JPH02295490A - 油脂加水分解物の改質方法 - Google Patents
油脂加水分解物の改質方法Info
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- JPH02295490A JPH02295490A JP1115000A JP11500089A JPH02295490A JP H02295490 A JPH02295490 A JP H02295490A JP 1115000 A JP1115000 A JP 1115000A JP 11500089 A JP11500089 A JP 11500089A JP H02295490 A JPH02295490 A JP H02295490A
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- JP
- Japan
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- fatty acids
- oil
- unsaturated fatty
- highly unsaturated
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は油脂の改質方法に関し、詳しくは長鎖高度不胞
和脂肪酸を多量に含存する油脂加水分解物の改質方法に
関する。
和脂肪酸を多量に含存する油脂加水分解物の改質方法に
関する。
なお本発明において長鎖高度不飽和脂肪酸とは、1分子
あたり20個以上の炭素原子を有し、3個以上の二重結
合を有する脂肪酸を意味する。
あたり20個以上の炭素原子を有し、3個以上の二重結
合を有する脂肪酸を意味する。
?従来の技術)
近年、長鎖高度不飽和脂肪酸のもつ生理活性が注目され
、その利用について活発な検討がなされるようになった
。つまり、現代の日本人を含め欧米型の肉を中心とする
食生活ではω−6長鎖高度不飽和脂肪酸(メチル末端よ
り数えて6番目のC−C結合に二重結合を有する脂肪酸
、例えばアラキドン酸(AA,Cz。.4)、T−リノ
レン酸(GLA,C+s+i)など)が完全に摂取過多
の状態にあり、ω−6脂肪酸とω−3脂肪酸(メチル末
端より数えて3番目のC−C結合に二重結合を有する脂
肪酸、例えばエイコサペンクエン酸(E P A,C2
。,,)やドコサヘキサエン酸(DHA,C2■l6)
など)との間で摂取バランスのくずれが生じて、様々な
成人病(ガン、高血圧、心臓病など)の原因になってい
ると報告されている。そこでω−3脂肪酸摂取の補助食
品として魚油を原料としだ長鎖高度不飽和脂肪酸を含有
する油脂の製造は、その有用度が注目されてきた。
、その利用について活発な検討がなされるようになった
。つまり、現代の日本人を含め欧米型の肉を中心とする
食生活ではω−6長鎖高度不飽和脂肪酸(メチル末端よ
り数えて6番目のC−C結合に二重結合を有する脂肪酸
、例えばアラキドン酸(AA,Cz。.4)、T−リノ
レン酸(GLA,C+s+i)など)が完全に摂取過多
の状態にあり、ω−6脂肪酸とω−3脂肪酸(メチル末
端より数えて3番目のC−C結合に二重結合を有する脂
肪酸、例えばエイコサペンクエン酸(E P A,C2
。,,)やドコサヘキサエン酸(DHA,C2■l6)
など)との間で摂取バランスのくずれが生じて、様々な
成人病(ガン、高血圧、心臓病など)の原因になってい
ると報告されている。そこでω−3脂肪酸摂取の補助食
品として魚油を原料としだ長鎖高度不飽和脂肪酸を含有
する油脂の製造は、その有用度が注目されてきた。
(発明が解決しようとする課題)
天然に存在する長鎖高度不飽和脂肪酸はその存在形態は
トリグリセリドである。しかしながら、魚油をリパーゼ
による加水分解反応で処理すると、長鎖高度不飽和脂肪
酸は完全にトリグリセリド中に濃縮されるわけではなく
、その一部はジグリセリドまたはモノグリセリド中に濃
縮されるため、トリー、ジー、モノグリセリドの混合物
として製品が得られる。この混合物よりグリセリドのみ
を分取してトリー、ジー、モノグリセリドの組成比を調
べるとトリグリセリドの含有率は通常80%以下である
。栄養補助製品の見地からすれば、トリグリセリドの含
有率がなるべく高い油脂ほど、吸収面、代謝面において
生体にとってより自然な油脂として受け入れられる。
トリグリセリドである。しかしながら、魚油をリパーゼ
による加水分解反応で処理すると、長鎖高度不飽和脂肪
酸は完全にトリグリセリド中に濃縮されるわけではなく
、その一部はジグリセリドまたはモノグリセリド中に濃
縮されるため、トリー、ジー、モノグリセリドの混合物
として製品が得られる。この混合物よりグリセリドのみ
を分取してトリー、ジー、モノグリセリドの組成比を調
べるとトリグリセリドの含有率は通常80%以下である
。栄養補助製品の見地からすれば、トリグリセリドの含
有率がなるべく高い油脂ほど、吸収面、代謝面において
生体にとってより自然な油脂として受け入れられる。
長鎖高度不飽和脂肪酸を高濃度に含有する油脂の製造法
として、魚油を原料に、キャンディダ(Candida
)属リパーゼの選択的加水分解を利用した長鎖高度不飽
和脂肪酸高濃度含有油脂の製造法(特開昭58−165
796)が知られている。ところが、この製造法により
得られる油脂は、トリグリセリドの含有率が75%程.
度で、ジー、モノグリセリドが混合しており、食品素材
としての品質面においての問題が残されていた。
として、魚油を原料に、キャンディダ(Candida
)属リパーゼの選択的加水分解を利用した長鎖高度不飽
和脂肪酸高濃度含有油脂の製造法(特開昭58−165
796)が知られている。ところが、この製造法により
得られる油脂は、トリグリセリドの含有率が75%程.
度で、ジー、モノグリセリドが混合しており、食品素材
としての品質面においての問題が残されていた。
本発明は、長鎖高度不飽和脂肪酸を高濃度に含有する高
純度のトリグリセリドが効率的に得られる改質方法を提
供することを目的とする。
純度のトリグリセリドが効率的に得られる改質方法を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、長鎖高度不飽和脂肪酸を含存する油脂をリパ
ーゼを用いて加水分解した後、脱グリセリンして得られ
た部分加水分解物であって、長鎖高度不飽和脂肪酸を多
量に含むグリセリドと脂肪酸との混合物を、無触媒状態
下、連続的に脱水しながら100℃〜180℃で加熱す
ることを特徴とする、トリグリセリド濃度を高めた長鎖
高度不飽和脂肪酸含有油脂加水分解物の改質方法である
。
ーゼを用いて加水分解した後、脱グリセリンして得られ
た部分加水分解物であって、長鎖高度不飽和脂肪酸を多
量に含むグリセリドと脂肪酸との混合物を、無触媒状態
下、連続的に脱水しながら100℃〜180℃で加熱す
ることを特徴とする、トリグリセリド濃度を高めた長鎖
高度不飽和脂肪酸含有油脂加水分解物の改質方法である
。
本発明に用いる長鎖高度不飽和脂肪酸含有油脂原料とし
ては海産動物油、特にイワシ、サバ、サンマ、アジ、マ
グロ、カツオ等から得られる魚油がエイコサペンクエン
酸やドコサヘキサエン酸を多く含むので好ましい。
ては海産動物油、特にイワシ、サバ、サンマ、アジ、マ
グロ、カツオ等から得られる魚油がエイコサペンクエン
酸やドコサヘキサエン酸を多く含むので好ましい。
本発明において加水分解に用いるリパーゼは特に制限は
なく、例えばキャンディダ属、シュードモナス属、クロ
モバクテリウム属、ムコール属等の微生物由来のリパー
ゼが使用できる。
なく、例えばキャンディダ属、シュードモナス属、クロ
モバクテリウム属、ムコール属等の微生物由来のリパー
ゼが使用できる。
本発明の油脂加水分解物の改質方法は、長鎖高度不飽和
脂肪酸を構成脂肪酸として含有する油脂をリパーゼを用
いて酸価50〜150まで加水分解し、加水分解物から
グリセリンを除き、長鎖高度不飽和脂肪酸を構成脂肪酸
として含有するグリセリドと脂肪酸の混合物を得る。こ
の混合物中の水分含有層を1 , OOOppm以下(
望ましくは5〜100ppm)に下げるため、真空加熱
法、NazSOいモレキュラーシーブ、高分子吸水剤な
どの脱水剤もしくは乾燥窒素・二酸化炭素の吹き込み、
またはそれらの組み合わせなどにより予備脱水する。モ
ノー、ジグリセリドからトリグリセリドの生成反応は脱
水反応であるため、トリグリセリド含有率の高い油脂を
得るためには反応系中の水分含量を常にこの範囲内に止
めておく必要がある。トリグリセリド生成反応は、脱水
剤を使用し大気下で行って良いが、魚油など長鎖高度不
飽和脂肪酸を多く含存する場合は、乾燥窒素・二酸化炭
素の吹き込みによる脱水法が、脂肪酸の劣化を防ぐ面に
おいて好ましい。
脂肪酸を構成脂肪酸として含有する油脂をリパーゼを用
いて酸価50〜150まで加水分解し、加水分解物から
グリセリンを除き、長鎖高度不飽和脂肪酸を構成脂肪酸
として含有するグリセリドと脂肪酸の混合物を得る。こ
の混合物中の水分含有層を1 , OOOppm以下(
望ましくは5〜100ppm)に下げるため、真空加熱
法、NazSOいモレキュラーシーブ、高分子吸水剤な
どの脱水剤もしくは乾燥窒素・二酸化炭素の吹き込み、
またはそれらの組み合わせなどにより予備脱水する。モ
ノー、ジグリセリドからトリグリセリドの生成反応は脱
水反応であるため、トリグリセリド含有率の高い油脂を
得るためには反応系中の水分含量を常にこの範囲内に止
めておく必要がある。トリグリセリド生成反応は、脱水
剤を使用し大気下で行って良いが、魚油など長鎖高度不
飽和脂肪酸を多く含存する場合は、乾燥窒素・二酸化炭
素の吹き込みによる脱水法が、脂肪酸の劣化を防ぐ面に
おいて好ましい。
また、トコフエロール、アスコルビン酸、TBHQ1ブ
チル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトル
エンを併用しても良い。
チル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトル
エンを併用しても良い。
反応は無触媒の状態で行うことができ、反応温度100
〜180℃の範囲で行うのが好ましい。100℃未満で
は反応油脂の固化及び反応速度が遅く、180℃を超え
ると長鎖高度不飽和脂肪酸の劣化が著しくなる。更に好
ましくは150−180’Cで行う。
〜180℃の範囲で行うのが好ましい。100℃未満で
は反応油脂の固化及び反応速度が遅く、180℃を超え
ると長鎖高度不飽和脂肪酸の劣化が著しくなる。更に好
ましくは150−180’Cで行う。
また、反応は撹拌したほうが望ましいが、静置でも反応
は進む。
は進む。
このようにして1〜48時間(好ましくは5〜12時間
)反応後、クロマトグラフィー、結晶分別、分別蒸留、
液々分配、脱酸法などの公知の技術を用いてグリセリド
を分取し、トリグリセリド含有率90〜100%の油脂
を得る。
)反応後、クロマトグラフィー、結晶分別、分別蒸留、
液々分配、脱酸法などの公知の技術を用いてグリセリド
を分取し、トリグリセリド含有率90〜100%の油脂
を得る。
(発明の効果)
本発明の方法によれば、無触媒状態下、連続的に脱水反
応を進めながら加熱するので、長鎖高度不飽和脂肪酸を
高濃度に含有する高純度のトリグリセリドを容易に得る
ことができる。この方法は、触媒を必要としないので、
製造コストが低く、しかも非常に簡単な工程で実施でき
る。
応を進めながら加熱するので、長鎖高度不飽和脂肪酸を
高濃度に含有する高純度のトリグリセリドを容易に得る
ことができる。この方法は、触媒を必要としないので、
製造コストが低く、しかも非常に簡単な工程で実施でき
る。
(実施例)
以下、実施例を以て更に本発明を具体的に説明する。
実施例1
魚油( I V = 171.0,構成脂肪酸中の長鎖
高度不胞和脂肪酸23.5%(EPA13%、D M
A 8%))50gにキャンディダシリンドラシエより
得られたリパーゼを油脂1gにつき100ユニソトにな
るように■り取り、蒸留水50gを加えて、撹拌しなが
ら室温で8時間反応させた。反応終了後、リパーゼを含
む水層を除去して、分解油を得た。この分解油の酸価は
128であった。この分解油の一部をとり脂肪酸部分を
アルカリ脱酸法により除いてグリセリドを分取し、トリ
ー、ジー、モノグリセリド比をTLC−クロマトスキャ
ナー法で分析した結果、トリグリセリド75%、ジグリ
セリド23%、モノグリセリド2%であった。また、そ
の構成脂肪酸中の長鎖高度不飽和脂肪酸含量は47.3
%であった。
高度不胞和脂肪酸23.5%(EPA13%、D M
A 8%))50gにキャンディダシリンドラシエより
得られたリパーゼを油脂1gにつき100ユニソトにな
るように■り取り、蒸留水50gを加えて、撹拌しなが
ら室温で8時間反応させた。反応終了後、リパーゼを含
む水層を除去して、分解油を得た。この分解油の酸価は
128であった。この分解油の一部をとり脂肪酸部分を
アルカリ脱酸法により除いてグリセリドを分取し、トリ
ー、ジー、モノグリセリド比をTLC−クロマトスキャ
ナー法で分析した結果、トリグリセリド75%、ジグリ
セリド23%、モノグリセリド2%であった。また、そ
の構成脂肪酸中の長鎖高度不飽和脂肪酸含量は47.3
%であった。
この分解混合物を40℃の温湯で3回水洗して脱グリセ
リンし、50℃に昇温して乾燥窒素を吹き込みながら水
分含itl00ppm以下に調整した。次に連続脱水用
の乾燥窒素を吹き込みながら150℃で10時間反応さ
せた。
リンし、50℃に昇温して乾燥窒素を吹き込みながら水
分含itl00ppm以下に調整した。次に連続脱水用
の乾燥窒素を吹き込みながら150℃で10時間反応さ
せた。
反応後の油脂の脂肪酸部分をアルカリ脱酸法により除い
てグリセリドを分取し、トリー、ジモノグリセリド比を
TLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、トリグ
リセリド98%、ジグリセリド2%、モノグリセリドO
%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不飽和
脂肪酸含量は41.3%(EPAII%、DHA26%
)であった。
てグリセリドを分取し、トリー、ジモノグリセリド比を
TLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、トリグ
リセリド98%、ジグリセリド2%、モノグリセリドO
%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不飽和
脂肪酸含量は41.3%(EPAII%、DHA26%
)であった。
実施例2
実施例1と同様に分解、脱グリセリンした魚油分解物を
、乾燥二酸化炭素を吹き込みながら100℃で24時間
反応させた。
、乾燥二酸化炭素を吹き込みながら100℃で24時間
反応させた。
反応後の油脂の脂肪酸部分をアルカリ脱酸法により除い
てグリセリドを分取し、トリー、ジモノグリセリド比を
TLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、トリグ
リセリド90%、ジグリセリド9%、モノグリセリド1
%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不飽和
脂肪酸含量は44.3%(E P All%、DHA2
9%)であった。
てグリセリドを分取し、トリー、ジモノグリセリド比を
TLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、トリグ
リセリド90%、ジグリセリド9%、モノグリセリド1
%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不飽和
脂肪酸含量は44.3%(E P All%、DHA2
9%)であった。
実施例3
魚油100gにクロモバクテリウムリパーゼをアミノ化
ポリアクリロニトリル樹脂に固定化した固定化酵素を油
脂1gにつき50ユニットになるように遣り取り、蒸留
水30gを加えて、撹拌しなから37゜Cで12時間反
応させた。反応終了後、リパーゼを含む水層を除去して
、分解油を得た。この分解油の酸価は125であった。
ポリアクリロニトリル樹脂に固定化した固定化酵素を油
脂1gにつき50ユニットになるように遣り取り、蒸留
水30gを加えて、撹拌しなから37゜Cで12時間反
応させた。反応終了後、リパーゼを含む水層を除去して
、分解油を得た。この分解油の酸価は125であった。
この分解油の一部をとり、脂肪酸部分をアルカリ脱酸法
により除いてグリセリドを分取し、トリ、ジー、モノグ
リセリド比をTLC−クロマトスキャナー法で分析した
結果、トリグリセリド70%、ジグリセリド25%、モ
ノグリセリド5%であった。また、その構成脂肪酸中の
長鎖高度不飽和脂肪酸含量は46.2%であった。
により除いてグリセリドを分取し、トリ、ジー、モノグ
リセリド比をTLC−クロマトスキャナー法で分析した
結果、トリグリセリド70%、ジグリセリド25%、モ
ノグリセリド5%であった。また、その構成脂肪酸中の
長鎖高度不飽和脂肪酸含量は46.2%であった。
この分解混合物を40℃の温湯で3回水洗して脱グリセ
リンし、50℃に昇温しで乾燥窒素を吹き込みながら水
分含量100ppm以下に調整した。次に連続脱水のた
めのモレキュラーシーブ3Aを10重量%加え、振盪撹
拌し、180゜Cで15時間反応させた。
リンし、50℃に昇温しで乾燥窒素を吹き込みながら水
分含量100ppm以下に調整した。次に連続脱水のた
めのモレキュラーシーブ3Aを10重量%加え、振盪撹
拌し、180゜Cで15時間反応させた。
反応後の油脂の脂肪酸部分をアルカリ脱酸法により除い
て、グリセリドを分取し、トリー、ジーモノグリセリド
比をTLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、ト
リグリセリド97%、ジグリセリド3%、モノグリセリ
ド0%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不
飽和脂肪酸含量は40.4%(E P A 9%、DM
A28%)であった。
て、グリセリドを分取し、トリー、ジーモノグリセリド
比をTLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、ト
リグリセリド97%、ジグリセリド3%、モノグリセリ
ド0%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不
飽和脂肪酸含量は40.4%(E P A 9%、DM
A28%)であった。
実施例4
実施例3と同様に固定化リパーゼで分解・脱グリセリン
した魚油分解物を60℃まで昇温し、吸引脱水して水分
含i 60ppmまで脱水した。次に160゜Cに昇温
し、反応容器を真空度3mmllgで吸引して脱水し、
10時間反応させた。
した魚油分解物を60℃まで昇温し、吸引脱水して水分
含i 60ppmまで脱水した。次に160゜Cに昇温
し、反応容器を真空度3mmllgで吸引して脱水し、
10時間反応させた。
反応後の油脂の脂肪酸部分をアルカリ脱酸法により除い
てグリセリドを分取し、トリー、ジーモノグリセリド比
をTLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、トリ
グリセリド98%、ジグリセリド2%、モノグリセリド
O%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不飽
和脂肪酸含量は42.7%(EPAIO%、DHA27
%)であった。
てグリセリドを分取し、トリー、ジーモノグリセリド比
をTLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、トリ
グリセリド98%、ジグリセリド2%、モノグリセリド
O%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不飽
和脂肪酸含量は42.7%(EPAIO%、DHA27
%)であった。
比較例1
実施例1と同様に分解、脱グリセリン、脱水した魚油分
解物を反応温度70゜Cで乾燥窒素供給方式により脱水
しながら24時間反応を行った。
解物を反応温度70゜Cで乾燥窒素供給方式により脱水
しながら24時間反応を行った。
反応後の油脂の脂肪酸部分をアルカリ脱酸法により除い
てグリセリドを分取し、トリー、ジーモノグリセリド比
をTLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、トリ
グリセリド82%、ジグリセリド16%、モノグリセリ
ド2%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不
飽和脂肪酸含量は45.6%(EPA12%、DHA2
8%)であり、トリグリセリド比の大きな上昇は望めな
かった。
てグリセリドを分取し、トリー、ジーモノグリセリド比
をTLC−クロマトスキャナー法で分析した結果、トリ
グリセリド82%、ジグリセリド16%、モノグリセリ
ド2%であった。また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不
飽和脂肪酸含量は45.6%(EPA12%、DHA2
8%)であり、トリグリセリド比の大きな上昇は望めな
かった。
比較例2
実施例1と同様に分解、脱グリセリン、脱水した魚油分
解物を180゜Cで振盪撹拌を行ったが、連続脱水のた
めの乾燥窒素の吹き込み及び脱水剤の添加は行わなかっ
た。
解物を180゜Cで振盪撹拌を行ったが、連続脱水のた
めの乾燥窒素の吹き込み及び脱水剤の添加は行わなかっ
た。
24時間反応後の油脂の脂肪酸部分をアルカリ脱酸法に
より除いて、グリセリドを分取し、トリジー、モノグリ
セリド比をTLC−クロマトスキャナー法で分析した結
果、トリグリセリド74%、ジグリセリド23%、モノ
グリセリド3%であった。
より除いて、グリセリドを分取し、トリジー、モノグリ
セリド比をTLC−クロマトスキャナー法で分析した結
果、トリグリセリド74%、ジグリセリド23%、モノ
グリセリド3%であった。
また、その構成脂肪酸中の長鎖高度不飽和脂肪酸含量は
45.3%(EPA12%、DHA27%)であり、ト
リグリセリド比の上昇は望めなかった。
45.3%(EPA12%、DHA27%)であり、ト
リグリセリド比の上昇は望めなかった。
Claims (1)
- 長鎖高度不飽和脂肪酸を含有する油脂をリパーゼを用い
て加水分解した後、脱グリセリンして得られた部分加水
分解物であって、長鎖高度不飽和脂肪酸を多量に含むグ
リセリドと脂肪酸との混合物を、無触媒状態下、連続的
に脱水しながら100℃〜180℃で加熱することを特
徴とする、トリグリセリド濃度を高めた長鎖高度不飽和
脂肪酸含有油脂加水分解物の改質方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1115000A JPH02295490A (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 油脂加水分解物の改質方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1115000A JPH02295490A (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 油脂加水分解物の改質方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02295490A true JPH02295490A (ja) | 1990-12-06 |
Family
ID=14651818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1115000A Pending JPH02295490A (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 油脂加水分解物の改質方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02295490A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998018952A1 (fr) * | 1996-10-30 | 1998-05-07 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | Procede de production de matieres grasses contenant des acides gras hautement insatures contenant eux-memes un acide docosahexaenoique a concentration selective |
WO1999009119A1 (en) * | 1997-08-18 | 1999-02-25 | Kao Corporation | Process for producing diglycerides |
-
1989
- 1989-05-10 JP JP1115000A patent/JPH02295490A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998018952A1 (fr) * | 1996-10-30 | 1998-05-07 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | Procede de production de matieres grasses contenant des acides gras hautement insatures contenant eux-memes un acide docosahexaenoique a concentration selective |
WO1999009119A1 (en) * | 1997-08-18 | 1999-02-25 | Kao Corporation | Process for producing diglycerides |
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