洗浄剤組成物で皮膚及び毛髪を洗浄したところ、刺激
が少なく、しかも泡立ち及び泡切れが良く、優れた性能
の洗浄剤であることが確認できた。
【0031】実施例7
(成分)
(1) N−ラウロイル−β−アラニントリエタノ
ールアミン塩 25(重量%) (2) ラウ
リルグリコシド(糖縮合度1.4 )
5 (3) ラウリ
ン酸ジエタノールアミド
2 (4) 香料
0.5 (5) エタノール
3 (6) 水
バランス 加熱
した水に成分 (1)〜(3) を溶解し、冷却した後
、成分(4) 及び(5) を加え、液体洗浄剤組成物
を製造した。 得られた洗浄剤組成物で皮膚及び毛髪を洗浄したところ
、刺激が少なく、しかも泡立ち及び泡切れが良く、優れ
た性能の洗浄剤であることが確認できた。
ールアミン塩 25(重量%) (2) ラウ
リルグリコシド(糖縮合度1.4 )
5 (3) ラウリ
ン酸ジエタノールアミド
2 (4) 香料
0.5 (5) エタノール
3 (6) 水
バランス 加熱
した水に成分 (1)〜(3) を溶解し、冷却した後
、成分(4) 及び(5) を加え、液体洗浄剤組成物
を製造した。 得られた洗浄剤組成物で皮膚及び毛髪を洗浄したところ
、刺激が少なく、しかも泡立ち及び泡切れが良く、優れ
た性能の洗浄剤であることが確認できた。
Claims (12)
- 【請求項1】 脂肪酸クロライドとアミノカルボン酸
又はアミノスルホン酸とを、アルカリ物質の存在下で反
応させてN−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノス
ルホン酸型界面活性剤を製造する方法において、三塩化
リンと脂肪酸を反応させた後、その反応混合物中に不活
性ガスを吹き込みながら、及び/又は攪拌しながら、2
00mmHg 以下の減圧下、常温乃至加温下で低沸点
物質の一部又は全てを回分操作にて留去して得られる精
製脂肪酸クロライドを用いることを特徴とするN−長鎖
アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活
性剤の製造方法。 - 【請求項2】 低沸点物質が三塩化リン及び/又は塩
化水素を含有するものである請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 低沸点物質を30〜100 ℃で留去
させる請求項1又は2記載の製造方法。 - 【請求項4】 低沸点物質を 0.5〜50時間留去
させる請求項1〜3いずれかの項記載の製造方法。 - 【請求項5】 脂肪酸クロライドの総炭素数が8〜2
4である請求項1〜4いずれかの項記載の製造方法。 - 【請求項6】 アミノカルボン酸又はアミノスルホン
酸が、グリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、サル
コシン、β−アラニン、N−メチル−β−アラニン及び
タウリンから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜
5いずれかの項記載の製造方法。 - 【請求項7】 アルカリ物質がアルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩もしくは炭酸水素塩又はこれらを含む水溶液
である請求項1〜6いずれかの項記載の製造方法。 - 【請求項8】 不活性ガスが窒素、ヘリウム、ネオン
又はアルゴンである請求項1〜7いずれかの項記載の製
造方法。 - 【請求項9】 N−長鎖アシルアミノカルボン酸又は
アミノスルホン酸型界面活性剤が、N−長鎖アシルアミ
ノ酸、N−長鎖アシルアミノ酸アルカリ金属塩、N−長
鎖アシルアミノ酸アルカノールアミン塩、N−長鎖アシ
ルアミノ酸アンモニウム塩又はN−長鎖アシルアミノ酸
塩基性アミノ酸塩である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項10】 三塩化リンと脂肪酸を反応させた後
、その反応混合物中に不活性ガスを吹き込みながら、及
び/又は攪拌しながら、200mmHg 以下の減圧下
、常温乃至加温下で低沸点物質の一部又は全てを回分操
作にて留去して得られる精製脂肪酸クロライドと、アミ
ノカルボン酸又はアミノスルホン酸とを、アルカリ物質
の存在下に反応させて得られるN−長鎖アシルアミノカ
ルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤を含有する
ことを特徴とする洗浄剤組成物。 - 【請求項11】 N−長鎖アシルアミノカルボン酸又
はアミノスルホン酸型界面活性剤の長鎖アシル基の総炭
素数が8〜24である請求項10記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項12】 N−長鎖アシルアミノカルボン酸又
はアミノスルホン酸型界面活性剤がN−長鎖アシルグリ
シン、N−長鎖アシルグルタミン酸、N−長鎖アシルア
スパラギン酸、N−長鎖アシルサルコシン、N−長鎖ア
シル−β−アラニン、N−長鎖アシル−N−メチル−β
−アラニン、N−長鎖アシルタウリン及びこれらのアル
カリ金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩及
び塩基性アミノ酸塩から選ばれる少なくとも1種である
請求項10又は11記載の洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9064891A JPH04321656A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤の製造方法及び該活性剤を含有する洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9064891A JPH04321656A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤の製造方法及び該活性剤を含有する洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04321656A true JPH04321656A (ja) | 1992-11-11 |
Family
ID=14004334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9064891A Pending JPH04321656A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | N−長鎖アシルアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸型界面活性剤の製造方法及び該活性剤を含有する洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04321656A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995007882A1 (en) * | 1993-09-14 | 1995-03-23 | The Procter & Gamble Company | Synthesis of amido acids from carboxylic acid esters and amino acid salts |
JPH07173488A (ja) * | 1993-12-21 | 1995-07-11 | Ajinomoto Co Inc | 洗浄剤組成物 |
US5646317A (en) * | 1993-10-25 | 1997-07-08 | Kao Corporation | Processes for the preparation of N-(long-chain acyl)amino acid and salt thereof, and intermediate amidonitrile and process for the preparation thereof |
WO2005032509A1 (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-14 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | 洗浄剤組成物 |
JP2015212256A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-26 | 日油株式会社 | 脂肪酸クロライドの製造方法および脂肪酸クロライド |
JP2015212257A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-26 | 日油株式会社 | 脂肪酸クロライドの製造方法および脂肪酸クロライド |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP9064891A patent/JPH04321656A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995007882A1 (en) * | 1993-09-14 | 1995-03-23 | The Procter & Gamble Company | Synthesis of amido acids from carboxylic acid esters and amino acid salts |
US5646317A (en) * | 1993-10-25 | 1997-07-08 | Kao Corporation | Processes for the preparation of N-(long-chain acyl)amino acid and salt thereof, and intermediate amidonitrile and process for the preparation thereof |
JPH07173488A (ja) * | 1993-12-21 | 1995-07-11 | Ajinomoto Co Inc | 洗浄剤組成物 |
KR100346315B1 (ko) * | 1993-12-21 | 2002-11-29 | 아지노모토 가부시키가이샤 | 세정제조성물 |
WO2005032509A1 (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-14 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | 洗浄剤組成物 |
JPWO2005032509A1 (ja) * | 2003-10-02 | 2007-11-15 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 洗浄剤組成物 |
JP4716501B2 (ja) * | 2003-10-02 | 2011-07-06 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 洗浄剤組成物 |
US8425889B2 (en) | 2003-10-02 | 2013-04-23 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Cleansing composition |
JP2015212256A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-26 | 日油株式会社 | 脂肪酸クロライドの製造方法および脂肪酸クロライド |
JP2015212257A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-26 | 日油株式会社 | 脂肪酸クロライドの製造方法および脂肪酸クロライド |
CN106170471A (zh) * | 2014-04-14 | 2016-11-30 | 日油株式会社 | 脂肪酰氯的制造方法和脂肪酰氯 |
EP3133057A4 (en) * | 2014-04-14 | 2017-08-30 | NOF Corporation | Production method fatty acid chloride and fatty acid chloride |
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