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JPH03169830A - アリルブロミド類の製造法 - Google Patents

アリルブロミド類の製造法

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Publication number
JPH03169830A
JPH03169830A JP2150889A JP15088990A JPH03169830A JP H03169830 A JPH03169830 A JP H03169830A JP 2150889 A JP2150889 A JP 2150889A JP 15088990 A JP15088990 A JP 15088990A JP H03169830 A JPH03169830 A JP H03169830A
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Japan
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bromide
formula
allyl
chloride
reaction
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JP2150889A
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English (en)
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Ryuichi Mita
三田 隆一
Yuji Fukunaga
福永 裕二
Hironobu Horie
堀江 宏伸
Mitsumasa Umemoto
梅本 光政
Yasuhiro Matsuki
松木 康博
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Publication of JPH03169830A publication Critical patent/JPH03169830A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C21/00Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms
    • C07C21/02Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms containing carbon-to-carbon double bonds
    • C07C21/14Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms containing carbon-to-carbon double bonds containing bromine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/20Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms
    • C07C17/202Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction
    • C07C17/208Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction the other compound being MX
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/20Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は化合物の新規製造方法に関する。
更に詳細には、本発明は、広・く有機合成化学の分野に
おいて、とりわけ農医薬、染料等のファインケミカル製
品製造時の中間体として有用なアリルブロミド類の改良
された新規製造法に関するものである. (従来の技術) 従来,式(n) K, (式中、R. R1およびR2はそれぞれ独立に水素原
子または低級アルキル基を示す。) で表されるアリルブロミド類の製造法に関しては種々の
方法が開示されている。式(II)の基本的化合物であ
るアリルブロミド(式(n)中R1=R,=H)につい
て公知の製造法を見るに、一般的にはアリルアルコール
を硫酸存在下に臭化水素酸と反応させることで製造され
る。
例えば,オーガニック・シンセシス(OrganicS
ynthesis, Call. Vol., 1巻,
27頁(1967年))によれば5.9モルの48%臭
化水素酸と4モルのアリルアルコールを混合し、この水
溶液中に撹拌下、300gの濃硫酸を徐々に添加し,そ
の後蒸留することによりアリルブロミドを得ることがで
きる。この方法によれば、目的のアリルブロミドは92
〜96%と定量的近い収率で製造することできるが、多
量の硫酸を使用する関係で工業的には多量の酸廃水を生
じ、その中和処理等の操作が必要となり費用が嵩むなど
の欠点を有する。
また、プロピレンを原料としてパーライト触媒下に高温
(350〜450℃)で臭化水素で臭素化することによ
りアリルブロミトを製造する方法も知られている(ソ連
特許753,841号(1980年))が、この方法は
トブロモプ口ペンが副生じアリルブロミドへの選択率が
低いばかりでなく副生物との分離にも難点がある。
一方、アリルクロリド類のハロゲン交換反応により,ア
リルブロミト類を製造する方法も公知である。ジャーナ
ル・オブ・ザ・オーガニツク・ケミストリ−(Jour
nal of the Organic Chemis
tryUSSR 10巻,1122頁(1974年))
によれば、アリルクロリドまたはメタリルクロリドを塩
化第一銅の存在下に過剰の臭化水素酸でハロゲン交換反
応を行ってアリルブロミドまたはメタリルブロミドを製
造している。
また、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカルー
ソサエティー(Journal of the Ame
ricanChemical Society, 72
巻、43l6頁(1950年))にはメタリルクロリド
をメタノール中臭化ナトリウムでハロゲン交換反応を行
って、メタリルブロミドとする方法、ならびに、アセト
ン中臭化リチウムでメタリルブロミドとする方法が開示
されている。
しかしながら前者の方法はメタリルクロリドの転化率が
70%以下と低いばかりでなく、産業上規制の対象とな
る重金属化合物を触媒として使用する為に廃水対策にも
特別の注意を必要としなければならない。また,後者の
方法にしてもメタノール中でのハロゲン交換反応は、メ
タリルメチルエーテル他の副生物が多量生或しメタリル
ブロミドの収率は著しく低く、また、アセトン中臭化リ
チウムによる方法にしてもメタリルブロミドの収率はた
かだか54%にすぎない。
アリルブロミド類を製造する方法として前述の方法以外
にもいくつかの方法が知られているが原料面または収率
面等で満足し得る方法はない。
このように従来公知のアリルブロミド類の製造方法は,
収率ならびにプロセス等、総合的に勘案して十分満足し
得る方法がほとんどないのが現状である, (発明が解決すべき問題点) 本発明は、上記した従来法の欠点を一挙に解決するため
になされたものであって、本発明の目的は有機合成化学
の分野において,とりわけ農医薬、染料等のファインケ
ミカル製品製造時の中間体として有川な式(n) / R2 (式中、R. R,およびR2はそれぞれ独立に水素原
子または低級アルキル基を示す.)のアリルブロミド類
の改良された効率の良い製造法を提供することである. (問題点を解決するための手段) 本発明者らはアリルブロミド類製造の前記のような技術
的現状を踏まえ、アリルクロリド類を原料とする効率的
で且つ工業的なアリルブロミド類の製造法を確立する為
に鋭意検討を重ねた。
ところで,一般的にハロゲン化アルキル類のハロゲン交
換反応は平衡反応であることが知られている・本発明の
アリルクロリド類を金属臭化物でアリルブロミド類に変
換する反応も平衡反応である。
従ってこの反応を有利に進める為には、通常、生或物を
連続的に反応系外に抜き出すか、またはハロゲン交換剤
を大過剰使用するかのいずれかの方法が考えられている
。しかしながらアリルクロリド類をアリルブロミド類に
変換する方法においては、前者の方法は原料のアリルク
ロリド類ならびに生或物のアリルブロミド類がいずれも
液体で一般の有機溶剤に良く溶け、しかも物理的性質が
近似していることから実質的には反応の過程で生成物の
アリルブロミド類のみを選択的に分離するのは極めて困
難さを伴う。また後者の方法は金属臭化物の溶解性なら
びにその回収・循環使用が不可欠であり、副生ずる金属
塩化物との分離に難点を生じる。
本発明者らは金属臭化物の比較的少ない使用条件下にア
リルクロリド類を効率良くアリルブロミド類に変換する
方法を検討した結果、全く予期せざることに,或る種の
特定の溶媒(例えば. N,N−ジメチルホルムアミド
またはN,N’−ジメチルイミダゾリジノンのような溶
媒)が金屈臭化物に対しては良溶媒で、対応する金属塩
化物に対しては貧溶媒になること(例えば下記する表−
1)、しかもこれらの溶媒中で当該ハロゲン交換反応を
行うと助触媒を必要とすることもなく温和な条件下に目
的の反応が選択的に進行し、アリルブロミド類の高収率
の達或が可能であること、さらには生或したアリルブロ
ミド類ならびに未反応アリルクロリド類を蒸留操作にて
分離後の溶媒はあらためて精製することなく,そのまま
反応に循環使用できるというきわめて有用な新規知見を
得た。
上記のように、本発明は特定溶媒中での金属臭化物と金
属塩化物との溶解度にはじめて着目し、その差を利用す
る点を重要な特徴のひとつとするものであるが,例えば
、塩化ナトリウムおよび臭化ナトリウムのN,N−ジメ
チルホルムアミドまたはN, N’−ジメチルイミダゾ
リジノン中での溶解度を表−1に示すけれども、表一l
の結果からも明らかなように、金属臭化物と金属塩化物
はこれらの溶媒中での溶解度の差が大きく、したがって
両者の分離が効率よく行われるのである. 例えば溶媒としてN,N−ジメチルホルムアミドを用い
、ハロゲン交換剤としてアリルクロリドに対して1.2
モル比の臭化ナトリウムを用いてアリルブロミドの合成
を行った場合、反応は40℃で円滑に進行し、しかも副
生物をほとんど伴うこともなく,90%の収率で目的の
アリルブロミドが生威した。また,反応後刷生じた塩化
ナトリウムを濾過操作にて分離,ついで未反応のアリル
クロリドならびに生成物のアリルプロミドを蒸留にて単
離したのち釜残として残る溶媒のN,N−ジメチルホル
ムアミドを蒸留等の精製操作にかけることなく、そのま
まハロゲン交換反応に使用した場合、新品のN,N−ジ
メチルホルムアミドを使用した場合と同等の反応成績を
得た。
本発明はこのような知見ならびに検討結果にもとづいて
完成されたものである. 即ち、本発明は式(1) / R, (式中、R. R1およびR2はそれぞれ独立に水素原
子または低級アルキル基を示す。) で表されるアリルクロリド類を非プロトン性極性溶媒中
,金属臭化物でハロゲン交一換反応させることを特徴と
する式(II) K冨 (式中、R. RエおよびR2は式(1)のそれと同じ
である.) で表されるアリルブロミド類の製造法である。
以下本発明の方法を説明する. 本発明においては式(1)のアリルクロリド類を原料と
して使用する.具体的にはアリルクロリド、メタリルク
ロリド、γ−メチルアリルクロリド,γ,γ−ジメチル
アリルクロリド,β−メチルーγ,γ−ジメチルアリル
クロリド、γ一エチルアリルクロリド、γ−n−プロビ
ルアリルクロリド,γ−イソプロビルアリルクロリド、
γ一n−プチルアリルクロリド,γ−sec−プチルア
リルクロリド、γ−イソブチルアリルクロリド、または
γ一第三級プチルアリルクロリド等を挙げることができ
る.式(1)のアリルクロリド類のハロゲン交換剤とし
ては金属臭化物が用いられる.使用される金属臭化物は
このもの自身非プロトン性極性溶媒に良く溶け、一方対
応する金属塩化物が溶け難いものであれば金属の種類は
特に制限されるものではないが、工業的には経済的見地
から臭化ナトリウムまたは臭化カリウムが多用される。
これらの金属臭化物は通常は単独で使用されるが、2種
類以上を併用することも可能である。
金属臭化物の使用量は理論量より少ない量でも勿論反応
するが、原料のアリルクロリド類の転化率ならびに目的
の生或物であるアリルブロミド類の収率を考慮して通常
は理論量以上に使用するのが適当である。使用量の上限
については何ら制限はないが、経済的見地から原料のア
リルクロリド類に対して3当量以下で使用するのが好ま
しい。
本発明はアリルクロリド類のハロゲン交換反応を非プロ
トン性極溶媒中で行うことも重要な特徴のひとつである
。この非プロトン性極性溶媒は金属臭化物に対して良溶
媒となるだけでなく、当該ハロゲン交換反応を穏和な条
件下に円滑に進行させる特徴を有する. 本発明に使用される非プロトン性極性溶媒としては具体
的には、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、
N一エチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリ
ジノン. N,N’−ジメチルプロピレンウレア、ジメ
チルスルホキシド、スルホランまたはへキサメチルホス
ホルアミドなどを挙げることができる。
より好適にはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド
、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン. N,N’−
ジメチルプロピレンウレアであり、これらの溶媒中にて
本発明のハロゲン交換反応を行うことでアリルクロリド
類からアリルブロミド類への変換がとりわけ温和な条件
下に、円滑に進行し、しかも不純物の副生をほとんど伴
わない為に,ほぼ選択的に、且つ高収率でアリルブロミ
ド類が生戒する。加えてこれらの溶媒はアリルブロミド
類との沸点差も大きい為に,生或物の単離も容易となり
、さらには、反応時に不純物がほとんど副生しないこと
から、アリルブロミド類を蒸留操作にて単離した後に残
る溶媒は精製操作を施すことなく、そのまま循環使用す
ることもできる。
これらの非プロトン性極性溶媒は通常は単独で使用され
るが、2種類以上の溶媒を併用することも出来る。また
これらの溶媒は通常はほとんど水を含まない状態で使用
されるが、本発明の当該ハロゲン交換反応の目的に適う
範囲で水の含有も許容されるものである。
本発明において、非プロトン性極性溶媒の使用量は少な
すぎると金属臭化物の溶解度が減少し、アリルクロリド
からアリルブロミドへのハロゲン交換反応が著しく緩慢
になる為に好ましくなく、その為通常はアリルクロリド
に対して0.3重量倍、好適には0.5重量倍以上使用
される。溶媒量の上限については特に制限はないが、容
積効率の点から大過剰に使用するのは好ましいとは言え
ず、通常はアリルクロリド類に対しておよそ10重量倍
までの範囲で使用される。
本発明における具体的実施態様を示せば以下の通りであ
る。
1モルのアリルクロリド類を溶解したN,N−ジメチル
ホルムアミド中に所定量の臭化ナトリウムを装入し、攪
拌下に0℃乃至150℃、好ましくは室温乃至100℃
の範囲で反応させる.原料及び溶媒の装入順序について
は上述の方法に限定されるものではなく、金属臭化物を
溶解または懸濁させた溶媒中にアリルクロリド類を装入
するが、アリルクロリド類に懸濁させた金属臭化物中に
溶媒を装入してもよい。また反応の方法にしても溶媒及
び原料を全量装入して反応する方法、アリルクロリド類
を滴下しながら反応させる方法、または金属臭化物を分
割装入して反応させる方法、種々の方法が利用できる. 本発明において反応の進行状態はガスクロマトグラフィ
ー等の手段を用いて知ることができる。
上記のハロゲン交換反応により生成したアリルブロミド
類は、その単離の工程に供される。単離方法としては反
応後必要に応じて冷却後、副生じた金属塩化物を固液分
離操作にて分離し母液を蒸留に付すか、或いは反応後,
反応混合物を直接蒸留に付してアリルブロミド類ならび
に未反応アリルクロリド類を単離する。固液分離操作と
しては、自然濾過、吸引濾過、加圧濾過,デカンテーシ
ョン、遠心分離等常用される分離方法が挙げられる。
蒸留の方法としては常圧下での蒸留または減圧蒸留のい
ずれの方法も可能である。この蒸留操作ににてアリルブ
ロミド類はほとんど分解することなく単離することがで
きる。
反応混合物を直接蒸留操作に供してアリルブロミド類を
単離する方法を採用する場合には、本発明においてはそ
の後アリルブロミド類を蒸留単離後の釜残を必要に応じ
て冷却後、析出している金属塩化合物を固液分離操作に
て分離する。
本発明においては前記のようにして、ハロゲン交換反応
→金属塩化物の分離→アリルブロミド類の単離(蒸留)
或いは、ハロゲン交換反応→アリルブロミド類の単離→
金属塩化物の分離の工程を経て、反応に使用した非プロ
トン性極性溶媒が回収される. このようにして回収された非プロトン性極性溶媒は反応
工程での溶媒使用量、金属臭化物の使用量,および反応
後の後処理工程の順序等によって金属臭化物の溶解量に
変化はあるものの,未反応金属臭化物のかなりの部分を
溶解しており、また反応および後処理工程を通してアリ
ルブロミド類以外に副生物をほとんど生じない為に,あ
らためて蒸留等の精製操作を施すことなく,そのまま反
応工程に戻すことができるので、工業的に特にすぐれし
かも安価である。循環使用に際しては回収された溶媒中
に溶解している金属臭化物の量を考慮して新たに添加す
る金属臭化物の量を調整すれば良い.回収溶媒の循環使
用の回数は実質的に制限されるものではない。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例1(アリルブロミドの合成) アリルクロリド38.3g(0.5モル)、臭化ナトリ
ウム61.7g(0.6モル)およびN,N−ジメチル
ホルムアミド76.6gを四ツロフラスコに装入した.
攪拌しながら液温を40℃に昇温し、40〜45℃で1
0時間反応した。反応後反応液の一部をガスクロマトグ
ラフィーにて分析の結果、アリルブロミドの生成率は9
0.3%(対アリルクロリド)であり、また原料のアリ
ルクロリドは9.1%(対仕込みのアリルクロリド)の
残存であった。
生成したアリルブロミドの単離は以下のようにして行っ
た. 反応混合物を室温まで冷却後、析出している塩化ナトリ
ウムを吸引濾過し. N,N−ジメチルホルムアミドで
洗浄した。濾洗液を合して精留塔を装填した蒸留装置に
て蒸留し,沸点69.5〜71.0℃の臭化アリル51
.8 g (純度98%以上)を得た.収率85.6%
(対アリルクロリド)。尚、初留としてアリルクロリド
とアリルブロミドの混合物6.4gを得た。
実施例2〜5 実施例1に準じてハロゲン交換剤の種類及び量、反応溶
媒の種類及び量,ならびに反応温度等を変えてアリルク
ロリドからアリルブロミドの合或を行った結果を表−2
に示す. 比較例1 (メタノール中でのアリルブロミドの合成)アリルクロ
リド38.3g(0.5モル)、臭化ナトリウム61.
7gおよびメタノール76.6 gを四ツ目フラスコに
装入後、攪拌下に昇温し、10時間加熱還流した。その
後室温まで冷却し、反応液の一部をガスクロマトグラフ
ィーにて分析の結果、アリルブロミドの生成率は18.
6%(対アリルクロリド)であった。
実施例6 (溶媒の循環使用によるアリルブロミドの合或)実施例
1においてアリルブロミドを蒸留単離した後、釜残とし
てのN,N−ジメチルホルムアミド溶媒を蒸留精製する
ことなく、その80gを4ツロフラスコに装入し、さら
にアリルクロリド38.3g(0.5モル)および臭化
ナトリウム56.7g(0.55モル)を装入した。撹
拌下に40℃に昇温し40〜45℃で10時間反応させ
た。反応後,反応液の一部をガスクロマトグラフィーに
て分析の結果、アリルブロミドの生或率は89.5%で
あった。
実施例1と同様に後処理ならびに蒸留することによりs
o.9g(収率84.1%/アリルクロリド)のアリル
ブロミドを得た。
実施例7〜9 実施例1においてアリルクロリド類の種類を代える他は
同様に行って、各種アリルブロミド類を合成した.結果
を表−3に示す。
実施例10 塩化メタリル90.5g(1.0モル)およびN,N−
ジメチルホルムアミド181gを500@flの四ツロ
フラスコに採り、さらにこの溶液中に臭化ナトリウム1
23.6g(1.2モル)を装入したのち、撹拌下に4
0℃で20時間反応させた.反応後,溶液部分の一部を
採取してガスクロマトグラフィーにて分析の結果、臭化
メタリルの生成率は91.8%(対塩化メタリル)であ
った.また未反応塩化メタリルは仕込みの塩化メタリル
に対して7.6%であり、臭化メタリル以外に副生物の
生成はほとんどなく,選択的に臭化メタリルが生威しと
いることがわかった.尚,反応後,生或物の単離は以下
のようにして行った. 反応混合物を室温まで冷却後反応により析出した塩化ナ
トリウムを濾過し、少量のN,N−ジメチルホルムアミ
ドで洗浄した.濾液及び洗液を合して200wvHg減
圧下に蒸留(精留塔使用)することにより,沸点52.
0〜53.0℃の臭化メタリル116.4gを得た.純
度98%以上,収率: 85.6%(対塩化メタリル)
. 尚、初留として塩化メタリルと臭化メタリルの混合物1
3.7gを得た。
実施例ll 実施例lOにおいてN,N−ジメチルホルムアミドの代
わりに、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン181 
gを用い,反応温度・時間を60℃・10時間とする以
外は実施例10と同様に行った.反応後,溶液部分の一
部を採取してガスクロマトグラフィーにて分析の結果,
臭化メタリルの生或率は90.2%(対塩化メタリル)
であった. 実施例12 実施例IOにおいて臭化ナトリウムの代わりに臭化カリ
ウム178.7g(1.5モル)を用いる他は実施例l
Oと同様に行った.反応混合物をガスクロマトグラフィ
ーにて分析の結果、臭化メタリルの生成率は94.1%
(対塩化メタリル)であった。
実施例13〜l8 27.2g(0.3モル)の塩化メタリルを使用し、ハ
ロゲン交換剤としての臭化ナトリウムまたは臭化カリウ
ムの使用量および非プロトン性極性溶媒の種類・量を変
えて反応を行った結果を表−4に示した. 実施例19 塩化メタリル90.5g(1.0モル)およびN,N−
ジメチルホルムアミド181gを500−の四ツロフラ
スコに採り、さらにこの溶液中に臭化ナトリウム123
.6g(1.2モル)を装入したのち,撹拌下に40℃
で20時間反応させた。反応後、溶液の一部を採取して
ガスクロマトグラフィーにて分析の結果、臭化メタリル
の生成率は91.8%(対塩化メタリル)であった。
また未反応塩化メタリルは仕込みの塩化メタリルに対し
て7.6%であり、臭化メタリル以外に副生物の生或は
ほとんどなく,選択的に臭化メタリルが生成しているこ
とがわかった。
次に反応混合物を室温まで冷却後、反応により析出した
塩化ナトリウムを濾過し,少量のN,N−ジメチルホル
ムアミドで洗浄した。濾液及び洗液を合して200鵬一
〇g減圧下に蒸留(精留塔使用)することにより、沸点
52.0〜53.0℃の臭化メタリル116.4gを得
た.純度98%以上、収率: 85.6%(対塩化メタ
リル)。
尚、初留として塩化メタリルと臭化メタリルの混合物1
7.3gを得た。
実施例20(溶媒の循環使用) 実施例19において臭化メタリルを蒸留単離した後の釜
残として残る溶媒のN,N−ジメチルホルムアミド18
5gを使用する以外は実施例19と全て同様にして反応
を行った。反応後、反応液の一部を採取してガスクロマ
トグラフィーにて分析の結果、臭化メタリルの生或率は
90.2%(対塩化メタリル)であった。反応後は実施
例19と同様に処理することによって113.3g(収
率83.9%塩化メタリル)の臭化メタリルを得た。
ここで回収された溶媒をさらにそのまま反応に循環使用
(反応条件は同一)した結果、臭化メタリルの生成率は
90.8%であった。
実施例21 塩化メタリル90.5g(1.0モル)およびN,N’
−ジメチルイミダゾリジノン181gを500mi2の
四ツ目フラスコに採り、さらにこの溶液中に臭化ナトリ
ウム154.4g(1.5モル)を装入したのち、撹拌
下に60℃でlO時間反応させた。反応後溶液の一部を
採取してガスクロマトグラフィーにて分析の結果、臭化
メタリルの生成率は91.3%(対塩化メタリル)であ
った。反応後,−反応混合物を直接蒸留に付し.200
mmHg減圧下にて蒸留(精留塔使用)することにより
、沸点52.0〜53.0℃の臭化メタリル114.8
gを得た.純度98%以上,収率: 85.0%(対塩
化メタリル). 臭化メタリルを蒸留単離した後,釜残を室温まで冷却後
析出している塩化ナトリウムを濾過、少量のN,N−ジ
メチルイミダゾリジノンで洗浄した.濾液,洗液を合し
反応に循環使用した.臭化ナトリウム9gを含有する濾
洗液190gに塩化メタリル90.5g(1.0モル)
および臭化ナトリウム145.4g(1.41モル)を
装入し,60℃で10時間反応させた。反応後,反応液
の一部を採取しガスクロマトグラフィーにて分析の結果
臭化メタリルの生成率は90.3%であった。
その後,反応混合物を200+amHg減圧下に蒸留し
、112.7gの臭化メタリルを得た。
実施例22〜24 実施例19の方法にて溶媒ならびに金属臭化物ヲ代えて
反応を行い,さらに臭化メタリルを蒸留単離後、釜残と
して回収される溶媒を用いて再度同条件下に反応を行っ
た結果を表−5に示す。
(発明の効果) 本発明の方法によればアリルクロリド類を原料とし、ハ
ロゲン交換剤としての金属臭化物をあまり過剰に使用す
ることなく,シかも温和な条件下に効率良く,且つ高収
率に対応するアリルプロミド類に変換することができる
.また使用する非プロトン性極性溶媒の選択により,生
或物と溶媒との沸点差を大きくとることができアリルプ
ロミド類の単離も容易である.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R、R_1およびR_2はそれぞれ独立に水素
    原子または低級アルキル基を示す。) で表されるアリルクロリド類を非プロトン性極性溶媒中
    、金属臭化物でハロゲン交換反応させることを特徴とす
    る式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R、R_1およびR_2は式( I )のそれと
    同じである。) で表わされるアリルブロミド類の製造法。 2、非プロトン性極性溶媒がN,N−ジメチルホルムア
    ミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチ
    ルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−
    メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N,N′−
    ジメチルイミダゾリジノン、N,N′−ジメチルプロピ
    レンウレア、ジメチルスルホキシド、スルホラン及びヘ
    キサメチルホスホルアミドからなる群から選ばれる一種
    又は二種以上の溶媒である請求項1記載の製造法。 3、非プロトン性極性溶媒がN,N−ジメチルホルムア
    ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチ
    ルアセトアミド、N,N′−ジメチルイミダゾリジノン
    、N,N′−ジメチルプロピレンウレアからなる群から
    選ばれる一種又は二種以上の溶媒である請求項1記載の
    製造法。 4、アリルクロリド類がメタリルクロリドである請求項
    1記載の製造法。 5、金属臭化物が臭化ナトリウムおよび/または臭化カ
    リウムである請求項1記載の製造法。 6、金属臭化物の使用量がアリルクロリド類に対し1.
    0〜3倍モルである請求項1記載の製造法。 7、反応温度が20〜100℃である請求項1記載の製
    造法。 8、式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R、R_1およびR_2はそれぞれ独立に水素
    原子または低級アルキル基を示す。) で表わされるアリルクロリド類を非プロトン性極性溶媒
    中、金属臭化物によりハロゲン交換反応させ、式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R、R_1およびR_2は式( I )のそれと
    同じである。) で表されるアリルブロミド類を生成させ、ついで、反応
    混合物を固液分離操作にて副生した金属塩化物を分離し
    、得られた母液から蒸留操作にて式(II)のアリルブロ
    ミド類を単離したのち得られる母液、或いはハロゲン交
    換反応後、反応混合物を直接蒸留に付して、式(II)の
    アリルブロミド類を単離したのち固液分離操作にて金属
    塩化物を分離して得られる母液としての溶媒を、精製す
    ることなく、反応に循環使用することを特徴とする式(
    II)のアリルブロミド類の製造法。 9、非プロトン性極性溶媒がN,N−ジメチルホルムア
    ミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチ
    ルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−
    メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N,N′−
    ジメチルイミダゾリジノン、N,N′−ジメチルプロピ
    レンウレア、ジメチルスルホキシド、スルホラン及びヘ
    キサメチルホスホルアミドからなる群から選ばれる一種
    又は二種以上の溶媒である請求項8記載の製造法。 10、非プロトン性極性溶媒がN,N−ジメチルホルム
    アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエ
    チルアセトアミド、N,N′−ジメチルイミダゾリジノ
    ン、N,N′−ジメチルプロピレンウレアからなる群か
    ら選ばれる一種又は二種以上の溶媒である請求項8記載
    の製造法。 11、アリルクロリド類がメタリルクロリドである請求
    項8記載の製造法。 12、金属臭化物が臭化ナトリウムおよび/または臭化
    カリウムである請求項8記載の製造法。 13、金属臭化物の使用量がアリルクロリド類に対し1
    .0〜3倍モルである請求項8記載の製造法。 14、反応温度が20〜100℃である請求項8記載の
    製造法。
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