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JPH04182919A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPH04182919A
JPH04182919A JP31351290A JP31351290A JPH04182919A JP H04182919 A JPH04182919 A JP H04182919A JP 31351290 A JP31351290 A JP 31351290A JP 31351290 A JP31351290 A JP 31351290A JP H04182919 A JPH04182919 A JP H04182919A
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JP
Japan
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binder
adsorbed
glass transition
transition temperature
magnetic
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Application number
JP31351290A
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English (en)
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JP2568753B2 (ja
Inventor
Hideyuki Ueda
英之 植田
Masayuki Sakai
堺 政行
Yoriko Takai
より子 高井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2313512A priority Critical patent/JP2568753B2/ja
Publication of JPH04182919A publication Critical patent/JPH04182919A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気記録媒体に関し、特に磁性粉末として強
磁性体金属粉末を用いた塗布型の磁気テープ、磁気ディ
スク等の磁気記録媒体に関する。
従来の技術 近年、特に高密度記録5の要求が高まり、ビデオ、オー
ディオ機器、コンピュータ等に用いられる磁気テープ、
磁気ディスク等の磁気記録媒体では、記録波長とトラッ
ク幅の微小化、磁性層ならびに支持体の薄膜化を実現す
ることが必要不可欠となってきている。
このため、磁性層の保磁力(He)、残留磁束密度(B
r)を共に大きくでき、短波長領域における再生出力の
向上に適した強磁性体金属粉末が採用されるようになっ
てきた。
しかしながら、強磁性体金属粉末は、従来の酸化物系磁
性粉末に比べて、飽和磁化(σ5)が大きく、しかも微
粒子化傾向にあるため、磁性塗料中で凝集構造を形成し
やすく、その結果、磁性粉末の配向性が不充分となり、
磁性層の表面性1機械的強度等が悪化し、高いレベルの
電磁変換特性、耐久性を得ることが困難になるという問
題が生じた。
さらに、磁気記録再生装置のポータプル化、カメラ一体
型等の普及により、磁気記録媒体の使用環境は、今まで
以上に幅広く、過酷なものになることが予想されるため
、特に磁性層の耐久性を向上させることは、極めて重要
な問題となる。
そこで従来より、強磁性体金属粉末の分散性を改善する
目的で、界面活性剤を分散剤として使用したり、特開昭
61−158023号公報、及び特開平2−35621
号公報に開示されているように、バインダー中に、−8
○3M 、OS 03M 。
−COOM、 −PO(OM)2(式中、Mは水素原子
もしくはアルカリ金属)といった極性基を導入する方法
が提案されている。
また、磁性層の耐久性を改善する目的で、特開昭60−
111325号公報に開示されているようにバインダー
の機械的強度(引っ張り強度、破断伸び)を特定するこ
とや、特開昭60−59522号公報に開示されている
ようにバインダーの分子量(Mn)を特定すること、さ
らには、バインダーの骨格成分として、芳香環のような
硬いセグメントを数多く導入することなどの方法が提案
されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来より行なわれてきた方法を用いて、
強磁性体金属粉末の分散性を改善し、磁性層の表面性1
機械的強度を向上させ、優れた電磁変換特性および耐久
性を備えた磁気記録媒体を提供することは、非常に困難
であり、様々な問題が生じている。
たとえば、バインダーに導入する極性基の濃度、あるい
は界面活性剤の量は、強磁性体金属粉末の比表面積、形
状、鉋和磁化(σS)の大きさ等を充分に考慮して決定
しなくてはならない。むやみに極性基の濃度を高くする
と、極性基間の強い相互作用により、バインダーがゲル
化し、かえって磁性粉末表面に吸着するバインダー量が
減少し、磁性粉末の分散性が悪化してしまう。さらにバ
インダー使用量に対して、極性基の濃度が高い場合には
、粒子間架橋が形成される可能性もある。またこれらの
現象は、塗料製造時の作業性、塗工時のスムージング性
という点からも好ましくない。
逆に極性基の濃度が低い場合には、磁性粉末へのバイン
ダーの吸着量が少なくなり、磁性粉末の分散性が悪くな
る。
さらに、磁性層中の磁性粉末の充填率を向上させるため
に、磁性粉末は微粒子化し、比表面積が太き(なる傾向
にあるため、分散に必要以上のバインダーが磁性層表面
に吸着してしまい、カレンダー性に寄与する非吸着バイ
ンダー量が減少してしまい、その結果、磁性層の表面性
を向上させることが困難となる。そこで、単にバインダ
ーの使用量を増加することで、カレンダー性を改善させ
ようとする方法では、磁性層表面に過剰なバインダーが
存在するため、テープとヘッド間のスペーシングロスが
増大し、かえって電磁変換特性の低下を招いてしまう。
また、磁性層の耐久性を改善するために、単にバインダ
ーの個々の特性を特定するだけでは、バインダーの架橋
剤との反応率の違い、あるいは磁性粉末表面への吸着能
力の違いなどから、予期した効果が得られない場合が多
く、特に、バインダーの骨格成分として、芳香環のよう
な硬いセグメントを数多く導入する方法では、バインダ
ーのガラス転移温度(Tg)が高(なり、カレンダー性
が悪化し、平滑な磁性層表面が得られないだけてなく、
架橋剤との反応性も悪(なるため、磁性層中に多量に残
存する未反応のイソシアネート基(−NCO基)や水酸
基(−〇H基)の影響で、カレンダー付着が起こりやす
くなり、その結果として、ドロップアウト等の問題を引
き起こす原因となってしまう。
本発明は、上記課題に鑑み、電磁変換特性および耐久性
に優れた磁気記録媒体を提供することを目的としている
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の磁気記録媒体は、使
用するバインダーのガラス転移温度(Tg)の平均値(
配合量により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
)が30〜45(’C)であり、強磁性体金属粉末、研
磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダー(吸着バ
インダー)と吸着されないバインダー(非吸着バインダ
ー)との比が1±0.2であること、さらに、上記バイ
ンダーを上記強磁性体粉末100重量部に対して、16
〜22重量部含有させることを必須の要件として構成す
るものである。
作用 本発明の磁気記録媒体は上記した構成により、強磁性体
金属粉末の分散に有効な必要最小限のバインダーで磁性
粉末表面を均一に被覆することができる。その結果、バ
インダーの極性幕間の絡み合い(ゲル化)も発生せず、
粒子間架橋も形成されな(なるため、磁性粉末の分散安
定性を向上させることが可能となる。また、塗料製造時
の作業性、塗工時のスムージング性という点も改善する
ことができる。さらに、磁性粉末、研磨剤、カーボンブ
ラック表面に吸着固定されない非吸着バインダーを適当
量増加させることができるとともに、バインダーのガラ
ス転移温度(Tg)の平均値も適度に低く設定されてい
るため、比較的低温でのカレンダー性が改善され、磁性
層の表面性が良好となり、優れた電磁変換特性を得るこ
とかで    ゛きる。加えて、架橋剤との反応性も向
上されることになり、ドロップアウトの原因となるカレ
ンダー付着を生ずることなく、耐久性に優れた磁気記録
媒体を得ることができる。
実施例 以下本発明の一実施例の磁気記録媒体について図面を基
にして説明する。
本発明に用いられる強磁性体金属粉末としては、Fe、
Fe−Co、Fe−Co−Ni等の針状金属粉末を挙げ
ることができる。さらに、耐候性、または、製造時の焼
結防止等を考慮して、Ae、Cr、Si等の微量の添加
金属を含有させた針状金属粉末を用いることもできる。
バインダーとしては、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリル系共重合体、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル−ブタジェン
共重合体、エポキシ樹脂、ポリビニルアセクール樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂等を用いることができる。
なお、実施例および比較例において記載した材料の各部
数は、強磁性体金属粉末を100とした場合の重量部数
である。
(実施例1) 強磁性体金属粉末       ・・・・・・100部
(平均長軸径0.17μm、平均軸比1:10゜比表面
積50d/g、飽和磁化125部mu/g)塩化ビニル
樹脂(PVC)      ・・・・・・9部〔日本ゼ
オン(資)製、MR−110 ガラス転移温度59℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・5部
〔東洋紡績■製、AM−63 ガラス転移温度21℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・4部
〔日本ポリウレタン工業■製、RM−3ガラス転移温度
5℃〕 研磨剤              ・・・・・・7部
〔住人化学工業■製、ARP−50) カーボンブラック         ・・・・・・28
〔東海カーボン■製、ジーストS〕 潤滑剤              ・・・・・・4部
ステアリン酸          ・・・・・・2部ミ
リスチン酸          ・・・・・・1部ステ
アリン酸−n〜ブチル    ・・・・・・1部架橋剤
              ・・・・・・4部C日本
ポリウレタン工業■製、コロネートL〕混合溶剤   
        ・・・・・・300部(MEK/トル
エン/シクロへキサノン=3/2/1) 上記の組成物のうち、強磁性体金属粉末およびカーボン
ブラックを窒素雰囲気下(02濃度2%以下)において
、プラネタリ−ミキサー(PLM)中に投入し、まず混
合溶剤10部を用いて湿潤した後、塩化ビニル樹脂(P
VC)、ポリウレタン樹脂(PU■)、ポリウレタン樹
脂(PU■)および混合溶剤45部を添加し、10時間
混練を行なう。次に研磨剤および混合溶剤180部を添
加し、サンドミルにより分散を行ない、磁性6料原液と
した。さらに潤滑剤、架橋剤および混合溶剤50部を添
加し、デイシルバーにて混合撹拌を行ない、磁性嬢料を
調整した。その後、平均孔径0.4μmのフィルター(
日本波器製:HT−40)により濾過した塗料を10μ
m厚のポリエチレンテレフタレート(PET)上に塗布
し、配向、乾燥、スーパーカレンダーによる鏡面加工処
理を施した。さらに硬化処理を行なった後、磁性層と反
対側のポリエチレンテレフタレート上にカーボンブラッ
クを主成分とするバックコート層を設け、8M幅にスリ
ットしてS wan V T R用メタルテープを作成
した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、36.4(℃)である。
この値は、以下の計算式に示したように、配合量(重量
部数)により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
である。
+(59X9)±(21x5)+(5x4N/(18)
−36,4またこの場合、強磁性体金属粉末、研磨剤、
カーボンブラックに吸着するバインダー(吸着バインダ
ー)と吸着されないバインダー(非吸着バインダー)と
の比は、0.87であった。
(実施例2) 実施例1でのバインダーの代わりに、 塩化ビニル樹脂(PVC)     ・・・・・・10
部〔日本ゼオン(4)製、MR−110 ガラス転移温度59℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・6部
〔日本ポリウレタン工業■製、RM−3ガラス転移温度
5℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・4部
〔日本ポリウレタン工業■製、R−104ガラス転移温
度11℃〕 を用いる以外は、実施例1と同様な方法により、Sws
 V T R用メタルテープを作成した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、33.2(℃)である。
この値は、以下の計算式に示したように、配合量(重量
部数)により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
である。
1(59X 10)+ (5X 6)+ (11X 4
)l/(20)= 33.2またこの場合、強磁性体金
属粉末、研磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダ
ー(吸着バインダー)古吸着されないバインダー(非吸
着バインダー)との比は、1.07であった。
(実施例3) 実施例1でのバインダーの代わりに、 塩化ビニル−アクリル系共重合体 ・・・・・・10部
〔積水化学工業輛製、エスレックE ガラス転移温度60℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・5部
〔東洋紡績■製、AM−97 ガラス転移温度32℃〕 ポリウレタン樹脂(P U■)    ・・・・・・4
部〔東洋紡績■製、UR−8700 ガラス転移温度−23℃〕 を用いる以外は、実施例1と同様な方法により、S w
m V T R用メタルテープを作成した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、35.2(℃)である。この値は、以下の計算
式に示したように、配合量(重量部数)により重みづけ
をし、平均化したガラス転移温度である。
1(60X10)+(32X5)+(−23X4)l/
(19)−35,2またこの場合、強磁性体金属粉末、
研磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダーく吸着
バインダー)と吸着されないバインダー(非吸着バイン
ダー)との比は、0.98であった。
(比較例1) 実施例1でのバインダーの代わりに、 塩化ビニル樹脂(PVC)     ・・・・・・13
部〔日本ゼオン■製、MR−110 ガラス転移温度59℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・5部
〔日本ポリウレタン工業■製、RM−3ガラス転移温度
5℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・1部
〔日本ポリウレタン工業■製、R−104ガラス転移温
度11℃〕 を用いる以外は、実施例1と同様な方法により、8 m
 V T R用メタルテープを作成した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、42.2(℃)である。
この値は、以下の計算式に示したように、配合量(重量
部数)により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
である。
1(59x13)+(5x5)+(11x 1)l/(
19)=42.2またこの場合、強磁性体金属粉末、研
磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダー(吸着バ
インダー)と吸着されないバインダー(非吸着バインダ
ー)との比は、1.35であった。
(比較例2) 実施例1でのバインダーの代わりに、 塩化ビニル樹脂(PVC)      ・・・・・・8
部〔日本ゼオン■製、MR−110 ガラス転移温度59℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・8部
〔東洋紡績(資)製、AM−63 ガラス転移温度21℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・5部
〔日本ポリウレタン工業■製、R−104ガラス転移温
度11℃〕 を用いる以外は、実施例1と同様な方法により、8 w
n V T R用メタルテープを作成した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、33.1(’C)である。
この値は、以下の計算式に示したように、配合量(重量
部数)により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
である。
+(59X8)+(21X8)+(11X5))/(2
1)−33,1またこの場合、強磁性体金属粉末、研磨
剤、カーボンブラックに吸着するバインダー(吸着バイ
ンダー)と吸着されないバインダー(非吸着バインダー
)との比は、0.74であった。
(比較例3) 実施例1でのバインダーの代わりに、 塩化ビニル樹脂(PVC)     ・・・・・・10
部〔日本ゼオン■製、MR−110 ガラス転移温度59℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・5部
〔東洋紡績輛製、UR−8200 ガラス転移温度79℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・4部
〔日本ポリウレタン工業■製、RM−3ガラス転移温度
5℃〕 を用いる以外は、実施例1と同様な方法により、8 m
 V T R用メタルテープを作成した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、52.9<℃>である。
この値は、以下の計算式に示したように、配合量(重量
部数)により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
である。
+(59X to)+(79X5)+(5X4)l/(
19)=52.9またこの場合、強磁性体金属粉末、研
磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダー(吸着バ
インダー)と吸着されないバインダー(非吸着バインダ
ー)との比は、1.18であった。
(比較例4) 実施例1でのバインダーの代わりに、 塩化ビニル−アクリル系共重合体 ・・・・・・11部
〔槽水化学工業(資)製、エスレックEガラス転移温度
60℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■〉    ・・・・・・5部
〔大日本インキ化学工業■製、T−5206ガラス転移
温度−25℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・4部
〔日本ポリウレタン工業■製、RM−3ガラス転移温度
5℃〕 を用いる以外は、実施例1と同様な方法により、S r
ra V T R用メタルテープを作成した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、27.8 (℃)である。
この値は、以下の計算式に示したように、配合量(重量
部数)により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
である。
+(60X 11)+(−25X5)+(5X4))/
(20)=27.8またこの場合、強磁性体金属粉末、
研磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダー(吸着
バインダー)と吸着されないバインダー(非吸着バイン
ダー)との比は、0.77であった。
(比較例5) 実施例1でのバインダーの代わりに、 塩化ビニル−アクリル系共重合体 ・・・・・・1.0
部〔種水化学工業■製、エスレックE ガラス転移温度60℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・8部
〔東洋紡績(4)製、AM−97 ガラス転移温度32℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・5部
〔大日本インキ化学工業鰯製、T−5206ガラス転移
温度−258C〕 を用いる以外は、実施例1と同様な方法により、8 m
 V T R用メタルテープを作成した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、31.8 (’C)である。
この値は、以下の計算式に示したように、配合量(重量
部数)により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
である。
1(60x 10)+(32X8)+(−25X5)l
/(23)−31,8またこの場合、強磁性体金属粉末
、研磨剤9カーボンブラツクに吸着するバインダー(吸
着バインダー)と吸着されないバインダー(非吸着バイ
ンダー)との比は、0.84であった。
(比較例6) 実施例1でのバインダーの代わりに、 塩化ビニル樹脂(PVC)      ・・・・・・9
部〔日本ゼオン(8)製、M]’1llOガラス転移温
度59℃〕 ポリりレタン樹脂(PTIJ■)    ・・・・・・
3部〔東洋紡績■製、AM97 ガラス転移温度32℃〕 ポリウレタン樹脂(PU■)    ・・・・・・3部
〔東洋紡績■製、AM−63 ガラス転移温度21℃〕 を用いる以外は、実施例1と同様な方法により、8 W
llV T R用メタルテープを作成した。
ここで用いたバインダーのガラス転移温度(Tg)の平
均値は、46.0(℃)である。
この値は、以下の計算式に示したように、配合量(重量
部数)により重みづけをし、平均化したガラス転移温度
である。
((59x9)+(32x3)+(21x3))/(1
5)=46.0またこの場合、強磁性体金属粉末、研磨
剤、カーボンブラックに吸着するバインダー(吸着バイ
ンダー)と吸着されないバインダー(非吸着バインダー
)との比は、0.96であった。
上記した強磁性体金属粉末、研磨剤、カーボンブラック
に吸着するバインダー(吸着バインダー)と吸着されな
いバインダー(非吸着バインダー)との比の算出方法を
以下に示す。
50meのポリ容器に、各実施例、比較例において調製
した磁性塗料Logおよび混合溶剤(MEK/トルエン
/シクロヘキサノン−3/2/1)を投入しくこの際、
塗料の固形分濃度を10%に設定する。)、5hake
rを用いて15分間振とうさせる。その後、この希釈塗
料を遠心分離(4X10’rpmの条件にて、30分間
実施する。〉さらに、遠心分離後の上澄み液を遠心管に
採取し、高速遠心分離(2X10’rpmの条件にて、
2時間実施する。)を行なう。高速遠心分離後の上澄液
10m1!をアルミカップに採取し、その重量を測定す
る。次に、この上澄み液をホットプレート上で蒸発乾固
させ、再度重量を測定する。以上の操作より、上澄み液
中のバインダー置く非吸着バインダー量)が算出でき、
総バインダー量(配合バインダー量)からこの上澄み液
中のバインダー量(非吸着バインダー量)を差し引いた
バインダー量を強磁性体金属粉末、研磨剤、カーボンブ
ラックに吸着しているバインダー量(吸着バインダー量
)とした。上記の結果をもとに、吸着バインダーと非吸
着バインダーの比を求めることができる。
以上の実施例および比較例で得られた各81IIIIV
TR用メタルテープについて以下の測定を行なった。
(1)表面粗さ WYKO(社)の非接触式三次元表面粗さ計(TOPO
−3D)を用いて、測定を行なった。この際、磁性層の
表面粗さを表示する方法として中心線から粗さ曲線まで
の偏差の二乗を測定長さの区間で積分し、その区間で平
均した値の平方根であるRMSを採用した。
(2)  C/N(5,0MHz/4.5MHz)5.
0MHzにおける信号と4.5MHzにおけるノイズの
比を測定した。C/N測定用8 wn V T Rとし
てMVS−5000[KODAK(社)製〕を用いた。
また記録再生ヘッドはアモルファス合金を使用し、実施
例2の8 vm V T R用メタルテープのC/Nを
基準(OdB)として相対値にて示した。
(3)  ドロップアウト C/N測定用と同様の8 mm V T Rを用い、各
ビデオテープ試料を40℃−80%RHの環境下で20
0パス走行させる(耐久試験)、、耐久試験前後の各ビ
デオテープ試料について、15μSにわたって16dB
以上の出力低下が発生する1分間あたりの個数を測定し
た。
(4)ヘッド粉付着 上記(3)による耐久試験後の磁気ヘッド、シリンダ一
部の粉付着量を顕微鏡で観察し、粉付層の程度について
の5段階評価を行なった。評価として粉付層が見られず
、実用上全く問題のないものを5とし、粉付着量が多く
、実用上問題を有るものを1とした。
(5)  スチルライフ スチル測定用に改造した8 wn V T Rを用い、
=10℃、30g荷重の条件で、あらかしめ録画してお
いた静止画を再生し、その画像信号が6dB落ち込むま
での時間を示した。第1表に、各実施例、比較例にて作
成した8 mm V−T R用メタルテープの評価結果
を示す。また、第1図には、各実施例、比較例で調製し
た磁性塗料中のバインダーのうち、強磁性体金属粉末、
研磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダー(吸着
バインダー)と吸着されないバインダー(非吸着バイン
ダー)の比と、上記各塗料を用いて作成した8 m V
 T R用メタルテープの磁性層表面粗さRMSとの関
係を示した。図において、黒丸印は、実施例1〜3を、
白丸印は、比較例1〜6を表す。
(以下余白) 第1表から明らかなように、実施例1,2.3は、バイ
ンダーのガラス転移温度の平均値2吸着バインダー量と
非吸着バインダー量の比、およびバインダーの添加重量
部数か適切であるために、磁性層表面が平滑となり、C
/Nが高い値となった。また耐久性についても、耐久試
験後のヘッドシリンダ一部の粉付着量が少なく、スチル
ライフが長いという結果となった。さらに、ドロップア
ウトが初期、耐久試験後ともに少なくなった。
また第1図より、磁性層表面粗さRMSは、吸着バイン
ダー量と非吸着バインダー量の比に大きく影響されるこ
とがわかる。
比較例1は、吸着バインダー量と非吸着バインダー量の
比が大きい、すなわちカレンダー性に寄与する非吸着バ
インダー量が少ないため、磁性層の表面粗さが非常に悪
くなり、C/Nがかなり低い値となった。比較例2およ
び比較例4は、逆に吸着バインダー量と非吸着バインダ
ー量の比が小さいために、カレンダー性が向上し、磁性
層の表面粗さも良好となるが、磁性粉の分散性が悪い(
磁性粉表面へのバインダーの吸着量が少ない)ために、
C/Nが低くなった。特に、比較例4の場合には、バイ
ンダーのガラス転移温度(Tg)の平均値が低いため、
粉付着量、スチルライフといった耐久性も著しく悪化す
る結果となった(耐久試験後のドロップアウトも異常に
増加した。〉。比較例3は、バインダーのガラス転移温
度(Tg)の平均値が高すぎるため、カレンダー性が悪
くなり、磁性層の表面粗さが悪化し、C/Nが低くなっ
た。比較例5は、バインダーの添加量が多いため、磁性
層表面に過剰なバインダーが存在し、その結果、テープ
とヘッドとのスペーシングロスが増大し、C/Nが低く
なった。比較例6は、逆にバインダーの添加量が少ない
ため、磁性粉の分散性が悪くなると同時に、カレンダー
性に寄与するバインダー量も減少するため、C/Nが低
くなった。さらに耐久性に関しても磁性粉表面をバイン
ダーで充分に被覆できないため、磁性塗膜の機械的強度
が低下し、粕付着も多(、スチルライフも短くなった。
なお上記の実施例では、S wa V T R用メタル
テープのみについて説明したが、強磁性体金属粉末を用
いた他の塗布型の磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記
録媒体についても同様に適用できる。
発明の効果 以上の実施例の説明で明らかなように本発明の磁気記録
媒体によれば、バインダーのガラス転移温度(Tg)の
平均値(配合量により重みづけをし、平均化したガラス
転移温度)が30〜45(’C)であり、強磁性体金属
粉末、研磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダー
(吸着バインダー)と吸着されないバインダー(非吸着
バインダ)の比が1±0.2である構成により、電磁変
換特性および耐久性に優れた磁気記録媒体の提供を可能
とするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の各実施例、比較例の磁気記録媒体を
作製した磁性塗料中のバインダーのうち、強磁性体金属
粉末、研磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダー
(吸着バインダー)と吸着されないバインダー(非吸着
バインダ)の比と、上記各磁性塗料を用いて作製した8
■VTR用メタルテープの磁性層表面粗さRMS値との
関係を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に強磁性体金属粉末、研磨剤、カ
    ーボンブラック、バインダーを含む磁性塗料を塗布して
    磁性層を構成する磁気記録媒体であって、上記バインダ
    ーのガラス転移温度(Tg)の配合量により重みづけを
    した平均値が30〜45℃であり、上記強磁性体金属粉
    末、研磨剤、カーボンブラックに吸着するバインダーと
    、吸着されないバインダーの比が1±0.2である磁気
    記録媒体。
  2. (2)バインダーを強磁性体粉末100重量部に対して
    、16〜22重量部含有させる請求項1記載の磁気記録
    媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01106319A (ja) * 1987-10-20 1989-04-24 Konica Corp 磁気記録媒体
JPH01211225A (ja) * 1988-02-18 1989-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記録媒体

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