JPH0265861A - 紙おむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に感触性が改善された紙おむつに関する。

〔従来の技術〕

使い捨て紙おむつは種々の角度から改善が加えられてき
た。近年の開発の指向の１つに横漏れ、特に軟便の横漏
れ対策がある。

その代表例は、特開昭６２−２５０２０１号公報に示さ
れたもので、その主たる特徴点は、バリヤーカフスを形
成することで、軟便をここで堰止めようとするものであ
る。その他、特開昭６２−２２３３０号公報なども同様
の開示がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

なるほど、バリヤーカフスの存在によって軟便の横漏れ
を防止を図ることができるけれども、両側のバリヤーカ
フス間に堰止められた軟便は、不織布からなる表面シー
トを通過することができず、そこに滞溜したままの状態
となり、着用者の肌に長時間触れたままとなり、異和感
を生じさせるともに、肌の便カブレを生じる。

そこで、本発明の主たる目的は、便カブレがなく、しか
も感触性に優れた紙おむつを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、透液性シートと不透液性シートとの間に吸
収体が介在された紙おむつにおいて；前記紙おむつの少
くとも長手方向中間部でかつ幅方向中間部の吸収体上方
に、多数の透孔を有する表面シートを配し、この表面シ
ートの両側縁部に上方に突出する疎水性のバリヤーカフ
スを長平方向に沿って形成し、かつ表面シートと一体化
し、前記各バリヤーカフスに弾性伸縮部材を設け、前記
紙おむつの装着の際弾性伸縮部材の収縮によりバリヤー
カフスが前記突出状態にあり、かつ表面シートが透液性
シートより浮き上る構成としたことで解決できる。

〔作　用〕

本発明では、紙おむつを展開して着用者に装着したとき
、弾性伸縮部材の収縮力によりバリヤーカフスが突出し
て軟便の横漏れを防止する。

このとき、透液性シート上方に多数の透孔を有する表面
シートが設けられ、かつバリヤーカフスと一体化してい
るので、バリヤーカフスが収縮するとき、表面シートを
透液性シートから浮き上らせるようになる。この状態で
軟便の排出があると、軟便は表面シートの透孔を通って
表面シートと透液性シートとの空間に入り込む。したが
って、肌には軟便が存在しない表面シートが当接し、感
触性に優れるとともに、便カブレが防止される。

〔実施例〕

以下本発明を図面に示す実施例によってさらに詳説する
。

本発明の紙おむつでは、ポリエチレンフィルム等からな
る不透液性シート１と、不織布等からなる透液性シート
２との間に綿状パルプ等からなるたとえば砂時計形の吸
収体３が介在されており、この構成そのものは公知であ
る。

また、吸収体３の側縁外方のフラップ部には、透液性シ
ート２と不透液性シート１との間にフィツト用弾性伸縮
部材としての糸ゴム４が片フラップ当り１本または図示
のように複数本長手方向（第１図上下方向）に沿って介
在されシート１゜２と一体化されている。

他方、透液性シート２上の幅方向（第１図左右方向）中
央には、多数の透孔を有する表面シート５が、その両側
には疎水性カバーシート６．６が配されている。表面シ
ート５およびカバーシート６．６は、図示例では長手方
向両端まで延在している。

またカバーシート６の外側縁は、シート１．２の側縁よ
りやや内側まで延在しており、外側縁部のみが透液性シ
ート２にホットメルト接着剤等により固着され、それよ
り内側は透液性シート２に対して非固着となっている。

なお、第１図において、やや目の粗いノλ・ンチングは
、ホットメルト接着剤等による固着部分を示している。

さらに、カバーシート６の内側（表面シート側）縁部は
、着用時基準で、−旦立上り折り返えされ、この折り返
し部分６ａ内に表面シート５の縁部５ａが入り込み、か
つ弾性伸縮部材としての糸ゴム７が１本または複数本長
手方向に配され、これら折り返し部分６ａ、縁部５ａお
よび糸ゴム７はホントメルト接着剤等により糸ゴム７の
伸長状態において一体的に固着されている。これによっ
てバリヤーカフスＢ、Ｂが形成されている。

８は疎水性ポケットシートで、表面シート５の全幅を覆
って、しかも図示例ではカバーシート６６の外側縁を越
えて横方向に延在し、かつ長手方向については紙おむつ
の端と一致している。このポケットシート８は図示のよ
うに、長手方向中央に向いたＵ字状に周囲が固着され、
ボケッｔ−８ａが形成されている。

９は通気性でかつ非透液性のポリウレタン発泡体等から
なる弾性伸縮性の腰バンドで、シー、ト１２間に介在さ
れている。

他方、前記のバリヤーカフスＢ、Ｂの長手方向両端部は
、第４図のように、幅方向中央線がわに折り畳まれホッ
トメルト接着剤等により透液性シート２に固着されてい
る。１０は土着テープである。

このように構成された紙おむつにおいては、製品の折り
畳み状態から展開し着用に装着すると、主に糸ゴム７の
収縮力によって、表面シート５が長手方向に平面化しよ
うとする作用がみられる。

しかるに、シート１．２および吸収体３は腹から背方向
に屈曲し基本的に収縮力が作用しないから、第３図のよ
うに、表面シート５が透液性シート２から浮き上がるよ
うになり、軟便溜め空間Ｓが構成される。また、カバー
シート６．６非固着部も糸ゴム７の収縮力によって透液
性シート２から浮き上がる。

さらに、バリヤーカフスＢ、Ｂ内には糸ゴム７が配され
、好適には前述のように、両端が幅方向中央線がわに折
り畳まれ固着されているので、バリヤーカフスＢ、Ｂの
非固着部は、第３図のように、横方向中央線がわに傾斜
した状態で立ち上がる。

この状態で尿の排出があると、尿は表面シート５を通り
、かつ透液性シート２を通って吸収体３内に吸収される
。また、軟便の排出があると、表面シート５を抜けて軟
便溜め空間Ｓに速かに侵入するが、軟便の固形分につい
ては透液性シート２を通過できず、その空間Ｓに溜る。

しかし、軟便そのものは表面シート５を抜けるので、そ
の固形分が表面シート５上に残ることがなく、もって便
カブレが防止される。また、排出された軟便は横方向に
も移行しようとするが、バリヤーカフスＢ。

Ｂのカバーシート６．６が疎水性であるため、立上りカ
フスＢ、Ｂが障壁となって、横方向の漏れを防止する。

一方、好ましくは糸ゴム４が用いられると、紙おむつの
フラップ部を脚間りに好適にフィツトできるとともに、
尿の横漏れを防止できる。また、万一バリヤーカフスＢ
、Ｂの越えた軟便があっても、そこで横もれを防止する
。

ところで、表面シートとしては、その目の粗さが透液性
シート２の目の粗さより大きく、軟便の固形分を通過で
きる程度の透孔を多数有するものである。この場合の透
孔の開口率としては５０％以上が好ましく、かつ透孔の
形状は、丸、三角、四角、菱形等の適宜の形状でよく、
１つの透孔径は３〜３０龍、より好ましくは１０〜１５
龍であり、１つの透孔の開口面積は９〜９ＯＮ２が好ま
しい。材質的には、ナイロン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレート等の
糸を、横編、丸編、縦用で平織、単繊、斜子織としたネ
ット状のものが好ましく、さらにそのネットが少くとも
長手方向、より好適には横方向にも伸縮可能であること
が、着用者への表面シート５のフィツト性を高める上で
望ましい。

この種のものは東し−等から入手可能である。しかし、
フィルムまたはシートに打抜き孔を形成して本発明にい
う透孔を形成したものも使用可能である。表面シートが
伸縮性であると、より前記Ｓの空間の形成が容易である
。

第５図には他の例が示されており、透液性シート２を立
ち上げ、その立上り部間に跨って表面シート５を固着、
かつ透液性シート２の立上り部はシリコン系材料などに
より撥水処理することで疎水性にしてバリヤーカフスＢ
＋、Ｂ＋を形成したものである。

第６図は表面シート５を全幅的に設け、バリヤーカフス
Ｂ２＋Ｂ２から側外方に向って疎水性カバーシート６．
６を設けたものである。

さらに、第７図は、紙おむつ本体をターンナツプ形状に
し、前記空間Ｓをより大きくしたものである。

上述のように、バリヤーカフスを疎水性とする手段に限
定されるものでないし、またバリヤーカフス間に表面シ
ートがあればよく、バリヤーカフス間寸法より表面シー
トの幅が短かくても長くてもよい。また、表面シート５
の長さは紙おむつの全長でなくてもよい。また表面シー
ト５の長手方向端に疎水性ポケットシート８．８により
ボケ・ノド８ａ、８ａを構成すると、軟便の前後方向の
移行をポケット８ａ、８ａで阻止できる前後漏れを防止
できる。

カバーシートとしてはポリラミ不織布等を用いることか
できる。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明によれば、軟便の横漏れ、軟便カブ
レを防止でき、感触性に優れる紙おむつが提供される。

【図面の簡単な説明】

第１は本発明の紙おむつの展開状態平面図、第２図は斜
視図、第３図はｍ−ｔｎ線矢視図、第４図はｎ−ｎ線矢
視図、第５図〜第７図は態様を異にする例の祇おむつの
横断面図である。 １・・・不透液性シート、２・・・透液性シート、３・
・・吸収体、４・・・糸ゴム、５・・・表面シート、６
・・・カバーシート。 第１図 第３図 第 図 第 図 第 図 手続補正書 （自発）

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）　透液性シートと不透液性シートとの間に吸収体
   が介在された紙おむつにおいて； 前記紙おむつの少くとも長手方向中間部でかつ幅方向中
   間部の吸収体上方に、多数の透孔を有する表面シートを
   配し、この表面シートの両側縁部に上方に突出する疎水
   性のバリヤーカフスを長手方向に沿って形成し、かつ表
   面シートと一体化し、前記各バリヤーカフスに弾性伸縮
   部材を設け、前記紙おむつの装着の際弾性伸縮部材の収
   縮によりバリヤーカフスが前記突出状態にあり、かつ表
   面シートが透液性シートより浮き上る構成としたことを
   特徴とする紙おむつ。
2. （２）　表面シートは布製ネットからなり、かつ伸縮性
   を有する請求項１記載の紙おむつ。
3. （３）　表面シートの両側方でかつ透液性シート上方に
   疎水性カバーシートを配し、これらカバーシートの表面
   シートがわ側部を上方に起立させてバリヤーカフスを形
   成した請求項１記載の紙おむつ。
4. （４）　両カバーシートはバリヤーカフスより紙おむつ
   の側方において透液性シートまたは不透液性シートに固
   着され、両カバーシートの固着部間の幅方向域において
   は、カバーシートおよび表面シートが透液性シートに対
   して非固着とされている請求項３記載の紙おむつ。
5. （５）　表面シートの長手方向の少くとも一端において
   、表面シート全幅を被覆し、かつ長手方向中央がわは非
   固着で開口し、長手方向端がわは表面シートに固着され
   、かつ開口を残して両側も固着された疎水性シートによ
   ってポケットが形成されている請求項１記載の紙おむつ
   。
6. （６）　バリヤーカフスの側外方において長手方向に沿
   ってフィット用弾性伸縮部材が設けられている請求項１
   記載の紙おむつ。