JPH1072498A - 対照サンプルとしての抗hiv抗体 - Google Patents
対照サンプルとしての抗hiv抗体Info
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- JPH1072498A JPH1072498A JP9142545A JP14254597A JPH1072498A JP H1072498 A JPH1072498 A JP H1072498A JP 9142545 A JP9142545 A JP 9142545A JP 14254597 A JP14254597 A JP 14254597A JP H1072498 A JPH1072498 A JP H1072498A
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- Japan
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- antibody
- hiv
- antibodies
- dsm acc
- specific
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/08—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
- C07K16/10—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses from RNA viruses
- C07K16/1036—Retroviridae, e.g. leukemia viruses
- C07K16/1045—Lentiviridae, e.g. HIV, FIV, SIV
- C07K16/1063—Lentiviridae, e.g. HIV, FIV, SIV env, e.g. gp41, gp110/120, gp160, V3, PND, CD4 binding site
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 微生物病原体に対する抗体検出用の検査キッ
ト製造時の対照サンプルとしてのモノクローナル抗体を
提供する。 【解決手段】 本モノクローナル抗体は、HIV I由
来の抗原gp41に、特にHIVサブタイプ0由来のg
p41抗原に特異的なIgMクラスのモノクローナル抗
体、またはHIV II由来のgp32抗原に特異的なI
gMクラスのモノクローナル抗体である。 【効果】 本モノクローナル抗体がヒト血清と比較して
有利な点は、標準化が容易なことと、入手が容易なこと
である。さらに、本モノクローナル抗体は、陽性対照サ
ンプルとして充分な感受性と信頼性がある。
ト製造時の対照サンプルとしてのモノクローナル抗体を
提供する。 【解決手段】 本モノクローナル抗体は、HIV I由
来の抗原gp41に、特にHIVサブタイプ0由来のg
p41抗原に特異的なIgMクラスのモノクローナル抗
体、またはHIV II由来のgp32抗原に特異的なI
gMクラスのモノクローナル抗体である。 【効果】 本モノクローナル抗体がヒト血清と比較して
有利な点は、標準化が容易なことと、入手が容易なこと
である。さらに、本モノクローナル抗体は、陽性対照サ
ンプルとして充分な感受性と信頼性がある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HIV由来の抗
原、特にHIVサブタイプ0由来の抗原gp41と、H
IV II由来の抗原gp32に対する新規なモノクロー
ナル抗体に関するものである。加えて本発明は、免疫学
的方法、特に、抗HIV抗体検出用の検査キット中の対
照サンプルとしての抗体の使用、そして、そのような検
査キット用のHIV抗原の生産時の品質管理のための抗
体の使用に関するものである。さらに、微生物病原体、
特にウイルス病原体に対する抗体を検出するための検査
キットで、他の試薬に加えて対照サンプルとしてモノク
ローナル抗体を含むものも開示する。
原、特にHIVサブタイプ0由来の抗原gp41と、H
IV II由来の抗原gp32に対する新規なモノクロー
ナル抗体に関するものである。加えて本発明は、免疫学
的方法、特に、抗HIV抗体検出用の検査キット中の対
照サンプルとしての抗体の使用、そして、そのような検
査キット用のHIV抗原の生産時の品質管理のための抗
体の使用に関するものである。さらに、微生物病原体、
特にウイルス病原体に対する抗体を検出するための検査
キットで、他の試薬に加えて対照サンプルとしてモノク
ローナル抗体を含むものも開示する。
【0002】
【従来の技術】体液中、特にヒト血清中の免疫グロブリ
ンの検出は、微生物、特にHIVや肝炎ウイルス等のウ
イルスによる感染症の診断に使用されている。検体中の
特異的な免疫グロブリンの存在は、通常、特異的免疫グ
ロブリンと反応する一つ、またはいくつかの抗原との反
応により検出される。そのような試験では、例えば抗原
として、組換えポリペプチド、または合成ポリペプチド
抗原を用いることができる。
ンの検出は、微生物、特にHIVや肝炎ウイルス等のウ
イルスによる感染症の診断に使用されている。検体中の
特異的な免疫グロブリンの存在は、通常、特異的免疫グ
ロブリンと反応する一つ、またはいくつかの抗原との反
応により検出される。そのような試験では、例えば抗原
として、組換えポリペプチド、または合成ポリペプチド
抗原を用いることができる。
【0003】特異的免疫グロブリンを測定する方法は、
偽陽性や偽陰性の結果を避けるためにも、信頼のおける
ものでなくてはならない。それゆえ、微生物病原体に対
する抗体検出用の検査キットの使用者だけでなく、製造
業者が検査キットに含まれている検出抗原に関して、十
分な品質管理を行うことが必要とされる。以前は検出す
べき抗体を含むとわかっているヒト血清が品質管理に用
いられた。しかし、ヒト血清を対照サンプルとして用い
る際に不都合な点のひとつは、滅菌することが必要なた
めに調製が非常に複雑なことである。さらに、ヒト血清
は標準化することが困難である。その上、ある特定の微
生物病原体に対する抗体を含むヒト血清を対照サンプル
として充分な量だけ入手することが数年に渡って不可能
であることもしばしばである。
偽陽性や偽陰性の結果を避けるためにも、信頼のおける
ものでなくてはならない。それゆえ、微生物病原体に対
する抗体検出用の検査キットの使用者だけでなく、製造
業者が検査キットに含まれている検出抗原に関して、十
分な品質管理を行うことが必要とされる。以前は検出す
べき抗体を含むとわかっているヒト血清が品質管理に用
いられた。しかし、ヒト血清を対照サンプルとして用い
る際に不都合な点のひとつは、滅菌することが必要なた
めに調製が非常に複雑なことである。さらに、ヒト血清
は標準化することが困難である。その上、ある特定の微
生物病原体に対する抗体を含むヒト血清を対照サンプル
として充分な量だけ入手することが数年に渡って不可能
であることもしばしばである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それ故に、本発明の目
的は、微生物病原体に対する抗体検出用免疫学的検査キ
ットの品質管理のための新たな手段で、この技術の現状
の不都合な点を少なくとも部分的には解決した形のもの
を提供することであった。特に、対照サンプルは、簡単
に生産でき、標準化しやすく、大量生産できるものであ
るべきである。
的は、微生物病原体に対する抗体検出用免疫学的検査キ
ットの品質管理のための新たな手段で、この技術の現状
の不都合な点を少なくとも部分的には解決した形のもの
を提供することであった。特に、対照サンプルは、簡単
に生産でき、標準化しやすく、大量生産できるものであ
るべきである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は、今回、対照
サンプルとしてモノクローナル抗体を使用することによ
り、達成できることが見いだされた。特に、モノクロー
ナル抗体は、微生物病原体、特にHIV等のウイルスに
対する抗体検出用の検査キットの品質保証に非常に適し
ていることがわかった。この知見はきわめて驚くべきこ
とである。なぜなら、HIVウイルスが非常に変異しや
すいという知見に基づいて考えると、対照サンプルとし
てのモノクローナル抗体が試験の信頼性や正確性を保証
することができるなどとは予想だにされなかったからで
ある。以前に使用されていたヒト血清と比較して、本発
明によるモノクローナル抗体は、再現性が改善され、取
り扱いがより容易になった(感染性がない)ことがさら
なる特徴である。
サンプルとしてモノクローナル抗体を使用することによ
り、達成できることが見いだされた。特に、モノクロー
ナル抗体は、微生物病原体、特にHIV等のウイルスに
対する抗体検出用の検査キットの品質保証に非常に適し
ていることがわかった。この知見はきわめて驚くべきこ
とである。なぜなら、HIVウイルスが非常に変異しや
すいという知見に基づいて考えると、対照サンプルとし
てのモノクローナル抗体が試験の信頼性や正確性を保証
することができるなどとは予想だにされなかったからで
ある。以前に使用されていたヒト血清と比較して、本発
明によるモノクローナル抗体は、再現性が改善され、取
り扱いがより容易になった(感染性がない)ことがさら
なる特徴である。
【0006】本発明の第一の面は、HIV由来の抗原に
対するIgMクラスのモノクローナル抗体に関するもの
である。「HIV」という用語は、本発明においては、
ヒト免疫不全ウイルス、特に、HIVタイプI、HIV
タイプII、そして、そのサブタイプ、例えばHIVサブ
タイプ0のことを意味する。
対するIgMクラスのモノクローナル抗体に関するもの
である。「HIV」という用語は、本発明においては、
ヒト免疫不全ウイルス、特に、HIVタイプI、HIV
タイプII、そして、そのサブタイプ、例えばHIVサブ
タイプ0のことを意味する。
【0007】HIVの抗原に対するIgMクラスのモノ
クローナル抗体は、セロコンバージョン(血清学的陽
転)の早期発見のための疑似血清として特にたいへん適
している。本モノクローナル抗体は、HIV I由来の
抗原gp41に、特にHIVサブタイプ0由来のgp4
1抗原に特異的なものが好ましい。さらに好ましいのは
HIV II由来のgp32抗原に特異的な抗体である。
本モノクローナル抗体は、HIV IとHIVサブタイ
プ0由来のgp41抗原、または、HIV II由来のg
p32抗原のシステインループに特異的なものがとくに
好ましい。
クローナル抗体は、セロコンバージョン(血清学的陽
転)の早期発見のための疑似血清として特にたいへん適
している。本モノクローナル抗体は、HIV I由来の
抗原gp41に、特にHIVサブタイプ0由来のgp4
1抗原に特異的なものが好ましい。さらに好ましいのは
HIV II由来のgp32抗原に特異的な抗体である。
本モノクローナル抗体は、HIV IとHIVサブタイ
プ0由来のgp41抗原、または、HIV II由来のg
p32抗原のシステインループに特異的なものがとくに
好ましい。
【0008】それゆえ、HIVサブタイプ0由来のgp
41に対する抗体は次のアミノ酸配列(I): L S L W G C K G K L V C Y T S (I) を有するぺプチドエピトープに対するものが好ましい。
場合により、システイン残基がシスチン橋を形成してい
てもよい。
41に対する抗体は次のアミノ酸配列(I): L S L W G C K G K L V C Y T S (I) を有するぺプチドエピトープに対するものが好ましい。
場合により、システイン残基がシスチン橋を形成してい
てもよい。
【0009】HIVサブタイプ0由来の抗原gp41に
対するIgMクラスの好ましいモノクローナル抗体の例
は、抗体 11.4.32 (DSM ACC 2265)、10.14.24 (DSM ACC
2265) 及び10.12.25 (DSM ACC 2264) よりなる群から
選択する。同等の結合特性をもつ抗体、すなわち同等の
結合親和性で同じぺプチドエピトープを認識する抗体の
中からも同様に選択する。
対するIgMクラスの好ましいモノクローナル抗体の例
は、抗体 11.4.32 (DSM ACC 2265)、10.14.24 (DSM ACC
2265) 及び10.12.25 (DSM ACC 2264) よりなる群から
選択する。同等の結合特性をもつ抗体、すなわち同等の
結合親和性で同じぺプチドエピトープを認識する抗体の
中からも同様に選択する。
【0010】本発明によるHIV II由来のgp32に
対する抗体は次のアミノ酸配列(II): N S W G C A F R Q V C H T T (II) を有するぺプチドエピトープに対するものが好ましい。
場合により、システイン残基がシスチン橋を形成してい
てもよい。本発明による抗体は、特に、抗体 2.6.6 (DS
M ACC 2262) 、2.11.7 (DSM ACC 2261) 及び2.22.8 (DS
M ACC 2260) よりなる群から選択するのが好ましい。ま
た、同等の結合特性を持つ抗体の中からも選択される。
対する抗体は次のアミノ酸配列(II): N S W G C A F R Q V C H T T (II) を有するぺプチドエピトープに対するものが好ましい。
場合により、システイン残基がシスチン橋を形成してい
てもよい。本発明による抗体は、特に、抗体 2.6.6 (DS
M ACC 2262) 、2.11.7 (DSM ACC 2261) 及び2.22.8 (DS
M ACC 2260) よりなる群から選択するのが好ましい。ま
た、同等の結合特性を持つ抗体の中からも選択される。
【0011】本発明によるHIV I由来のgp41に
対する抗体は次のアミノ酸配列(III): L G I W G C S G K L I C T T A V (III) を有するぺプチドエピトープに対するものが好ましい。
場合により、システイン残基がシスチン橋を形成してい
てもよい。
対する抗体は次のアミノ酸配列(III): L G I W G C S G K L I C T T A V (III) を有するぺプチドエピトープに対するものが好ましい。
場合により、システイン残基がシスチン橋を形成してい
てもよい。
【0012】HIV I由来のgp41に対するさらに
好ましい抗体は次のアミノ酸配列(IV): A V E R Y L K D Q Q L L G I W (IV) を有するぺプチドエピトープに対するものである。
好ましい抗体は次のアミノ酸配列(IV): A V E R Y L K D Q Q L L G I W (IV) を有するぺプチドエピトープに対するものである。
【0013】本発明の第二の面は、HIV、特にHIV
IまたはHIVサブタイプ0由来のgp41抗原に対
するモノクローナル抗体に関するものである。HIVサ
ブタイプ0由来のgp41に対する抗体は、既述のアミ
ノ酸配列(I) をもったぺプチドエピトープに対するもの
が望ましい。HIV I由来のgp41に対する好まし
い抗体は、アミノ酸配列(III) をもったぺプチドエピト
ープに対するものがよい。
IまたはHIVサブタイプ0由来のgp41抗原に対
するモノクローナル抗体に関するものである。HIVサ
ブタイプ0由来のgp41に対する抗体は、既述のアミ
ノ酸配列(I) をもったぺプチドエピトープに対するもの
が望ましい。HIV I由来のgp41に対する好まし
い抗体は、アミノ酸配列(III) をもったぺプチドエピト
ープに対するものがよい。
【0014】本発明による抗体はIgGまたはIgMク
ラスのものが好ましい。IgMクラスの好ましい抗体の
例は既述した。IgGクラスの好ましい抗体は次の群、
すなわち抗体 3.28.11 (DSM ACC 2269)、3.15.10 (DSM
ACC 2268)及び3.6.5 (DSM ACC 2267)並びに同等の結合
特性をもつ抗体から選択する。本発明によるIgGクラ
スの抗体は、望ましくは、抗原に対する親和性定数が1
08M-1以上、特に望ましくは109M-1以上であるのが
よい。
ラスのものが好ましい。IgMクラスの好ましい抗体の
例は既述した。IgGクラスの好ましい抗体は次の群、
すなわち抗体 3.28.11 (DSM ACC 2269)、3.15.10 (DSM
ACC 2268)及び3.6.5 (DSM ACC 2267)並びに同等の結合
特性をもつ抗体から選択する。本発明によるIgGクラ
スの抗体は、望ましくは、抗原に対する親和性定数が1
08M-1以上、特に望ましくは109M-1以上であるのが
よい。
【0015】本発明のさらなる面は、HIV II由来の
gp32抗原に対するモノクローナル抗体に関するもの
である。抗体は既述のアミノ酸配列(II)をもったぺプ
チドエピトープに対するものが好ましい。これらの抗体
は例えばIgGまたはIgMクラスのものでありうる。
IgMクラスの好ましい抗体の例は既述した。IgGク
ラスの好ましい抗体は次の群、すなわち抗体 23.1.7 (D
SM ACC 2263)及び20.5.3 (DSM ACC 2259) 並びに同等の
結合特性をもつ抗体の中から選択する。本発明によるI
gGクラスの抗体は、望ましくは、抗原に対する親和性
定数が108M-1以上、特に望ましくは109M-1以上で
あることがよい。
gp32抗原に対するモノクローナル抗体に関するもの
である。抗体は既述のアミノ酸配列(II)をもったぺプ
チドエピトープに対するものが好ましい。これらの抗体
は例えばIgGまたはIgMクラスのものでありうる。
IgMクラスの好ましい抗体の例は既述した。IgGク
ラスの好ましい抗体は次の群、すなわち抗体 23.1.7 (D
SM ACC 2263)及び20.5.3 (DSM ACC 2259) 並びに同等の
結合特性をもつ抗体の中から選択する。本発明によるI
gGクラスの抗体は、望ましくは、抗原に対する親和性
定数が108M-1以上、特に望ましくは109M-1以上で
あることがよい。
【0016】本発明による抗体はKohler and Milstein
の方法、またはそのより改良された方法によりつくるこ
とができる。免疫原として、ぺプチド、ポリぺプチドま
たはウイルス溶解液を用いることができる。望ましいの
は、組換えポリぺプチド及びキャリアーに結合したぺプ
チドで、この場合、例えば、ウシ血清アルブミン(BS
A)またはキーホール・リンペット・ヘモシアニン(K
LH)をキャリアーとして用いることができる。
の方法、またはそのより改良された方法によりつくるこ
とができる。免疫原として、ぺプチド、ポリぺプチドま
たはウイルス溶解液を用いることができる。望ましいの
は、組換えポリぺプチド及びキャリアーに結合したぺプ
チドで、この場合、例えば、ウシ血清アルブミン(BS
A)またはキーホール・リンペット・ヘモシアニン(K
LH)をキャリアーとして用いることができる。
【0017】特に好ましいIgMクラスの抗体をつくる
ために、Cianfrigliaらによる免疫感作スキーム(Hybri
doma 2, 1983, 451-457)を用いることができる。この
引用文献の開示内容を参照されたい。
ために、Cianfrigliaらによる免疫感作スキーム(Hybri
doma 2, 1983, 451-457)を用いることができる。この
引用文献の開示内容を参照されたい。
【0018】上記のモノクローナル抗体の断片および誘
導体も本発明の主題である。そのような抗体断片および
誘導体は、完全な抗体と同等の結合特性をもつが、抗原
認識に重要でない領域において完全な抗体と異なるとい
う点で特徴的である。抗体断片は完全な抗体をタンパク
質分解的切断により作ることができ、例えば、Fab、Fa
b'及びF(ab')2 抗体断片が得られる。一方、抗体断片や
誘導体は組換えDNA技術により作ることもできる。こ
のようにして、多様な抗体断片や誘導体、例えば一本鎖
だけの抗体断片を作ることができる。
導体も本発明の主題である。そのような抗体断片および
誘導体は、完全な抗体と同等の結合特性をもつが、抗原
認識に重要でない領域において完全な抗体と異なるとい
う点で特徴的である。抗体断片は完全な抗体をタンパク
質分解的切断により作ることができ、例えば、Fab、Fa
b'及びF(ab')2 抗体断片が得られる。一方、抗体断片や
誘導体は組換えDNA技術により作ることもできる。こ
のようにして、多様な抗体断片や誘導体、例えば一本鎖
だけの抗体断片を作ることができる。
【0019】本発明による抗体、抗体断片及び抗体誘導
体を検出基に結合することもできる。適当な検出基の例
としては、蛍光色素基のような発光基、または、電気化
学的発光が可能な金属キレート、放射性標識、酵素、金
属粒子、NMR活性基などがある。そのような標識を抗
体に結合することは免疫学領域の当業者には知られてい
ることなので、詳述する必要はない。
体を検出基に結合することもできる。適当な検出基の例
としては、蛍光色素基のような発光基、または、電気化
学的発光が可能な金属キレート、放射性標識、酵素、金
属粒子、NMR活性基などがある。そのような標識を抗
体に結合することは免疫学領域の当業者には知られてい
ることなので、詳述する必要はない。
【0020】本発明による抗体、抗体断片及び抗体誘導
体を免疫学的方法に用いることができる。第一の好まし
い応用例は、抗HIV抗体検出用の検査キットの対照サ
ンプルに使うことである。そのような検査キットにおい
て、本発明による抗体を個別的に、または、以前に使用
されていたヒト血清のかわりの陽性対照として組み合わ
せて使用することもできる。本発明による抗体がヒト血
清と比較して有利な点は、標準化が容易なことと、入手
が容易なことである。驚いたことに、本発明によるモノ
クローナル抗体は、陽性対照サンプルとして充分な感受
性と信頼性があることがわかった。
体を免疫学的方法に用いることができる。第一の好まし
い応用例は、抗HIV抗体検出用の検査キットの対照サ
ンプルに使うことである。そのような検査キットにおい
て、本発明による抗体を個別的に、または、以前に使用
されていたヒト血清のかわりの陽性対照として組み合わ
せて使用することもできる。本発明による抗体がヒト血
清と比較して有利な点は、標準化が容易なことと、入手
が容易なことである。驚いたことに、本発明によるモノ
クローナル抗体は、陽性対照サンプルとして充分な感受
性と信頼性があることがわかった。
【0021】本発明によるIgMクラスの抗体は特に疑
似血清として適切であり、それゆえ、抗HIV試験にお
けるセロコンバージョン(血清学的陽転)の早期検出能
を改善しうる。さらに、本発明によるモノクローナル抗
体は抗HIV抗体検出用の検査キット製造時の対照サン
プルとして適切である。本発明による抗体は、抗原ロッ
トを試験して診断用試験としての適否を決定するのに用
いることができる。最後に、本発明によるモノクローナ
ル抗HIV抗体は感染粒子検出用の検出抗体として、ま
たは抗原精製用の免疫吸着物質として使用することもで
きる。
似血清として適切であり、それゆえ、抗HIV試験にお
けるセロコンバージョン(血清学的陽転)の早期検出能
を改善しうる。さらに、本発明によるモノクローナル抗
体は抗HIV抗体検出用の検査キット製造時の対照サン
プルとして適切である。本発明による抗体は、抗原ロッ
トを試験して診断用試験としての適否を決定するのに用
いることができる。最後に、本発明によるモノクローナ
ル抗HIV抗体は感染粒子検出用の検出抗体として、ま
たは抗原精製用の免疫吸着物質として使用することもで
きる。
【0022】本発明のさらなる面は、真菌、マイコプラ
ズマ、細菌およびウイルスよりなる群から選択される微
生物病原体に対する抗体検出用の検査における対照サン
プルとしてのモノクローナル抗体の一般的な使用に関す
る。微生物病原体に対する抗体検出用の検査キット製造
時の対照サンプルとしてのモノクローナル抗体の使用も
本発明の主題である。モノクローナル抗体は、ウイル
ス、好ましくはHIVまたは肝炎ウイルス、特に好まし
くは、HIVまたは肝炎C型ウイルス、そして、最も好
ましくは、HIVウイルスに対する抗体検出用の対照サ
ンプルとして用いるのが望ましい。
ズマ、細菌およびウイルスよりなる群から選択される微
生物病原体に対する抗体検出用の検査における対照サン
プルとしてのモノクローナル抗体の一般的な使用に関す
る。微生物病原体に対する抗体検出用の検査キット製造
時の対照サンプルとしてのモノクローナル抗体の使用も
本発明の主題である。モノクローナル抗体は、ウイル
ス、好ましくはHIVまたは肝炎ウイルス、特に好まし
くは、HIVまたは肝炎C型ウイルス、そして、最も好
ましくは、HIVウイルスに対する抗体検出用の対照サ
ンプルとして用いるのが望ましい。
【0023】最後に、本発明は微生物病原体に対する抗
体検出用の検査キットにも関し、その検査キットは、他
の検出用試薬に加えて、モノクローナル抗体またはその
断片を対照サンプルとして備えている点に特徴がある。
抗HIV抗体検出用の検査キットは既に定義した本発明
によるモノクローナル抗体またはその断片を対照サンプ
ルとして備えていることが好ましい。
体検出用の検査キットにも関し、その検査キットは、他
の検出用試薬に加えて、モノクローナル抗体またはその
断片を対照サンプルとして備えている点に特徴がある。
抗HIV抗体検出用の検査キットは既に定義した本発明
によるモノクローナル抗体またはその断片を対照サンプ
ルとして備えていることが好ましい。
【0024】さらに、以下に示す配列表および実施例に
より、本発明をさらに明確にするつもりである。配列番
号1〜4は望ましいぺプチドエピトープ(I)〜(IV)
のアミノ酸配列を示している。
より、本発明をさらに明確にするつもりである。配列番
号1〜4は望ましいぺプチドエピトープ(I)〜(IV)
のアミノ酸配列を示している。
【0025】
【実施例】実施例1 チオール活性化ペプチドの合成 HIVウイルスタンパク質の部分的配列は、フルオレニ
ルメチルオキシカルボニル (Fmoc) 固相ペプチド合成法
によりバッチペプチド合成機、例えばAppliedBiosystem
s社のA431またはA433を使って合成した。その
ために、次のFmoc-アミノ酸誘導体各々について、4.
0当量を使用した。
ルメチルオキシカルボニル (Fmoc) 固相ペプチド合成法
によりバッチペプチド合成機、例えばAppliedBiosystem
s社のA431またはA433を使って合成した。その
ために、次のFmoc-アミノ酸誘導体各々について、4.
0当量を使用した。
【0026】
【表1】
【0027】アミノ酸またはアミノ酸誘導体をN−メチ
ルピロリドンに溶解した。ぺプチドは、400〜500
mgの4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fmoc−ア
ミノメチル)−フェノキシレジン(Tetrahedron Letter
s 28 (1987), 2107 )に、1gあたり0.4〜0.7mmo
lの負荷量で(JACS 95 (1973), 1328) 合成した。カッ
プリング反応は、ジメチルホルムアミドの反応溶媒中
で、Fmocアミノ酸誘導体1当量に対し、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを4当量と、N−ヒドロキシベンゾト
リアゾールを4当量の割合で用いて20分間行った。各
合成段階の後、20分以内に、ジメチルホルムアミド中
の20%ピペリジンでFmoc基を切断した。ぺプチドに分
子内ジスルフィド橋をもたせる場合は、人工的スペーサ
ーをカップリングする前に、ヘキサフルオロイソプロパ
ノール/ジクロロメタン中でFmoc保護ぺプチド配列を固
相上でヨウ素を用いて酸化し(Koberら, The Peptide A
cademic Press, New York, 1981, pp 145-147)、続い
て、N末端のFmoc保護基を切断し、そしてスペーサーお
よびN末端のシステインをカップリングさせた。
ルピロリドンに溶解した。ぺプチドは、400〜500
mgの4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fmoc−ア
ミノメチル)−フェノキシレジン(Tetrahedron Letter
s 28 (1987), 2107 )に、1gあたり0.4〜0.7mmo
lの負荷量で(JACS 95 (1973), 1328) 合成した。カッ
プリング反応は、ジメチルホルムアミドの反応溶媒中
で、Fmocアミノ酸誘導体1当量に対し、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを4当量と、N−ヒドロキシベンゾト
リアゾールを4当量の割合で用いて20分間行った。各
合成段階の後、20分以内に、ジメチルホルムアミド中
の20%ピペリジンでFmoc基を切断した。ぺプチドに分
子内ジスルフィド橋をもたせる場合は、人工的スペーサ
ーをカップリングする前に、ヘキサフルオロイソプロパ
ノール/ジクロロメタン中でFmoc保護ぺプチド配列を固
相上でヨウ素を用いて酸化し(Koberら, The Peptide A
cademic Press, New York, 1981, pp 145-147)、続い
て、N末端のFmoc保護基を切断し、そしてスペーサーお
よびN末端のシステインをカップリングさせた。
【0028】ぺプチドを合成用レジンから遊離させ、室
温で40分以内に20mlのトリフルオロ酢酸、0.5ml
のエタンジチオール、1mlのチオアニソール、1.5g
のフェノールと1mlの水を使って、リシンのフェニルア
セチル保護基以外の酸不安定性の保護基を切断した。続
いて、300mlの冷ジイソプロピルエーテルを反応液に
加え、ぺプチドが完全に沈殿するように0℃に40分保
持した。沈殿をろ過し、ジイソプロピルエーテルでもう
一度洗い、50%の酢酸に溶解し、凍結乾燥した。得ら
れた粗製の物質を、分離用HPLCでDelta-PAK RP C18
材料(カラム50×300mm、100Å、15μ)を使
い、適切な勾配(溶離液Aは0.1%のトリフルオロ酢
酸水溶液、溶離液Bは0.1%のトリフルオロ酢酸アセ
トニトリル溶液)で約120分間精製した。溶出された
物質の正体をイオンスプレーマススペクトロメトリーに
てチェックした。
温で40分以内に20mlのトリフルオロ酢酸、0.5ml
のエタンジチオール、1mlのチオアニソール、1.5g
のフェノールと1mlの水を使って、リシンのフェニルア
セチル保護基以外の酸不安定性の保護基を切断した。続
いて、300mlの冷ジイソプロピルエーテルを反応液に
加え、ぺプチドが完全に沈殿するように0℃に40分保
持した。沈殿をろ過し、ジイソプロピルエーテルでもう
一度洗い、50%の酢酸に溶解し、凍結乾燥した。得ら
れた粗製の物質を、分離用HPLCでDelta-PAK RP C18
材料(カラム50×300mm、100Å、15μ)を使
い、適切な勾配(溶離液Aは0.1%のトリフルオロ酢
酸水溶液、溶離液Bは0.1%のトリフルオロ酢酸アセ
トニトリル溶液)で約120分間精製した。溶出された
物質の正体をイオンスプレーマススペクトロメトリーに
てチェックした。
【0029】実施例2 免疫原の合成 免疫原として用いるために、反応性メルカプト基を有す
るぺプチドを、例えば、システインをもう一つ導入する
ことにより合成した。この場合、ぺプチドをいわゆるリ
ンカーでN末端、C末端、または、配列上のどこでも、
修飾することができる。合成は、実施例1で述べたやり
方で行った。免疫原を作る反応では、アミノ基を含むキ
ャリアー、望ましくはKLHやBSAを、好ましくはマ
レインイミドヘキシル(MHS)またはマレインイミド
プロピル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(M
PS)で処理することにより、最初にマレインイミドア
ルキル活性エステル形にした。その結果、タンパク質中
のリシン残基のε−アミノ側鎖のアミノ基がマレインイ
ミド基に変わる。
るぺプチドを、例えば、システインをもう一つ導入する
ことにより合成した。この場合、ぺプチドをいわゆるリ
ンカーでN末端、C末端、または、配列上のどこでも、
修飾することができる。合成は、実施例1で述べたやり
方で行った。免疫原を作る反応では、アミノ基を含むキ
ャリアー、望ましくはKLHやBSAを、好ましくはマ
レインイミドヘキシル(MHS)またはマレインイミド
プロピル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(M
PS)で処理することにより、最初にマレインイミドア
ルキル活性エステル形にした。その結果、タンパク質中
のリシン残基のε−アミノ側鎖のアミノ基がマレインイ
ミド基に変わる。
【0030】活性エステルを有するキャリアーの反応
は、できれば2〜4時間以内に室温でpH7.0〜8.5
の0.1M燐酸カリウムバッファー中で5〜20mg/ml
の濃度で行う。低分子量の成分は透析またはゲルクロマ
トグラフィー(AcA202ゲル、溶離液はpH7.0〜
8.5の0.1M燐酸カリウムバッファー)にて除去し
た。ぺプチド中の反応性のメルカプト基をさらに、6時
間以内に室温で、pH7.0の0.1M燐酸カリウムバッ
ファー中で、MHS修飾キャリアータンパク質に結合さ
せた。未反応のペプチドは透析かゲルクロマトグラフィ
ーで分離した。
は、できれば2〜4時間以内に室温でpH7.0〜8.5
の0.1M燐酸カリウムバッファー中で5〜20mg/ml
の濃度で行う。低分子量の成分は透析またはゲルクロマ
トグラフィー(AcA202ゲル、溶離液はpH7.0〜
8.5の0.1M燐酸カリウムバッファー)にて除去し
た。ぺプチド中の反応性のメルカプト基をさらに、6時
間以内に室温で、pH7.0の0.1M燐酸カリウムバッ
ファー中で、MHS修飾キャリアータンパク質に結合さ
せた。未反応のペプチドは透析かゲルクロマトグラフィ
ーで分離した。
【0031】実施例3 マウスの免疫感作 1.IgGクラスのモノクローナル抗体を得るためのマ
ウスの免疫感作 1.1 HIVサブタイプ0とHIV I由来のgp4
1 12週齢のBalb/cマウスを、最初にCFA(完全フロイ
ントアジュバント)の存在下で、100μg のgp41
サブタイプ0のぺプチド(酸化型、配列はLSLWCKGKLVCY
TSで、2つのシステイン残基間にシスチン橋があるも
の)またはgp41 HIV Iぺプチド(酸化型、配
列はLGIWGCSGKLICTTAVで、2つのシステイン残基間にシ
スチン橋があるもの、または、配列AVERYLKDQQLLGIW)
をそれぞれキャリアータンパク質としてのBSA(ウシ
血清アルブミン)に結合したものを腹腔内に免疫した。
6週後に、さらに3回、1か月間隔で腹腔内に免疫し
た。この場合は、IFA(不完全フロイントアジュバン
ト)とともに100μgのBSA結合ぺプチドをそれぞ
れのマウスに投与した。続いて、細胞融合の3日前と2
日前にそれぞれPBSバッファーに溶かした100μg
のBSA結合ぺプチドを静注し、最後の2回の免疫を行
った。 1.2 HIV II由来のgp41 この場合は、先に記述した免疫感作スキームを組換えg
p32融合タンパク質を用いて行った(WO 94/12631 参
照)。
ウスの免疫感作 1.1 HIVサブタイプ0とHIV I由来のgp4
1 12週齢のBalb/cマウスを、最初にCFA(完全フロイ
ントアジュバント)の存在下で、100μg のgp41
サブタイプ0のぺプチド(酸化型、配列はLSLWCKGKLVCY
TSで、2つのシステイン残基間にシスチン橋があるも
の)またはgp41 HIV Iぺプチド(酸化型、配
列はLGIWGCSGKLICTTAVで、2つのシステイン残基間にシ
スチン橋があるもの、または、配列AVERYLKDQQLLGIW)
をそれぞれキャリアータンパク質としてのBSA(ウシ
血清アルブミン)に結合したものを腹腔内に免疫した。
6週後に、さらに3回、1か月間隔で腹腔内に免疫し
た。この場合は、IFA(不完全フロイントアジュバン
ト)とともに100μgのBSA結合ぺプチドをそれぞ
れのマウスに投与した。続いて、細胞融合の3日前と2
日前にそれぞれPBSバッファーに溶かした100μg
のBSA結合ぺプチドを静注し、最後の2回の免疫を行
った。 1.2 HIV II由来のgp41 この場合は、先に記述した免疫感作スキームを組換えg
p32融合タンパク質を用いて行った(WO 94/12631 参
照)。
【0032】2.IgMクラスのモノクローナル抗体を
得るためのマウスの免疫感作 gp32のみならずサブタイプ0とHIV Iのgp4
1に対するIgMクラスのモノクローナル抗体を得るた
めに、Cianfriglia らが発表した免疫感作スキーム(Hy
bridoma, Vol.2 No.4, 1983, pp 451-457)を用いた。
この免疫感作スキームは以下のようである。 細胞融合15日前: CFAに混合した100μgのぺ
プチドを腹腔注射 細胞融合8日前: CFAに混合した100μgのぺプ
チドを腹腔注射 細胞融合3日前: PBSバッファーに溶解した400
μgのぺプチドを腹腔注射 細胞融合2日前: PBSバッファーに溶解した200
μgのぺプチドを腹腔注射、さらに、PBSバッファー
に溶解した200μgのぺプチドを静脈注射 細胞融合1日前: 2日前と同様の処置 0日前=細胞融合当日
得るためのマウスの免疫感作 gp32のみならずサブタイプ0とHIV Iのgp4
1に対するIgMクラスのモノクローナル抗体を得るた
めに、Cianfriglia らが発表した免疫感作スキーム(Hy
bridoma, Vol.2 No.4, 1983, pp 451-457)を用いた。
この免疫感作スキームは以下のようである。 細胞融合15日前: CFAに混合した100μgのぺ
プチドを腹腔注射 細胞融合8日前: CFAに混合した100μgのぺプ
チドを腹腔注射 細胞融合3日前: PBSバッファーに溶解した400
μgのぺプチドを腹腔注射 細胞融合2日前: PBSバッファーに溶解した200
μgのぺプチドを腹腔注射、さらに、PBSバッファー
に溶解した200μgのぺプチドを静脈注射 細胞融合1日前: 2日前と同様の処置 0日前=細胞融合当日
【0033】実施例4 細胞融合とクローニング 実施例3にしたがって免疫したマウスの脾細胞を、Meth
ods in Enzymology 73, 1981, 3 に掲載のGalfreの手順
で骨髄腫細胞と融合した。この方法では、免疫したマウ
スの約1×108個の脾細胞を2×107個の骨髄腫細胞
(P3X63-Ag8-653, ATCC CRL1580)と混合し、遠心した
(4℃、300gで10分)。そして、細胞をウシ胎児
血清(FCS)抜きのRPMI−1640培地で1回洗
い、50mlのコニカルチューブにいれ、400gで再び
遠心した。上清を捨て、細胞の沈殿をチューブを軽く叩
いてくずし、1mlのPEG(分子量4000、Merck, D
armstadt)を加え、ピペッティングで混合した。37℃
のウォーターバスに1分間おいた後、室温で4〜5分間
かけて、5mlのFCS抜きのRPMI−1640培地を
滴下して加え、混合し、培地(10%FCS添加RPM
I−1640)を総容量が50mlになるまで加えた後
に、4℃、400gで10分間遠心した。沈殿した細胞
を、10%のFCS添加RPMI1640に懸濁し、ヒ
ポキサンチン−アザセリン選択培地(10%FCS添加
RPMI1640に100mmol/l のヒポキサンチン、
1μg/mlのアザセリンを含むもの)にまいた。成長因
子としてインターロイキン6(100U/ml)を培地に
添加した。
ods in Enzymology 73, 1981, 3 に掲載のGalfreの手順
で骨髄腫細胞と融合した。この方法では、免疫したマウ
スの約1×108個の脾細胞を2×107個の骨髄腫細胞
(P3X63-Ag8-653, ATCC CRL1580)と混合し、遠心した
(4℃、300gで10分)。そして、細胞をウシ胎児
血清(FCS)抜きのRPMI−1640培地で1回洗
い、50mlのコニカルチューブにいれ、400gで再び
遠心した。上清を捨て、細胞の沈殿をチューブを軽く叩
いてくずし、1mlのPEG(分子量4000、Merck, D
armstadt)を加え、ピペッティングで混合した。37℃
のウォーターバスに1分間おいた後、室温で4〜5分間
かけて、5mlのFCS抜きのRPMI−1640培地を
滴下して加え、混合し、培地(10%FCS添加RPM
I−1640)を総容量が50mlになるまで加えた後
に、4℃、400gで10分間遠心した。沈殿した細胞
を、10%のFCS添加RPMI1640に懸濁し、ヒ
ポキサンチン−アザセリン選択培地(10%FCS添加
RPMI1640に100mmol/l のヒポキサンチン、
1μg/mlのアザセリンを含むもの)にまいた。成長因
子としてインターロイキン6(100U/ml)を培地に
添加した。
【0034】約10日後、一次培養液中のgp41ペプ
チドやgp32ペプチドに対する特異的抗体産生の有無
を調べた(実施例6参照)。抗体の産生が陽性の一次培
養液をフローサイトメーター(Facstar, Becton Dickin
son 社製)を用いて96穴の細胞培養プレート上にクロ
ーニングした。この過程で、インターロイキン6(10
0U/l)を成長因子として培地に添加した。このよう
にして、以下に示す細胞系を得、1996年5月7日に
ブダペスト条約の規約に従ってMascherodor Weg 1b, D-
38124 Braunschweig所在のDeutsche Sammlung von Mikr
oorganismen und Zellkulturen GmbH (ドイツ微生物細
胞培養協会)に寄託した。
チドやgp32ペプチドに対する特異的抗体産生の有無
を調べた(実施例6参照)。抗体の産生が陽性の一次培
養液をフローサイトメーター(Facstar, Becton Dickin
son 社製)を用いて96穴の細胞培養プレート上にクロ
ーニングした。この過程で、インターロイキン6(10
0U/l)を成長因子として培地に添加した。このよう
にして、以下に示す細胞系を得、1996年5月7日に
ブダペスト条約の規約に従ってMascherodor Weg 1b, D-
38124 Braunschweig所在のDeutsche Sammlung von Mikr
oorganismen und Zellkulturen GmbH (ドイツ微生物細
胞培養協会)に寄託した。
【0035】
【表2】
【0036】実施例5 培養細胞の上清からの免疫グロブリンの単離 得られたハイブリドーマ細胞を1×105/mlの細胞密
度で10%FCS添加RPMI1640中にまき、発酵
器(Thermodux社, Wertheim/ Mein, Model MCS-104XL,
注文番号144-050)で7日間増殖させた。培養上清中の
モノクローナル抗体の平均濃度は100μg/mlに達し
た。この抗体を従来のタンパク質化学的方法(例えば、
Methods in Enzymology 121 (1986), 587-695 に掲載の
方法)により、培養上清から精製した。
度で10%FCS添加RPMI1640中にまき、発酵
器(Thermodux社, Wertheim/ Mein, Model MCS-104XL,
注文番号144-050)で7日間増殖させた。培養上清中の
モノクローナル抗体の平均濃度は100μg/mlに達し
た。この抗体を従来のタンパク質化学的方法(例えば、
Methods in Enzymology 121 (1986), 587-695 に掲載の
方法)により、培養上清から精製した。
【0037】実施例6 産生された抗体の特異性の判定 ハイブリドーマ細胞の培養上清の抗体の特異性を調べる
ため、ストレプトアビジン被覆マイクロタイタープレー
ト(Micro-Coat社、Penzberg)を、1%プロテインX添
加PBSに溶解した100ng/mlのビオチン化gp4
1ぺプチド、または2.5μg/mlのビオチン化gp3
2ぺプチドでコーティングし(100μl/ウェル、室
温で10分間振とう)、その後0.9%塩化ナトリウム
/0.05%Tween 20で1回洗った。
ため、ストレプトアビジン被覆マイクロタイタープレー
ト(Micro-Coat社、Penzberg)を、1%プロテインX添
加PBSに溶解した100ng/mlのビオチン化gp4
1ぺプチド、または2.5μg/mlのビオチン化gp3
2ぺプチドでコーティングし(100μl/ウェル、室
温で10分間振とう)、その後0.9%塩化ナトリウム
/0.05%Tween 20で1回洗った。
【0038】それぞれの場合に、コーティングしたウェ
ルに調べる抗体溶液100μl をいれ、室温で1時間振
とうした。0.9%塩化ナトリウム/0.05%Tween
20で3回洗った後、サンプルから結合抗体を検出するた
めに、各場合に100μl の抗マウスFcγヒツジポリ
クローナル抗体のペルオキシダーゼ(POD)標識Fa
b断片(Boehringer Mannheim GmbH、注文番号1047 52
3、20mU/mlに相当)を加えた。1時間室温でインキュベ
ートし、その後0.9%塩化ナトリウム/0.05%Tw
een 20で3回洗った。IgMクラスのモノクローナル抗
体を検出するため、マウスIgMに対するPOD結合ウ
サギIgG(Sigma、カタログ番号A-8786、μ鎖特異的
抗体)を検出抗体として使用した。最後に、100μl
のABTS(登録商標)(Boehringer Mannheim GmbH、
カタログ番号1204521, 1204530)を各ウェルに入れ、室
温で30分後に450/490nmでの吸光度をDymatech社のMR7
00 Microplate Readerで測定した。
ルに調べる抗体溶液100μl をいれ、室温で1時間振
とうした。0.9%塩化ナトリウム/0.05%Tween
20で3回洗った後、サンプルから結合抗体を検出するた
めに、各場合に100μl の抗マウスFcγヒツジポリ
クローナル抗体のペルオキシダーゼ(POD)標識Fa
b断片(Boehringer Mannheim GmbH、注文番号1047 52
3、20mU/mlに相当)を加えた。1時間室温でインキュベ
ートし、その後0.9%塩化ナトリウム/0.05%Tw
een 20で3回洗った。IgMクラスのモノクローナル抗
体を検出するため、マウスIgMに対するPOD結合ウ
サギIgG(Sigma、カタログ番号A-8786、μ鎖特異的
抗体)を検出抗体として使用した。最後に、100μl
のABTS(登録商標)(Boehringer Mannheim GmbH、
カタログ番号1204521, 1204530)を各ウェルに入れ、室
温で30分後に450/490nmでの吸光度をDymatech社のMR7
00 Microplate Readerで測定した。
【0039】実施例7 免疫学的試験 実施例4で合成した抗体の免疫学的評価(実施例8〜1
2)は Boehringer Mannheim Enzymun-Test (登録商
標) anti-HIV 1+2(Boehringer Manheim GmbH,カタロ
グ番号1 165 062)と同様に行った。試験の原則はスト
レプトアビジン技術を使用した2ステップサンドイッチ
ELISAであった。しかしながら、ヒト血清の代わり
に様々なモノクローナル抗体を用い、それぞれのビオチ
ン化抗原で測定した。検出はPOD結合抗マウスIgG
(Boehringer Mannheim GmbH,カタログ番号1 431 323)
または、マウスIgMに対するPOD結合ウサギ抗体(S
igma, カタログ番号A8786)を用いて行った。洗浄液、
ストレプトアビジンチューブ、ABTSなど、他のすべ
ての試薬類はそのままにした。測定はBoehringer Mannh
eim社のEnzymun(登録商標)自動分析機 ES 22またはES
600を用いて行った。
2)は Boehringer Mannheim Enzymun-Test (登録商
標) anti-HIV 1+2(Boehringer Manheim GmbH,カタロ
グ番号1 165 062)と同様に行った。試験の原則はスト
レプトアビジン技術を使用した2ステップサンドイッチ
ELISAであった。しかしながら、ヒト血清の代わり
に様々なモノクローナル抗体を用い、それぞれのビオチ
ン化抗原で測定した。検出はPOD結合抗マウスIgG
(Boehringer Mannheim GmbH,カタログ番号1 431 323)
または、マウスIgMに対するPOD結合ウサギ抗体(S
igma, カタログ番号A8786)を用いて行った。洗浄液、
ストレプトアビジンチューブ、ABTSなど、他のすべ
ての試薬類はそのままにした。測定はBoehringer Mannh
eim社のEnzymun(登録商標)自動分析機 ES 22またはES
600を用いて行った。
【0040】実施例8 モノクローナル抗体のエピトープマッピング エピトープマッピング用に、各場合に標準抗原のもとの
配列のうち一つのアミノ酸をD-アラニンに置換したぺプ
チドを合成した。他の点では、ぺプチドはすべて同じス
ペーサーをもっていて、N末端をビオチン化した。抗体
の反応性、すなわち検出シグナルにより、どのアミノ酸
残基が抗体結合に重要で、どのアミノ酸が抗体に認識さ
れないかについて結論を下すことができる。<gp32
>IgGモノクローナル抗体の場合の結果と、ヒト血清
のエピトープマッピングを比較した。<gp41(Su
b0)>IgG、<gp41(Sub0)>IgM、及
び<gp32>IgMの場合、これまでにこのような抗
体を含んだヒト血清を大量に入手できなかったため、結
果をヒト血清と比較することができなかった。
配列のうち一つのアミノ酸をD-アラニンに置換したぺプ
チドを合成した。他の点では、ぺプチドはすべて同じス
ペーサーをもっていて、N末端をビオチン化した。抗体
の反応性、すなわち検出シグナルにより、どのアミノ酸
残基が抗体結合に重要で、どのアミノ酸が抗体に認識さ
れないかについて結論を下すことができる。<gp32
>IgGモノクローナル抗体の場合の結果と、ヒト血清
のエピトープマッピングを比較した。<gp41(Su
b0)>IgG、<gp41(Sub0)>IgM、及
び<gp32>IgMの場合、これまでにこのような抗
体を含んだヒト血清を大量に入手できなかったため、結
果をヒト血清と比較することができなかった。
【0041】結果 モノクローナル抗gp32IgG抗体 23.1.7 (DSM ACC
2263)のエピトープマッピングによると、アミノ酸配列
(II)のうち次のアミノ酸が抗原認識に重要なことがわ
かった。すなわち、W(3), C(5), A(6), F(7), R(8), C
(11) であり、重要度は下がるが、Q(9)とT(14) もそう
である(アミノ酸の位置を括弧内に示す)。モノクロー
ナル抗体 20.5.3 (DSM ACC 2259)の対応するエピトープ
マッピングでは、C(5), A(6), F(7), R(8), Q(9), V(1
0), C(11)が重要なアミノ酸であることがわかった。エ
ピトープマッピングをさらに2種のモノクローナル抗g
p32IgG抗体についても行った。抗体20.3.1ではC
(5)からR(8)までとC(11)および重要度の少し下がるQ(9)
が重要なアミノ酸だとわかった。抗体23.4.8では、重要
度の下がるS(2)と、C(5)からC(11)までと重要度の下が
るT(14)が重要なアミノ酸だとわかった。対照として用
いたヒト血清では、W(3), G(4), C(5), F(7), R(8), V
(10), C(11)が重要なアミノ酸であることがわかった。
これらの結果から、アミノ酸配列(II)では、アミノ酸
C(5)からQ(9)およびC(11)が試験したすべての抗体で認
識に重要であることがわかった。さらに、S(2),W(3), V
(10),そしてT(14)も重要なアミノ酸である。
2263)のエピトープマッピングによると、アミノ酸配列
(II)のうち次のアミノ酸が抗原認識に重要なことがわ
かった。すなわち、W(3), C(5), A(6), F(7), R(8), C
(11) であり、重要度は下がるが、Q(9)とT(14) もそう
である(アミノ酸の位置を括弧内に示す)。モノクロー
ナル抗体 20.5.3 (DSM ACC 2259)の対応するエピトープ
マッピングでは、C(5), A(6), F(7), R(8), Q(9), V(1
0), C(11)が重要なアミノ酸であることがわかった。エ
ピトープマッピングをさらに2種のモノクローナル抗g
p32IgG抗体についても行った。抗体20.3.1ではC
(5)からR(8)までとC(11)および重要度の少し下がるQ(9)
が重要なアミノ酸だとわかった。抗体23.4.8では、重要
度の下がるS(2)と、C(5)からC(11)までと重要度の下が
るT(14)が重要なアミノ酸だとわかった。対照として用
いたヒト血清では、W(3), G(4), C(5), F(7), R(8), V
(10), C(11)が重要なアミノ酸であることがわかった。
これらの結果から、アミノ酸配列(II)では、アミノ酸
C(5)からQ(9)およびC(11)が試験したすべての抗体で認
識に重要であることがわかった。さらに、S(2),W(3), V
(10),そしてT(14)も重要なアミノ酸である。
【0042】モノクローナル抗gp41(Sub0)I
gG抗体3.6.5 (DSM ACC 2267)ではアミノ酸配列 (I)中
で次のアミノ酸が重要であることがわかった。すなわ
ち、S(2), C(6), V(11), C(12)、重要度の下がるY(13)
およびS(15)である。寄託された抗体3.15.10 (DSM ACC
2268)では、S(2), C(6), K(9), L(10), V(11), C(12),
重要度の下がるT(14)およびS(15)が重要なアミノ酸であ
ることがわかった。寄託された抗体3.28.11 (DSM ACC 2
269)では、S(2), C(6), K(9), V(11), C(12),重要度の
下がるT(14)およびS(15) が重要なアミノ酸であること
がわかった。エピトープマッピングをさらに3種の抗g
p41(Sub0)IgG抗体についても行った。抗体
3.5.1ではS(2), C(6), そしてK(9)からS(15)が重要なア
ミノ酸であることがわかった。抗体3.12.8ではS(2), C
(6), K(9)からC(12)、T(14)およびS(15)が重要である。
抗体3.31.13ではS(2), C(6), V(11), C(12), T(14) お
よびS(15)が重要である。これらの結果から、アミノ酸
配列 (I)では、アミノ酸 S(2), C(6), V(11), C(12)お
よびS(15)が試験にかけたすべての抗体で認識に重要で
あることがわかった。さらに、K(9), L(10), T(14)およ
びY(13)も重要なアミノ酸である。
gG抗体3.6.5 (DSM ACC 2267)ではアミノ酸配列 (I)中
で次のアミノ酸が重要であることがわかった。すなわ
ち、S(2), C(6), V(11), C(12)、重要度の下がるY(13)
およびS(15)である。寄託された抗体3.15.10 (DSM ACC
2268)では、S(2), C(6), K(9), L(10), V(11), C(12),
重要度の下がるT(14)およびS(15)が重要なアミノ酸であ
ることがわかった。寄託された抗体3.28.11 (DSM ACC 2
269)では、S(2), C(6), K(9), V(11), C(12),重要度の
下がるT(14)およびS(15) が重要なアミノ酸であること
がわかった。エピトープマッピングをさらに3種の抗g
p41(Sub0)IgG抗体についても行った。抗体
3.5.1ではS(2), C(6), そしてK(9)からS(15)が重要なア
ミノ酸であることがわかった。抗体3.12.8ではS(2), C
(6), K(9)からC(12)、T(14)およびS(15)が重要である。
抗体3.31.13ではS(2), C(6), V(11), C(12), T(14) お
よびS(15)が重要である。これらの結果から、アミノ酸
配列 (I)では、アミノ酸 S(2), C(6), V(11), C(12)お
よびS(15)が試験にかけたすべての抗体で認識に重要で
あることがわかった。さらに、K(9), L(10), T(14)およ
びY(13)も重要なアミノ酸である。
【0043】実施例9 合成した抗体の結合と解離の親和性定数および速度定数
の決定 合成した抗体の結合と解離の親和性定数および速度定数
の決定は、Pharmacia社のBIAcoreセンサーを用いて行っ
た。測定原理は表面のプラズモン(plasmon)共鳴に基づ
く。測定はいわゆるセンサーチップというバイオセンサ
ー上で行われた。この方法では、ビオチン化したgp3
2またはgp41ぺプチドをストレプトアビジンでコー
ティングしたセンサーチップの表面に結合させて固定化
した。決定すべき抗体の溶液をこのセンサーチップ上を
通過させ、この過程で抗体は非共有結合的相互作用力に
より、固定化したgp32またはgp41ぺプチドと結
合する。その結果、センサーチップの表面の質量密度が
増加し、それは該装置によって結合の程度に比例した測
定シグナルに変換される。結合と解離の速度定数、結果
としての親和性定数は、シグナルの経時的変化、つまり
センサーグラムから計算することができる。
の決定 合成した抗体の結合と解離の親和性定数および速度定数
の決定は、Pharmacia社のBIAcoreセンサーを用いて行っ
た。測定原理は表面のプラズモン(plasmon)共鳴に基づ
く。測定はいわゆるセンサーチップというバイオセンサ
ー上で行われた。この方法では、ビオチン化したgp3
2またはgp41ぺプチドをストレプトアビジンでコー
ティングしたセンサーチップの表面に結合させて固定化
した。決定すべき抗体の溶液をこのセンサーチップ上を
通過させ、この過程で抗体は非共有結合的相互作用力に
より、固定化したgp32またはgp41ぺプチドと結
合する。その結果、センサーチップの表面の質量密度が
増加し、それは該装置によって結合の程度に比例した測
定シグナルに変換される。結合と解離の速度定数、結果
としての親和性定数は、シグナルの経時的変化、つまり
センサーグラムから計算することができる。
【0044】抗体は、単純な試薬を用いて、ストレプト
アビジン−ビオチンで表面に結合したぺプチドを損なわ
ずにまた解離することができるので、同じセンサーチッ
プ上で同一の結合条件の下でさらに結合実験を行うこと
ができる。ビオチン化したgp32またはgp41ぺプ
チドを、ストレプトアビジン(SA5, Pharmacia Biosens
or)でコーティングしたセンサーチップに結合させるた
め、10mM HEPES/3.4mM EDTA/150mM NaCl/pH7.4に溶解し
た10μM のビオチン化ぺプチドの溶液を5μl/min の
流速でセンサーチップ上を通過させた。続いて抗体を加
え、ぺプチドとの結合における結合と解離の速度定数を
業者からのソフトウェア(BIAevaluation 2.1, Pharmac
ia Biosensor) を使用し、センサーグラムから計算し
た。親和性定数はKa=kon/koffにより計算で
きる。このようにして決定された本発明における抗体の
測定値を次の表にまとめた。
アビジン−ビオチンで表面に結合したぺプチドを損なわ
ずにまた解離することができるので、同じセンサーチッ
プ上で同一の結合条件の下でさらに結合実験を行うこと
ができる。ビオチン化したgp32またはgp41ぺプ
チドを、ストレプトアビジン(SA5, Pharmacia Biosens
or)でコーティングしたセンサーチップに結合させるた
め、10mM HEPES/3.4mM EDTA/150mM NaCl/pH7.4に溶解し
た10μM のビオチン化ぺプチドの溶液を5μl/min の
流速でセンサーチップ上を通過させた。続いて抗体を加
え、ぺプチドとの結合における結合と解離の速度定数を
業者からのソフトウェア(BIAevaluation 2.1, Pharmac
ia Biosensor) を使用し、センサーグラムから計算し
た。親和性定数はKa=kon/koffにより計算で
きる。このようにして決定された本発明における抗体の
測定値を次の表にまとめた。
【0045】
【表3】
【0046】実施例10 品質保証のためのモノクローナル抗体の使用 品質保証のため、新しく製造されたキットのロットはそ
れぞれ内部対照サンプルとして異なるモノクローナル抗
体を用いてチェックした。Boehringer Mannheim社のEnz
ymun test 抗HIV 1+2+サブタイプ0 キットを用いた計測
値は表中にリストにしてある。次のモノクローナル抗体
を対照サンプルとして使用した。 ICS−HIV 2A=モノクローナル抗体<gp32>IgG20.3.1. ヒト血清にて希釈(濃度5μg /ml) ICS−HIV 2B=モノクローナル抗体<gp32>IgG20.5.3. ヒト血清にて希釈(濃度0.2μg /ml) ICS−HIV 2C=モノクローナル抗体<gp32>IgG23.1.7. ヒト血清にて希釈(濃度25μg /ml) ICS−Sub0−A=モノクローナル抗体<gp41Sub0>IgG 3.31.13.ヒト血清にて希釈(濃度0.5μg /ml) ICS−Sub0−B=モノクローナル抗体<gp41Sub0>IgG 3.6.5.ヒト血清にて希釈(濃度0.5μg /ml) ICS−Sub0−C=モノクローナル抗体<gp41Sub0>IgG 3.12.8.ヒト血清にて希釈(濃度0.2μg /ml)包装ロット間の適合性
れぞれ内部対照サンプルとして異なるモノクローナル抗
体を用いてチェックした。Boehringer Mannheim社のEnz
ymun test 抗HIV 1+2+サブタイプ0 キットを用いた計測
値は表中にリストにしてある。次のモノクローナル抗体
を対照サンプルとして使用した。 ICS−HIV 2A=モノクローナル抗体<gp32>IgG20.3.1. ヒト血清にて希釈(濃度5μg /ml) ICS−HIV 2B=モノクローナル抗体<gp32>IgG20.5.3. ヒト血清にて希釈(濃度0.2μg /ml) ICS−HIV 2C=モノクローナル抗体<gp32>IgG23.1.7. ヒト血清にて希釈(濃度25μg /ml) ICS−Sub0−A=モノクローナル抗体<gp41Sub0>IgG 3.31.13.ヒト血清にて希釈(濃度0.5μg /ml) ICS−Sub0−B=モノクローナル抗体<gp41Sub0>IgG 3.6.5.ヒト血清にて希釈(濃度0.5μg /ml) ICS−Sub0−C=モノクローナル抗体<gp41Sub0>IgG 3.12.8.ヒト血清にて希釈(濃度0.2μg /ml)包装ロット間の適合性
【0047】
【表4】 シグナルはカットオフ値で示してある。この評価から、
参照ロットと比較してロット1と2の製品は正しいこと
がわかる。製品ロット3はサブタイプ0への反応性に欠
けているので不適当である。
参照ロットと比較してロット1と2の製品は正しいこと
がわかる。製品ロット3はサブタイプ0への反応性に欠
けているので不適当である。
【0048】実施例11 品質保証のためのモノクローナル抗体の使用 いわゆるポリ抗原の開発とインプロセスコントロール(i
n-process control)のためにモノクローナル抗体を使用
することができる(DE-A-44 30 972.4 参照)。Boehrin
ger Mannheim社のEnzymun test 抗HIV 1+2+サブタイプ0
キットを用い、キットに添付の抗原(ボトル2a、2
b)の代わりに個々の抗原、例えば、HIV−2抗原を
使用して評価を行った。実施例11に記載のサンプルに
加えて、次のICS−HIV 2A、ICS−HIV
2B、ICS−HIV 2Cサンプルを対照サンプルと
して用いた。 HIV2−IgM A=モノクローナル抗体<gp32>IgM2.6.6. ヒト血清にて希釈(濃度20μg /ml) HIV2−IgM B=モノクローナル抗体<gp32>IgM2.11.7. ヒト血清にて希釈(濃度20μg /ml) HIV2−IgM C=モノクローナル抗体<gp32>IgM2.22.8. ヒト血清にて希釈(濃度2μg /ml)サンプルのロット間の適合性
n-process control)のためにモノクローナル抗体を使用
することができる(DE-A-44 30 972.4 参照)。Boehrin
ger Mannheim社のEnzymun test 抗HIV 1+2+サブタイプ0
キットを用い、キットに添付の抗原(ボトル2a、2
b)の代わりに個々の抗原、例えば、HIV−2抗原を
使用して評価を行った。実施例11に記載のサンプルに
加えて、次のICS−HIV 2A、ICS−HIV
2B、ICS−HIV 2Cサンプルを対照サンプルと
して用いた。 HIV2−IgM A=モノクローナル抗体<gp32>IgM2.6.6. ヒト血清にて希釈(濃度20μg /ml) HIV2−IgM B=モノクローナル抗体<gp32>IgM2.11.7. ヒト血清にて希釈(濃度20μg /ml) HIV2−IgM C=モノクローナル抗体<gp32>IgM2.22.8. ヒト血清にて希釈(濃度2μg /ml)サンプルのロット間の適合性
【0049】
【表5】 シグナルはカットオフ値で示してある。この評価から、
参照ロットと比較して抗原ロット2は大丈夫なことがわ
かる。抗原ロット1はIgM反応性が低すぎるので不適
当である。しかし、抗原ロット3は参照ロットと比べて
改善されている。
参照ロットと比較して抗原ロット2は大丈夫なことがわ
かる。抗原ロット1はIgM反応性が低すぎるので不適
当である。しかし、抗原ロット3は参照ロットと比べて
改善されている。
【0050】実施例12 ポリ抗原合成のインプロセスコントロール ポリハプテンの機能性は、例えば、エピトープと特異的
に反応するモノクローナル抗体を用いて、直接的に評価
することができる。ポリハプテンとは、調べる抗体と免
疫学的に反応しないキャリアーを含む抗原で、例えば、
いくつかのエピトープ領域が結合されたぺプチド、ポリ
ぺプチドまたは合成キャリアーのことである。適切なポ
リハプテンとその製造法はDE-A-44 30 972.4に開示され
ている。このような評価の目的で、ビオチン化したポリ
ハプテン(DE-A-44 30 972.4 の実施例2にしたがって製
造したもの)とエピトープ特異的モノクローナル抗体を
既述の試験原理を使ってインキュベートした。結果は、
次のようである。
に反応するモノクローナル抗体を用いて、直接的に評価
することができる。ポリハプテンとは、調べる抗体と免
疫学的に反応しないキャリアーを含む抗原で、例えば、
いくつかのエピトープ領域が結合されたぺプチド、ポリ
ぺプチドまたは合成キャリアーのことである。適切なポ
リハプテンとその製造法はDE-A-44 30 972.4に開示され
ている。このような評価の目的で、ビオチン化したポリ
ハプテン(DE-A-44 30 972.4 の実施例2にしたがって製
造したもの)とエピトープ特異的モノクローナル抗体を
既述の試験原理を使ってインキュベートした。結果は、
次のようである。
【0051】
【表6】 全ての測定シグナルはmAで示してある。これらの結果
から、ポリハプテンのロット01と03は適切だが、ポリハ
プテンロット02は不適切だということがわかる。
から、ポリハプテンのロット01と03は適切だが、ポリハ
プテンロット02は不適切だということがわかる。
【0052】
配列番号:1 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列
【0053】
【化1】
【0054】配列番号:2 配列の長さ:14 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列
【0055】
【化2】
【0056】配列番号:3 配列の長さ:16 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列
【0057】
【化3】
【0058】配列番号:4 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列
【0059】
【化4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 9282−4B C12N 15/00 C (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 エルケ ファーツ ドイツ連邦共和国 ディー−82386 ヒュ ーグルフィング,シュタインクロイツ 1 (72)発明者 エヴァ ヘシュ ドイツ連邦共和国 ディー−81476 ミュ ンヘン,ツィッツェルスベルガーシュトラ ーセ 13エイ (72)発明者 アネリーゼ ボルガ ドイツ連邦共和国 ディー−82327 チュ ーツィング,バイゼルシュトラーセ 18 (72)発明者 クリスタ ヒューブナー−パライツ ドイツ連邦共和国 ディー−82327 チュ ーツィング,マリーンシュトラーセ 11
Claims (30)
- 【請求項1】 HIV由来の抗原に特異的なIgMクラ
スのモノクローナル抗体。 - 【請求項2】 HIVサブタイプ0由来の抗原gp41
に特異的である、請求項1に記載の抗体。 - 【請求項3】 アミノ酸配列 (I): L S L W G C K G K L V C Y T S (I) を有するペプチドエピトープであって、場合によりシス
テイン残基がシスチン橋を形成していてもよい該ペプチ
ドエピトープに特異的である、請求項2に記載の抗体。 - 【請求項4】 抗体 11.4.32 (DSM ACC 2266) 、10.14.
24 (DSM ACC 2265)および10.12.25 (DSM ACC 2264) 、
ならびに同等の結合特性を有する抗体よりなる群から選
択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の抗体。 - 【請求項5】 HIV II由来の抗原gp32に特異的
である、請求項1に記載の抗体。 - 【請求項6】 アミノ酸配列 (II) : N S W G C A F R Q V C H T T (II) を有するペプチドエピトープであって、場合によりシス
テイン残基がシスチン橋を形成していてもよい該ペプチ
ドエピトープに特異的である、請求項5に記載の抗体。 - 【請求項7】 抗体 2.6.6 (DSM ACC 2262) 、2.11.7
(DSM ACC 2261) および2.22.8 (DSM ACC 2260) 、なら
びに同等の結合特性を有する抗体よりなる群から選択さ
れる、請求項1、5または6に記載の抗体。 - 【請求項8】 HIV I由来の抗原gp41に特異的
である、請求項1に記載の抗体。 - 【請求項9】 アミノ酸配列 (III): L G I W G C S G K L I C T T A V (III) を有するペプチドエピトープであって、場合によりシス
テイン残基がシスチン橋を形成していてもよい該ペプチ
ドエピトープに特異的である、請求項8に記載の抗体。 - 【請求項10】 アミノ酸配列 (IV) : A V E R Y L K D Q Q L L G I W (IV) を有するペプチドエピトープに特異的である、請求項8
に記載の抗体。 - 【請求項11】 HIV由来の抗原gp41に特異的な
モノクローナル抗体。 - 【請求項12】 HIV I由来の抗原gp41に特異
的である、請求項11に記載の抗体。 - 【請求項13】 HIVサブタイプ0由来の抗原gp4
1に特異的である、請求項11に記載の抗体。 - 【請求項14】 アミノ酸配列 (I): L S L W G C K G K L V C Y T S (I) を有するペプチドエピトープであって、場合によりシス
テイン残基がシスチン橋を形成していてもよい該ペプチ
ドエピトープに特異的である、請求項13に記載の抗
体。 - 【請求項15】 抗体 3.28.11 (DSM ACC 2269) 、3.1
5.10 (DSM ACC 2268)および3.6.5 (DSM ACC 2267)、な
らびに同等の結合特性を有する抗体よりなる群から選択
される、請求項11に記載の抗体。 - 【請求項16】 抗体 11.4.32 (DSM ACC 2266) 、10.1
4.24 (DSM ACC 2265) および10.12.25 (DSM ACC 2264)
、ならびに同等の結合特性を有する抗体よりなる群か
ら選択される、請求項11に記載の抗体。 - 【請求項17】 HIV II由来の抗原gp32に特異
的なモノクローナル抗体。 - 【請求項18】 アミノ酸配列 (II) : N S W G C A F R Q V C H T T (II) を有するペプチドエピトープであって、場合によりシス
テイン残基がシスチン橋を形成していてもよい該ペプチ
ドエピトープに特異的である、請求項17に記載の抗
体。 - 【請求項19】 抗体 23.1.7 (DSM ACC 2263)および 2
0.5.3 (DSM ACC 2259)、ならびに同等の結合特性を有す
る抗体よりなる群から選択される、請求項17に記載の
抗体。 - 【請求項20】 抗体 2.6.6 (DSM ACC 2262) 、2.11.7
(DSM ACC 2261) および 2.22.8 (DSM ACC 2260)、なら
びに同等の結合特性を有する抗体よりなる群から選択さ
れる、請求項17に記載の抗体。 - 【請求項21】 請求項1〜20のいずれか1項に記載
の抗体またはその断片もしくは誘導体と検出基を含んで
なるコンジュゲート。 - 【請求項22】 免疫学的方法における請求項1〜20
のいずれか1項に記載の1種または数種のモノクローナ
ル抗体またはその断片もしくは誘導体の使用。 - 【請求項23】 抗HIV抗体検出用の検査キットにお
ける対照サンプルとしての、請求項22に記載の使用。 - 【請求項24】 IgMクラスのモノクローナル抗体が
セロコンバージョンの早期検出をシミュレートするため
に用いられる、請求項22または23に記載の使用。 - 【請求項25】 抗HIV抗体検出用の検査キットを製
造するための対照サンプルとしての、請求項22に記載
の使用。 - 【請求項26】 感染性粒子を検出するための検出抗体
としての、請求項22に記載の使用。 - 【請求項27】 抗原精製用の免疫吸着剤としての、請
求項22に記載の使用。 - 【請求項28】 真菌、マイコプラズマ、細菌およびウ
イルスよりなる群から選択される微生物病原体に対する
抗体を検出するための試験における対照サンプルとして
のモノクローナル抗体の使用。 - 【請求項29】 微生物病原体に対する抗体を検出する
ための検査キットであって、その他の試薬類に加えて、
モノクローナル抗体またはその断片を対照サンプルとし
て含んでなる検査キット。 - 【請求項30】 抗HIV抗体を検出するための、請求
項1〜20のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体
またはその断片を対照サンプルとして含んでなる、請求
項29に記載の検査キット。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE1996122088 DE19622088A1 (de) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | Anti-HIV-Antikörper als Kontrollproben |
DE19622088:2 | 1996-05-31 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072498A true JPH1072498A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=7795915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9142545A Pending JPH1072498A (ja) | 1996-05-31 | 1997-05-30 | 対照サンプルとしての抗hiv抗体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0810230A3 (ja) |
JP (1) | JPH1072498A (ja) |
DE (1) | DE19622088A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018512863A (ja) * | 2015-04-17 | 2018-05-24 | アイジーエム バイオサイエンシズ エー/エス | 多価ヒト免疫不全ウイルス抗原結合分子およびその使用方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0787191B2 (fr) | 1994-10-20 | 2011-10-26 | Institut Pasteur | Sequences nucleotidiques d'antigenes retroviraux vih-1 groupe (ou sous-groupe) o |
ATE343590T1 (de) | 1997-04-09 | 2006-11-15 | Bio Rad Pasteur | Synthetische peptide für testverfahren zur bestimmung der infektion mit virus hiv1 der gruppe o |
WO2002072889A2 (en) | 2001-01-12 | 2002-09-19 | Applera Corporation | Methods and compositions for microarray control |
AU2009297095A1 (en) * | 2008-09-25 | 2010-04-01 | Duke University | A method of detecting antibodies and antibody-HIV virion complexes |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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AU608413B2 (en) * | 1988-03-30 | 1991-03-28 | Abbott Laboratories | Mouse monoclonal antibody (5-21-3) to human immunodeficiency virus gp41 protein |
JPH0292298A (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-03 | Olympus Optical Co Ltd | Hiv構成蛋白に対するモノクローナル抗体 |
ATE113989T1 (de) * | 1989-02-03 | 1994-11-15 | Abbott Lab | Monoklonaler antikörper zur unterscheidung hiv-2- seropositiver von hiv-1-seropositiven individuen. |
US5459060A (en) * | 1989-08-24 | 1995-10-17 | Bioclonetics Incorporated | Human monoclonal antibodies directed against the transmembrane glycoprotein (gp41) of human immunodeficiency virus-1 (HIV-1) |
US5256561A (en) * | 1991-12-20 | 1993-10-26 | Abbott Laboratories | Monoclonal antibody to HIV-2 and uses thereof |
GB9410044D0 (en) * | 1994-05-19 | 1994-07-06 | Int Murex Tech Corp | Assay |
-
1996
- 1996-05-31 DE DE1996122088 patent/DE19622088A1/de not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-05-30 JP JP9142545A patent/JPH1072498A/ja active Pending
- 1997-06-02 EP EP97108824A patent/EP0810230A3/de not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018512863A (ja) * | 2015-04-17 | 2018-05-24 | アイジーエム バイオサイエンシズ エー/エス | 多価ヒト免疫不全ウイルス抗原結合分子およびその使用方法 |
US11192941B2 (en) | 2015-04-17 | 2021-12-07 | Igm Biosciences, Inc. | Multi-valent human immunodeficiency virus antigen binding molecules and uses thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0810230A2 (de) | 1997-12-03 |
DE19622088A1 (de) | 1997-12-04 |
EP0810230A3 (de) | 1998-04-22 |
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