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JPH02289789A - 立坑の覆工板装置 - Google Patents

立坑の覆工板装置

Info

Publication number
JPH02289789A
JPH02289789A JP12077689A JP12077689A JPH02289789A JP H02289789 A JPH02289789 A JP H02289789A JP 12077689 A JP12077689 A JP 12077689A JP 12077689 A JP12077689 A JP 12077689A JP H02289789 A JPH02289789 A JP H02289789A
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JP
Japan
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shaft
lining plate
lining
construction
support
Prior art date
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Granted
Application number
JP12077689A
Other languages
English (en)
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JPH0765450B2 (ja
Inventor
Koichi Kimura
宏一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIDO GIJUTSU KENKYUSHO KK
Kidoh Construction Co Ltd
Original Assignee
KIDO GIJUTSU KENKYUSHO KK
Kidoh Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIDO GIJUTSU KENKYUSHO KK, Kidoh Construction Co Ltd filed Critical KIDO GIJUTSU KENKYUSHO KK
Publication of JPH02289789A publication Critical patent/JPH02289789A/ja
Publication of JPH0765450B2 publication Critical patent/JPH0765450B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 この発明は、立坑の覆工板装置に関し、詳しくは、地中
埋設管の推進工法やシールド工法等の土木工事を行う際
に、作業装置や資材の搬入あるいは作業員の出入りの為
に施工される立坑に設置され、この立坑の地表の開口面
を覆っておくための覆工板装置に関するものである。
〔従来の技術〕
各種の土木工事を行う際に、道路部分等に立坑を掘削し
て作業を行わなければならない場合がある。例えば、水
道管やガス管等の地中埋設管の敷設工事において、昼間
の交通量が多い道路等に、推進工法やシールド工法のた
めの発進立坑を掘削施工する場合等である。このような
埋設管の敷設工事は、交通の邪魔にならない夜間のみに
工事をすることが多い。そこで、作業を休止している昼
間は、発進立坑の開口面を鋼板等からなる覆工板で覆い
、その上を一般の車両が自由に通行できるようにして交
通を妨害しないようにしておき、夜間に交通量が減少す
れば、道路の一部を交通制限し、立坑を覆う覆工板を撤
去して、前記した工事を行うのである。撤去した覆工板
は、立坑の周辺等に保管しておく。
すなわち、工事の作業開始および休止の度ごとに、覆工
板の撤去および敷設作業を行うのであり、市街地の道路
等において、前記のような各種の地下工事を行う際には
、どうしても必要な作業であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記のように頻繁に覆工板の撤去および敷設
作業をおこなうのは、非常に面倒で作業時間がかかると
ともに、覆工板を取り扱うために大掛かりなクレーン車
等の作業設備を準備しておく面倒もある。
覆工板は、その上を通過する交通量に耐えるために、強
度の高い鋼板やコンクリート坂等から製造されていて、
かなりの重量があるので、人力で撤去および敷設を行っ
たり、保管場所と立坑との間を運搬するのは非常に作業
能率が悪く、作業員の負担も大きい。そこで、クレーン
車や移動式の吊設備等を利用して、覆工板の撤去または
敷設を行う場合が多いが、工事の再開および休止のたび
、すなわち昼夜毎にクレーン車等を手配したり待機させ
ておくのは、作業コストが高くつ《とともに、クレーン
車等の作業準備にも時間がかかるという問題がある。ま
た、立坑の大きさによっては一つの立坑を複数枚の覆工
板で覆うことがあるが、この場合にはクレーン車等の吊
設備を、それぞれの覆工板を吊り易い位置に順次移動さ
せて作業を行うので、敷設された覆工板の上に吊設備を
設置した状態で、隣接する覆工板の撤去もしくは敷設を
行う場合もあり、個々の覆工板の敷設や撤去の度ごとに
、吊設備の設置および退避を繰り返さなければならず、
極めて面倒な作業が必要であった。
また、工事を行う時には、作業装置や資材を立坑の中に
搬入するために、立坑の開口面の上方に足場を組んだり
して、工事用の吊装置であるホイスト等を設置する必要
がある。この工事用吊装置も、工事を休止している間は
撤去してお《必要があるため、やはり、工事再開および
休止の度ごとに、工事用吊装置および足場の撤去または
設置作業が必要となる。
例えば、従来の通常の推進工法における発進立坑の場合
、覆工板の撤去および敷設作業、ならびに、クレーン車
等の吊設備あるいは前記した工事用吊装置の設置および
撤去作業にかかる時間を概算すると、次のようになる。
通常、午後lO時から翌朝午前6時までの8時間の夜間
工事を行う場合、工事再開前の準備作業と工事休止後の
道路i1元作業に2時間以上を要するため、実働時間は
8−2=6時間未満になってしまい、極めて非能率的で
ある。また、覆工板を取り扱うためのクレーン車等の吊
設備、および、工事用吊装置の全てに移動式の設備装置
を使用しなければならないため、通常の定置式の整備装
置に比べて、設備コストが高《つくこと等もあって、全
体の工事費用が非常に嵩むという問題点が、従来から指
摘されている。
そこで、この発明の課題は、上記したような、立坑の開
口面を覆工板で頻繁に覆ったり撤去したりする必要のあ
る工事において、覆工板の敷設および撤去作業を簡単に
行え、作業時間を短縮して作業能率を向上させることが
できるとともに、取り扱いが面倒で高価な移動式の吊設
備や工事用吊装置等を使用する必要のない覆工板装置を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する、この発明にかかる立坑の覆工板装
置のうち、請求項1記載の発明は、立坑の地表の開口面
を覆う覆工板と、覆工板を立坑内で下方から支持して覆
工板を上下動させる昇降支持手段とを備え、昇降支持手
段による覆工板の支持高さが、開口面の地表位置および
その上空位置に選択的に固定可能になっており、覆工板
の下面には工事用吊手段を装備している。
立坑としては、推進工法やシールド工法、その他の各種
土木工事において施工される任意の大きさおよび形状の
ものに通用できる。
覆工板は、鋼板やコンクリート板等からなる、通常の工
事用覆工板と同様のものが使用できる。
昇降支持手段は、覆工板を上下動させる昇降機能と、覆
工板が一定の位置に移動した状態で、覆工板や工事用吊
手段等の荷重を支える支持機能とが備わっていればよく
、通常の各種機械装置や設備等に採用されているリンク
機構等の作動機構を適当に組み合わせて構成することが
できる。昇降支持手段は、前記昇降機能を果たす機構と
、支持機能を果たす機構が別々に構成されてあってもよ
いし、昇降機能と支持機能とを同時に果たす機構を備え
ていてもよい。具体的な昇降支持手段としては、例えば
、昇降機能を果たすパンタグラフ機構と、支持機能を果
たす伸縮支柱とを組み合わせたもの、昇降および支持機
能を果たす屈曲自在な支持アーム機構等が挙げられる。
また、既知のロングストロークジャッキやタワークレー
ンの構造を採用することもできる。昇降支持手段の作動
は、手動で行ってもよいが、通常は、油圧力や空圧力、
あるいは電動力によって駆動させる。
昇降支持手段は、覆工板を支持するのに適当な複数個所
に設置され、例えば、立坑および覆工板が四角形の場合
は、四隅に昇降支持手段を設けておけばよいが、立坑や
覆工板の形状や大きさが変われば、前記四角形の四隅以
外にも、任意の位置および設置個数で実施できる。
昇降支持手段による覆工板の支持高さは、立坑の開口面
の地表位置およびその上空位置の、少なくとも2個所に
固定可能であればよい。上空位置における支持高さは、
立坑内への資材の搬入等、工事作業に邪魔にならない程
度に設定しておけばよい。覆工板の上空位置における支
持高さを複数段階に変更できるようにしてもよい。
覆工板の下面に設ける工事用吊手段は、立坑での工事に
必要な設備装置や資材等の搬入に使用するものであり、
立坑内での各種作業が行えるものであれば、通常の各種
電動あるは手動のホイストやチェーンブロック等が使用
できる。工事用吊手段は、覆工板の下面に設置されたレ
ール等を利用して、立坑の上空位置で水平方向に移動で
きるようにしておくのが好ましい。
請求項2記載の発明は、昇降支持手段として、上下端が
覆工板と立坑内の地表近くにそれぞれ回動可能に軸支さ
れるとともに、中央で立坑内方側に屈曲して折り畳み自
在な支持アーム機構を備えるようにしている。
支持アーム機構は、型鋼材等からなる支持アームを回動
可能に軸支した、いわゆるリンク機構で構成され、支持
アーム機構を垂直に立てた状態で、覆工板を所定の上空
位置に支持するとともに、中央で屈曲して水平に折り畳
んだ状態で立坑内の地表近くに収容される。支持アーム
機構は、覆工板が上空位置にある状態で固定可能になっ
ている。また、支持アーム機構を垂直状態と折畳状態の
間で作動させるために油圧シリンダ機構等の駆動機構が
設けられる。
〔作  用〕
立坑で工事を行う際には、覆工板の昇降支持手段を作動
させて、地表の開口面を覆う覆工板を、開口面の上空ま
で持ち上げ、この上空位置で覆工扱を固定しておけば、
開口面から覆工板が撤去されたことになり、覆工板の下
方に空いた空間から、立坑内に工事用の作業装置や資材
を搬入したりすることができる。開口面の上空に固定さ
れた覆工板の下面には工事用吊手段が装備されているの
で、この工事用吊手段を利用して作業装置や資材の搬入
を行うことができる。
工事を休止する際には、再び覆工板の昇降支持手段を作
動させ、上空位置の覆工板を地表位置まで下降させて開
口面を覆った状態で固定しておけば、覆工板の上を車両
等が自由に通過できる。なお、工事用吊手段は、覆工板
の下面に装備されているので、覆工板で開口面を覆って
しまえば、工事用吊手段は開口面の下方の立坑内に収容
されてしまい、地表に露出することはない。
特に、請求項2記載の発明によれば、昇降支持手段であ
る支持アーム機構を垂直に立てれば、覆工板を上空位置
で支持しておくことができ、支持アーム機構を中央で屈
曲して水平状態で折り畳んでおけば、支持アーム機構に
軸支された覆工板は、地表位置まで下降して立坑内に収
容しておくことができる。支持アーム機構の下端が、立
坑内の地表近くに軸支されていて、立坑の下方空間には
昇降支持手段に関わる構造を設置しなくてよい。
〔実 施 例〕
ついで、この発明を、実施例を示す図面を参照しながら
、以下に詳しく説明する。
第1図は、工事中の地表部分の外観構造を示し、第2図
および第3図は工事休止中の立坑内の構造を示している
立坑Hは、施工しようとする工事の種類によって適当な
大きさおよび形状に掘削され、立坑Hの内壁面には土留
壁rが施工されており、この立坑Hの基本的な構造は、
通常のものと同様である.但し、図示した実施例の場合
、四角形状をなす立坑Hの開口面のうち、対向する2辺
に対称的に外側に突出するように、吊手段用レールの収
容溝hが設けられている。また、第3図に示すように、
立坑Hの下方の内側寸法よりも覆工板1の外形のほうを
少し大きく形成しておくとともに、開口面は覆工板1が
丁度嵌まり込む寸法に形成していて、立坑Hの開口面と
下方部分との間にわずかな段部Sを設けておく場合もあ
る。
覆工板1は、鋼板やコンクリート坂等からなり、立坑H
のレール収容溝hを含む開口面全体を覆うように、四角
形状の本体部10と、本体部10の対向する2辺に突出
する突出部I1とを備えている。
覆工板lの下面には、長手方向の中心に沿って、突出部
l1の両端まで吊手段用のレール2が設けられており、
吊手段用レール2には、レール2に沿って移動自在な電
動ホイスト等の吊手段3が装備されている。レール2の
設置位置は、図示した配置以外にも、工事の種類や作業
方法によって、吊手段3による吊作業に便利なように適
当に変更することができる。
覆工板1の本体部10の四隅下面には、支柱機構40の
上端が取り付けられ、支柱機構40の下端は立坑Hの底
面に据え付けられており、この支柱機構40で覆工板l
を支えている。支柱機構40は、下部支柱41に対して
上部支柱42が出入り自在に挿入されており、上部支柱
42の出入りを調整することによって、支柱機構40の
全長が伸縮可能になっている。第2図に示すように、下
部支柱41の上端近くには、固定ピン43が取り付けら
れ、下部支柱41から上部支柱42を一定の長さ引き出
した状態で、固定ピン43を下部支柱4lおよび上部支
柱42に設けられた固定穴(図示せず)に差し込むこと
によって、その位置で下部支柱41と上部支柱42とを
固定できるようになっている。支柱機構40の全長を複
数段階に変更して固定するには、上部支柱42に形成す
る前記固定穴の形成位置を複数個所に設定しておけばよ
い。通常は、支柱機構40で支持された覆工板1が、立
坑Hの開口面の地表位置に一致する状態と、覆工板1が
開口面の上空の適当な高さに持ち上がった状態の2つの
状態を選択できるように、上部支柱42の固定穴を上記
2つの状態に対応する2個所に設けておけばよい。
立坑Hの長辺側で対向する両内壁面に沿って、昇降リフ
ト50が設置されている。昇降リフト50には、立坑H
の内壁に据え付けられた基台部51と、基台部51の上
方に設けられ、多数のリンクを順次X字伏に交差させて
連結してあって全体が上下方向に伸縮可能になったパン
タグラフ機構52とを備えている。このバンタグラフ機
構52の上端は覆工板1の下面に取り付けられている。
パンタグラフ機構52には、油圧シリンダ機構や空圧シ
リンダ機構等からなる駆動機構(図示せず)が備えられ
ていて、この駆動機構を作動させることによって、バン
タグラフ機構52を伸縮させて、覆工板1を上下動させ
るようになっている。
このような構造の昇降リフト50と前記支柱機構40と
で、覆工板1の昇降支持手段を構成している。これらの
支持手段は、立坑FI内で、四隅部や内壁面に沿って設
置されるようにして、出来るだけ、立坑H内での工事作
業の邪魔にならないようにしておくのが好ましい。
つぎに、上記した覆工板装置の使用について説明する。
第2図および第3図に示すように、覆工板1で立坑Hの
開口面を覆った状態では、覆工板1の上を車両等が自由
に通過できる。この状態から、立坑Hで工事を行うには
、昇降リフト50を作動させて、覆工板1を開口面の上
空位置まで持ち上げる。このとき、支柱機構40の固定
ピン43は抜いて固定を解除しておく。覆工板lを持ち
上げる高さは、上空の覆工板1と立坑Hの開口面との間
の空間から、立坑H内へ作業装置や資材あるいは作業員
が自由に移動できる程度の高さが必要である。所定の高
さに覆工板1が持ち上げられた後、支柱機構40の固定
ビン43を差し込んで、上部支柱42と下部支柱4lと
を固定しておけば、昇降リフト50を上昇させた油圧シ
リンダ機構等の駆動機構を作動させておかなくても、覆
工板1が下がってくる心配はなく、駆動機構の作動エネ
ルギーが節約できるとともに、駆動機構の故障や御作動
があっても、覆工板lが落ちる心配がなく安全である。
覆工板lが上空に持ち上げられた状態では、従来と同様
の工事が自由に行えるが、このときに、覆工板1の下面
に装備された工事用吊手段3が利用できる。工事用吊手
段3は、レール2に沿って、覆工板lすなわち立坑Hの
中央から、覆工板2の本体部10の外側の立坑Hの外縁
部分まで自由に移動できるので、立坑Hの外から内部に
作業装置や資材を搬入するには、最も便利な位置に設け
られていることになる。
つぎに、工事を休止するときには、支柱機構40の固定
ピン43を抜いて、支柱機構40が伸縮できる状態にし
てから、昇降リフト50を再び作動させ、覆工板lを地
表位置まで降ろして、立坑Hの開口面を塞いでしまえば
、前記した第2図および第3図の状態になる。このとき
、工事用吊手段3は、覆工板1の下面に装備されたまで
、立坑Hの内部に収容される。覆工板1が地表位置まで
降りた段階で、支柱機構40の固定ピン43で上下の支
柱41.42を固定すれば、覆工板1がそれ以上下がる
ことはないが、覆工板1が、立坑■{の開口面に形成さ
れた段邪に載るようにしておけば、支柱機構40を固定
しなくてもよい。覆工板1で立坑Hの開口面を覆ってし
まえば、その上を車両が自由に通過でき、道路の交通は
完全に元どおりに復旧されたことになる。
以上に説明した実施例の覆工板装置において、覆工板1
の形状や大きさは、開口面を覆う立坑Hの形状寸法に合
わせて任意に設定できる。立坑Hを1枚の覆工板1で覆
うことができなければ、複数枚の覆工板1を組み合わせ
て立坑Hを覆うようにすることもできる.複数枚の覆工
板1を組み合わせる場合には、全ての覆工板1に支柱機
構40や昇降リフト50を設置して同時に作動させるよ
うにしてもよいし、個々の覆工板1を必要に応じて別々
に作動させるようにしてもよい。工事用吊手段3は、複
数の覆工板1のうち、必要な個所のみに装備しておいて
もよい。
覆工板1に装備した工事用吊手段3を移動させるための
レール2は、図示した実施例のように、覆工板1の本体
部10の外側まで突出するように設けておけば、立坑H
の外部から内部まで広い範囲で吊手段3を移動できて便
利であるが、レール2を本体部lOの下面のみに設置し
ておいもよい。この場合には、立坑Hに吊手段収容溝h
を設ける必要はない。また、レール2の一部を移動可能
な状態で覆工板1の下面に取り付けておいたり、レール
2の一部を着脱自在にしておき、覆工板1が開口面の上
空に持ち上げられて作業用吊手段3を使用するときだけ
、レール2を覆工板1の本体部lOの外側に配置するよ
うにしてもよい。
前記実施例のように、覆工板1を地表位置または上空位
置で支持固定するのは支柱機構40で行い、地表位雪と
上空位置の間の覆工板1の移動は昇降リフト50で行う
ようになっていれば、移動作業が容易であるとともに、
固定状態の維持が確実で信頼性もしくは安全性が高く好
ましいものである。
支柱機構40を一定の高さで固定する機構としては、前
記した固定ピン43と固定穴との嵌合固定によるものの
ほか、一般の機械構造に採用されている適宜形状の嵌合
凹凸からなる嵌合固定構造や締結構造に変更することも
できる。また、支柱機構40を設けず、覆工板1の上下
移動と移動位置での固定を、昇降リフト50の作動およ
び停止のみで果たすことも可能であり、逆に、覆工板1
を手動で持ち上げるようにすれば、支柱機構40のみで
も実施可能である。
第4図〜第6図には、前記実施例と支持手段の構造が異
なる実施例を示している。この実施例も、基本的には前
記実施例と同様の構造を有しているので、共通する構造
部分には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
この実施例では、前記実施例のように、支柱機構40と
昇降リフト50、すなわち支持機能を果たす機構と昇降
機能を果たす機構とを別の機構で構成するのではなく、
立坑Hの四隅に設けられた上下動自在な支持アーム機構
6で、覆工板lを上下移動させると同時に所定の位置で
支持固定するようになっている。支持アーム機構6は、
2本の支持アーム60、6lと、駆動用のシリンダ機構
70と、シリンダ機構70と両アーム60.61を連結
する補助リンク71、72とを備え、さらにシリンダ機
構70を油圧で駆動するための油圧ユニット78やフロ
ーコントロールバルブユニット79等を備えている。
2本の支持アームは形鋼等の構造材からなり、そのうち
下部アーム60は、下端が、地表よりも少し下がった位
置で立坑Hの内縁に設けられた据付台部80の上に回動
自在に軸支63され、上端が上部アーム6工の下端に回
動自在に軸支64されている。上部アーム6lの上端は
覆工板lの下面に回動自在に軸支65されている。上部
アーム61の下端面67と下部アーム60の上端面66
は、両アーム60.61を垂直状態に立たせたときに、
両端面66.67がT度当接するようになっている(第
4図、右側の実線で示す状態)。したがって、両アーム
60.61を立坑Hの内方に向けて屈曲させることはで
きるが、前記両端面66.67が当接した状態から外向
きには屈曲できない。また、下部アーム60の下端の軸
支点63では、下部アーム60を内側には回動できるが
垂直状態よりも外側には回動できないようになっており
、上部アーム61の上端の軸支点65でも、上部アーム
61を垂直状態よりも外側には回動できないようになっ
ている。このように、両アーム60.61の回動範囲を
規制するには、アーム60,61が垂直状態のときにア
ーム60.61の一部に当接して外側への回動を阻止す
るストツバ部材を取り付けておけばよく、ストッパ部材
の具体的な構造は、通常のリンク機構等と同様のもので
実施される。
上下の支持アーム60.61を水平状態で折り畳めば、
第4図左側に示すように、地表面よりも少し下で立坑H
内に収容される。
支持アーム60.61を上下動させるシリンダ機構70
は、本体下端が、下部アーム60の途中外側面に軸支7
3され、作動ピストン74の先端が両補助リンク71.
72の一端とともに軸支75されている。禎助リンク7
1.72の他端は、上部アーム61の下端近く、および
、下部アーム60の上端近くに、それぞれ軸支76.7
7されている。
上記のような、支持アーム機構6の作動を説明する。
第4図の右側に実線で示す状態は、覆工板1を上空に持
ち上げた状態であり、上下の支持アーム60.61が垂
直に立ち、下部アーム60の上端面66に上部アーム6
lの下端面67が当接している。シリンダ機構70は、
ピストン72を最も伸ばした状態である。この状態では
、覆工板1や工事用吊手段3から加わる荷重は、上部ア
ーム6lから当接面66.67を介して下部アーム60
へと垂直に加わり、据付台部80で支持されるので、シ
リンダ機構70で直接、覆工板1等の荷重を支える必要
はない。支持アーム60.61は、両端面66.67が
当接しているとともに、軸支点64が外側にあるので、
外側に折れ曲がるようには移動できないとともに、シリ
ンダ機構70のピストン74を伸ばしていれば、支持ア
ーム6061が内側に折れ曲がることもできず垂直に立
った状態を維持できる。シリンダ機構70のピストン7
4を伸ばした状態に保つには、シリンダ機構70に油圧
を供給し続けてもよいが、シリンダ機構70に供給され
た油圧が抜けないような逆止弁(図示せず)等を設けて
おくだけでもよい。
つぎに、シリンダ機構70のピストン74を縮めるよう
に作動させると、第4図の右側に二点鎖線で示すように
、補助リンク71.72を介して上下の支持アーム60
.61が内側に折れ曲がるように移動させられ、その結
果、覆工板lが下降してくる。なお、このとき、上下の
支持アーム60.61が少し内側に移動すれば、あとは
、覆工板1等の自重で自然に支持アーム60.61が内
側に移動するので、シリンダ機構70では大きな駆動力
を作用させる必要はなく、支持アーム606lの移動速
度を調節する程度でよい。こうして、支持アーム60.
61が移動すれば、第4図の左側に示すように、上下の
支持アーム60,61が水平に重なった状態で折り畳ま
れ、覆工板1が立坑Hの地表の開口面を覆うことになる
工事再開のために、覆工板lを再び上空位置に持ち上げ
るには、上記操作と逆に、シリンダ機構70を作動させ
てピストン72を伸ばせば、支持アーム60.61が、
第4図右側の二点鎖線の状態から実線の状態へと移動し
て垂直に立ち、覆工板1が上空位置に支持される。
立坑Hの四隅の支持アーム機構6は、支持アーム60.
61を立坑Hの内側縁に沿って平行に移動するように設
けておいてもよいが、第5図に示すように、四隅の支持
アーム60.61が立坑Hの中心に向けて対角線方向に
折れ曲がって移動するように、斜めに設置しておくこと
ができる。こうしておけば、立坑Hの内側縁と平行に設
置した場合に比べて、同じ面積の立坑Hに、より長い支
持アーム60.61を収容することが可能になり、その
結果、支持アーム60.61を垂直に立てたときの覆工
板1の配置高さをより高くすることができる。なお、こ
の場合、覆工板1の下面には工事用吊手段3およびレー
ル2が取り付けられているので、支持アーム60.61
を対角線方向に傾斜させて折り畳んだ状態でも、支持ア
ーム6061の先端が前記吊手段3等に接触しないよう
にしておく必要がある。
シリンダ機構70を油圧で作動させるのに必要な駆動ユ
ニット78.79は、第5図および第6図に示すように
、据付台部80の上で、左右の支持アーム機構6.6の
間に設置しておけば、覆工板1で地表の開口面を覆った
ときに、駆動ユニット78.79をそのまま立坑H内.
に収容しておける。駆動ユニッl−78.79は、四隅
の昇降支持機構6・・・の各シリンダ機構70を同時に
作動させて、覆工板1全体が平行状態で上下動するよう
に、シリンダ機構70に供給する油圧やピストン74の
作動量を制御するのが好ましい。覆工板lを上下動させ
るには、四隅の全ての昇降支持機構6・・・にシリンダ
機構70を設けて支持アーム60,61を移動させれば
確実であるが、片方の対角線上2個所の昇降支持機構6
.6のみにシリンダ機構70を設けておいてもよい。対
角線上2個所のシリンダ機構70を作動させて、その部
分の支持アーム60.61を移動させれば、残りの対角
線上2個所の支持アーム機構6,6でも、自然に支持ア
ーム60.61が移動するのである。
据付台部80は、鋼坂や型鋼材等で構成され、立坑Hの
対向する2内縁に沿って地表から少し下がった位置に設
けられている。したがって、据付台部80より下方の立
坑H内には、覆工板lの昇降支持手段に関わる構造が存
在しないので、立坑H内の空間を有効に利用できる.立
坑Hの開口面の内縁部分には、型鋼材を四角形状に組ん
だ開口枠8lが設置されてあって、立坑Hの内縁を補強
している。開口枠8lの内周に沿って適宜間隔で内側に
突出する支持突起82が設けられており、開口枠8lの
内周に沿ってぴったりと嵌まるように取り付けられる覆
工板1を、支持突起82の上に載せて支持できるように
なっている。
この発明にがかる覆工板装置は、前記した推進工法やシ
ールド工法における発進立坑の施工に適用するほか、各
種の土木工事において、道路等に立坑を掘削して、その
立坑を頻繁に覆工板で覆ったり撤去したりする必要のあ
る場合に、自由に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、この発明にかかる覆工板装置によ
れば、立坑の地表の開口面を覆う覆工板を、地表位置お
よび上空位置の自由に選択して移動および固定できるよ
うになっているので、立坑において工事を行う際には、
覆工板を上空位置に固定して工事の邪魔にならないよう
にし、工事を休止する際には覆工板を地表位置に固定し
て、その上を自由に交通することができる。覆工板の移
動および固定を行う昇降支持手段が、覆工板の下方の立
坑内部に設置されているので、覆工板の移動の度ごとに
、クレーン車を手配したり、吊設備を設置および撤去し
たりする必要がない。工事中は、覆工板を上空位置に固
定しているので、立坑の外に覆工板の保管場所を確保す
る必要がなく、作業スペースの有効利用が図れるととも
に、保管場所と立坑の間で覆工板を運ぶ手間もかからな
いしたがって、従来、非常に面倒で時間のかかっていた
、工事再開および休止ごとの覆工板の撤去または敷設作
業を、極めて短時間かつ簡単に行え、工事全体の作業能
率向上および作業コストの低減にも貢献できることにな
る。
さらに、覆工板の下面に工事用吊手段を装備しているこ
とによって、覆工板を上空位置に固定して立坑内で工事
を行う際に、立坑の上空位置にある工事用吊手段をその
まま利用することができ、従来のように、立坑の上にい
ちいち足場を組んだりして移動式の吊装置を設置する必
要がなくなり、工事前における吊装置の設置、および、
工事休止時における吊装置の撤去という、大変に面倒な
作業が不要になるとともに、高価な移動式の吊装置を使
用する必要がないので、作業能率の大幅な向上および作
業コストの低減を図ることができる特に、請求項2記載
の発明によれば、覆工板の昇Ill機能と支持機能の両
方の機能を有する支持アーム機構を備えているので、昇
降支持手段の構造が簡単で設置スペースも少なくて済む
。支持アーム機構は、下端を立坑内で地表近くに軸支し
ているだけで、立坑内の下方空間には、昇降支持手段に
関わる構造がないので、昇降支持手段が立坑の下方空間
を占1処することがなく、立坑の内部空間を広《有効に
使用することができ、各種工事が行い易い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる実施例の工事中を示す斜視図
、第2図は工事休止中を示す断面図、第3図は第2図と
直交する方向の断面図、第4図は別の実施例の作動状態
を示す断面図、第5図は平面図、第6図は第4図と直交
する方向の断面図である。 l・・・覆工板 3・・・工事用吊手段 40・・・支
柱機構 50・・・昇降リフト 6・・・支持アーム機
構 60.61・・・支持アーム 70・・・シリンダ
機構 H・・・立坑 第1図 代理人 弁理士  松 本 武 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 立坑の地表の開口面を覆う覆工板と、覆工板を立坑
    内で下方から支持して覆工板を上下動させる昇降支持手
    段とを備え、昇降支持手段による覆工板の支持高さが、
    開口面の地表位置およびその上空位置に選択的に固定可
    能になっており、覆工板の下面には工事用吊手段を装備
    している立坑の覆工板装置。 2 昇降支持手段として、上下端が覆工板と立坑内の地
    表近くにそれぞれ回動可能に軸支されるとともに、中央
    で立坑内方側に屈曲して折り畳み自在な支持アーム機構
    を備えている請求項1記載の立坑の覆工板装置。
JP1120776A 1989-02-03 1989-05-15 立坑の覆工板装置 Expired - Lifetime JPH0765450B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-26100 1989-02-03
JP2610089 1989-02-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02289789A true JPH02289789A (ja) 1990-11-29
JPH0765450B2 JPH0765450B2 (ja) 1995-07-19

Family

ID=12184176

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS617999A (ja) * 1984-06-21 1986-01-14 株式会社日本自動車部品総合研究所 車両走行の帰路報知装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS617999A (ja) * 1984-06-21 1986-01-14 株式会社日本自動車部品総合研究所 車両走行の帰路報知装置

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JPH0765450B2 (ja) 1995-07-19

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