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JPH03220354A - クツシヨン材用不織布及びその製造方法 - Google Patents

クツシヨン材用不織布及びその製造方法

Info

Publication number
JPH03220354A
JPH03220354A JP2014488A JP1448890A JPH03220354A JP H03220354 A JPH03220354 A JP H03220354A JP 2014488 A JP2014488 A JP 2014488A JP 1448890 A JP1448890 A JP 1448890A JP H03220354 A JPH03220354 A JP H03220354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
fibers
web
compression
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014488A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Yoshioka
吉岡 良成
Nobuo Noguchi
野口 信夫
Miwako Matsumoto
松本 美和子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2014488A priority Critical patent/JPH03220354A/ja
Publication of JPH03220354A publication Critical patent/JPH03220354A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、クッション材用不織布に関し、さらに詳しく
は、家具、車両、寝具類等のクッション材として好適に
使用することができるクッション材用不織布に関するも
のである。
(従来の技術) 従来から、クッション材用不織布として、二ドルパンチ
法により製造された太繊度の顕在捲縮繊維からなる不織
布が知られている。しかしながら、この不織布は1通常
、嵩高になりやすいという問題を有している。嵩高を抑
制する方法として。
ニードルパンチ密度を上げる方法があるが、生産性が低
下するという問題が生じる。また、この不織布では、不
織布を構成する繊維の配列が圧縮の力方向に対して垂直
(横並び)になるため、捲縮の疲労、いわゆるヘタリが
早く、ウレタンフオームからなるクッション材としての
性能評価項目JISに6401にある繰り返し圧縮残留
歪み率が大きくなるという問題を有している。
一方、前記ニードルパンチ法に代わり、低融点繊維を混
合した熱接着法により製造された不織布が知られている
。この不織布は、顕在捲縮繊維と潜在捲縮繊維を使用す
るものであって、得られる不織布は、前記繰り返し圧縮
残留歪み率が10〜15%程度と大きいものの、嵩高に
なりやすいという問題を有している。嵩高を抑制する方
法として。
低融点繊維の混合量を増大させる方法、高温度で熱処理
する方法、繊度を変える方法等9種々の方法があるが、
いずれの方法によっても、得られる不織布は硬くなり、
繰り返し圧縮残留歪み率が大きくなり、クッション材と
しての機能に欠けるという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、熱接着法により製造される不織布における前
記問題を解決し、圧縮回復性に優れ、繰り返し圧縮残留
歪み率が小さく、家具、車両、寝具類等のクッション材
として好適に使用することができるクッション材用不織
布及びその製造方法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記問題を解決すべく鋭意検討の結果1
本発明に到達した。すなわち9本発明は。
1.30重量%以上99重量%以下の潜在捲縮が発現し
た繊維と、前記潜在捲縮が発現した繊維の融点より少な
くとも20℃低い軟化点を有する1重量%以上49重量
%以下のバインダ繊維を含有する圧縮成形された不織布
であって、その見掛密度が10〜49kg/m”であり
、かつ繰り返し圧縮残留歪み率が8%以下であることを
特徴とするクッション材用不織布。
2、 潜在捲縮を有する繊維30重量%以上99重量%
以下と、前記潜在捲縮を有する繊維の融点より少なくと
も20℃低い軟化点を有するバインダ繊維1重量%以上
49重量%以下を含有するウェブを形成し、前記ウェブ
を下記製造工程A又はBに通して熱処理し1次いで圧縮
状態を保持したまま前記ノイインダ繊維の軟化点以下に
冷却後、成形された不織布を取り出すことを特徴とする
クッション材用不織布の製造方法。
工程A:バインダ繊維が軟化し、かつ潜在捲縮が発現す
る温度にウェブを加熱し1次いでバインダ繊維の軟化点
以上の温度で圧縮成形する工程 工程B:バインダ繊維の軟化点未満の温度でウェブを圧
縮成形し1次いで圧縮状態を保持したままバインダ繊維
が軟化し、かつ潜在捲縮が発現する温度にウェブを加熱
する工程 を要旨とするものである。
次に1本発明の詳細な説明する。
本発明のクッション材用不織布は、30重量%以上99
重量%以下の潜在捲縮が発現した繊維と、1重量%以上
49重量%以下のバインダ繊維を含有する圧縮成形され
たものである。
本発明クッション材用不織布の一構成成分である潜在捲
縮が発現した繊維とは、ポリエステル系あるいはポリオ
レフィン系のサイドバイサイド型複合繊維であり、特に
、ポリエステル系複合繊維は、圧縮回復性に優れるのみ
ならず、乾熱あるいは湿熱処理時の収縮差により潜在捲
縮が良好に発現するので好ましい。また、他の一構成成
分であるバインダ繊維とは、前記潜在捲縮が発現した繊
維の融点より少なくとも20℃低い軟化点を有する繊維
であって、ポリエチレン系、ポリプロピレン系。
イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート系等、
あるいは鞘部の成分が低融点重合体からなる芯鞘型複合
繊維又は一方の成分が低融点重合体からなるサイドバイ
サイド型複合繊維である。
本発明の不織布は、30重量%以上99重量%以下の潜
在捲縮を有する繊維と、1重量%以上49重量%以下の
バインダ繊維を含有するウェブから作成されるもので、
ウェブを熱処理したとき前記潜在捲縮を有する繊維に捲
縮が発現するとともにバインダ繊維が軟化することによ
り、その見掛密度が10〜49kg/m’に圧縮成形さ
れる。
本発明のクッション材用不織布は、その見掛密度がlO
〜49kg/m″であり、かつ繰り返し圧縮残留歪み率
が8%以下のものである。この繰り返し圧縮残留歪み率
とは、 JIS K 6401 (クッション用軟質ウ
レタンフオーム)に記載されているもので。
不織布の厚さを測定した後、不織布を平行な平板間には
さみ、常温下、60回/分の圧縮速度で圧縮歪み率50
%の圧縮歪みを連続繰り返して80000回印加した後
、不織布を取り出して30分間放置後その厚さを測定し
、その厚さの差を最初の厚さで除した値を100分率で
表したものである。すなわち。
繰り返し圧縮残留歪み率とは、繰り返し圧縮後の厚さが
元の厚さに対してどの程度低下したかを表すものであっ
て、この歪み率が小さいほど不織布の性能が良いといえ
る。
本発明のクッション材用不織布は、潜在捲縮が発現した
繊維30重量%以上99重量%以下、好ましくは50重
量%以上90重量%以下と、前記潜在捲縮が発現した繊
維の融点より少なくとも20℃低い軟化点を有するバイ
ンダ繊維1重量%以上49重量%以下、好ましくは5重
量%以上30重量%以下を含有するものである。潜在捲
縮が発現した繊維が30重量%未満で、かつバインダ繊
維が49重量%を超えると、不織布の繰り返し圧縮残留
歪み率が8%より高くなり、クッション性を向上させる
ことができず好ましくない。
本発明のクッション材用不織布は、不織布の繰り返し圧
縮残留歪み率が8%以下のものであり。
この圧縮残留歪み率を8%以下とするたtには。
不織布の見掛密度が10〜49kg/m”、好ましくは
20〜30kg/m’であることが必要である。不織布
の見掛密度が10kg/m’未満であると、不織布を圧
縮したとき、不織布を構成する繊維間の自由度が大きく
なりすぎて捲縮の疲労が早くなって繰り返し圧縮残留歪
み率が8%より高くなるため、クッション材として好適
に使用することができない。一方。
見掛密度が49kg/m’を超えると、不織布を構成す
る繊維間の自由度は小さくなるが、圧縮回復に必要な空
間が少ないため繊維間の絡みが強くなって繰り返し圧縮
残留歪み率が8%より高くなり、繰り返し圧縮前の元の
嵩に対して極端に薄くなるため、クッション材として好
適に使用することができない。
本発明のクッション材用不織布の製造方法は。
まず、不織布の原料となるウェブに、潜在捲縮を有する
繊維30重量%以上99重量%以下、好ましくは50重
量%以上90重量%以下と、前記潜在捲縮を有する繊維
の融点より少なくとも20℃低い軟化点を有するバイン
ダ繊維1重量%以上49重量%以下。
好ましくは5重量%以上30MN%以下を混合する。
次いで、潜在捲縮を有する繊維とバインダ繊維が混合さ
れたウェブを、バインダ繊維が軟化し、かつ潜在捲縮が
発現する温度にウェブを加熱した後。
バインダ繊維の軟化点以上の温度で圧縮成形する工程(
工程A)あるいはバインダ繊維の軟化点未満の温度でウ
ェブを圧縮成形し、圧縮状態を保持したままバインダ繊
維が軟化し、かつ潜在捲縮が発現する温度にウェブを加
熱する工程(工程B)に通して熱処理する。
潜在捲縮を有する繊維とバインダ繊維が混合されたウェ
ブを熱処理するに際しては、潜在捲縮を有する繊維の潜
在捲縮が発現しやすくするため。
ネットコンベヤ式で上下交互吹き出し型熱風循環式熱処
理機を使用することができる。この熱風循環式熱処理機
の風量は、15〜50rn″/分程度とするのが好まし
い。不織布を圧縮成形するために、熱処理機の直後に冷
却機能を有する移動型ベルト式押さえ装置を配設する。
このベルト式押さえ装置としては、複数個のローラから
なるものを使用することができる。このとき、ローラ間
隔は、ウェブの嵩密度に対する圧縮率が50〜90%と
なるようにするとよい。また、熱処理温度は、バインダ
繊維が軟化し、かつ潜在捲縮が発現する温度とする。
通常、バインダ繊維の融点より10〜40℃高い温度と
する。40℃以上高いと、バインダ繊維が溶融し。
得られる不織布が硬くなり、風合いが損なわれるため、
好ましくない。
次いで、熱処理されたウェブを、その圧縮状態を保持し
たまま前記バインダ繊維の軟化点以下に冷却後、成形さ
れた不織布を取り出して不織布とする。
熱処理後のウェブを冷却するに際しては、熱処理に連続
して、圧縮状態を保持したままバインダ繊維の軟化点以
下に冷却することが必要である。
圧縮状態を開放して冷却すると、繰り返し圧縮残留歪み
率が8%以下でクッション性に優れ、かつ見掛密度が1
0〜49kg/m”である不織布を得ることができず、
好ましくない。
なお1本発明においては、前記潜在捲縮を有する繊維の
一部にクリンプを有する顕在捲縮繊維を使用することも
できる。潜在捲縮を有する繊維とバインダ繊維が、各々
前記重量%の範囲でウェブに含有されていれば1本発明
にいう不織布を得ることができる。また、前記製造工程
において、金型等によりウェブに加熱圧縮と冷却を施し
て圧縮成形したり2本発明の不織布を再度成形してもよ
い。さらに2例えば、車両の座席シート形状、家具形状
や寝装具形状等に一体成形してもよい。
(実施例) 次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。な
お、実施例における各種特性は次の方法により測定した
融点(℃):メトラー社製顕微鏡融点測定装置を使用し
、ホットステージ上に2本の繊維を互いに交叉させて載
置し、昇温速度2℃/分で昇温したとき繊維の交点が変
形して融着する温度を求め。
それを融点とした。
軟化点(℃):メトラー社製顕微鏡融点測定装置を使用
し、ホットステージ上に2本の繊維を互いに交叉させて
載置し、昇温速度2℃/分で昇温したとき繊維の交点が
変形を開始する温度を求め。
それを軟化点とした。繊維が軟化点の異なる2式分の重
合体からなる場合は、低温側の温度を軟化点とした。
寸法(厚さ)(圓)  : JIS K 6401−5
−2に記載の方法に準じて、最小目盛りが1 mm以下
の測定器具を使用し、試料に変形を与えない状態で3個
所以上測定し、その平均値を求めた。
見掛密度(kg/m’)  : JIS K 6401
−5−3に記載の方法に準じて、試料の寸法を測定して
体積V(mm3)を求め、また、盛量0.1g以下の秤
を使用して試料の質量M (g)を0.1gまで求め、
下記0式により見掛密度D (kg/m’)を算出した
D= (M/V)x106−− −−・−・−−一■繰
り返し圧縮残留歪み率(%)  : JIS K 64
01−5−6に記載の方法に準じて、試料片の厚さt。
(am、)を測定した後、同試料片を平行な平板間には
さみ。
常温下、 60回/分の圧縮速度で圧縮歪み率50%の
圧縮歪みを連続繰り返して80000回印加した後、試
料片を取り出して30分間放置後その厚さt、(ma+
)を測定し、下記0式により繰り返し圧縮残留歪み率C
(%)を算出した。
C= [: (to −t + ) /lo ] xt
00    ■圧縮応力(kg)  :不織布を5 c
m X 5 cmに切断した試料片を準備し、圧縮試験
機を使用して同試料片の圧縮試験を実施し、圧縮応力(
kg)を求めた。
圧縮回復率(%):前記圧縮試験で、第1図に示すよう
な圧縮曲線を描き、圧縮応力X+(kg)と面積A、B
を求め、下記■式により圧縮回復率(%)を算出した。
圧縮回復率= CB/ (A+B))X100   ■
熱成形性:第2図(i)に示すように、試料片1を治具
2に角度90degに曲げて固定し、温度150℃で3
分間熱処理した後、室温にて5分間放置して冷却した。
冷却後、試料片1を治具2から取り出し。
第2図(2)に示すような熱成形された試料片1の角度
θ(deg)を測定し、熱成形性を評価した。
実施例1 潜在捲縮を有する繊維として融点が256℃、単糸繊度
が2.5デニール、カット長が51mmのサイドバイサ
イド型ポリエステル系複合繊維70重量%を。
また、バインダ繊維として軟化点が100℃、単糸繊度
が4デニール、カット長が51鵬の芯鞘型ポリエステル
系複合繊維30重量%を使用し、カード法により一方向
に配向させ、嵩密度が4.8kg/m”のウェブを作成
し、このウェブに熱風循環乾燥機を使用してバッチ式で
熱処理を施し、前記潜在捲縮を有する繊維の潜在捲縮を
発現させた。処理条件は、温度を145℃、風量を8m
1/分、処理時間を5分間とした。捲縮発現と同時に、
前記ウェブに乾燥機内で圧縮を施した。
次いで、ウェブを乾燥機から取り出し、圧縮状態を保持
したまま、室温にて前記バインダ繊維の軟化点以下に冷
却して、ウェブの嵩密度に対する不織布の嵩密度の比、
すなわち圧縮率が76%に圧縮成形されたシート状熱接
着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが10mm。
見掛密度が20.0kg/m”のものであった。この不
織布の特性を第1表に示す。
実施例2 実施例1で作成した嵩密度が4.8kg/m’のウェブ
を室温にて圧縮成形し9次いで圧縮状態を保持したまま
、実施例1と同様にして、熱処理を施し。
潜在捲縮を有する繊維の潜在捲縮を発現させた。
次いで、ウェブを乾燥機から取り出し、圧縮状態を保持
したまま、室温にて前記バインダ繊維の軟化点以下に冷
却して、圧縮率が76%に圧縮成形されたシート状熱接
着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが10M。
見掛密度が20.0kg/ m’のものであった。この
不織布の特性を第1表に示す。
実施例3 実施例1で作成した嵩密度が4.8kg/m’のウェブ
にネットコンベヤ式で上下交互吹き出し型熱風循環式熱
処理機を使用して熱処理を施し、潜在捲縮を有する繊維
の潜在捲縮を発現させた。処理条件は、温度を145℃
、風量を30 m’ /分、処理速度を10m/分、処
理時間を1.5分間とした。
次いで、熱処理に連続して、ウェブの温度が前記バイン
ダ繊維の軟化点以下まで低下するまでに。
熱処理機の直後に配設した上下一対のベルトを有する冷
却機能付移動型ベルト式押さえ装置を使用して、ウェブ
を圧縮成形した後、ウェブを前記押さえ装置から取り出
し、圧縮状態を保持−したまま。
室温にて前記バインダ繊維の軟化点以下に冷却して、圧
縮率が75%に圧縮成形されたシート状熱接着不織布を
得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが11mm。
見掛密度が19.2kg/m”のものであった。この不
織布の特性を第1表に示す。
実施例4 潜在捲縮を有する繊維として融点が256℃、単糸繊度
が2デニール、カット長が51鵬のサイドバイサイド型
ポリエステル系複合繊維90重量%を。
また、バインダ繊維として軟化点が100℃、単糸繊度
が2デニール、カット長が51mmの芯鞘型ポリエステ
ル系複合繊維10重量%を使用し、嵩密度が4.1kg
/m’のクロスレイウェブを作成し、実施例1と同様に
して、このウェブに熱風循環乾燥機を使用して熱処理を
施し、前記潜在捲縮を有する繊維の潜在捲縮を発現させ
、熱接着不織布を得た。
処理条件は、温度を165℃、風量を50m’/分、処
理蓮度を8m/分、処理時間を1.9分間とした。
次いで、熱処理に連続して、実施例3と同様にして、冷
却機能付移動型ベルト式押さえ装置を使用して、ウェブ
を圧縮成形した後、ウェブを前記押さえ装置から取り出
し、圧縮状態を保持したまま、室温にて前記バインダ繊
維の軟化点以下に冷却して、圧縮率が85%に圧縮成形
されたシート状熱接着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが42韮。
見掛密度が27.3kg/ m’のものであった。この
不織布の特性を第1表に示す。
実施例5 潜在捲縮を有する繊維として融点が163℃、単糸繊度
が2デニール、カット長が511III11のサイドバ
イサイド型ポリオレフィン系複合繊維90重量%を。
また、バインダ繊維として軟化点が123℃、単糸繊度
が2デニール、カット長が51韻の芯鞘型ポリオレフィ
ン系複合繊維10重量%を使用し、嵩密度が5.3kg
/m”のクロスレイウェブを作成し、実施例1と同様に
して、このウェブに熱風循環乾燥機を使用して熱処理を
施し、前記潜在捲縮を有する繊維の潜在捲縮を発現させ
、熱接着不織布を得た。
処理条件は、温度を140℃、風量を50m’/分、処
理速度を10m/分、処理時間を1.5分間とした。
次いで、熱処理に連続して、実施例3と同様にして、冷
却機能付移動型ベルト式押さえ装置を使用して、ウェブ
を圧縮成形した後、ウェブを前記押さえ装置から取り出
し、圧縮状態を保持したまま、室温にて前記バインダ繊
維の軟化点以下に冷却して、圧縮率が80%に圧縮成形
されたシート状熱接着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが39市。
見掛密度が26.5kg/ m’のものであった。この
不織布の特性を第1表に示す。
比較例1 顕在捲縮繊維として融点が256℃、単糸繊度が6デニ
ール、カット長が75mmのポリエステル系繊維70重
量%を、また、バインダ繊維として軟化点が100℃、
単糸繊度が4デニール、カット長が51■の芯鞘型ポリ
エステル系複合繊維30重量%を使用し、カード法によ
り一方向に配向させ、嵩密度が6.5kg/m″のウェ
ブを作成し、実施例3と同様にして、このウェブにネッ
トコンベヤ式で上下交互吹き出し型熱風循還式熱処理機
を使用して熱処理を施し、熱接着不織布を得た。処理条
件は、実施例3°の条件と同一とした。
次いで、冷却機能付移動型ベルト式押さえ装置を使用し
て、ウェブを圧縮成形した後、ウェブを前記押さえ装置
から取り出し、圧縮状態を保持したまま、室温にて前記
バインダ繊維の軟化点以下に冷却して、圧縮率が68%
に圧縮成形されたシート状熱接着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが11mm。
見掛密度が20.3kg / m’のものであった。こ
の不織布の特性を第1表に示す。
実施例6 潜在捲縮を有する繊維として融点が256℃、単糸繊度
が2.5デニール、カット長が51肛のサイドバイサイ
ド型ポリエステル系複合繊維60重量%を。
また、バインダ繊維として軟化点が100℃、単糸繊度
が2デニール、カット長が51mmの芯鞘型ポリエステ
ル系複合繊維20重量%を使用し、単糸繊度が6デニー
ル、カット長が75m+nのポリエステル系繊!120
重量%と混合して、嵩密度が5.3kg/m″のクロス
レイウェブを作成し、実施例1と同様にして、このウェ
ブに熱風播溝乾燥機を使用して熱処理を施し、前記潜在
捲縮を有する繊維の潜在捲縮を発現させ、熱接着不織布
を得た。処理条件は。
実施例4の条件と同一とした。
次いで、熱処理に連続して、実施例3と同様にして、冷
却機能付移動型ベルト式押さえ装置を使用して、ウェブ
を圧縮成形した後、ウェブを前記押さえ装置から取り出
し、圧縮状態を保持したまま、室温にて前記バインダ繊
維の軟化点以下に冷却して、圧縮率が79%に圧縮成形
されたシート状熱接着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが40則。
見掛密度が21.4kg/m”のものであった。この不
織布の特性を第1表に示す。
比較例2 潜在捲縮を有する繊維として融点が256℃、単糸繊度
が2.5デニール、カット長が51mmのサイドバイサ
イド型ポリエステル系複合繊維20重量%を。
また、バインダ繊維として軟化点が100℃、単糸繊度
が2デニール、カット長が51mmの芯鞘型ポリエステ
ル系複合繊維20重量%を使用し、単糸繊度が6デニー
ル、カット長が75關のポリエステル系繊維60重量%
と混合して、嵩密度が5.4kg/m”のクロスレイウ
ェブを作成し、実施例4と同様にして、熱処理を施して
熱接着不織布を得、これを圧縮率75%に圧縮成形して
シート状熱接着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが40mm。
見掛密度が21.6kg/ rri”のものであった。
この不織布の特性を第1表に示す。
比較例3 圧縮率を48%とした以外は、実施例6と同様に。
熱処理と圧縮成形をしてシート状熱接着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが41印。
見掛密度が8.7 kg/ m”のものであった。この
不織布の特性を第1表に示す。
比較例4 圧縮率を92%とした以外は、実施例6と同様に。
熱処理と圧縮成形をしてシート状熱接着不織布を得た。
得られたシート状熱接着不織布は、厚さが40mm。
見掛密度が56.3kg/ m″のものであった。この
不織布の特性を第1表に示す。
第1表 実施例1〜5の不織布は、熱処理により潜在捲縮が発現
するため、繰り返し圧縮残留歪み率が8%以下と小さく
、かつ圧縮回復率が約61〜69%と高いものであって
、圧縮応力が約0.7〜0.9kgであることから明ら
かなように、適度な柔軟性を有するものである。
比較例1の不織布は、実施例3の不織布と同じ厚さと同
等の見掛密度を有するものであるが、熱処理によっても
潜在捲縮が発現しないため、圧縮する力に対する疲労が
早く、繰り返し圧縮残留歪み率が8.2%と高く、また
、圧縮回復率も56.0%と低く、柔軟性に劣るもので
ある。
実施例6の不織布は、潜在捲縮を有する繊維。
バインダ繊維及び非捲縮繊維を混合して作成されたもの
であるが、潜在捲縮を有する繊維が60重量%混合され
ているため、熱処理により潜在捲縮が発現して、適度な
柔軟性を有している。
比較例2の不織布は、実施例6と同じ素材からなるもの
であるが、潜在捲縮を有する繊維が20重量%しか混合
されていないため、熱処理により発現した捲縮が少なく
、繰り返し圧縮残留歪み率が11.6%と高く、クッシ
ョン材用不織布として使用することができないものであ
る。
比較例3の不織布も、実施例6と同じ素材からなるもの
であるが、見掛密度が8.7kg/m’と極めて低いた
め柔らかく、シかも繰り返し圧縮残留歪み率が8.9%
と高く、クッション材用不織布として使用することがで
きないものである。
比較例4の不織布も、実施例6と同じ素材からなるもの
であるが、見掛密度が56.3kg/m″と高すぎるた
め繰り返し圧縮残留歪み率が10.1%と高くなり、ク
ッション材用不織布として使用することができないもの
である。
(発明の効果) 本発明のクッション材用不織布は、捲縮が発現した繊維
と、前記捲縮が発現した繊維の融点より低い軟化点を有
するバインダ繊維を含有するものであり、圧縮回復性に
優れ、繰り返し圧縮残留歪み率が小さく、家具、車両、
寝具類等のクッション材として好適に使用することがで
きる。そして。
本発明の製造方法によれば、前記クッション材用不織布
を、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、不織布の圧縮試験において得られる圧縮曲線
から圧縮応力と圧縮回復率を求める方法を説明するため
の図、第2図は、不織布の熱成形性の評価方法を説明す
るための図である。 室1図 具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)30重量%以上99重量%以下の潜在捲縮が発現
    した繊維と,前記潜在捲縮が発現した繊維の融点より少
    なくとも20℃低い軟化点を有する1重量%以上49重
    量%以下のバインダ繊維を含有する圧縮成形された不織
    布であって,その見掛密度が10〜49kg/m^3で
    あり,かつ繰り返し圧縮残留歪み率が8%以下であるこ
    とを特徴とするクツシヨン材用不織布。
  2. (2)潜在捲縮を有する繊維30重量%以上99重量%
    以下と,前記潜在捲縮を有する繊維の融点より少なくと
    も20℃低い軟化点を有するバインダ繊維1重量%以上
    49重量%以下を含有するウエブを形成し,前記ウエブ
    を下記製造工程A又はBに通して熱処理し,次いで圧縮
    状態を保持したまま前記バインダ繊維の軟化点以下に冷
    却後,成形された不織布を取り出すことを特徴とするク
    ツシヨン材用不織布の製造方法。 工程A:バインダ繊維が軟化し,かつ潜在捲縮が発現す
    る温度にウエブを加熱し,次いでバインダ繊維の軟化点
    以上の温度で圧縮成形する工程 工程B:バインダ繊維の軟化点未満の温度でウエブを圧
    縮成形し,次いで圧縮状態を保持したままバインダ繊維
    が軟化し,かつ潜在捲縮が発現する温度にウエブを加熱
    する工程
  3. (3)熱処理機の直後に配設した冷却機能を有する移動
    型ベルト式押さえ装置により,加熱されたウエブを圧縮
    成形し,連続して,圧縮状態を保持したままバインダ繊
    維の軟化点以下に冷却する請求項2記載のクッシヨン材
    用不織布の製造方法。
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Cited By (3)

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