JPH0346972Y2

JPH0346972Y2 -

Info

Publication number: JPH0346972Y2
Application number: JP1985202340U
Authority: JP
Priority date: 1985-12-26
Filing date: 1985-12-26
Publication date: 1991-10-04
Also published as: JPS62108043U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は自動車用シートのロツク装置の改良に
関する。

（従来技術）従来、シートバツクがトランクルームの前面を
閉塞した起立状態でロツク機構により車体にロツ
クされ、該ロツク機構のロツクを解除することに
よりシートバツクを前傾させてトランクルームの
前面を開放しうるようにした自動車用シートのロ
ツク装置が提案されている。

上記ロツク装置は、シートバツクの上部に突出
されたロツクノブを、手で引き上げあるいは押し
下げ操作することによりロツク機構をロツク解除
あるいはロツク作動させるようになつている。

したがつて、駐車中に、キーなしでロツクを解
除できるので、シートバツクで塞がれたトランク
ルーム内の荷物の保管安全性に欠けるという問題
があつた。

（考案の目的）本考案の目的は、トランクルーム内の荷物の保
管安全性の向上等を図ることである。

（考案の構成）このため、本考案は、上記型式の自動車用シー
トのロツク装置において、そのロツク機構に対し
て、ロツクノブを操作不能に係止するソレノイド
が設けられ、エンジンのキーシリンダにイグニツ
シヨンキーが差込まれているときにのみ上記ソレ
ノイド非係止位置に作動させる制御回路が設けら
れていることを特徴とするものである。

（考案の効果）本考案によれば、イグニツシヨンキーがエンジ
ンのキーシリンダに差込まれていない時にはソレ
ノイドが係止位置に作動されるから、停車時にイ
グニツシヨンキーを抜いている場合にはロツクノ
ブが操作できずロツクが解除されないので、トラ
ンクルーム内の荷物の保管安全性が向上するよう
になる。

（実施例）以下、本考案の実施例を添付図面について詳細
に説明する。

第１図に示すように、車体の後部パネル１に
は、Ｕ字状のストライカ２が固定されている。

リヤシートバツク３は、車体の底部に設置され
たリヤシートクツシヨン（不図示）に前傾自在に
連結されていて、前傾時には後部パネル１に明け
られたトランクルームに通じる荷物出入口を開く
ようになる。

上記リヤシートバツク３は、後傾時には後部パ
ネル１の荷物出入口を塞ぐようになる。

該リヤシートバツク３内には、ロツク機構を収
納したハードケース４が取付けられ、該ケース４
には、リヤシートバツク３の後傾時に上記ストラ
イカ２に係合するフツク５が設けられている。

該フツク５は、ハードケース４に固定されたブ
ラケツト６にピン７で枢着され、該フツク５に
は、該フツク５をロツク方向（下方）に付勢する
スプリング８が掛け止められている。

上記フツク５には、リヤシートバツク３の上部
に突出されたロツクノブ１２の連結ロツド１０が
連結されていて、ロツクノブ１２の引き上げ操作
時には、連結ロツド１０が上昇されてフツク５を
ロツク解除方向に揺動させ、ロツクノブ１２の押
し下げ操作時には、連結ロツド１０が下降されて
フツク５をロツク方向に揺動させるようになつて
いる。

上記連結ロツド１０には半径方向の係止孔１０
ａが明けられ、後部パネル１に固定されたソレノ
イド１１には、励磁時に係止孔１０ａに突入し、
消磁時に係止孔１０ａから抜ける係止ピン１３が
設けられている。

上記ソレノイド１１は、第２図に示すように、
イグニツシヨンキーがエンジンのキーシリンダに
差込まれたときにオフするスイツチ１４に接続さ
れている。

上記のような構成であれば、エンジンのキーシ
リンダにイグニツシヨンキーが差込まれている場
合には、スイツチ１４がオフしてソレノイド１１
が消磁され、係止ピン１３が連結ロツド１０の係
止孔１０ａから抜けるので、ロツクノブ１２の引
き上げ操作で連結ロツド１０を介してフツク５が
ロツク解除方向に揺動される。

従つて、シートバツク３を前傾させてトランク
ルーム内の荷物の出入れをすることができる。

一方、キーを抜いている場合には、スイツチ１
４がオンしてソレノイド１１が励磁され、係止ピ
ン１３が連結ロツド１０の係止孔１０ａに突入す
るので、ロツクノブ１２の引き上げ操作ができな
くなる。

従つて、リヤシートバツク３を前傾させること
ができないので、トランクルーム内の荷物の保管
安全性が高まる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るロツク装置を装備した自
動車用リヤシートの断面図、第２図はロツク装置
の制御回路図である。２…ストライカ、３…リヤシートバツク、５…
フツク、１０…連結ロツド、１０ａ…係止孔、１
１…ソレノイド、１２…ロツクノブ、１３…係止
ピン、１４…スイツチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シートバツクがトランクルームの前面を閉塞し
た起立状態でロツク機構により車体にロツクさ
れ、該ロツク機構のロツク解除することによりシ
ートバツクを前傾させてトランクルームの前面を
開放しうるようにした自動車用シートのロツク装
置において、上記ロツク機構は、シートバツクの
上部に突出されたロツクノブを引き上げあるいは
押し下げ操作することによりロツク解除あるいは
ロツクされるようになつており、該ロツク機構に
対して、ロツクノブを操作不能に係止するソレノ
イドが設けられ、エンジンのキーシリンダにイグ
ニツシヨンキーが差し込まれているときにのみ上
記ソレノイドを非係止位置に作動させる制御回路
が設けられていることを特徴とする自動車用シー
トのロツク装置。