JPH04230236A - 部分フッ素化ジカルボン酸およびその酸クロリド、それらの製法ならびにそれらの使用 - Google Patents
部分フッ素化ジカルボン酸およびその酸クロリド、それらの製法ならびにそれらの使用Info
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- JPH04230236A JPH04230236A JP3152884A JP15288491A JPH04230236A JP H04230236 A JPH04230236 A JP H04230236A JP 3152884 A JP3152884 A JP 3152884A JP 15288491 A JP15288491 A JP 15288491A JP H04230236 A JPH04230236 A JP H04230236A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C63/00—Compounds having carboxyl groups bound to a carbon atoms of six-membered aromatic rings
- C07C63/68—Compounds having carboxyl groups bound to a carbon atoms of six-membered aromatic rings containing halogen
- C07C63/72—Polycyclic acids
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】本発明は部分フッ素化ジカルボン酸、特に
4,4′−ビス−[2−(4−カルボキシフェニル)−
ヘキサフルオロイソプロピル]−ビフェニル、その酸ク
ロリド、それらの製法、およびそれらの使用に関する。
4,4′−ビス−[2−(4−カルボキシフェニル)−
ヘキサフルオロイソプロピル]−ビフェニル、その酸ク
ロリド、それらの製法、およびそれらの使用に関する。
【0002】数個の変数を含む一般式によれば部分フッ
素化ビフェニル類をも包含する芳香族ジカルボン酸ハロ
ゲン化物が、フルオロアルカンスルホン酸の存在下でポ
リケトンを製造するための反応体として知られている(
欧州特許出願公開第0,063,874号明細書)。 ジカルボン酸ハロゲン化物の製法は示されていない。さ
らに、部分フッ素化された、またはビフェニル基を含む
ジカルボン酸ハロゲン化物は例中に記載されていない。
素化ビフェニル類をも包含する芳香族ジカルボン酸ハロ
ゲン化物が、フルオロアルカンスルホン酸の存在下でポ
リケトンを製造するための反応体として知られている(
欧州特許出願公開第0,063,874号明細書)。 ジカルボン酸ハロゲン化物の製法は示されていない。さ
らに、部分フッ素化された、またはビフェニル基を含む
ジカルボン酸ハロゲン化物は例中に記載されていない。
【0003】ジフェニルエーテル橋を有する部分フッ素
化ジカルボン酸も知られている;これらは酸性媒質中で
高められた圧力および高められた温度における触媒混合
物の存在下での空気酸化により製造される(ドイツ特許
出願公開第3,739,795号明細書)。
化ジカルボン酸も知られている;これらは酸性媒質中で
高められた圧力および高められた温度における触媒混合
物の存在下での空気酸化により製造される(ドイツ特許
出願公開第3,739,795号明細書)。
【0004】本発明は次式の化合物
【0005】
【0006】およびその酸クロリド、それらの製法、な
らびにそれらを重縮合物、たとえばポリエステルまたは
ポリアミド製造のためのモノマー成分として使用するこ
とに関する。
らびにそれらを重縮合物、たとえばポリエステルまたは
ポリアミド製造のためのモノマー成分として使用するこ
とに関する。
【0007】本発明による化合物の製造は、4,4′−
ビス−[2−(4−アルキルフェニル)−ヘキサフルオ
ロイソプロピル]−ビフェニルを、酸性有機媒質中で(
酸性媒質は1−4個の炭素原子を含むモノカルボン酸少
なくとも40重量%、特に酢酸もしくはプロピオン酸ま
たはそれらの混合物からなる)コバルト、マンガンおよ
び臭素のイオンの触媒組成物の存在下に分子状酸素で酸
化することにより行われる。さらにセリウムイオンが存
在してもよい。酢酸が酸化分解に対して比較的抵抗性が
大きいため好ましい。酸性媒質と酸化すべきビフェニル
化合物との比は、全反応素材に対して最高40:60重
量%である。
ビス−[2−(4−アルキルフェニル)−ヘキサフルオ
ロイソプロピル]−ビフェニルを、酸性有機媒質中で(
酸性媒質は1−4個の炭素原子を含むモノカルボン酸少
なくとも40重量%、特に酢酸もしくはプロピオン酸ま
たはそれらの混合物からなる)コバルト、マンガンおよ
び臭素のイオンの触媒組成物の存在下に分子状酸素で酸
化することにより行われる。さらにセリウムイオンが存
在してもよい。酢酸が酸化分解に対して比較的抵抗性が
大きいため好ましい。酸性媒質と酸化すべきビフェニル
化合物との比は、全反応素材に対して最高40:60重
量%である。
【0008】用いられるビフェニル化合物
【0009】
【0010】(式中、Rは1−4個の炭素原子を含む低
級アルキルであり、アルキルは好ましくはメチル、エチ
ルおよびイソプロピル、特にメチルである)は一般に3
種の異なる方法により製造しうる。すなわちa)1モル
の次式のジカルビノール
級アルキルであり、アルキルは好ましくはメチル、エチ
ルおよびイソプロピル、特にメチルである)は一般に3
種の異なる方法により製造しうる。すなわちa)1モル
の次式のジカルビノール
【0011】
【0012】を少なくとも2モルの次式の化合物
【00
13】
13】
【0014】(式中、Rは前記の意味を有する)と縮合
させるか、または b)少なくとも2モルの次式の化合物
させるか、または b)少なくとも2モルの次式の化合物
【0015】
【0016】(式中、Rは前記の意味を有する)を1モ
ルのビフェニル(VI)と縮合させる(それぞれの場合
、フッ化水素の存在下に)か、またはc)次式の等しい
2個の部分フッ素化芳香族化合物
ルのビフェニル(VI)と縮合させる(それぞれの場合
、フッ化水素の存在下に)か、またはc)次式の等しい
2個の部分フッ素化芳香族化合物
【0017】
【0018】(式中、Rは前記の意味を有する)間に、
文献から既知の、アリール−アリール結合の形成に適し
た方法により炭素−炭素結合を形成する:たとえばJ.
Org.Chem.51,2627(1986)。Xは
ハロゲン、好ましくは塩素である。
文献から既知の、アリール−アリール結合の形成に適し
た方法により炭素−炭素結合を形成する:たとえばJ.
Org.Chem.51,2627(1986)。Xは
ハロゲン、好ましくは塩素である。
【0019】方法a)に用いられる式(III)の化合
物は米国特許第3,355,500号明細書およびJ.
Org.Chem.30,998(1965)に記載さ
れている。方法b)により反応させて式(II)の化合
物を得る式(V)の化合物もJ.Org.Chem.3
0,998−1001(1965)に記載されている。
物は米国特許第3,355,500号明細書およびJ.
Org.Chem.30,998(1965)に記載さ
れている。方法b)により反応させて式(II)の化合
物を得る式(V)の化合物もJ.Org.Chem.3
0,998−1001(1965)に記載されている。
【0020】方法a)およびb)による反応は80−1
80℃、好ましくは100−160℃の温度で行われる
。
80℃、好ましくは100−160℃の温度で行われる
。
【0021】方法a)およびb)による反応には20−
90時間、好ましくは40−70時間の期間が必要であ
る。
90時間、好ましくは40−70時間の期間が必要であ
る。
【0022】用いられる反応体のモル比は、方法a)の
場合は化合物(III)対(IV)の比により、方法b
)の場合はビフェニル−対−化合物(V)の比により定
められ;それぞれの場合少なくとも1:2、好ましくは
1:2.2−1:4.4である。
場合は化合物(III)対(IV)の比により、方法b
)の場合はビフェニル−対−化合物(V)の比により定
められ;それぞれの場合少なくとも1:2、好ましくは
1:2.2−1:4.4である。
【0023】式(II)の化合物を製造する反応に必要
なフッ化水素の割合は、方法a)の場合は化合物(II
I)に対するものであり、一般に1:7−1:25、好
ましくは1:8−1:12のモル比である。方法b)の
場合は、化合物(V)対フッ化水素のモル比は一般に1
:6−1:15、好ましくは1:8−1:12である。
なフッ化水素の割合は、方法a)の場合は化合物(II
I)に対するものであり、一般に1:7−1:25、好
ましくは1:8−1:12のモル比である。方法b)の
場合は、化合物(V)対フッ化水素のモル比は一般に1
:6−1:15、好ましくは1:8−1:12である。
【0024】反応生成物は、一般にフッ化水素をガスと
して反応終了後に反応器から約80℃で除去し、残留す
る残渣を有機溶剤で適宜希釈したのち反応器から好まし
くは20−30℃の温度で除去することにより、仕上げ
処理される。
して反応終了後に反応器から約80℃で除去し、残留す
る残渣を有機溶剤で適宜希釈したのち反応器から好まし
くは20−30℃の温度で除去することにより、仕上げ
処理される。
【0025】これに使用しうる適切な溶剤は、5−10
個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素、6−8個の炭素原
子を含む芳香族炭化水素、およびアルキル基中に1−4
個の炭素原子を含むモノクロルまたはポリクロル脂肪族
炭化水素である。これらの例は、n−ヘキサン、n−ヘ
プタン、トルエン、各種キシレン、二塩化メチレンおよ
びクロロホルム、好ましくはトルエン、二塩化メチレン
またはクロロホルムである。
個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素、6−8個の炭素原
子を含む芳香族炭化水素、およびアルキル基中に1−4
個の炭素原子を含むモノクロルまたはポリクロル脂肪族
炭化水素である。これらの例は、n−ヘキサン、n−ヘ
プタン、トルエン、各種キシレン、二塩化メチレンおよ
びクロロホルム、好ましくはトルエン、二塩化メチレン
またはクロロホルムである。
【0026】得られた粗製混合物を水と混合し、洗浄し
、そして分離除去する。一般に、精製された生成物が無
色結晶状で得られる。
、そして分離除去する。一般に、精製された生成物が無
色結晶状で得られる。
【0027】反応生成物を、有機溶剤からの再結晶を行
うことによりさらに精製するか、または有機溶剤、好ま
しくはイソプロパノール、メタノールまたは1−クロロ
プロパン中での撹拌によって抽出することができる。
うことによりさらに精製するか、または有機溶剤、好ま
しくはイソプロパノール、メタノールまたは1−クロロ
プロパン中での撹拌によって抽出することができる。
【0028】式(VII)の化合物の製造は、既知の方
法により式(V)の化合物およびハロゲン化アリールか
ら行うことができる。
法により式(V)の化合物およびハロゲン化アリールか
ら行うことができる。
【0029】式(VII)の2成分間のアリール−アリ
ール結合の形成は、極性−非プロトン溶剤、たとえばジ
メチルアセトアミドまたはジメチルホルムアミド中で、
用いるハロゲン化アリールに対して、1−10モル%、
好ましくは3−6モル%のニッケル(II)塩、好まし
くはNiCl2またはNiBr2、および5−40モル
%、好ましくは20−30モル%の有機リン(III)
化合物、好ましくはトリフェニルホスフィン、および1
20−160モル%の亜鉛末の混合物の存在下で行われ
る。
ール結合の形成は、極性−非プロトン溶剤、たとえばジ
メチルアセトアミドまたはジメチルホルムアミド中で、
用いるハロゲン化アリールに対して、1−10モル%、
好ましくは3−6モル%のニッケル(II)塩、好まし
くはNiCl2またはNiBr2、および5−40モル
%、好ましくは20−30モル%の有機リン(III)
化合物、好ましくはトリフェニルホスフィン、および1
20−160モル%の亜鉛末の混合物の存在下で行われ
る。
【0030】反応は不活性ガス雰囲気、特に窒素または
アルゴンの雰囲気中で、40−80℃の温度において行
われ;反応は2−8時間を要する。
アルゴンの雰囲気中で、40−80℃の温度において行
われ;反応は2−8時間を要する。
【0031】固体画分を濾別し、水と非混和性の溶剤、
たとえばアルキル基中に1−4個の炭素原子を含むモノ
クロルまたはポリクロル脂肪族炭化水素、特に二塩化メ
チレンまたはクロロホルム、酢酸エチルまたはジエチル
エーテルを添加したのち、濾液を数回水洗する。これに
より相分離が起こる。有機相を乾燥させたのち、溶剤を
留去し、残留生成物を再結晶により精製する。
たとえばアルキル基中に1−4個の炭素原子を含むモノ
クロルまたはポリクロル脂肪族炭化水素、特に二塩化メ
チレンまたはクロロホルム、酢酸エチルまたはジエチル
エーテルを添加したのち、濾液を数回水洗する。これに
より相分離が起こる。有機相を乾燥させたのち、溶剤を
留去し、残留生成物を再結晶により精製する。
【0032】ブロミドイオンは酸化を完全に行うために
必ず必要である。2種の重金属塩、特にコバルトおよび
マンガンの塩は一般に3:1−1:3、好ましくは1:
1の比で用いられる。これら2種のカチオンの濃度の和
は全素材に対し一般に0.01−0.2、好ましくは0
.02−0.12、特に0.04−0.08グラム原子
/kgである。金属塩類、この場合コバルトおよびマン
ガンの和と臭素の比は一般に1:0.01−1:2、好
ましくは1:0.025−1:1、特に1:0.05−
1:0.2である。
必ず必要である。2種の重金属塩、特にコバルトおよび
マンガンの塩は一般に3:1−1:3、好ましくは1:
1の比で用いられる。これら2種のカチオンの濃度の和
は全素材に対し一般に0.01−0.2、好ましくは0
.02−0.12、特に0.04−0.08グラム原子
/kgである。金属塩類、この場合コバルトおよびマン
ガンの和と臭素の比は一般に1:0.01−1:2、好
ましくは1:0.025−1:1、特に1:0.05−
1:0.2である。
【0033】触媒の2種の金属イオンのほかにセリウム
イオンを用いてもよい。セリウムイオンは不完全に酸化
された中間段階の酸化を触媒する。それらの存在によっ
て部分フッ素化ジカルボン酸の純度および収率が増大す
る。セリウムイオンは、コバルトおよびマンガンの和と
セリウムイオンの比が1:0.02−1:2、好ましく
は1:0.05−1:1、特に1:0.2−1:0.6
となるように触媒に添加される。用いられる金属塩は、
好ましくは対応する酢酸塩である。
イオンを用いてもよい。セリウムイオンは不完全に酸化
された中間段階の酸化を触媒する。それらの存在によっ
て部分フッ素化ジカルボン酸の純度および収率が増大す
る。セリウムイオンは、コバルトおよびマンガンの和と
セリウムイオンの比が1:0.02−1:2、好ましく
は1:0.05−1:1、特に1:0.2−1:0.6
となるように触媒に添加される。用いられる金属塩は、
好ましくは対応する酢酸塩である。
【0034】臭素は臭化物、たとえばアルカリ金属臭化
物−臭化アンモニウムを含む−ならびに金属コバルト、
マンガンおよびセリウムの臭化物の形で、または水もし
くは氷酢酸中の臭化水素の溶液として用いられる。臭素
を含有し、酸化中に分解して臭素イオンを放出する有機
化合物、たとえば四臭化炭素を用いることもできる。
物−臭化アンモニウムを含む−ならびに金属コバルト、
マンガンおよびセリウムの臭化物の形で、または水もし
くは氷酢酸中の臭化水素の溶液として用いられる。臭素
を含有し、酸化中に分解して臭素イオンを放出する有機
化合物、たとえば四臭化炭素を用いることもできる。
【0035】酸化は一般に120−220℃、好ましく
は140−190℃、特に155−180℃の温度で行
われる。反応器内の圧力は一般に5−40、好ましくは
10−30、特に14−20バールである。
は140−190℃、特に155−180℃の温度で行
われる。反応器内の圧力は一般に5−40、好ましくは
10−30、特に14−20バールである。
【0036】本発明方法には、酸化に必要な空気を反応
器基底部付近の液相中へ導入するのが有利であり、それ
は好ましくは液相内における激しい撹拌または特別なジ
ェットにより微細に分散すべきである。酸化用混合物を
導入することが特に有利であり、その酸素含量は純酸素
の混合により21容量%以上の割合に増加される。この
処置により、液相に進入する気泡に高い酸素分圧が得ら
れる。導入装置の出口地点における酸素分圧が少なくと
も1バール、好ましくは2−15、特に3−10バール
であることが有利である。
器基底部付近の液相中へ導入するのが有利であり、それ
は好ましくは液相内における激しい撹拌または特別なジ
ェットにより微細に分散すべきである。酸化用混合物を
導入することが特に有利であり、その酸素含量は純酸素
の混合により21容量%以上の割合に増加される。この
処置により、液相に進入する気泡に高い酸素分圧が得ら
れる。導入装置の出口地点における酸素分圧が少なくと
も1バール、好ましくは2−15、特に3−10バール
であることが有利である。
【0037】本方法を実施するためには、排出ガスの残
留酸素含量が一定の値を下回らないことが有利である。 酸素分圧は次式により定められる: Po2=O2の容量%・(Ptotal−Pac)すな
わち、それは残留酸素含量と、周囲反応温度における全
圧と酢酸の蒸気圧の差との積である。反応液上方の気相
の酸素分圧は0.2バールを下回るべきでなく、好まし
くは0.35−2.8バール、特に0.45−1.3バ
ールである。
留酸素含量が一定の値を下回らないことが有利である。 酸素分圧は次式により定められる: Po2=O2の容量%・(Ptotal−Pac)すな
わち、それは残留酸素含量と、周囲反応温度における全
圧と酢酸の蒸気圧の差との積である。反応液上方の気相
の酸素分圧は0.2バールを下回るべきでなく、好まし
くは0.35−2.8バール、特に0.45−1.3バ
ールである。
【0038】本発明方法により得られるジカルボン酸は
既知の方法で、チオニルクロリドで処理することにより
酸塩化物に変換され、反応液から既知の方法で単離され
る。
既知の方法で、チオニルクロリドで処理することにより
酸塩化物に変換され、反応液から既知の方法で単離され
る。
【0039】本発明化合物は特に線状ポリカルボキシア
ミドおよびポリカルボン酸エステルの製造に用いられ、
これは造形品、フィルムおよび繊維の形で高い熱安定性
、優れた機械的特性、良好な透明度および良好な防汚性
ならびに耐放射線性を備えている。
ミドおよびポリカルボン酸エステルの製造に用いられ、
これは造形品、フィルムおよび繊維の形で高い熱安定性
、優れた機械的特性、良好な透明度および良好な防汚性
ならびに耐放射線性を備えている。
【0040】
【実施例】1)4,4′−ビス−[2−(4−カルボキ
シフェニル)−ヘキサフルオロイソプロピル]−ビフェ
ニル158.6gの4,4′−ビス−[2−(4−メチ
ルフェニル)−ヘキサフルオロイソプロピル]−ビフェ
ニル、4.96gのCo(OAc)2・4H2O、2.
45gのMn(OAc)2・4H2O、2.4gのHB
r=24gの氷酢酸中10%濃度HBr溶液、および5
00gの氷酢酸を、まず1リットルのガラス製オートク
レーブ(撹拌機、ガス導入管、温度計、還流冷却器、お
よび排出ガスライン中の酸素を測定するための装置を備
えている)に装入した。反応混合物を16バールの窒素
圧下で150℃に加熱した。基底部付近に位置する導入
管を通して空気を導入したのち、直ちに酸素を吸収して
発熱反応が開始し、温度が170−175℃に上昇した
。排出ガスの残留酸素含量が5−9容量%となるのに十
分な空気を導入した。
シフェニル)−ヘキサフルオロイソプロピル]−ビフェ
ニル158.6gの4,4′−ビス−[2−(4−メチ
ルフェニル)−ヘキサフルオロイソプロピル]−ビフェ
ニル、4.96gのCo(OAc)2・4H2O、2.
45gのMn(OAc)2・4H2O、2.4gのHB
r=24gの氷酢酸中10%濃度HBr溶液、および5
00gの氷酢酸を、まず1リットルのガラス製オートク
レーブ(撹拌機、ガス導入管、温度計、還流冷却器、お
よび排出ガスライン中の酸素を測定するための装置を備
えている)に装入した。反応混合物を16バールの窒素
圧下で150℃に加熱した。基底部付近に位置する導入
管を通して空気を導入したのち、直ちに酸素を吸収して
発熱反応が開始し、温度が170−175℃に上昇した
。排出ガスの残留酸素含量が5−9容量%となるのに十
分な空気を導入した。
【0041】発熱反応は20分間継続した。次いで空気
の導入を窒素−酸素(9:1)混合物に変え、さらに4
0分間加熱することにより温度を165℃に維持した。
の導入を窒素−酸素(9:1)混合物に変え、さらに4
0分間加熱することにより温度を165℃に維持した。
【0042】冷却した(約115℃)反応溶液を吸引に
より2リットルのフラスコに導通し、撹拌下に20℃に
冷却した。得られた結晶懸濁液を吸引濾過した。濾過ケ
ークを各50mlの氷酢酸で5回洗浄した。湿潤生成物
を70℃/65ミリバールの緩和な空気流中で乾燥させ
た。
より2リットルのフラスコに導通し、撹拌下に20℃に
冷却した。得られた結晶懸濁液を吸引濾過した。濾過ケ
ークを各50mlの氷酢酸で5回洗浄した。湿潤生成物
を70℃/65ミリバールの緩和な空気流中で乾燥させ
た。
【0043】
収量:159.9g(理論値の92.1%)融点:29
2−294℃ 母液を70gに濃縮することにより、さらに7.3gの
ジカルボン酸(理論値の4.2%)が沈殿した。
2−294℃ 母液を70gに濃縮することにより、さらに7.3gの
ジカルボン酸(理論値の4.2%)が沈殿した。
【0044】
融点:285−289℃
元素分析 C32H18F12O:
計算値:C55.34% H2.61%
F32.83% 実測値:C55.4 %
H2.7 % F32.6 %2)4,
4′−ビス−[2−(4−クロロカルボニルフェニル)
−ヘキサフルオロイソプロピル]−ビフェニル数滴のジ
メチルホルムアミドをチオニルクロリド中の4,4′−
ビス−[2−(4−カルボキシフェニル)−ヘキサフル
オロイソプロピル]−ビフェニルの懸濁液に添加し、混
合物を還流条件下にガスの発生が完了するまで加熱した
。過剰のチオニルクロリドをストリップ除去し、残留チ
オニルクロリドを留去するためにトルエンを添加した。 トルエンを除去したのち、粗生成物をn−ヘキサンから
再結晶した。
F32.83% 実測値:C55.4 %
H2.7 % F32.6 %2)4,
4′−ビス−[2−(4−クロロカルボニルフェニル)
−ヘキサフルオロイソプロピル]−ビフェニル数滴のジ
メチルホルムアミドをチオニルクロリド中の4,4′−
ビス−[2−(4−カルボキシフェニル)−ヘキサフル
オロイソプロピル]−ビフェニルの懸濁液に添加し、混
合物を還流条件下にガスの発生が完了するまで加熱した
。過剰のチオニルクロリドをストリップ除去し、残留チ
オニルクロリドを留去するためにトルエンを添加した。 トルエンを除去したのち、粗生成物をn−ヘキサンから
再結晶した。
【0045】融点:154−158℃。
Claims (14)
- 【請求項1】 次式の化合物 またはその酸クロリド。
- 【請求項2】 次式の化合物 またはその酸クロリドを、酸性媒質中で高められた圧力
および高められた温度における触媒混合物の存在下での
空気酸化により製造する方法において、4,4′−ビス
−[2−(4−メチルフェニル)−ヘキサフルオロイソ
プロピル]−ビフェニルを、1−4個の炭素原子を含む
モノカルボン酸からなる酸性有機媒質中へ120−22
0℃の温度および5−40バールの圧力で金属Coおよ
びMnならびにブロミドのイオンの化合物の混合物の存
在下に空気酸素を導入することにより酸化し、そして式
(I)の生成物を単離し、またはこれをチオニルクロリ
ドにより式(I)の化合物の酸クロリドに変換すること
よりなる方法。 - 【請求項3】 酸性有機媒質が全重量に対し少なくと
も40重量%の酢酸および/またはプロピオン酸からな
る、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 反応温度が140−190℃、特に1
55−180℃である、請求項2または3に記載の方法
。 - 【請求項5】 酸化が10−30、特に14−20バ
ールの圧力下に行われる、請求項2ないし4のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項6】 酸化に用いられる空気酸素が21容量
%以上の酸素含量を有し、酸素導入地点における酸素分
圧が少なくとも1バール、好ましくは2−15、特に3
−10バールである、請求項2ないし5のいずれかに記
載の方法。 - 【請求項7】 反応媒質上方の気相の酸素分圧が少な
くとも0.2バール、好ましくは0.35−2.8、特
に0.45−1.3バールである、請求項2ないし6の
いずれかに記載の方法。 - 【請求項8】 コバルト対マンガンの比が3:1−1
:3、好ましくは1:1であり、これら2元素コバルト
およびマンガンの濃度の和が全反応素材に対し0.01
−0.20グラム原子/kg、好ましくは0.02−0
.12、特に0.04−0.08グラム原子/kgであ
る、請求項2ないし7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 コバルトおよびマンガンの和と臭素の
比が1:0.01−1:2、好ましくは1:0.025
−1:1、特に1:0.05−1:0.2である、請求
項2ないし8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 触媒中に追加の金属イオンとしてセ
リウムが存在し、コバルトおよびマンガンの和とセリウ
ムのモル比が1:0.02−1:2、好ましくは1:0
.05−1:1、特に1:0.2−1:0.6である、
請求項2ないし9のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】 用いられる金属塩が対応する酢酸塩
である、請求項2ないし10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】 臭素が臭化物の形で、または水もし
くは氷酢酸中の臭化水素の溶液として用いられる、請求
項2ないし11のいずれかに記載の方法。 - 【請求項13】 線状ポリカルボキシアミドおよびポ
リカルボン酸エステルの製造のための請求項1に記載の
化合物の使用。 - 【請求項14】 造形品、フィルムおよび繊維が製造
される請求項13に記載の化合物の使用。
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