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JPH02274796A - 潤滑油添加剤 - Google Patents

潤滑油添加剤

Info

Publication number
JPH02274796A
JPH02274796A JP9689989A JP9689989A JPH02274796A JP H02274796 A JPH02274796 A JP H02274796A JP 9689989 A JP9689989 A JP 9689989A JP 9689989 A JP9689989 A JP 9689989A JP H02274796 A JPH02274796 A JP H02274796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
meth
formula
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9689989A
Other languages
English (en)
Inventor
Goro Iwamura
悟郎 岩村
Koji Kinoshita
宏司 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP9689989A priority Critical patent/JPH02274796A/ja
Publication of JPH02274796A publication Critical patent/JPH02274796A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規にして有用なる潤滑油添加剤に関する。さ
らに詳細には、本発明はシロキサン結合を有する特定の
高分子アゾ糸化合物の存在下に、41のアルキル(メタ
)アクリレートと特定の極性モノマーとを主体として共
重合させて得られる、シロキサン結合がアクリル共重合
体主鎖中に導入された形のブロック共重合状潤滑油添加
剤に関するものであって、とりわけ、潤滑油の粘度指数
向上効果、清洗分散化効果ならびに熱安定化効果(耐熱
性向上効果)を有する、潤滑油の粘度指数向上剤を提供
しようとするものである。
〔従来の技術〕
粘度指数向上剤は、潤滑油の粘度特性全調節するための
添加剤として重要であり、高温下においても、潤滑油の
粘性を保持せしめることによって、潤滑作用を維持する
べく、エンジン油には、絶対不可欠のものとなっている
ところで、潤滑油の粘度指数向上剤としては、これまで
にも、油溶性のポリアクリレート、ポリアクリレート、
ポリイソブチレンまたはエチレン−プロピレン共重合体
などが知られているが、就中、ポリアタリレートおよび
ポリメタリレートは、粘度指数向上効果が最もすぐれて
おり、かつ、それ自体が、流動点降下能をも兼ね備えて
いるものである処から、現在、多用されている部類のも
のである。
そもそも、ガソリンエンジン油やディーゼルエンジン油
などの潤滑油は、200〜300℃もの高温下にあるエ
ンジンと直接、接触するものである処から、熱および酸
化に対して高度な安定性が要求されている。
かかる過酷な条件下においては、種々の添加剤に由来す
るスラッジの発生が不可避であり、とりわけ、ポリマー
の熱分解によるスラッジが生じ易いとされている。
こうしたスラッジは、エンジン内壁への沈着を起こすし
、ひどい場合には、ピストンのリング膠着を引き起こす
原因ともなる。
そのために、かかるスラッジを潤滑油中に分散させ、エ
ンジン内壁への沈着を防止せしめるべく、種々の清浄分
散剤が開発され、実際に使用されている。
近年では、また、この清浄分散作用を粘度指数向上剤そ
れ自体に併せ持たせようという試みも為されるに及んで
、一部には、重合体中に極性基全導入せしめることによ
り、活性型粘度指数向上剤として開発されてはいるけれ
ども、実際には、その効果はまだまだ不十分であって、
未だに不活性型が主流となっているというのが実状であ
る。
たとえば、特公昭34−4992号、特公昭44−57
07号オヨヒ特公昭51−40883号公報などに開示
され、ているように、極性モノマーとアルキル(メタ)
アクリレートとを単に共重合せしめ念形のものが見受け
られるが、実用上、エンジン内壁へのスラッジの付着も
多く、清浄分散化効果および熱安定化効果は、共に、十
分に果たされていないものであると言えよう。
これに対して、特公昭51−20237号や特公昭53
−2883号公報などに開示されているように、アルキ
ル(メタ)アタリレートの基幹ポリマーに極性モノマー
を二次的に導入せしめた形の、いわゆるグラフト的な構
造によって清浄分散性を改良しようとする試みも為され
ている。
確かに、こうした方法に従えば、清浄分散性こそは上昇
するものの、依然として、アルキル(メタ)アクリレー
トによる熱安定性の方は不十分であるという欠点の解消
は果たされていない。
さらに、スチレンをも導入することによって、組成面か
ら熱安定性の改良を図るという方法も提案されてはいる
が、こうした方法によるときは、粘度指数向上能を損な
うばかりでなく、油溶性が極端に低下してしまうために
、増粘効果も望めなくなり、さらには、流動点降下能さ
え失なわれるに到るわけである。
このように、従来の技術に従う限りは、満足すべき性能
のものは見当たらないというのが実状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、本発明者らは上述した如き従来技術における
種々の欠点ないしは問題点の存在に鑑みて、とりわけ、
従来技術における未解決課題の解決に照準を合わせて鋭
意検討を重ねた結果、特定のシロキサン結合金有高分子
アゾ系化合物の存在下に、特定のアルキル(メタ)アク
リレートおよび特定の極性モノマーを主体として重合さ
せて得られる、アクリル共重合体主鎖中にシロキサン結
合が導入された形の特定のブロック共重合体を用いるこ
とによって、ここに始めて、清浄分散化作用セよび熱安
定化作用(耐熱性向上化作用)が共にすぐれた、極めて
有用な目的粘度指数向上剤が得られることを見い出すに
及んで、本発明を完成させるに到った。
したがって、本発明が解決しようとする課Mは、−にか
かって、清浄分散化効果および熱安定化効果(耐熱性向
上効果)を併せ有する、極めて有用なる粘度指数向上剤
、つまり、潤滑油添加剤を提供しようとすることであり
、本発明が解決しようとする他の課題は、前述した如き
種々の欠点を悉く解消シ、アルキル(メタ)アタリレー
トの%4Eヲ最大限に活かした、極めて有用なる、潤滑
油添加剤たる粘度指数向上剤全提供しようとすることで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
このような解決課題の線に添って完成の域に到達し得た
のが、以下に示されるような解決手段分備えた本発明で
ある。
すなわち、本発明は一般式 で示される、−分子中に少なくとも1個のジアゾ結合を
有し、かつ、数平均分子量が1,500〜40.000
なる化合物(a)の2〜70重景部重量在下に、炭素数
が7〜30なる飽和脂肪族アルコールのアクリル酸エス
テルおよび/またはメタクリル酸エステル(b)の10
〜98重量部、炭素数が1〜6なる飽和脂肪族アルコー
ルのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エ
ステル(C)の0〜50重量部、分子中に窒素原子を有
するビニル単量体(d)の0.2〜10重量部、および
これら上記の(b)〜(d)なる各単量体と共重合可能
な他のビニル単量体(e)の0〜30重量部よりなる単
量体混合物を共重合せしめて得られる、極めて有用なる
粘度指数向上剤たる、潤滑油添加剤を提供しようとする
ものである。
ここにおいて、上記した一分子中に少なくとも1個のジ
アゾ結合を有し、かつ、数平均分子量が1.500〜4
0,000なる化合物(a)とは、前掲の一般式(1)
で示されるような化合物を相称するものであって、本発
明の潤滑油添加剤における最も重要で、かつ、最も特徴
的々原料成分であるが、当該化合物(a)それ自体につ
いては、既に、特願昭63−80440号として開示さ
れている通りである。
当該化合物(a)は、たとえば、4.4′−アゾビスシ
アノベンタン酸クロライドのような酸クロライド化合物
と、ジアルキル−ジフェニル−またはモノアルキルモノ
フェニルシロキサン結合ヲ有する、両末端に水酸基を有
する化合物との縮合反応によって得られる化合物であり
、典型的なシロキサン結合金有高分子アゾ開始剤の一種
である。
それらの各反応成分のうち、いわゆるシリコーンオイル
の両末端に水酸基を有する化合物たる上記シロキサン結
合を有する、両末端に水酸基を有する化合物として特に
代表的なもののみを例示するに止めれば、rX−22−
160AS J、rX−22−160AJ、rX−22
−160B J、r X−22−160CJ、rX−2
2−1603AJもしくはr X−20−170DJ〔
以上は、信越化学工業(株)梨の水酸基含有シリコーン
化合物である。〕、才たはrBY−16−848」、r
 BX−16−003J、r BX−16−001J、
r BX−16−004J、r 5F−8428J、r
SH−3771j、r BY−11−9534、r B
Y−11−954J、r BY−16−018J、r 
BY−16−801Jもしくはr BY−16−817
J [以上は、トーン・シリコーン(株)製の水酸基含
有シリコーン化合物である。〕などであり、あるいは、
これらの各種水酸基含有シリコーン化合物を自己縮合な
いしけ共縮合させて得られるポリエステルジオール、ま
たはC4以上なる長鎖二塩基酸と止揚の各種水酸基含有
シリコーン化合物(シロキサン結合含有ジオール)とを
縮合させて得られるポリエステルジオールなどである。
すなわち、前掲の一般式(I)で得られる当該化合物(
A)l−1:、これらの各種水酸基含有シリコーン化合
物(シロキサン結合含有ジオール)とジアゾ結合金有酸
クロライド化合物との付加縮合反応によって得られるも
のであり、そのさいの反応は、タロロホルムなどの良溶
剤中で、かつ、発生する塩化水素ガスの捕捉剤ないしは
捕集剤(キャッチャ−)としての、トリエチルアミンの
如き3級アミン類などの共存下で、30℃以下の温度で
、冷却しながら行なわれる。
次いで、かくして副生ずる4級アンモニウム塩を濾過し
てから、溶剤を減圧乾燥により除去せしめることにより
、目的とする当該化合物(a)が得られるが、前掲の一
般式(I)中におけるmば1〜20なる整数であるもの
であり、その結果、当該化合物(a)の数平均分子量と
しては、1,500〜40,000なる範囲内にあるこ
とが望ましい。
40.000を超える場合には、鉱油への溶解性が極端
に低下するように々るので好ましくない。
そして、尚該化合物(a)の使用量としては、2〜70
重景部重量1しくけ、5〜50重量部なる範囲内が適切
であり、2重量部未満の場合には、シロキサン結合のア
クリル共重合体中への導入量が少なくなる処から、光分
な耐熱性を有するような目的粘度指数向上剤たるブロッ
ク共重合体が得られなくなるので好捷しくないし、一方
、70重量部を超える場合には、アクリル共重合体なる
主鎖部分の分子量ヲ上げることができなくなるので好1
しくない。
また、前記した07〜30なる飽和脂肪族アルコールの
(メタ)アクリル酸エステル(b)として特に代表的な
もののみ全例示するに止めれば、ヘゾチル(メタ)アク
リレート、オタチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリ
レート、テシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ
)アクリレート筐たはステアリル(メタ)アクリレート
などであるが、就中、C12〜C18なる直鎖状および
7寸たは分岐状の混合アルキル基を有するアルキルメタ
クリレートの使用が望ましい。
そして、当該(メタ)アクリル酸エステル(b)の使用
量としては、前記化合物(a)の2〜70重量部に対し
て、10〜98重量部、好ましくは、10〜80重量部
となる割合にある範囲内が適切である。
さらに、前記した01〜C6なる飽和脂肪族アルコール
の(メタ)アクリル酸エステル(c)として特に代表的
なもののみを例示するに止れば、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレト、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート
、n−ブチル(メタ)アクリレート、  tert−ブ
チル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレ
ートまたハローヘキシル(メタ)アタリレートなどであ
るが、就中、メチルメタクリレートまたばn−1チルメ
タクリレートの如@C1〜C4なる飽和脂肪族アルコー
ルのメタタリル酸エステルの使用が望ましい。
そして、当該(メタ)アクリル酸エステル(e)の使用
量としては、同じく、前記化合物(IL)の2〜70重
量部に対して、0〜50重量部なる範囲内、好ましくは
、0〜20重量部となるようガ割合の範囲内が適当であ
る。50重量部を超えると、たとえ、シロキサン結合が
主鎖に導入されていても、得られるブロック共重合体の
油溶性が無くなったり、あるいは、濁りが生じたりする
などの不都合が生じるようなるので好壕しくない。
(]4) さらにまた、前記した分子中に窒素原子分有するビニル
単量体(d)として特に代表的なもののみ全例示するに
止めれば、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−5−フ
ルキルピロリドン、N−ビニルビ4リドン、N−ビニル
−6−アルキルピペリドンモレ<はN−ビニルカプロラ
クタムの如@ N −ビニル環状アミド類; N、N−
ツメチルアクリルアミドもしく1−IN、N−ジエテル
メタタリルアミドの如きシアルギル(メタ〕アクリルア
ミド類ニジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチ
ルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミンエチルメ
タクリレートもしくはジメチルアミノプロピルアクリレ
ートの如きジアルキルアミノアルキル(メタ)アタリレ
ート類:′−!たはジメチルアミノゾロビル(メタ)ア
クリルアミドの如きジアルキルアミノアルキル(メタ)
アクリルアミド類などであるが、就中、N−ビニル−2
−ピロリドンの使用が特に望ましい。
そして、当該ビニル単量体(d)の使用量としては、前
記化合物(a)の2〜70重量部に対して、2〜10重
量部、好才しくに、3〜5重景重量なるような割合の範
囲が適切である。
2重量部未満の場合には、得られるブロック共重合体に
十分な清浄分散化作用全厚えることができ難くなるし、
一方、10重量部を超える場合には、得られるブロック
共重合体それ自体の油溶性全低下させることとなり、捷
た、残存モノマー量も多くなる処となるので、いずれの
場合も実用的であるとは言えなくなって好ましくない。
次いで、前記した(h)〜(d)なる各単量体と共重合
可能な他のビニル単量体(e)としては、共重合性を有
するものであれば、いずれの単量体(オリコ゛マー類を
も含む。)も使用することができるのは勿論であるが、
そのうちでも代表的なもののみを挙げるに止めれば、ス
チレンの如き芳香族ビニル単量体;ジメチルマレートも
しくはノーn−ブチルフマレートの如き不飽和二塩基酸
のジエステル類;才りは酢酸ビニルもしくにラウリン酸
ビニルの如キ脂肪酸ビニルエステル類などであるが、就
中、スチレンの使用が4甘しい。
そして、当該ビニル単量体(e)の使用量としては、前
記化合物(a)の2〜70重量部に対して、0〜30重
量部なる範囲内、好1しくに、0〜20重量部となるよ
うな割合の範囲が適切である。
以−ヒに掲げられた種々の原料成分を用いて、本発明の
潤滑油添加剤、つまり、粘度指数向上剤であるシロキサ
ン結合含有ブロック共重合体(シリコーン−アクリル・
プロッタ共重合体)を調設するには、公知慣用の共重合
反応を駆使せしめることによって遂行できるものであり
、かかる反応は、通常、60〜140℃の温度で、6〜
24時間程度で完遂できるが、必要ならば、塀圧条件下
において行なうことができるのは、勿論である。
ソノサいには、トルエンやヘキサンなどの油溶性の溶剤
中で反応を行なってもよいし、あるいは、直接、鉱油中
で重合反応全行ない、基礎重合体として10〜70重i
%含む形の鉱油溶液として得てもよいことは、勿論であ
る。
かくして得られるシリコーン−アクリル・10ツタ共重
合体なる粘度指数向上剤は、ポリシロキサン連鎖とポリ
(メタ)アクリレート共重合体連鎖とがブロック状に分
布し、しかも、側鎖に窒素原子を含有したビニル単量体
がこのポリ(メタ)アタリレート連鎖中に分布された形
のものとして与えられる。
そして、このブロック共重合体状粘度指数向上剤として
は、10,000〜500,000なる範囲の重4i平
均分子量(Mw )であって、かつ、重量平均分子量(
MW ) /数平均分子量(Mn )なる比で示される
分子量分布度(分散比)は10以下、好1しくに、6以
下であるのが適切である。
本発明の潤滑油添加剤、つまり、粘度指数向−h剤は、
天然または合成の潤滑油に適用でき、したがって、ガソ
リンエンジン油、rイーゼルエンジン油、ギア油、トル
クコンバーター油寸たはオドマチイック・トランスミッ
ション・フルード(ATF )作動油などの各種潤滑油
に添加して使用することができるが、このきい、潤滑油
に対して、通常、1〜30重量嘱なる範囲内である。
このグロック共重合体状粘度指数向上剤には、公知慣用
の清浄分散剤、無灰清浄分散剤、酸化防止剤または極圧
(添加)剤などを添加せしめることは一向に差し支えな
い。
かくて、本発明のブロック共重合体状粘度指数向上剤は
、この種の潤滑油添加剤に要求される前述した最低必須
の三条件全悉く兼ね備えるものであるが、その作用機構
は必ずしも定かではないものの、シロキサン結合金主鎖
にもったシリコーン−アクリル・ブロック共重合体は、
かかるシロキサン結合が、C−C結合に比して瘉かに耐
熱性にすぐれるという理由により、まず、耐熱性向上効
果が裏付けられるし、併せて、かかるシロキサン結合そ
のものが、C−C結合よりも、表面エネルギーの小さく
、加えて、このブロック共重合体中にはまた極性基も存
在している処から、スラッジへの吸着化が進展し、ひい
ては、シリコーン部分のエントロピー増大によって、ス
ラッジ分散化が増幅、拡大される処となるという理由に
より、次いで、清浄分散化向上効果が裏付けられる。
さらに、このブロック共重合体の最大の特徴である粘度
指数向上能の方は、一般に、重合体それ自体の油溶性お
よびフレキシビリティ−が重要な因子であって、高温時
ならびに低温時における重合体の伸縮によって、かかる
粘度指数向上化効果が発現されるものではあるが、その
点、このブロック共重合体中に存在するシロキサン結合
が、フレキシビリティ−の上で特にすぐれているもので
あるためと推定される。
〔発明の効果〕
本発明のシリコーン−アクリル・ブロック共重合体状粘
度指数向上剤は、該共重合体のポリ(メタ)アクリレー
ト主鎖部分と、そこに導入されたシロキサン結合部分と
の、つまり、ポリシロキサン連鎖とポリ(メタ)アクリ
レート共重合体連鎖とのブロック状共重合体中に、さら
に極性モノマーが水素引き抜きによってグラフト重合さ
れたものであるという独得の構造を有する処から、まず
第一に、かかる極性モノマーの導入化により清浄分散性
にすぐれるものであるし、第二に主鎖ポリ(メタ)アク
リレート部分に基ずく粘度指数向上能および流動点降下
能がその1まに活かされて、これらの両性能にもすぐれ
るものであるし、第三に、主鎖ポリ(メタ)アクリレー
ト部分へのシロキサン結合の導入化により熱安定性(耐
熱性)にすぐれるものである。
このように、本発明のシリコーン−アクリル・プロッタ
共重合体状粘度指数向上剤たる潤滑油添加剤は、要求特
性としての、それぞれ、粘度指数向上効果、清浄分散化
効果ならびに耐熱性の三拍子揃った極めて有用なるもの
である処から、ガソリンエンジン油およびディーゼルエ
ンジン油などの各種エンジン油の潤滑剤として特徴ある
効果全発揮するものである。
〔実施例〕
次に、本発明を参考例、実施例および比較例により、−
層、具、体的に説明する。以下において、部および%は
特に断りのない限り、すべて重量基準であるものとする
参考例1〔シロキサン結合金有高分子アゾ開始剤(a)
の調製例〕 攪拌機、温度計、還流耐却器および不活性ガス導入ロヲ
備えた四ツロフラスコに、クロロホルムの300部、ト
リエチルアミンの9部および[X−22−160B J
 (・ジメチルポリシロキサンジオール)の380部を
仕込んで、20℃で、4.4′−アゾビスシアノベンタ
ン酸クロライドの28.2部およびクロロホルムの70
部よりなる溶液を、系内金令却しつつ、2時間かけて攪
拌下に滴下した。
滴下終了後も、同温度に2時間保持して反応全続行させ
たのち、副生ずるトリエチルアミン塩酸塩を水洗によっ
て除去し、涙過してから、真空乾燥して、数平均分子量
が13,500で、かつ、−分子中の平均ジアゾ結合数
が3個なる目的化合物を得た。以下、これを化合物(a
−1)と略記する。
参考例2(同上) rX−22−160AS Jの100部、[プラクセル
208J[ダイセル工業(株)裂のラクトンジオール〕
の203部、クロロホルムの112部およびトルエチル
アミンの19.3部ヲ仕込んで20℃の温度にセットし
、さらにクロロホルムの100部と4.4′−アゾビス
シアノ4ンタン酸クロライドの63.4部との溶液を2
時間に亘って、攪拌下に冷却しながら滴下した。
以後は、参考例1と同様にして後処理を行なって、数平
均分子量が12,000で、かつ、−分子中の平均ジア
ゾ結合数が13個なる目的化合物全得た。以下、これを
化合物(a−2)と略記する。
実施例1 メチルメタクリレートの10部、C12〜C18なる直
鎖状および分岐状の混合アルキル基を有するアルキルメ
タクリレートの56部、ならびに参考例1で得られた化
合物(a−1)の30部を溶かした形の混合溶液を、8
0℃の鉱油(15〇ニートラル油)の100部中に3時
間かけて滴下してから、さらに5時間の重合反応を継続
させたのち、ここへN−ビニル−2−ピロリドンの4部
とtert−プチルノ4−ベンゾエートの0.5部との
混合物を、110℃において、1時間に亘って滴下し、
その後も同温度に28時間重合反応を続行させて、黄色
粘稠透明な液状の目的ブロック共重合体を得た。
次いで、この液状ブロック共重合体を、粘度指数が10
0で、かつ、流動点が−12,5℃なるニーートラル油
で希釈してポリマー分が5%となるように調整した。
この希釈溶液について粘度指数を測定した処、190な
る、すぐれた粘度指数向上能を有するものであることが
知れた。
また、この希釈溶液の流動点も一40℃以下という良好
な結果が得られた。
さらに、この希釈溶液について、それぞれ、清浄分散性
能および熱安定性なる両性能を、後掲されるような要領
のパネルコーキングテストにより評価した処、清浄分散
性の方は、評点が9.5で十分な性能を有するものであ
ったし、熱安定性の方も、7′ポジツト量が僅かに20
 mflと少なく、非常に良好な結果が得られた。
実施例2 n−ブチルメタクリレートの10部、C1□〜C18な
る直鎖状の混合アルキル基を有するアルキルメタクリレ
ートの37部、スチレンの10部、ならびに参考例2で
得られた化合物(a−2)の40部よりなる混合物を、
80℃の鉱油中に入れて5時間に亘って重合反応を行な
った。
次いで、かくして得られたポリマー溶液に、N−ビニル
−2−ピロリドンの3部とtert−ブチルベンゾエー
トの0.5部との混合物を、110℃において、2時間
かけて滴下し、その後も同温度に8時間保持して重合反
応全続行させ、黄色の粘稠透明な液状の目的プロッタ共
重合体を得た。
以後、実施例1と同様にして粘度指数を測定した処、1
98を示して、実に良好なる粘度指数向上能を有するブ
ロック共重合体であることが知れたし、また、このブロ
ック共重合体のニュートラル油希釈溶液の流動点は一4
2℃以下であったし、さらに、この、希釈溶液についC
行なった・9ネルコーキングテストの結果は、清浄分散
能の評点が9.0であり、熱安定性の方はデポジット量
も15m1と極めて少なく、共にすぐれるものであるこ
とも知れた。
実施例3 参考例1で得られた化合物(a−1)の使用量を25部
に変更すると同時に、参考例2で得られた化合物(a−
2)の25部をも用いるように変更し、かつ、C12〜
C18なる直鎖状および分岐状の混合アルキル基金有す
るアルキルメタクリレートの使用量t−36部に変更し
た以外は、実施例1と同様にして目的とするブロック共
重合体の溶液が得られた。
この共重合体について、実施例1と同様に測定した粘度
指数は192であり、!た、流動点は一45℃以下であ
り、さらにi’?ネルコーキングテストの結果は、清浄
分散性の評点が9.5であり、熱安定性評価の方は、デ
ポジット量も23 mjiと少なく、いずれの点でもす
ぐれているものであることが知れた。
比較例1 ブチルメタクリレートの8部、C42〜C18なる直鎖
状および分岐状の混合アルキル基金有するアルキルメタ
クリレートの88部、ならびにN−ビニル−2−ピロリ
ドンの4部を、鉱油(15oニユートラル油)の100
部中に加えて、80℃において、アゾビスイソブチロニ
トリルを重合開始剤として、8時間の重合反応全行なっ
て、黄色粘稠液状の対照用ビニル共重合体の溶液を得た
このものについて、実施例1と同様にして粘度指数を測
定した処では、182とすぐれた粘度指数向上能を有す
るものであることが知れたし、また、流動点は一35℃
以下と良好ではあったが、パネルコーキングテストの結
果は、清浄分散性の評点の方が5.5と劣っていたし、
熱安定性の方も、デポジット景が120 mjpと極め
て多く、したがって、これらの清浄分散性も熱安定性も
共に不十分なものであり、実用に供しうる程度のもので
はなかった。
比較例2 N−ビニル−2−ピロリドンの使用を一切欠如し、かつ
、C42〜C48なる直鎖状および分岐状の混合アルキ
ル基を有するアルキルメタクリレートの使用量分60部
に変更した以外は、実施例1と同様にして、粘稠な液状
の対照用ビニル共重合体の溶液を得た。
このものについての粘度指数の測定結果では、187と
すぐれた粘度指数向上能を有するものであることが知れ
たし、また、流動点は一35℃以下と良好なものである
ことも知れたが、パネルコーキングテストの結果は、清
浄分散性が5.5なる評点と極めて悪く、他方、熱安定
性の評価も、デイジット量が140 mgと極めて多く
、したがって、これらの清浄分散性も熱安定性も共に不
十分なものであり、実用に供しつる程度のものではなか
った。
パネルコーキングテスト 各実施例および比較例で得られた各種の粘度指数向上剤
を、通常のエンジン油濃度1で鉱油で希釈したものヲU
η叉して、それぞれの粘度指数向上剤についての清浄分
散性および熱安定性を、ノNネルコーキングテスターに
て評価する。
そのテスト条件は次の通りである。
(1)清浄分散性の評価 1、パネル温度:250℃ 2、油   温:100℃ 3、試験方法:1部時間連続はねかけ 4、配合油処方: 3、試験方法=15秒間はねかけ、45秒間停止を1サ
イクルとして、連 続サイクル3時間 4、配合油処方: i+ネル評点は、アルミニウム製のテストパネルが試験
前と変わらない場合1rlo点」とし、このパネル表面
全体がスラッジ付着により覆われた場合を「0点」とし
、その間?0.5なる刻みにして行なっている。
5、試料重量:250g

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 但し、式中のR_1はアルキル基、またはシアノ基を有
    するアルキル基を、R_2は主鎖に式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し、式中のR_3およびR_4はそれぞれ、同一でも
    異なっていてもよい、 炭素数が1〜5なるアルキル基またはフェニル基を表わ
    すものとする。 で示されるシロキサン結合を有するポリエステルジオー
    ル残基またはポリエーテルジオール残基を表わすものと
    し、mは1〜20なる整数であるものとする。 で示される、一分子中に少なくとも1個のジアゾ結合を
    有し、かつ、数平均分子量が1,500〜40,000
    なる化合物(a)の2〜70重量部の存在下に、炭素数
    が7〜30なる飽和脂肪族アルコールのアクリル酸エス
    テルおよび/またはメタクリル酸エステル(b)の10
    〜98重量部、炭素数が1〜6なる飽和脂肪族アルコー
    ルのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エ
    ステル(c)の0〜50重量部、分子中に窒素原子を有
    するビニル単量体(d)の0.2〜10重量部、および
    上記した(b)〜(d)なる各単量体と共重合可能な他
    のビニル単量体(e)の0〜30重量部よりなる単量体
    混合物を共重合せしめて得られる、潤滑油添加剤。
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