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JPH0427348Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0427348Y2
JPH0427348Y2 JP1990007545U JP754590U JPH0427348Y2 JP H0427348 Y2 JPH0427348 Y2 JP H0427348Y2 JP 1990007545 U JP1990007545 U JP 1990007545U JP 754590 U JP754590 U JP 754590U JP H0427348 Y2 JPH0427348 Y2 JP H0427348Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
lid
push rod
container lid
fitting
Prior art date
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Expired
Application number
JP1990007545U
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English (en)
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JPH0399978U (ja
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Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1990007545U priority Critical patent/JPH0427348Y2/ja
Publication of JPH0399978U publication Critical patent/JPH0399978U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0427348Y2 publication Critical patent/JPH0427348Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はつけものの生成を可能にするつけも
の器に係り、特につけもの器の密閉性を向上して
臭気漏出の防止を図つたつけもの器に関する。
[従来の技術] 家庭内で手軽につけものを作るための機具とし
ては、野菜などを収容する有底筒体状の容器と、
容器の開口を閉じる容器蓋と、その容器の軸心位
置に形成した雌ねじに螺合されて容器内に収容さ
れた押し蓋を野菜などを加圧する押し棒とから構
成し、押し棒の進み量を調整するようにしたもの
が知られている。
しかし、上記つけもの器には、容器と容器
蓋、押し棒し雌ねじとの係合部分にシールが設け
られておらず容器外部に容器内で発生した臭気が
漏出してしまう、つけものの生成する過程にお
いて押し棒の進み量を都度調整して漬け加減を調
節する必要がある、ねじ構造によつて漬け加減
を調節する構造を採用すると、そのねじの反力が
容器と容器蓋との結合部に作用して容器あるいは
容器蓋が破損してしまう虞がある等の問題があ
る。このため、本出願人は先に第8図に示される
ように、野菜等を収容する有底筒体状の容器a
と、この容器aの入口を密閉して覆う容器蓋b
と、上記容器a内の野菜等の上面に実質的に接し
て覆う押し蓋cと、上記容器蓋bと上記容器aと
の係合面をシールするパツキンdとを有して構成
したつけもの器を提案している。
この提案によれば、押し蓋cに常時不変の重し
重量を同様させておくことができ、パツキンdに
よつて容器内で発生する臭気の外部漏出を完全に
遮断できるという利点がある。また、提案では容
器aと容器蓋bとのシール性を高めるために掛け
金具eを用いて、容器aと容器蓋bとに押圧力を
加えパツキンdを弾性変形させて容器aの入口を
密閉し、臭気が容器a外へ漏れるのを防ぐように
構成している。
[考案が解決しようとする課題] 上記提案において容器蓋bの取付・取外しの際
は掛け金具eの操作が必要となるが、しかし、掛
け金具eの操作は女性にとつて大きな操作力を必
要としかつ繁雑なものとなつてしまうという問題
がある。
なお、関連技術として実公昭63−8227号公報に
つけものの容器の上部外周面にこれを縁取るよう
にして半径方向外側へ突出させた断面コ字形の補
強部を設け、この容器を密閉状に覆うための可撓
性蓋合成樹脂より成る蓋の周端縁に、蓋の高い弾
性によつて補強部と密着係合する逆コ字形の嵌合
部を縁取るように設けて、補強部と嵌合部との密
接によつてシールが図られるようにした漬物容器
が提案されているが、この構造は、シールを向上
させるためには、蓋に高い弾性が必要となり、家
庭の主婦には不向きである。
[課題を解決するための手段] 第1の考案は、上部が開放されたつけもの容器
と、このつけもの容器を密閉状に覆う容器蓋と、
この容器蓋の周端縁を筒状に縁取るようにして設
けられた容器嵌合部と、上記容器の上部外周面に
これを縁取るようにして設けられ上記容器蓋の周
端縁側の内面を着座させるための蓋着座面部と容
器嵌合部を係脱自在に嵌合させるための係合部と
から成る縁取部と、上記容器蓋の周端縁側内面に
一体的に設けられた環状突起と、上記容器蓋内面
と上記蓋着座面部との間に介設された弾性パツキ
ンと、この弾性パツキンを固定的に嵌合すべく上
記蓋着座面部に設けられたパツキン固定溝と、上
記係合部をその円周方向に沿つて半径方向外側へ
突出させて設けられた断面半円形の係止部と、上
記容器嵌合部内面にその円周方向に間隔を隔てて
設けられ上記容器蓋に、容器蓋嵌合のための押圧
力が付勢されたときに上記係止部外面を上方から
下方へ滑動して係止部下面に回り込み、容器に容
器蓋を一体化させつつ上記環状突起を上記弾性パ
ツキンに食込ませる半球形係合片とを備えもので
ある。
第2の考案は、第1の考案において、上記容器
蓋内に収容する押し蓋に容器内に収容される重石
と容器蓋に昇降自在に案内されシールされる押し
棒の重量を作用させるために上記容器蓋にその押
し棒を昇降自在に案内する筒状の案内筒部を一体
的に設け、該案内筒部の内面に上記押し棒外面と
摺接して容器内の臭気漏れを遮断すべくシール部
材をひだ状に設けたものである。
第3の考案は第2の考案において、上記案内筒
部に上記押し棒の取り外し時に、当該筒部の外面
に螺合されて上記筒部を密閉する開閉栓を着脱自
在に設けたものである。
[作用] まず第1の考案の作用について述べると、容器
上部に形成された係合部に容器蓋を嵌合させて容
器蓋に押圧力を加えると、容器嵌合部内面の半球
形の係合片がそれぞれ独立的に係止部を滑動(す
べり移動)してこの係止部を乗り越えてその下面
に回り込む。この時点において容器蓋は係止部に
係止され、環状突起は弾性パツキンに食い込むよ
うになる。このときパツキン固定溝により食み出
しや移動が拘束されている弾性パツキンは、その
半径方向の両端縁部が盛り上り容器蓋内面に密着
する。つまり、弾性パツキンは平坦な状態のまま
で容器蓋内面に所定のシール力をもつて密着す
る。この結果、環状突起が食い込んでいる部分、
パツキン固定溝と弾性パツキンとの間及び弾性パ
ツキンの上面と容器蓋内面との間に、それぞれ高
いシール力が発生するようになる。したがつて単
に上記容器蓋内面と上記蓋着座面部との間に弾性
パツキンを介設した場合と比べて格段に高いシー
ル機能が生み出され、容器内からの臭気漏出は皆
無となる。容器から容器蓋を取外す際は、容器蓋
を半径方向に適度に開くと係止部から係合片が自
然に離脱する。
半球形状の係合片は、円周方向において各個独
立しかつ係止部をすべり移動するものであるた
め、女性でも手軽に容器蓋をつけもの容器に係止
させることができる。
このように、本考案は、実公昭63−8227号公報
に提案されている漬物容器のように補強部と嵌合
部とを気密に嵌合させてその間でシールを図ろう
とするものではなく、弾性パツキンをパツキン固
定溝に嵌合させ且つその弾性パツキンに環状突起
を食込ませることによつて弾性パツキンのシール
力を著しく増加させるようにしたものであり、小
さな力でつけもの容器に容器蓋を係合させつつ結
果として大きなシール力を生まれるようにしたも
のである。
第2の考案は上記作用に加えて次のような作用
を生む。すなわち、容器蓋の案内筒部に対して押
し棒を昇降自在に取り付けると、押し棒は重石の
重量を押し蓋に付勢して容器内の野菜等を加圧す
る。この時、押し棒が案内筒部に対して昇降自在
であることで押し棒の反力は容器蓋に作用しな
い。つまり係止部と係止片の係止状態が保持され
る。そして案内筒部内面に設けたシール部材は、
押し棒の昇降時に押し棒の摺動方向に沿つて倒れ
一定のシール能力を保持しながら押し棒の摺動抵
抗を減少させる。この結果、押し棒の挿抜がきせ
めて容易になり、押し棒と案内筒部との間からの
臭気漏出が防止される。
つまり本考案に係るひだ状のシール部材は、通
常市販されているグロメツト状のものとは異な
り、摺動抵抗を著しく減少させつつ高いシール性
を獲得する。
第3の考案は、第2の考案において次の点に留
意したものである。つまり、つけものの対象が、
味噌漬け、奈良漬け、なす、きゆうり等の糠漬け
は重石を用いる必要がないため、このような場合
は、重石、押し棒を取り外し、上記案内筒部外面
に開閉栓を螺合するのみで臭気の外部漏出を遮断
する。
[実施例] (実施例 1) 以下にこの考案の第1の実施例を第1図及び第
2図に基づいて説明する。
第2図に示す1は有底筒体状に形成されたつけ
もの容器で、このつけもの容器1の上部開口縁2
には、この上部開口縁2を縁取るようにして水平
に蓋着座面部3が設けられている。一方、上記蓋
着座面部3にその周端縁側の内面を着座させて容
器1の入口6を閉るように形成された容器蓋5に
は、その水平な蓋本体7の周端縁に、その周端縁
を筒状に縁取るようにして容器嵌合部8が一体に
設けられている。7aは容器蓋の剛性を向上させ
るためのリブである。
上記容器蓋5の内面と蓋着座面部3との間に
は、上記蓋着座面部3に着座され密着された際に
容器蓋5の内面と蓋着座面部3との間を完全にシ
ールするための食品用のリング状弾性パツキン9
が設けられている。容器蓋5の軸心位置には、そ
の容器蓋5の内外に凸状に隆起させて押し棒(後
述する)を昇降自在に案内するための案内筒10
が一体的に設けられている。案内筒10の軸心位
置には、容器蓋5の軸心方向に沿つた開口部11
が形成され、この開口部11の内面には、半径方
向内方へ窪ませて環状のリング溝12が形成され
ている。リング溝12には、つけもの容器1内の
臭気をつけもの容器1外へ漏出させないようにす
るための食品用溝用シールリング13が嵌合さ
れ、開口部11には、その開口部11の開口径よ
り径寸法が多少小さくかつ挿入端(先端)16が
球面状の押し棒14が昇降自在に嵌合されてい
る。この押し棒14は、実施例にあつては中空軸
から形成され、その先端に球面部材15が一体的
に取り付けられて構成されている。つけもの容器
1内には、上部の軸心位置に上記押し棒14の挿
入端16を回動自在に係合させてつけもの容器1
内の野菜などを均等に加圧するように形成された
押し棒17が収容される。つまり、押し蓋17
は、上記押し棒14の加圧によつてつけもの容器
1内に収容した野菜の加圧面に対して適度に傾い
て野菜等を均等に加圧し野菜等を浸透圧によつて
均等に漬け込むためのもので、上記つけもの容器
1に対してはその入口6より小さい径寸法となつ
ている。重石用受け座18は、重石用受け座18
内に複数個の重石19を重ねて設置できるように
するために桶状に形成されている。つまりこの重
石用受け座18は、重石用受け座18内の重石1
9の個数を変えることによつて漬物の漬け込み加
減を調整自在とし、漬け込み時間や好みを任意に
調整するようにされている。尚、上記重石19
は、同一重量となるように形成することも、異な
る重量で形成することも当然可能であり、その材
質も衛生的で洗浄が容易、そして比重の大きな材
料(例えばモルタル充填のポリエチレン)であれ
ばいかなる材料でも形成しても構わない。
さて、この考案の目的は、上記つけもの容器1
に上記容器蓋5を小さな力で簡単に係止させると
共に、係止後に於て上記パツキン9に一定のシー
ル機能を発揮させるように構成することにある。
そこでつけもの容器1及び容器蓋5を次のように
構成する。
図1に示すように、上記蓋着座面部3の外周面
を筒状に縁取るようにして上記容器嵌合部8を係
合させるための係合部50が設けられ、蓋着座面
部3にはその半径方向の両端をリブ状に縁取るよ
うにして立ち上げ部26,27が形成されてい
る。つまり、これら立ち上げ部26,27は、上
記パツキン9の基部側を一体的に嵌合させ、移動
なく固定させておくためのパツキン固定溝28を
構成している。係合部50の外周面24には、こ
れを半径方向に突出させて円周方向に沿う断面が
半円形状となる係止部21が縁取るようにして形
成され、容器嵌合部8の内面25には円周方向に
所定の間隔を隔てて半球形状の係合片22が形成
されている。この係止部21と係合片22とは、
容器蓋5に容器蓋嵌合のための押圧力が付勢され
ていない場合は、係合片22が、係止部21の上
部に単に載置されるように形成され、上記容器蓋
5に蓋嵌合のための押圧力が付勢されている時
は、係合片22が係止部21をすべり移動してこ
れを乗り越え、乗り越え終了時点で係止片22が
係止部21の下面に回り込んでこれに部に係止さ
れるように形成されている。
一方、容器蓋5の周端縁側の内面には、上記パ
ツキン9の上面の略中央に位置される部分に断面
半円形状の環状突起23がその円周方向に沿つて
設けられている。すなわちこの環状突起23が設
けられることによつて容器蓋5はその嵌合時に、
環状突起23がパツキン9の上面に食い込むよう
になり、パツキン9のシール性が飛躍的に向上す
る。なお、パツキン9の上面には環状突起23の
食い込みを良好にするためにVまたはU形の円周
溝を形成しても構わない。容器嵌合部8の最下端
には容器蓋5の円周方向に、この容器蓋5を取り
外す際に指等の掛りを良くするための折曲げ部2
9が形成されている。
次に実施例1の作用を説明する。
図2に示すように、容器蓋5内に野菜を収容
し、その野菜の上面に押し蓋17を設置して、つ
けもの容器1の係合部50に容器蓋5の容器嵌合
部8を嵌合させる。案内筒10には予め押し棒1
4を挿入しておく。
ここで、容器蓋5の端縁部に円周方向に順次押
圧力を加えていくと、環状突起23がパツキン9
に食込み、つけもの容器1の入口6はパツキン9
によつて密閉される。このとき容器蓋5の係合片
22はその押圧力の作用により、係止部21の半
円形状外面に接しながら上方から下方へ移動し、
ついにはこれを乗り越えて係止部21の下部へ回
り込む。この結果、容器蓋5がつけもの容器1に
係止され、環状突起23はパツキン9に食込んだ
状態のままとなり、パツキン9は環状突起23及
びパツキン固定溝28とに密着する。このため、
つけもの容器1内からの臭気の漏出を完全に遮断
される。ここで容器蓋5の係合片22は所定の間
隔で円周方向に設けられているので円周方向に順
次押圧力を加えていけば小さな押圧力で各係合片
22が係止部21を順次乗り越えさせることがで
きる。案内筒10と押し棒14との係合面は溝用
シールリング13がシールする。
尚、容器蓋5を手の平で押し小さな押圧力で係
止させるためには、上記蓋着座面部3の弾性を考
慮して上記係合片22と係止部21の半径を調節
すれば良い。
この結果、つけもの容器1内は、外部から完全
に遮断され、つけもの容器1外への臭気の漏出、
発散は、完全に防止される。
この状態で押し棒14の重石用受け座18に適
当数量の重石19を載置すると、つけもの容器1
内の押し蓋17には、重石19及び押し棒14の
重量が作用する。押し棒14はその重量を押し蓋
17に作用させ、押し蓋17は、つけもの容器1
内の野菜等に均等に加圧力を付勢する。つまり重
石19は野菜等の漬けこみ具合が変化しても、押
し棒14及び押し蓋17を介して同一の加圧力を
野菜等に加え続ける。したがつて漬け込みの加減
は重石19の数量を調節するのみで決定され、野
菜等は浸透圧で次第につけものとなる。生成過程
で発生した水分は上記押し蓋17の上部に逃げ
る。重石19の数量を一定とする限り、漬け込み
の加減は、漬け込み時間によつて一義的に定ま
る。
尚、実施例においては、蓋着座面部3と係合部
50が縁取部を構成する。つけもの容器1、上記
容器蓋5、上記押し棒14及び上記押し蓋17を
構成する材料は、耐蝕性を有する軽金属材料また
はガラス製または高密度ポリエチレン樹脂材料で
形成される。さらに、各重石19に重量の表示、
容器蓋5やつけもの容器1に野菜等の種類に対す
る重石19の総重量(重石19の表示(重量が一
定である場合は重石19の個数の表示))、一定の
漬け込み加減に達するまでのおおよその所要時間
を表示させる手段を設けることも可能である。そ
して上記容器蓋5を透明な材料(例えば硬質アク
リル、ガラス)で形成することも、また容器蓋5
の一部に上記透明な材料から成る窓を形成しても
構わない。上記各重石19は、その外郭を上述の
プラスチツクやステンレス等の材料で中空に形成
し、その中空部分に比重が高い材料(例えば砂、
小石、鉄球等)を封入して形成してもよい。
(実施例 2) 以下にこの考案の第2の実施例を第3図乃至第
7図に基づいて説明するが、実施例1と同一の構
成については同一符号を用いこの実施例では実施
例1に対して特に異なる構成について説明する。
第3図に示されるようにこの実施例にあつて
は、上記容器蓋5は、硬質の樹脂材料から形成さ
れ、上記案内筒10の開口部11を拡径してこれ
に、上記シールリング13に代わるシール部材3
0が一体的に嵌合されている。シール部材30は
軟質のポリエチレン樹脂から両端が開放した筒状
に成形され、その一端側には筒状の折返し部31
を有している。つまりシール部材30は、上記開
口部11に嵌合された時点で上記押し棒14に対
する実質的な開口部11aを形成することにな
る。そしてこのシール部材30は、上記案内筒1
0の下端、すなわちつけもの容器1の底側から開
口部11aに嵌合される。また案内筒10の下端
側は外径を縮小させて下部段部32が形成されて
いる。つまり上記シール部材30が嵌合されると
上記段部32に上記折返し部31が一体的に嵌合
する。実施例では、案内筒10とシール部材30
との完全な一体化を図るために、上記折返し部3
1には、折り返し側の面に円周方向に沿う嵌め溝
33を形成し、上記下部段部32にその嵌め溝3
3に係合されて折返し部31の離脱を阻止するた
めの凸部34が形成されている。
ところでシール部材30の内周面には、その両
端側の位置に円周方向に沿わせてシール部35が
一体に形成されている。このシール部35は、形
状的には、上記押し棒14が挿入されて摺動され
る時にその摺動方向に弾性的に倒れて押し棒14
に対する摺動抵抗を極力減少させ、押し棒14に
摺接されることによつて一定のシール機能を保持
できるひだ状に形成されている。つまりシール部
35は、第4図に示すように円周方向に対する断
面が半径方向内方に凸の断面三角形状に形成され
ているが、この場合、シール部35の基部側に倒
れを助長するための切欠き36を有している。
また、押し棒14に対してより高い摺動性とシ
ール性とを得るために上記シール部材30を第5
図に示すように形成することも可能である。
すなわち軟質ポリエチレン樹脂から両端を開放
させた筒状のシール部材30aを形成すると同時
にこのシール部材30aの両端に上記案内筒10
の両端に着座されるつば部を一体成形する。そし
てシール部材30aの内面を半径方向内方へ樽形
に隆起させて屈曲成形すると同時に、その屈曲成
形部の頂部を半径方向外方へ溝状に陥没させて、
シール部材30aの両端側にそれぞれ波状のシー
ル部35aを形成し、シール部材30aと案内筒
10の内面11との間に、空気緩衝室47を形成
する。
このように形成すると、押し棒14の摺動時に
は、空気緩衝室47の緩衝によつてシール部35
aの摺動機能が向上するようになり、同時に空気
緩衝室47の容積変化に伴う反力によつて押し棒
14に対するシール性が向上するようになる。
ところで第6図に示されるように上記押し棒1
4はこの実施例にあつてはその上端側が縮径され
て段状となつており、この上部段部37に第7図
に示す形状の重石38を嵌合着座させて設けるよ
うになつている。この重石38は、上記実施例1
の重石19に対して形状的に相違しており、下部
に上記押し棒14の段部を嵌合させるための筒状
の嵌合部39を有して意匠的な美的外観を得るた
めにチユーリツプ状となつている。そしてこれら
重石38及び押し棒14は樹脂材料からそれぞれ
第6図、第7図に示すように内部を中空にして形
成され、これらの内部に砂等を封入することによ
り、所定の重量となるように形成されている。例
えば砂を使用する場合の各空洞の容積は、押し棒
14の重量を3〜4Kg、重石の重量を6〜7Kgと
するような容積に決定される。なお押し棒14及
び重石38には、砂注入用の開口40,41をそ
れぞれ形成し、これら開口40,41にそれぞれ
栓42,43を設けて完全密閉するようになつて
いる。なお、味噌付けや奈良漬け、なす、きゆう
り等の糠漬けを作る場合は、上記押し棒14及び
重石を用いる必要がない。このため、第3図に示
すように上記案内筒10の上部外周面に雄ねじ4
4を形成し、この雄ねじ44に上記押し棒14を
案内筒10から取外した後に、カツプ状に形成さ
れた開閉栓45を着脱自在に螺合して取り付けつ
けもの容器1外への臭気漏出を防止するようにし
ている。また上記断面三角のシール部35を有す
るシール部材30を採用して開閉栓45を取付け
る場合は、開閉栓45の底にパツキン46が一体
的に取付けられる。
次に実施例2の作用を説明する。
第3図乃至第5図において案内筒10の内面に
設けたシール部35,35aは、押し棒14の昇
降時に押し棒14の摺動方向に沿つて倒れ一定の
シール能力を保持しながら押し棒14の摺動抵抗
を減少させる。この結果、押し棒14の挿抜が極
めて容易になる。また、シール部材30,30
a、折返し部31及びシール部35,35aを弾
性材料としての軟質ポリエチレン樹脂で一体形成
することは、量産効果により、上記シールリング
13より極めて低価格で形成することができる。
また、この実施例における押し棒14は、それ自
体重石となるように形成しており、比較的低重量
の重石の重量で済むような場合や一定時間経過
後、重石の重量を減少させるような場合は、押し
棒14単独での漬物を可能にする。この実施例に
おいて、上記のつけもの容器1及び容器蓋5を硬
質ガラスで形成し、押し棒14及び重石を中実の
代理石で形成し、意匠的な外観を向上させ、重石
の不使用時には、茶箪笥の装飾品として使用する
ように構成することも可能である。ただし、この
場合は、上記シール部材30を用いずに、実施例
1のシールリング13を使用した構成が適用さ
れ、押し棒14の上部に橋欄観希峰士状の把持部
が形成される。
[考案の効果] 以上説明したことから明らかなようにこの考案
によれば次の如き優れた効果を発揮する。
(1) つけもの容器に対して容器蓋を小さな力で簡
単に係合・離脱させることができると共につけ
もの容器内で発生した臭気の漏出を完全に遮断
できる。
(2) 押し棒の摺動抵抗を大巾に減少しつつシール
性を確保できる。
(3) 重石を不要とするようなつけものを作る場合
でも臭気の外部漏出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す要部断面
図、第2図は本考案に係る第1の実施例の無臭形
つけもの器の全体を示す断面図、第3図は本考案
の第2の実施例を示す要部詳細図、第4図はシー
ル部を示す要部詳細図、第5図は他の実施例を示
す要部詳細図、第6図は押し棒を示す図、第7図
は重石を示す図、第8図は従来のつけもの器を示
す縦断面図である。 図中、1はつけもの容器、3は蓋着座面部、5
は容器蓋、8は容器嵌合部、9はパツキン、10
は案内筒、14は押し棒、17は押し蓋、21は
係止部、22は係止片、23は環状突起、28は
パツキン固定溝、30はシール部材、35はシー
ル部、50は係合部である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 上部が開放されたつけもの容器と、該容器を
    密閉状に覆う容器蓋と、該容器蓋の周端縁を筒
    状に縁取るようにして設けられた容器嵌合部
    と、上記容器の上部外周面にこれを縁取るよう
    にして設けられ上記容器蓋の周端縁側の内面を
    着座させるための蓋着座面部と容器嵌合部を係
    脱自在に嵌合させるための係合部とから成る縁
    取部と、上記容器蓋の周端縁側内面に一体的に
    設けられた環状突起と、上記容器蓋内面と上記
    蓋着座面部との間に介設されたリング状の弾性
    パツキンと、該弾性パツキンを固定的に嵌合す
    べく上記蓋着座面部に設けられたパツキン固定
    溝と、上記係合部をその円周方向に沿つて半径
    方向外側へ突出させて設けられた断面半円形の
    係止部と、上記容器嵌合部内面にその円周方向
    に間隔を隔てて設けられた半球形状の係合片で
    あつて上記容器蓋に容器蓋嵌合のための押圧力
    が付勢されたときに上記係止部外面を上方から
    下方へ滑動して係止部下面に回り込み、容器に
    容器蓋を一体化させつつ上記環状突起を上記弾
    性パツキンに食込ませる半球形状の係合片とを
    備えたことを特徴とするつけもの器。 2 請求項1記載のつけもの器において、上記容
    器内に収容する押し蓋に容器内に収容される重
    石と容器蓋に昇降自在に案内されシールされる
    押し棒の重量を作用させるために上記容器蓋に
    その押し棒を昇降自在に案内する案内筒部を一
    体的に設け、該案内筒部の内面に上記押し棒外
    面と摺接して容器内の臭気漏れを遮断すべくシ
    ール部材をひだ状に設けたことを特徴とするつ
    けもの器。 3 請求項2記載のつけもの器において、上記案
    内筒部に上記押し棒の取り外し時に、当該筒部
    の外面に螺合されて上記筒部を密閉する開閉栓
    を着脱自在に設けたことを特徴とするつけもの
    器。
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JPS638227B2 (ja) * 1978-08-25 1988-02-22 Shaapu Kk

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