JPH02258665A - 超伝導材料の製造方法 - Google Patents
超伝導材料の製造方法Info
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- JPH02258665A JPH02258665A JP1045990A JP4599089A JPH02258665A JP H02258665 A JPH02258665 A JP H02258665A JP 1045990 A JP1045990 A JP 1045990A JP 4599089 A JP4599089 A JP 4599089A JP H02258665 A JPH02258665 A JP H02258665A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は超伝導材料の製造方法に関し、更に詳しくは臨
界電流密度が高く送電用ケーブル、マグネット等に利用
される酸化物超伝導材料の製造方法に関する。
界電流密度が高く送電用ケーブル、マグネット等に利用
される酸化物超伝導材料の製造方法に関する。
(従来の技術)
昨年1月発見されたBi −Sr −Ca −Cu系酸
化物超伝導体は、臨界温度110にと80にの2種類の
超伝導相か報告されており、特に、ll0K相は従来の
Y系超伝導体に比べて臨界温度か20に高く、化学的安
定性にも優れていることから、工業応用上実用化が急が
れている。このll0K相は、大気中の熱処理では87
5〜885℃の狭い温度範囲でのみ合成されそれ以外の
温度では合成てきないとされている。最近、pbを添加
することによりll0K相の合成温度を850℃まで低
下させ合成時間も短縮できることが報告されている(M
、Takano et at;Japanes J
ournal of AppliedPhysic
s、vol 27.L1041.1988) 、更に、
ll0K相の合成条件は熱処理雰囲気中の酸素分圧の影
響を受け、低斂素雰囲気(1/ 13 Torr)に於
て110に和合成温度領域が最も拡大することが報告さ
れている(U、 Endo et al;Japane
s Journal ofApplied Physi
cs、vol 27.L1476.1988)。
化物超伝導体は、臨界温度110にと80にの2種類の
超伝導相か報告されており、特に、ll0K相は従来の
Y系超伝導体に比べて臨界温度か20に高く、化学的安
定性にも優れていることから、工業応用上実用化が急が
れている。このll0K相は、大気中の熱処理では87
5〜885℃の狭い温度範囲でのみ合成されそれ以外の
温度では合成てきないとされている。最近、pbを添加
することによりll0K相の合成温度を850℃まで低
下させ合成時間も短縮できることが報告されている(M
、Takano et at;Japanes J
ournal of AppliedPhysic
s、vol 27.L1041.1988) 、更に、
ll0K相の合成条件は熱処理雰囲気中の酸素分圧の影
響を受け、低斂素雰囲気(1/ 13 Torr)に於
て110に和合成温度領域が最も拡大することが報告さ
れている(U、 Endo et al;Japane
s Journal ofApplied Physi
cs、vol 27.L1476.1988)。
(発明か解決しようとする課題)
Bi −Pb −Sr −Ca −Cu系酸化物超伝導
体は、通常、各種原料化合物を熱処理し超伝導体の結晶
構造を析出させた後、粉砕し成形体を形成し、更に熱処
理を加え焼結させている。この方法て作製した超伝導焼
結体は、理論密度の50%程度の低密度であり、又、液
体窒素温度に於ける臨界電流密度は300A/cm″以
下の値にとどまっており、超伝導送電用ケーブルの実用
化に最低限必要なlO万A / c rr+’には遠く
及ばない、最近、焼結体の臨界電流密度を向上させるた
めに熱処理の途中に加圧成形処理を加える方法が提案さ
れたが(Y、 Tanaka et al;Japan
es Journal of AppliedPhys
ics、vol 27.L1655.1988)この方
法に於いても達成された臨界電流密度は700 A /
c m″であった。
体は、通常、各種原料化合物を熱処理し超伝導体の結晶
構造を析出させた後、粉砕し成形体を形成し、更に熱処
理を加え焼結させている。この方法て作製した超伝導焼
結体は、理論密度の50%程度の低密度であり、又、液
体窒素温度に於ける臨界電流密度は300A/cm″以
下の値にとどまっており、超伝導送電用ケーブルの実用
化に最低限必要なlO万A / c rr+’には遠く
及ばない、最近、焼結体の臨界電流密度を向上させるた
めに熱処理の途中に加圧成形処理を加える方法が提案さ
れたが(Y、 Tanaka et al;Japan
es Journal of AppliedPhys
ics、vol 27.L1655.1988)この方
法に於いても達成された臨界電流密度は700 A /
c m″であった。
(課題を解決するための手段)
本件発明者は上記の問題を解決すべく鋭意研究した結果
、Bi −Pb −Sr −Ca −Cu系酸化物超伝
導体の熱処理温度を、特定の温度に設定し、熱処理と熱
処理の間に加圧成形処理を行う事により、液体窒素温度
に於ける臨界電流密度が5000A/crn′を越える
超伝導焼結材料が作製できることを発見して本件発明を
完成するに至った。
、Bi −Pb −Sr −Ca −Cu系酸化物超伝
導体の熱処理温度を、特定の温度に設定し、熱処理と熱
処理の間に加圧成形処理を行う事により、液体窒素温度
に於ける臨界電流密度が5000A/crn′を越える
超伝導焼結材料が作製できることを発見して本件発明を
完成するに至った。
即ち、本件発明は、特定の温度条件で熱処理することに
より超伝導焼結体の密度低下の原因となる揮発成分の蒸
発を抑え、又、臨界電流密度低下の原因となる粒界析出
相の発生を抑えるばかりでなく、熱処理と熱処理の間に
加圧成形を行うことにより焼結密度の向上及び、超伝導
相の結晶配向制御を行う超伝導材料の製造方法に関する
ものであり、その要旨とするところは、B1−Pb−3
r−Ca −Cu系酸化物超伝導材料の製造方法に於い
て、酸素含有体積分率2%以上22%以下の雰囲気下、
当該酸化物を800℃以上860℃未満の温度で熱処理
し超伝導体の結晶構造とした後、成形して超伝導成形体
とし、820℃以上860℃未満の温度で熱処理を行い
、焼結した当該酸化物超伝導体に粉砕工程を加えること
無しに加圧成形処理を施し、更に、820℃以上860
℃未満の温度で熱処理を行う事を特徴とする、高臨界電
流密度を有する超伝導材料の製造方法にある。
より超伝導焼結体の密度低下の原因となる揮発成分の蒸
発を抑え、又、臨界電流密度低下の原因となる粒界析出
相の発生を抑えるばかりでなく、熱処理と熱処理の間に
加圧成形を行うことにより焼結密度の向上及び、超伝導
相の結晶配向制御を行う超伝導材料の製造方法に関する
ものであり、その要旨とするところは、B1−Pb−3
r−Ca −Cu系酸化物超伝導材料の製造方法に於い
て、酸素含有体積分率2%以上22%以下の雰囲気下、
当該酸化物を800℃以上860℃未満の温度で熱処理
し超伝導体の結晶構造とした後、成形して超伝導成形体
とし、820℃以上860℃未満の温度で熱処理を行い
、焼結した当該酸化物超伝導体に粉砕工程を加えること
無しに加圧成形処理を施し、更に、820℃以上860
℃未満の温度で熱処理を行う事を特徴とする、高臨界電
流密度を有する超伝導材料の製造方法にある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明における原料は、 Bi、 Sr、 Ca、 C
u及びpbの酸化物、水酸化物、無機酸塩、有機酸塩を
用いることができる。それぞれの原料は粉末状態て混合
したもの、または共沈性、ゾルゲル法、スプレードライ
法などて作製して用いる。原料の混合比は元素比でBi
:Pb:Sr:Ca:Cu=1.6 : 0.4:2:
2:3か好ましいか限定するものではない。
u及びpbの酸化物、水酸化物、無機酸塩、有機酸塩を
用いることができる。それぞれの原料は粉末状態て混合
したもの、または共沈性、ゾルゲル法、スプレードライ
法などて作製して用いる。原料の混合比は元素比でBi
:Pb:Sr:Ca:Cu=1.6 : 0.4:2:
2:3か好ましいか限定するものではない。
本発明では、これらの原料を酸素含有体積分率2%以上
22%以下の雰囲気下、800℃以上860℃未満の温
度で一定時間熱処理し、超伝導体の結晶構造とする。こ
のものは80に相の結晶構造を主体としており若干の1
10に和結晶も含んでいる。空気中ては860℃を越え
る温度では超伝導体材料が融解を始め半導体相と言われ
る結晶構造相と酸化物絶縁体の混合体に分解する。融解
開始温度は、熱処理雰囲気中の酸素分圧により異なり具
体的には酸素含有率4%雰囲気で840℃、同8%雰囲
気で850℃である。熱処理はこれらの温度以下で行う
、又、何れの雰囲気でも。
22%以下の雰囲気下、800℃以上860℃未満の温
度で一定時間熱処理し、超伝導体の結晶構造とする。こ
のものは80に相の結晶構造を主体としており若干の1
10に和結晶も含んでいる。空気中ては860℃を越え
る温度では超伝導体材料が融解を始め半導体相と言われ
る結晶構造相と酸化物絶縁体の混合体に分解する。融解
開始温度は、熱処理雰囲気中の酸素分圧により異なり具
体的には酸素含有率4%雰囲気で840℃、同8%雰囲
気で850℃である。熱処理はこれらの温度以下で行う
、又、何れの雰囲気でも。
800℃未満では、超伝導体の結晶が殆ど析出しない。
次に1本発明では、この焼結体を粉砕、混合、成形する
。本発明に於て、成形とは充填、パターン形成、塗布、
皮膜形成など所定の形態に構成する事を含む概念である
9例えば、粉末を有機酸のバインダーに混合し、アルミ
ナ、ジルコニア、マグネシア、シリコン等のセラミック
ス、または、銀、銅、ニッケル、ステンレス等の金属基
板にパターンを形成する方法や通常行われる粉体をブレ
ス成形する方法などである。成形体は、ついで酸素含有
率2゛%以上22%以下の雰囲気下、820℃以上86
0”C未満の温度で熱処理を行い、110に相の結晶構
造を晶出させる。熱処理温度は処理雰囲気により異なる
が、何れも融解開始温度以下20℃以内の温度に設定す
る。この温度処理に於いて成形体内部の超伝導相は80
に相から110に相への転換が速やかに進行するが、同
時に成形体からはBi、 Pbを主体とする低融点元素
の蒸発ないし原料化合物の分解に伴うガス発生が生じ、
成形体の内部に多数の空孔が発生し成形体の密度が低下
する。特に、融解開始温度近傍の温度ではBi、 Pb
を主体とする低融点元素の蒸発量が増大し成形体中のp
b量が減少する結果、pb添加により安定化されていた
ll0K相が、80に相と非超伝導酸化物に分解を始め
成形体の超伝導特性は悪化する。従って、熱処理には特
定の温度を選択する必要があり、精力的に研究を進めた
結果、本件発明に於ける最適な熱処理温度は、酸素含有
率2%≦P≦22%の雰囲気において、−o、osp”
+3. 4P+816≦T(℃) ≦−o、osp2
+3.4P+820で表わされる温度範囲であり、具体
的には、酸素含有率4±0.5%の雰囲気に於て830
±2℃、酸素含有率8±0.5%の雰囲気に於て840
±2℃、又、空気中酸素含有率21±0.5%では85
5±2℃で有ることか判明した。熱処理は各雰囲気に於
ける最適温度の下、50時間以上行うことが好ましい。
。本発明に於て、成形とは充填、パターン形成、塗布、
皮膜形成など所定の形態に構成する事を含む概念である
9例えば、粉末を有機酸のバインダーに混合し、アルミ
ナ、ジルコニア、マグネシア、シリコン等のセラミック
ス、または、銀、銅、ニッケル、ステンレス等の金属基
板にパターンを形成する方法や通常行われる粉体をブレ
ス成形する方法などである。成形体は、ついで酸素含有
率2゛%以上22%以下の雰囲気下、820℃以上86
0”C未満の温度で熱処理を行い、110に相の結晶構
造を晶出させる。熱処理温度は処理雰囲気により異なる
が、何れも融解開始温度以下20℃以内の温度に設定す
る。この温度処理に於いて成形体内部の超伝導相は80
に相から110に相への転換が速やかに進行するが、同
時に成形体からはBi、 Pbを主体とする低融点元素
の蒸発ないし原料化合物の分解に伴うガス発生が生じ、
成形体の内部に多数の空孔が発生し成形体の密度が低下
する。特に、融解開始温度近傍の温度ではBi、 Pb
を主体とする低融点元素の蒸発量が増大し成形体中のp
b量が減少する結果、pb添加により安定化されていた
ll0K相が、80に相と非超伝導酸化物に分解を始め
成形体の超伝導特性は悪化する。従って、熱処理には特
定の温度を選択する必要があり、精力的に研究を進めた
結果、本件発明に於ける最適な熱処理温度は、酸素含有
率2%≦P≦22%の雰囲気において、−o、osp”
+3. 4P+816≦T(℃) ≦−o、osp2
+3.4P+820で表わされる温度範囲であり、具体
的には、酸素含有率4±0.5%の雰囲気に於て830
±2℃、酸素含有率8±0.5%の雰囲気に於て840
±2℃、又、空気中酸素含有率21±0.5%では85
5±2℃で有ることか判明した。熱処理は各雰囲気に於
ける最適温度の下、50時間以上行うことが好ましい。
熱処理後の超伝導成形体は、密度向上、超伝導相の結晶
配向を付与させるために加圧成形処理を行う。加圧方法
はプレス成形あるいはロール成形等、試料体積を圧縮さ
せる方法であれば特に規定するものではない、この圧縮
成形処理により成形体内部に存在した空孔がつぶされ成
形体の密度が向上する。同時に超伝導相の結晶のa−b
面が圧縮成形の加圧方向に対して垂直の方向に選択的に
配向する。これは、超伝導相の結晶形状が板状あるいは
針状をしている結果、加圧方向に垂直な方向に配列し易
いためである。結晶の配向性は成形体の加圧方法を工夫
することにより向上が認められる。具体的には、加圧と
無負荷を交互に繰り返すことが好ましく、このことによ
り結晶の配列か進み結晶配向性は向上する。臨界電流密
度はBi系超超伝導体結晶のa−b面方向で最高となる
ことが知られており、本発明で用いられる加圧成形処理
で超伝導体成形体に結晶配向の選択配向性が付与される
事により臨界電流密度の向上が期待される。
配向を付与させるために加圧成形処理を行う。加圧方法
はプレス成形あるいはロール成形等、試料体積を圧縮さ
せる方法であれば特に規定するものではない、この圧縮
成形処理により成形体内部に存在した空孔がつぶされ成
形体の密度が向上する。同時に超伝導相の結晶のa−b
面が圧縮成形の加圧方向に対して垂直の方向に選択的に
配向する。これは、超伝導相の結晶形状が板状あるいは
針状をしている結果、加圧方向に垂直な方向に配列し易
いためである。結晶の配向性は成形体の加圧方法を工夫
することにより向上が認められる。具体的には、加圧と
無負荷を交互に繰り返すことが好ましく、このことによ
り結晶の配列か進み結晶配向性は向上する。臨界電流密
度はBi系超超伝導体結晶のa−b面方向で最高となる
ことが知られており、本発明で用いられる加圧成形処理
で超伝導体成形体に結晶配向の選択配向性が付与される
事により臨界電流密度の向上が期待される。
加圧成形処理を行う温度は、通常室温とするが、金属基
板に形成した超伝導体を加圧処理する場合には、金属基
板の圧延が容易となる2 00 ℃以上程度の温度とす
るのが好ましい。
板に形成した超伝導体を加圧処理する場合には、金属基
板の圧延が容易となる2 00 ℃以上程度の温度とす
るのが好ましい。
加圧成形処理に伴う結晶粒・の再配列により、成形体内
部には多数の亀裂が生じるため、ひきつずいて結晶粒を
焼結させるための熱処理が必要になる。熱処理の条件は
、前述の通り各雰囲気に於ける最適温度の下、50時間
以上行う。しかしこの熱処理に於いて、成形体内部に残
存する80に相超伝導体からll0K相の超伝導体が合
成されるに伴うガス発生と、Bi、 Pbを主体とする
低融点元素の蒸発か生じ、成形体の密度が低下する事が
ある。この場合は、再び、前述の加圧成形処理を行い、
ひきつずいて、焼結熱処理を行う0以上述べた方法とは
別に5成形体の熱処理時間を50時間以下に設定し、熱
処理と加圧成形処理を交互に繰り返して主としてll0
K相の超伝導体から構成される成形体に高密度・高配向
性を付与してもよい。この方法に於いても、最終段階の
熱処理時間は、50時間以上を必要とする。最終段階の
熱処理時間か例えば20時間程度の場合1個々の結晶粒
相互の焼結か進行しておらず結晶粒界の臨界電流密度低
下の原因となる。このため、このものの臨界電流密度は
弱結合部分を形成するので数百A/cm’と低い。
部には多数の亀裂が生じるため、ひきつずいて結晶粒を
焼結させるための熱処理が必要になる。熱処理の条件は
、前述の通り各雰囲気に於ける最適温度の下、50時間
以上行う。しかしこの熱処理に於いて、成形体内部に残
存する80に相超伝導体からll0K相の超伝導体が合
成されるに伴うガス発生と、Bi、 Pbを主体とする
低融点元素の蒸発か生じ、成形体の密度が低下する事が
ある。この場合は、再び、前述の加圧成形処理を行い、
ひきつずいて、焼結熱処理を行う0以上述べた方法とは
別に5成形体の熱処理時間を50時間以下に設定し、熱
処理と加圧成形処理を交互に繰り返して主としてll0
K相の超伝導体から構成される成形体に高密度・高配向
性を付与してもよい。この方法に於いても、最終段階の
熱処理時間は、50時間以上を必要とする。最終段階の
熱処理時間か例えば20時間程度の場合1個々の結晶粒
相互の焼結か進行しておらず結晶粒界の臨界電流密度低
下の原因となる。このため、このものの臨界電流密度は
弱結合部分を形成するので数百A/cm’と低い。
また、超伝導成形体の熱処理、加圧成形、熱処理の連続
する工程を1回または2回以上連続して行ってもよい。
する工程を1回または2回以上連続して行ってもよい。
これは結晶粒同志の焼結面積を向上させ、結晶粒界の弱
結合部分の割合を減少させ臨界密度を向上させる為であ
る。加圧成形前後の熱処理雰囲気は必ずしも同しである
必要はないが、変更する場合は、加圧成形後の熱処理雰
囲気を成形前の雰囲気より酸素分圧の高い雰囲気とする
ことが望ましい、具体的には、酸素含有率4%雰囲気8
30℃で熱処理した後、加圧成形し、更に、空気中85
5℃て熱処理する方法である。こうした処理温度を増加
させる方法により成形体中の超伝導相の結晶粒が増大し
結晶粒界の弱結合部分の割合を減少させることが可能に
なり、臨界電流密度をさらに向上させることが可能とな
る。
結合部分の割合を減少させ臨界密度を向上させる為であ
る。加圧成形前後の熱処理雰囲気は必ずしも同しである
必要はないが、変更する場合は、加圧成形後の熱処理雰
囲気を成形前の雰囲気より酸素分圧の高い雰囲気とする
ことが望ましい、具体的には、酸素含有率4%雰囲気8
30℃で熱処理した後、加圧成形し、更に、空気中85
5℃て熱処理する方法である。こうした処理温度を増加
させる方法により成形体中の超伝導相の結晶粒が増大し
結晶粒界の弱結合部分の割合を減少させることが可能に
なり、臨界電流密度をさらに向上させることが可能とな
る。
以上述べた方法により、液体窒素温度に於ける臨界電流
密度が、2000 A / c m’を越える超伝導成
形体が容易に得られる。特に超伝導成形体の熱処理、加
圧成形、熱処理の連続する工程の回数を5回以上行い、
工程間の熱処理時間を50時間以下に設定し、最終の熱
処理時間のみを50時間以上に設定した場合は焼結密度
、配向性か更に向上するので臨界電流密度は5000
A / c rn’を容易に越える。以下、実施例を使
い本発明を更に詳しく説明する。
密度が、2000 A / c m’を越える超伝導成
形体が容易に得られる。特に超伝導成形体の熱処理、加
圧成形、熱処理の連続する工程の回数を5回以上行い、
工程間の熱処理時間を50時間以下に設定し、最終の熱
処理時間のみを50時間以上に設定した場合は焼結密度
、配向性か更に向上するので臨界電流密度は5000
A / c rn’を容易に越える。以下、実施例を使
い本発明を更に詳しく説明する。
(実施例1)
Bi(NO,)3−5H10,Sr(NOり2、Ca(
NOi)r’4H20。
NOi)r’4H20。
Cu(NO+)z”llH*0 、 Pb(NO3)z
を元素比でBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.6:0
.4+1:1:1.5の割合で秤量し2001の純水に
混合させる0次いて、この溶液に、酒石酸、エチレング
リコールを適量加え、90℃で3時間攪拌混合し、青白
色ゲル状物質な得た0次いで、400 ℃て2時間、8
00℃で15時間大気中で熱処理して得た80に相超伝
導体を粉砕混合し、7ton/crn’の荷重を加えて
lOs+sφX1mmの成形体を得た。この成形体を酸
素含有率4%雰囲気下830℃で66時間熱処理した後
、炉から取り出し5分以内で室温まで冷却した。ついで
この焼結体に7ton/am’の荷重を繰り返し10回
連続して加え10v+iφ×0.8鵬■の成形体とした
後、更に、酸素含有率4%雰囲気下830℃で60時間
熱処理した。得られた超伝導成形体の臨界電流密度を液
体窒素温度、零磁界中、最大輸送電流法にて測定したと
ころ2300 A / cゴの値か得られた。
を元素比でBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.6:0
.4+1:1:1.5の割合で秤量し2001の純水に
混合させる0次いて、この溶液に、酒石酸、エチレング
リコールを適量加え、90℃で3時間攪拌混合し、青白
色ゲル状物質な得た0次いで、400 ℃て2時間、8
00℃で15時間大気中で熱処理して得た80に相超伝
導体を粉砕混合し、7ton/crn’の荷重を加えて
lOs+sφX1mmの成形体を得た。この成形体を酸
素含有率4%雰囲気下830℃で66時間熱処理した後
、炉から取り出し5分以内で室温まで冷却した。ついで
この焼結体に7ton/am’の荷重を繰り返し10回
連続して加え10v+iφ×0.8鵬■の成形体とした
後、更に、酸素含有率4%雰囲気下830℃で60時間
熱処理した。得られた超伝導成形体の臨界電流密度を液
体窒素温度、零磁界中、最大輸送電流法にて測定したと
ころ2300 A / cゴの値か得られた。
(実施例2)
実施例1で作製した10mmφX1mmの成形体を、酸
素含有率8%雰囲気下840℃で100時間熱処理し、
ついでこの焼結体に7ton/crn’の荷重を繰り返
し10回連続して加え10mmφ×0.75mmの成形
体とした後、酸素含有率8%雰囲気下840℃で更に1
00時間熱処理した。得られた超伝導成形体の臨界電流
密度を液体窒素温度、零磁界中、最大輸送電流法にて測
定したところ2500A/am’の値が得られた。
素含有率8%雰囲気下840℃で100時間熱処理し、
ついでこの焼結体に7ton/crn’の荷重を繰り返
し10回連続して加え10mmφ×0.75mmの成形
体とした後、酸素含有率8%雰囲気下840℃で更に1
00時間熱処理した。得られた超伝導成形体の臨界電流
密度を液体窒素温度、零磁界中、最大輸送電流法にて測
定したところ2500A/am’の値が得られた。
〔実施例3〕
実施例1で作製した10s+mφX1mmの成形体を、
酸素含有率4%雰囲気下830℃て90時間熱処理し、
ついでこの焼結体に7ton/cm’の荷重を繰り返し
10回連続して加え1ossφ×0.8■の成形体とし
た後、酸素含有率8%雰囲気下840℃で更に120時
間熱処理した。得られた超伝導成形体の臨界電流密度を
液体窒素温度、零磁界中、最大輸送電流法にて測定した
ところ3500A/crn’の値か得られた。
酸素含有率4%雰囲気下830℃て90時間熱処理し、
ついでこの焼結体に7ton/cm’の荷重を繰り返し
10回連続して加え1ossφ×0.8■の成形体とし
た後、酸素含有率8%雰囲気下840℃で更に120時
間熱処理した。得られた超伝導成形体の臨界電流密度を
液体窒素温度、零磁界中、最大輸送電流法にて測定した
ところ3500A/crn’の値か得られた。
(実施例4)
実施例1で作製した10mIIφX1mmの成形体を、
酸素含有率8%雰囲気下840℃で20時間熱処理し、
ついてこの焼結体に7ton/crn’の荷重を繰り返
し10回連続して加え、再び回じ条件で20時間熱処理
を加えた。この熱処理と加圧成形処理を交互に都合5回
行い、最後に10mmφxO,’7aa+の成形体とし
た後、酸素含有率8%雰囲気下840℃で更に100時
間熱処理した。得られた超伝導成形体の臨界電流密度は
、5700A / c rn’の値か得られた。
酸素含有率8%雰囲気下840℃で20時間熱処理し、
ついてこの焼結体に7ton/crn’の荷重を繰り返
し10回連続して加え、再び回じ条件で20時間熱処理
を加えた。この熱処理と加圧成形処理を交互に都合5回
行い、最後に10mmφxO,’7aa+の成形体とし
た後、酸素含有率8%雰囲気下840℃で更に100時
間熱処理した。得られた超伝導成形体の臨界電流密度は
、5700A / c rn’の値か得られた。
(実施例5)
実施例1で作製した超伝導粉末に20vo1%のポリビ
ニルアルコールを混合しペースト状とした。次いて、厚
さ1■のAg板にペーストで厚さ0.1mmの皮膜を形
成した。200℃て加熱しバインターを除去した後、酸
素含有率4%雰囲気中825℃で15時間熱処理した。
ニルアルコールを混合しペースト状とした。次いて、厚
さ1■のAg板にペーストで厚さ0.1mmの皮膜を形
成した。200℃て加熱しバインターを除去した後、酸
素含有率4%雰囲気中825℃で15時間熱処理した。
ついで、プレート温度300℃のホットプレスにて1.
ton/ c rn’の荷重を加えて加圧成形処理
を行った後、酸素含有率4%雰囲気中830℃て15時
間熱処理した。
ton/ c rn’の荷重を加えて加圧成形処理
を行った後、酸素含有率4%雰囲気中830℃て15時
間熱処理した。
得られた超伝導体厚膜は厚さか0.06mmで臨界電流
密度は、2100A/crn’てあった。
密度は、2100A/crn’てあった。
(発明の効果)
本発明に係わる超伝導材料の製造方法に依れば、臨界電
流密度か従来の製造方法より5〜lO倍以上大きい超伝
導材料を製造てきる。又、超伝導相の結晶か回し方向に
配向しており、焼結密度も理論密度の80%以上となる
のて、機械強度の大きい超伝導成形体の製造が容易とな
る。本発明の方法により製造される超伝導成形体は、磁
気シールド用超伝導体構造物、マグネット線材、送電用
線材等に用いることか出来る。
流密度か従来の製造方法より5〜lO倍以上大きい超伝
導材料を製造てきる。又、超伝導相の結晶か回し方向に
配向しており、焼結密度も理論密度の80%以上となる
のて、機械強度の大きい超伝導成形体の製造が容易とな
る。本発明の方法により製造される超伝導成形体は、磁
気シールド用超伝導体構造物、マグネット線材、送電用
線材等に用いることか出来る。
Claims (7)
- (1)Bi−Pb−Sr−Ca−Cu系酸化物超伝導体
の製造方法に於て、酸素含有体積分率2%以上22%以
下の雰囲気下、当該酸化物を800℃以上860℃未満
の温度で熱処理し超伝導体の結晶構造とした後、成形し
て超伝導成形体とし、820℃以上860℃未満の温度
で熱処理を行い、焼結した当該酸化物超伝導体に粉砕工
程を加えること無しに加圧成形処理を施し、更に、82
0℃以上860℃未満の温度で熱処理を行う事を特徴と
する,高臨界電流密度を有する超伝導材料の製造方法。 - (2)超伝導成形体を、酸素含有率2%≦P≦22%の
雰囲気において、−0.08P^2+3.4P+816
≦T(℃)≦−0.08P^2+3.4P+820で表
される範囲の温度で熱処理する事を特徴とする請求項1
記載の超伝導材料の製造方法。 - (3)超伝導成形体の熱処理、加圧成形、熱処理の連続
する工程を1回又は2回以上連続して行うことを特徴と
する請求項1項又は2項記載の超伝導材料の製造方法。 - (4)超伝導成形体の熱処理温度が酸素含有率4±0.
5%の雰囲気に於て830±2℃で有ることを特徴とす
る請求項1、2項又は3項記載の超伝導材料の製造方法
。 - (5)超伝導成形体の熱処理温度が酸素含有率8±0.
5%の雰囲気に於て840±2℃で有ることを特徴とす
る請求項1、2、3項又は4項記載の超伝導材料の製造
方法。 - (6)超伝導成形体の熱処理温度が酸素含有率21±0
.5%の雰囲気即ち一般には空気中に於て855±2℃
で有ることを特徴とする請求項1、2、3、4項又は5
項記載の超伝導材料の製造方法。 - (7)超伝導成形体の加圧成形方法が、加圧と無負荷を
繰り返すことにより成形体に結晶配向性を付与させるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4、5項又は6項記
載の超伝導材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1045990A JPH02258665A (ja) | 1988-12-01 | 1989-02-27 | 超伝導材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30444488 | 1988-12-01 | ||
JP63-304444 | 1988-12-01 | ||
JP1045990A JPH02258665A (ja) | 1988-12-01 | 1989-02-27 | 超伝導材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02258665A true JPH02258665A (ja) | 1990-10-19 |
Family
ID=26386089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1045990A Pending JPH02258665A (ja) | 1988-12-01 | 1989-02-27 | 超伝導材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02258665A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03265522A (ja) * | 1990-03-15 | 1991-11-26 | Rikagaku Kenkyusho | 単斜晶系Bi系高温超伝導体及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-02-27 JP JP1045990A patent/JPH02258665A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03265522A (ja) * | 1990-03-15 | 1991-11-26 | Rikagaku Kenkyusho | 単斜晶系Bi系高温超伝導体及びその製造方法 |
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