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JPH04119363U - ラジアルピストンポンプ - Google Patents

ラジアルピストンポンプ

Info

Publication number
JPH04119363U
JPH04119363U JP3046391U JP3046391U JPH04119363U JP H04119363 U JPH04119363 U JP H04119363U JP 3046391 U JP3046391 U JP 3046391U JP 3046391 U JP3046391 U JP 3046391U JP H04119363 U JPH04119363 U JP H04119363U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder hole
dead center
cylinder
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3046391U
Other languages
English (en)
Inventor
英弥 菊地
清隆 緒方
芳夫 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Corp filed Critical Bosch Corp
Priority to JP3046391U priority Critical patent/JPH04119363U/ja
Publication of JPH04119363U publication Critical patent/JPH04119363U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストン24に発生するモーメントにより
シリンダ穴22とピストン24との当接部に生ずる力を
小さくすることにより摩耗を極力抑制するとともに、摺
動部の潤滑性能および冷却性能を向上させ、かつ燃料の
劣化物の堆積を防止可能としたラジアルピストンポンプ
を提供すること。 【構成】 ピストン23、30、40の上部および下
部にそれぞれ潤滑用溝24、31、41を形成したの
で、少なくともピストンの移動量Hに相当する長さを有
する潤滑用溝24、31、41に存在する燃料により潤
滑性を良好とすることができるとともに、この潤滑用溝
24、31、41以外の部分においてモーメントを受け
ることが可能となり、潤滑用溝24、31、41を形成
しないピストンの摺動部分により、油密性を維持するこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はラジアルピストンポンプにかかるもので、とくに低粘性の燃料を高 圧圧送するために好適なラジアルピストンポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ラジアルピストンポンプは、ポンプシャフトの偏心カムの回転に よりピストンを上下動等往復運動させることによって燃料を吸入吐出するもので ある。 このラジアルピストンポンプ1について図5ないし図7にもとづき以下説明 する。 図5はラジアルピストンポンプ1の要部断面図であって、ラジアルピストン ポンプ1は固定シリンダ2と、ポンプシャフト3に設けた偏心カム4と、固定シ リンダ2に等角度間隔に形成したシリンダ穴5内を往復動するピストン6とを有 する。 なお、ピストン6を摺動支持するシリンダ穴5の摺動支持部5Aの長さをL とする。
【0003】 固定シリンダ2にはシリンダ穴5に連通して吸入ポート7および吐出ポート 8を形成する。ピストン6が偏心カム4に当接摺動してその往復動によりこれら 吸入ポート7および吐出ポート8から燃料を吸入吐出する。なお、吸入バルブお よび吐出バルブ(ともに図示せず)を設けてあるものとする。また、ピストン6 には加圧室9を形成してある。 つまり、偏心カム4が360度を一回転する間において、ピストン6の上死 点から下死点に至る180度の間が吸入工程であり、残りの180度が圧送工程 である。
【0004】 こうした構成において、とくに図6に示すように、偏心カム4とピストン6 の接点とはピストン6の上死点と下死点との間で直径Hの円を描く。 さらに、ピストン6の上昇による圧送工程中の前半の90度では、接点Pは ピストン6の中心線より左方向へずれるように移動するため、ピストン6には図 4中これを時計方向に倒すようなモーメントが作用する。したがって、ピストン 6とシリンダ穴5との間にはとくにA部分およびB部分に摩耗が生ずる。
【0005】 また後半の90度では、接点Pはピストン6の中心線より右方向にずれるよ うに移動するため、ピストン6を反時計方向に倒すようなモーメントが作用する 。したがって、ピストン6とシリンダ穴5との間にはとくにC部分およびD部分 に摩耗が生ずる。
【0006】 すなわち接点Pが左右に揺動することによりピストン6に作用するモーメン トによって、シリンダ穴5の内壁とピストン6とが、とくにシリンダ穴5内の上 部および下部において金属接触を起こし、この接触部で摩耗するという問題があ る。 しかも、上記接触部に燃料の劣化物などの不純物が堆積した場合には、ピス トン6の作動に支障が生ずるという問題がある。
【0007】 なお図7に示すように、従来のラジアルピストンポンプ1では、ピストン6 の上部および下部に複数の互いに独立な円周方向溝10を形成したものがある。 この円周方向溝10に溜まる燃料により潤滑機能を果たそうとするものである。 実開平1−103777号によるロータリーシリンダ式プランジャポンプにもこ うした構成が開示されている。
【0008】 しかしながら、上記円周方向溝10はピストン6の外部との連通程度が低い ため、上述のようなモーメントによるピストン6の倒れに起因する摩耗を抑制す ること、および劣化物の堆積を防止することは困難である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、ピストンに発生す るモーメントによりシリンダ穴とピストンとの当接部に生ずる力を小さくするこ とにより摩耗を極力抑制するとともに、摺動部の潤滑性能および冷却性能を向上 させ、かつ燃料の劣化物の堆積を防止可能としたラジアルピストンポンプを提供 することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち本考案は、燃料の吸入ポートおよび吐出ポートと、これらのポート に連通するように形成したシリンダ穴とを有する固定シリンダ等のシリンダと、 このシリンダ穴に往復動可能に配設したピストンと、このピストンを往復動させ るポンプシャフトの偏心カムとを有し、上記ピストンの往復動により上記燃料を 上記吸入ポートおよび吐出ポートからそれぞれ吸入吐出するラジアルピストンポ ンプであって、上記ピストンを摺動支持している上記シリンダ穴の摺動支持部を 上記ピストンの上死点から下死点までの移動量に相当する長さだけ長く形成し、 かつ上記ピストンをこの摺動支持部より長く形成するとともに、上記ピストンの 上部および下部の円周面に、上記ピストンの上端部および下端部から該ピストン が上記シリンダ穴の内部に摺動する部分に向かって、少なくとも該ピストンの上 死点から下死点までの移動量に相当する上記長さにわたって潤滑用溝をそれぞれ 形成したことを特徴とするラジアルピストンポンプである。
【0011】
【作用】
本考案によるラジアルピストンポンプにおいては、ピストンの上部および下 部にそれぞれ潤滑用溝を形成したので、少なくともピストンの移動量に相当する 長さを有する潤滑用溝に存在する燃料により潤滑性を良好とすることができると ともに、この潤滑用溝以外の部分においてモーメントを受けることが可能となり 、潤滑用溝を形成しないピストンの摺動部分により、油密性を維持することがで きる。
【0012】
【実施例】 つぎに、本考案の一実施例によるラジアルピストンポンプ20を図1および 図2にもとづき説明する。ただし、以下の説明においては図5ないし図7と同様 の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。 図1はラジアルピストンポンプ20の要部断面図であって、ラジアルピスト ンポンプ20は、固定シリンダ21と、この固定シリンダ21のシリンダ穴22 に往復摺動するピストン23とを有する。
【0013】 上記固定シリンダ21におけるシリンダ穴22の摺動支持部22Aの長さを 、従来のラジアルピストンポンプ1におけるシリンダ穴5の摺動支持部5Aの長 さL(図5)よりも、ピストン23の上死点から下死点までの移動量に相当する 長さHだけ長く設計する。 さらに、ピストン23もこれをシリンダ穴21に合わせて従来のピストン6 より長くこれを形成する。
【0014】 図2はこのピストン23の斜視図であって、シリンダ穴21より突出した部 分に中心に対して対称に円周面に長さ方向の潤滑用溝24を形成する。 この潤滑用溝24の長さEは、図1に示すように、ピストン23の上端部お よび下端部からピストン23がシリンダ穴22の内部に摺動する部分に向かって 、ピストン23の上死点から下死点までの移動量Hに相当する長さ以上であるこ とが望ましい。
【0015】 また、ピストン23の上部の潤滑用溝24と、下部のそれとは互いに連通さ せないものとする。したがって、ピストン23は上部潤滑用部分23Aと、下部 潤滑用部分23Bと、これらの間の中間部摺動用部分23Cとからこれを構成す ることになる。
【0016】 こうした構成において、上部潤滑用部分23Aおよび下部潤滑用部分23B における潤滑用溝24によりピストン23およびシリンダ穴21などの摺動部の 潤滑を十分に行うことができるとともに、当該摺動部への燃料劣化物等付着の問 題も発生しない。また、摺動部の焼き付きが起こりにくくなる。
【0017】 さらに、上部潤滑用部分23Aおよび下部潤滑用部分23Bの潤滑用溝24 以外の部分により前述のモーメントを受け、かつまた対称な潤滑用溝24が燃料 からの圧力を受けるため、ピストン23の倒れを防止可能である。 なお、中間部摺動用部分23Cにおいて従来と同様の油密性を確保すること ができる。
【0018】 本考案においては、潤滑用溝の形状ないし数などは任意である。 たとえば図3は、他の例によるピストン30を示す斜視図で、このピストン 30においては、加工が比較的容易な矩形状の潤滑用溝31をピストン30の上 部および下部の円周面に形成したものである。
【0019】 図4はさらに他の例によるピストン40を示す斜視図で、ピストン40の外 部と連通可能な単一のらせん状の潤滑用溝41をピストン40の上部および下部 の円周面にそれぞれ形成したものである。潤滑用溝41が単一の溝であるため、 劣化物の排出効果が良好である。
【0020】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、シリンダ穴およびピストンを長くするととも に、この長くした部分の上部および下部の円周面に潤滑用溝を形成することによ り、潤滑性能および冷却性能ならびに油密性能を確保しつつ、モーメントの発生 および劣化物の堆積を抑えることができ、摩耗を生ずることなくポンプ機能を発 揮することができる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるラジアルピストンポン
プ20の要部断面図である。
【図2】同、ピストン23の斜視図である。
【図3】同、他の例によるピストン30の斜視図であ
る。
【図4】同、他の例によるピストン40の斜視図であ
る。
【図5】従来のラジアルピストンポンプ1の要部断面図
である。
【図6】同、偏心カム4とピストン6との接点Pの軌跡
を説明する図である。
【図7】同、ピストン6の端部に形成した円周方向溝1
0の説明図である。
【符号の説明】
1 ラジアルピストンポンプ 2 固定シリンダ 3 ポンプシャフト 4 偏心カム 5 シリンダ穴 5A シリンダ穴5の摺動支持部 6 ピストン 7 吸入ポート 8 吐出ポート 9 加圧室 10 円周方向溝 20 ラジアルピストンポンプ 21 固定シリンダ 22 シリンダ穴 22A シリンダ穴22の摺動支持部 23 ピストン 23A ピストン23の上部潤滑用部分 23B ピストン23の下部潤滑用部分 23C ピストン23の中間部摺動用部分 24 潤滑用溝 30 ピストン 31 潤滑用溝 40 ピストン 41 潤滑用溝 H ピストン6、23の上死点から下死点までの移動
量 L シリンダ穴5の摺動支持部5Aの長さ E 潤滑用溝24の長さ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の吸入ポートおよび吐出ポート
    と、これらのポートに連通するように形成したシリンダ
    穴とを有するシリンダと、このシリンダ穴に往復動可能
    に配設したピストンと、このピストンを往復動させるポ
    ンプシャフトの偏心カムとを有し、前記ピストンの往復
    動により前記燃料を前記吸入ポートおよび吐出ポートか
    らそれぞれ吸入吐出するラジアルピストンポンプであっ
    て、前記ピストンを摺動支持している前記シリンダ穴の
    摺動支持部を前記ピストンの上死点から下死点までの移
    動量に相当する長さだけ長く形成し、かつ前記ピストン
    をこの摺動支持部より長く形成するとともに、前記ピス
    トンの上部および下部の円周面に、前記ピストンの上端
    部および下端部から該ピストンが前記シリンダ穴の内部
    に摺動する部分に向かって、少なくとも該ピストンの上
    死点から下死点までの移動量に相当する前記長さにわた
    って潤滑用溝をそれぞれ形成したことを特徴とするラジ
    アルピストンポンプ。
JP3046391U 1991-04-05 1991-04-05 ラジアルピストンポンプ Pending JPH04119363U (ja)

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JP (1) JPH04119363U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9176468B2 (en) 2006-12-22 2015-11-03 Canon Kabushiki Kaisha Rotational force transmitting part
US9477201B2 (en) 2008-06-20 2016-10-25 Canon Kabushiki Kaisha Cartridge, mounting method for coupling member, and disassembling method for coupling member

Cited By (3)

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US9176468B2 (en) 2006-12-22 2015-11-03 Canon Kabushiki Kaisha Rotational force transmitting part
US9477201B2 (en) 2008-06-20 2016-10-25 Canon Kabushiki Kaisha Cartridge, mounting method for coupling member, and disassembling method for coupling member
US9594343B2 (en) 2008-06-20 2017-03-14 Canon Kabushiki Kaisha Cartridge, mounting method for coupling member, and disassembling method for coupling member

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