JPH0219863B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0219863B2 JPH0219863B2 JP59091845A JP9184584A JPH0219863B2 JP H0219863 B2 JPH0219863 B2 JP H0219863B2 JP 59091845 A JP59091845 A JP 59091845A JP 9184584 A JP9184584 A JP 9184584A JP H0219863 B2 JPH0219863 B2 JP H0219863B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyimide
- parts
- organic pigment
- dispersant
- solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
本発明は耐熱性インキや耐熱性塗料などとして
使用されるポリイミド着色組成物に関する。 ポリイミドは耐熱性が優れているので耐熱性イ
ンキや耐熱性塗料として使用することができる
が、一般にポリイミドを用いてインキや塗料を作
る際に顔料や染料などの色素を分散することおよ
びその安定した分散体を得ることができないとい
う欠点があつた。 すなわち、ポリイミドは一般に溶剤に不溶であ
るので、比較的溶剤に溶解しやすいポリイミド前
駆体をジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミ
ドやN−メチル−2ピロリドンなどの極性溶剤に
溶解して塗料、インキに用いられる。これらのポ
リイミド溶液を用いて顔料などを分散すると、ワ
ニスの極性が強いためか、容易に分散せず、仮に
分散したとしても、経時によつて凝集を起し、安
定した色素の分散体を得ることができなかつた。
また、ポリイミド前駆体を使用しない方法、すな
わち、すでにイミド化されたものを溶剤に溶解し
たワニスも知られているが、ポリイミド前駆体の
ワニスと同様、安定した色素の分散体を得ること
が難しかつた。 本発明は、上記の欠点を改良し、分散がよく、
かつ分散安定性の良好なポリイミド着色組成物を
提供するものである。 本発明は、上記目的を達成するため、ポリイミ
ド、好ましくはポリイミド前駆体、溶剤、有機顔
料および該有機顔料と同じ系の母体を有する有機
色素の誘導体である分散剤を主成分とし、有機顔
料に対し該分散剤を0.1〜30重量%使用するポリ
イミド着色組成物であり、本発明のポリイミド着
色組成物を適用して得られたものは、有機顔料の
分散性が優れているため、発色性、混色した際の
色の均一性などに優れ、かつ耐熱性のあるものが
得られる。 本発明におけるポリイミドとは、従来から知ら
れているようにテトラカルボン酸無水物およびジ
アミンを溶剤中で反応させてなるポリイミド前駆
体、またはポリイミド前駆体をイミド化させた樹
脂である。耐熱性の点から、好ましくはポリイミ
ド前駆体を使用する。 本発明における溶剤とは、ポリイミド前駆体ま
たはポリイミド前駆体をイミド化させた樹脂を溶
解するものであればよく、たとえば、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セタミド、N−メチル−2ピロリドン、ヘキサメ
チルホスホアミドなどやこれらの混合溶剤が用い
られる。 本発明に係わる有機顔料は、ポリイミド着色組
成物の用途において耐熱性を必要とする場合に
は、耐熱性の優れた顔料を使用しなければならな
い。耐熱性のある顔料としてはベンジジンエロー
G、ベンジジンエローGR、リソールフアースト
オレンジ3GL、バルカンフアーストオレンジGG、
ピグメントスカーレツト3B、チオインジゴマル
ーン、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン、インダンスレンブルー、グリーンゴール
ド、マラカイトグリーンレーキなどである。 本発明に係る分散剤は有機色素の誘導体であ
り、有機顔料と同じ系の母体を有する。母体とな
る有機色素としてはアゾ系、フタロシアニン系、
キナクリドン系、アントラキノン系、ペリレン
系、ペリノン系、チオインジゴ系、ジオキサジン
系、イソインドリノン系、キノフタロン系、トリ
フエニルメタン系、金属錯塩系などである。これ
らの有機色素に置換基を有し、有機顔料の分散に
有効な誘導体が用いられる。置換基としては、水
酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、あるいは下記一般
式で示されるいずれかの置換基である。これらの
置換基から選ばれる少なくとも1種の置換基を有
する誘導体が用いられる。 一般式 −CH2−X−A (X:酸素またはイオウ原子、A:アリール基) (X:アルキレン基、R1、R2:水素原子または
アルキル基、あるいはR1とR2とで少なくとも窒
素原子を含む複素環) (R1:水素原子、アルキル基またはアリール基、
R2:アルキル基またはアリール基、あるいはR
とRとで少なくとも窒素原子を含む複素環) (R1:水素原子またはアルキル基、A:アルキ
レン基、R2:アルキル基、アルコキシアルキル
基またはシクロアルキル基、R3:水素原子、シ
クロアルキル基、あるいはR2とR3とで少なくと
も窒素原子を含む複素環) なお、有機顔料と、分散剤の母体有機色素と
は、通常色相の関係から同一のものが組合せられ
るが、必ずしも一致している必要はない。 本発明の組成物において、組成割合は、特に限
定はないが、通常ポリイミドが組成物に対し、10
〜50重量%程度であり、有機顔料の割合はポリイ
ミドの種類や有機顔料の種類によつて異なるが、
ポリイミドに対し、1〜30重量%程度であり、ま
た、分散剤は有機顔料の種類などによつて異なる
が、有機顔料に対し0.1〜30重量%程度である。
さらに有機顔料の含有率の高いカラーコンセント
レイトとしても、本発明の着色組成物を使用する
こともできる。なお、必要に応じて添加剤を配合
することもできる。 本発明に基づき塗料、インキなどを作るには、
ポリイミド、溶剤、有機顔料、分散剤をロールミ
ル、ボールミル、サンドミル、アトライター、そ
の他の分散、混合装置によつて分散、混合する。
また、ポリイミド、有機顔料、分散剤をロールミ
ルなどで予め分散させ、次に溶剤あるいはポリイ
ミドおよび溶剤のワニスで希釈することにより作
ることもできる。また、有機顔料および分散剤を
混合し、次にワニス等と混合、分散させることも
できる。なお、混合、分散の順序はこれだけに限
るものではなく、適宜行うことができる。 以上のようにして得られた塗料、インキなどを
被対象物に塗装などにより適用し、ポリイミドと
してポリイミド前駆体を使用した場合には、通常
200〜350℃の熱処理により、耐熱性のある皮膜な
どが得られる。また、ポリイミドとしてすでにイ
ミド化した樹脂を使用する場合には用いる溶剤を
揮散するだけで皮膜などが得られる。 本発明では分散剤である有機色素の誘導体を用
いているため、有機顔料の分散、さらに経時での
分散安定性に優れ、良好な着色物が得られる。 本発明による塗料、インキは、耐熱性を必要と
する電子部品などの用途に使用することができ
る。 次に実施例によりさらに詳細に本発明を説明す
る。「部」とは重量部を示す。 実施例 1 かきまぜ機、還流冷却器および温度計を付した
四ツ口フラスコに銅フタロシアニン10部をクロロ
スルフオン酸100部に完全に溶解した後、塩化チ
オニル21部を加え、徐々に昇温して、4時間112
〜113℃に保つ。冷却後、氷に投入してロ過、氷
水で洗う。このペーストを還流冷却器を付した四
ツ口フラスコにとり、水100部、N,N−ジエチ
ルアミノエチルアミン21部を加え、室温で12時間
撹拌した後に60℃で1時間加熱する。反応終了
後、ロ過、水洗、乾燥して銅フタロシアニン誘導
体の青色粉末を得る。この青色粉末を、元素分析
した結果、置換基 が約3基導入された誘導体の分析値に近似してい
た。 上記、銅フタロシアニン誘導体0.1部とα型銅
フタロシアニン顔料の混合物16.5部とポリイミド
前駆体(東レ(株)製セミコフアインSP−510、ジメ
チルアセトアミド(溶剤)、固形分15.9重量%)
100部、N,N−ジメチルホルムアミド200部を三
本ロールで混練した塗料の練り上り時25℃におけ
る粘度をBM型粘度計で測定した結果は、次の通
りであり構造粘性を示さない。
使用されるポリイミド着色組成物に関する。 ポリイミドは耐熱性が優れているので耐熱性イ
ンキや耐熱性塗料として使用することができる
が、一般にポリイミドを用いてインキや塗料を作
る際に顔料や染料などの色素を分散することおよ
びその安定した分散体を得ることができないとい
う欠点があつた。 すなわち、ポリイミドは一般に溶剤に不溶であ
るので、比較的溶剤に溶解しやすいポリイミド前
駆体をジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミ
ドやN−メチル−2ピロリドンなどの極性溶剤に
溶解して塗料、インキに用いられる。これらのポ
リイミド溶液を用いて顔料などを分散すると、ワ
ニスの極性が強いためか、容易に分散せず、仮に
分散したとしても、経時によつて凝集を起し、安
定した色素の分散体を得ることができなかつた。
また、ポリイミド前駆体を使用しない方法、すな
わち、すでにイミド化されたものを溶剤に溶解し
たワニスも知られているが、ポリイミド前駆体の
ワニスと同様、安定した色素の分散体を得ること
が難しかつた。 本発明は、上記の欠点を改良し、分散がよく、
かつ分散安定性の良好なポリイミド着色組成物を
提供するものである。 本発明は、上記目的を達成するため、ポリイミ
ド、好ましくはポリイミド前駆体、溶剤、有機顔
料および該有機顔料と同じ系の母体を有する有機
色素の誘導体である分散剤を主成分とし、有機顔
料に対し該分散剤を0.1〜30重量%使用するポリ
イミド着色組成物であり、本発明のポリイミド着
色組成物を適用して得られたものは、有機顔料の
分散性が優れているため、発色性、混色した際の
色の均一性などに優れ、かつ耐熱性のあるものが
得られる。 本発明におけるポリイミドとは、従来から知ら
れているようにテトラカルボン酸無水物およびジ
アミンを溶剤中で反応させてなるポリイミド前駆
体、またはポリイミド前駆体をイミド化させた樹
脂である。耐熱性の点から、好ましくはポリイミ
ド前駆体を使用する。 本発明における溶剤とは、ポリイミド前駆体ま
たはポリイミド前駆体をイミド化させた樹脂を溶
解するものであればよく、たとえば、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セタミド、N−メチル−2ピロリドン、ヘキサメ
チルホスホアミドなどやこれらの混合溶剤が用い
られる。 本発明に係わる有機顔料は、ポリイミド着色組
成物の用途において耐熱性を必要とする場合に
は、耐熱性の優れた顔料を使用しなければならな
い。耐熱性のある顔料としてはベンジジンエロー
G、ベンジジンエローGR、リソールフアースト
オレンジ3GL、バルカンフアーストオレンジGG、
ピグメントスカーレツト3B、チオインジゴマル
ーン、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン、インダンスレンブルー、グリーンゴール
ド、マラカイトグリーンレーキなどである。 本発明に係る分散剤は有機色素の誘導体であ
り、有機顔料と同じ系の母体を有する。母体とな
る有機色素としてはアゾ系、フタロシアニン系、
キナクリドン系、アントラキノン系、ペリレン
系、ペリノン系、チオインジゴ系、ジオキサジン
系、イソインドリノン系、キノフタロン系、トリ
フエニルメタン系、金属錯塩系などである。これ
らの有機色素に置換基を有し、有機顔料の分散に
有効な誘導体が用いられる。置換基としては、水
酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、あるいは下記一般
式で示されるいずれかの置換基である。これらの
置換基から選ばれる少なくとも1種の置換基を有
する誘導体が用いられる。 一般式 −CH2−X−A (X:酸素またはイオウ原子、A:アリール基) (X:アルキレン基、R1、R2:水素原子または
アルキル基、あるいはR1とR2とで少なくとも窒
素原子を含む複素環) (R1:水素原子、アルキル基またはアリール基、
R2:アルキル基またはアリール基、あるいはR
とRとで少なくとも窒素原子を含む複素環) (R1:水素原子またはアルキル基、A:アルキ
レン基、R2:アルキル基、アルコキシアルキル
基またはシクロアルキル基、R3:水素原子、シ
クロアルキル基、あるいはR2とR3とで少なくと
も窒素原子を含む複素環) なお、有機顔料と、分散剤の母体有機色素と
は、通常色相の関係から同一のものが組合せられ
るが、必ずしも一致している必要はない。 本発明の組成物において、組成割合は、特に限
定はないが、通常ポリイミドが組成物に対し、10
〜50重量%程度であり、有機顔料の割合はポリイ
ミドの種類や有機顔料の種類によつて異なるが、
ポリイミドに対し、1〜30重量%程度であり、ま
た、分散剤は有機顔料の種類などによつて異なる
が、有機顔料に対し0.1〜30重量%程度である。
さらに有機顔料の含有率の高いカラーコンセント
レイトとしても、本発明の着色組成物を使用する
こともできる。なお、必要に応じて添加剤を配合
することもできる。 本発明に基づき塗料、インキなどを作るには、
ポリイミド、溶剤、有機顔料、分散剤をロールミ
ル、ボールミル、サンドミル、アトライター、そ
の他の分散、混合装置によつて分散、混合する。
また、ポリイミド、有機顔料、分散剤をロールミ
ルなどで予め分散させ、次に溶剤あるいはポリイ
ミドおよび溶剤のワニスで希釈することにより作
ることもできる。また、有機顔料および分散剤を
混合し、次にワニス等と混合、分散させることも
できる。なお、混合、分散の順序はこれだけに限
るものではなく、適宜行うことができる。 以上のようにして得られた塗料、インキなどを
被対象物に塗装などにより適用し、ポリイミドと
してポリイミド前駆体を使用した場合には、通常
200〜350℃の熱処理により、耐熱性のある皮膜な
どが得られる。また、ポリイミドとしてすでにイ
ミド化した樹脂を使用する場合には用いる溶剤を
揮散するだけで皮膜などが得られる。 本発明では分散剤である有機色素の誘導体を用
いているため、有機顔料の分散、さらに経時での
分散安定性に優れ、良好な着色物が得られる。 本発明による塗料、インキは、耐熱性を必要と
する電子部品などの用途に使用することができ
る。 次に実施例によりさらに詳細に本発明を説明す
る。「部」とは重量部を示す。 実施例 1 かきまぜ機、還流冷却器および温度計を付した
四ツ口フラスコに銅フタロシアニン10部をクロロ
スルフオン酸100部に完全に溶解した後、塩化チ
オニル21部を加え、徐々に昇温して、4時間112
〜113℃に保つ。冷却後、氷に投入してロ過、氷
水で洗う。このペーストを還流冷却器を付した四
ツ口フラスコにとり、水100部、N,N−ジエチ
ルアミノエチルアミン21部を加え、室温で12時間
撹拌した後に60℃で1時間加熱する。反応終了
後、ロ過、水洗、乾燥して銅フタロシアニン誘導
体の青色粉末を得る。この青色粉末を、元素分析
した結果、置換基 が約3基導入された誘導体の分析値に近似してい
た。 上記、銅フタロシアニン誘導体0.1部とα型銅
フタロシアニン顔料の混合物16.5部とポリイミド
前駆体(東レ(株)製セミコフアインSP−510、ジメ
チルアセトアミド(溶剤)、固形分15.9重量%)
100部、N,N−ジメチルホルムアミド200部を三
本ロールで混練した塗料の練り上り時25℃におけ
る粘度をBM型粘度計で測定した結果は、次の通
りであり構造粘性を示さない。
【表】
このものを一週間放置後、同じBM型粘度計で
測定した結果は、
測定した結果は、
【表】
またチタン白で調整した白塗料で1/10カツト
の淡色塗料および混色塗料を作り、粘度をフオー
ドカツプ#4、20〜22秒(25℃)に調製し試験管
にとつて集合を観察したが、1ケ月後でも色分
れ、沈降を認めなかつた。 実施例 2 撹拌機の付いた容器に無置換α型キナクリドン
のプレスケーキ100部(乾燥重量)と下記の構造
(a)を有する平均2個のN−(2−カルボキシ−
5−ニトロベンゾイル)アミノメチル基で置換さ
れたキナクリドンプレスケーキ15部(乾燥重量)
とを入れ、さらに水を加えて約4000部のスラリー
とし、水酸化ナトリウム水溶液を加えPH9.5部に
調整し、50℃まで昇温し1時間撹拌体する。これ
に水和硫酸アルミニウム(Al2O3分として8重量
%)10.1部を加えた後、PH6に調整し、ろ過、水
洗を行い、100℃で乾燥して粉末とする。 この顔料組成物5部とポリイミド前駆体(東レ
(株)製セミコフアインSP−510)100部とを三本ロ
ールによつて分散した塗料の練上り時および1ケ
月放置後の25℃にける粘度をBM型粘度計で測定
した結果、構造粘性を示さなかつた。また、この
ようにして得られた塗料では、著しく表面グロス
の優れた塗膜が得られた。 実施例 3 100部のクロロスルホン酸に10部のキナクリド
ンを10〜20℃で加え1時間撹拌し、ついで40〜50
℃に昇温して10部の塩化チオニルを加え同温度で
3時間撹拌体した。反応液を1000部の氷水に加
え、ろ過、水洗してキナクリドンのジクロロスル
ホン化物の水ケーキを定量的に得た。このジクロ
ロスルホン化物の水ケーキを300部の氷水に加え
てリスラリーし、30部のN,N−ジエチルアミノ
エチルアミンを加えて10℃以下で3時間撹拌し、
ついで昇温して40〜50℃で1時間撹拌してろ過、
水洗した。 この水ケーキを300部の0.5%炭酸ソーダ水溶液
に加えて1時間撹拌して、ろ過、水洗、乾燥して
下記の構造を有するキナクリドン誘導体20部を得
た。 この化合物(b)の元素分析値は、ほぼ計算値
と一致した。 同様の方法で得られたジクロルスルホン化物
に、N,N−ジブチルアミノプロピルアミン、
N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N,N
−ジエチルアミノペンチルアミンを同様の方法で
反応せしめて下記構造を有するキナクリドン誘導
体を定量的に得た。 上記顔料誘導体0.1部、キナクリドン10部、ポ
リイミド前駆体(東レ(株)製セミコフアインSP−
910、N−メチル−2−ピロリドン(溶剤)、固形
分22重量%)100部を三本ロールにて混練し、練
り上り時および1ケ月放置後の25℃における粘度
をBM型粘度計で測定した結果、粘度変化は認め
られなかつた。またこの様にして得られた塗料で
は著しく表面グロスの優れた塗膜が得られた。 包装グラビア等のグラビアインキに使用した場
合にも流動性が良好で優れた印刷効果を示す。
の淡色塗料および混色塗料を作り、粘度をフオー
ドカツプ#4、20〜22秒(25℃)に調製し試験管
にとつて集合を観察したが、1ケ月後でも色分
れ、沈降を認めなかつた。 実施例 2 撹拌機の付いた容器に無置換α型キナクリドン
のプレスケーキ100部(乾燥重量)と下記の構造
(a)を有する平均2個のN−(2−カルボキシ−
5−ニトロベンゾイル)アミノメチル基で置換さ
れたキナクリドンプレスケーキ15部(乾燥重量)
とを入れ、さらに水を加えて約4000部のスラリー
とし、水酸化ナトリウム水溶液を加えPH9.5部に
調整し、50℃まで昇温し1時間撹拌体する。これ
に水和硫酸アルミニウム(Al2O3分として8重量
%)10.1部を加えた後、PH6に調整し、ろ過、水
洗を行い、100℃で乾燥して粉末とする。 この顔料組成物5部とポリイミド前駆体(東レ
(株)製セミコフアインSP−510)100部とを三本ロ
ールによつて分散した塗料の練上り時および1ケ
月放置後の25℃にける粘度をBM型粘度計で測定
した結果、構造粘性を示さなかつた。また、この
ようにして得られた塗料では、著しく表面グロス
の優れた塗膜が得られた。 実施例 3 100部のクロロスルホン酸に10部のキナクリド
ンを10〜20℃で加え1時間撹拌し、ついで40〜50
℃に昇温して10部の塩化チオニルを加え同温度で
3時間撹拌体した。反応液を1000部の氷水に加
え、ろ過、水洗してキナクリドンのジクロロスル
ホン化物の水ケーキを定量的に得た。このジクロ
ロスルホン化物の水ケーキを300部の氷水に加え
てリスラリーし、30部のN,N−ジエチルアミノ
エチルアミンを加えて10℃以下で3時間撹拌し、
ついで昇温して40〜50℃で1時間撹拌してろ過、
水洗した。 この水ケーキを300部の0.5%炭酸ソーダ水溶液
に加えて1時間撹拌して、ろ過、水洗、乾燥して
下記の構造を有するキナクリドン誘導体20部を得
た。 この化合物(b)の元素分析値は、ほぼ計算値
と一致した。 同様の方法で得られたジクロルスルホン化物
に、N,N−ジブチルアミノプロピルアミン、
N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N,N
−ジエチルアミノペンチルアミンを同様の方法で
反応せしめて下記構造を有するキナクリドン誘導
体を定量的に得た。 上記顔料誘導体0.1部、キナクリドン10部、ポ
リイミド前駆体(東レ(株)製セミコフアインSP−
910、N−メチル−2−ピロリドン(溶剤)、固形
分22重量%)100部を三本ロールにて混練し、練
り上り時および1ケ月放置後の25℃における粘度
をBM型粘度計で測定した結果、粘度変化は認め
られなかつた。またこの様にして得られた塗料で
は著しく表面グロスの優れた塗膜が得られた。 包装グラビア等のグラビアインキに使用した場
合にも流動性が良好で優れた印刷効果を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリイミド、溶剤、有機顔料および該有機顔
料と同じ系の母体を有する有機色素の誘導体であ
る分散剤を主成分とし、有機顔料に対し該分散剤
を0.1〜30重量%使用することを特徴とするポリ
イミド着色粗成物。 2 ポリイミドがテトラカルボン酸無水物および
ジアミンを反応させてなるポリイミド前駆体であ
る特許請求の範囲第1項記載のポリイミド着色粗
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59091845A JPS60235860A (ja) | 1984-05-10 | 1984-05-10 | ポリイミド着色組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59091845A JPS60235860A (ja) | 1984-05-10 | 1984-05-10 | ポリイミド着色組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60235860A JPS60235860A (ja) | 1985-11-22 |
JPH0219863B2 true JPH0219863B2 (ja) | 1990-05-07 |
Family
ID=14037909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59091845A Granted JPS60235860A (ja) | 1984-05-10 | 1984-05-10 | ポリイミド着色組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60235860A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6295412A (ja) * | 1985-10-22 | 1987-05-01 | Oyo Chishitsu Kk | クラックゲ−ジ |
JPS62256854A (ja) * | 1986-04-30 | 1987-11-09 | Sumitomo Naugatuck Co Ltd | 熱安定性に優れた着色剤配合耐熱性樹脂組成物 |
JP2575366B2 (ja) * | 1986-12-05 | 1997-01-22 | 東レ株式会社 | ポリイミド前駆体組成物およびその使用方法 |
JPS63165450A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-08 | Sumitomo Naugatuck Co Ltd | 熱安定性に優れた着色剤配合耐熱性樹脂組成物 |
JP2712226B2 (ja) * | 1988-02-08 | 1998-02-10 | 東レ株式会社 | カラーフィルター用導電耐熱着色ペースト |
JPH01247461A (ja) * | 1988-03-30 | 1989-10-03 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 着色樹脂組成物 |
-
1984
- 1984-05-10 JP JP59091845A patent/JPS60235860A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60235860A (ja) | 1985-11-22 |
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---|---|---|
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