[go: up one dir, main page]

JPH0220536A - 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法 - Google Patents

導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法

Info

Publication number
JPH0220536A
JPH0220536A JP16907988A JP16907988A JPH0220536A JP H0220536 A JPH0220536 A JP H0220536A JP 16907988 A JP16907988 A JP 16907988A JP 16907988 A JP16907988 A JP 16907988A JP H0220536 A JPH0220536 A JP H0220536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
polyolefin resin
mixer
foam
patch product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16907988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2613439B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Masuko
増子 善明
Kazufumi Iio
和史 飯尾
Hiroshi Shimizu
洋 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Kako Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Kako Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Kako Co Ltd filed Critical Sanwa Kako Co Ltd
Priority to JP16907988A priority Critical patent/JP2613439B2/ja
Publication of JPH0220536A publication Critical patent/JPH0220536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2613439B2 publication Critical patent/JP2613439B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法に関
し、さらに詳しくは、例えば通常の帯電防止性の包装材
などとしての用途の他、特に電波吸収材として有用な導
電性ポリオレフィン発泡体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、電子部品使用の各種機器類の包装、輸送、保存用
材料や静電防止性マット等、導電性発泡体の用途が広範
に拡大されている。
そして゛、従来より導電性を有するプラスチックフオー
ムとしてはウレタンフオームが知られているが(例えば
特公昭52−38902号)、カーボンの脱落や色落ち
等の問題があり、また基材がウレタンであるため耐候性
が非常に悪いなどの問題がある。
このため、耐候性や耐薬品性、耐水性等に優れたポリオ
レフィンを基材とした導電性発泡体の製造方法が種々開
発され、本出願人も既に特許出願している(特開昭58
−198537号、特開昭58−198538号)。し
かしながら、基材となるポリオレフィン系樹脂に導電性
カーボンと共に発泡剤等を加えて混練し、導電性ポリオ
レフィン発泡体を製造する場合、カーボン練り込み時の
導電性カーボンの飛散が多く、発泡体の表面抵抗値が安
定しないという問題があった。また、導電性カーボンと
共に発泡剤を混練する場合、導電性カーボンの剪断発熱
が大きくなり、発泡剤の分解が起こり易くなる結果、発
泡前のシートに気泡が発生すると共に押出性が悪化する
というような問題も指摘されている。
このため、予めポリオレフィン系樹脂と導電性カーボン
を溶融、混練したマスターパッチ品を製造する工程を含
む方法、特に溶融している状態のポリオレフィン系樹脂
に導電性カーボンを混練し、ペレット状に成形してマス
ターパッチ品を製造する工程を含む方法など、種々開発
されている(特開昭59−129237号、特開昭60
−81237号、特開昭81−31440号、特公昭5
9−25815号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記のような予めマスターパッチ品を製造し、これを発
泡させる従来の導電性ポリオレフィン発泡体の場合、マ
スターパッチ品をつくる工程において、所謂高い剪断力
の作用が可能な混練機、例えばミキシングロール、押出
機、特に二軸の押出機、バンバリーミキサ−、ニーダ−
等が使用されている。
しかし、このような混練機を使用する従来の方法では、
せいぜい表面抵抗値が103Ω以上の発泡体しか得られ
ない。この理由としては、上記のような混練機の剪断力
によって導電性カーボンとして必要な鎖状構造がある程
度失なわれ、このため導電性が低下するものと思われる
また、上記のような混練機では、概して混線時のカーボ
ンの飛散が大きく、品質が安定しないという問題もある
従って、本発明の目的は、前記のような従来法の欠点を
解消し、表面抵抗値が低く、しかも品質の安定した導電
性ポリオレフィン発泡体の製造方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の方法によれば、前記目的を達成するため、基本
的には、マスターパッチ品をつくる段階において無機系
充填剤を添加すること、及び混合機として実質的に高い
剪断力が付加されないような粉粒体混合機を用いること
を特徴としている。
すなわち、本発明による第1の方法は、ポリオレフィン
系樹脂と無機系充填剤を粉粒体混合機中で溶融し、これ
に導電性カーボンを添加混合してマスターパッチ品をつ
くる工程、及び上記マスターパッチ品を加熱発泡する工
程からなることを特徴とする方法である。
本発明の第2の方法は、ポリオレフィン系樹脂と無機系
充填剤を粉粒体混合機中で溶融し、これに導電性カーボ
ンを添加混合してマスターパッチ品をつくる工程、及び
上記マスターパッチ品にポリオレフィン系樹脂を添加し
、加熱発泡する工程からなることを特徴とする方法であ
り、マスターパッチ品のポリオレフィン系樹脂の希釈に
よってカーボン濃度の調整を行なえる方法である。
〔発明の作用〕
一般に導電性カーボンブラックが複合されたポリオレフ
ィン系樹脂中での電子の移動は、カーボンブラックの持
つ、擬似グラファイト構造中のπ電子連鎖中の移動、及
び絶縁体であるポリオレフィンマトリックス中のカーボ
ンブラック粒子間の電子の移動によってなされると推J
PJされている(参照二山田久志、成田送部「導電性カ
ーボンブラックくケッチエンブラックEC〉と樹脂の導
電化」、プラスチックエージ、34[4]   (19
88)”)。
しかし、混線時に高い剪断力がかかると、カーボンの連
鎖が切断されて導電性の機能が低下してしまう。逆に、
剪断力をかけない混合機によれば、溶融したポリオレフ
ィン系樹脂同士がくっついて大きな塊になってしまうの
で、カーボンブラックを均一に分散することができない
本発明は、マスターパッチ品をつくる段階において、ポ
リオレフィン系樹脂の溶融を無機系充填剤の存在下で行
なうこと、および溶融混合を実質的に高い剪断力を付加
しない粉粒体混合機で行なうことによって、前記相反す
る要求を同時に満足させるものである。
すなわち、ポリオレフィン系樹脂を無機系充填剤と共に
溶融混合すれば、ポリオレフィン系樹脂のベレットが溶
融する際にその表面に無機系充填剤が付着し、大きな塊
になるのを防ぐことができる。従って、これに導電性カ
ーボンを添加混合してマスターパッチ品をつくる場合に
、従来のような高い剪断力を付加する混練機を用いなく
とも、粉粒体混合機で充分に導電性カーボンを分散させ
ることができる。その結果、カーボンの連鎖が切断され
ることなく、導電性を大巾に向上させることができる。
このように、本発明の方法によれば、マスターパッチ品
をつくる段階において、ポリオレフィン系樹脂を無機系
充填剤と共に溶融混合すること、及び粉粒体混合機を用
いること、という極めて簡単な方法により、驚くべきこ
とに従来の方法では得られなかった102Ωのオーダー
の表面抵抗値が得られ、導電性を大巾に改良することが
できた。
〔発明の態様〕
以下、本発明に係る導電性ポリオレフィン発泡体の製造
方法の各工程について具体的に説明する。
まず、第1の方法及び第2の方法のいずれにおいても、
ポリオレフィン系樹脂及び無機系充填剤を粉粒体混合機
中で溶融混合する。
これに所定量の導電性カーボンを加え、充分に混合した
後、冷却用ミキサーを通して排出し、粒状のマスターパ
ッチ品を得る。あるいは、混合物を例えばシート状に押
出した後、ペレタイザーによって切断する等のペレット
化工程によってペレット状のマスターパッチ品が得られ
る。
マスターパッチ品を得るための混合機としては、剪断力
ができるだけかからないこと、言い換えれば練り効果の
ないことが必要である。
股に混合混線機は練り効果の有無、大小によって混線機
と粉粒体混合機に分けることができるが、本発明の方法
においては、練り効果が殆ど無いか、有っても実質的に
分散した導電性カーボンの連鎖に影響を及ぼさないよう
なもの、所謂粉粒体混合機を用いる必要があり、従来用
いられているようなニーダ−、バンバリーミキサミキシ
ングロール等は不適当である。このような粉粒体混合機
としては、容器回転形、容器固定形等種々のタイプのも
のが知られており、例えばリボン形ミキサー等の粉粒体
混合機が使用できるが、高速流動形ミキサーが好ましく
、その中でもヘンシェルミキサーが特に好ましい。
マスターパッチ品の製造においては、ポリオレフィン系
樹脂100重量部に対し無機系充填剤を2〜20重量部
、好ましくは3〜10重量部、導電性カーボンを5〜3
0重量部、好ましくは10〜20重量部添加する。
前記したように、無機系充填剤は、溶融したポリオレフ
ィン系樹脂同士がくっつき合って大きな塊になるのを防
止する効果を有する。無機系充填剤の添加量が2重量部
未満になると上記効果を充分に発揮できず、溶融ポリオ
レフィン系樹脂が大きな塊になり、剪断力の殆どない粉
粒体混合機では導電性カーボンを分散させることができ
ない。一方、無機系充填剤の添加量が20重量部を超え
ると、後の発泡工程に悪影響を及はすので好ましくない
また、マスターパッチ品の導電性カーボンの添加量が3
0重量部を超えると、樹脂の伸びが低下し、良好な発泡
体を得ることができなくなるので好ましくなく、一方、
3重量部未満では充分な導電機能が得られなくなるので
好ましくない。
本発明の第1の方法では、上記のようにして得られたマ
スターパッチ品を加熱発泡させて導本性ポリオレフィン
発泡体を得るものであるが、このようなマスターパッチ
品を用いて発泡体を得る方法としては従来公知の各種方
法が適用できる。例えば、本発明のマスターパッチ品を
電子線又は化学架橋剤等で架橋し、これに発泡剤を添加
し、加熱発泡させる方法、マスターパッチ品に発泡剤及
び架橋剤を添加し、高温高圧下及び/又は常圧下で発泡
させるバッチ方法、マスターパッチ品を加熱溶融させ、
高温高圧下で揮発性もしくは分解性発泡剤を混合融解さ
せ、低圧帯域に押出発泡させる方法等が適宜選択できる
。これらの方法のうち、バッチ法による発泡倍率10倍
以上の高発泡体の製造方法を適用すると、電波吸収体用
の導電性発泡体として最適である。
本発明の適用に好適なバッチ方法について詳しく述べる
と、マスターパッチ品に適宜の量の発泡剤と架橋剤、必
要に応じて発泡助剤、充填剤、顔料を添加混練し、得ら
れた架橋性、発泡性組成物を加圧下金型中にて発泡剤が
実質的に分解しない温度に加熱することによって該組成
物を架橋せしめ、次いで得られた架橋発泡性組成物を急
激に発泡もしくは膨脂させないように発泡させ、例えば
−段階でもしくは二段階に分けて常圧下で加熱発泡させ
る。このような方法によって高発泡倍率の導電性発泡体
が得られるが、もちろん通常の一段常圧もしくは加圧発
泡法、二段加圧発泡法なども採用可能である。このよう
なバッチ方法の加熱条件は従来と同様でよく(特開昭5
8−198537号公報、特開昭58−1911538
号公報参照)、例えば130〜200℃の範囲で使用す
る方法に応じて適宜設定すればよいが、例えば上記好適
な方法における加熱条件は、加圧上加熱を発泡剤の種類
によって130〜160℃の範囲に、また加熱発泡を1
45〜200℃の範囲に設定すればよい。
上記のようなバッチ方式に好適に用いられる架橋剤とし
ては、ポリオレフィン系樹脂の流動開始温度以上の分解
温度を有するものであって、加熱により分解され、遊離
ラジカルを発生してその分子間もしくは分子内に架橋結
合を生ぜしめるラジカル発生剤であるところの有機過酸
化物、例えばジクミルパーオキサイド、1.1−ジター
シャリ−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、2.5−ジメチル−2,5−ジターシャ
リ−ブチルパーオキシヘキサン、2.5−ジメチル−2
,5−ジターシャリ−ブチルパーオキシヘキシン、α、
α−ジターシャリープチルパーオキシジイソブ口ピルベ
ンゼン、ターシャリ−ブチルパーオキシケトン、ターシ
ャリ−ブチルパーオキシベンゾエートなどがあり、また
発泡剤としてはポリオレフィン系樹脂の溶融温度以上の
分解温度を有する化学発泡剤であり、例えばアゾ系化合
物のアゾジカルボンアミド、バリウムアゾジカルボキシ
レート等;ニトロソ系化合物のジニトロソペンタメチレ
ンテトラミン、トリニトロソトリメチルトリアミン等;
ヒドラジッド系化合物のp。
p′−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジッド等;
スルホニルセミカルバジッド系化合物のp、p’ −オ
キシビスベンゼンスルホニルセミカルバジッド、トルエ
ンスルホニルセミカルバジッド等、などがある。また、
発泡助剤を発泡剤の種類に応じて添加することができる
。発泡助剤としては尿素を主成分とした化合物、酸化亜
鉛、酸化鉛等の金属酸化物、サリチル酸、ステアリン酸
等を主成分とする化合物、即ち高級脂肪酸あるいは高級
脂肪酸の金属化合物などがある。
不発IV丁の第2の方法は、前記第1の方法と同様にし
て得られたマスターパッチ品に、適宜の量の希釈用ポリ
オレフィン系樹脂を添加することを特徴とするものであ
り、他の配合剤、発泡方法は第1の方法と全く同様であ
る。希釈後のマスターパッチ品を好ましくは90重量%
、特に好ましくは95重量%にすることによって、マス
ターパッチ品を製造した後に導電性カーボンの量を調整
することができ、また一定の品質の導電性発泡体が得ら
れる。
なお、希釈用のポリオレフィン系樹脂を添加するので、
導電性は若干低下するが、マスターパッチ品に導電性の
バラツキがあっても、最終の発泡体の導電性のバラツキ
を緩和することができる。
この第2の方法において使用する希釈用ポリオレフィン
系樹脂は、一般にマスターパッチ品に使用したポリオレ
フィン系樹脂と同じ物を使用する。しかし、マスターパ
ッチ品に使用したポリオレフィン系樹脂と相溶性の高い
他のポリオレフィン系樹脂を希釈用に用いることもでき
る。
本発明でいうポリオレフィン系樹脂とは、オレフィンの
単独もしくは共重合体の他、他のモノマーとの共重合体
などを含み、例えば通常市販の高、中、低圧法により製
造されたポリエチレン、ポリ−1,2−ブタジェン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合
体、エチレン゛−酢酸ビニル共重合体、エチレンとメチ
ル−、エチル−、プロピル−、ブチル−の各アクリレー
トもしくはメタクリレートとの共重合体、またはこれら
をそれぞれ塩素化したもの、あるいはこれらの2種以上
の混合物またはこれらとアタクチックもしくはアイソタ
クチック構造を有するポリプロピレンとの混合物などで
ある。
本発明で用いられる導電性カーボンとは、ゴム及びプラ
スチック等に充填することにより、高い導電性を付与す
ることが可能な炭素状物質であれば良く、天然黒鉛、人
造黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維等があるが、一般
にファーネスブラック、アセチレンブラック等のカーボ
ンブラック、特に比表面積が900rf/g以上で中空
シェル構造を有する導電性のファーネスブラックが最も
好ましい。
また、本発明で用いられる無機系充填剤としては、軽質
あるいは重質の炭酸カルシウム、石膏、クレー タルク
、ケイソウ土等が好適に用いられるが、これらの中でも
表面処理された重質の炭酸カルシウムが発泡への悪影響
がなく最適である。
本発明の組成物には、滑材としてステアリン酸亜鉛のよ
うな金属石けん、あるいはワックス類を少ff1t加す
ることができる。また、場合によっては紫外線劣化防止
剤、酸化安定剤等の添加も可能である。
〔実 施 例〕
以下、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明は下記実施例により何ら限定されるものでな
いことはもとよりである。
実施例1 ポリエチレン樹脂(商品名「ツバチックし−300」三
菱化成工業(株)製)100重量部と重質炭酸カルシウ
ム6重量部を140℃に加熱したヘンシェルミキサーに
装入し、溶融混合した。次いで、これにファーネスブラ
ック(商品名「ケッチエンブラックECJケッチエン・
ブラック インターナショナル(株)製)16重量部を
加えてよく混合した後、溶融混合物を冷却用ミキサーに
通した後、排出し、粒状のマスターパッチ品を得た。
次に、得られたマスターパッチ品100flfffi部
に、アゾジカルボンアミド(商品名「ビニホールAC3
0SJ永和化成工業(株)製)9.。
重量部、亜鉛華0.15重量部、α、α′−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン(商品名「
パー力ドックスー14/P40」化薬ヌーリー(株)製
)0.7重量部、トリアリルイソシアヌレート(商品名
rTA I Cl日本化成(株)製)0.2重量部を加
え、ミキシングロールにて混練し、140℃に加熱され
たプレス内の金型(1000X500X35mm)に上
記混線物を充填し、60分間加圧下で加熱し、架橋した
発泡性シートを得た。
次いで、この発泡性シートを160℃に加熱された密閉
系でない金型(その外壁に加熱用熱媒体導管が設けられ
ており、キャビティサイズは2000X1000X90
鰭である)に入れ、150分間加熱して、冷却した後取
り出し、導電性発泡体を得た。
得られた発泡体は、厚み90m閣、見掛は密度0.06
6g/cm3であり、その表面抵抗値を測定したところ
3.0XIO2Ωであり、外観共に良好な導電性発泡体
であった。
なお、電気抵抗値は、米国John、Fluke、Mf
g、Co、Inc、製の8060A  TRUE  R
MS  MULTIMETER’を使用し、端子2cI
II間で端子を発泡体に突刺した後30秒後の値をal
l定した数値である。
実施例2 実施例1と全く同様にして得られたマスターパッチ品を
、ポリエチレン樹脂(商品名[ツバチック L−300
J前掲)で希釈し、マスターパッチ品の使用量を95%
にした。このようにして得られた組成物100重量部に
、実施例1と同じ配合剤を同じ割合で添加し、全く同じ
方法で発泡成形した。その結果、得られた導電性発泡体
の表面抵抗値は5.0XIO2Ωであり、外観も良好で
あった。
比較例1 ポリエチレン樹脂(商品名「ユカロンYF30J三菱油
化(株)製)100重量部と重質炭酸カルシウム1重量
部を140’Cに加熱したヘンシェルミキサーに装入し
、溶融混合したところ、ポリエチレン樹脂が大きな塊に
なり、ファーネスブラック16重量部をこれに加えたが
分散させることができながった。これは充填剤の量が少
なすぎるためである。
比較例2 マスターパッチ品をつくる工程において、加圧ニーダ−
を使用した以外は実施例1と全く同じ配合条件で導電性
発泡体を得た。得られた導電性発泡体の表面抵抗値をa
−1定したところ105Ωであり、電波吸収用として使
えるものではなかった。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の方法(第1の方法及び第2の方
法)によれば、ポリオレフィン系樹脂と無機系充填剤を
粉粒体混合機中で溶融混合し、これに導電性カーボンを
添加混合してマスターハツチ品をつくるため、ポリオレ
フィン系樹脂溶融物への導電性カーボンの分散性に優れ
、またポリオレフィン系樹脂と導電性カーボンを混合す
る際に導電性カーボンが飛散することがないので、最終
発泡体の表面抵抗値が安定し、はぼ一定の品質の導電性
発泡体が得られる。また、練り効果のない粉粒体混合機
を使用するため、導電性カーボンの連鎖を切断すること
がないので、表面抵抗値の極めて低い(1o2Ωオーダ
ー)導電性発泡体が得られる。このような発泡体は電波
吸収体用として用いることができ、実用上極めて高い価
値を有する。
また、本発明の第2の方法によれば、マスターパッチ品
をポリオレフィン系樹脂で希釈した後、加熱発泡させる
ものであるため、マスターパッチ品を製造した後に導電
性カーボンの量を調整でき、またマスターパッチ品に導
電性のバラツキがあっても、最終発泡体の導電性のバラ
ツキを緩和することができ、安定した均一な品質の導電
性ポリオレフィン発泡体が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオレフィン系樹脂と無機系充填剤を粉粒体混
    合機中で溶融し、これに導電性カーボンを添加混合して
    マスターパッチ品をつくる工程、及び上記マスターパッ
    チ品を加熱発泡する工程からなることを特徴とする導電
    性ポリオレフィン発泡体の製造方法。
  2. (2)ポリオレフィン系樹脂と無機系充填剤を粉粒体混
    合機中で溶融し、これに導電性カーボンを添加混合して
    マスターパッチ品をつくる工程、及び上記マスターパッ
    チ品にポリオレフィン系樹脂を添加し、加熱発泡する工
    程からなることを特徴とする導電性ポリオレフィン発泡
    体の製造方法。
  3. (3)粉粒体混合機が高速流動形である請求項1又は2
    記載の方法。
  4. (4)ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し無機系
    充填剤を2〜20重量部の割合で用いる請求項1又は2
    記載の方法。
JP16907988A 1988-07-08 1988-07-08 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法 Expired - Lifetime JP2613439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16907988A JP2613439B2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16907988A JP2613439B2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0220536A true JPH0220536A (ja) 1990-01-24
JP2613439B2 JP2613439B2 (ja) 1997-05-28

Family

ID=15879936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16907988A Expired - Lifetime JP2613439B2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2613439B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5472639A (en) * 1993-08-13 1995-12-05 The Dow Chemical Company Electroconductive foams
JP2001339190A (ja) * 2000-03-23 2001-12-07 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波吸収体およびその製造方法
CN112251013A (zh) * 2020-11-05 2021-01-22 成都佳驰电子科技有限公司 一种轻质宽带吸波复合材料低rcs测试载体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5472639A (en) * 1993-08-13 1995-12-05 The Dow Chemical Company Electroconductive foams
JP2001339190A (ja) * 2000-03-23 2001-12-07 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電波吸収体およびその製造方法
CN112251013A (zh) * 2020-11-05 2021-01-22 成都佳驰电子科技有限公司 一种轻质宽带吸波复合材料低rcs测试载体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2613439B2 (ja) 1997-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4160072A (en) Foamable and crosslinkable polyethylene composition, process for its production, and process for producing crosslinked polyethylene foams using said composition
JPH0238100B2 (ja)
US4493788A (en) Foamable electroconductive polyolefin resin compositions
JP3523943B2 (ja) 高発泡絶縁ポリエチレン用の発泡性樹脂組成物及びこれを被覆して作った高発泡絶縁ポリエチレン被覆電線
JPH0229095B2 (ja)
CA1197949A (en) Foamable polyolefin resin compositions
JPH0220536A (ja) 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法
JP2687144B2 (ja) 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法
JP3012950B2 (ja) 発泡剤組成物
JPH02272039A (ja) 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法
JPH09213133A (ja) 高発泡絶縁ポリエチレン用の発泡性樹脂組成物及びこれを被覆して作った高発泡絶縁ポリエチレン被覆電線
JPH06128403A (ja) 細径高発泡ポリエチレン絶縁ケーブルおよびその製造方法
JP2022050787A (ja) 耐熱性架橋ポリオレフィン発泡体及びその製造方法
JP2796739B2 (ja) 導電性ポリオレフィン発泡体の製造方法
EP0860465A1 (en) Foamed thermoplastic elastomeric article
JP5568350B2 (ja) ポリプロピレン系改質樹脂の製造方法
JPH07330935A (ja) 結晶性ポリオレフィン発泡体
US4766159A (en) Process for producing polypropylene foam
JP3306189B2 (ja) 発泡用オレフィン系樹脂組成物
JPH0476028A (ja) 高発泡絶縁ポリエチレン用発泡性樹脂組成物およびその製造方法
JP2823897B2 (ja) 高発泡絶縁性ポリエチレン系樹脂組成物の製造方法及び高発泡絶縁電線の製造方法
JPH0231087B2 (ja) Hatsuhoshashutsuseikeiyohoripuropirenseikeizairyo
JPS61133240A (ja) 高発泡用ポリプロピレン系樹脂組成物
JP5548495B2 (ja) ポリプロピレン系改質樹脂の製造方法、ポリプロピレン系改質樹脂
JPH0215579B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 12