JPH0398596A - モノクローナル抗体 - Google Patents
モノクローナル抗体Info
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- JPH0398596A JPH0398596A JP23508589A JP23508589A JPH0398596A JP H0398596 A JPH0398596 A JP H0398596A JP 23508589 A JP23508589 A JP 23508589A JP 23508589 A JP23508589 A JP 23508589A JP H0398596 A JPH0398596 A JP H0398596A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[I1!業上の利用分野〕
本発明は、モノクローナル抗体に関する.更に詳しくは
、ポテトセリンプロテアーゼインヒビターの分子構造と
機能の研究に有用なモノクローナル抗体に関する. [従来の技術とその問題点] 一般に、モノクローナル抗体は、各種の抗原抗体反応の
測定に利用され、特定の蛋白貢等の抗原抗体反応の機構
を検討するために有用であることは周知である. しかし、特定の抗原抗体反応の機構の検討に有用なモノ
クローナル抗体は、該反応に対する抗体として機能しな
ければならないので、かかる抗体は、特定の蛋白質等の
目的とする抗原抗体反応に適合するように遺伝子工学の
方法等を用いて個々に生合戊しなければならない.そし
て該生合成の手段も個々に異る. 本発明者等は、ポテトセリンプロテアーゼインヒビター
(PPI−IIa)の分子構造と機能の研究を行ってい
るが、この研究に抗原抗体反応を利用することが、該イ
ンヒビターの高次構造を解明する上で必要と考えられた
. そこで、体内免疫法で免疫したBALB/CマウスのM
細胞と主エローマ細胞(P3U1)を5:1の比で融合
させて得られたパイプリドーマから、特異抗体産生細胞
をスクリーニングすることにより、2種類の作成抗体1
−80 ( IgG+)と1−11^(IgM)を得た
.そして、該抗体がいづれも, PPT−IIaから調
製された^ctlve Fragmentと抗原抗体反
応をする一方、還元CM化および還元アセトアよド化さ
れたPPI−IIaとは反応しないことを知見して、本
発明を完成した. 抗原抗体反応についての以上の事実は、^etIveF
rag嘗ent内に存在する抗原決定部位にとって鎮内
S−S結合によって保持されている高次構造が11J!
であることを示唆するものである.以上の記述から明ら
かなように、本発明の目的は、ポテトセリンインブロテ
アーゼヒビターの研究に有用なモノクローナル抗体およ
びその製造法を提供することである. [問題点を解決するための手段] 本発明は、下記(1)の構成を有する.(1)ポテトセ
リンプロテアーゼインヒビターII a (PPI−
II a)で免疫しkマウス8^LB/Cの牌細胞とマ
ウスミローマ細QP3Ulをポリエチレングリコール4
000を用いて細胞融合させ、該融合物をPPI−Ha
に対する特異抗体産生ハイブリドーマでスクリーニング
し、および限界希釈法によるクローニングを行って 1
−11A株および1−8D株を取得し、該1−11^株
に産生せしめてなるモノクローナル抗体LgMおよび該
1−6D株に産生せしめてなるモノクローナル抗体13
G., 本発明の構成と効果につき以下に詳述する.l.モノク
ローナル抗体の作製 ■ポテトセリンプロテアーゼインヒビターII a(P
PI−11 a)によるBALB/Cマウスの免疫:P
PIila抗原溶液(SOOμg/ IJLof Du
lbecco−PBS) 200μllとFreund
’s Complete AJuvant 200μぶ
を混合乳化させ、マウス( BALB/C.雌.8週令
)の腹腔内に注射した. 2週間後、同じ操作で追加免疫を行った.さらに2週間
後に 100μ角の抗原溶液のみを腹腔内に注射した.
その3日後に牌臓を摘出して牌細胞を調製した. ■牌m胞とマウス由来ミエローマm胞とのm胞融合; 対数増殖期にあるマウスミエローマm胞(P3U1)2
x 10’ cellsと上記調製牌細胞10X 1
0’ cellg−細胞比l/5−を47%Polye
thyler+eglycol 40004.7% 0
1methylsulfoxlde/rscove M
odlfldeDulbecco Medlu+sを用
いて融合させた.■ハイブリドーマの培養と特異抗体産
生ハイブリドーマのクローニング: 融合細胞を}IAT−IMDM (Hypoxanth
Ine−amlmoptarIn−Jhymfdlne
−Iscove ModlfIed Dulbec
co Med1um( amlnopterlnを除
外した培地)で4〜5日間培養した.培養上清について
ELrSA法により抗体陽性細胞を選択し、限界希釈
法によるクローニングを行った. この結果をまとめて表1、表2に示す.表1 細胞融合
および抗体産生パイブリドーマの培養 −10%FCS)で7日間培養し,さらにHT−IMD
kl表2.抗体産生パイプリドーマのクローニング5−
8A株よりクローニングされた抗体産生株111^5−
IF株よりクローニングされた抗体産生株1−6D(
)特異抗体産生ウエル数 注)複数コロニー生成ウエルは 存在しなかった. +1 .作製モノクローナル抗体の性質■モノクローナ
ル抗体の調製: ポテトセリンプロテアーゼインヒビターII aに対す
る抗体を産生ずるモノクローンハイブリドーv (1
−6D株,1−11^株)を!0%FCS−IMDMで
培養して上清を得た.ついで、硫安1/2飽和で抗体を
分別沈殿させ、以下実験に供した. ■モノクローナル抗体のクラス、サブクラスの同定: ウサギー抗マウスIgG+. IgG2a, IgGz
b. IgGs(ZYMED社)およびヤギー抗マウス
IgM CMILES社)を用い、 ELISA法によ
り、上記2株の産生ずるモノクローナル抗体の同定を行
った.その結果第1図に示すように, !−8D株と
1−11A株の彦生ずる抗体は各々IgG.とIgMと
同定された. ■モノクローナル抗体の抗原特異性: 1−60株と 1−11^株の彦生ずる抗体の力価を評
価したところ、1−60株の抗体は、第2図に示すよう
に約2550倍希釈上清で、抗体飽和率60%を与える
ことが明らかになった.これに対し、1−11A株の抗
体は250倍希釈で同じ60%の値を与えた.従って力
価の高かった1−6D株の産生ずる抗体について、以下
の実験を行うことにした. +11.−E−ノクローナル抗体(1−6D)に対する
PPI−■aの抗原決定部位 ■I−6D株の産生ずるモノクローナル抗体(1−60
−Mab)に対する^ctlve Fragmentの
抗原特異性:PPI−IIaの抗原決定部位に関与する
アミノ酸残基を含むベプチドを分離する前段階として,
PPI−IIa(構成アミノ酸残基数97)より調製
したインヒビター活性をもつ^ctive Fragm
ent(構成アミノ酸残基数45)の抗原特異性を検討
し、第3図に示す結果を得た. ^ctivs Fragment(ア≧ノ酸配列は後述
)が、PPI−IIaと1−6D−Mabの抗原抗体反
応を完全に阻害したことから、このFrag璽entに
抗原決定部位が存在することが明示された. ■抗原決定部位を構成するアミノ酸残基を含むベブチド
の分離絹製: PPT−Haは分子内に6ヶのジスルフィド結合を有し
ているので、多数のループ断片から構成されていると考
えられる.従って、ループ断片そのものを分子より分割
させ、抗原活性を示すループ断片を分離精製することを
試みた. (a) PPI−Tl aのジスルフィド結合の還元開
裂とこれに次ぐ、2−Nitro−S−thlocya
nobanxoate (NTCB)によるシスティン
残基のアミノ基側ベブチド結合の切断 PPI−IIaを6N塩酸グアニジン−0.2M Tr
is−HCI,pH 8.0中でジチオスレイトール処
理することにより、分子内ジスルフィド結合を還元開裂
させた.次いで、生じたシスティン残基をNTC8で修
飾するとともに、そのアミノ基側のベブチド結合を切断
した.ついで反応混液を50%酢酸を用いたSepha
dex G−1sカラムによるゲル濾過に供し、過剰の
試薬を除去した.ペブチド画分を次の実験に供した. (b)逆相系カラムを用いた高速液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)によるベブチドの分離精製上記ベブチド
画分をCla−7−005−}1カラム(4.6x 2
SOIIs)を用いたHPLCに供与し、第4図に示す
溶液パターンを得た. なお、分離されたNTCB−1〜NTCB−7の各ピー
クの抗原活性は、各々のピークに含まれるペプチドを固
相に吸着させたのち、1−60−Mabを結合させEL
ISA法によって測定した.二次抗体に結合させたHo
rseradlsh − Peroxldaseの酵素
活性の測定値を第4図中の各溶出ピーク名の後に記した
.同じ条件で測定したPPI−IIaおよびNTCB処
理PPIila分割混合ペプチドの活性は、それぞれO
、43と0.13であった. ■抗原活性を有すベブチドのアミノ酸組成:抗原活性の
高かったN丁CB−3, NTCB−4, NTCB−
5(いづれも第4図中に陰をほどこしたピーク)につい
て、そのアミノ酸組成分析を行った.その結果を第3表
に、PPIIIaのアくノ酸配列上相同な部位のアミノ
酸組成とともに示す. 第3表 HPLC生成ベブチドのアミノ酸組成注、*(
)内数は理論値を示す. +17CB−3とN丁CB−4のアミノ酸組成はPPI
−IIgのアミノ酸配列(第5図)上の57−97に近
似していた.またNTCB−5は、反応部位Lys”−
Ser”を含む57−87に一致していた. 以上の結果、1−60−Mabによって認識される抗原
決定部位を構成する主要アミノ酸残基は、セリンブロテ
アーゼに対する反応部位(第5図中O印で囲んだ−Ly
s−Ser)を含んだ(ys87〜(ys86の間のル
ープに存在することが明らかになった.■抗原決定部位
構成主要アミノ酸残基がPPI−1faの−(Hys8
7〜Cys■一間のループに存在していることの間接的
証拠: HPLCで分踵されたN丁CB−5ベプチドに抗原活性
が認められたことから、−(ys!7〜Cys68−の
間のループに抗原決定部位を構成する主要なアミノ酸残
基が存在していることが直接証明された.ここでは,
PPT−■aとアミノ酸配列において相同性の高いPP
I−11bの抗原活性を比較することによって、抗原決
定部位を構成しているアミノ酸残基を明らかにすること
を試みた. その結果第6図に示すように、固相吸着PP■−II
mと1−60−Mabの抗原抗体反応に対するPPI−
11bによる拮抗阻害は全く認められなかった.このこ
とからアミノ酸配列上相同性が高いにも拘らず、PPI
−11bには、このモノクローナル抗体に対する抗原決
定部位は存在しないことが明らかになった. 1−6D−MabはPPI−IIaの^ctiva F
ragmentを抗原として認識し、また^ctlve
Fragment分子由来のNTCB−5ベブチドを
も認識することは既に記述したとおりである.いま、ア
ミノ酸配列が決定されているPPI−IIaの^ctl
va Frag+aentとPPI−11bの^ctl
ve Fragm@nt(共に第7図に示す)を比較す
ると、PPI−IIa^.F.に抗原活性があり、PP
I−11b^,F.に抗原活性がなかったことから、0
で囲んだ相同のア暑ノ酸残基は抗原決定部位に関与して
いす、ロで囲んだ相異アミノm残基のみが関与している
ことが推測された.また、一Cyss7〜Cys@B一
のループに限って、その相同性を比較すると下に示すよ
うに、反応部位を含む−Tyr−Lys−Ser−は相
同であることから、PPI−IIa^.F,のアミノ酸
配列のうち、^sp”−Set” (Hexapept
lde)のアミノ酸側鎮が、抗原一抗体反応にとってI
i要であることが示唆された. Reactive site ^ [効果] ・ポテトセリンプロテアーゼインヒビターII a(P
PI−IIa)で免疫したマウスBALB/Cの牌細胞
とマウスミエローマ細胞P3111を Polyeth
yleneglyco1 4000を用いて細胞融合さ
せた.ついで、PPI−IIaに対する特異抗体産生八
イプリドーマのスクリーニングと限界希釈法によるクロ
ーニングを行い、 1−11A株と1−6D株を得た.
1−11A株および1−6D株の産生ずるモノクローナ
ル抗体は、各々 IgMとIgG,であった.また、1
−60株の培養上清の抗体力値は1−11^の約lθ倍
であった. ・1−80株の産生ずるモノクローナル抗体( 1−6
D−Mab)は、PPI−IIa (構成アミノ酸残
基97)とPPI−IIa由来の^btlve Fra
gment (構成アミノ残基45)と共に認識し抗
原一抗体反応した.このことから抗原決定部位は^bt
1va Fragment内に存在することが示された
. ・抗原活性を保持するベブイチドを得るため、PPI−
IIaのジスルフィド結合を還元開裂させたのち、2−
nItro−Sthlocyanobenxoate
(NTII:B)によりシステイン残基のアミノ基側の
ベブチド結合を切断した.ついで、C,,−7−005
−}1カラムを用いた逆相HPLCにより、抗原活性を
保持した3つのべブチド( NTCB−3、NTCB−
4、NTCB−5 )を分離した.・分離したべブチド
のうちNTCB−5は、そのアミノ酸組戒から、^bt
ive Fragment (Sers4−^r18
)内のCys”−Val”に相当するベブチドであるこ
とが明らかとなった. NTCB−3とNTCB−4は
互にア主ノ酸組成が近似していて、いづれもPPI−I
Ia (^la’−^1a9?)のうち、NTCB−5
ベブチドも含んだベブチドCys”−八1a4?である
ことが推定された.後者の2つのべブチドは、NTCB
による切断が不充分な結果生じたべブチドであることが
推測された.・PPI−11 a由来の^bt1ve
Fragment (抗原活性有り)とPPI−11
b由来の^btlve Fragment (抗原活
性無し)のアミノ酸配列の比較から、−(ySS?〜C
ys11M一間のループを形成しているアミノ酸残基の
うち、特に^ps”−Thr−^sn−IIs−^1a
−Sar”のHexapeptldaの側鏡が抗原決定
部位の構成に主要であることが示唆された.
、ポテトセリンプロテアーゼインヒビターの分子構造と
機能の研究に有用なモノクローナル抗体に関する. [従来の技術とその問題点] 一般に、モノクローナル抗体は、各種の抗原抗体反応の
測定に利用され、特定の蛋白貢等の抗原抗体反応の機構
を検討するために有用であることは周知である. しかし、特定の抗原抗体反応の機構の検討に有用なモノ
クローナル抗体は、該反応に対する抗体として機能しな
ければならないので、かかる抗体は、特定の蛋白質等の
目的とする抗原抗体反応に適合するように遺伝子工学の
方法等を用いて個々に生合戊しなければならない.そし
て該生合成の手段も個々に異る. 本発明者等は、ポテトセリンプロテアーゼインヒビター
(PPI−IIa)の分子構造と機能の研究を行ってい
るが、この研究に抗原抗体反応を利用することが、該イ
ンヒビターの高次構造を解明する上で必要と考えられた
. そこで、体内免疫法で免疫したBALB/CマウスのM
細胞と主エローマ細胞(P3U1)を5:1の比で融合
させて得られたパイプリドーマから、特異抗体産生細胞
をスクリーニングすることにより、2種類の作成抗体1
−80 ( IgG+)と1−11^(IgM)を得た
.そして、該抗体がいづれも, PPT−IIaから調
製された^ctlve Fragmentと抗原抗体反
応をする一方、還元CM化および還元アセトアよド化さ
れたPPI−IIaとは反応しないことを知見して、本
発明を完成した. 抗原抗体反応についての以上の事実は、^etIveF
rag嘗ent内に存在する抗原決定部位にとって鎮内
S−S結合によって保持されている高次構造が11J!
であることを示唆するものである.以上の記述から明ら
かなように、本発明の目的は、ポテトセリンインブロテ
アーゼヒビターの研究に有用なモノクローナル抗体およ
びその製造法を提供することである. [問題点を解決するための手段] 本発明は、下記(1)の構成を有する.(1)ポテトセ
リンプロテアーゼインヒビターII a (PPI−
II a)で免疫しkマウス8^LB/Cの牌細胞とマ
ウスミローマ細QP3Ulをポリエチレングリコール4
000を用いて細胞融合させ、該融合物をPPI−Ha
に対する特異抗体産生ハイブリドーマでスクリーニング
し、および限界希釈法によるクローニングを行って 1
−11A株および1−8D株を取得し、該1−11^株
に産生せしめてなるモノクローナル抗体LgMおよび該
1−6D株に産生せしめてなるモノクローナル抗体13
G., 本発明の構成と効果につき以下に詳述する.l.モノク
ローナル抗体の作製 ■ポテトセリンプロテアーゼインヒビターII a(P
PI−11 a)によるBALB/Cマウスの免疫:P
PIila抗原溶液(SOOμg/ IJLof Du
lbecco−PBS) 200μllとFreund
’s Complete AJuvant 200μぶ
を混合乳化させ、マウス( BALB/C.雌.8週令
)の腹腔内に注射した. 2週間後、同じ操作で追加免疫を行った.さらに2週間
後に 100μ角の抗原溶液のみを腹腔内に注射した.
その3日後に牌臓を摘出して牌細胞を調製した. ■牌m胞とマウス由来ミエローマm胞とのm胞融合; 対数増殖期にあるマウスミエローマm胞(P3U1)2
x 10’ cellsと上記調製牌細胞10X 1
0’ cellg−細胞比l/5−を47%Polye
thyler+eglycol 40004.7% 0
1methylsulfoxlde/rscove M
odlfldeDulbecco Medlu+sを用
いて融合させた.■ハイブリドーマの培養と特異抗体産
生ハイブリドーマのクローニング: 融合細胞を}IAT−IMDM (Hypoxanth
Ine−amlmoptarIn−Jhymfdlne
−Iscove ModlfIed Dulbec
co Med1um( amlnopterlnを除
外した培地)で4〜5日間培養した.培養上清について
ELrSA法により抗体陽性細胞を選択し、限界希釈
法によるクローニングを行った. この結果をまとめて表1、表2に示す.表1 細胞融合
および抗体産生パイブリドーマの培養 −10%FCS)で7日間培養し,さらにHT−IMD
kl表2.抗体産生パイプリドーマのクローニング5−
8A株よりクローニングされた抗体産生株111^5−
IF株よりクローニングされた抗体産生株1−6D(
)特異抗体産生ウエル数 注)複数コロニー生成ウエルは 存在しなかった. +1 .作製モノクローナル抗体の性質■モノクローナ
ル抗体の調製: ポテトセリンプロテアーゼインヒビターII aに対す
る抗体を産生ずるモノクローンハイブリドーv (1
−6D株,1−11^株)を!0%FCS−IMDMで
培養して上清を得た.ついで、硫安1/2飽和で抗体を
分別沈殿させ、以下実験に供した. ■モノクローナル抗体のクラス、サブクラスの同定: ウサギー抗マウスIgG+. IgG2a, IgGz
b. IgGs(ZYMED社)およびヤギー抗マウス
IgM CMILES社)を用い、 ELISA法によ
り、上記2株の産生ずるモノクローナル抗体の同定を行
った.その結果第1図に示すように, !−8D株と
1−11A株の彦生ずる抗体は各々IgG.とIgMと
同定された. ■モノクローナル抗体の抗原特異性: 1−60株と 1−11^株の彦生ずる抗体の力価を評
価したところ、1−60株の抗体は、第2図に示すよう
に約2550倍希釈上清で、抗体飽和率60%を与える
ことが明らかになった.これに対し、1−11A株の抗
体は250倍希釈で同じ60%の値を与えた.従って力
価の高かった1−6D株の産生ずる抗体について、以下
の実験を行うことにした. +11.−E−ノクローナル抗体(1−6D)に対する
PPI−■aの抗原決定部位 ■I−6D株の産生ずるモノクローナル抗体(1−60
−Mab)に対する^ctlve Fragmentの
抗原特異性:PPI−IIaの抗原決定部位に関与する
アミノ酸残基を含むベプチドを分離する前段階として,
PPI−IIa(構成アミノ酸残基数97)より調製
したインヒビター活性をもつ^ctive Fragm
ent(構成アミノ酸残基数45)の抗原特異性を検討
し、第3図に示す結果を得た. ^ctivs Fragment(ア≧ノ酸配列は後述
)が、PPI−IIaと1−6D−Mabの抗原抗体反
応を完全に阻害したことから、このFrag璽entに
抗原決定部位が存在することが明示された. ■抗原決定部位を構成するアミノ酸残基を含むベブチド
の分離絹製: PPT−Haは分子内に6ヶのジスルフィド結合を有し
ているので、多数のループ断片から構成されていると考
えられる.従って、ループ断片そのものを分子より分割
させ、抗原活性を示すループ断片を分離精製することを
試みた. (a) PPI−Tl aのジスルフィド結合の還元開
裂とこれに次ぐ、2−Nitro−S−thlocya
nobanxoate (NTCB)によるシスティン
残基のアミノ基側ベブチド結合の切断 PPI−IIaを6N塩酸グアニジン−0.2M Tr
is−HCI,pH 8.0中でジチオスレイトール処
理することにより、分子内ジスルフィド結合を還元開裂
させた.次いで、生じたシスティン残基をNTC8で修
飾するとともに、そのアミノ基側のベブチド結合を切断
した.ついで反応混液を50%酢酸を用いたSepha
dex G−1sカラムによるゲル濾過に供し、過剰の
試薬を除去した.ペブチド画分を次の実験に供した. (b)逆相系カラムを用いた高速液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)によるベブチドの分離精製上記ベブチド
画分をCla−7−005−}1カラム(4.6x 2
SOIIs)を用いたHPLCに供与し、第4図に示す
溶液パターンを得た. なお、分離されたNTCB−1〜NTCB−7の各ピー
クの抗原活性は、各々のピークに含まれるペプチドを固
相に吸着させたのち、1−60−Mabを結合させEL
ISA法によって測定した.二次抗体に結合させたHo
rseradlsh − Peroxldaseの酵素
活性の測定値を第4図中の各溶出ピーク名の後に記した
.同じ条件で測定したPPI−IIaおよびNTCB処
理PPIila分割混合ペプチドの活性は、それぞれO
、43と0.13であった. ■抗原活性を有すベブチドのアミノ酸組成:抗原活性の
高かったN丁CB−3, NTCB−4, NTCB−
5(いづれも第4図中に陰をほどこしたピーク)につい
て、そのアミノ酸組成分析を行った.その結果を第3表
に、PPIIIaのアくノ酸配列上相同な部位のアミノ
酸組成とともに示す. 第3表 HPLC生成ベブチドのアミノ酸組成注、*(
)内数は理論値を示す. +17CB−3とN丁CB−4のアミノ酸組成はPPI
−IIgのアミノ酸配列(第5図)上の57−97に近
似していた.またNTCB−5は、反応部位Lys”−
Ser”を含む57−87に一致していた. 以上の結果、1−60−Mabによって認識される抗原
決定部位を構成する主要アミノ酸残基は、セリンブロテ
アーゼに対する反応部位(第5図中O印で囲んだ−Ly
s−Ser)を含んだ(ys87〜(ys86の間のル
ープに存在することが明らかになった.■抗原決定部位
構成主要アミノ酸残基がPPI−1faの−(Hys8
7〜Cys■一間のループに存在していることの間接的
証拠: HPLCで分踵されたN丁CB−5ベプチドに抗原活性
が認められたことから、−(ys!7〜Cys68−の
間のループに抗原決定部位を構成する主要なアミノ酸残
基が存在していることが直接証明された.ここでは,
PPT−■aとアミノ酸配列において相同性の高いPP
I−11bの抗原活性を比較することによって、抗原決
定部位を構成しているアミノ酸残基を明らかにすること
を試みた. その結果第6図に示すように、固相吸着PP■−II
mと1−60−Mabの抗原抗体反応に対するPPI−
11bによる拮抗阻害は全く認められなかった.このこ
とからアミノ酸配列上相同性が高いにも拘らず、PPI
−11bには、このモノクローナル抗体に対する抗原決
定部位は存在しないことが明らかになった. 1−6D−MabはPPI−IIaの^ctiva F
ragmentを抗原として認識し、また^ctlve
Fragment分子由来のNTCB−5ベブチドを
も認識することは既に記述したとおりである.いま、ア
ミノ酸配列が決定されているPPI−IIaの^ctl
va Frag+aentとPPI−11bの^ctl
ve Fragm@nt(共に第7図に示す)を比較す
ると、PPI−IIa^.F.に抗原活性があり、PP
I−11b^,F.に抗原活性がなかったことから、0
で囲んだ相同のア暑ノ酸残基は抗原決定部位に関与して
いす、ロで囲んだ相異アミノm残基のみが関与している
ことが推測された.また、一Cyss7〜Cys@B一
のループに限って、その相同性を比較すると下に示すよ
うに、反応部位を含む−Tyr−Lys−Ser−は相
同であることから、PPI−IIa^.F,のアミノ酸
配列のうち、^sp”−Set” (Hexapept
lde)のアミノ酸側鎮が、抗原一抗体反応にとってI
i要であることが示唆された. Reactive site ^ [効果] ・ポテトセリンプロテアーゼインヒビターII a(P
PI−IIa)で免疫したマウスBALB/Cの牌細胞
とマウスミエローマ細胞P3111を Polyeth
yleneglyco1 4000を用いて細胞融合さ
せた.ついで、PPI−IIaに対する特異抗体産生八
イプリドーマのスクリーニングと限界希釈法によるクロ
ーニングを行い、 1−11A株と1−6D株を得た.
1−11A株および1−6D株の産生ずるモノクローナ
ル抗体は、各々 IgMとIgG,であった.また、1
−60株の培養上清の抗体力値は1−11^の約lθ倍
であった. ・1−80株の産生ずるモノクローナル抗体( 1−6
D−Mab)は、PPI−IIa (構成アミノ酸残
基97)とPPI−IIa由来の^btlve Fra
gment (構成アミノ残基45)と共に認識し抗
原一抗体反応した.このことから抗原決定部位は^bt
1va Fragment内に存在することが示された
. ・抗原活性を保持するベブイチドを得るため、PPI−
IIaのジスルフィド結合を還元開裂させたのち、2−
nItro−Sthlocyanobenxoate
(NTII:B)によりシステイン残基のアミノ基側の
ベブチド結合を切断した.ついで、C,,−7−005
−}1カラムを用いた逆相HPLCにより、抗原活性を
保持した3つのべブチド( NTCB−3、NTCB−
4、NTCB−5 )を分離した.・分離したべブチド
のうちNTCB−5は、そのアミノ酸組戒から、^bt
ive Fragment (Sers4−^r18
)内のCys”−Val”に相当するベブチドであるこ
とが明らかとなった. NTCB−3とNTCB−4は
互にア主ノ酸組成が近似していて、いづれもPPI−I
Ia (^la’−^1a9?)のうち、NTCB−5
ベブチドも含んだベブチドCys”−八1a4?である
ことが推定された.後者の2つのべブチドは、NTCB
による切断が不充分な結果生じたべブチドであることが
推測された.・PPI−11 a由来の^bt1ve
Fragment (抗原活性有り)とPPI−11
b由来の^btlve Fragment (抗原活
性無し)のアミノ酸配列の比較から、−(ySS?〜C
ys11M一間のループを形成しているアミノ酸残基の
うち、特に^ps”−Thr−^sn−IIs−^1a
−Sar”のHexapeptldaの側鏡が抗原決定
部位の構成に主要であることが示唆された.
第1〜7図は、本発明のモノクローナル抗体の調製工程
または物性を説明するための説明図である.
または物性を説明するための説明図である.
Claims (1)
- (1)ポテトセリンプロテアーゼインヒビターIIa(P
P I −IIa)で免疫したマウスBALB/Cの■細胞
とマウスミローマ細胞P3U1をポリエチレングリコー
ル4000を用いて細胞融合させ、該融合物をPP I
−IIaに対する特異抗体産生ハイブリドーマでスクリー
ニングし、および限界希釈法によるクローニングを行っ
て I −11A株および I −6D株を取得し、該 I −
11A株に産生せしめてなるモノクローナル抗体1gM
および該 I −6D株に産生せしめてなるモノクローナ
ル抗体1gG_1。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23508589A JPH0398596A (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | モノクローナル抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23508589A JPH0398596A (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | モノクローナル抗体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0398596A true JPH0398596A (ja) | 1991-04-24 |
Family
ID=16980847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23508589A Pending JPH0398596A (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | モノクローナル抗体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0398596A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002515454A (ja) * | 1998-05-20 | 2002-05-28 | エラスムス ユニフェルシテイト ロッテルダム | 炎症または掻痒の予防または治療方法および手段 |
-
1989
- 1989-09-11 JP JP23508589A patent/JPH0398596A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002515454A (ja) * | 1998-05-20 | 2002-05-28 | エラスムス ユニフェルシテイト ロッテルダム | 炎症または掻痒の予防または治療方法および手段 |
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