JPH0310300Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0310300Y2 JPH0310300Y2 JP17307484U JP17307484U JPH0310300Y2 JP H0310300 Y2 JPH0310300 Y2 JP H0310300Y2 JP 17307484 U JP17307484 U JP 17307484U JP 17307484 U JP17307484 U JP 17307484U JP H0310300 Y2 JPH0310300 Y2 JP H0310300Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- handle
- sliding door
- door shoji
- piece
- shoji
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
- Wing Frames And Configurations (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
a 考案の目的
(産業上の利用分野)
この考案に係る引戸障子用ロツク装置のリンク
装置は、学校等のベランンダの出入口、渡り廊
下、給食室等の掃出し窓式の引戸、或は高所に設
けられ消防用の進入口として使用される窓に付設
し、障子を閉じた状態でこの障子の框側面を窓枠
側に設けたパツキングに押圧し、障子内外の防音
を図るとともに、障子が開かないようにロツクす
るロツク装置に組込み、このロツク装置を操作す
るために引戸障子の内外に設けたハンドルを連動
させるのに利用される。
装置は、学校等のベランンダの出入口、渡り廊
下、給食室等の掃出し窓式の引戸、或は高所に設
けられ消防用の進入口として使用される窓に付設
し、障子を閉じた状態でこの障子の框側面を窓枠
側に設けたパツキングに押圧し、障子内外の防音
を図るとともに、障子が開かないようにロツクす
るロツク装置に組込み、このロツク装置を操作す
るために引戸障子の内外に設けたハンドルを連動
させるのに利用される。
(従来の技術)
所謂防音サツシと呼ばれる引戸障子に於いて
は、閉鎖時に障子の框側面をこの框が対向するサ
ツシ枠等に装着したパツキングに押し付けるよう
にしている。このため、防音式の引戸障子の固定
を行なうロツク装置には、引戸障子全体を上記し
たパツキングに向けて平行移動させるための引寄
せ機構が付設されている。
は、閉鎖時に障子の框側面をこの框が対向するサ
ツシ枠等に装着したパツキングに押し付けるよう
にしている。このため、防音式の引戸障子の固定
を行なうロツク装置には、引戸障子全体を上記し
たパツキングに向けて平行移動させるための引寄
せ機構が付設されている。
第4〜6図はこのような引寄せ機構を付設した
従来ののロツク装置を示している。まずこの従来
のロツク装置について説明する。
従来ののロツク装置を示している。まずこの従来
のロツク装置について説明する。
1はロツク装置を操作するためのハンドルで、
引戸障子2の竪框3にねじ止め固定される基体4
に回動動自在に支持されている。このハンドル1
の基部には、先端にローラ5を支承したアーム6
が設けられている。ハンドル支承用の基体4を固
定した竪框3と対向する竪枠或は召合せ方立7の
側面で基体4と同じ高さ位置の部分には、側面に
略L字形の突壁8を形成した受具9がねじ止め固
定されている。上記ローラ5を支承したアーム6
は、ハンドル1を第6図に示す実線位置から鎖線
位置にまで150度程度回動させた場合、同図に実
線と鎖線とで示すように90度程度回転してローラ
5と受具9の突壁8とを係合させる。このため、
アーム6はハンドル1に対して60度程度回転自在
に装着している。上記したローラ5と突壁8との
係合により、引戸障子2の竪框3が召合せ方立7
に向けて第6図の長さl分だけ近付き、竪框3の
側面が召合せ方立の側面に装着されたパツキング
に向けて押し付けられる。
引戸障子2の竪框3にねじ止め固定される基体4
に回動動自在に支持されている。このハンドル1
の基部には、先端にローラ5を支承したアーム6
が設けられている。ハンドル支承用の基体4を固
定した竪框3と対向する竪枠或は召合せ方立7の
側面で基体4と同じ高さ位置の部分には、側面に
略L字形の突壁8を形成した受具9がねじ止め固
定されている。上記ローラ5を支承したアーム6
は、ハンドル1を第6図に示す実線位置から鎖線
位置にまで150度程度回動させた場合、同図に実
線と鎖線とで示すように90度程度回転してローラ
5と受具9の突壁8とを係合させる。このため、
アーム6はハンドル1に対して60度程度回転自在
に装着している。上記したローラ5と突壁8との
係合により、引戸障子2の竪框3が召合せ方立7
に向けて第6図の長さl分だけ近付き、竪框3の
側面が召合せ方立の側面に装着されたパツキング
に向けて押し付けられる。
一方、竪框3の内側に固定されたロツク装置の
基板10には、前記したハンドル1の回転軸の端
部が挿入され、このハンドル1の回動とともに回
動する駒11が支承されている。この駒11の端
部と上記基板10の下部に上下方向の移動のみ自
在として支承した下摺動板12とは図示しないリ
ンクにより連結して、駒11の回動に伴つて下摺
動板12が上下動するように構成している。この
下摺動板12の上端は中心を基板10に枢支した
回転板13の一端に枢着している。更に、この回
転板13の他端には、基板10の上部に上下方向
の移動のみ自在として支承した上摺動板14の下
端を枢着している。
基板10には、前記したハンドル1の回転軸の端
部が挿入され、このハンドル1の回動とともに回
動する駒11が支承されている。この駒11の端
部と上記基板10の下部に上下方向の移動のみ自
在として支承した下摺動板12とは図示しないリ
ンクにより連結して、駒11の回動に伴つて下摺
動板12が上下動するように構成している。この
下摺動板12の上端は中心を基板10に枢支した
回転板13の一端に枢着している。更に、この回
転板13の他端には、基板10の上部に上下方向
の移動のみ自在として支承した上摺動板14の下
端を枢着している。
このように構成されるため、前記のハンドル1
を回動させることによりローラ5と受具9とを係
合させると、同時に基板10に装着された上摺動
板14が下方に、下摺動板12が上方にそれぞれ
移動する。上下各摺動板14,12には、それぞ
れ連結棒15の一端部が結合されている。竪框3
の内側に上下方向に亘つて配設された各連結棒1
5,15の他端は、竪框3の上下両端部に軸16
を中心とする回転を自在として支持した引寄せ駒
17の一端に係合させている。各引寄せ駒17,
17の他端は、上枠18の下面の突条19或は下
枠20の上面の戸車レール21の室内側面に対向
している。ハンドル1を回転させることによりロ
ーラ5と受具9とを係合させると同時に上摺動板
14を下方に、下摺動板12を上方にそれぞれ移
動させると、竪框3の上端に枢支した引寄せ駒1
7は軸16を中心として第5図の反時計方向に、
下端の引寄せ駒17は同じく時計方向にそれぞれ
回動し、各引寄せ駒17の端部が突条19或は戸
車レール21の室内側面に衝合して引戸障子2の
上下両端部を室内側(第5図右側)に向けて移動
させ、この引戸障子2の上框22と下框23との
室内側面を、上枠18或は下枠20に装着したパ
ツキング24に押し付ける。ロツク装置は引戸障
子2の両端部に設けるため、両ロツク装置のハン
ドル1をいずれも回動させれば、引戸障子は四周
に亘りパツキング24に押し付けられ、引戸障子
と窓枠との間の気密を保持して引戸障子内外間の
防音が図られる。
を回動させることによりローラ5と受具9とを係
合させると、同時に基板10に装着された上摺動
板14が下方に、下摺動板12が上方にそれぞれ
移動する。上下各摺動板14,12には、それぞ
れ連結棒15の一端部が結合されている。竪框3
の内側に上下方向に亘つて配設された各連結棒1
5,15の他端は、竪框3の上下両端部に軸16
を中心とする回転を自在として支持した引寄せ駒
17の一端に係合させている。各引寄せ駒17,
17の他端は、上枠18の下面の突条19或は下
枠20の上面の戸車レール21の室内側面に対向
している。ハンドル1を回転させることによりロ
ーラ5と受具9とを係合させると同時に上摺動板
14を下方に、下摺動板12を上方にそれぞれ移
動させると、竪框3の上端に枢支した引寄せ駒1
7は軸16を中心として第5図の反時計方向に、
下端の引寄せ駒17は同じく時計方向にそれぞれ
回動し、各引寄せ駒17の端部が突条19或は戸
車レール21の室内側面に衝合して引戸障子2の
上下両端部を室内側(第5図右側)に向けて移動
させ、この引戸障子2の上框22と下框23との
室内側面を、上枠18或は下枠20に装着したパ
ツキング24に押し付ける。ロツク装置は引戸障
子2の両端部に設けるため、両ロツク装置のハン
ドル1をいずれも回動させれば、引戸障子は四周
に亘りパツキング24に押し付けられ、引戸障子
と窓枠との間の気密を保持して引戸障子内外間の
防音が図られる。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、上述のようなロツク装置を設ける引
戸障子を学校等のベランダの出入口や渡り廊下に
設ける場合がある。このような場合、引戸障子の
ロツクを室内側、室外側のいずれからも行なえる
ようにしなければならないが、従来はこのような
要求を満すロツク装置はなかつた。即ち、従来の
ロツク装置は操作用のハンドルを引戸障子の室内
側にのみ設け、室外側には設けていなかつたた
め、室外側から引戸障子を閉じた場合、引戸障子
の各框側面をパツキングに向けて押し付けること
ができず、室内外の防音を十分に図ることができ
ない。
戸障子を学校等のベランダの出入口や渡り廊下に
設ける場合がある。このような場合、引戸障子の
ロツクを室内側、室外側のいずれからも行なえる
ようにしなければならないが、従来はこのような
要求を満すロツク装置はなかつた。即ち、従来の
ロツク装置は操作用のハンドルを引戸障子の室内
側にのみ設け、室外側には設けていなかつたた
め、室外側から引戸障子を閉じた場合、引戸障子
の各框側面をパツキングに向けて押し付けること
ができず、室内外の防音を十分に図ることができ
ない。
このような問題を解決するためには、第2図に
示すようなロツク装置を用いて引戸障子の内外に
操作用のハンドルを設け、このロツク装置を上記
引戸障子の内外のいずれからでも操作できるよう
にすれば良い。この第2図に示した引戸障子用ロ
ツク装置の構成と作用とについてまず説明する
と、引戸障子2の竪框3に固定する基板10の下
部両側には、左右1対の駒11a,11bが装着
されている。各駒11a,11bは全体を達磨形
に形成されたもので、回転中心となる端部に操作
用のハンドルを挿通するための非円形の孔27を
有する。これらの駒11a,11bの孔27から
少し離れた部分には、リンク機構を構成する連結
腕28a,28bの一端が軸29により枢支され
ている。更に各連結腕28a,28bの他端は軸
30により互いに連結されており、各連結腕28
a,28bよりこの軸30が突出した端部30a
は、基板10の下部に上下移動自在に支持された
第一の摺動板31の長孔32に係合している。3
3はこの第一の摺動板31に穿設した上下方向に
長い長孔で、この長孔33,33と基板10に植
立したピン34,34とが係合している。
示すようなロツク装置を用いて引戸障子の内外に
操作用のハンドルを設け、このロツク装置を上記
引戸障子の内外のいずれからでも操作できるよう
にすれば良い。この第2図に示した引戸障子用ロ
ツク装置の構成と作用とについてまず説明する
と、引戸障子2の竪框3に固定する基板10の下
部両側には、左右1対の駒11a,11bが装着
されている。各駒11a,11bは全体を達磨形
に形成されたもので、回転中心となる端部に操作
用のハンドルを挿通するための非円形の孔27を
有する。これらの駒11a,11bの孔27から
少し離れた部分には、リンク機構を構成する連結
腕28a,28bの一端が軸29により枢支され
ている。更に各連結腕28a,28bの他端は軸
30により互いに連結されており、各連結腕28
a,28bよりこの軸30が突出した端部30a
は、基板10の下部に上下移動自在に支持された
第一の摺動板31の長孔32に係合している。3
3はこの第一の摺動板31に穿設した上下方向に
長い長孔で、この長孔33,33と基板10に植
立したピン34,34とが係合している。
一方、第一の摺動板31の上端部には横方向に長
い長孔35が形成されており、この長孔35と回
転板36の一端に設けたピン37とが係合してい
る。この回転板36は中心部に設けた軸38によ
り基板10に回転自在に支承したもので、他端に
も同様のピン39を設けている。この回転板36
の他端に設けたピン39は、基板10の上部に上
下方向の摺動自在に設けた第二の摺動板40の中
間部に設けた横方向に長い長孔41に係合してい
る。この第二の摺動板40の上下部に形成した上
下方向に長い長孔42,42にはそれぞれ基板1
0に植立したピン43,43を係合させて、上記
第二の摺動板40を基板10に対して上下方向の
移動のみを自在としている。
い長孔35が形成されており、この長孔35と回
転板36の一端に設けたピン37とが係合してい
る。この回転板36は中心部に設けた軸38によ
り基板10に回転自在に支承したもので、他端に
も同様のピン39を設けている。この回転板36
の他端に設けたピン39は、基板10の上部に上
下方向の摺動自在に設けた第二の摺動板40の中
間部に設けた横方向に長い長孔41に係合してい
る。この第二の摺動板40の上下部に形成した上
下方向に長い長孔42,42にはそれぞれ基板1
0に植立したピン43,43を係合させて、上記
第二の摺動板40を基板10に対して上下方向の
移動のみを自在としている。
このように構成される引戸用ロツク装置は、第
3図のように引戸障子2の竪框3の内側に装着す
る。即ち、基板10と蓋板とをねじ止めしてケー
シングを成し、このケーシングを竪框3の内側に
ねじ止めしている。従来の引戸障子に使用する竪
框に比べて見込み寸法(第3図の上下方向の幅)
を大きく形成した竪框3はガラス44の室外側と
室内側とに十分な取付場所を確保しており、室内
外に設ける1対の操作用ハンドル1a,1bの回
動軸はこの竪框3の側面及び上記蓋板に形成した
孔を挿通して駒11a,11bの孔27,27に
嵌合している。上記ハンドル1a,1bのうち、
ガラス44よりも室内側に設けるハンドル1bの
基部には、第6図に示した従来のハンドル1の場
合と同様、端部にローラ5を支承したアーム6
(第3図には省略)を設ける。
3図のように引戸障子2の竪框3の内側に装着す
る。即ち、基板10と蓋板とをねじ止めしてケー
シングを成し、このケーシングを竪框3の内側に
ねじ止めしている。従来の引戸障子に使用する竪
框に比べて見込み寸法(第3図の上下方向の幅)
を大きく形成した竪框3はガラス44の室外側と
室内側とに十分な取付場所を確保しており、室内
外に設ける1対の操作用ハンドル1a,1bの回
動軸はこの竪框3の側面及び上記蓋板に形成した
孔を挿通して駒11a,11bの孔27,27に
嵌合している。上記ハンドル1a,1bのうち、
ガラス44よりも室内側に設けるハンドル1bの
基部には、第6図に示した従来のハンドル1の場
合と同様、端部にローラ5を支承したアーム6
(第3図には省略)を設ける。
以上述べた通り構成され引戸障子に組付けられ
る引戸障子用ロツク装置は、引戸障子の室内外に
設けた1対のハンドル1a,1bのうちの一方の
ハンドルを回動させれば他方のハンドルも連動し
て回動し、室内外のいずれからでも引戸障子のロ
ツク及びその解除を行なうことができる。
る引戸障子用ロツク装置は、引戸障子の室内外に
設けた1対のハンドル1a,1bのうちの一方の
ハンドルを回動させれば他方のハンドルも連動し
て回動し、室内外のいずれからでも引戸障子のロ
ツク及びその解除を行なうことができる。
即ち、例えば室内側のハンドル1bを回動させ
て引戸障子をロツクしようとする場合、ハンドル
1bを第6図に示したハンドル1の場合と同様、
実線位置から鎖線位置にまで回動させる。このよ
うなハンドル1bの回動に伴つて第2図右側の駒
11bが同図に実線で示す位置から鎖線で示す位
置まで時計方向に回動し、左右の駒11a,11
bを連結している連結腕28a,28bが上方に
移動する。これにより左側の駒11aが反時計方
向に同じ角度だけ回動する。連結腕28a,28
bが上昇すると、両腕28a,28bを連結して
いるピン30の端部30aが第一の摺動板31の
長孔32の上端まで移動し、更にハンドル1bを
回動させることによりこの第一の摺動板31を上
方に引き上げる。ここで、連結腕28a,28b
の上昇直後から第一の摺動板31を引き上げない
ようにするため、上記ピン30の端部が係合する
孔を長孔32とした理由は、ローラ5と受具9と
を係合させるのにハンドル1bを回動させなけれ
ばならない角度に比較して第一,第二の摺動板3
1,40を移動させなければならない距離が小さ
いためである。従つて、ロツク時に両摺動板3
1,40を移動させる距離を大きくしたい場合、
上記端部30aを係合させるために第一の摺動板
31に形成する孔を本考案のリンク装置を示す第
1図のように単なる円孔とし、連結腕28a,2
8bの上昇直後からこの摺動板31が引き上げら
れるようにする。又、引戸障子の上下両端部に設
ける引寄せ機構の構造によつては、第一,第二の
摺動板31,40を一体とし、両板を同方向に移
動自在としても良い。但し、いずれの場合に於い
ても、両連結腕28a,28bを連結する軸30
は基板10の上下方向にのみ移動自在とする。第
一の摺動板31の上昇に伴い、この摺動板31の
上端と回転板36を介して結合された第二の摺動
板40が下降する。第一,第二の両摺動板31,
40の端部にはそれぞれ連結棒15(第4〜5
図)の端部が連結されているため、上述した両摺
動板31,40の上下移動に伴い引戸障子2の上
下両端部で引寄せ駒17(第4〜5図)が回動
し、引戸障子を室内側に引寄せる動作が行なわれ
る。
て引戸障子をロツクしようとする場合、ハンドル
1bを第6図に示したハンドル1の場合と同様、
実線位置から鎖線位置にまで回動させる。このよ
うなハンドル1bの回動に伴つて第2図右側の駒
11bが同図に実線で示す位置から鎖線で示す位
置まで時計方向に回動し、左右の駒11a,11
bを連結している連結腕28a,28bが上方に
移動する。これにより左側の駒11aが反時計方
向に同じ角度だけ回動する。連結腕28a,28
bが上昇すると、両腕28a,28bを連結して
いるピン30の端部30aが第一の摺動板31の
長孔32の上端まで移動し、更にハンドル1bを
回動させることによりこの第一の摺動板31を上
方に引き上げる。ここで、連結腕28a,28b
の上昇直後から第一の摺動板31を引き上げない
ようにするため、上記ピン30の端部が係合する
孔を長孔32とした理由は、ローラ5と受具9と
を係合させるのにハンドル1bを回動させなけれ
ばならない角度に比較して第一,第二の摺動板3
1,40を移動させなければならない距離が小さ
いためである。従つて、ロツク時に両摺動板3
1,40を移動させる距離を大きくしたい場合、
上記端部30aを係合させるために第一の摺動板
31に形成する孔を本考案のリンク装置を示す第
1図のように単なる円孔とし、連結腕28a,2
8bの上昇直後からこの摺動板31が引き上げら
れるようにする。又、引戸障子の上下両端部に設
ける引寄せ機構の構造によつては、第一,第二の
摺動板31,40を一体とし、両板を同方向に移
動自在としても良い。但し、いずれの場合に於い
ても、両連結腕28a,28bを連結する軸30
は基板10の上下方向にのみ移動自在とする。第
一の摺動板31の上昇に伴い、この摺動板31の
上端と回転板36を介して結合された第二の摺動
板40が下降する。第一,第二の両摺動板31,
40の端部にはそれぞれ連結棒15(第4〜5
図)の端部が連結されているため、上述した両摺
動板31,40の上下移動に伴い引戸障子2の上
下両端部で引寄せ駒17(第4〜5図)が回動
し、引戸障子を室内側に引寄せる動作が行なわれ
る。
ところが、このように構成されるロツク装置に
於いては、ロツク及びそれを解除する操作を室内
からだけでなく室外からも行なえるようにするた
め、室外側にもハンドル1aを設けたことによ
り、次に述べるような問題を生じる。即ち、ロツ
クを解除するためにいずれかのハンドル1a又は
1bを第6図に実線で示すように回動させた場
合、両ハンドル1a,1bは引戸障子2のガラス
44とほぼ平行になり、いずれのハンドルも引戸
障子2から突出することはない。ところが、引戸
障子2をロツクさせるため、いずれかのハンドル
1a又は1bを第6図に鎖線で示した状態にまで
回動させた場合は、両ハンドル1a,1bがいず
れもガラス44の面と30度程度の角度をなすこと
になり、両ハンドル1a,1bの先端部が引戸障
子2の側面から突出してしまう。室内側のハンド
ル1bの場合、このハンドル1bの近くに召合せ
方立7或は竪枠が存在するため、ハンドル1bの
端部が引戸障子2の側面から突出していても特に
危険はないが、室外側のハンドル1aの場合、こ
のハンドル1bの近傍にハンドル1aの端部より
も室外側に突出する部材が無いため危険である。
特に幼稚園等に使用するロツク装置の場合、引戸
障子のロツク時に幼児の身体がハンドル1aの端
部にぶつかることにより負傷する危険性が高い。
於いては、ロツク及びそれを解除する操作を室内
からだけでなく室外からも行なえるようにするた
め、室外側にもハンドル1aを設けたことによ
り、次に述べるような問題を生じる。即ち、ロツ
クを解除するためにいずれかのハンドル1a又は
1bを第6図に実線で示すように回動させた場
合、両ハンドル1a,1bは引戸障子2のガラス
44とほぼ平行になり、いずれのハンドルも引戸
障子2から突出することはない。ところが、引戸
障子2をロツクさせるため、いずれかのハンドル
1a又は1bを第6図に鎖線で示した状態にまで
回動させた場合は、両ハンドル1a,1bがいず
れもガラス44の面と30度程度の角度をなすこと
になり、両ハンドル1a,1bの先端部が引戸障
子2の側面から突出してしまう。室内側のハンド
ル1bの場合、このハンドル1bの近くに召合せ
方立7或は竪枠が存在するため、ハンドル1bの
端部が引戸障子2の側面から突出していても特に
危険はないが、室外側のハンドル1aの場合、こ
のハンドル1bの近傍にハンドル1aの端部より
も室外側に突出する部材が無いため危険である。
特に幼稚園等に使用するロツク装置の場合、引戸
障子のロツク時に幼児の身体がハンドル1aの端
部にぶつかることにより負傷する危険性が高い。
本考案は上述のような事情に鑑み、室内外のい
ずれからでも操作することのできる引戸障子用ロ
ツク装置のハンドルを連動させることができ、し
かもロツク時には室外側のハンドルを室内側のハ
ンドルよりも余計に回動させて、この室外側のハ
ンドルを引戸障子と平行な状態とすることができ
る引戸障子用ロツク装置のリンク装置を提供する
ことを目的としている。
ずれからでも操作することのできる引戸障子用ロ
ツク装置のハンドルを連動させることができ、し
かもロツク時には室外側のハンドルを室内側のハ
ンドルよりも余計に回動させて、この室外側のハ
ンドルを引戸障子と平行な状態とすることができ
る引戸障子用ロツク装置のリンク装置を提供する
ことを目的としている。
b 考案の構成
(問題を解決するための手段)
本考案の引戸障子用ロツク装置のリンク装置
は、第1図に示すように引戸障子の竪框の内側に
装着固定される基板10の両側に、リンク装置に
より連結され、互いに反対方向に回動する1対の
駒11a,11bを設け、各駒11a,11bの
回転中心部にそれぞれ操作用のハンドルの軸を挿
通するための非円形の孔27を形成している。
は、第1図に示すように引戸障子の竪框の内側に
装着固定される基板10の両側に、リンク装置に
より連結され、互いに反対方向に回動する1対の
駒11a,11bを設け、各駒11a,11bの
回転中心部にそれぞれ操作用のハンドルの軸を挿
通するための非円形の孔27を形成している。
更に、各駒11a,11bの回転中心から外れ
た部分にはそれぞれ連結腕28a,28bの一端
を軸29により枢着している。更に両連結腕28
a,28bのうち、室内側のハンドル1bを装着
する駒11bに一端を枢着した連結腕28bの他
端には軸30を植設しこの軸30を基板10に沿
つて上下方向のみの移動自在としている。一方、
室外側のハンドル1aを装着する駒11aに一端
を枢着した連結腕28aの他端には、この連結腕
28aの長さ方向に長い長孔45を穿設し、この
長孔45と上記連結腕28bの他端に植設した軸
30とを遊嵌して、室外側のハンドル1aを室内
側のハンドル1bと独立して一定角度(例えば30
度)だけ回動できるようにしている。なお、この
ように室外側のハンドル1aを室内側のハンドル
1bと独立して一定角度だけ回動できるようにす
るためには、室外側のハンドル1aを装着する駒
11aに一端を枢着する連結腕28aと他の部材
との枢着部に長孔による遊びを設ければ良い。こ
のため、1対の連結腕28a,28b同士の枢着
部には長孔45を設けず、連結腕28aと駒11
aとの枢着部に軸29を遊合させる長孔を設けて
も良い。この場合に於いて、軸29が駒11a側
に固定されていれば連結腕28aの端部を延長し
て長孔46を形成し、軸29が連結腕28a側に
固定されていれば、駒11aに長孔47を形成す
る。又、少なくとも室外側のハンドル1aとこの
ハンドル1aを竪框3の側面に装着するための基
体4との間には、ハンドル1aがロツク状態及び
解除状態に向けて移動した場合に、ハンドル1a
がその状態で移動し得る限り端部に向けて移動す
るようなばねを設けている。更に、この軸30の
端部は、長孔45から突出して、引戸障子の上下
両端部に設けた引寄せ機構を駆動するため、前記
基板10に摺動自在に装着した摺動板31に穿設
した孔32に挿入している。
た部分にはそれぞれ連結腕28a,28bの一端
を軸29により枢着している。更に両連結腕28
a,28bのうち、室内側のハンドル1bを装着
する駒11bに一端を枢着した連結腕28bの他
端には軸30を植設しこの軸30を基板10に沿
つて上下方向のみの移動自在としている。一方、
室外側のハンドル1aを装着する駒11aに一端
を枢着した連結腕28aの他端には、この連結腕
28aの長さ方向に長い長孔45を穿設し、この
長孔45と上記連結腕28bの他端に植設した軸
30とを遊嵌して、室外側のハンドル1aを室内
側のハンドル1bと独立して一定角度(例えば30
度)だけ回動できるようにしている。なお、この
ように室外側のハンドル1aを室内側のハンドル
1bと独立して一定角度だけ回動できるようにす
るためには、室外側のハンドル1aを装着する駒
11aに一端を枢着する連結腕28aと他の部材
との枢着部に長孔による遊びを設ければ良い。こ
のため、1対の連結腕28a,28b同士の枢着
部には長孔45を設けず、連結腕28aと駒11
aとの枢着部に軸29を遊合させる長孔を設けて
も良い。この場合に於いて、軸29が駒11a側
に固定されていれば連結腕28aの端部を延長し
て長孔46を形成し、軸29が連結腕28a側に
固定されていれば、駒11aに長孔47を形成す
る。又、少なくとも室外側のハンドル1aとこの
ハンドル1aを竪框3の側面に装着するための基
体4との間には、ハンドル1aがロツク状態及び
解除状態に向けて移動した場合に、ハンドル1a
がその状態で移動し得る限り端部に向けて移動す
るようなばねを設けている。更に、この軸30の
端部は、長孔45から突出して、引戸障子の上下
両端部に設けた引寄せ機構を駆動するため、前記
基板10に摺動自在に装着した摺動板31に穿設
した孔32に挿入している。
(作用)
上述のように構成される本考案の引戸障子用ロ
ツク装置のリンク装置に於いては、各駒11a,
11bの孔27に回動軸を挿入した1対の操作用
ハンドルのうちいずれか一方のハンドルを回動さ
せれば一方の駒11a又は11bが回動し、それ
に伴つて一方の連結腕28a又は28bが第1図
の上下方向に移動し、この連結腕28aと軸30
により連結された他方の連結腕28bも上下移動
する。このように他方の連結腕28bも上下移動
する結果、この連結腕28bの端部を枢着した他
方の駒11a又は11bが上記一方の駒11aと
反対方向に回動し、この駒11aの孔27に軸を
挿通した他方のハンドルも反対方向に回動する。
これと同時に、両連結腕28a,28b同士を係
合させた軸30の端部が摺動板31を押し引き
し、この摺動板31を基板10に沿つて第1図の
上下方向に移動させる。そこで、両ハンドルを引
戸障子の室内側と室外側とに分けて配設すれば、
ロツク装置の操作を室内外のいずれからでも行な
えるようになる。
ツク装置のリンク装置に於いては、各駒11a,
11bの孔27に回動軸を挿入した1対の操作用
ハンドルのうちいずれか一方のハンドルを回動さ
せれば一方の駒11a又は11bが回動し、それ
に伴つて一方の連結腕28a又は28bが第1図
の上下方向に移動し、この連結腕28aと軸30
により連結された他方の連結腕28bも上下移動
する。このように他方の連結腕28bも上下移動
する結果、この連結腕28bの端部を枢着した他
方の駒11a又は11bが上記一方の駒11aと
反対方向に回動し、この駒11aの孔27に軸を
挿通した他方のハンドルも反対方向に回動する。
これと同時に、両連結腕28a,28b同士を係
合させた軸30の端部が摺動板31を押し引き
し、この摺動板31を基板10に沿つて第1図の
上下方向に移動させる。そこで、両ハンドルを引
戸障子の室内側と室外側とに分けて配設すれば、
ロツク装置の操作を室内外のいずれからでも行な
えるようになる。
引戸障子の開閉操作を行なう場合、いずれか一
方のハンドルを回動させれば、竪框を召合せ方立
或は竪框に向けて移動させる引寄せ機構を駆動す
ると同時に、基板に装着した摺動板を昇降させ、
連結棒を介して引戸障子の上下両端に設けた引寄
せ機構を駆動する。
方のハンドルを回動させれば、竪框を召合せ方立
或は竪框に向けて移動させる引寄せ機構を駆動す
ると同時に、基板に装着した摺動板を昇降させ、
連結棒を介して引戸障子の上下両端に設けた引寄
せ機構を駆動する。
このように、1対の連結腕28a,28bから
成るリンク装置により互いに連結された駒11
a,11bは、ハンドル1a,1bによりいずれ
か一方の駒11a又は11bを回動させることに
より他方の駒11b又は11aが反対方向に回動
するが、この回動の機構は室内側ハンドル1bを
操作した場合と室外側のハンドル1aを操作した
場合とで次に述べるように相違する。
成るリンク装置により互いに連結された駒11
a,11bは、ハンドル1a,1bによりいずれ
か一方の駒11a又は11bを回動させることに
より他方の駒11b又は11aが反対方向に回動
するが、この回動の機構は室内側ハンドル1bを
操作した場合と室外側のハンドル1aを操作した
場合とで次に述べるように相違する。
即ち、まず室外側のハンドル1aを操作した場
合について説明すると、引戸障子をロツクするた
めにハンドル1aを回動させ、駒11aを第1図
の実線状態から反時計方向に回動させた場合、こ
の駒11aの回動に伴つて左側の連結腕28aが
上方に移動する。この左側の連結腕28aの上昇
の初期に於いては、この連結腕28a端部の長孔
45と右側の連結腕28b端部の軸30との係合
により、左側の連結腕28aのみが上昇し、右側
の連結腕28bは第1図に示した状態のままとな
る。従つて室内側の駒11b及びこれに装着され
たハンドル1bは回動しない。室外側のハンドル
1a及びこのハンドルが装着された駒11aが或
る程度(例えば30度程度)回動し、上記軸30が
長孔45の下端まで移動すると、室外側のハンド
ル1aに加えられた操作力が駒11a,連結腕2
8a,28b,駒11bを介してそのまま室内側
のハンドル1bにも伝わるようになる。そこで、
この状態から室外側のハンドル1aを更に150度
程度、合計で180度程度回動させると、室内側の
ハンドル1bは、第6図に示した従来のハンドル
1の場合と同様に実線状態から鎖線状態にまで
150度程度回動し、ローラ5と受具8とを係合さ
せる。このロツク完了時に於いて、室外側のハン
ドル1aは引戸障子と平行な状態となる。室外側
からロツクを解除する場合は、室外側のハンドル
1aを上述の場合と逆に回動させるが、この回動
の初期(30度程度回動させるまでの間)に於いて
は、前記長孔45と軸30との係合のため、室外
側のハンドル1aのみが回動し、室内側のハンド
ル1aは回動しない。回動初期を経過して室外側
のハンドル1aを更に回動させれば、室内側のハ
ンドル1bが室外側のハンドル1aに合わせて第
6図の鎖線位置から実線位置まで回動し、引戸障
子のロツクが解除される。
合について説明すると、引戸障子をロツクするた
めにハンドル1aを回動させ、駒11aを第1図
の実線状態から反時計方向に回動させた場合、こ
の駒11aの回動に伴つて左側の連結腕28aが
上方に移動する。この左側の連結腕28aの上昇
の初期に於いては、この連結腕28a端部の長孔
45と右側の連結腕28b端部の軸30との係合
により、左側の連結腕28aのみが上昇し、右側
の連結腕28bは第1図に示した状態のままとな
る。従つて室内側の駒11b及びこれに装着され
たハンドル1bは回動しない。室外側のハンドル
1a及びこのハンドルが装着された駒11aが或
る程度(例えば30度程度)回動し、上記軸30が
長孔45の下端まで移動すると、室外側のハンド
ル1aに加えられた操作力が駒11a,連結腕2
8a,28b,駒11bを介してそのまま室内側
のハンドル1bにも伝わるようになる。そこで、
この状態から室外側のハンドル1aを更に150度
程度、合計で180度程度回動させると、室内側の
ハンドル1bは、第6図に示した従来のハンドル
1の場合と同様に実線状態から鎖線状態にまで
150度程度回動し、ローラ5と受具8とを係合さ
せる。このロツク完了時に於いて、室外側のハン
ドル1aは引戸障子と平行な状態となる。室外側
からロツクを解除する場合は、室外側のハンドル
1aを上述の場合と逆に回動させるが、この回動
の初期(30度程度回動させるまでの間)に於いて
は、前記長孔45と軸30との係合のため、室外
側のハンドル1aのみが回動し、室内側のハンド
ル1aは回動しない。回動初期を経過して室外側
のハンドル1aを更に回動させれば、室内側のハ
ンドル1bが室外側のハンドル1aに合わせて第
6図の鎖線位置から実線位置まで回動し、引戸障
子のロツクが解除される。
次にロツク装置を室内側のハンドル1bにより
操作する場合について説明する。引戸障子をロツ
クするためにハンドル1bを回動させ、駒11b
を第1図の実線状態から時計方向に回動させた場
合、この駒11bの回動に伴つて右側の連結腕2
8bが上方に移動し、左側の連結腕28aが同じ
だけ上方に移動して室外側のハンドル1aを装着
した駒11aが上記駒11bと同じ角度だけ回動
する。室内側のハンドル1bを第6図の実線状態
から鎖線状態まで150度程度回動させた場合、室
外側のハンドル1aも同じように150度程度回動
するが、室外側のハンドル1aとこのハンドル1
aを竪框3に装着するための基体4との間には、
このハンドル1aを移動し得る限り両端位置にま
で移動させようとするばねが設けられているた
め、室外側のハンドル1aは更に残り30度分だけ
このばねの弾力により回動し、ハンドル1aと引
戸障子とが平行な状態となる。室内側から引戸障
子のロツクを解除する場合も同様に、室内側のハ
ンドル1bを150度程度回動させれば、室外側の
ハンドル1aもそれにつれて150度程度回動し、
室外側のハンドル1aは更に30度程度上記ばねの
弾力により回動する。長孔46,47を連結腕2
8aと駒11aとの枢着部に設けた場合も同様で
ある。このようにハンドル1aを回動可能な限り
両端位置にまで回動させるため、ハンドル1aと
基体4との間に設けるばね機構は従来から広く知
られていたものであり、第4〜6図に示した従来
の引戸障子用ロツク装置にも組込まれているもの
であるため、詳しい説明は省略する。
操作する場合について説明する。引戸障子をロツ
クするためにハンドル1bを回動させ、駒11b
を第1図の実線状態から時計方向に回動させた場
合、この駒11bの回動に伴つて右側の連結腕2
8bが上方に移動し、左側の連結腕28aが同じ
だけ上方に移動して室外側のハンドル1aを装着
した駒11aが上記駒11bと同じ角度だけ回動
する。室内側のハンドル1bを第6図の実線状態
から鎖線状態まで150度程度回動させた場合、室
外側のハンドル1aも同じように150度程度回動
するが、室外側のハンドル1aとこのハンドル1
aを竪框3に装着するための基体4との間には、
このハンドル1aを移動し得る限り両端位置にま
で移動させようとするばねが設けられているた
め、室外側のハンドル1aは更に残り30度分だけ
このばねの弾力により回動し、ハンドル1aと引
戸障子とが平行な状態となる。室内側から引戸障
子のロツクを解除する場合も同様に、室内側のハ
ンドル1bを150度程度回動させれば、室外側の
ハンドル1aもそれにつれて150度程度回動し、
室外側のハンドル1aは更に30度程度上記ばねの
弾力により回動する。長孔46,47を連結腕2
8aと駒11aとの枢着部に設けた場合も同様で
ある。このようにハンドル1aを回動可能な限り
両端位置にまで回動させるため、ハンドル1aと
基体4との間に設けるばね機構は従来から広く知
られていたものであり、第4〜6図に示した従来
の引戸障子用ロツク装置にも組込まれているもの
であるため、詳しい説明は省略する。
c 考案の効果
本考案の引戸障子用ロツク装置のリンク装置は
以上に述べた通り構成され作用するが、引戸障子
のロツクとその解除とを室内外のいずれからでも
行なうことができるため、学校のベランダの出入
口等に設けた場合、ベランダに人が出ている時に
も引戸障子のロツクをして室内外の防音を図るこ
とができ、しかもロツク時にハンドルの端部が突
出することがないから、身体の一部がこの端部に
ぶつかつて負傷する危険がない。
以上に述べた通り構成され作用するが、引戸障子
のロツクとその解除とを室内外のいずれからでも
行なうことができるため、学校のベランダの出入
口等に設けた場合、ベランダに人が出ている時に
も引戸障子のロツクをして室内外の防音を図るこ
とができ、しかもロツク時にハンドルの端部が突
出することがないから、身体の一部がこの端部に
ぶつかつて負傷する危険がない。
第1図は本考案の引戸障子用ロツク装置のリン
ク装置の側面図、第2図はこのリンク装置を組込
むべき引戸障子用ロツク装置の実施例を蓋板を外
した状態で示す側面図、第3図はこのロツク装置
を付設した引戸障子の竪框を示す横断平面図、第
4図は従来のロツク装置を付設した引戸障子の斜
視図、第5図はこの引戸障子の上下部分を示す側
面図、第6図は引寄せ機構を有するハンドルの側
面図である。 1,1a,1b……ハンドル、2……引戸障
子、3,3a……竪框、4……基体、5……ロー
ラ、6……アーム、7……召合せ方立、8……突
壁、9……受具、10……基板、11,11a,
11b……駒、12……下摺動板、13……回転
板、14……上摺動板、15……連結棒、16…
…軸、17……引寄せ駒、18……上枠、19…
…突条、20……下枠、21……戸車レール、2
2…上框、23……下框、24……パツキング、
27……孔、28a,28b……連結腕、29,
30……軸、31……第一の摺動板、32,33
……長孔、34……ピン、35……長孔、36…
…回転板、37……ピン、38……軸、39……
ピン、40……第二の摺動板、41,42……長
孔、43……ピン、44……ガラス、45,4
6,47……長孔。
ク装置の側面図、第2図はこのリンク装置を組込
むべき引戸障子用ロツク装置の実施例を蓋板を外
した状態で示す側面図、第3図はこのロツク装置
を付設した引戸障子の竪框を示す横断平面図、第
4図は従来のロツク装置を付設した引戸障子の斜
視図、第5図はこの引戸障子の上下部分を示す側
面図、第6図は引寄せ機構を有するハンドルの側
面図である。 1,1a,1b……ハンドル、2……引戸障
子、3,3a……竪框、4……基体、5……ロー
ラ、6……アーム、7……召合せ方立、8……突
壁、9……受具、10……基板、11,11a,
11b……駒、12……下摺動板、13……回転
板、14……上摺動板、15……連結棒、16…
…軸、17……引寄せ駒、18……上枠、19…
…突条、20……下枠、21……戸車レール、2
2…上框、23……下框、24……パツキング、
27……孔、28a,28b……連結腕、29,
30……軸、31……第一の摺動板、32,33
……長孔、34……ピン、35……長孔、36…
…回転板、37……ピン、38……軸、39……
ピン、40……第二の摺動板、41,42……長
孔、43……ピン、44……ガラス、45,4
6,47……長孔。
Claims (1)
- 引戸障子の内外に設けた1対のハンドルのうち
のいずれかを回動させることによりこの引戸障子
をロツクする引戸障子用ロツク装置に組込み、上
記1対のハンドルを互いに連動させるリンク装置
であつて、上記1対のハンドルの軸を挿入する非
円形の孔を回転中心に有する1対の駒を基板両側
に回転自在に装着し、各駒の回転中心から外れた
部分にそれぞれの一端を枢着した1対の連結腕の
他端同士を互いに枢着する引戸障子用ロツク装置
のリンク装置に於いて、一方のハンドルを設ける
駒と一方の連結腕の一端との枢着部と、この一方
の連結腕の他端部と他方の連結腕の他端部との枢
着部との少なくとも一方の枢着部に軸と長孔との
摺動部を設けることにより、一方のハンドルを他
方のハンドルに独立して一定角度だけ回転自在と
し、この一方のハンドルとこのハンドルを引戸障
子の竪框に装着するための基体との間には、ハン
ドルを回動可能な端部に向けて移動させようとす
るばねを設けて成る引戸障子用ロツク装置のリン
ク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17307484U JPH0310300Y2 (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17307484U JPH0310300Y2 (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6187859U JPS6187859U (ja) | 1986-06-09 |
JPH0310300Y2 true JPH0310300Y2 (ja) | 1991-03-14 |
Family
ID=30730735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17307484U Expired JPH0310300Y2 (ja) | 1984-11-16 | 1984-11-16 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0310300Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-11-16 JP JP17307484U patent/JPH0310300Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6187859U (ja) | 1986-06-09 |
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