JPH04101886U - 離脱防止管継手 - Google Patents
離脱防止管継手Info
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- JPH04101886U JPH04101886U JP528691U JP528691U JPH04101886U JP H04101886 U JPH04101886 U JP H04101886U JP 528691 U JP528691 U JP 528691U JP 528691 U JP528691 U JP 528691U JP H04101886 U JPH04101886 U JP H04101886U
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- outer periphery
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- periphery
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常は水圧による抜け出し力に耐え、地震時
には耐震機能を発揮する離脱防止管継手を提供する。 【構成】 受口1の開口端部内周と挿口2外周の間にシ
ール材3を介装し、このシール材3を受口1奥側に向か
って押圧する押輪9を設け、かつ受口1内周に装着した
ロックリング6に挿口2の先端部外周に突設した突部7
を係合させて離脱を防止した離脱防止管継手において、
押輪9の内周にリング溝11を形成し、このリング溝1
1に周方向に複数分割された係止リング12を装着する
とともにこの係止リング12の外周に係合する押しボル
ト13を押輪9の外周から螺合し、係止リング12は、
リング溝11内で管軸方向に揺動可能でかつ内周部が受
口1から遠去かる方向に揺動すると内周の尖突部15が
挿口2外周に食い込むような断面形状に形成したもの。
には耐震機能を発揮する離脱防止管継手を提供する。 【構成】 受口1の開口端部内周と挿口2外周の間にシ
ール材3を介装し、このシール材3を受口1奥側に向か
って押圧する押輪9を設け、かつ受口1内周に装着した
ロックリング6に挿口2の先端部外周に突設した突部7
を係合させて離脱を防止した離脱防止管継手において、
押輪9の内周にリング溝11を形成し、このリング溝1
1に周方向に複数分割された係止リング12を装着する
とともにこの係止リング12の外周に係合する押しボル
ト13を押輪9の外周から螺合し、係止リング12は、
リング溝11内で管軸方向に揺動可能でかつ内周部が受
口1から遠去かる方向に揺動すると内周の尖突部15が
挿口2外周に食い込むような断面形状に形成したもの。
Description
【0001】
本考案は離脱防止管継手に関し、特に共同溝や隧道内での露出配管における屈
曲部等に好適に適用できる離脱防止管継手に関するものである。
【0002】
従来から、地震時に受口、挿口間で一定量の抜き差し動作を許容しながら最終
的な離脱は防止するようにした耐震機能を備えた離脱防止管継手は知られている
。
【0003】
ところで、埋設管路においては、管路の屈曲部において水圧や水流による動圧
のために抜け出し力が作用しても周囲の土壌にて支持されるため、管路の屈曲部
に対してこのような耐震機能を備えた離脱防止管継手をそのまま適用することが
できるが、図7に示すような共同溝30内における露出配管31や隧道内の露出
配管では、水圧による不平均力や抜け出し力を支持するために、共同溝や隧道の
壁面に固定したアンカーブロック34等に配管31の屈曲部32を固定する必要
があった。尚、図7中、33は配管31を支持する可動管受台である。
【0004】
ところが、配管31の屈曲部32を共同溝30の壁面等に固定していると、共
同溝30に抜け出し力が作用して好ましくなく、かつ地震等によって地盤変動が
発生して共同溝30等の接合部が大きく移動すると、配管31の屈曲部32がそ
れと共に移動して配管自体の耐震機能が損なわれてしまい、それ以上に移動する
と、離脱防止部に過大な力が作用して抜け出してしまう危険性があるという問題
があった。
【0005】
本考案は上記問題を解決するもので、通常は水圧による抜け出し力に耐え、地
震時には耐震機能を発揮する離脱防止管継手を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
上記問題を解決するために本考案は、受口の開口端部内周と挿口外周の間にシ
ール材を介装し、このシール材を受口奥側に向かって押圧する押輪を設け、かつ
受口内周に装着したロックリングに挿口の先端部外周に突設した突部を係合させ
て離脱を防止した離脱防止管継手において、押輪の内周にリング溝を形成し、こ
のリング溝に周方向に複数分割された係止リングを装着するとともにこの係止リ
ングの外周に係合する押しボルトを押輪の外周から螺合し、係止リングは、リン
グ溝内で管軸方向に揺動可能でかつ内周部が受口から遠去かる方向に揺動すると
内周の尖突部が挿口外周に食い込むような断面形状に形成したものである。
【0007】
上記構成の離脱防止管継手を管路の屈曲部に適用すると、常時作用する水圧に
よって受口から挿口が抜け出そうとすると、係止リングの内周部が受口から遠去
かる方向に揺動してその内周の尖突部が挿口の外周に食い込むために、挿口は係
止リング、押輪を介して受口にて支持され、受口と挿口の抜け出しが防止される
。一方、地震時等に大きな外力が作用すると、係止リングの内周の尖突部に過大
な力が作用して係止不能となり、受口と挿口がロックリングと突部が係合する位
置まで管軸方向に相対移動可能となり、耐震機能を発揮する。
【0008】
以下、本考案の一実施例を図1〜図6を参照しながら説明する。
図1〜図3において、1は受口、2は受口1内に挿入された挿口であり、受口
1の内周面の開口端部にはシール材3が圧入配置されるテーパ状シール面4が形
成され、その奥部にロックリング溝5が形成されている。このロックリング溝5
には受口1の内周面と挿口2の外周面の間の隙間を通して挿入可能でかつ拡径付
勢力を有する1箇所割りのロックリング6が装着されている。挿口2の先端部外
周には、ロックリング6に管軸方向に係合可能な環状の突部7が溶接にて固着さ
れている。8は、シール材3とロックリング6の間に介装されたバックアップリ
ングであり、このバックアップリング8とロックリング6の係合面がテーパ面に
形成されてロックリング6の縮径によるロックリング溝5からの離脱を防止する
ように構成されている。9は、受口1の開口端面に対向して配置された押輪であ
り、図2に示すように、受口1の開口フランジ1aと締結ボルト10にて締結さ
れることによってシール材3を受口1の奥部に向かって押圧する。なお、押輪9
は、突部7を溶接して取付ける前にその外周に嵌合されている。
【0009】
以上の基本構成の離脱防止管継手において、本実施例では図1、図2に示すよ
うに、押輪9の内周部が厚肉に形成されており、この内周部に径方向内側に開口
するリング溝11が形成されている。このリング溝11内には周方向に複数分割
(図示例では3分割)された係止リング12が装着されている。また、図1に示
すように、係止リング12の外周に当接してこの係止リング12を挿口2の外周
に押し付ける押しボルト13が押輪9の外周から螺合されている。この押しボル
ト13は、図3に示すように、押輪9を受口1に締結する締結ボルト10のボル
ト穴14、14の間に配置され、その部分では押輪9の肉厚が径方向の全幅にわ
たって厚く形成されている。係止リング12は、リング溝11内で管軸方向に揺
動可能でかつその内周部が受口1から遠去かる方向に揺動すると内周の尖突部1
5が挿口2の外周に食い込むような断面形状に形成されている。
【0010】
以上の構成の離脱防止管継手によると、挿口2の先端部の突部7がロックリン
グ6と受口1の内奥端1bの両方に対して中間に位置している状態で、押輪9の
押しボルト13にて係止リング12を挿口2の外周に押し付けておく。すると、
管内の水圧によって受口1から挿口2が抜け出そうとすると、図4に示すように
、挿口2の移動に伴って係止リング12の内周部が係止リング12の外周の押し
ボルト13先端との接触点を支点として受口1から遠去かる方向に揺動し、その
結果係止リング12の内周の尖突部15が挿口2の外周に食い込んで係止するた
めに、挿口2は係止リング12、押輪9を介して受口1にて支持され、受口1と
挿口2の抜け出しが防止される。この係止リング12による係止力は、水圧によ
る抜け出し力に十分に耐えるように設定されている。一方、地震時等に大きな外
力が作用すると、係止リング12の内周の尖突部15に過大な力が作用して係止
不能となり、受口1と挿口2がロックリング6と突部7が係合する位置まで管軸
方向に相対移動可能となり、耐震機能を発揮する。
【0011】
かくして、以上の構成の離脱防止管継手を、図6に示すような共同溝30内の
露出配管31に適用すると、屈曲部32を含めて配管31全体を可動式管受台3
3上に配管することができ、アンカーブロック等を設けて固定する必要はない。
【0012】
図1では離脱防止管継手の基本構成として、口径が450mm以下の比較的小径
の管路に適用されるものを例示したが、図5に示すように、大口径の管路に適用
される離脱防止管継手にも同様に適用できる。
【0013】
尚、図5においては、受口1に対するロックリング26の係合保持力を高める
ため、受口1の内周面に深いロックリング溝25が形成されるとともに縮径付勢
力を有する1箇所割りのロックリング26が用いられており、それに伴ってバッ
クアップリング28は断面形状矩形のものが用いられている。又、図示は省略し
たが、押輪9を受口1に締結する締結ボルトは受口1の開口端面に植立されてい
る。
【0014】
図5の例においても図1〜図4の場合と同様の作用を奏することは説明するま
でもない。 本考案は、上記実施例以外にも請求の範囲の記載の範囲内で種々に
改変した状態で実施することができる。
【0015】
以上のように、本考案の離脱防止管継手によれば、常時作用する水圧によって
挿口が受口から抜け出そうとすると、係止リングの内周部が受口から遠去かる方
向に揺動してその内周の尖突部が挿口の外周に食い込むために、挿口は係止リン
グ、押輪を介して受口にて支持され、受口と挿口の抜け出しが防止され、一方地
震時等に大きな外力が作用すると、係止リングの内周の尖突部に過大な力が作用
して係止不能となり、受口と挿口がロックリングと突部が係合する位置まで管軸
方向に相対移動可能となり、所定の耐震機能を発揮するため、露出配管の屈曲部
に効果的に適用することができる。
【図1】本考案の一実施例における離脱防止管継手の断
面図である。
面図である。
【図2】同離脱防止管継手の図1とは周方向に異なった
位置での断面図である。
位置での断面図である。
【図3】同離脱防止管継手の押輪の部分断面正面図であ
る。
る。
【図4】同離脱防止管継手の動作状態における要部断面
図である。
図である。
【図5】同実施例を他の種類の管継手に適用した変形例
の断面図である。
の断面図である。
【図6】各実施例の離脱防止管継手を用いた露出配管状
態を示す平面図である。
態を示す平面図である。
【図7】従来例の露出配管状態を示す平面図である。
1 受口
2 挿口
3 シール材
6 ロックリング
7 突部
9 押輪
11 リング溝
12 係止リング
13 押しボルト
15 尖突部
26 ロックリング
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)考案者 永井 陽
兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地株式会社
クボタ武庫川製造所内
(72)考案者 兼子 啓太
兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地株式会社
クボタ武庫川製造所内
Claims (1)
- 【請求項1】 受口の開口端部内周と挿口外周の間にシ
ール材を介装し、このシール材を受口奥側に向かって押
圧する押輪を設け、かつ受口内周に装着したロックリン
グに挿口の先端部外周に突設した突部を係合させて離脱
を防止した離脱防止管継手において、押輪の内周にリン
グ溝を形成し、このリング溝に周方向に複数分割された
係止リングを装着するとともにこの係止リングの外周に
係合する押しボルトを押輪の外周から螺合し、係止リン
グは、リング溝内で管軸方向に揺動可能でかつ内周部が
受口から遠去かる方向に揺動すると内周の尖突部が挿口
外周に食い込むような断面形状に形成したことを特徴と
する離脱防止管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP528691U JP2533132Y2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 離脱防止管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP528691U JP2533132Y2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 離脱防止管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04101886U true JPH04101886U (ja) | 1992-09-02 |
JP2533132Y2 JP2533132Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=31735693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP528691U Expired - Fee Related JP2533132Y2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 離脱防止管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533132Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0680985U (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-15 | 株式会社スイケンテクノロジー | 管体継手構造 |
-
1991
- 1991-02-13 JP JP528691U patent/JP2533132Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0680985U (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-15 | 株式会社スイケンテクノロジー | 管体継手構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2533132Y2 (ja) | 1997-04-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |