JPH04316558A - ε−カプロラクタムの製造方法 - Google Patents
ε−カプロラクタムの製造方法Info
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- JPH04316558A JPH04316558A JP3085401A JP8540191A JPH04316558A JP H04316558 A JPH04316558 A JP H04316558A JP 3085401 A JP3085401 A JP 3085401A JP 8540191 A JP8540191 A JP 8540191A JP H04316558 A JPH04316558 A JP H04316558A
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- reaction
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- caprolactam
- silica
- tantalum
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/16—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
- B01J23/20—Vanadium, niobium or tantalum
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D201/00—Preparation, separation, purification or stabilisation of unsubstituted lactams
- C07D201/02—Preparation of lactams
- C07D201/04—Preparation of lactams from or via oximes by Beckmann rearrangement
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はε−カプロラクタムの製
造方法に関する。詳しくは、気相中でシクロヘキサノン
オキシムをベックマン転位反応を行うことによりε−カ
プロラクタムを効率よく製造する方法に関する。
造方法に関する。詳しくは、気相中でシクロヘキサノン
オキシムをベックマン転位反応を行うことによりε−カ
プロラクタムを効率よく製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ε−カプロラクタムは、通常、シクロヘ
キサノンオキシムのベックマン転位反応により製造され
る。かかるベックマン転位反応は、現在、工業的には濃
硫酸または発煙硫酸のような強酸を用いた液相反応が採
用されている。しかしながら、かかる方法では、ε−カ
プロラクタムの分離のために、通常、硫酸をアンモニア
で中和する必要があり、多量の硫安が副生する等の問題
がある。
キサノンオキシムのベックマン転位反応により製造され
る。かかるベックマン転位反応は、現在、工業的には濃
硫酸または発煙硫酸のような強酸を用いた液相反応が採
用されている。しかしながら、かかる方法では、ε−カ
プロラクタムの分離のために、通常、硫酸をアンモニア
で中和する必要があり、多量の硫安が副生する等の問題
がある。
【0003】そこで、硫酸を使用しないベックマン転位
反応に関し、種々の検討が行なわれてきた。その有力な
方法として、気相で固体酸触媒の存在下で、ベックマン
転位反応を行う方法が考えられる。固体酸触媒としては
、例えば、シリカ−アルミナ触媒(英国特許No. 8
81,927)、固体リン酸触媒(英国特許No. 8
81,276)、チタニア−ボリア触媒(特公昭46−
12125)、ホウ素系触媒(独国特許No. 109
20、“Applied Catalysis”vo
l.29,p−107(1987年))、含水酸化ニオ
ブ触媒(特開昭60−44039)、高シリカ型ゼオラ
イト触媒(“触媒”vol.31,No. 2,p−1
36)1989年))等が提案されている。
反応に関し、種々の検討が行なわれてきた。その有力な
方法として、気相で固体酸触媒の存在下で、ベックマン
転位反応を行う方法が考えられる。固体酸触媒としては
、例えば、シリカ−アルミナ触媒(英国特許No. 8
81,927)、固体リン酸触媒(英国特許No. 8
81,276)、チタニア−ボリア触媒(特公昭46−
12125)、ホウ素系触媒(独国特許No. 109
20、“Applied Catalysis”vo
l.29,p−107(1987年))、含水酸化ニオ
ブ触媒(特開昭60−44039)、高シリカ型ゼオラ
イト触媒(“触媒”vol.31,No. 2,p−1
36)1989年))等が提案されている。
【0004】また、本発明者等も、含水酸化タンタルが
ベックマン転位反応の優れた固体酸触媒として利用でき
ることを見い出している(特開昭63−51945)。
ベックマン転位反応の優れた固体酸触媒として利用でき
ることを見い出している(特開昭63−51945)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の固体酸触媒を用いた気相でベックマン転位反応を行う
方法では、熱分解、重合等の副反応が起こりやすく、ア
ミン類、アミド類、シアン類及びタール状高沸点物等の
副生物の分離も煩雑となり、充分な収率でε−カプロラ
クタムが得られにくい。また、触媒成分の経時的な揮散
等の原因による活性低下が著しいという問題もあった。
の固体酸触媒を用いた気相でベックマン転位反応を行う
方法では、熱分解、重合等の副反応が起こりやすく、ア
ミン類、アミド類、シアン類及びタール状高沸点物等の
副生物の分離も煩雑となり、充分な収率でε−カプロラ
クタムが得られにくい。また、触媒成分の経時的な揮散
等の原因による活性低下が著しいという問題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、意外なことにタン
タルを特定の方法により特定のシリカに担持させたもの
を触媒として、オキシムを気相においてベックマン転位
反応を行った場合に、極めて高選択率でε−カプロラク
タムが得られることを見出し、本発明に到達した。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、意外なことにタン
タルを特定の方法により特定のシリカに担持させたもの
を触媒として、オキシムを気相においてベックマン転位
反応を行った場合に、極めて高選択率でε−カプロラク
タムが得られることを見出し、本発明に到達した。
【0007】即ち、本発明の要旨は、タンタルを含有す
る担体担持触媒の存在下に、気相中でシクロヘキサノン
オキシムをベックマン転位反応を行うことによりε−カ
プロラクタムを製造する方法において、担体担持触媒が
、直径40〜150,000Åの全細孔容量に対し直径
40〜2000Åの細孔の細孔容量が80%以上である
シリカ担体に、タンタルアルコキシド接触処理して調製
されたものであることを特徴とするε−カプロラクタム
の製造方法に存する。
る担体担持触媒の存在下に、気相中でシクロヘキサノン
オキシムをベックマン転位反応を行うことによりε−カ
プロラクタムを製造する方法において、担体担持触媒が
、直径40〜150,000Åの全細孔容量に対し直径
40〜2000Åの細孔の細孔容量が80%以上である
シリカ担体に、タンタルアルコキシド接触処理して調製
されたものであることを特徴とするε−カプロラクタム
の製造方法に存する。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明で使用する固体触媒の担体はシリカであり、特に一
定の構造を有するシリカである。即ち、使用すべきシリ
カは、水銀圧入法により細孔径分布を測定した場合、直
径40〜150,000Åの全細孔容量が、通常0.1
〜5cc/g、好ましくは0.2〜3cc/gであって
、その全細孔容量に対し、直径40〜2000Åの微細
な細孔の細孔容量が80%以上、好ましくは90%以上
のものである。この絶対量としては、通常0.1〜5c
c/g、好ましくは0.2〜3cc/gであればよい。 また、該細孔径分布において、直径100〜600Åの
範囲で分布のピークを有するものが好ましい。
発明で使用する固体触媒の担体はシリカであり、特に一
定の構造を有するシリカである。即ち、使用すべきシリ
カは、水銀圧入法により細孔径分布を測定した場合、直
径40〜150,000Åの全細孔容量が、通常0.1
〜5cc/g、好ましくは0.2〜3cc/gであって
、その全細孔容量に対し、直径40〜2000Åの微細
な細孔の細孔容量が80%以上、好ましくは90%以上
のものである。この絶対量としては、通常0.1〜5c
c/g、好ましくは0.2〜3cc/gであればよい。 また、該細孔径分布において、直径100〜600Åの
範囲で分布のピークを有するものが好ましい。
【0009】かかる構造を有するシリカは、種々の公知
の方法により制御して調製してもよいが、目的とする細
孔径分布を有する市販品を適宜選択してそのまま使用し
てもよい。また、アルミニウム、ホウ素、アルカリ金属
、アルカリ土類金属等の不純物は、通常のシリカの市販
品中に混入している程度であれば何ら問題はない。以上
の特定のシリカにタンタルを担持させる方法としては、
タンタルアルコキシドで該シリカを接触処理することが
重要である。ここで、タンタルアルコキシドとは一般式
Ta(OR)5 で表されるが、Rは通常、炭素数1〜
8のアルキル基及び/またはアルケニル基の1種以上を
示し、特に、Rがエチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル基が好ましい。
の方法により制御して調製してもよいが、目的とする細
孔径分布を有する市販品を適宜選択してそのまま使用し
てもよい。また、アルミニウム、ホウ素、アルカリ金属
、アルカリ土類金属等の不純物は、通常のシリカの市販
品中に混入している程度であれば何ら問題はない。以上
の特定のシリカにタンタルを担持させる方法としては、
タンタルアルコキシドで該シリカを接触処理することが
重要である。ここで、タンタルアルコキシドとは一般式
Ta(OR)5 で表されるが、Rは通常、炭素数1〜
8のアルキル基及び/またはアルケニル基の1種以上を
示し、特に、Rがエチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル基が好ましい。
【0010】具体的な接触処理方法としては、タンタル
アルコキシドのヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼ
ン等の溶液中に、充分に乾燥させたシリカを添加した後
、常圧下、室温または加温して静置しておく方法、また
は、常圧下、室温〜500℃、好ましくは100〜40
0℃の条件下でシリカにタンタルアルコキシドの蒸気を
接触処理する方法等が採用される。該処理により、タン
タルは酸化物として担持されるものと推定され、その担
持量は、酸化物(Ta2 O5 )として、全体量(T
a2 O5 +シリカ)の通常1〜30重量%、好まし
くは3〜20重量%である。また、このようにして得ら
れた触媒は、反応の規模、方式等により適宜の粒径及び
型状に成型、整粒される。
アルコキシドのヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼ
ン等の溶液中に、充分に乾燥させたシリカを添加した後
、常圧下、室温または加温して静置しておく方法、また
は、常圧下、室温〜500℃、好ましくは100〜40
0℃の条件下でシリカにタンタルアルコキシドの蒸気を
接触処理する方法等が採用される。該処理により、タン
タルは酸化物として担持されるものと推定され、その担
持量は、酸化物(Ta2 O5 )として、全体量(T
a2 O5 +シリカ)の通常1〜30重量%、好まし
くは3〜20重量%である。また、このようにして得ら
れた触媒は、反応の規模、方式等により適宜の粒径及び
型状に成型、整粒される。
【0011】本発明の方法は、上述の触媒を使用して、
シクロヘキサノンオキシムを気相接触によりベックマン
転位反応させることによりε−カプロラクタムを製造す
るものである。反応原料のシクロヘキサノンオキシムの
純度は特に高い必要はなく、硫酸法で現在、工業的に用
いられているものであればよい。
シクロヘキサノンオキシムを気相接触によりベックマン
転位反応させることによりε−カプロラクタムを製造す
るものである。反応原料のシクロヘキサノンオキシムの
純度は特に高い必要はなく、硫酸法で現在、工業的に用
いられているものであればよい。
【0012】反応は、固定床方式、流動床方式等の反応
器を用いて実施される。シクロヘキサノンオキシムの反
応器の導入方法は、それ単独でもよいが、通常、キャリ
ヤーガスとともに導入される。キャリヤーガスとしては
、ベックマン転位反応に不活性なガス、例えば、一般に
は、窒素、ヘリウム、アルゴン、場合によっては、水素
、二酸化炭素、水蒸気等であり、これらは単独あるいは
混合のガスとして用いられる。更に、シクロヘキサノン
オキシムをベンゼン、トルエン等の反応に不活性な溶媒
に溶解して供給することもできる。キャリヤーガスを用
いる場合シクロヘキサノンオキシム蒸気の濃度は、反応
条件によって適宜選択されるが、通常0.5〜40容量
%、好ましくは2〜20容量%である。
器を用いて実施される。シクロヘキサノンオキシムの反
応器の導入方法は、それ単独でもよいが、通常、キャリ
ヤーガスとともに導入される。キャリヤーガスとしては
、ベックマン転位反応に不活性なガス、例えば、一般に
は、窒素、ヘリウム、アルゴン、場合によっては、水素
、二酸化炭素、水蒸気等であり、これらは単独あるいは
混合のガスとして用いられる。更に、シクロヘキサノン
オキシムをベンゼン、トルエン等の反応に不活性な溶媒
に溶解して供給することもできる。キャリヤーガスを用
いる場合シクロヘキサノンオキシム蒸気の濃度は、反応
条件によって適宜選択されるが、通常0.5〜40容量
%、好ましくは2〜20容量%である。
【0013】反応温度は、通常170〜400℃、好ま
しくは250〜380℃である。また、反応系は通常大
気圧下で実施されるが、低度の加圧下又は減圧下でも行
うことができる。更に、気相反応におけるガス空間速度
SVは、通常100〜20,000hr−1、好ましく
は1000〜10,000hr−1の範囲であるが、シ
クロヘキサノンオキシム蒸気と触媒の接触時間が、通常
0.01〜3秒、好ましくは0.1〜2秒の範囲におい
て実施される。
しくは250〜380℃である。また、反応系は通常大
気圧下で実施されるが、低度の加圧下又は減圧下でも行
うことができる。更に、気相反応におけるガス空間速度
SVは、通常100〜20,000hr−1、好ましく
は1000〜10,000hr−1の範囲であるが、シ
クロヘキサノンオキシム蒸気と触媒の接触時間が、通常
0.01〜3秒、好ましくは0.1〜2秒の範囲におい
て実施される。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施
例に限定されるものではない。なお、以下の実施例にお
いては、シクロヘキサノンオキシムを「オキシム」、ε
−カプロラクタムを「ラクタム」と各々略記する。 シリカ担体の物性 実施例で用いたシリカ担体A〜Fは全て市販品(富士デ
ィビィソン化学社製)を用いた。表1にシリカ担体A〜
Fの物性を示す。
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施
例に限定されるものではない。なお、以下の実施例にお
いては、シクロヘキサノンオキシムを「オキシム」、ε
−カプロラクタムを「ラクタム」と各々略記する。 シリカ担体の物性 実施例で用いたシリカ担体A〜Fは全て市販品(富士デ
ィビィソン化学社製)を用いた。表1にシリカ担体A〜
Fの物性を示す。
【0015】
【表1】
実施例1
表1に示したシリカ担体Aを粉砕し、16〜28メッシ
ュ(0.59〜0.99mm)にふるい分けしたものを
、100℃で2時間、排気した。このうち10mlを、
タンタルペンタn−ブトキシド1重量%ヘキサン溶液1
00ml中に添加し、室温で15時間静置した。次に、
ろ過して溶液を除去し、ヘキサンで洗浄し、90℃で5
時間減圧乾燥した。更に、窒素気流中で300℃、2時
間、次いで、乾燥空気流中で300℃、2時間、加熱処
理して白色のタンタル担持触媒を得た。元素分析の結果
、タンタルの担持量は、Ta2 O5 として4.3重
量%であった。
ュ(0.59〜0.99mm)にふるい分けしたものを
、100℃で2時間、排気した。このうち10mlを、
タンタルペンタn−ブトキシド1重量%ヘキサン溶液1
00ml中に添加し、室温で15時間静置した。次に、
ろ過して溶液を除去し、ヘキサンで洗浄し、90℃で5
時間減圧乾燥した。更に、窒素気流中で300℃、2時
間、次いで、乾燥空気流中で300℃、2時間、加熱処
理して白色のタンタル担持触媒を得た。元素分析の結果
、タンタルの担持量は、Ta2 O5 として4.3重
量%であった。
【0016】以上のように調製した触媒0.5mlを反
応管に充てんし、反応温度300℃、空間速度SVを4
800hr−1とし、容量比でオキシム/ベンゼン/N
2 =4/42/54の反応ガスを導入し、ベックマン
転位反応を行った。反応生成物は冷却されたメタノール
中に捕集し、ガスクロマトグラフィーにより分析した。 その結果を表2に示す。また、10時間の反応終了後、
反応管より抜き出された触媒は白色のままであり、カー
ボンの付着は認められなかった。 実施例2〜4、比較例1〜2 実施例1のシリカ担体Aの代わりに表1に示したシリカ
担体B〜Fを用いた以外は、実施例1と同様に触媒を調
製し、同様に反応を行なった結果を表2に示す。実施例
2〜4では反応終了後の触媒へのカーボンの付着は認め
られず、また、反応時間が経過してもオキシム変換率、
ラクタム選択率は共に維持されていた。
応管に充てんし、反応温度300℃、空間速度SVを4
800hr−1とし、容量比でオキシム/ベンゼン/N
2 =4/42/54の反応ガスを導入し、ベックマン
転位反応を行った。反応生成物は冷却されたメタノール
中に捕集し、ガスクロマトグラフィーにより分析した。 その結果を表2に示す。また、10時間の反応終了後、
反応管より抜き出された触媒は白色のままであり、カー
ボンの付着は認められなかった。 実施例2〜4、比較例1〜2 実施例1のシリカ担体Aの代わりに表1に示したシリカ
担体B〜Fを用いた以外は、実施例1と同様に触媒を調
製し、同様に反応を行なった結果を表2に示す。実施例
2〜4では反応終了後の触媒へのカーボンの付着は認め
られず、また、反応時間が経過してもオキシム変換率、
ラクタム選択率は共に維持されていた。
【0017】
【表2】
実施例5〜9
実施例1の触媒を用いて、表3に示す反応条件で反応を
行った。反応開始1時間経過後の反応成績を同表3に示
す。なお、実施例9はベンゼンの代わりにトルエンを使
用したので、表3のベンゼンの部分の値はトルエンの量
を示す。 実施例10 実施例1においてタンタルペンタn−ブトキシドの代わ
りにタンタルペンタエトキシドを用いた以外は、実施例
1と同様に触媒を調製し、同様に反応を行なった。反応
開始1時間経過後の反応成績を表3に示す。
行った。反応開始1時間経過後の反応成績を同表3に示
す。なお、実施例9はベンゼンの代わりにトルエンを使
用したので、表3のベンゼンの部分の値はトルエンの量
を示す。 実施例10 実施例1においてタンタルペンタn−ブトキシドの代わ
りにタンタルペンタエトキシドを用いた以外は、実施例
1と同様に触媒を調製し、同様に反応を行なった。反応
開始1時間経過後の反応成績を表3に示す。
【0018】
【表3】
実施例11〜13
実施例1のタンタルペンタn−ブトキシドの濃度または
シリカの処理温度を表3のように変更した以外は、実施
例1と同様に触媒を調製し、同様に反応を行なった。反
応開始1時間経過後の反応成績を表4に示す。 実施例14 表1に示したシリカ担体Aを粉砕し、16〜28メッシ
ュにふるい分けしたもの5mlを、300℃で2時間、
排気した。次に、これに、100℃、常圧で、乾燥空気
とともにタンタルペンタエトキシドの蒸気を5時間流通
させ、更に、300℃で2時間排気した後、乾燥空気流
通下、300℃で2時間加熱処理した。
シリカの処理温度を表3のように変更した以外は、実施
例1と同様に触媒を調製し、同様に反応を行なった。反
応開始1時間経過後の反応成績を表4に示す。 実施例14 表1に示したシリカ担体Aを粉砕し、16〜28メッシ
ュにふるい分けしたもの5mlを、300℃で2時間、
排気した。次に、これに、100℃、常圧で、乾燥空気
とともにタンタルペンタエトキシドの蒸気を5時間流通
させ、更に、300℃で2時間排気した後、乾燥空気流
通下、300℃で2時間加熱処理した。
【0019】以上のように調製した触媒を用いて、実施
例1と同様の条件で反応を行った。反応開始経過後の反
応成績を表4に示す。 比較例3 実施例1におけるタンタルペンタn−ブトキシドヘキサ
ン溶液の代わりに5塩化タンタル1重量%の1N塩酸水
溶液でシリカ担体を処理し、また、ヘキサンの代わりに
水で洗浄した以外は、実施例1と同様に触媒を調製し、
同様に反応を行なった。反応開始1時間経過後の反応成
績を表4に示す。
例1と同様の条件で反応を行った。反応開始経過後の反
応成績を表4に示す。 比較例3 実施例1におけるタンタルペンタn−ブトキシドヘキサ
ン溶液の代わりに5塩化タンタル1重量%の1N塩酸水
溶液でシリカ担体を処理し、また、ヘキサンの代わりに
水で洗浄した以外は、実施例1と同様に触媒を調製し、
同様に反応を行なった。反応開始1時間経過後の反応成
績を表4に示す。
【0020】
【表4】
比較例4〜7
実施例1のシリカの代わりに表5に示した担体を用いた
以外は、実施例1と同様に触媒を調製し、同様に反応を
行なった。反応開始1時間の反応成績を表5に示す。
以外は、実施例1と同様に触媒を調製し、同様に反応を
行なった。反応開始1時間の反応成績を表5に示す。
【0021】
【表5】
比較例8
5塩化タンタル10重量%無水エタノール液250ml
に、2N水酸化カリウムのエタノール溶液250mlを
少量づつ滴下後、1日静置した。得られた沈澱物は遠心
分離で回収後、1N塩酸水溶液1リットルを加えて分散
させ、該液を加熱沸とうさせて1時間保持し、その後、
室温まで冷却した後に遠心分離した。次に、1N塩酸水
溶液での同じ処理を繰り返し、次に、1N塩酸水溶液を
脱イオン水に代えて同様の処理を3回行った。得られた
沈澱物を120℃で6時間減圧乾燥後、乾燥空気流通下
で300℃で2時間加熱処理した。
に、2N水酸化カリウムのエタノール溶液250mlを
少量づつ滴下後、1日静置した。得られた沈澱物は遠心
分離で回収後、1N塩酸水溶液1リットルを加えて分散
させ、該液を加熱沸とうさせて1時間保持し、その後、
室温まで冷却した後に遠心分離した。次に、1N塩酸水
溶液での同じ処理を繰り返し、次に、1N塩酸水溶液を
脱イオン水に代えて同様の処理を3回行った。得られた
沈澱物を120℃で6時間減圧乾燥後、乾燥空気流通下
で300℃で2時間加熱処理した。
【0022】以上の方法で得られた含水酸化タンタルを
触媒として、実施例1と同様の反応条件で反応を行った
。反応成績を表6に示す。 比較例9 含水酸化ニオブ(CBMMインターナショナル社製AD
−382)を乾燥空気流通下で300℃で2時間加熱処
理したものを触媒として、実施例1と同様の反応条件で
反応を行った。反応成績を表6に示す。 比較例10 酸型モルデナイトゼオライト(触媒学会参照触媒JRC
−ZHM20)を触媒として、実施例1と同様の反応条
件で反応を行った。反応成績を表6に示す。 比較例11 アルミナ担体(触媒学会参照触媒JRC−ALO−1)
に、200℃、常圧下で乾燥空気と共にトリエトキシボ
ランの蒸気を5時間流通させ、300℃で2時間排気処
理した後、更に300℃で乾燥空気流で2時間熱処理し
た。
触媒として、実施例1と同様の反応条件で反応を行った
。反応成績を表6に示す。 比較例9 含水酸化ニオブ(CBMMインターナショナル社製AD
−382)を乾燥空気流通下で300℃で2時間加熱処
理したものを触媒として、実施例1と同様の反応条件で
反応を行った。反応成績を表6に示す。 比較例10 酸型モルデナイトゼオライト(触媒学会参照触媒JRC
−ZHM20)を触媒として、実施例1と同様の反応条
件で反応を行った。反応成績を表6に示す。 比較例11 アルミナ担体(触媒学会参照触媒JRC−ALO−1)
に、200℃、常圧下で乾燥空気と共にトリエトキシボ
ランの蒸気を5時間流通させ、300℃で2時間排気処
理した後、更に300℃で乾燥空気流で2時間熱処理し
た。
【0023】以上の方法で得られた白色のホウ素のアル
ミナ担持触媒(ホウ素担持率はB2 O3 として26
.5重量%)を用いて、実施例1と同様の反応条件で反
応を行った。反応成績を表6に示す。また、10時間の
反応終了後、反応管より抜き出された触媒は黒色に着色
し、カーボンの付着が認められた。
ミナ担持触媒(ホウ素担持率はB2 O3 として26
.5重量%)を用いて、実施例1と同様の反応条件で反
応を行った。反応成績を表6に示す。また、10時間の
反応終了後、反応管より抜き出された触媒は黒色に着色
し、カーボンの付着が認められた。
【0024】
【表6】
【0025】
【発明の効果】本発明の気相でのベックマン転位反応に
よる方法により、硫安の副生がなく、かつ高選択率で目
的とするε−カプロラクタムを製造することができる。
よる方法により、硫安の副生がなく、かつ高選択率で目
的とするε−カプロラクタムを製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 タンタルを含有する担体担持触媒の存
在下に、気相中でシクロヘキサノンオキシムをベックマ
ン転位反応を行うことによりε−カプロラクタムを製造
する方法において、担体担持触媒が、直径40〜150
,000Åの細孔の全細孔容量に対し直径40〜200
0Åの細孔の細孔容量が80%以上であるシリカ担体に
、タンタルアルコキシドを接触処理して調製されたもの
であることを特徴とするε−カプロラクタムの製造方法
。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3085401A JPH04316558A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ε−カプロラクタムの製造方法 |
DE69215263T DE69215263T2 (de) | 1991-04-17 | 1992-04-15 | Verfahren zur Herstellung eines Lactams |
EP92106558A EP0509493B1 (en) | 1991-04-17 | 1992-04-15 | Method for producing a lactam |
US07/870,316 US5227482A (en) | 1991-04-17 | 1992-04-17 | Method for producing a lactam |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3085401A JPH04316558A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ε−カプロラクタムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04316558A true JPH04316558A (ja) | 1992-11-06 |
Family
ID=13857765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3085401A Pending JPH04316558A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ε−カプロラクタムの製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5227482A (ja) |
EP (1) | EP0509493B1 (ja) |
JP (1) | JPH04316558A (ja) |
DE (1) | DE69215263T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100355342B1 (ko) * | 1999-09-21 | 2002-10-12 | 한국과학기술연구원 | 층상 실리카와 금속산화물로 이루어진 세공성 촉매 및 이를 이용한 ε-카프로락탐의 제조방법 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4411234A1 (de) * | 1994-03-31 | 1995-10-05 | Bayer Ag | Nioboxid-Hydrat- und Tantaloxid-Hydrat-Katalysatoren, ihre Herstellung und ein Verfahren zur Herstellung von N-alkylierten Anilinen mit diesen Katalysatoren |
WO2000039084A1 (en) * | 1998-12-25 | 2000-07-06 | Mitsubishi Chemical Corporation | OXIDE CATALYSTS AND PROCESS FOR PRODUCING ε-CAPROLACTAM BY USING THE SAME |
US7022844B2 (en) | 2002-09-21 | 2006-04-04 | Honeywell International Inc. | Amide-based compounds, production, recovery, purification and uses thereof |
KR100503512B1 (ko) * | 2002-11-15 | 2005-07-25 | 주식회사 카프로 | 금속 이온이 담지된 세공성 촉매, 이의 제조방법 및 이를이용한 ε-카프로락탐의 제조방법 |
KR100603959B1 (ko) | 2004-08-24 | 2006-07-25 | 한국과학기술연구원 | 금속 산화물 함유 케냐이트 촉매, 이의 제조 방법 및 이를사용하는 ε-카프로락탐의 제조 방법 |
MX2023008878A (es) * | 2021-01-29 | 2023-09-06 | Ecovyst Catalyst Tech Llc | Método para fabricar un catalizador de tantalio soportado. |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB881927A (en) * | 1959-06-16 | 1961-11-08 | British Petroleum Co | Improvements in or relating to the production of amides and lactams |
JPS6044039A (ja) * | 1983-08-17 | 1985-03-08 | シ−ビ−エムエム・インタ−ナシヨナル・リミタ−ダ | 含水酸化ニオブ固体酸触媒 |
JPS62281856A (ja) * | 1986-02-27 | 1987-12-07 | Sumitomo Chem Co Ltd | ε−カプロラクタムの製造法 |
JP2573597B2 (ja) * | 1986-04-10 | 1997-01-22 | 三菱化学株式会社 | 固体酸触媒及びその製法 |
JPS6354358A (ja) * | 1986-04-21 | 1988-03-08 | Sumitomo Chem Co Ltd | ε−カプロラクタムの製法 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP3085401A patent/JPH04316558A/ja active Pending
-
1992
- 1992-04-15 EP EP92106558A patent/EP0509493B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-04-15 DE DE69215263T patent/DE69215263T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-04-17 US US07/870,316 patent/US5227482A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100355342B1 (ko) * | 1999-09-21 | 2002-10-12 | 한국과학기술연구원 | 층상 실리카와 금속산화물로 이루어진 세공성 촉매 및 이를 이용한 ε-카프로락탐의 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69215263D1 (de) | 1997-01-02 |
EP0509493A1 (en) | 1992-10-21 |
US5227482A (en) | 1993-07-13 |
DE69215263T2 (de) | 1997-03-13 |
EP0509493B1 (en) | 1996-11-20 |
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