JPH0430612Y2 - - Google Patents
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- JPH0430612Y2 JPH0430612Y2 JP1986093750U JP9375086U JPH0430612Y2 JP H0430612 Y2 JPH0430612 Y2 JP H0430612Y2 JP 1986093750 U JP1986093750 U JP 1986093750U JP 9375086 U JP9375086 U JP 9375086U JP H0430612 Y2 JPH0430612 Y2 JP H0430612Y2
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- Japan
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- sheet
- resin layer
- release paper
- layer
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は支持リード付剥離除去シートに係り、
特に剥離紙に設けられる背割り構造の改良に関す
る。
特に剥離紙に設けられる背割り構造の改良に関す
る。
一般に、大形の上シートの裏面に粘着層を形成
し、この粘着層に剥離紙を被着して形成されるラ
ベル等においては、剥離紙を剥し易くするため
に、剥離紙に背割りを入れて剥離紙を二分割する
方法が採られている。
し、この粘着層に剥離紙を被着して形成されるラ
ベル等においては、剥離紙を剥し易くするため
に、剥離紙に背割りを入れて剥離紙を二分割する
方法が採られている。
ところで従来、剥離紙に背割りを入れる方法と
しては、上シートの粘着層に剥離紙を被着したま
まで剥離紙にスリツトを入れる方法を採つてい
る。
しては、上シートの粘着層に剥離紙を被着したま
まで剥離紙にスリツトを入れる方法を採つてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように、上シートの粘着層に被着した剥離
紙にスリツトを入れる従来の背割り形成方法で
は、剥離紙のみに正確にスリツトを入れることは
極めて困難であり、切込み量が少な過ぎて完全な
背割りが形成されなかつたり、あるいは切込み量
が多過ぎて上シートの裏面の切込みが入つてしま
うという問題がある。上シートの裏面に切込みが
入つた場合でも、上シートが比較的厚手の紙製で
ある場合に、裏面の切込みが表面側に露見するこ
とがないため特に問題はないが、上シートが透明
なプラスチツクフイルム製である場合には、裏面
の切込みが表面側に直接傷として露見するため、
大きな問題となる。
紙にスリツトを入れる従来の背割り形成方法で
は、剥離紙のみに正確にスリツトを入れることは
極めて困難であり、切込み量が少な過ぎて完全な
背割りが形成されなかつたり、あるいは切込み量
が多過ぎて上シートの裏面の切込みが入つてしま
うという問題がある。上シートの裏面に切込みが
入つた場合でも、上シートが比較的厚手の紙製で
ある場合に、裏面の切込みが表面側に露見するこ
とがないため特に問題はないが、上シートが透明
なプラスチツクフイルム製である場合には、裏面
の切込みが表面側に直接傷として露見するため、
大きな問題となる。
このような問題は、溶融状態で配されて固化さ
れる熱可塑性樹脂に対して剥離可能なシートにつ
いても生じる。
れる熱可塑性樹脂に対して剥離可能なシートにつ
いても生じる。
本考案はかかる現況に鑑みなされたもので、剥
離除去シートのみに確実に背割りを入れることが
でき、しかも背割り加工が極めて容易な支持リー
ド付剥離除去シートを提供することを目的とす
る。
離除去シートのみに確実に背割りを入れることが
でき、しかも背割り加工が極めて容易な支持リー
ド付剥離除去シートを提供することを目的とす
る。
本考案は、剥離紙の裏面側に、溶融状態の熱可
塑性の樹脂層を介して支持シートを該樹脂層とは
剥離可能に積層し、前記支持シートの樹脂層との
対向面には、樹脂層と同種の熱可塑性樹脂からな
る表面処理層を設け、かつ前記剥離除去シート
に、その表面側から背割り用の切込みを入れたこ
とを特徴とする。
塑性の樹脂層を介して支持シートを該樹脂層とは
剥離可能に積層し、前記支持シートの樹脂層との
対向面には、樹脂層と同種の熱可塑性樹脂からな
る表面処理層を設け、かつ前記剥離除去シート
に、その表面側から背割り用の切込みを入れたこ
とを特徴とする。
本考案に係る支持リード付剥離除去シートにお
いては、剥離紙の裏面側に、溶融状態の熱可塑性
の樹脂層を介して支持シートを剥離可能に積層
し、かつ前記剥離除去シートに、その表面側から
背割り用の切込みを入れるようにしている。した
がつて、この支持リード付剥離除去シートを例え
ば裏面に粘着層を有するラベル用紙等の上シート
の前記粘着層に被着し、上シートおよび剥離除去
シートに抜加工を施した後に支持シートを剥離除
去するようにすれば、上シートの裏面に傷を付け
ることなく剥離紙に背割りを入れることが可能と
なる。
いては、剥離紙の裏面側に、溶融状態の熱可塑性
の樹脂層を介して支持シートを剥離可能に積層
し、かつ前記剥離除去シートに、その表面側から
背割り用の切込みを入れるようにしている。した
がつて、この支持リード付剥離除去シートを例え
ば裏面に粘着層を有するラベル用紙等の上シート
の前記粘着層に被着し、上シートおよび剥離除去
シートに抜加工を施した後に支持シートを剥離除
去するようにすれば、上シートの裏面に傷を付け
ることなく剥離紙に背割りを入れることが可能と
なる。
また、予め剥離紙に入れられる背割り用の切込
みは、樹脂層および支持シートの合計厚さ分の余
裕があり、しかも支持シートに多少傷が付いても
支持シートは後に除去されるものであつて特に問
題はないので、背割り加工が極めて容易である。
みは、樹脂層および支持シートの合計厚さ分の余
裕があり、しかも支持シートに多少傷が付いても
支持シートは後に除去されるものであつて特に問
題はないので、背割り加工が極めて容易である。
また、予め剥離紙に背割り用の切込みを入れて
おいても、支持シートにより連結状態が維持され
るので、予め切込みを入れておくことに伴なう不
都合は全くない。
おいても、支持シートにより連結状態が維持され
るので、予め切込みを入れておくことに伴なう不
都合は全くない。
以下、本考案の第1実施例を第1図ないし第6
図を参照して説明する。
図を参照して説明する。
第1図および第2図は本考案に係る支持リード
付剥離除去シートの一例を示すもので、この支持
リード付剥離除去シート1は、第1図および第2
図に示すように上面にシリコンが塗布された剥離
紙2と、この剥離紙2の下面側に溶融状態の熱可
塑性を有する樹脂層3を介して積層される例えば
紙製の支持シート4とから構成されており、支持
シート4の樹脂層3との対向面には、樹脂層3と
同種の熱可塑性樹脂からなる表面処理層5が設け
られている。そして剥離紙2と樹脂層3とは、後
に詳述するように疑似接着により結合され、した
がつて支持シート4、表面処理層5および樹脂層
3は、一体品として剥離紙2から剥離可能となつ
ている。
付剥離除去シートの一例を示すもので、この支持
リード付剥離除去シート1は、第1図および第2
図に示すように上面にシリコンが塗布された剥離
紙2と、この剥離紙2の下面側に溶融状態の熱可
塑性を有する樹脂層3を介して積層される例えば
紙製の支持シート4とから構成されており、支持
シート4の樹脂層3との対向面には、樹脂層3と
同種の熱可塑性樹脂からなる表面処理層5が設け
られている。そして剥離紙2と樹脂層3とは、後
に詳述するように疑似接着により結合され、した
がつて支持シート4、表面処理層5および樹脂層
3は、一体品として剥離紙2から剥離可能となつ
ている。
また、剥離紙2には、第1図および第2図に示
すようにラベル等の抜パターン6に合わせた長手
方向間隔で、背割り用の切込み7が表面側から多
数切込まれている。これら各切込み7は、第1図
および第2図に示すように前記樹脂層3の位置ま
で切込まれ、切込み寸法に多少のバラ付きが生じ
ても剥離紙2に確実に背割りが設けられるように
考慮されている。
すようにラベル等の抜パターン6に合わせた長手
方向間隔で、背割り用の切込み7が表面側から多
数切込まれている。これら各切込み7は、第1図
および第2図に示すように前記樹脂層3の位置ま
で切込まれ、切込み寸法に多少のバラ付きが生じ
ても剥離紙2に確実に背割りが設けられるように
考慮されている。
ところで疑似接着とは、前記樹脂層3の溶融時
の“濡れ”によつて剥離紙2に接合されている状
態をいい、その接着力は、樹脂層3として例えば
ポリエチレンを用いた場合には、ほぼ50mm幅のシ
ート試料につき180度剥離力として測定した際に
(剥離速度500mm/min、23℃、65°RH)約10〜
20g程度の値が得られるように設定されている。
の“濡れ”によつて剥離紙2に接合されている状
態をいい、その接着力は、樹脂層3として例えば
ポリエチレンを用いた場合には、ほぼ50mm幅のシ
ート試料につき180度剥離力として測定した際に
(剥離速度500mm/min、23℃、65°RH)約10〜
20g程度の値が得られるように設定されている。
前記樹脂層3は、後述する表面処理層5との関
係を満足すれば、通常の任意の熱可塑性製樹脂を
用いることができるが、コストおよび入手の容易
な点からポリエチレンあるいはポリプロピレンが
通常用いられる。
係を満足すれば、通常の任意の熱可塑性製樹脂を
用いることができるが、コストおよび入手の容易
な点からポリエチレンあるいはポリプロピレンが
通常用いられる。
一方、表面処理層5は、樹脂層3が溶融固化す
る際にこれと相溶して一体化する材料が形成され
ており、その材料選択の尺度は、樹脂層3および
表面処理層5を構成する各々の熱可塑性樹脂が、
融点、固化温度、流動性、比重等の物性並びに化
学的性質において互いに実質的に同一であるか否
かであるが、実用は、ポリエチレンーポリエチレ
ン、ポリプロピレン−ポリプロピレン等々基本的
な分子構造が樹脂層3と同一な同種の熱可塑性樹
脂から選択される。
る際にこれと相溶して一体化する材料が形成され
ており、その材料選択の尺度は、樹脂層3および
表面処理層5を構成する各々の熱可塑性樹脂が、
融点、固化温度、流動性、比重等の物性並びに化
学的性質において互いに実質的に同一であるか否
かであるが、実用は、ポリエチレンーポリエチレ
ン、ポリプロピレン−ポリプロピレン等々基本的
な分子構造が樹脂層3と同一な同種の熱可塑性樹
脂から選択される。
この表面処理層5は、例えばポリエチレンの場
合約320℃で行なわれるラミネート処理により支
持シート4に強固に一体化され、前記疑似接着よ
りも大幅に強い固着力が得られるようになつてい
る。
合約320℃で行なわれるラミネート処理により支
持シート4に強固に一体化され、前記疑似接着よ
りも大幅に強い固着力が得られるようになつてい
る。
次に、本実施例の作用について説明する。
支持リード付剥離除去シート1の製造に際して
は、まず支持シート4の表面に例えば320℃の加
工温度によりポリエチレンをラミネート処理して
表面処理層5を形成する。
は、まず支持シート4の表面に例えば320℃の加
工温度によりポリエチレンをラミネート処理して
表面処理層5を形成する。
次いで、剥離紙2の裏面と表面処理層5とを対
向させ、その間に例えば約280℃溶融したポリエ
チレンを熱間押出し等により連続的に供給し、加
圧積層した後に冷却する。これにより、剥離紙2
と樹脂層3とが疑似接着により結合される。
向させ、その間に例えば約280℃溶融したポリエ
チレンを熱間押出し等により連続的に供給し、加
圧積層した後に冷却する。これにより、剥離紙2
と樹脂層3とが疑似接着により結合される。
次いで、剥離紙2に、その上面側から背割り用
の切込み7を所定の長手方向間隔で順次入れ、支
持リード付剥離除去シート1を完成させる。
の切込み7を所定の長手方向間隔で順次入れ、支
持リード付剥離除去シート1を完成させる。
なお、切込み7のピツチ間隔は、常時一定値に
固定されているものではなく、第2図に示すよう
にラベル等の抜パターンの大きさおよび間隔に合
わせて適宜調節される。したがつて、この支持リ
ード付剥離除去シート1を用いて後述するラベル
等を製造した場合には、ラベルの一定位置、例え
ば中央部に常に背割りが位置することになる。
固定されているものではなく、第2図に示すよう
にラベル等の抜パターンの大きさおよび間隔に合
わせて適宜調節される。したがつて、この支持リ
ード付剥離除去シート1を用いて後述するラベル
等を製造した場合には、ラベルの一定位置、例え
ば中央部に常に背割りが位置することになる。
ところで、表面処理層5と支持シート4との結
合は、前述のようにラミネート処理であるので、
剥離紙2と樹脂層3との間の結合、および表面処
理層5と樹脂層3との間の結合、すなわち熱可塑
性樹脂の溶融時の“濡れ”による密着結合の場合
よりも大幅に強固な結合力が得られる。
合は、前述のようにラミネート処理であるので、
剥離紙2と樹脂層3との間の結合、および表面処
理層5と樹脂層3との間の結合、すなわち熱可塑
性樹脂の溶融時の“濡れ”による密着結合の場合
よりも大幅に強固な結合力が得られる。
また、表面処理層5と樹脂層3との結合は、前
述のように樹脂層3の溶融時の“濡れ”による密
着結合であるが、両層3,5は同種材料であるの
で、樹脂層3の溶融固化時に両層3,5間で相溶
が生じ、剥離紙2と樹脂層3との間の単純な疑似
装着に比較して遥かに強固な結合が得られる。こ
のため、支持シート4、表面処理層5および樹脂
層3は、常に一体品として剥離紙2から剥離させ
ることが可能となる。
述のように樹脂層3の溶融時の“濡れ”による密
着結合であるが、両層3,5は同種材料であるの
で、樹脂層3の溶融固化時に両層3,5間で相溶
が生じ、剥離紙2と樹脂層3との間の単純な疑似
装着に比較して遥かに強固な結合が得られる。こ
のため、支持シート4、表面処理層5および樹脂
層3は、常に一体品として剥離紙2から剥離させ
ることが可能となる。
このようにして支持リード付剥離除去シート1
が完成したならば、第3図に示すようにこれを裏
面に粘着層8を有するラベル用紙9の下面側に配
置し、粘着層8に剥離紙2を被着させる。
が完成したならば、第3図に示すようにこれを裏
面に粘着層8を有するラベル用紙9の下面側に配
置し、粘着層8に剥離紙2を被着させる。
次いで、第4図および第5図に示すように、ラ
ベル用紙9の上面側から図示しない上刃のみによ
り、樹脂層3位置までラベルの抜パターン6を入
れ、ラベル用紙9および剥離紙2の抜かす、すな
わち各抜パターン6の外側の部分を除去する。こ
の際、抜かす部分の剥離紙2は、樹脂層3に疑似
接着により結合されているのみであるので、容易
に除去できる。
ベル用紙9の上面側から図示しない上刃のみによ
り、樹脂層3位置までラベルの抜パターン6を入
れ、ラベル用紙9および剥離紙2の抜かす、すな
わち各抜パターン6の外側の部分を除去する。こ
の際、抜かす部分の剥離紙2は、樹脂層3に疑似
接着により結合されているのみであるので、容易
に除去できる。
また従来、ラベル用紙9および剥離紙2を完全
に抜加工する場合、上刃のみを用いる場合には切
込み深さにバラ付きが生じ、完全に抜加工できな
かつたり、あるいは上刃が剥離紙から突出し過ぎ
て受け板に衝接し、歯先が損傷するおそれがあつ
た。このため、従来はどうしても下刃が必要であ
つたが、上下の刃の寸法出しが容易でなく、大幅
なコスト高となつていた。
に抜加工する場合、上刃のみを用いる場合には切
込み深さにバラ付きが生じ、完全に抜加工できな
かつたり、あるいは上刃が剥離紙から突出し過ぎ
て受け板に衝接し、歯先が損傷するおそれがあつ
た。このため、従来はどうしても下刃が必要であ
つたが、上下の刃の寸法出しが容易でなく、大幅
なコスト高となつていた。
ところが本実施例の場合には、上刃による抜加
工の切込み深さのバラ付きを、樹脂層3、表面処
理層5および支持シート4の合計厚さで完全に吸
収でき、抜加工が不充分であつたり、あるいは上
刃が突き抜けて受け板に衝接するおそれがない。
このため、上刃のみにより容易に完全な抜加工を
行なうことができる。
工の切込み深さのバラ付きを、樹脂層3、表面処
理層5および支持シート4の合計厚さで完全に吸
収でき、抜加工が不充分であつたり、あるいは上
刃が突き抜けて受け板に衝接するおそれがない。
このため、上刃のみにより容易に完全な抜加工を
行なうことができる。
第6図は、抜加工後のラベル10の状態を示す
もので、各ラベル10は、その下面の剥離紙2と
樹脂層3との疑似接着により支持シート4上に固
着され、各ラベル10の剥離紙2の中央部には背
割り11が設けられている。そして各ラベル10
は、人力で樹脂層3から剥したり、あるいは第6
図に示すように支持シート4をローラ12等を介
し屈曲させて下方に引張ることにより、容易に樹
脂層3から剥離をさせることができる。
もので、各ラベル10は、その下面の剥離紙2と
樹脂層3との疑似接着により支持シート4上に固
着され、各ラベル10の剥離紙2の中央部には背
割り11が設けられている。そして各ラベル10
は、人力で樹脂層3から剥したり、あるいは第6
図に示すように支持シート4をローラ12等を介
し屈曲させて下方に引張ることにより、容易に樹
脂層3から剥離をさせることができる。
なお前記第1実施例では、背割り用の切込み7
を剥離紙2の長手方向に所要間隔で多数設ける場
合について説明したが、例えば剥離紙2の幅方向
中央部に長手方向に通して1本切込むようにして
もよい。
を剥離紙2の長手方向に所要間隔で多数設ける場
合について説明したが、例えば剥離紙2の幅方向
中央部に長手方向に通して1本切込むようにして
もよい。
また前記第1実施例では、支持シート4に表面
処理層5を設け、支持シート4を剥離紙2から剥
離させた際に、樹脂層3が必ず支持シート4側に
移行するようにした場合について説明したが、支
持シート4の材質を適当に選定したり、あるいは
コロナ放電等の適当な表面加工を施すことによ
り、表面処理層5を省略しても樹脂層3を支持シ
ート4側に確実に移行させることができる場合が
あり、この場合には表面処理層5を省略できる。
処理層5を設け、支持シート4を剥離紙2から剥
離させた際に、樹脂層3が必ず支持シート4側に
移行するようにした場合について説明したが、支
持シート4の材質を適当に選定したり、あるいは
コロナ放電等の適当な表面加工を施すことによ
り、表面処理層5を省略しても樹脂層3を支持シ
ート4側に確実に移行させることができる場合が
あり、この場合には表面処理層5を省略できる。
また、前述のように支持シート4の材質を適当
に選定する等の方法を採つたり、あるいは表面処
理層5を剥離紙2に設けるようにすることによ
り、樹脂層3を剥離紙2に移行させるようにする
こともできる。この場合、切込み7の切込み深さ
のバラ付きに対する余裕量が支持シート4の厚さ
のみとなるが、支持シート4として多少厚手の素
材を用いるようにすれば、前記バラ付きを充分吸
収でき、しかも支持シート4には切込み7による
切れ目が多少入つても特に問題はないので、この
方法でも充分実用に供し得る。しかも、この場合
には、樹脂層3により剥離紙2の裏面の防水性能
を向上させることができるという効果も得られ
る。
に選定する等の方法を採つたり、あるいは表面処
理層5を剥離紙2に設けるようにすることによ
り、樹脂層3を剥離紙2に移行させるようにする
こともできる。この場合、切込み7の切込み深さ
のバラ付きに対する余裕量が支持シート4の厚さ
のみとなるが、支持シート4として多少厚手の素
材を用いるようにすれば、前記バラ付きを充分吸
収でき、しかも支持シート4には切込み7による
切れ目が多少入つても特に問題はないので、この
方法でも充分実用に供し得る。しかも、この場合
には、樹脂層3により剥離紙2の裏面の防水性能
を向上させることができるという効果も得られ
る。
第7図は本考案の第2実施例を示すもので、前
記第1実施例における剥離紙2に代え、前記第1
実施例における樹脂層3と同様な樹脂層23に対
して剥離可能なシート22を用いるようにしたも
のである。
記第1実施例における剥離紙2に代え、前記第1
実施例における樹脂層3と同様な樹脂層23に対
して剥離可能なシート22を用いるようにしたも
のである。
すなわち、シート22の上面側には、第7図に
鎖線で示すように溶融状態の熱可塑性を有する樹
脂層23を介して例えばプラスチツクフイルム製
の上シート24が積層されるようになつており、
樹脂層23とシート22との間は、疑似接着によ
り密着結合されるようになつている。なおその他
の点については、前記第1実施例と全く同一構成
である。
鎖線で示すように溶融状態の熱可塑性を有する樹
脂層23を介して例えばプラスチツクフイルム製
の上シート24が積層されるようになつており、
樹脂層23とシート22との間は、疑似接着によ
り密着結合されるようになつている。なおその他
の点については、前記第1実施例と全く同一構成
である。
しかして、このように構成すれば、疑似接着に
対する剥離除去シート(すなわちシート22)に
対しても背割りを入れることができ、上シート2
4の抜パターンが大形である等の場合に極めて有
効である。
対する剥離除去シート(すなわちシート22)に
対しても背割りを入れることができ、上シート2
4の抜パターンが大形である等の場合に極めて有
効である。
このような上シート24は、例えば化粧用パツ
クシートとして使用される。
クシートとして使用される。
すなわち、第7図に示すように支持リード付剥
離紙1の上面に、樹脂層23を介し、上シート2
4を積層するとともに、上シート24側から樹脂
層3まで所定パターンの抜加工を施す。そしてそ
の後、支持シート4を樹脂層3および表面処理層
5とともにシート22から除去する。これによ
り、所定形状をなすシート22、樹脂層23、お
よび上シート24の積層体、例えば全体が方形で
目、鼻、口に対応する部分に孔のあいた積層体が
得られる。そこで、この積層体の上シート24の
表面に化粧用パツク液を塗布し、上シート24を
とともに顔面に貼付した後、シート22を除去す
る。すなわち、従来は化粧用パツク液を直接顔面
に塗布していたものを、上シート24に塗布して
この上シート24を顔面に貼付するようにする。
この場合、上シート24としては、顔面形状の馴
染み易くするために極薄シートを用いるのが通例
であるので、上シート24のみではその取扱いが
容易でないが、シート22があるので取扱いが容
易である。そしてこのシート22は、疑似接着に
より上シート24と結合されているのみであるの
で容易に除去でき、シート22の除去時に、顔面
に貼付した上シート24が位置ずれするおそれも
ない。
離紙1の上面に、樹脂層23を介し、上シート2
4を積層するとともに、上シート24側から樹脂
層3まで所定パターンの抜加工を施す。そしてそ
の後、支持シート4を樹脂層3および表面処理層
5とともにシート22から除去する。これによ
り、所定形状をなすシート22、樹脂層23、お
よび上シート24の積層体、例えば全体が方形で
目、鼻、口に対応する部分に孔のあいた積層体が
得られる。そこで、この積層体の上シート24の
表面に化粧用パツク液を塗布し、上シート24を
とともに顔面に貼付した後、シート22を除去す
る。すなわち、従来は化粧用パツク液を直接顔面
に塗布していたものを、上シート24に塗布して
この上シート24を顔面に貼付するようにする。
この場合、上シート24としては、顔面形状の馴
染み易くするために極薄シートを用いるのが通例
であるので、上シート24のみではその取扱いが
容易でないが、シート22があるので取扱いが容
易である。そしてこのシート22は、疑似接着に
より上シート24と結合されているのみであるの
で容易に除去でき、シート22の除去時に、顔面
に貼付した上シート24が位置ずれするおそれも
ない。
なお、本実施例の場合、前記第1実施例におい
て詳述したように、樹脂層23をシート22側に
移行させることもできるが、この場合には、切込
み7が背割りとして機能しなくなるので、樹脂層
23は必ず上シート24側に移行するようにする
ことが必要となる。
て詳述したように、樹脂層23をシート22側に
移行させることもできるが、この場合には、切込
み7が背割りとして機能しなくなるので、樹脂層
23は必ず上シート24側に移行するようにする
ことが必要となる。
以上説明したように本考案は、剥離紙の裏面側
に、溶融状態の熱可塑性の樹脂層を介して支持シ
ートを剥離可能に積層し、かつ前記剥離除去シー
トに、その表面側から背割り用の切込みを入れる
ようにしているので、粘着層あるいは疑似接着層
を介して剥離除去シート上に貼合わされるラベル
等の上シートを損傷させることなく、剥離除去シ
ートのみに確実に背割りを入れることができ、し
かも背割り加工が極めて容易で、背割りを予め入
れておくことに伴なう不具合も全くない。
に、溶融状態の熱可塑性の樹脂層を介して支持シ
ートを剥離可能に積層し、かつ前記剥離除去シー
トに、その表面側から背割り用の切込みを入れる
ようにしているので、粘着層あるいは疑似接着層
を介して剥離除去シート上に貼合わされるラベル
等の上シートを損傷させることなく、剥離除去シ
ートのみに確実に背割りを入れることができ、し
かも背割り加工が極めて容易で、背割りを予め入
れておくことに伴なう不具合も全くない。
第1図は本考案の第1実施例を示す支持リード
付剥離除去シートの断面図、第2図は同様の斜視
図、第3図は第1図に示す支持リード付剥離除去
シートに粘着層を介しラベル用紙を貼合わせた状
態を示す断面図、第4図は第3図に示す積層体に
抜加工を施した状態を示す断面図、第5図は同様
の斜視図、第6図は第5図に示す状態から抜かす
を剥離除去した状態を示す斜視図、第7図は本考
案の第2実施例を示す第3図相当図である。 1……支持リード付剥離除去シート、2……剥
離紙、3,23……樹脂層、4……支持シート、
5……表面処理層、7……切込み、8……粘着
層、9……ラベル用紙、10……ラベル、11…
…背割り、22……シート、24……上シート。
付剥離除去シートの断面図、第2図は同様の斜視
図、第3図は第1図に示す支持リード付剥離除去
シートに粘着層を介しラベル用紙を貼合わせた状
態を示す断面図、第4図は第3図に示す積層体に
抜加工を施した状態を示す断面図、第5図は同様
の斜視図、第6図は第5図に示す状態から抜かす
を剥離除去した状態を示す斜視図、第7図は本考
案の第2実施例を示す第3図相当図である。 1……支持リード付剥離除去シート、2……剥
離紙、3,23……樹脂層、4……支持シート、
5……表面処理層、7……切込み、8……粘着
層、9……ラベル用紙、10……ラベル、11…
…背割り、22……シート、24……上シート。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 剥離紙2の裏面側に、溶融状態の熱可塑性の
樹脂層3を介して支持シート4を該樹脂層3と
は剥離可能に積層し、前記支持シート4の樹脂
層3との対向面には、樹脂層3と同種の熱可塑
性樹脂からなる表面処理層5を設け、かつ前記
剥離除去シート2に、その表面側から背割り用
の切込み7を入れたことを特徴とする支持リー
ド付剥離除去シート。 (2) 樹脂層3がポリエチレンからなる実用新案登
録請求の範囲第1項記載の剥離除去シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986093750U JPH0430612Y2 (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986093750U JPH0430612Y2 (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63380U JPS63380U (ja) | 1988-01-05 |
JPH0430612Y2 true JPH0430612Y2 (ja) | 1992-07-23 |
Family
ID=30956588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986093750U Expired JPH0430612Y2 (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0430612Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022054340A (ja) * | 2020-09-25 | 2022-04-06 | 共和レザー株式会社 | 加飾フィルム、加飾フィルムの製造方法、加飾成形体及び加飾成形体の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5955483A (ja) * | 1982-09-24 | 1984-03-30 | 横浜ゴム株式会社 | 記号表示ラベル |
-
1986
- 1986-06-19 JP JP1986093750U patent/JPH0430612Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63380U (ja) | 1988-01-05 |
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