JPH0239404A - 変圧器鉄心の製造方法 - Google Patents
変圧器鉄心の製造方法Info
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- JPH0239404A JPH0239404A JP63189070A JP18907088A JPH0239404A JP H0239404 A JPH0239404 A JP H0239404A JP 63189070 A JP63189070 A JP 63189070A JP 18907088 A JP18907088 A JP 18907088A JP H0239404 A JPH0239404 A JP H0239404A
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Landscapes
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はアモルファス磁性材料(以下、非晶質磁性薄帯
)を用いた変圧器鉄心の製造方法に関する。
)を用いた変圧器鉄心の製造方法に関する。
〔従来の技術]
近年、変圧器等の゛静止形電気機器に使用する鉄心は、
従来のけい素鋼帯で構成したものに代えて、優れた低…
失特性を備えたアモルファス磁性材料(以下、非晶質磁
性薄帯という)が開発され、変圧器やりアクドル等静止
形電気機器用の巻鉄心や積層鉄心の鉄心材料としてその
実用化が現在進められている。この非晶質磁性薄帯は鉄
l員と励磁電流が非常に小さく、特に、鉄損は現用の最
高級のけい素鋼帯を用いた場合に比べ172〜1ハと低
減でき、これを例えば、電力用変圧器の鉄心に用いた場
合、優れた省エネルギー効果が期待できる。
従来のけい素鋼帯で構成したものに代えて、優れた低…
失特性を備えたアモルファス磁性材料(以下、非晶質磁
性薄帯という)が開発され、変圧器やりアクドル等静止
形電気機器用の巻鉄心や積層鉄心の鉄心材料としてその
実用化が現在進められている。この非晶質磁性薄帯は鉄
l員と励磁電流が非常に小さく、特に、鉄損は現用の最
高級のけい素鋼帯を用いた場合に比べ172〜1ハと低
減でき、これを例えば、電力用変圧器の鉄心に用いた場
合、優れた省エネルギー効果が期待できる。
しかし、非晶質磁性薄帯は超急冷、超高速にて製造する
関係上、この製造上の制限を受けて、現状ではその板厚
が約20〜30μmと極端に薄く、かつ、剛性が小さい
、その上、硬くて脆弱な性質を備えている。従って、こ
のような非晶fI性薄帯を用いて積層鉄心を製造する場
合、前記磁性薄帯自体が極薄であるため、切断、積層作
業等が非常に困難であった。このため、現在非晶質磁性
薄帯を鉄心材料として使用する場合は、大部分が配電用
小形変圧器の巻鉄心に採用するための開発が鋭意進めら
れている。
関係上、この製造上の制限を受けて、現状ではその板厚
が約20〜30μmと極端に薄く、かつ、剛性が小さい
、その上、硬くて脆弱な性質を備えている。従って、こ
のような非晶fI性薄帯を用いて積層鉄心を製造する場
合、前記磁性薄帯自体が極薄であるため、切断、積層作
業等が非常に困難であった。このため、現在非晶質磁性
薄帯を鉄心材料として使用する場合は、大部分が配電用
小形変圧器の巻鉄心に採用するための開発が鋭意進めら
れている。
しかし、最近、あらかじめ非晶質磁性薄帯を複数枚積層
し、これを加熱接着した鉄心材料(板厚・約0.13鴎
、以下単に磁性帯という)が、積層鉄心用として市販さ
れている。この磁性帯はその製造工程中において既に焼
鈍処理が行われているので、鉄心材料としての使用に際
しては、熱処理を行う必要がないので至便である。この
磁性帯は、例えば、米国・アライド・シグナル社から販
売されている“パワーコア゛′ (商品名)が一般によ
く知られており、積層鉄心に使用するための研究開発が
進められている。
し、これを加熱接着した鉄心材料(板厚・約0.13鴎
、以下単に磁性帯という)が、積層鉄心用として市販さ
れている。この磁性帯はその製造工程中において既に焼
鈍処理が行われているので、鉄心材料としての使用に際
しては、熱処理を行う必要がないので至便である。この
磁性帯は、例えば、米国・アライド・シグナル社から販
売されている“パワーコア゛′ (商品名)が一般によ
く知られており、積層鉄心に使用するための研究開発が
進められている。
しかるに、前記磁性帯を所定の長さ寸法に切断した単板
を積重ねて積層鉄心を構成した場合、次のような問題点
があった。
を積重ねて積層鉄心を構成した場合、次のような問題点
があった。
(1) 磁性帯は、複数枚の非晶質磁性薄帯を加熱接
着により形成したにもかかわらず、その板厚はけい素鋼
帯に比べ約172 と薄く、しかも、表面はその製法上
粗く(凹凸がある)なっているので、占積率が非常に悪
く、所定枚数の磁性帯を単に積層しただけでは、例えば
、第3図の鉄心脚11において実線で示すように、設計
上定めた所定の積厚りに対し、2点鎖線で示す部分だけ
積厚が増加し、積層時点での積厚はt′になってしまい
鉄心脚11をt’ −を分の積厚寸法だけ圧縮する必要
が生じる。しかし、磁性帯はけい素鋼帯に比べ応力又は
歪みに対して非常に敏感であり、前記けい素鋼帯と同様
の締付手段で積層鉄心を製造すると、磁性帯が持つ優れ
た鉄心特性を損なうおそれがあった。
着により形成したにもかかわらず、その板厚はけい素鋼
帯に比べ約172 と薄く、しかも、表面はその製法上
粗く(凹凸がある)なっているので、占積率が非常に悪
く、所定枚数の磁性帯を単に積層しただけでは、例えば
、第3図の鉄心脚11において実線で示すように、設計
上定めた所定の積厚りに対し、2点鎖線で示す部分だけ
積厚が増加し、積層時点での積厚はt′になってしまい
鉄心脚11をt’ −を分の積厚寸法だけ圧縮する必要
が生じる。しかし、磁性帯はけい素鋼帯に比べ応力又は
歪みに対して非常に敏感であり、前記けい素鋼帯と同様
の締付手段で積層鉄心を製造すると、磁性帯が持つ優れ
た鉄心特性を損なうおそれがあった。
即ち、積層鉄心の締付面圧と鉄損との関係は第8図に示
す実験例の線図で明らかなように、締付面圧がOの場合
、鉄損Xは約0.3Wである。これを同図に示す倍数Y
に置き換えると、鉄損は約1.0倍である。ここで、前
記のように締付面圧が0の積層鉄心を構成した場合、磁
性帯の特長をほぼ100%満足させることができる鉄i
貝の小さい変圧器を理論的に得られることが考えられる
。
す実験例の線図で明らかなように、締付面圧がOの場合
、鉄損Xは約0.3Wである。これを同図に示す倍数Y
に置き換えると、鉄損は約1.0倍である。ここで、前
記のように締付面圧が0の積層鉄心を構成した場合、磁
性帯の特長をほぼ100%満足させることができる鉄i
貝の小さい変圧器を理論的に得られることが考えられる
。
しかし、このような積層鉄心を製造しようとした場合、
磁性帯の単板を積層して鉄心脚を形成したとしても、こ
の鉄心脚自体には締付力が全く加えられていないので、
継鉄用の磁性帯を挿入して積層鉄心を組立ようとしても
、前記鉄心脚が継鉄用の磁性帯を挿入する都度、その前
後、あるいは左右方向にずれてしまい、継鉄の組立が全
く行えず、即ち、鉄心脚として実用に供することが全く
できず、積層鉄心の構成が不能となる。このため、前記
鉄心脚を使用できるようにするには、鉄心脚自体をある
程度の圧力で締付けて鉄心としての剛性を高める必要が
あった。
磁性帯の単板を積層して鉄心脚を形成したとしても、こ
の鉄心脚自体には締付力が全く加えられていないので、
継鉄用の磁性帯を挿入して積層鉄心を組立ようとしても
、前記鉄心脚が継鉄用の磁性帯を挿入する都度、その前
後、あるいは左右方向にずれてしまい、継鉄の組立が全
く行えず、即ち、鉄心脚として実用に供することが全く
できず、積層鉄心の構成が不能となる。このため、前記
鉄心脚を使用できるようにするには、鉄心脚自体をある
程度の圧力で締付けて鉄心としての剛性を高める必要が
あった。
一方、前記鉄心脚にある程度の剛性をもたせるために、
鉄心脚を例えば、テーピング等を行なって締付けた場合
、剛性を高めることはできるものの、鉄心脚を必要以上
の締付力で締付けると、即ち、外力を加えると、磁性帯
はこの外力に敏感に反応し、前記過大な締付けにより、
無負荷損、無負荷電流が増加して鉄心特性を悪化させる
とともに、テーピング作業に手間と時間がかかり、生産
性を向上させることが困難であった。
鉄心脚を例えば、テーピング等を行なって締付けた場合
、剛性を高めることはできるものの、鉄心脚を必要以上
の締付力で締付けると、即ち、外力を加えると、磁性帯
はこの外力に敏感に反応し、前記過大な締付けにより、
無負荷損、無負荷電流が増加して鉄心特性を悪化させる
とともに、テーピング作業に手間と時間がかかり、生産
性を向上させることが困難であった。
(2) 又、焼鈍を行なった非晶質磁性薄帯は、磁性
帯自体が跪くなる性質があるため、積層鉄心の組立後コ
イルを挿入する際、コイルが鉄心脚の角部等に衝接した
りすると、鉄心脚の一部が簡単に欠落、!II落して積
層鉄心として使用できなくなったり、あるいは、積層鉄
心として使用できる範囲での剥離等が生じたとしても、
剥離した磁性帯の破片が変圧器の運転中に油中に浮遊し
、これが、万一コイル内に侵入すると、短絡事故を誘発
するおそれがあった。
帯自体が跪くなる性質があるため、積層鉄心の組立後コ
イルを挿入する際、コイルが鉄心脚の角部等に衝接した
りすると、鉄心脚の一部が簡単に欠落、!II落して積
層鉄心として使用できなくなったり、あるいは、積層鉄
心として使用できる範囲での剥離等が生じたとしても、
剥離した磁性帯の破片が変圧器の運転中に油中に浮遊し
、これが、万一コイル内に侵入すると、短絡事故を誘発
するおそれがあった。
このように、非晶質磁性薄帯を複数枚加熱接着して設け
た磁性帯の単板を所定枚数積層して積層鉄心を製造する
場合、前記積層鉄心自体の剛性強化と脆性対策を充分に
施さない限り、この種鉄心を省エネルギー形の変圧器に
使用することができなくなる問題があった。
た磁性帯の単板を所定枚数積層して積層鉄心を製造する
場合、前記積層鉄心自体の剛性強化と脆性対策を充分に
施さない限り、この種鉄心を省エネルギー形の変圧器に
使用することができなくなる問題があった。
本発明は前記の問題点に鑑み、鉄心占積率が良好で、し
かも、剛性及び脆性対策を充分に施し、非晶質磁性薄帯
の特長を効果的に引出すようにした変圧器鉄心の製造方
法を提供することを目的とする。
かも、剛性及び脆性対策を充分に施し、非晶質磁性薄帯
の特長を効果的に引出すようにした変圧器鉄心の製造方
法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用]本発明は、非晶
質磁性薄帯を複数枚加熱接着して設けた磁性帯を所定の
長さで長方形又は台形状に切断し、この切断した多数枚
の単板を、所要枚数積層して積層鉄心の鉄心脚を形成し
、この鉄心脚を、その両面に高密度に圧縮成形したブレ
スポード等の絶縁物からなる当板を介して所定の締付面
圧で締着して剛性を強化し、このあと鉄心脚に継鉄を各
層毎に接合部が異なるように挿入配置して積層鉄心を構
成し、この積層鉄心に、更に、L字形又はコ字形に折曲
した絶縁性の覆板を被覆させ、コイル組立時において磁
性帯の欠落、剥落を確実に防止し、非晶質磁性薄帯の特
長を充分に引出してこの種変圧器鉄心の生産性を向上さ
せるようにしたことを特徴とする。
質磁性薄帯を複数枚加熱接着して設けた磁性帯を所定の
長さで長方形又は台形状に切断し、この切断した多数枚
の単板を、所要枚数積層して積層鉄心の鉄心脚を形成し
、この鉄心脚を、その両面に高密度に圧縮成形したブレ
スポード等の絶縁物からなる当板を介して所定の締付面
圧で締着して剛性を強化し、このあと鉄心脚に継鉄を各
層毎に接合部が異なるように挿入配置して積層鉄心を構
成し、この積層鉄心に、更に、L字形又はコ字形に折曲
した絶縁性の覆板を被覆させ、コイル組立時において磁
性帯の欠落、剥落を確実に防止し、非晶質磁性薄帯の特
長を充分に引出してこの種変圧器鉄心の生産性を向上さ
せるようにしたことを特徴とする。
以下、本発明の実施例を第1図ないし第8図により説明
する。本発明は三相変圧器用の積層鉄心に実施した例で
説明する。
する。本発明は三相変圧器用の積層鉄心に実施した例で
説明する。
はじめに、第2図ないし第6図において、10は本発明
の方法により製造した積層鉄心を示し、この積層鉄心1
0は、非晶質磁性薄帯を複数枚加熱接着してフープ状に
巻回した磁性帯を、巻戻しながら、順次所定の長さ寸法
で長方形又は台形状に切断した多数の単板を積層して構
成した鉄心脚11及び継鉄12からなる。そして、前記
鉄心脚11は、切断した必要枚数の単板を継鉄との組込
みができるよう第3図で示すように積層して構成する。
の方法により製造した積層鉄心を示し、この積層鉄心1
0は、非晶質磁性薄帯を複数枚加熱接着してフープ状に
巻回した磁性帯を、巻戻しながら、順次所定の長さ寸法
で長方形又は台形状に切断した多数の単板を積層して構
成した鉄心脚11及び継鉄12からなる。そして、前記
鉄心脚11は、切断した必要枚数の単板を継鉄との組込
みができるよう第3図で示すように積層して構成する。
この場合、前記鉄心脚11は単板を単に積層しただけで
あるので、その積厚L゛は第3図に2点鎖線で示す積厚
分だけ設計上定めた積厚tより厚くなっている。このた
め、前記鉄心脚11は第4図で示すように、その積層後
、両側面に継鉄の挿入を妨げない範囲内で、幅方向の角
部をテーパー状に切削した絶縁性の当板13を当接し、
つづいて、しゃこ万力あるいはブレス等の締付装置14
により前記当板13を介して鉄心11111を挟持し、
この状態で締付装置14を操作して鉄心脚11を所定の
面圧で締付ける。この場合、第8図に示すように、締付
面圧を単純に増せば鉄損Xも単純増加の傾向を示してお
り、本発明においては、鉄心l811に対する締付面圧
が、第8図のように1〜3 kg / cdの範囲であ
れば非晶質磁性薄帯の特性を損わない、部ち、実用に供
することができる範囲の鉄を貝値を得られることが試験
の結果判明した。このため、本発明は鉄心脚11を前記
締付面圧(1〜3kg/c+i)の範囲内で締付けを行
い、この面圧を維持する上から、第4図のように、鉄心
脚11を当板13を介して締付装置14で締付保持して
いる間に、加熱硬化性の接着剤を塗布したガラスバイン
ドテープ等の締付バンド15を、当板13から鉄心11
111にまたがって巻回締着し、第5図で示すように、
所定の締付面圧で締付けられた鉄心X1llllを構成
する。このようにして鉄心脚11を構成すれば、過度の
締付力による締付けを抑制し、締付力過剰による鉄心脚
11の特性低下を未然に防ぐことができる。
あるので、その積厚L゛は第3図に2点鎖線で示す積厚
分だけ設計上定めた積厚tより厚くなっている。このた
め、前記鉄心脚11は第4図で示すように、その積層後
、両側面に継鉄の挿入を妨げない範囲内で、幅方向の角
部をテーパー状に切削した絶縁性の当板13を当接し、
つづいて、しゃこ万力あるいはブレス等の締付装置14
により前記当板13を介して鉄心11111を挟持し、
この状態で締付装置14を操作して鉄心脚11を所定の
面圧で締付ける。この場合、第8図に示すように、締付
面圧を単純に増せば鉄損Xも単純増加の傾向を示してお
り、本発明においては、鉄心l811に対する締付面圧
が、第8図のように1〜3 kg / cdの範囲であ
れば非晶質磁性薄帯の特性を損わない、部ち、実用に供
することができる範囲の鉄を貝値を得られることが試験
の結果判明した。このため、本発明は鉄心脚11を前記
締付面圧(1〜3kg/c+i)の範囲内で締付けを行
い、この面圧を維持する上から、第4図のように、鉄心
脚11を当板13を介して締付装置14で締付保持して
いる間に、加熱硬化性の接着剤を塗布したガラスバイン
ドテープ等の締付バンド15を、当板13から鉄心11
111にまたがって巻回締着し、第5図で示すように、
所定の締付面圧で締付けられた鉄心X1llllを構成
する。このようにして鉄心脚11を構成すれば、過度の
締付力による締付けを抑制し、締付力過剰による鉄心脚
11の特性低下を未然に防ぐことができる。
次に、前述のようにして設けた鉄心!!111を用いて
積層鉄心10を製造する場合について説明すると、前記
鉄心1111を第6図に示すように、横倒しの状態で3
本手行に並べ、これら鉄心脚11の下方端において、継
鉄用の単板を各鉄心脚11゜11.11間にまたがって
各層毎に順次挿入積層し、第6図に示すように、鉄心脚
11に下部継鉄12を備えた平面形状がE形の積層鉄心
10aを形成する。前記下部継鉄12を各鉄心脚11に
またがって挿入積層したあと、同じく第6図で示すよう
に、前記継鉄12及び、この継鉄12が鉄心脚11と交
差する鉄心角部aとに、ブレスポート等の絶縁板をL字
形となるように成形加工した覆板16.16a、16b
を、前記継鉄12の周面が直接外部に露出しないようそ
れぞれ第6図の矢印方向から挟持させて被覆し、これら
覆板16゜16a、16bを介して下部クランプ17を
鉄心脚11と同様の締付面圧で下部継鉄12に締着して
E形の積層鉄心10aを形成する。このあと、前記E形
の8N層鉄心10aを第7図に示すように起立させる。
積層鉄心10を製造する場合について説明すると、前記
鉄心1111を第6図に示すように、横倒しの状態で3
本手行に並べ、これら鉄心脚11の下方端において、継
鉄用の単板を各鉄心脚11゜11.11間にまたがって
各層毎に順次挿入積層し、第6図に示すように、鉄心脚
11に下部継鉄12を備えた平面形状がE形の積層鉄心
10aを形成する。前記下部継鉄12を各鉄心脚11に
またがって挿入積層したあと、同じく第6図で示すよう
に、前記継鉄12及び、この継鉄12が鉄心脚11と交
差する鉄心角部aとに、ブレスポート等の絶縁板をL字
形となるように成形加工した覆板16.16a、16b
を、前記継鉄12の周面が直接外部に露出しないようそ
れぞれ第6図の矢印方向から挟持させて被覆し、これら
覆板16゜16a、16bを介して下部クランプ17を
鉄心脚11と同様の締付面圧で下部継鉄12に締着して
E形の積層鉄心10aを形成する。このあと、前記E形
の8N層鉄心10aを第7図に示すように起立させる。
この際、各鉄心脚11は当板13により剛性強化がはか
られ、しかも、下部継鉄12は覆板16・・・・・を介
して挟着した下部クランプ17にて機械的強度の強化が
はかられているので、前記E形積層鉄心を起立させても
、充分にその自立状態を維持することができる。E形積
層鉄心10aの起立後、各鉄心脚11には上部継鉄12
a(第2図参照)が挿入される部分を除き、絶縁性の覆
板16c、16cを当板13の方向から挟持させて、こ
れら覆板16c、16c同士を接着剤等にて止着するこ
とにより、鉄心脚11の鉄心部分が外部に露出しないよ
うに被覆される。
られ、しかも、下部継鉄12は覆板16・・・・・を介
して挟着した下部クランプ17にて機械的強度の強化が
はかられているので、前記E形積層鉄心を起立させても
、充分にその自立状態を維持することができる。E形積
層鉄心10aの起立後、各鉄心脚11には上部継鉄12
a(第2図参照)が挿入される部分を除き、絶縁性の覆
板16c、16cを当板13の方向から挟持させて、こ
れら覆板16c、16c同士を接着剤等にて止着するこ
とにより、鉄心脚11の鉄心部分が外部に露出しないよ
うに被覆される。
このあと、鉄心脚11の上端部を、その部位を破損しな
い程度にテープ等を用いて先細状に少し窄めてから、コ
イル1日を各鉄心allに嵌合する。
い程度にテープ等を用いて先細状に少し窄めてから、コ
イル1日を各鉄心allに嵌合する。
このコイル18の嵌合に際しては、前述のように、鉄心
脚11の上端部を除きE形積層鉄心10aの鉄心部分の
すべてが覆板16・・・・・にて被覆されているので、
コイル1Bが鉄心部分と衝接してこれを破損させるよう
なことはない。仮に、コイル18が鉄心ll1j11と
衝突し、その一部が欠落したとしても、その欠落片は覆
板16cに阻止されて外部に逃出することはない。
脚11の上端部を除きE形積層鉄心10aの鉄心部分の
すべてが覆板16・・・・・にて被覆されているので、
コイル1Bが鉄心部分と衝接してこれを破損させるよう
なことはない。仮に、コイル18が鉄心ll1j11と
衝突し、その一部が欠落したとしても、その欠落片は覆
板16cに阻止されて外部に逃出することはない。
各鉄心脚11にコイル18を嵌合させたあと、E形積層
鉄心10aの下部継鉄I2と同様に、継鉄用の単板を、
前記鉄心脚11上端の先細状態を解いてから順次挿入積
層して第2図で示すように、上部継鉄12aを形成する
。上部継鉄12aの形成後は、下部継鉄12の場合と同
じく、継鉄12aの長さ方向の上側には、第2図のよう
に覆仮16を、側端部には覆板16dを、更に、継鉄1
2aの長さ方向の下側からは覆板16b(図示せず)を
それぞれ挟持させ、この状態で上部クランプ19を鉄心
脚11の締付面圧と同様の面圧で締着する。この上部ク
ランプ19の締着により、積層鉄心及び同コイル18の
組立作業を終了するものである。
鉄心10aの下部継鉄I2と同様に、継鉄用の単板を、
前記鉄心脚11上端の先細状態を解いてから順次挿入積
層して第2図で示すように、上部継鉄12aを形成する
。上部継鉄12aの形成後は、下部継鉄12の場合と同
じく、継鉄12aの長さ方向の上側には、第2図のよう
に覆仮16を、側端部には覆板16dを、更に、継鉄1
2aの長さ方向の下側からは覆板16b(図示せず)を
それぞれ挟持させ、この状態で上部クランプ19を鉄心
脚11の締付面圧と同様の面圧で締着する。この上部ク
ランプ19の締着により、積層鉄心及び同コイル18の
組立作業を終了するものである。
なお、本発明は、覆仮16・・・・・の一部をクランプ
17.19を利用して積層鉄心10に固定する例につい
て説明したが、これに限定せず、接着剤あるいは、熱硬
化性のガラスバインドテープ等を用いて積層鉄心10に
脱落しないように固定するようにしてもよい。
17.19を利用して積層鉄心10に固定する例につい
て説明したが、これに限定せず、接着剤あるいは、熱硬
化性のガラスバインドテープ等を用いて積層鉄心10に
脱落しないように固定するようにしてもよい。
又、第9図は本発明の他の実施例を示すもので、鉄心脚
11を所定の締付面圧で締付ける際、鉄心脚11の積層
面と当板13との間に、耐油及び耐熱性に優れたニトリ
ルゴム等の弾性部材20を介在させ、鉄心脚11に対す
る締付面圧を前記弾性部材20の弾性力を利用して長年
月にわたり一定に保持させるようにしても本発明は成立
する。
11を所定の締付面圧で締付ける際、鉄心脚11の積層
面と当板13との間に、耐油及び耐熱性に優れたニトリ
ルゴム等の弾性部材20を介在させ、鉄心脚11に対す
る締付面圧を前記弾性部材20の弾性力を利用して長年
月にわたり一定に保持させるようにしても本発明は成立
する。
更に、本発明は加熱接着した磁性帯に限定せず、通常の
非晶質磁性薄帯を鉄心材料として使用してもよいことは
勿論である。
非晶質磁性薄帯を鉄心材料として使用してもよいことは
勿論である。
以上説明したように、本発明の方法にて製造した非晶質
磁性薄帯からなる積層鉄心においては、次に示すような
効果を存する。
磁性薄帯からなる積層鉄心においては、次に示すような
効果を存する。
(1) 非晶質磁性薄帯の単板を積層して設けた鉄心
脚は、その両端面が当板により補強され、かつ、所定の
締付面圧により、常に一定の積厚寸法でもって製造する
ことができるので、非晶質磁性薄帯の特徴を効果的に引
出し、しかも、剛性の強化をはかることが可能となり、
これにより継鉄の組立に際しても、鉄心脚に悪影響を与
えることなく、鉄心組立が行い得、この種積層鉄心の生
産性を著しく向上させることができる。
脚は、その両端面が当板により補強され、かつ、所定の
締付面圧により、常に一定の積厚寸法でもって製造する
ことができるので、非晶質磁性薄帯の特徴を効果的に引
出し、しかも、剛性の強化をはかることが可能となり、
これにより継鉄の組立に際しても、鉄心脚に悪影響を与
えることなく、鉄心組立が行い得、この種積層鉄心の生
産性を著しく向上させることができる。
(2)又、本発明はその製造過程において、鉄心部分の
すべてを絶縁物からなる覆板にて被覆する方法が採用さ
れており、これによりコイル組立時等において、積層鉄
心に外力が加えられて破損するようなことは全くなく、
かつ、積層鉄心自体前記覆板にて密閉に近い状態で包囲
されているので、例え、外力により積層鉄心の一部が欠
落して、も、その欠落片は覆板内に閉じこめられて外部
に逃出することがないため、欠落片によってコイルが短
絡し、焼損するといった事故を確実に防止することがで
きる。
すべてを絶縁物からなる覆板にて被覆する方法が採用さ
れており、これによりコイル組立時等において、積層鉄
心に外力が加えられて破損するようなことは全くなく、
かつ、積層鉄心自体前記覆板にて密閉に近い状態で包囲
されているので、例え、外力により積層鉄心の一部が欠
落して、も、その欠落片は覆板内に閉じこめられて外部
に逃出することがないため、欠落片によってコイルが短
絡し、焼損するといった事故を確実に防止することがで
きる。
(3) 更に、積層鉄心は覆仮に包囲されているので
、この覆板が緩衝材的な役割を果すことが可能となリ、
これにより積層鉄心の鉄心特性を何ら損うことなく、非
晶質磁性薄帯の特徴を効果的に利用した積層鉄心が製造
でき、しかも、前記覆板は鉄心部分に嵌め合い方式で取
付けることができるので、この種積層鉄心の製造工程を
簡略化することができる。
、この覆板が緩衝材的な役割を果すことが可能となリ、
これにより積層鉄心の鉄心特性を何ら損うことなく、非
晶質磁性薄帯の特徴を効果的に利用した積層鉄心が製造
でき、しかも、前記覆板は鉄心部分に嵌め合い方式で取
付けることができるので、この種積層鉄心の製造工程を
簡略化することができる。
第1図は本発明の方法により製造した積層鉄心を用いた
変圧器の斜視図、第2図は本発明の方法により製造した
積層鉄心の斜視図、第3図ないし第5図は鉄心脚の製造
工程を説明するための斜視図、第6図は積層鉄心の概略
を示す分解斜視図、第7図は同じく積層鉄心にコイル組
立を行う場合を説明するための分解斜視図、第8図は積
層鉄心の締付面圧と鉄損との関係を示す線図、第9図は
本発明の他の実施例を示す要部断面図である。 10・積層鉄心 11・鉄心脚 12・継鉄 13・当板
変圧器の斜視図、第2図は本発明の方法により製造した
積層鉄心の斜視図、第3図ないし第5図は鉄心脚の製造
工程を説明するための斜視図、第6図は積層鉄心の概略
を示す分解斜視図、第7図は同じく積層鉄心にコイル組
立を行う場合を説明するための分解斜視図、第8図は積
層鉄心の締付面圧と鉄損との関係を示す線図、第9図は
本発明の他の実施例を示す要部断面図である。 10・積層鉄心 11・鉄心脚 12・継鉄 13・当板
Claims (1)
- 非晶質磁性薄帯の単板を所要枚数積層した鉄心脚を、
あらかじめ設定された締付面圧で所定の積厚となるまで
締付けて、この積厚をテープ等の締付保持部材によって
保持させ、前記所定の積厚に保持された鉄心脚に、継鉄
用の単板を前記鉄心脚と交差させて挿入積層して下部継
鉄及び上部継鉄を備えた積層鉄心を構成し、この積層鉄
心を構成する鉄心脚と上,下部の継鉄とを、絶縁板を所
定形状に折曲して形成した覆板にて被覆し、この覆板を
積層鉄心締付用のクランプあるいは接着剤等の脱落阻止
手段にて積層鉄心に固定支持するようにしたことを特徴
とする変圧器鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63189070A JPH0239404A (ja) | 1988-07-28 | 1988-07-28 | 変圧器鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63189070A JPH0239404A (ja) | 1988-07-28 | 1988-07-28 | 変圧器鉄心の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0239404A true JPH0239404A (ja) | 1990-02-08 |
JPH053123B2 JPH053123B2 (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16234799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63189070A Granted JPH0239404A (ja) | 1988-07-28 | 1988-07-28 | 変圧器鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0239404A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05251252A (ja) * | 1992-03-06 | 1993-09-28 | Hitachi Ltd | アモルファス変圧器の製造方法 |
EP1244119A1 (de) * | 2001-03-20 | 2002-09-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Transformator oder Drossel |
WO2017159163A1 (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 株式会社日立産機システム | アモルファス変圧器及びそれに用いる積鉄心 |
WO2018062274A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 日立金属株式会社 | 磁心片及び磁心 |
-
1988
- 1988-07-28 JP JP63189070A patent/JPH0239404A/ja active Granted
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05251252A (ja) * | 1992-03-06 | 1993-09-28 | Hitachi Ltd | アモルファス変圧器の製造方法 |
EP1244119A1 (de) * | 2001-03-20 | 2002-09-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Transformator oder Drossel |
WO2017159163A1 (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 株式会社日立産機システム | アモルファス変圧器及びそれに用いる積鉄心 |
JPWO2017159163A1 (ja) * | 2016-03-17 | 2018-10-18 | 株式会社日立産機システム | アモルファス変圧器及びそれに用いる積鉄心 |
WO2018062274A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 日立金属株式会社 | 磁心片及び磁心 |
JP2018060832A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 日立金属株式会社 | 磁心片及び磁心 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH053123B2 (ja) | 1993-01-14 |
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