JPH0358381B2 - - Google Patents
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- JPH0358381B2 JPH0358381B2 JP57115543A JP11554382A JPH0358381B2 JP H0358381 B2 JPH0358381 B2 JP H0358381B2 JP 57115543 A JP57115543 A JP 57115543A JP 11554382 A JP11554382 A JP 11554382A JP H0358381 B2 JPH0358381 B2 JP H0358381B2
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Description
〔〕 発明の背景
本発明は、柔軟性に富み、耐熱変形性、機械的
強度および成形加工性に優れた新規な熱可塑性の
エトストマー状組成物の製造方法に関するもので
ある。 近年、ゴム的な材料であつて、加硫工程を必要
とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有す
る熱可塑性エラストマー(以下TPEと省略する)
が、自動車部品、家電部品、電線被覆、履物、雑
貨等の分野で注目されている。 このようなTPEには、現在、ポリオレフイン
系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリスチ
レン系、ポリ塩化ビニル系等の種々の形式のポリ
マーが開発され、市販されている。 これらのうちで、スチレン・ブタジエン−ブロ
ツクポリマー(SBS)やスチレン・イソプレン−
ブロツクポリマー(SIS)等のポリスチレン系
TPEは、柔軟性に富み、常温で良好なゴム弾性
を有し、かつ、これらより得られるTPE組成物
は加工性に優れている。しかしながら、これらの
ポリマーはその分子内に共役ジエンブロツクとし
て二重結合を有しているため、耐熱老化性(熱安
定性)および耐候性に問題がある。 スチレンと共役ジエンのブロツク共重合体の分
子内二重結合を水素添加することによつて熱安定
性の向上したエラストマーを得ることができる。
これらの水素添加物を用いたTPE組成物につい
てはいくつか提案されており、例えば特開昭50−
14742号、特開昭52−65551号等の各明細書には水
素添加されたスチレン・共役ジエン−ブロツク共
重合体に炭化水素およびα−オレフイン重合体樹
脂を配合した組成物が開示されている。 しかしながら、これらの水素添加共重合体を用
いた従来のTPE組成物は耐熱変形性、例えば加
熱加圧変形率や高温時のゴム弾性に問題があつ
た。 この点を改良するものとして、本発明者らは既
に特願昭57−13948号において、このようなブロ
ツク共重合体の水素添加誘導体を含む組成物をシ
ラン変性することによる架橋性組成物およびそれ
をシラノール縮合触媒の存在下に水分と接触させ
て得られる架橋体を提案した。 〔〕 発明の概要 一方、本発明者等は更に検討を進めた結果、ス
チレン・共役ジエン−ブロツク共重合体の水素添
加誘導体を含む組成物の一成分として、パーオキ
サイド架橋型オレフイン共重合体ゴムを部分架橋
させたものを配合することにより、柔軟性に富
み、耐熱変形性、機械的強度および成形加工性に
優れた新規な熱可塑性のエラストマー状組成物が
得られることを見出した。 即ち、本発明は、 (a) 一般式 A−(B−A)o (ここで、Aはモノビニル置換芳香族炭化水素
の重合体ブロツク、Bは共役ジエンのエラスト
マー性重合体ブロツクであり、nは1〜5の整
数である。)で表わされるブロツク共重合体の
水素添加誘導体100重量部、 (b) パーオキサイド架橋型オレフイン系共重合体
ゴム20〜150重量部、 (c) パーオキサイド非架橋型炭化水素系ゴム状物
質0〜50重量部、 (d) 非芳香族系ゴム用軟化剤80〜300重量部、 (e) パーオキサイド分解型オレフイン系樹脂30〜
400重量部および (f) 無機充填剤0〜900重量部 の各成分を、まず成分(a)を除く各成分のうち、少
なくとも成分(b)の全量を有機パーオキサイドの存
在下に熱処理して部分架橋せしめ、次いでこの部
分架橋物と成分(a)および残りの成分とを配合する
ことを特徴とするエラストマー状組成物の製造方
法である。 本発明の製造方法においては、成分(d)のパーオ
キサイド架橋型炭化水素系ゴム状物質を、少なく
とも成分(e)のパーオキサイド分解型オレフイン系
樹脂の一部と共に、予め部分架橋せしめてから配
合することが望ましく、そうすることによつて特
に部分架橋された成分(d)が他の成分に対して良好
な分散を示し、本発明によつて得られた組成物か
らの成形品の外観が優れ、優れた物性、機械的強
度の製品が得られる。 〔〕 発明の具体的説明 成分(a) 本発明で用いられる成分(a)は、一般式が A−(B−A)oで表わされるブロツク共重合体を
水素添加処理して得られる水素添加誘導体であ
り、上記一般式において、Aはモノビル置換芳香
族炭化水素の重合体ブロツク、Bは共役ジエンの
エラストマー性重合体ブロツクであり、nは1〜
5の整数である。 重合体ブロツクAを構成する単量体のモノビニ
ル置換芳香族炭化水素は、好ましくはスチレンで
あり、α−メチルスチレン等も用いられる。重合
体ブロツクBにおける共役ジエン単量体はブタジ
エンもしくはイソプレンが好ましく、また、両者
の混合物でもよい。重合体ブロツクBを形成する
ためにブタジエンが単一の共役ジエン単量体とし
て用いられる場合には、ブロツク共重合体が水素
添加されて二重結合が飽和された後にエラストマ
ー性を保存しているためには、ポリブタジエンブ
ロツクにおけるミクロ構造中1,2−ミクロ構造
が20〜50%となる重合条件を採用することが好ま
しく、より好ましくは1,2−ミクロ構造が35〜
45%のものである。 ブロツク共重合体中の重合体ブロツクAの重量
平均分子量は5000〜125000、ブロツクBは15000
〜250000範囲にあることが好ましい。また、重合
体ブロツクBの共重合体全体が占める割合は、少
なくとも65重量%である。 これらのブロツク共重合体の製造方法としては
数多くの方法が提案されているが、代表的な方法
としては、例えば特公昭40−23798号明細書に記
載された方法により、リチウム触媒またはチーグ
ター型触媒の用い、不活性媒中でブロツク重合さ
せて得ることができる。 これらのブロツク共重合体の水素添加処理は、
例えば特公昭42−8704号、特公昭43−6636号ある
いは特公昭46−20814号等の各明細書に記載され
た方法により、不活性溶媒中で水素添加触媒の存
在下に水素添加される。この水素添加では、重合
体ブロツクB中のオレフイン型二重結合の少なく
とも50%、好ましくは80%以上が水素添加され、
重合体ブロツクA中の芳香族性不飽和結合の25%
以下が水素添加される。このような水素添加され
たブロツク共重合体の1つとして、シエル・ケミ
カル社より「KRATON−G」という商品名で市
販されているものがある。 成分(b) 本発明で成分(b)として用いられるパーオキサイ
ド架橋型オレフイン系ゴムは、例えばエチレン・
プロピレン共重合体ゴム、エチレン・プロピレ
ン・非共役ジエン共重合体ゴムの如く、オレフイ
ンを主成分とする無定ランダム共重合体の弾性体
であつて、パーオキサイドの存在下に加熱処理す
ることにより主として架橋反応を起し、その流れ
性が低下する。本発明で用いられるこのようなゴ
ムとしては上記2種類のゴムが好ましく、この場
合、非共役ジエンとしてはジシクロペンタジエ
ン、1,4−ヘキサンジエン、シクロオクタジエ
ン、メチルノルボルネン、エチルデンノルボルネ
ン等が用いられる。本発明においてエチレン・プ
ロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム、なかでも
エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン
共重合体ゴムは適度な架橋構造が得られる点で特
に好ましいものである。 用いられるゴムのムーニー粘度、ML1+4(100
℃)は10〜120、好ましくは40〜100である。ムー
ニー粘度が10未満のものを用いた場合には得られ
るエラストマー状組成物の耐熱変形性が劣り、ま
た120を超えたものを用いると成形加工性が悪く
なり、特に成形品の外観が悪化する。 用いられるゴムのヨウ素価(不法和度)は30以
下、好ましくは5〜20であり、この範囲であれば
耐熱変形性等の品質にバランスのとれた架橋物が
得られる。 共重合体中のプロピレン含量は25〜50重量%が
適当で、これよりプロピレン含量が少ない場合に
は、得られるエラストマー状組成物の柔軟性が不
足し、また、多い場合には機械的強度が低下す
る。 成分(b)の配合量は、成分(a)100重量部に対して
20〜150重量部で、好ましくは50〜120重量部であ
る。20重量部未満では得られるエラストマー状組
成物の耐熱変形性が劣り、150重量部を超える使
用は強度および伸度の低下を生じ、成形加工性も
悪化する。 成分(c) 本発明で成分(c)として用いられるパーオキサイ
ド非架橋型炭化水素系ゴム状物質は、例えばポリ
イソブチレン、ブチルゴム、プロピレン含量が70
モル%以上のプロピレン・エチレン共重合体ゴ
ム、プロピレン・1−ブテ共重合体ゴム、アタク
チツクオリプロピレン等の如く、パーオキサイド
の存在下に加熱処理を行つても架橋せず、流動性
が低下しない炭化水素系ゴム状物質である。上に
挙げたゴム状物質のうちでは、ポリイソブチレン
が特に好ましい。 この成分(c)の配合は、得られる組成物に柔軟性
を与え、成形品の外観を良好にする効果を有する
ものであり、量的には成分(a)100重量部に対し50
重量部以下である。50重量部を超えた配合は、得
られるエラストマー状組成物の強度および耐熱変
形性を悪化せしめる。 成分(d) 本発明で成分(d)として用いられるゴム用軟化剤
は、非芳香族系の鉱物油または液状もしくは低分
子量の合成軟化剤である。ゴム用として用いられ
る鉱物油軟化剤は、芳香族環、ナフテン環および
パラフイン鎖の三者の組合わさつた混合物であつ
て、パラフイン鎖炭素数が全炭素数の50%以上を
占めるものをパラフイン系と呼び、ナフテン環炭
素数が30〜40%のものはナフテン系、芳香族炭素
数が30%以上のものは芳香族系と呼ばれて区別さ
れている。本発明の成分(d)として用いられる鉱物
油系ゴム用軟化剤は上記区分でパラフイン系およ
びナフテン系のものであり、芳香族系の軟化剤は
成分(a)との分散性の点で好ましくない。特に本発
明の成分(d)としてはパラフイン系のものが好まし
く、更にパラフイン系の中でも芳香族環成分の少
ないものが特に適している。これらの非芳香族系
ゴム用軟化剤の性状としては37.8℃における動粘
度が20〜500cst、流動点が−10〜−15℃、引火点
(COC)が170〜300℃を示すものである。 ゴム用合成軟化剤も本発明の非芳香族系軟化剤
として、例えばポリブテン、低分子量ポリブタジ
エン等が使用し得るが、上記の鉱物油系軟化剤の
方が良好な結果を与える。 成分(d)の配合量は、成分a100重量部に対して
80〜300重量部である。300重量部を超える配合
は、軟化剤のブリードアウトを生じ易く、最終製
品に粘着性を与えるおそれがあり、機械的性質も
低下せしめる。また、80重量部以下の配合は、実
用適には差支えないが、経済性の点から不充分で
あり、得られる組成物の柔軟性が失われることと
なる。 成分(e) 本発明で成分(e)として用いられる、パーオキサ
イド分解型オレフイン系樹脂は、パーオキサイド
の存在下に加熱処理することにより熱分解して分
子量を減じ、樹脂と溶融時の流動性が増大する、
オレフイン系の重合体または共重合体であつて、
例えばアイソタクチツクポリプロピレンやプロピ
レンと他の少量のα−オレフイン、例えばエチレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン等との共重合体を挙げることができ
る。 用いられるパーオキサイド分解型オレフイン系
樹脂のMFR(ASTM−D−1238、L条件、230
℃)は0.1〜50g/10分、好ましくは0.5〜30g/
10分の範囲のものである。 成分(e)の配合量は、成分(a)100重量部に対して
30〜400重量部であり、400重量部を超える配合
は、得られるエラストマー状組成物の硬度が高く
なりすぎて柔軟性が失われ、ゴム的感触の製品が
得られない。好ましい配合量は50〜300重量部で
ある。 成分(f) 本発明の組成物の製造においては、必要に応じ
て成分(f)として無機充填剤を配合することができ
る。この充填剤は成形品の圧縮永久歪等一部の物
性を改良する効果の他に、増量による経済上の利
点を有する。用いられる無機充填剤としては、例
えば炭酸カルシウム、タルク、水酸化マグネシウ
ム、マイカ、クレー、硫酸バリウム、天然けい
酸、合成けい酸(ホワイトカーボン)、酸化チタ
ンおよびカーボンブラツク等がある。これらのう
ち、炭酸カルシウム、タルクおよびフアーネスプ
ラツクは特に好ましいものである。 成分(f)の配合量は、成分(a)100重量部に対し0
〜900重量部であり、好ましくは500重量部まであ
る。900重量部を超える配合は、得られるエラス
トマー状組成物の機械的強度の低下が著しく、か
つ、硬度に高くなつて柔軟性が失われ、ゴム的な
感触の製品が得られなくなる。 製造方法 本発明のエラストマー状組成物の製造方法にお
いては、部分架橋物を製造する第一工程と、得ら
れた部分架橋物と残りの成分とを配合する第二工
程とによりなる。 第一工程においては、少なくとも前記成分(b)の
全量を有機パーオキサイドの存在下に熱処理して
部分架橋せしめる。この場合、成分(e)の一部また
は予定される配合量の全量を成分(b)と同時に用い
てもよい。また、場合によりこの部分架橋に際し
て適当量の成分(c)、(d)および(f)を同時に存在させ
てもよい。部分架橋に際しては架橋剤としての有
機パーオキサイドと共に架橋助剤を併用すること
ができる。 用いられる有機パーオキサイドは芳香族系もし
くは脂肪族系のいずれも使用でき、単一のパーオ
キサイドでも2種以上のパーオキサイドの混合物
でもよい。具体的には、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン、t
−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、ジイソプロピルベンゾハイ
ドロパーオキサイド、1,3−ビス−(t−ブチ
ルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、ベンゾ
イルパーオキサイド等が用いられる。 必要に応じて、上記パーオキサイドと併用され
る架橋助剤としては、アクリル系多官能性モノマ
ー、例えばエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート等の
他、ジビニルベンゼン、液状ポリブタジエン等が
ある。 第一工程で使用される有機パーオキサイドおよ
び必要によつて使用される架橋助剤の量は、成分
(b)100重量部に対し0.1〜10重量部、通常0.2〜3
重量部程度であるが、実際には成分(b)の種類、配
合比、および得られるエラストマー状組成物の品
質に影響する、成分(b)の架橋度を考慮して決定さ
れる。第一工程で得られる部分架橋物における成
分(b)の架橋度(重量%)は、第一工程の部分架橋
物試料1gをソツクスレー抽出器を用い、沸騰キ
シレンにより10時間抽出した後、残留分を80メツ
シユ金網を通して得られる固形分の重量を、同試
料1g中の成分(b)の配合量で除した値を100倍し
た値である。 本発明において好ましい架橋度は、上記の測定
値において30重量%以上であり、30重量%未満で
は最終的に得られるエラストマー状組成物の耐熱
変形性の改良がみられない。特に好ましい架橋度
の範囲は50〜90重量%である。 本発明の第一工程における架橋は、この工程で
使用される各成分をパーオキサイドの存在下に熱
処理することによつて行われるが、この場合、各
成分を別途十分に混練した後、パーオキサイドの
存在下に熱処理する方式を採用される。この熱処
理は、一般にバンバリーミキサー、押出機等を用
いて混練する方法(例えば、特公昭53−34210号、
特公昭54−2662号各明細書他)、あるいは各成分
からなるペレツト状組成物にパーオキサイド等を
導入した後、温水中で熱処理する方法(例えば、
特開昭56−98248号明細書)を採用することもで
きる。 本発明の第二工程においては、上記第一工程で
得られた架橋物と成分(a)の全量および成分(c)、(d)
(e)および(f)の残量とが配合される。第二工程にお
ける配合方法は次の3つの方法が採用される。即
ち () 第一工程で得られた架橋物と残りの各成分
とを混練する方法。 () 第一工程で用いられなかつた残りの各成分
を別工程で予め混練して得られた組成物と第一
工程の架橋物とをドライブレイドすることによ
り配合する方法。 () 上記()のドライブレンドされた配合物
を更に混練する方法。 上記3方法における混練は、いずれもゴム、プ
ラツチツクス等で通常用いられる方法でよく、例
えば一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリ
ーミキサーあるいは各種のニーダー等が用いられ
る。 本発明のエラストマー状組成物の製造方法にお
いては、上記した様に少なくとも成分(b)の全量を
部分架橋せしめたものを残りの成分と配合せしめ
ることが必要である。一方、本発明の方法によら
ず、成分(a)〜(f)の各成分を最終配合割合で同時に
パーオキサイド等の存在下に熱処理する方法が考
えられるが、この場合には成分(a)に対するパーオ
キサイドの反応が著しく、その結果、得られるエ
ラストマー状組成物は機械的強度が大巾に低下す
る。 応用および用途 本発明の方法で得られたエラストマー状組成物
は、通常の樹脂組成物に対して行われるように、
必要に応じて顔料、熱安定剤、抗酸化剤、紫外線
吸収剤等の添加剤を加えることもできる。また、
本発明組成物は、一般に使用されている熱可塑性
樹脂の成形機で成形加工することが可能であつ
て、射出成形、押出成形、ブロー成形、カレンダ
ー成形等の熱可塑性樹脂の成形法が適用可能であ
る。 本発明によつて得られたエラストマー状組成物
の使用分野としては、各種電線被覆(絶縁シー
ス)、家電部品および自動車部品等の工業用部品
があり、具体的用途としては、各種ガスケツト
類、屈曲性チユーブ、ホース被覆、ウエザースト
リツプ、フイラーパネル、ワイヤーケーブル被
覆、エアーインテークホースなどがある。 〔〕 実施例 以下の実施例および比較例は本発明を具体的に
説明するものである。これらの実施例および比較
例において各種の評価に用いられた試験法は以下
の通りである。 (1) 硬度〔−〕 JIS−K−630l、Aタイプ (2) 引張強度〔Kg/cm2〕 JIS−K−630l、試料は2mm厚のインジエク
シヨンシートを用い、試験片は3号形である。 (3) 引張伸度〔%〕 JIS−K−630l、試料は2mm厚のインジエク
シヨンシートを用い、試験片は3号形である。 (4) 圧縮永久歪〔%〕 JIS−K−630l、100℃、22時間25%変形。 (5) 加熱加圧変形率〔%〕 130℃の加熱シリコンオイル中に試料(1cm
×1cm×2mm厚のインジエクシヨンシート)を
取付け、3Kgの荷重をかけて1時間放置した
後、荷重を外し、10分後の試料の厚さを測定
し、初めの厚さより変化率を求める。 (6) インジヨクシヨン成形品の外観 インジヨクシヨン成形機と条件 型式:5.5オンス ウンラインスクリユータイプ 条件:射出圧 500Kg/cm2 射出温度 200〜230℃ 金型温度 40℃ 外観の判定 100mm×100mm×厚さ2mmシートにて観察し ○:フローマーク、デラミネーシヨン、ブツ状
物質等がなく、良好な外観。 △:フローマーク、デラミネーシヨン、ブツ状
物質等が若干見られる。 ×:フローマーク、デラミネーシヨン、ブツ状
物質等が多く見られる。 また、実施例および比較例で用いられた各成分
は次のとおりである。 (1) 成分(a) 前記一般式におけるAブロツクが平均量
30000のスチレンブロツク、Bブロツクが同
120000のブタジエンブロツク、nが1であり、
両末端のA部が全体の約33重量%である共重合
体の水素添加物(シエルケミカル社製
「KRATON−G1651」、Brookfield粘度(77
〓):20重量%トルエン溶液2000cps) (2) 成分(b) エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム
(三菱油化社製「EPT−EP35」、ヨウ素価:
26、プロピレン含量:43重量%、ML1+4100
℃:83) (3) 成分(c) ブチルゴム(日本合成ゴム社製「JSRブチル
ゴム−ブチル365」、不飽和度:2.0%、
ML1+8100℃:45) (4) 成分(d) パラフイン系ゴム用軟化剤(出光興産社製
「ダイアナプロセスオイル−PW90」、動粘度:
95.54cst(40℃)、11.25cst(100℃)、平均分子
量:539、環分析:CN29.0%、CP71.0%) (5) 成分(e) プロピレン・エチレン共重合体樹脂(三菱油
化社製「SP−X9800」、MFR:1.5g/10分、
率度:0.892g/cm3) (6) 成分(f) 高級脂肪酸エステルで表面処理された、平均
粒子2.5ミクロンの炭酸カルシウム (7) パーオキサイド 化薬ヌーリー社製「パーカドツク14/40」
〔1,3−ビス−(t−ブチル−パーオキシ−イ
ソプロピル)ベンゼンの40%希釈品、希釈剤:
炭酸カルシウム〕 なお、実施例、比較例におけるパーオキサイ
ド配合量部数はすべて純品換酸した数値であ
る。 (8) 架橋助剤 ジビニルベンゼン 実施例 1 第1工程 成分(b)、(c)、(d)、(e)を第一表に示す配合に従い
4バンバリーミキサー(170℃、60rpm)に投
入し、更にパーオキサイドおよび架橋助剤を成分
(b)100重量部に対しそれぞれ0.3および0.5重量部
投入し、約5分間混練した。次にロールによりシ
ーテイングし、シートカツターにかけペレツトと
した。 この時点での成分(b)の架橋度は82重量%であつ
た。 第2工程 第1工程で得られた部分架橋組成物と成分(a)の
全量および成分(b)、(e)の残りとをヘンジエルミキ
サーにて混合し、次に二軸押出機(池貝鉄工社製
PCM30、200℃、210rpm)にて混練してエラス
トマー状組成物を得た。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 実施例 2 第1工程 配合、手順とも実施例1の第1工程と同じに行
なつた。 第2工程 成分(a)の全量および成分(d)、(e)の残りをヘンシ
エルミキサーにて混練し、次にこれを二軸押出機
にて混練し、ペレツトを得た。 次に第1工程で得られたペレツトと第2工程で
得られたペレツトとをタンブラーかけてドライブ
レンドし、このものをインジエクシヨン成形し、
物性を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 3 第1工程 成分(b)、(c)、(d)および(e)ほかを第1表に示す配
合に従い、実施例1の第1工程と同様の手順で部
分架橋を実施した。この時点で、成分(b)の架橋度
は75重量%であつた。 第2工程 第1工程で得られた部分架橋組成物と成分(a)の
全量および成分(d)、(e)の残りとを、実施例1の第
2工程と同様の手順で混練し、エラストマー状組
成物を得た。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 実施例 4 第1工程 成分(a)、(b)および(e)ほかを第1表に示す配合に
従い実施例1の第1工程と同様の手順で部分架橋
を行なつた。この時点での成分(b)の架橋度は89重
量%であつた。 第2工程 第1工程で得られた部分架橋組成物と成分(a)、
(f)の全量および成分(d)、(e)の残りとを実施例1の
第2工程と同様の手順で混練し、エラストマー状
組成物を得た。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 比較例 1 成分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)ほかを第1表に示
す配合に従い、4バンバリーミキサー(170℃、
60rpm)に投入し、更にパーオキサイドおよび架
橋助剤を成分(b)100重量部に対しそれぞれ0.3およ
び0.5重量部投入し、約5分間混練した。次にロ
ールによりシーテイングし、シートカツターにか
けペレツトとした。 この時点での成分(b)の架橋度は55重量%であつ
た。 このものをインジエクシヨン成形に、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 この時にインジエクシヨンプレートに若干成分
(c)の炭化水素油と思われるものがブリードアウト
し、成形品表面のベタツキが実施例1〜4に比べ
大きかつた。 また強度、伸度、加熱加圧変形率も実施例1に
比べ大巾に悪化したものであつた。 比較例 2 成分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)を表1表に示す配
合に従い、4バンバリーミキサー(170℃、
60rpm)に投入し、約5分間混練し、次にロール
によりシーテイングし、シートカツターにかけて
ペレツトとした。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 ここで得られたエラストマー組成物は、インジ
エクシヨン成形性(成形品外観)は良好であつた
が、成形品の機械的強度(引張強度、伸度)およ
び100℃圧縮永久歪および加熱加圧変化率(130
℃)で示される高温特性は、本発明の製法により
強度および成形加工性に優れた新規な熱可塑性の
エトストマー状組成物の製造方法に関するもので
ある。 近年、ゴム的な材料であつて、加硫工程を必要
とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有す
る熱可塑性エラストマー(以下TPEと省略する)
が、自動車部品、家電部品、電線被覆、履物、雑
貨等の分野で注目されている。 このようなTPEには、現在、ポリオレフイン
系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリスチ
レン系、ポリ塩化ビニル系等の種々の形式のポリ
マーが開発され、市販されている。 これらのうちで、スチレン・ブタジエン−ブロ
ツクポリマー(SBS)やスチレン・イソプレン−
ブロツクポリマー(SIS)等のポリスチレン系
TPEは、柔軟性に富み、常温で良好なゴム弾性
を有し、かつ、これらより得られるTPE組成物
は加工性に優れている。しかしながら、これらの
ポリマーはその分子内に共役ジエンブロツクとし
て二重結合を有しているため、耐熱老化性(熱安
定性)および耐候性に問題がある。 スチレンと共役ジエンのブロツク共重合体の分
子内二重結合を水素添加することによつて熱安定
性の向上したエラストマーを得ることができる。
これらの水素添加物を用いたTPE組成物につい
てはいくつか提案されており、例えば特開昭50−
14742号、特開昭52−65551号等の各明細書には水
素添加されたスチレン・共役ジエン−ブロツク共
重合体に炭化水素およびα−オレフイン重合体樹
脂を配合した組成物が開示されている。 しかしながら、これらの水素添加共重合体を用
いた従来のTPE組成物は耐熱変形性、例えば加
熱加圧変形率や高温時のゴム弾性に問題があつ
た。 この点を改良するものとして、本発明者らは既
に特願昭57−13948号において、このようなブロ
ツク共重合体の水素添加誘導体を含む組成物をシ
ラン変性することによる架橋性組成物およびそれ
をシラノール縮合触媒の存在下に水分と接触させ
て得られる架橋体を提案した。 〔〕 発明の概要 一方、本発明者等は更に検討を進めた結果、ス
チレン・共役ジエン−ブロツク共重合体の水素添
加誘導体を含む組成物の一成分として、パーオキ
サイド架橋型オレフイン共重合体ゴムを部分架橋
させたものを配合することにより、柔軟性に富
み、耐熱変形性、機械的強度および成形加工性に
優れた新規な熱可塑性のエラストマー状組成物が
得られることを見出した。 即ち、本発明は、 (a) 一般式 A−(B−A)o (ここで、Aはモノビニル置換芳香族炭化水素
の重合体ブロツク、Bは共役ジエンのエラスト
マー性重合体ブロツクであり、nは1〜5の整
数である。)で表わされるブロツク共重合体の
水素添加誘導体100重量部、 (b) パーオキサイド架橋型オレフイン系共重合体
ゴム20〜150重量部、 (c) パーオキサイド非架橋型炭化水素系ゴム状物
質0〜50重量部、 (d) 非芳香族系ゴム用軟化剤80〜300重量部、 (e) パーオキサイド分解型オレフイン系樹脂30〜
400重量部および (f) 無機充填剤0〜900重量部 の各成分を、まず成分(a)を除く各成分のうち、少
なくとも成分(b)の全量を有機パーオキサイドの存
在下に熱処理して部分架橋せしめ、次いでこの部
分架橋物と成分(a)および残りの成分とを配合する
ことを特徴とするエラストマー状組成物の製造方
法である。 本発明の製造方法においては、成分(d)のパーオ
キサイド架橋型炭化水素系ゴム状物質を、少なく
とも成分(e)のパーオキサイド分解型オレフイン系
樹脂の一部と共に、予め部分架橋せしめてから配
合することが望ましく、そうすることによつて特
に部分架橋された成分(d)が他の成分に対して良好
な分散を示し、本発明によつて得られた組成物か
らの成形品の外観が優れ、優れた物性、機械的強
度の製品が得られる。 〔〕 発明の具体的説明 成分(a) 本発明で用いられる成分(a)は、一般式が A−(B−A)oで表わされるブロツク共重合体を
水素添加処理して得られる水素添加誘導体であ
り、上記一般式において、Aはモノビル置換芳香
族炭化水素の重合体ブロツク、Bは共役ジエンの
エラストマー性重合体ブロツクであり、nは1〜
5の整数である。 重合体ブロツクAを構成する単量体のモノビニ
ル置換芳香族炭化水素は、好ましくはスチレンで
あり、α−メチルスチレン等も用いられる。重合
体ブロツクBにおける共役ジエン単量体はブタジ
エンもしくはイソプレンが好ましく、また、両者
の混合物でもよい。重合体ブロツクBを形成する
ためにブタジエンが単一の共役ジエン単量体とし
て用いられる場合には、ブロツク共重合体が水素
添加されて二重結合が飽和された後にエラストマ
ー性を保存しているためには、ポリブタジエンブ
ロツクにおけるミクロ構造中1,2−ミクロ構造
が20〜50%となる重合条件を採用することが好ま
しく、より好ましくは1,2−ミクロ構造が35〜
45%のものである。 ブロツク共重合体中の重合体ブロツクAの重量
平均分子量は5000〜125000、ブロツクBは15000
〜250000範囲にあることが好ましい。また、重合
体ブロツクBの共重合体全体が占める割合は、少
なくとも65重量%である。 これらのブロツク共重合体の製造方法としては
数多くの方法が提案されているが、代表的な方法
としては、例えば特公昭40−23798号明細書に記
載された方法により、リチウム触媒またはチーグ
ター型触媒の用い、不活性媒中でブロツク重合さ
せて得ることができる。 これらのブロツク共重合体の水素添加処理は、
例えば特公昭42−8704号、特公昭43−6636号ある
いは特公昭46−20814号等の各明細書に記載され
た方法により、不活性溶媒中で水素添加触媒の存
在下に水素添加される。この水素添加では、重合
体ブロツクB中のオレフイン型二重結合の少なく
とも50%、好ましくは80%以上が水素添加され、
重合体ブロツクA中の芳香族性不飽和結合の25%
以下が水素添加される。このような水素添加され
たブロツク共重合体の1つとして、シエル・ケミ
カル社より「KRATON−G」という商品名で市
販されているものがある。 成分(b) 本発明で成分(b)として用いられるパーオキサイ
ド架橋型オレフイン系ゴムは、例えばエチレン・
プロピレン共重合体ゴム、エチレン・プロピレ
ン・非共役ジエン共重合体ゴムの如く、オレフイ
ンを主成分とする無定ランダム共重合体の弾性体
であつて、パーオキサイドの存在下に加熱処理す
ることにより主として架橋反応を起し、その流れ
性が低下する。本発明で用いられるこのようなゴ
ムとしては上記2種類のゴムが好ましく、この場
合、非共役ジエンとしてはジシクロペンタジエ
ン、1,4−ヘキサンジエン、シクロオクタジエ
ン、メチルノルボルネン、エチルデンノルボルネ
ン等が用いられる。本発明においてエチレン・プ
ロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム、なかでも
エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン
共重合体ゴムは適度な架橋構造が得られる点で特
に好ましいものである。 用いられるゴムのムーニー粘度、ML1+4(100
℃)は10〜120、好ましくは40〜100である。ムー
ニー粘度が10未満のものを用いた場合には得られ
るエラストマー状組成物の耐熱変形性が劣り、ま
た120を超えたものを用いると成形加工性が悪く
なり、特に成形品の外観が悪化する。 用いられるゴムのヨウ素価(不法和度)は30以
下、好ましくは5〜20であり、この範囲であれば
耐熱変形性等の品質にバランスのとれた架橋物が
得られる。 共重合体中のプロピレン含量は25〜50重量%が
適当で、これよりプロピレン含量が少ない場合に
は、得られるエラストマー状組成物の柔軟性が不
足し、また、多い場合には機械的強度が低下す
る。 成分(b)の配合量は、成分(a)100重量部に対して
20〜150重量部で、好ましくは50〜120重量部であ
る。20重量部未満では得られるエラストマー状組
成物の耐熱変形性が劣り、150重量部を超える使
用は強度および伸度の低下を生じ、成形加工性も
悪化する。 成分(c) 本発明で成分(c)として用いられるパーオキサイ
ド非架橋型炭化水素系ゴム状物質は、例えばポリ
イソブチレン、ブチルゴム、プロピレン含量が70
モル%以上のプロピレン・エチレン共重合体ゴ
ム、プロピレン・1−ブテ共重合体ゴム、アタク
チツクオリプロピレン等の如く、パーオキサイド
の存在下に加熱処理を行つても架橋せず、流動性
が低下しない炭化水素系ゴム状物質である。上に
挙げたゴム状物質のうちでは、ポリイソブチレン
が特に好ましい。 この成分(c)の配合は、得られる組成物に柔軟性
を与え、成形品の外観を良好にする効果を有する
ものであり、量的には成分(a)100重量部に対し50
重量部以下である。50重量部を超えた配合は、得
られるエラストマー状組成物の強度および耐熱変
形性を悪化せしめる。 成分(d) 本発明で成分(d)として用いられるゴム用軟化剤
は、非芳香族系の鉱物油または液状もしくは低分
子量の合成軟化剤である。ゴム用として用いられ
る鉱物油軟化剤は、芳香族環、ナフテン環および
パラフイン鎖の三者の組合わさつた混合物であつ
て、パラフイン鎖炭素数が全炭素数の50%以上を
占めるものをパラフイン系と呼び、ナフテン環炭
素数が30〜40%のものはナフテン系、芳香族炭素
数が30%以上のものは芳香族系と呼ばれて区別さ
れている。本発明の成分(d)として用いられる鉱物
油系ゴム用軟化剤は上記区分でパラフイン系およ
びナフテン系のものであり、芳香族系の軟化剤は
成分(a)との分散性の点で好ましくない。特に本発
明の成分(d)としてはパラフイン系のものが好まし
く、更にパラフイン系の中でも芳香族環成分の少
ないものが特に適している。これらの非芳香族系
ゴム用軟化剤の性状としては37.8℃における動粘
度が20〜500cst、流動点が−10〜−15℃、引火点
(COC)が170〜300℃を示すものである。 ゴム用合成軟化剤も本発明の非芳香族系軟化剤
として、例えばポリブテン、低分子量ポリブタジ
エン等が使用し得るが、上記の鉱物油系軟化剤の
方が良好な結果を与える。 成分(d)の配合量は、成分a100重量部に対して
80〜300重量部である。300重量部を超える配合
は、軟化剤のブリードアウトを生じ易く、最終製
品に粘着性を与えるおそれがあり、機械的性質も
低下せしめる。また、80重量部以下の配合は、実
用適には差支えないが、経済性の点から不充分で
あり、得られる組成物の柔軟性が失われることと
なる。 成分(e) 本発明で成分(e)として用いられる、パーオキサ
イド分解型オレフイン系樹脂は、パーオキサイド
の存在下に加熱処理することにより熱分解して分
子量を減じ、樹脂と溶融時の流動性が増大する、
オレフイン系の重合体または共重合体であつて、
例えばアイソタクチツクポリプロピレンやプロピ
レンと他の少量のα−オレフイン、例えばエチレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン等との共重合体を挙げることができ
る。 用いられるパーオキサイド分解型オレフイン系
樹脂のMFR(ASTM−D−1238、L条件、230
℃)は0.1〜50g/10分、好ましくは0.5〜30g/
10分の範囲のものである。 成分(e)の配合量は、成分(a)100重量部に対して
30〜400重量部であり、400重量部を超える配合
は、得られるエラストマー状組成物の硬度が高く
なりすぎて柔軟性が失われ、ゴム的感触の製品が
得られない。好ましい配合量は50〜300重量部で
ある。 成分(f) 本発明の組成物の製造においては、必要に応じ
て成分(f)として無機充填剤を配合することができ
る。この充填剤は成形品の圧縮永久歪等一部の物
性を改良する効果の他に、増量による経済上の利
点を有する。用いられる無機充填剤としては、例
えば炭酸カルシウム、タルク、水酸化マグネシウ
ム、マイカ、クレー、硫酸バリウム、天然けい
酸、合成けい酸(ホワイトカーボン)、酸化チタ
ンおよびカーボンブラツク等がある。これらのう
ち、炭酸カルシウム、タルクおよびフアーネスプ
ラツクは特に好ましいものである。 成分(f)の配合量は、成分(a)100重量部に対し0
〜900重量部であり、好ましくは500重量部まであ
る。900重量部を超える配合は、得られるエラス
トマー状組成物の機械的強度の低下が著しく、か
つ、硬度に高くなつて柔軟性が失われ、ゴム的な
感触の製品が得られなくなる。 製造方法 本発明のエラストマー状組成物の製造方法にお
いては、部分架橋物を製造する第一工程と、得ら
れた部分架橋物と残りの成分とを配合する第二工
程とによりなる。 第一工程においては、少なくとも前記成分(b)の
全量を有機パーオキサイドの存在下に熱処理して
部分架橋せしめる。この場合、成分(e)の一部また
は予定される配合量の全量を成分(b)と同時に用い
てもよい。また、場合によりこの部分架橋に際し
て適当量の成分(c)、(d)および(f)を同時に存在させ
てもよい。部分架橋に際しては架橋剤としての有
機パーオキサイドと共に架橋助剤を併用すること
ができる。 用いられる有機パーオキサイドは芳香族系もし
くは脂肪族系のいずれも使用でき、単一のパーオ
キサイドでも2種以上のパーオキサイドの混合物
でもよい。具体的には、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン、t
−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、ジイソプロピルベンゾハイ
ドロパーオキサイド、1,3−ビス−(t−ブチ
ルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、ベンゾ
イルパーオキサイド等が用いられる。 必要に応じて、上記パーオキサイドと併用され
る架橋助剤としては、アクリル系多官能性モノマ
ー、例えばエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート等の
他、ジビニルベンゼン、液状ポリブタジエン等が
ある。 第一工程で使用される有機パーオキサイドおよ
び必要によつて使用される架橋助剤の量は、成分
(b)100重量部に対し0.1〜10重量部、通常0.2〜3
重量部程度であるが、実際には成分(b)の種類、配
合比、および得られるエラストマー状組成物の品
質に影響する、成分(b)の架橋度を考慮して決定さ
れる。第一工程で得られる部分架橋物における成
分(b)の架橋度(重量%)は、第一工程の部分架橋
物試料1gをソツクスレー抽出器を用い、沸騰キ
シレンにより10時間抽出した後、残留分を80メツ
シユ金網を通して得られる固形分の重量を、同試
料1g中の成分(b)の配合量で除した値を100倍し
た値である。 本発明において好ましい架橋度は、上記の測定
値において30重量%以上であり、30重量%未満で
は最終的に得られるエラストマー状組成物の耐熱
変形性の改良がみられない。特に好ましい架橋度
の範囲は50〜90重量%である。 本発明の第一工程における架橋は、この工程で
使用される各成分をパーオキサイドの存在下に熱
処理することによつて行われるが、この場合、各
成分を別途十分に混練した後、パーオキサイドの
存在下に熱処理する方式を採用される。この熱処
理は、一般にバンバリーミキサー、押出機等を用
いて混練する方法(例えば、特公昭53−34210号、
特公昭54−2662号各明細書他)、あるいは各成分
からなるペレツト状組成物にパーオキサイド等を
導入した後、温水中で熱処理する方法(例えば、
特開昭56−98248号明細書)を採用することもで
きる。 本発明の第二工程においては、上記第一工程で
得られた架橋物と成分(a)の全量および成分(c)、(d)
(e)および(f)の残量とが配合される。第二工程にお
ける配合方法は次の3つの方法が採用される。即
ち () 第一工程で得られた架橋物と残りの各成分
とを混練する方法。 () 第一工程で用いられなかつた残りの各成分
を別工程で予め混練して得られた組成物と第一
工程の架橋物とをドライブレイドすることによ
り配合する方法。 () 上記()のドライブレンドされた配合物
を更に混練する方法。 上記3方法における混練は、いずれもゴム、プ
ラツチツクス等で通常用いられる方法でよく、例
えば一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリ
ーミキサーあるいは各種のニーダー等が用いられ
る。 本発明のエラストマー状組成物の製造方法にお
いては、上記した様に少なくとも成分(b)の全量を
部分架橋せしめたものを残りの成分と配合せしめ
ることが必要である。一方、本発明の方法によら
ず、成分(a)〜(f)の各成分を最終配合割合で同時に
パーオキサイド等の存在下に熱処理する方法が考
えられるが、この場合には成分(a)に対するパーオ
キサイドの反応が著しく、その結果、得られるエ
ラストマー状組成物は機械的強度が大巾に低下す
る。 応用および用途 本発明の方法で得られたエラストマー状組成物
は、通常の樹脂組成物に対して行われるように、
必要に応じて顔料、熱安定剤、抗酸化剤、紫外線
吸収剤等の添加剤を加えることもできる。また、
本発明組成物は、一般に使用されている熱可塑性
樹脂の成形機で成形加工することが可能であつ
て、射出成形、押出成形、ブロー成形、カレンダ
ー成形等の熱可塑性樹脂の成形法が適用可能であ
る。 本発明によつて得られたエラストマー状組成物
の使用分野としては、各種電線被覆(絶縁シー
ス)、家電部品および自動車部品等の工業用部品
があり、具体的用途としては、各種ガスケツト
類、屈曲性チユーブ、ホース被覆、ウエザースト
リツプ、フイラーパネル、ワイヤーケーブル被
覆、エアーインテークホースなどがある。 〔〕 実施例 以下の実施例および比較例は本発明を具体的に
説明するものである。これらの実施例および比較
例において各種の評価に用いられた試験法は以下
の通りである。 (1) 硬度〔−〕 JIS−K−630l、Aタイプ (2) 引張強度〔Kg/cm2〕 JIS−K−630l、試料は2mm厚のインジエク
シヨンシートを用い、試験片は3号形である。 (3) 引張伸度〔%〕 JIS−K−630l、試料は2mm厚のインジエク
シヨンシートを用い、試験片は3号形である。 (4) 圧縮永久歪〔%〕 JIS−K−630l、100℃、22時間25%変形。 (5) 加熱加圧変形率〔%〕 130℃の加熱シリコンオイル中に試料(1cm
×1cm×2mm厚のインジエクシヨンシート)を
取付け、3Kgの荷重をかけて1時間放置した
後、荷重を外し、10分後の試料の厚さを測定
し、初めの厚さより変化率を求める。 (6) インジヨクシヨン成形品の外観 インジヨクシヨン成形機と条件 型式:5.5オンス ウンラインスクリユータイプ 条件:射出圧 500Kg/cm2 射出温度 200〜230℃ 金型温度 40℃ 外観の判定 100mm×100mm×厚さ2mmシートにて観察し ○:フローマーク、デラミネーシヨン、ブツ状
物質等がなく、良好な外観。 △:フローマーク、デラミネーシヨン、ブツ状
物質等が若干見られる。 ×:フローマーク、デラミネーシヨン、ブツ状
物質等が多く見られる。 また、実施例および比較例で用いられた各成分
は次のとおりである。 (1) 成分(a) 前記一般式におけるAブロツクが平均量
30000のスチレンブロツク、Bブロツクが同
120000のブタジエンブロツク、nが1であり、
両末端のA部が全体の約33重量%である共重合
体の水素添加物(シエルケミカル社製
「KRATON−G1651」、Brookfield粘度(77
〓):20重量%トルエン溶液2000cps) (2) 成分(b) エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム
(三菱油化社製「EPT−EP35」、ヨウ素価:
26、プロピレン含量:43重量%、ML1+4100
℃:83) (3) 成分(c) ブチルゴム(日本合成ゴム社製「JSRブチル
ゴム−ブチル365」、不飽和度:2.0%、
ML1+8100℃:45) (4) 成分(d) パラフイン系ゴム用軟化剤(出光興産社製
「ダイアナプロセスオイル−PW90」、動粘度:
95.54cst(40℃)、11.25cst(100℃)、平均分子
量:539、環分析:CN29.0%、CP71.0%) (5) 成分(e) プロピレン・エチレン共重合体樹脂(三菱油
化社製「SP−X9800」、MFR:1.5g/10分、
率度:0.892g/cm3) (6) 成分(f) 高級脂肪酸エステルで表面処理された、平均
粒子2.5ミクロンの炭酸カルシウム (7) パーオキサイド 化薬ヌーリー社製「パーカドツク14/40」
〔1,3−ビス−(t−ブチル−パーオキシ−イ
ソプロピル)ベンゼンの40%希釈品、希釈剤:
炭酸カルシウム〕 なお、実施例、比較例におけるパーオキサイ
ド配合量部数はすべて純品換酸した数値であ
る。 (8) 架橋助剤 ジビニルベンゼン 実施例 1 第1工程 成分(b)、(c)、(d)、(e)を第一表に示す配合に従い
4バンバリーミキサー(170℃、60rpm)に投
入し、更にパーオキサイドおよび架橋助剤を成分
(b)100重量部に対しそれぞれ0.3および0.5重量部
投入し、約5分間混練した。次にロールによりシ
ーテイングし、シートカツターにかけペレツトと
した。 この時点での成分(b)の架橋度は82重量%であつ
た。 第2工程 第1工程で得られた部分架橋組成物と成分(a)の
全量および成分(b)、(e)の残りとをヘンジエルミキ
サーにて混合し、次に二軸押出機(池貝鉄工社製
PCM30、200℃、210rpm)にて混練してエラス
トマー状組成物を得た。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 実施例 2 第1工程 配合、手順とも実施例1の第1工程と同じに行
なつた。 第2工程 成分(a)の全量および成分(d)、(e)の残りをヘンシ
エルミキサーにて混練し、次にこれを二軸押出機
にて混練し、ペレツトを得た。 次に第1工程で得られたペレツトと第2工程で
得られたペレツトとをタンブラーかけてドライブ
レンドし、このものをインジエクシヨン成形し、
物性を測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 3 第1工程 成分(b)、(c)、(d)および(e)ほかを第1表に示す配
合に従い、実施例1の第1工程と同様の手順で部
分架橋を実施した。この時点で、成分(b)の架橋度
は75重量%であつた。 第2工程 第1工程で得られた部分架橋組成物と成分(a)の
全量および成分(d)、(e)の残りとを、実施例1の第
2工程と同様の手順で混練し、エラストマー状組
成物を得た。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 実施例 4 第1工程 成分(a)、(b)および(e)ほかを第1表に示す配合に
従い実施例1の第1工程と同様の手順で部分架橋
を行なつた。この時点での成分(b)の架橋度は89重
量%であつた。 第2工程 第1工程で得られた部分架橋組成物と成分(a)、
(f)の全量および成分(d)、(e)の残りとを実施例1の
第2工程と同様の手順で混練し、エラストマー状
組成物を得た。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 比較例 1 成分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)ほかを第1表に示
す配合に従い、4バンバリーミキサー(170℃、
60rpm)に投入し、更にパーオキサイドおよび架
橋助剤を成分(b)100重量部に対しそれぞれ0.3およ
び0.5重量部投入し、約5分間混練した。次にロ
ールによりシーテイングし、シートカツターにか
けペレツトとした。 この時点での成分(b)の架橋度は55重量%であつ
た。 このものをインジエクシヨン成形に、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 この時にインジエクシヨンプレートに若干成分
(c)の炭化水素油と思われるものがブリードアウト
し、成形品表面のベタツキが実施例1〜4に比べ
大きかつた。 また強度、伸度、加熱加圧変形率も実施例1に
比べ大巾に悪化したものであつた。 比較例 2 成分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)を表1表に示す配
合に従い、4バンバリーミキサー(170℃、
60rpm)に投入し、約5分間混練し、次にロール
によりシーテイングし、シートカツターにかけて
ペレツトとした。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 ここで得られたエラストマー組成物は、インジ
エクシヨン成形性(成形品外観)は良好であつた
が、成形品の機械的強度(引張強度、伸度)およ
び100℃圧縮永久歪および加熱加圧変化率(130
℃)で示される高温特性は、本発明の製法により
【表】
得られた実施例1および2の成形品に比して著し
く劣るものであつた。 比較例 3 成分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)をヘンシレルミキ
サーにて混合し、次に二軸押出機(池貝鉄工社製
PCM−30、200℃、210rpm)にて混練してエラ
ストマー状組成物を得た。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 ここで得られたエラストマー状組成物は、その
成形品の機械的強度、インジエクシヨン成形性
(外観)は共に良好であつたが、100℃圧縮永久歪
および加熱加圧変形率(130℃)で示される高温
特性が本発明の製法により得られた実施例1およ
び2の成形品に比して著しく劣るものであつた。 以上の実施例1〜4、比較例1〜4からも明ら
かなように、本発明の製造法により得られたエラ
ストマー状組成物は、柔軟性、機械的強度、耐熱
変形性、インジエクシヨン成形性等の品質バラン
スに優れた成形品を得ることができるものであ
る。
く劣るものであつた。 比較例 3 成分(a)、(b)、(c)、(d)および(e)をヘンシレルミキ
サーにて混合し、次に二軸押出機(池貝鉄工社製
PCM−30、200℃、210rpm)にて混練してエラ
ストマー状組成物を得た。 このものをインジエクシヨン成形し、物性を測
定した。その結果を第1表に示す。 ここで得られたエラストマー状組成物は、その
成形品の機械的強度、インジエクシヨン成形性
(外観)は共に良好であつたが、100℃圧縮永久歪
および加熱加圧変形率(130℃)で示される高温
特性が本発明の製法により得られた実施例1およ
び2の成形品に比して著しく劣るものであつた。 以上の実施例1〜4、比較例1〜4からも明ら
かなように、本発明の製造法により得られたエラ
ストマー状組成物は、柔軟性、機械的強度、耐熱
変形性、インジエクシヨン成形性等の品質バラン
スに優れた成形品を得ることができるものであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 一般式 A−(B−A)o (ここで、Aはモノビニル置換芳香族炭化水素
の重合体ブロツク、Bは共役ジエンのエラスト
マー性重合体ブロツクであり、nは1〜5の整
数である。)で表わされるブロツク共重合体の
水素添加誘導体100重量部、 (b) パーオキサイド架橋型オレフイン系共重合体
ゴム20〜150重量部、 (c) パーオキサイド非架橋型炭化水素系ゴム状物
質0〜50重量部、 (d) 非芳香族系ゴム用軟化剤80〜300重量部、 (e) パーオキサイド分解型オレフイン系樹脂30〜
400重量部および (f) 無機充填剤0〜900重量部 の各成分を、まず成分(a)を除く各成分のうち、少
なくとも成分(b)の全量を有機パーオキサイドの存
在下に熱処理して部分架橋せしめ、次いでこの部
分架橋物と成分(a)および残りの成分とを配合する
ことを特徴とするエラストマー状組成物の製造方
法。 2 部分架橋を架橋助剤の共存下に行う、特許請
求の範囲第1項に記載の方法。 3 有機パーオキサイドの存在下での熱処理を、
成分(e)の少なくとも一部分の存在下に行う、特許
請求の範囲第1項または第2項に記載の方法。 4 有機パーオキサイドの存在下での熱処理を、
成分(c)、(d)および(f)の少なくとも一部の存在下に
行う、特許請求の範囲第1項から第3項までのい
ずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57115543A JPS596236A (ja) | 1982-07-05 | 1982-07-05 | エラストマ−状組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57115543A JPS596236A (ja) | 1982-07-05 | 1982-07-05 | エラストマ−状組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS596236A JPS596236A (ja) | 1984-01-13 |
JPH0358381B2 true JPH0358381B2 (ja) | 1991-09-05 |
Family
ID=14665132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57115543A Granted JPS596236A (ja) | 1982-07-05 | 1982-07-05 | エラストマ−状組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS596236A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7053145B1 (en) | 1998-08-31 | 2006-05-30 | Riken Technos Corporation | Fire-retardant resin composition and molded part using the same |
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CN100354364C (zh) | 2001-06-18 | 2007-12-12 | 可乐丽股份有限公司 | 热塑性弹性体组合物的制造方法 |
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-
1982
- 1982-07-05 JP JP57115543A patent/JPS596236A/ja active Granted
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---|---|
JPS596236A (ja) | 1984-01-13 |
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