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JPH04128385A - ブリキ製絞りしごき缶 - Google Patents

ブリキ製絞りしごき缶

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Publication number
JPH04128385A
JPH04128385A JP2248081A JP24808190A JPH04128385A JP H04128385 A JPH04128385 A JP H04128385A JP 2248081 A JP2248081 A JP 2248081A JP 24808190 A JP24808190 A JP 24808190A JP H04128385 A JPH04128385 A JP H04128385A
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JP
Japan
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tin
layer
ironing
surface treatment
iron
Prior art date
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Granted
Application number
JP2248081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0765186B2 (ja
Inventor
Michiko Tsurumaru
鶴丸 迪子
Nobuyuki Hayashi
伸行 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP24808190A priority Critical patent/JPH0765186B2/ja
Publication of JPH04128385A publication Critical patent/JPH04128385A/ja
Publication of JPH0765186B2 publication Critical patent/JPH0765186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C22/00Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
    • C23C22/05Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions
    • C23C22/06Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6
    • C23C22/07Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing phosphates
    • C23C22/08Orthophosphates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ブリキ製絞りしごき缶に関するもので、より
詳細には比較的コストが低く、しかも耐孔食性、耐!!
!腰下腐食性、フレーバー保持性、加工性等に優れたブ
リキ製絞りしごき缶及び内面被覆ブリキ製絞りしごき缶
に関する。
(従来の技術) 従来、側面無継目(サイド・シームレス)缶の一種とし
て、絞りしごき缶(DI缶)が知られており、このもの
は、アルミニウム板やブリキ板等の加工性に優れた金属
素材を、絞りダイスとポンチとの間で少なくとも1段の
絞り加工に付し、側面に継目のない胴部と該胴部に継目
なしに一体に接続された底部とから成るカップに形成し
、炊いで前記胴部に、しごきポンチとしごきダイスとの
間でしごき加工を加えて、容器胴部を薄肉化する方法に
より製造される。
ブリキ製絞りしごき缶における最大の問題点は。
表面に錫メッキ層が形成されているとしても、基体とし
ての素地鉄の影響を免れないことである。
また錫メッキ層の表面には、凝集力の小さい酸化錫層が
必ず存在し、!lI展との密着力が未だ十分に高くない
ことも問題である。このため、錫被覆が不完全であると
、!!!膜による腐食成分へのノくリアー効果が不十分
となって、鉄素地の腐食が進行し、孔食による漏洩や鉄
溶出による内容物のフレーノ〈−低下を生じるという欠
点がある。
従来、ブリキ表較りしごき缶では、加工後の缶体に塗料
を施すのが一般的であり、缶体の耐食性や塗膜との密着
性を高めるために種々の表面処理を行うことが知られて
いる。この表面処理には、燐酸処理、クロム酸処理、帽
1クロム酸処理、チタンまたはジルコニウム処理等があ
る。
それらの中でもブリキDI缶用表面処理として、#I酸
鉄系、燐層/クロム酸系のものが多く採用されているが
、前者は塗膜との密着性の点で、後者はクロムを含む点
で環境上の問題点から望ましくない。
(発明が解決しようとする問題点) 確かにブリキ製DI缶の側壁表面は、物理的にも、化学
的にも不均一であり、その最外層には素地鉄の露8が認
められ、またその表面にもかなりの凹凸が存在するのが
普通である。即ち、ブリキ板の絞りしごき加工において
、表面錫層の存在は加工時の潤滑的作用の虚で必須不可
欠のものであるが、この表面錫層も当然薄肉化されるた
め、前述した素地鉄の露出を生じるのである。特に近年
では、鎚資源の枯渇化傾向や錫コストの増大傾向から、
ブリキ板の錫鍍金量を低減させたものが使用されており
、ブリキ製DI缶側壁の表面の不均一化傾向も段々大き
くなっている。かかる見地から、ブリキ製DI缶の側壁
表面に燐酸鉄や燐及びクロムを包含する被膜を形成させ
ることが、優れた耐食性や塗膜密着性が得られると考え
るのか普通である。
本発明者らは、錫メッキ量の比較的少ないブリキから形
成された絞りしごき缶に燐酸錫を主体とした被膜を形成
させること、しかも燐酸錫系表面処理層の厚みと化学組
成とを一定の範囲に選択すると、従来のものより、塗膜
、特に溶剤系塗膜より密着性が劣る水性塗料の塗膜に対
しても密着性に優れ、且つ耐孔食性、3塗膜下腐食性、
フレーバー保持性、加工性等に優れた絞りしごき缶が得
られることを見いだした。
従って、本発明の目的は、従来のブリキ表較りしごき缶
における上記欠点を解消し、!!!膜との密着性に優れ
、且つ財孔食性、耐塗膜下腐食性、フレーバー保持性、
加工性等に優れたブリキ表較りしごき缶を提供するにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、錫メッキ網板を絞りしごき加工して得
られる缶であって、前記錫メッキ鋼板は面積当たりの錫
層illが0.5  乃至7.0g/m2の範囲にある
ものであり、絞りしごき加工により形成される側壁部表
面には錫被覆層と素地鉄とが混在して露出しており、こ
の露出面には#a酸錫を必須成分とする厚さ100オン
グストローム以下の表面処理層が形成されていて、この
表面処理層は錫原子と燐原子との比が1:15乃至9:
1で且つ錫原子当たりの鉄原子の比が7以下である化学
組成を有し、缶の少なくとも内面側には前記表面処理層
を介して内面塗膜層が形成されていることを特徴とする
内面塗装ブリキ表較りしごき缶が提供される。
(作用) 本発明のブリキ表較りしごきは、面積当たりの錫層it
が0,5  乃至7.0g/m2、特に0.5  乃至
3.0 g / m 2の範囲にある錫メッキ鋼板を絞
りしごき加工し、この得られる缶に燐酸塩系の表面処理
を施すことにより得られるが、この金属面にm*錫を必
須成分とする厚さ100オングストローム以下、特に5
01ンク゛ストo−ム以下の表面処理層を形成させるこ
と、及びこの表面処理層を錫原子と燐原子との比が1:
15乃至9:1で且つ錫原子当たりの鉄原子の比が7以
下である化学組成を有するようにすることが顕著な特徴
である。
本発明に用いる錫メッキ鋼板は、前述した範囲内の比較
的ψない錫被覆量を有しているため、絞りしごき加工に
より形成される側壁部表面には錫被覆層と素地鉄とが混
在して露出しており、更に両者の中間的組織としての錫
・鉄合金層も表面に存在している。添付図面第1図は、
無塗装ブリキDI缶内面の金属組織を示す短資型電子顕
微鏡写真であり、白い部分が錫の残存している部分を、
黒い部分が鉄の露呂している部分を夫々示している。こ
れらの全ての部分に、以下に詳細に駁明する表面処理層
が形成される。
本発明は、ブリキ表較りしごき缶が、この様に物理的に
も化学的にも著しく不均質な構造乃至組織を有するにも
関わらず、燐酸錫系の表面処理層を、僅か100オング
ストローム以下という薄い厚みで設けることにより、塗
膜、特に水性塗料の塗膜との密着性や、耐孔食性、附塗
膜下腐食性、フレーバー保持性、加工性等の緒特性を顕
著に向上させ得るという知見に基づくものである。
本発明において、燐酸錫を必須成分とする表面処理層を
むしろ超薄層の形で設けることが、塗膜密着性や耐腐食
性の点で顕著な効果をもたらすという事実は、多数の実
験の結果見い出されたものであって、その析出機構の詳
細は必ずしも明かではないが、次のようなものと推定さ
れる。本発明の表面処理では、ブリキ製DI缶表面のエ
ツチングされ処理洛中の燐酸と結合して燐酸錫として表
面処理膜に形成れる。本処理膜を緻密な膜を通して表面
全体に一様に形成させることが、塗膜密着性や耐腐食性
の点で重要となる。燐酸錫系表面処理膜を厚く設けた場
合には、塗膜密着性や耐腐食性が思ったほど向上しない
のは、燐酸錫の結晶粒成長による内部空隙化(多孔質化
)や皮膜形成の不均質化が、これらの特性に悪影響をも
たらしているものと認められる。これに対して1本発明
に従い、燐酸錫系表面処理層の形成を可及的に薄く行う
と、燐酸錫の結晶粒成長による内部空隙化(多孔質化)
が抑制されつつ、皮膜形成が全面にわたって均−且つ一
様に行われるようになり、塗膜密着性や耐腐食性が顕著
に向上するものと思われる。
本発明のブリキ製DI缶において、表面処理層の化学的
組成は、その厚みが著しく薄いため、分析のかなり困難
なものであるが、表面処理層を構成する元素の組成は、
xps <x*光電子分光分析)スペクトルで調べるこ
とができる。添付図面92図は1本発明のブリキ製DI
缶の表面処理層のXPSスペクトルである。
本発明においては、燐酸錫系表面処理層の形成を可及的
に薄く行うことに関連して、この表面処理層のS n 
/ Pの原子比及びF e / S nの原子比を上記
範囲に調節することも、塗膜密着性や耐腐食性の点で重
要である。即ち、S n / Pの原子比が上記範囲よ
りも高い場合には1表面処理層と塗膜との密着性が低く
、また層側壁部における錫被覆部分と鉄露出部との飲料
中での電位差が大きくなり、鉄露出部での孔食や錫被覆
部での塗膜上腐食が進行し易くなる。逆に、S n /
 Pの原子比が上記範囲よりも低い場合には、表面処理
層の化学的耐性が低くなり1表面処理層自体が内容物に
より侵される傾向が現れると共に、表面処理層自体の凝
集力も低下して塗膜との密着性も低くなる。
また、F e / S nの原子比が上記範囲よりも大
きくなると、表面処理層の凝集力が小さくなり、また緻
密性も失われて、塗膜との密着性が低下し、耐腐食性も
低下することになる。
本発明によれば、表面処理層のS n / Pの原子比
及びF e / S nの原子比を上記範囲に調節する
ことにより1表面処理層の凝集力や緻蜜性を向上させて
、塗膜密着性(ビール強度)を顕著に改良し、また缶表
面における錫被覆層と鉄素地露出部分との電位差を少な
くして、耐孔食性やlv塗膜下腐食等のけ腐食性を著し
く向上させることができる。第3−A図及びjl!3−
B図は1代表的炭酸系飲料であるコーラ及びサイグー中
での鋼表面並びに鋼表面に付いて電位変化挙動を示すグ
ラフである。これらの図において、実線は未処理面、鎖
線は本発明に従う処理面の電位を示している。これらの
結果から、コーラの場合、錫面が扉にシフトし、またサ
イダーの場合、鉄面が責にシフトし、何れも鉄−錫量の
電位差が縮小していることが了解される。
更に、本発明によれば、表面処理層が著しく薄いため、
この表面処理層や表面処理層自体が、ネックイン加工や
ビード加工等の後加工を受けた場合にも1表面処理層に
残留応力が生じることがないため、加工後の缶の塗膜密
着性や耐腐食性が長期間にわたって持続されるという利
点も奏されることになる。
(発明の好適態様) 絞りしごき缶 本発明の絞りしごき缶の一例を示す314図において5
 この絞りしごき缶1は、ブリキ、即ち錫メッキ鋼板の
深絞り(絞り一再絞り)とそれに続くしごき加工とによ
り形成され、実質状素板と同一厚みの底部2としごき加
工により薄肉化された側壁部3とから成っている。1I
ll壁部3の上端には所望によりネック部4を介してフ
ランジ部5が形成されている。この缶1の底部には、底
部の張り出し変形を防止するためにドーム部6が形成さ
れている。
底部の断面構造の一例を示すII5図において、この底
部2は、圧延銅板基体7と、その表面に設けられた錫メ
ッキ層8とから成る。圧延鋼板基体7と錫メッキ層8と
の間には、両原子の拡散により生成した錫−鉄合金層9
が介在するのが普通である。錫メッキ層8の上には、燐
酸錫を主成分とする表面処理層10が形成されている。
この表面処理層ユOは著しく薄いものであるが、I!5
図ではその存在を強調するため、英隙の厚みよりもかな
り厚く示されている。最終的な缶の状態において、缶の
内面側には、表面処理層を介して内面保?!塗膜11が
形成されており、一方缶の外面側には、表面処理層を介
して外面保護塗膜乃至印刷層12が形成されている。
側壁部3の断面構造の一例を示す′!Ji6図において
、この側壁部3は、しごき加工により薄肉化された圧延
鋼板基体7とその表面とからなるが、この表面には、輻
メッキ層8と鉄索t@露畠部13とが混在して存在して
おり、両者の中間組織として錫−鉄合金層9が存在する
場合もある。これらの表面組織全面を覆うように、燐酸
錫を主成分とする表面処理層10が一様に著しく薄い厚
みで形成されている。この表面処理層10を介して内面
保Il塗膜11や外面保Il塗膜乃至印刷層12が形成
されているのは、第5図の場合と同様である。
匙旦 ブリキ素材としては、圧延#Il板に、電気メッキ等の
それ自体公知の手段で錫メッキ層を形成したものが使用
される。錫メッキ層の厚みは、前述した範囲にあること
が1M済性と加工性及び耐腐食性とのかねあいから望ま
しい、即ち、前記範囲よりも付着量が夕ないときには加
工性や耐腐食性が劣るようになり、一方前記範囲よりも
厚いと素材コストが増大して、ブリキを使用するメリッ
トが失われるのみならず、加熱殺菌を施す用途などで錫
層内部での凝集破壊が生じ、塗膜やF、p刷面等も剥離
現象が生ずることがある6 またこのブリキの厚みは、
缶の用途によっても相違するが、一般に0.15乃至0
.:35+ua  の範囲にあるのがよい。
絞りしごき成形 ブリキ素材の絞りしごき加工は、それ自体公知の方法で
行うことができる。即ち、このブリキ素材をを円板等の
形状に剪断し、これを絞りポンチと絞りダイスとの間で
一段或いは多段の絞り加工に賦する。絞り成形は大径の
浅いカップへの前絞り成形と小径の深絞りカップへの深
絞り成形とでも行うことができ、この深絞り成形工程で
は、肉厚を均一化するためカップ側壁部の上方部分に軽
度のしごきを加えるようにしてもよい。絞り成形に際し
ては、素材に潤滑剤を適用することもできる。絞り加工
は室温で行い得るのは勿論であるが、!!温よりも若干
高めの温度で加工を行うこともできる。
上記絞り加工に除して、式 %式%(1) ポンチ径 で定義される絞り比は、一般に1.2乃至2.0の1[
内にあることが好ましく、 式 絞りポンチ径 再絞り比          ・・・・・・・・・(2
)再絞りポンチ径 で定義される再絞り比は、一般に1.1乃至1.6の範
囲内にあることが好ましい。
絞り成形及び再しぼり成形に際して、ブリキ板或いは更
にカップに、各種滑剤、例えば流動パラフィン、合成パ
ラフィン、食用油、水添食用 油、パーム油、各種天然
ワックス、ポリエチレンワックスを塗布して成形を行う
のがよい。
絞り加工或いは更に再絞り加工されたカップを、しごき
ポンチとしごきダイスとの組み合わせを用いて、−段乃
至多段のしごき加工を行う、しごき加工に際して、しご
きポンチとしごきダイスとのクリアランスをカップ側g
1部の肉厚よりも小さくしておくことにより、この側壁
部は延伸され、薄肉化される。式 %式%(3) 式中、tbはしごき加工前のブリキ素材の厚みであり、
t、はしどき加工後のブリキ素材の厚みである、 で定義されるしごき率(R工)は、−段のしごきで5乃
至50%、全体としてのしごきで5乃至80%の範囲に
あるのが望ましい。
尚、絞り加工と同時にカップの底打ちを行って底部にド
ームを形成させておくのがよい。また、しごき加工に際
して、しごきダイスと加工される側壁部とを潤滑し且つ
これを冷却するために、水或いは前述した潤滑剤を、界
面活性剤と共に水性媒体中に分散させ、乳化させたもの
がクーラントとして使用される。
表面処理 得られる絞りしごきカップを、ポンチから抜き取った後
、脱脂洗浄等の前処理を行い、次いで表面処理に賦する
この表面処理は、絞りしごき加工で形成される金属面に
、燐酸銀を必須成分とする厚さ100オングストローム
以下、特に50オングストローム以下の表面処理層であ
って、しかも錫原子と燐原子との比が1:15乃至9:
1で且つ錫原子光たりの鉄原子の比が7以下である化学
組成を有する表面処理層を形成させるものであって、金
属面のエツチングと燐酸銀を必須成分とする化成処理膜
析出との2過程で行われる。即ちこの表面処理は、金属
表面の錫層が処理液中に溶出し、溶出した錫が燐酸銀の
形でエツチングされた表面に析出する点で、一種のコン
バージョン・コーティングということができる。
上記エツチング過程で、素地鉄露出面では、鉄も処理液
中に溶出するが、この溶出鉄は燐酸銀の析出に先立って
燐酸鉄として鉄面に析出していることが、耐食性の点で
望ましい。
表面処理洛中の各成分及び処理条件の各々は特に限定し
ないが、本発明では、形成される表面処理層の厚み及び
化学組成が上記範囲となるように諸条件を組み合わせる
先ず、処理液としては、 (1)金属面をエツチングす
る成分、 (II)金属を燐酸塩に転化する成分、 (
m)金属をキレート化して安定化させ燐酸塩の析出速度
をコントロールする成分等を含有するものが使用される
。勿論使用する薬剤は単一の成分で2種以上の作用を兼
ねるものであっても何等差し支えない0例えば、オルト
燐酸は、上記作用(1)と(II)とを兼ねる成分であ
る。また、ピロ燐酸ソーダ等の縮合燐酸塩は、上記作用
(II)と(m)とを兼ねる成分である。また、ヒドロ
キシカルボン酸は、主として上記作用(DI)と補助的
に上記作用(1)とを示す成分である。これらの各成分
を組み合わせることにより、所望の厚みと化学組成の表
面処理膜を形成することができる。
絞りしごき缶の表面処理は、この缶に処理液をスプレー
することにより容易に行われる。処理後の缶を水洗し乾
燥し、所望により外面印刷を施した後、以下に示す塗装
処理を行う。
1鼠員1 本発明における表面処理ブリキ表較りしごき缶は、内面
或いは外面に施される各種塗膜に対して優れた塗れ性を
有し且つ密着性を有している。
このような塗料としては、熱硬化性及び熱可塑性樹脂か
ら成る任意の塗料:例えば、フェノール−エポキシ塗料
、アクリルエポキシ系、エポキシエリア系、塩ビオルガ
ノゾル系等、それ自体公知の塗料が用いられる。ブリキ
に対する密着性と耐腐食性の点では、塗膜形成性樹脂成
分の一部としてエポキシ成分を含む塗料が好ましい。
これらの塗料は、有機溶媒溶液の形で、或は水性分散液
または水溶液の形で、内面には一般にスプレー塗装、外
面にはローラコート、それ自体公知の形で金属素材に施
す。勿論、前記樹脂塗料が熱硬化性の場合には、必要に
より塗膜を焼付ける。
塗膜は、耐腐食性と加工性の見地から、一般に2乃至2
0μmを有することが望ましい。また、塗装後の缶の加
工性を向上させるために、塗膜中に、各種滑剤を含有さ
せることもできる。
本発明のブリキ表較りしごき缶における表面処理層は、
水性塗料に対しても優れた濡れ性と強固な塗膜密着性を
示すことが顕著な特徴である。このことは、内面保護塗
膜の形成に重大な利点をもたらす。 即ち、内面保護塗
膜の形成には、スプレー塗装が一般に使用されるが、水
性塗料を用いると、大気中への溶剤の揮散の問題がなく
、環境保全や公害防止の点で利点が奏せられる。
水性塗料の場合には、スプレー塗装の他、電着方式の塗
布方法も好適に使用できる。また、粉体塗装にも適用で
き、その場合は静電塗装の形式で塗布される。得られた
塗装缶は、トリミング、ネックイン加工、ビード加工、
フランジ加工等を行つて、最終缶胴とする。
(発明の効果) 本発明によれば、錫メッキ量の比較的少ないブリキから
形成された絞りしごき缶に対して、形成される燐酸錫系
表面処理層の厚みと化学組成とを一定の範囲に選択する
ことにより、ブリキ表較りしごき缶の表面が、物理的に
も化学的にも著しく不均質な構造乃至組織を有するにも
関わらず、塗料の濡れ性を顕著に向上させ、しかも塗膜
、特に水性塗料の塗膜との密着性を強固なものとし、缶
詰め用缶として、ra孔食性、耐重膜下腐食性、フレー
バー保持性、加工性等の諸特性を顕著に向上させるこが
できる。このものはビールやlAl!!!飲料等を収容
するα正伝或いは各種飲料缶、一般食缶として有用であ
る。
(実施例) 本発明を次の実施例で更に説明する。
実施例1乃至14及び比較例1〜4 本発明の皮gM成に関しいくつかの実施例を挙げ、その
有効性を比較例と対比して示す。
錫付着量1.51/m2、板厚0.24n+mの錫メッ
キ鋼板を140■φの円盤に打ち抜き、続いて絞り比1
.7のカップを作製し、次いで通常のクーラントを用い
、再絞り、3段のしごき加工を行な0、側壁厚75μm
(Min)、径66φ、内容積350m1の缶を作製し
た。
その缶を弱アルカリ性脱脂剤を用いて表面を清浄した後
、表1に示す表面処理液で10〜30秒のスプレーを行
ない1表面処理を実施した。その後水洗し乾燥した。そ
の缶の外面にホワイトコーティング及び印刷を施し、内
面にはアクリル・エポキシ系の水系塗料を5〜7μnの
厚みに塗装し、その後ネ゛ンキング、フランジ加工加工
を行ない、評価に供した。
錫付着量内面0.5g/*2/外面2.0g/m2で板
厚0.22mmの錫メッキ鋼板についても、上記と同様
な方法で内容積350m1の缶を作製し、表2に示す条
件で約5秒の表面処理を施し、エポキシ・フェノール系
の水系塗料を塗布した以外は、上記と同様な方法でネン
キング、フランジ加工を行ない、評価に供した。
錫付着量か3.6(/m2と 8.4g1口2の錫メン
キ鋼板を用いて、内面塗料として溶剤系のエポキシ・フ
ェノール樹脂塗料を用いる以外は実施例1と同様の缶を
作製し、乳酸菌飲料を充填し 125℃−30分のレト
ルト処理を施し、30”C−3ケ月間保存した後、内外
面評価を行なった。5.6g/m2の錫メッキ鋼板を用
いた缶は、内外面共、異常は認められなかった。一方 
8.4g/rn2の錫メッキ鋼板を用いた缶には、9缶
/10o缶の缶胴内面に塗膜のブリスターが認められ、
かつ外面ネック部にも一部印刷剥離が認められた。
(注)PH調整は水酸化ナトリウム水溶液で行なった。
尚、前記缶の皮膜に関しては 前者はSn/P =5.  Fe/5n=1.5及膜厚
=15オングストローム 後者はSn/P=7.  Fe/Sn:=1.0皮膜厚
=30オングストローム であった。
【図面の簡単な説明】
312図は、本発明のブリキ製DI缶の表面処理層のX
PSスペクトルであり。 j13−A図及び第3−B図は、代表的炭酸系飲料であ
るコーラ及びサイグー中での部表面並びに釧表面に付い
て電位変化挙動を示すグラフであり、第4図は、本発明
の絞りしごき缶の一例を示す側断面図であり、 515図は、I!4図の缶の底部の断面図であり、31
6図は、314図の缶のS壁部の断面図である。 印照数字1は絞りしごき缶、2は底部、3は側壁部、4
はネック部、5はフランジ部、6はドーム部、7は圧延
銅板基体、8は錫メッキ層、9は錫−鉄合金層、10は
燐酸錫を主成分とする表面処理層、11は内面保tlF
塗膜、12は外面保護塗膜乃至印刷層、13は鉄素地露
出部をそれぞれ示図面の浄書(内容に変更なし) 第 図 八〒 り2 図 第 図 第 図 / 手 続 補 正 書(方式) 事件の表示 平成2年特許願248081号 2゜ 発明の名称 ブリキ表較りしごき缶 3、補正をする者 事件との関係

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)錫メッキ鋼板を絞りしごき加工して得られる缶で
    あつて、 前記錫メッキ鋼板は面積当たりの錫被覆量が0.5乃至
    7.0g/m^2の範囲にあるものであり、絞りしごき
    加工により形成される側壁部表面には錫被覆層と素地鉄
    とが混在して露出しており、この露出面には燐酸錫を必
    須成分とする厚さ100オングストローム以下の表面処
    理層が形成されていて、この表面処理層は錫原子と燐原
    子との比が1:15乃至9:1で且つ錫原子当たりの鉄
    原子の比が7以下である化学組成を有することを特徴と
    するブリキ製絞りしごき缶。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1412252A1 (en) * 2000-07-18 2004-04-28 Crown Cork & Seal Technologies Corporation Tinned iron can for light colored fruits
EP1412252A4 (en) * 2000-07-18 2007-09-05 Crown Packaging Technology Inc ETAME STEEL BOX FOR CLEAR COLOR FRUIT

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