JPH04184072A - 断熱箱体 - Google Patents
断熱箱体Info
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- JPH04184072A JPH04184072A JP30986690A JP30986690A JPH04184072A JP H04184072 A JPH04184072 A JP H04184072A JP 30986690 A JP30986690 A JP 30986690A JP 30986690 A JP30986690 A JP 30986690A JP H04184072 A JPH04184072 A JP H04184072A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- box
- weight
- inner box
- heat insulating
- hcfc
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、硬質ウレタンフオーム等の発泡断熱材を用い
てなる冷蔵庫、冷凍庫などの断熱箱体に関するものであ
る。
てなる冷蔵庫、冷凍庫などの断熱箱体に関するものであ
る。
従来の技術
一般的に冷蔵庫等の断熱箱体は、内箱と外箱とを結合さ
せて形成した両箱間の空間に、硬質ウレタンフオーム等
の発泡断熱材の原料を注入し、−体発泡することにより
形成している。
せて形成した両箱間の空間に、硬質ウレタンフオーム等
の発泡断熱材の原料を注入し、−体発泡することにより
形成している。
断熱箱体の内箱には、主としてABS樹脂が用いられて
きた。ここで、ABS樹脂とは共役ジェン系合成ゴムの
存在下に10〜40重量%のシアン化ビニル化合物と6
0〜90重量%の芳香族ビニル化合物との単量体混合物
を重合させて得た、すなわちグラフト共重合体にシアン
化ビニル化合物の含有率が60〜90重量%であるシア
ン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物共重合体を混合
した樹脂組成物をいう。
きた。ここで、ABS樹脂とは共役ジェン系合成ゴムの
存在下に10〜40重量%のシアン化ビニル化合物と6
0〜90重量%の芳香族ビニル化合物との単量体混合物
を重合させて得た、すなわちグラフト共重合体にシアン
化ビニル化合物の含有率が60〜90重量%であるシア
ン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物共重合体を混合
した樹脂組成物をいう。
断熱箱体の内箱にABS樹脂が用いられてきた理由とし
ては、剛性と耐衝撃性との高い物性バランス、容易な成
形加工性、優れた光沢を有する外観、硬質ウレタンフオ
ームの発泡剤であるCFC−11(トリクロロフルオロ
メタン)に対して耐ストレスクラック性を有することが
あげられる。断熱箱体の内箱は、熱可塑性樹脂の平板を
熱成形法、たとえば真空成形する工法によって製造され
るため、真空成形が容易におこなえることが必要である
。特に、内箱には、棚等の部品を固定する突起部が多数
設けられており、それぞれの形状を満たす成形を行なう
必要があり、真空成形性の要求度は高い。また、真空成
形によって得られた内箱の平均厚さは、1mmを下回る
ので、変形を避けるために高い弾性率が必要である。
ては、剛性と耐衝撃性との高い物性バランス、容易な成
形加工性、優れた光沢を有する外観、硬質ウレタンフオ
ームの発泡剤であるCFC−11(トリクロロフルオロ
メタン)に対して耐ストレスクラック性を有することが
あげられる。断熱箱体の内箱は、熱可塑性樹脂の平板を
熱成形法、たとえば真空成形する工法によって製造され
るため、真空成形が容易におこなえることが必要である
。特に、内箱には、棚等の部品を固定する突起部が多数
設けられており、それぞれの形状を満たす成形を行なう
必要があり、真空成形性の要求度は高い。また、真空成
形によって得られた内箱の平均厚さは、1mmを下回る
ので、変形を避けるために高い弾性率が必要である。
一方、発泡断熱材は、断熱性能は勿論のこと充填性や内
箱に対する接着性等において優れた性能が必要である。
箱に対する接着性等において優れた性能が必要である。
ここで、断熱箱体の構成について第3図を用いて説明す
ると、図において1は断熱箱体であり、ABS樹脂から
なる内箱2と鉄板からなる外箱3により構成されている
。内箱2は、外箱3の7ランジ4に密着してはめ込まれ
て固定されている。
ると、図において1は断熱箱体であり、ABS樹脂から
なる内箱2と鉄板からなる外箱3により構成されている
。内箱2は、外箱3の7ランジ4に密着してはめ込まれ
て固定されている。
5はCFC−11を発泡剤とする硬質ウレタンフオーム
で、内箱2と外箱3の両箱間に一体発泡によって充填さ
れている。硬質ウレタンフオーム5は、内箱2及び外箱
3に接着しているため 断熱箱体1に温度変化を与える
と外箱3と硬質ウレタンフオーム5と内箱2の線膨張係
数の差に起因する応力が生じる。従って、硬質ウレタン
フオーム5の発泡剤であるCFC−11に対して耐スト
レスクラック性を有することが、内箱2には必要である
。また、硬質ウレタンフオームが接着することによりノ
ツチ効果が生まれるので、内箱2には低温でのアイゾツ
ト衝撃値の高いことが要求される。もちろん、外箱3の
フランジ4にはめ込む際、強い応力がかかるため常温で
のアイゾツト衝撃値も満足できなければならない。さら
に、優れた光沢は冷蔵庫の外観をよくする上で必要であ
る。
で、内箱2と外箱3の両箱間に一体発泡によって充填さ
れている。硬質ウレタンフオーム5は、内箱2及び外箱
3に接着しているため 断熱箱体1に温度変化を与える
と外箱3と硬質ウレタンフオーム5と内箱2の線膨張係
数の差に起因する応力が生じる。従って、硬質ウレタン
フオーム5の発泡剤であるCFC−11に対して耐スト
レスクラック性を有することが、内箱2には必要である
。また、硬質ウレタンフオームが接着することによりノ
ツチ効果が生まれるので、内箱2には低温でのアイゾツ
ト衝撃値の高いことが要求される。もちろん、外箱3の
フランジ4にはめ込む際、強い応力がかかるため常温で
のアイゾツト衝撃値も満足できなければならない。さら
に、優れた光沢は冷蔵庫の外観をよくする上で必要であ
る。
一方、硬質ウレタンフオーム5に対しては、内箱2との
接着不良・ハガレによる外観不良をふせぐため1、内箱
2の材料に適合した接着性を有した硬質ウレタンフオー
ム5の適用が必要である。更には、充填性の面では、流
動性に優れ、キャビティやボイドの発生のない硬質ウレ
タンフオーム5が必要である。キャビティやボイドは、
断熱性能のみならず未充填部に面した内箱2への長期間
の応力発生源となり、変形を起こさせるため硬質ウレタ
ンフオーム5の充填性能は、重要な特性である。
接着不良・ハガレによる外観不良をふせぐため1、内箱
2の材料に適合した接着性を有した硬質ウレタンフオー
ム5の適用が必要である。更には、充填性の面では、流
動性に優れ、キャビティやボイドの発生のない硬質ウレ
タンフオーム5が必要である。キャビティやボイドは、
断熱性能のみならず未充填部に面した内箱2への長期間
の応力発生源となり、変形を起こさせるため硬質ウレタ
ンフオーム5の充填性能は、重要な特性である。
発明が解決しようとする課題
硬質ウレタンフオーム5の発泡剤であるCFC−11は
、塩素を含んでいること及び分解速度が遅いことからオ
ゾン層破壊の原因物質として全世界的にその使用が制限
され、今後さらに規制強化の動きがある。CFC−11
に替わる新規発泡剤としてHCFC−123(1,1−
ジクロロ2,2゜2−トリフルオロエタン)やHCFC
−141b(1,1−ジクロロ1−フルオロエタン)が
使用されようとしている。
、塩素を含んでいること及び分解速度が遅いことからオ
ゾン層破壊の原因物質として全世界的にその使用が制限
され、今後さらに規制強化の動きがある。CFC−11
に替わる新規発泡剤としてHCFC−123(1,1−
ジクロロ2,2゜2−トリフルオロエタン)やHCFC
−141b(1,1−ジクロロ1−フルオロエタン)が
使用されようとしている。
しかし、これらの新規発泡剤は、内箱2の材料であるA
BS樹脂に対する溶解性がCFC−11よりも はるか
に高いため 新規発泡剤を用いた硬質ウレタンフオーム
を充填した断熱箱体の内箱2は、冷却等の温度変化によ
って生じる応力下で容易に白化やクラックを生じて断熱
箱体1の商品価値をなくす、従って新規発泡剤に対して
耐ストレスクラック性を有し、そして同時に従来通り剛
性と耐衝撃性との高いバランス、容易な成形加工性、優
れた光沢外観等を有する内箱を作成し、新規発泡剤で発
泡した硬質ウレタンフオームを用いても接着不良、白化
、クラックや変形等の外観品質上問題のない断熱箱体を
提供することが課題であった。
BS樹脂に対する溶解性がCFC−11よりも はるか
に高いため 新規発泡剤を用いた硬質ウレタンフオーム
を充填した断熱箱体の内箱2は、冷却等の温度変化によ
って生じる応力下で容易に白化やクラックを生じて断熱
箱体1の商品価値をなくす、従って新規発泡剤に対して
耐ストレスクラック性を有し、そして同時に従来通り剛
性と耐衝撃性との高いバランス、容易な成形加工性、優
れた光沢外観等を有する内箱を作成し、新規発泡剤で発
泡した硬質ウレタンフオームを用いても接着不良、白化
、クラックや変形等の外観品質上問題のない断熱箱体を
提供することが課題であった。
本発明は、上記課題に鑑み、断熱箱体の外観品質等を損
なうことなくオゾン層破壊による環境問題を解決するこ
とを目的とするものである。
なうことなくオゾン層破壊による環境問題を解決するこ
とを目的とするものである。
課題を解決するための手段
上記課題を解決するために 本発明による断熱箱体は、
平均粒子径0.10〜0.18μmの共役ジエン系合成
ゴム14〜19重量部の存在下に57〜63重量%のシ
アン化ビニル化合物と37〜43重量%の芳香族ビニル
化合物とからなる単量体混合物81〜86重量部を下式
を充足するグラフト率で、なおかつ比粘度が0.060
〜0.070の範囲で重合させて得られたグラフト共重
合体からなる高ニトリル熱可塑性樹脂組成物を成形した
内箱と、ポリオール、整泡剤、触媒、発泡剤成分として
HCFC−123またはHCFC−141をおよびその
混合物、イソシアネート成分としてポリメリックMDI
またはそのプレポリマー化物が40〜90重量%であり
残りをTDI−80、クルードTDIおよびそれらのプ
レポリマー化物とする有機ポリイソシアネートからなる
発泡断熱材を前記内箱と金属製の外箱との両箱間に混合
して充填したものである。
平均粒子径0.10〜0.18μmの共役ジエン系合成
ゴム14〜19重量部の存在下に57〜63重量%のシ
アン化ビニル化合物と37〜43重量%の芳香族ビニル
化合物とからなる単量体混合物81〜86重量部を下式
を充足するグラフト率で、なおかつ比粘度が0.060
〜0.070の範囲で重合させて得られたグラフト共重
合体からなる高ニトリル熱可塑性樹脂組成物を成形した
内箱と、ポリオール、整泡剤、触媒、発泡剤成分として
HCFC−123またはHCFC−141をおよびその
混合物、イソシアネート成分としてポリメリックMDI
またはそのプレポリマー化物が40〜90重量%であり
残りをTDI−80、クルードTDIおよびそれらのプ
レポリマー化物とする有機ポリイソシアネートからなる
発泡断熱材を前記内箱と金属製の外箱との両箱間に混合
して充填したものである。
0.40≦(G−R)/R≦0,45
[ただし、(G−R)/R:グラフト率G:グラフト共
重合体をアセトニトリ ルに溶解させた後、遠心分離器で 固液分離して得られるゲルの重量 百分率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ]ここでシアン化
ビニル化合物としては、アクリロニトリル、芳香族ビニ
ル化合物としては、スチレンなどを用いることができる
。
重合体をアセトニトリ ルに溶解させた後、遠心分離器で 固液分離して得られるゲルの重量 百分率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ]ここでシアン化
ビニル化合物としては、アクリロニトリル、芳香族ビニ
ル化合物としては、スチレンなどを用いることができる
。
作用
上記構成によって、高ニトリル熱可塑性樹脂組成物から
なる内箱は、発泡剤であるHCFC−123やHCFC
−141bに対して高い耐ストレスクラック性を有して
いるため、前記発泡剤を用いた発泡断熱材を内箱と外箱
の両箱間に充填しても内箱が経時的に白化したりクラッ
クが発生することもない、また、発泡断熱材は、内箱に
対して強い接着力を有し、断熱箱体の温度変化による内
箱のハガレを起こすこともなく、さらに、優れた流動性
により、キャビティやボイドによる未充填部での内箱の
変形がなく、良好な断熱箱体の外観品質を達成すること
がでできる。なお、真空成形性等の断熱箱体に要求され
る内箱としての諸物性を兼ね備えているため製造過程や
製品品質において問題なく適用することが可能である。
なる内箱は、発泡剤であるHCFC−123やHCFC
−141bに対して高い耐ストレスクラック性を有して
いるため、前記発泡剤を用いた発泡断熱材を内箱と外箱
の両箱間に充填しても内箱が経時的に白化したりクラッ
クが発生することもない、また、発泡断熱材は、内箱に
対して強い接着力を有し、断熱箱体の温度変化による内
箱のハガレを起こすこともなく、さらに、優れた流動性
により、キャビティやボイドによる未充填部での内箱の
変形がなく、良好な断熱箱体の外観品質を達成すること
がでできる。なお、真空成形性等の断熱箱体に要求され
る内箱としての諸物性を兼ね備えているため製造過程や
製品品質において問題なく適用することが可能である。
このように、オゾン層破壊による環境問題を引き起こす
こともなく高品質の断熱箱体な提供することができるの
である。
こともなく高品質の断熱箱体な提供することができるの
である。
実施例
以下、実施例をあげて本発明の断熱箱体を第1図〜第2
図を用いて説明する。なお、従来と同一構成のものにつ
いては同一番号を符して説明を省略する。
図を用いて説明する。なお、従来と同一構成のものにつ
いては同一番号を符して説明を省略する。
6は、内箱であり、表1−19表1−2に組成内容を示
した高ニトリル熱可塑性樹脂組成物をコートハンガーダ
イ付き押し出し機で溶融して平板に加工、この平板を真
空成形機で成形したものである。
した高ニトリル熱可塑性樹脂組成物をコートハンガーダ
イ付き押し出し機で溶融して平板に加工、この平板を真
空成形機で成形したものである。
(以下余白)
表 1−1
!! +−2
内箱6を外箱フランジ4にはめ込んだ後、表2に示した
ウレタン原料を内箱6と外箱3の両箱間に注入充填し、
硬質ウレタンフオーム7を生成、断熱箱体8を得ている
。充填する際の内箱6と外箱3の加熱温度条件は、40
〜60℃である。
ウレタン原料を内箱6と外箱3の両箱間に注入充填し、
硬質ウレタンフオーム7を生成、断熱箱体8を得ている
。充填する際の内箱6と外箱3の加熱温度条件は、40
〜60℃である。
なお、前記平板における樹脂基本物性、及び真空成形時
の外観、内箱6を外箱フランジ4にはめ込む際の内箱6
のクラック等の有無、さらに、断熱箱体8を一30℃で
3週間冷却したときの内箱外観変化についての結果を表
1−12表1−2に示した。樹脂基本物性の項目は、ア
イゾツト衝撃(23℃、−20℃)、メルトフローレー
ト、低温白化発生歪値である。アイゾツト衝撃は、JI
SK−7110、メルトフローレートは、JIS K
−7210に準する。また、低温白化発生歪値はダンベ
ル型に成形したサンプルにウレタン原料を発泡させて試
験片を作成し、次に、23℃にてこの試験片に引っ張り
歪を付与した状態で治具に固定し、−20℃まで冷却し
て、17時間後に白化やクラックの有無を目視判定した
。ダンベル型試験片は、広幅部30mm、狭幅部10m
m、長さ115mm、厚さ1mmの物であって、その狭
幅部に幅10mm、厚さ10mm及び長さ50mmの硬
質ウレタンフオームを接着したものである。
の外観、内箱6を外箱フランジ4にはめ込む際の内箱6
のクラック等の有無、さらに、断熱箱体8を一30℃で
3週間冷却したときの内箱外観変化についての結果を表
1−12表1−2に示した。樹脂基本物性の項目は、ア
イゾツト衝撃(23℃、−20℃)、メルトフローレー
ト、低温白化発生歪値である。アイゾツト衝撃は、JI
SK−7110、メルトフローレートは、JIS K
−7210に準する。また、低温白化発生歪値はダンベ
ル型に成形したサンプルにウレタン原料を発泡させて試
験片を作成し、次に、23℃にてこの試験片に引っ張り
歪を付与した状態で治具に固定し、−20℃まで冷却し
て、17時間後に白化やクラックの有無を目視判定した
。ダンベル型試験片は、広幅部30mm、狭幅部10m
m、長さ115mm、厚さ1mmの物であって、その狭
幅部に幅10mm、厚さ10mm及び長さ50mmの硬
質ウレタンフオームを接着したものである。
なお、比較例として、組成内容の異なる高ニトリル熱可
塑性樹脂組成物、および有機ポリイソシアネートとして
組成の異なる硬質ウレタンフオームを用いた時の結果に
ついて同時に表1−19表1−2に示した(比較例A−
M)。
塑性樹脂組成物、および有機ポリイソシアネートとして
組成の異なる硬質ウレタンフオームを用いた時の結果に
ついて同時に表1−19表1−2に示した(比較例A−
M)。
このように本発明の断熱箱体8は、内箱品質として真空
成形性、常温での耐衝撃性、及び耐薬品性や低温耐衝撃
性をうけての耐ストレスクラック性に対して問題のない
品質を有し、発泡剤としてHCFC−123やHCFC
−141bを使用しても優れた品質を満たせることが判
った。
成形性、常温での耐衝撃性、及び耐薬品性や低温耐衝撃
性をうけての耐ストレスクラック性に対して問題のない
品質を有し、発泡剤としてHCFC−123やHCFC
−141bを使用しても優れた品質を満たせることが判
った。
実施例や比較例から判るように、HCFC−123やH
CFC−141bに対する耐ストレスクラック性は、グ
ラフト共重合体およびシアン化ビニル化合物と芳香族ビ
ニル化合物におけるシアン化ビニル化合物と芳香族ビニ
ル化合物の比率に左右される。すなわち、シアン化ビニ
ル化合物であるアクリロニトリル含有率が57〜63%
であれば、耐薬品性の指標である低温白化発生歪値は、
HCFC−123やHCFC−141bで発泡させた硬
質ウレタンフオーム7が接着している場合が0.8%以
上であり、現行の断熱箱体8のモデルであるABS樹脂
にCFC−11で発泡させた硬質ウレタンフオームが接
着している場合が0゜6%であるから問題なく良好であ
る。
CFC−141bに対する耐ストレスクラック性は、グ
ラフト共重合体およびシアン化ビニル化合物と芳香族ビ
ニル化合物におけるシアン化ビニル化合物と芳香族ビニ
ル化合物の比率に左右される。すなわち、シアン化ビニ
ル化合物であるアクリロニトリル含有率が57〜63%
であれば、耐薬品性の指標である低温白化発生歪値は、
HCFC−123やHCFC−141bで発泡させた硬
質ウレタンフオーム7が接着している場合が0.8%以
上であり、現行の断熱箱体8のモデルであるABS樹脂
にCFC−11で発泡させた硬質ウレタンフオームが接
着している場合が0゜6%であるから問題なく良好であ
る。
また、実施例および比較例から判るように、高ニトリル
熱可塑性樹脂組成物の剛性と耐衝撃性との高いバランス
は、グラフト共重合体のグラフト率、およびゴム含有率
とゴム粒子径に左右される。
熱可塑性樹脂組成物の剛性と耐衝撃性との高いバランス
は、グラフト共重合体のグラフト率、およびゴム含有率
とゴム粒子径に左右される。
アクリロニトリル含有率が57〜63%の範囲において
グラフト率が0.40〜0.45、ゴム含有率が14〜
19%、ゴム粒子径が0.10〜0.18μであれば剛
性は実用上問題なく、また、常温での耐衝撃性は25
k g −c m / c m、低温耐衝撃性は15k
g−cm/cmを満足し、内箱6を外箱フランジ4には
め込む時においても内箱6が割れることなく、断熱箱体
8を冷却しても白化やクラックもなく品質の確保が可能
であった。
グラフト率が0.40〜0.45、ゴム含有率が14〜
19%、ゴム粒子径が0.10〜0.18μであれば剛
性は実用上問題なく、また、常温での耐衝撃性は25
k g −c m / c m、低温耐衝撃性は15k
g−cm/cmを満足し、内箱6を外箱フランジ4には
め込む時においても内箱6が割れることなく、断熱箱体
8を冷却しても白化やクラックもなく品質の確保が可能
であった。
さらに、真空成形性においては、代表指標として用いる
メルトフローレートの適切な範囲は、2〜4 g /
10分であると考えられ、2g/10分を下回ると成形
温度が高くなって製造条件のコントロールが難しくなり
、他方4 g / 10分を超えると平板成形時に自重
により樹脂組成物が垂れ下がり、成形が難し−くなる。
メルトフローレートの適切な範囲は、2〜4 g /
10分であると考えられ、2g/10分を下回ると成形
温度が高くなって製造条件のコントロールが難しくなり
、他方4 g / 10分を超えると平板成形時に自重
により樹脂組成物が垂れ下がり、成形が難し−くなる。
実施例および比較例から判るように、メルトフローレー
トはシアン化ビニル化合物/芳香族ビニル化合物の比率
すなわちグラフト重合体のアクリロニトリル含有率、グ
ラフト率、およびゴム含有率、比粘度等に左右されるが
、各要素が本発明で規定した範囲内にあれば大略2〜4
g / 10分となる。
トはシアン化ビニル化合物/芳香族ビニル化合物の比率
すなわちグラフト重合体のアクリロニトリル含有率、グ
ラフト率、およびゴム含有率、比粘度等に左右されるが
、各要素が本発明で規定した範囲内にあれば大略2〜4
g / 10分となる。
一方、硬質ウレタンフオーム7において、イソシアネー
ト成分として、ポリメリックMDIまたはそのプレポリ
マー化物が40〜90重量%であり、残りをTDI−8
0、クルードTDIおよびそれらのプレポリマー化物と
する有機ポリイソシアネートを使用した断熱箱体8は、
接着性に優札内箱のハガレがなく、またキャビティやボ
イドによる変形もないことが判った。高ニトリル熱可塑
性樹脂組成物は、耐薬品性に優れているが、反面、表面
活性に乏しく、接着性に劣る傾向にある。ポリメリック
MDIまたはそのプレポリマー化物は、自己活性が強く
接着性の改善に寄与するものであると考えられるが、詳
細なメカニズムは、不明である。なお、ポリメリックM
DIまたはそのプレポリマー化物の含有率が、90%を
超えると、流動性が低下し、キャビティやボイドが発生
、これらの部分に面した内箱6では長期の応力を受ける
結果、変形による外観不良が発生する。よって、イソシ
アネート成分として、ポリメリックMDIまたはそのプ
レポリマー化物が40〜90重量%であり、残りをTD
I−80、クルードTI)Iおよびそれらのプレポリマ
ー化物とする有機ポリイソシアネートを使用することに
より優れた品質の断熱箱体8が得られるのである。。
ト成分として、ポリメリックMDIまたはそのプレポリ
マー化物が40〜90重量%であり、残りをTDI−8
0、クルードTDIおよびそれらのプレポリマー化物と
する有機ポリイソシアネートを使用した断熱箱体8は、
接着性に優札内箱のハガレがなく、またキャビティやボ
イドによる変形もないことが判った。高ニトリル熱可塑
性樹脂組成物は、耐薬品性に優れているが、反面、表面
活性に乏しく、接着性に劣る傾向にある。ポリメリック
MDIまたはそのプレポリマー化物は、自己活性が強く
接着性の改善に寄与するものであると考えられるが、詳
細なメカニズムは、不明である。なお、ポリメリックM
DIまたはそのプレポリマー化物の含有率が、90%を
超えると、流動性が低下し、キャビティやボイドが発生
、これらの部分に面した内箱6では長期の応力を受ける
結果、変形による外観不良が発生する。よって、イソシ
アネート成分として、ポリメリックMDIまたはそのプ
レポリマー化物が40〜90重量%であり、残りをTD
I−80、クルードTI)Iおよびそれらのプレポリマ
ー化物とする有機ポリイソシアネートを使用することに
より優れた品質の断熱箱体8が得られるのである。。
発明の効果
以上のように、本発明は、平均粒子径0.10〜0.1
8μmの共役ジエン系合成ゴム14〜19重量部の存在
下に57〜63重量%のシアン化ビニル化合物と37〜
43重量%の芳香族ビニル化合物とからなる単量体混合
物81〜86重量部を下式を充足するグラフト率で、な
おかつ比粘度が0.060−0.070の範囲で重合さ
せて得られたグラフト共重合体からなる高ニトリル熱可
塑性樹脂組成物を成形した内箱と、ポリオール、整泡剤
、触媒、発泡剤成分としてHCFC−123またはHC
FC−141をおよびその混合物、イソシアネート成分
としてポリメリックMDIまたはそのプレポリマー化物
が40〜90重量%であり残りをTDI−80、クルー
ドTDIおよびそれらのプレポリマー化物とする有機ポ
リイソシアネートからなる発泡断熱材を前記内箱と金属
製の外箱との両箱間に混合して充填した断熱箱体である
から、オゾン層破壊による環境問題に対して解決に寄与
することができると同時に、HCFC−123やHCF
C−141bを発泡剤として用いた時に発生するABS
樹脂へのストレスクラック性による内箱の白化やクラッ
ク等の問題もなく使用することができるのである。更に
は、内箱の一般的な物性・品質の確保により、優れた品
質の断熱箱体が得られるのである。
8μmの共役ジエン系合成ゴム14〜19重量部の存在
下に57〜63重量%のシアン化ビニル化合物と37〜
43重量%の芳香族ビニル化合物とからなる単量体混合
物81〜86重量部を下式を充足するグラフト率で、な
おかつ比粘度が0.060−0.070の範囲で重合さ
せて得られたグラフト共重合体からなる高ニトリル熱可
塑性樹脂組成物を成形した内箱と、ポリオール、整泡剤
、触媒、発泡剤成分としてHCFC−123またはHC
FC−141をおよびその混合物、イソシアネート成分
としてポリメリックMDIまたはそのプレポリマー化物
が40〜90重量%であり残りをTDI−80、クルー
ドTDIおよびそれらのプレポリマー化物とする有機ポ
リイソシアネートからなる発泡断熱材を前記内箱と金属
製の外箱との両箱間に混合して充填した断熱箱体である
から、オゾン層破壊による環境問題に対して解決に寄与
することができると同時に、HCFC−123やHCF
C−141bを発泡剤として用いた時に発生するABS
樹脂へのストレスクラック性による内箱の白化やクラッ
ク等の問題もなく使用することができるのである。更に
は、内箱の一般的な物性・品質の確保により、優れた品
質の断熱箱体が得られるのである。
このように、フロン公害問題の解決を図り、高品質の断
熱箱体を提供することができるのである。
熱箱体を提供することができるのである。
0.40≦(G−R)/R≦0.45
[ただし、(G−R)/R:グラフト率G:グラフト共
重合体をアセトニトリ ルに溶解させた後、遠心分離器で 固液分離して得られるゲルの重量 百分率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ]
重合体をアセトニトリ ルに溶解させた後、遠心分離器で 固液分離して得られるゲルの重量 百分率 R:グラフト共重合体のゴム含有率 ]
第1図は本発明の一実施例における断熱箱体の一部を切
り欠いた斜視図、第2図は同断熱箱体の断面図、第8図
は従来の断熱箱体の断面図である。 3・・・・・・外箱、6・・・・・・内箱、7・・・・
・・硬質ウレタンフオーム、8・・・・・・断熱箱体。 代理人の氏名 弁理士 小鍜治 明 ばか2名3 ・−
タ) 釉 6−内釉 第1図 第2図 第3図 !
り欠いた斜視図、第2図は同断熱箱体の断面図、第8図
は従来の断熱箱体の断面図である。 3・・・・・・外箱、6・・・・・・内箱、7・・・・
・・硬質ウレタンフオーム、8・・・・・・断熱箱体。 代理人の氏名 弁理士 小鍜治 明 ばか2名3 ・−
タ) 釉 6−内釉 第1図 第2図 第3図 !
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 平均粒子径0.10〜0.18μmの共役ジエン系合成
ゴム14〜19重量部の存在下に57〜63重量%のシ
アン化ビニル化合物と37〜43重量%の芳香族ビニル
化合物とからなる単量体混合物81〜86重量部を下式
を充足するグラフト率で、なおかつ比粘度が0.060
〜0.070の範囲で重合させて得られたグラフト共重
合体からなる高ニトリル熱可塑性樹脂組成物を成形した
内箱と、ポリオール、整泡剤、触媒、発泡剤成分として
HCFC−123またはHCFC−141をおよびその
混合物、イソシアネート成分としてポリメリックMDI
またはそのプレポリマー化物が40〜90重量%であり
残りをTDI−80、クルードTDIおよびそれらのプ
レポリマー化物とする有機ポリイソシアネートからなる
発泡断熱材を前記内箱と金属製の外箱との両箱間に混合
して充填してなる断熱箱体。 0.40≦(G−R)/R≦0.45 [ただし、(G−R)/R:グラフト率 G:グラフト共重合体をアセトニトリルに溶解させた後
、遠心分離器で固液分離して得られるゲルの重量百分率 R:グラフト共重合体のゴム含有率]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30986690A JPH04184072A (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 断熱箱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30986690A JPH04184072A (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 断熱箱体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04184072A true JPH04184072A (ja) | 1992-07-01 |
Family
ID=17998244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30986690A Pending JPH04184072A (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 断熱箱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04184072A (ja) |
-
1990
- 1990-11-14 JP JP30986690A patent/JPH04184072A/ja active Pending
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