JPH0213261B2 - - Google Patents
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- JPH0213261B2 JPH0213261B2 JP54137898A JP13789879A JPH0213261B2 JP H0213261 B2 JPH0213261 B2 JP H0213261B2 JP 54137898 A JP54137898 A JP 54137898A JP 13789879 A JP13789879 A JP 13789879A JP H0213261 B2 JPH0213261 B2 JP H0213261B2
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- JP
- Japan
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- colored
- coloring
- liquid
- liquid sample
- compound
- Prior art date
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/75—Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated
- G01N21/77—Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator
- G01N21/78—Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator producing a change of colour
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、液体試料中の呈色性化合物を光学的
に分析する液体試料の光学定量法に関するもので
ある。
に分析する液体試料の光学定量法に関するもので
ある。
従来、海水や河川水等の中の微量有害物質、例
えばリン化合物等を目的成分とし、その目的成分
を液体試料中から検出し定量するため、吸光光度
法やそれに更にに溶媒抽出法を応用した方法が提
案されている。
えばリン化合物等を目的成分とし、その目的成分
を液体試料中から検出し定量するため、吸光光度
法やそれに更にに溶媒抽出法を応用した方法が提
案されている。
前者の吸光光度法は、液体試料に適当な発色試
薬を加えて液体試料中の定量目的成分と反応さ
せ、ここに生成した呈色化合物を含む着色液を吸
収セルに入れて、その液の着色の強さ、具体的に
は吸光度を測定する方法である。しかし、この方
法では、液体試料中の定量目的成分のの濃度がき
わめて低いときには着色液の吸光度が低く定量で
きない欠点がある。このような場合には、吸光度
測定のための吸収セルの光路長を通常の10mmのも
のから20mmあるいは50mmに変えることにより、感
度の向上をはかる工夫がとられるが、この操作に
よる感度の増大もわずか2〜5倍にすぎない。
薬を加えて液体試料中の定量目的成分と反応さ
せ、ここに生成した呈色化合物を含む着色液を吸
収セルに入れて、その液の着色の強さ、具体的に
は吸光度を測定する方法である。しかし、この方
法では、液体試料中の定量目的成分のの濃度がき
わめて低いときには着色液の吸光度が低く定量で
きない欠点がある。このような場合には、吸光度
測定のための吸収セルの光路長を通常の10mmのも
のから20mmあるいは50mmに変えることにより、感
度の向上をはかる工夫がとられるが、この操作に
よる感度の増大もわずか2〜5倍にすぎない。
また、後者の溶媒抽出法を応用した方法は、水
相の容量の5分の1量または10分の1量の有機溶
媒を用いて水相中の着色した呈色化合物を有機溶
媒中に抽出して、有機溶媒相の着色の強度を水相
の強度の5倍または10倍に増大させた上、測定す
る方法である。しかし、この方法による感度の向
上も高々5〜10倍程度にすぎず、また呈色化合物
の種類、性状によつては有機溶媒中に抽出されな
いか抽出不充分な場合があり、常にこの方法が有
効に適用できるとは限らない。
相の容量の5分の1量または10分の1量の有機溶
媒を用いて水相中の着色した呈色化合物を有機溶
媒中に抽出して、有機溶媒相の着色の強度を水相
の強度の5倍または10倍に増大させた上、測定す
る方法である。しかし、この方法による感度の向
上も高々5〜10倍程度にすぎず、また呈色化合物
の種類、性状によつては有機溶媒中に抽出されな
いか抽出不充分な場合があり、常にこの方法が有
効に適用できるとは限らない。
このように、従来の吸光光度法では、液体試料
中の定量目的成分の濃度が低いときには、光路長
の大きい吸収セルの使用あるいは溶媒抽出法の応
用などの方法を用いても、飛躍的な感度の向上が
得られず、これが吸光光度法の限界と考えられて
いる。
中の定量目的成分の濃度が低いときには、光路長
の大きい吸収セルの使用あるいは溶媒抽出法の応
用などの方法を用いても、飛躍的な感度の向上が
得られず、これが吸光光度法の限界と考えられて
いる。
本発明は、このような従来方法の限界を解消
し、液体試料中の定量目的成分が微量であつても
高感度かつ高精度でそれを測定できる液体試料の
光学定量法を提供せんとするものであり、その特
徴とするところは、呈色性化合物を含む液体試料
に発色試薬を添加して沈澱物を含まない着色した
液体試料を形成し、該着色した液体試料を濾材を
用いて濾過し、前記発色試薬により着色した前記
呈色性化合物が該濾材上に濃縮した状態で該濾材
を着色させ、該着色した濾材に光を照射して該着
色した濾材からの反射光または該着色した濾材の
透過光の強度を測定して前記液体試料中の前記呈
色性化合物濃度を求めることにある。
し、液体試料中の定量目的成分が微量であつても
高感度かつ高精度でそれを測定できる液体試料の
光学定量法を提供せんとするものであり、その特
徴とするところは、呈色性化合物を含む液体試料
に発色試薬を添加して沈澱物を含まない着色した
液体試料を形成し、該着色した液体試料を濾材を
用いて濾過し、前記発色試薬により着色した前記
呈色性化合物が該濾材上に濃縮した状態で該濾材
を着色させ、該着色した濾材に光を照射して該着
色した濾材からの反射光または該着色した濾材の
透過光の強度を測定して前記液体試料中の前記呈
色性化合物濃度を求めることにある。
本発明は、上述のように材を使用しその着色
部における照射光の強度の測定によりなされかつ
それに対応する機構を有するため、いわゆる着色
材比色法ということもできるが、ここで、まず
本発明を第1図にもとづき具体的に説明する。
部における照射光の強度の測定によりなされかつ
それに対応する機構を有するため、いわゆる着色
材比色法ということもできるが、ここで、まず
本発明を第1図にもとづき具体的に説明する。
第1図において、液体試料は、タイマー1の作
動により一定時間駆動する液体試料の採取用ポン
プ2で反応槽3に送られ採取される。また、この
反応槽3には、やはりタイマー1で作動する別の
ポンプ4,5により試薬槽6,7から一定量の発
色試薬が加えられ、同時に、反応槽3に取付けら
れている撹拌器8によつて一定時間のかきまぜが
行なわれる。この間に液体試料中に含まれていた
呈色性化合物は発色試薬と反応して液体試料は全
体的に着色を呈し着色液となる。
動により一定時間駆動する液体試料の採取用ポン
プ2で反応槽3に送られ採取される。また、この
反応槽3には、やはりタイマー1で作動する別の
ポンプ4,5により試薬槽6,7から一定量の発
色試薬が加えられ、同時に、反応槽3に取付けら
れている撹拌器8によつて一定時間のかきまぜが
行なわれる。この間に液体試料中に含まれていた
呈色性化合物は発色試薬と反応して液体試料は全
体的に着色を呈し着色液となる。
次に、この発色液は、タイマー1の指令で開閉
する弁9の操作で自動過機構に送られ呈色化合
物の過が行なわれる。自動過機構は、基本的
には過装置10とこの過装置10に着色液を
供給する一対の液供給装置11,11′とから成
る。これら一対の液供給装置11,11′は相対
する先端部に耐食性ゴムリング12を嵌合した2
本のパイプであつてよく、それらの間に過装置
10がはさまれて位置するように構成されてい
る。更に液供給装置11,11′は、移動装置1
3により上下、前後または回転等で過装置10
から離れ得るようになつている。
する弁9の操作で自動過機構に送られ呈色化合
物の過が行なわれる。自動過機構は、基本的
には過装置10とこの過装置10に着色液を
供給する一対の液供給装置11,11′とから成
る。これら一対の液供給装置11,11′は相対
する先端部に耐食性ゴムリング12を嵌合した2
本のパイプであつてよく、それらの間に過装置
10がはさまれて位置するように構成されてい
る。更に液供給装置11,11′は、移動装置1
3により上下、前後または回転等で過装置10
から離れ得るようになつている。
また、過装置10は紙等の適当な材14
を備えた過部14,14′,14″を有し、かつ
移動装置13で第1図では左右方向に移動可能に
構成されている。
を備えた過部14,14′,14″を有し、かつ
移動装置13で第1図では左右方向に移動可能に
構成されている。
したがつて、弁9の開閉で送られてきた着色液
は液供給装置11の内を通つて過部14に送ら
れ、タイマー1の指令により吸引ポンプ15が作
動し吸引過が行なわれ、濾材が着色される。
過終了後、液供給装置11,11′は上下にはな
れ、方過装置10は光学検出装置16側に移動
する。即ち、第1図で過部14は過部14′
の位置に移動し、そこで材の着色部に光源17
から一定の光を照射し、その反射光による着色強
度が測定され、シグナルが表示装置18に表示さ
れるとともにプリンター19に打出される。これ
らの操作もタイマー1の指令で行なわれ、更に、
第1図の例では、このように着色強度が測定され
ている間に、過部14の位置に移動した過部
14″において着色液についての新らたな過が
行なわれており、これらの操作が連続的に行なわ
れる。
は液供給装置11の内を通つて過部14に送ら
れ、タイマー1の指令により吸引ポンプ15が作
動し吸引過が行なわれ、濾材が着色される。
過終了後、液供給装置11,11′は上下にはな
れ、方過装置10は光学検出装置16側に移動
する。即ち、第1図で過部14は過部14′
の位置に移動し、そこで材の着色部に光源17
から一定の光を照射し、その反射光による着色強
度が測定され、シグナルが表示装置18に表示さ
れるとともにプリンター19に打出される。これ
らの操作もタイマー1の指令で行なわれ、更に、
第1図の例では、このように着色強度が測定され
ている間に、過部14の位置に移動した過部
14″において着色液についての新らたな過が
行なわれており、これらの操作が連続的に行なわ
れる。
このようにして、本発明では過装置10に複
数の過部14,14′,14″を設ければ、液供
給装置11,11′との相対的移動により、反応
槽3中の同種液体試料について連続的にくり返し
測定が可能である。また、反応槽3を複数とし、
それに対応する液供給装置11,11′を複数に
すれば、異種の液体試料についての連続測定も可
能である。
数の過部14,14′,14″を設ければ、液供
給装置11,11′との相対的移動により、反応
槽3中の同種液体試料について連続的にくり返し
測定が可能である。また、反応槽3を複数とし、
それに対応する液供給装置11,11′を複数に
すれば、異種の液体試料についての連続測定も可
能である。
本発明の実施において、着色液の生成は、従来
の吸光光度法による方法と同じであつたもよい。
ただし本発明においては、従来の吸光光度法や溶
媒抽出法と同様に、発色試薬の添加によつて液体
試料中の呈色性化合物が着色する場合を対象と
し、沈澱を形成する場合は対象としない。発色試
薬は、呈色性化合物の種類によつて適宜選択さ
れ、それらは実施例において例示される。また、
液体試料は、海水、河川水であつてよく、本発明
では特定されない。濾材としては濾紙やメンブラ
ン・フイルターが好適である。また着色部の光の
強度を測定するには、第1図のように着色部から
の反射光の強度を測定してもよいが、着色部を透
過した光の強度を測定するようにしてもよい。
の吸光光度法による方法と同じであつたもよい。
ただし本発明においては、従来の吸光光度法や溶
媒抽出法と同様に、発色試薬の添加によつて液体
試料中の呈色性化合物が着色する場合を対象と
し、沈澱を形成する場合は対象としない。発色試
薬は、呈色性化合物の種類によつて適宜選択さ
れ、それらは実施例において例示される。また、
液体試料は、海水、河川水であつてよく、本発明
では特定されない。濾材としては濾紙やメンブラ
ン・フイルターが好適である。また着色部の光の
強度を測定するには、第1図のように着色部から
の反射光の強度を測定してもよいが、着色部を透
過した光の強度を測定するようにしてもよい。
本発明によれば、液体試料中の定量目的成分の
濃度がきわめて低く、着色液の吸光度が小さくて
通常の吸光光度法では測定できない場合でも、着
色液を適当な材で過するので発色試薬によつ
て着色した、液体試料中の呈色化合物によつて濾
材が強く着色する。例えば、人間の眼では着色液
の着色がきわめて小さく無色透明に見える場合で
も、これを材で過した場合には、材上に明
瞭な着色を見ることができる。この強く着色した
材の着色の程度を、光源から光を照射して着色
部から反射光の強さを測定したり、または光源か
らの光を着色部に照射しその部分を透過した光の
強さを測定する。したがつて、従来の吸光光度法
では測定できない微量の呈色化合物を含有する場
合でもその定量測定が可能であり、かつ高感度、
高精度となる。
濃度がきわめて低く、着色液の吸光度が小さくて
通常の吸光光度法では測定できない場合でも、着
色液を適当な材で過するので発色試薬によつ
て着色した、液体試料中の呈色化合物によつて濾
材が強く着色する。例えば、人間の眼では着色液
の着色がきわめて小さく無色透明に見える場合で
も、これを材で過した場合には、材上に明
瞭な着色を見ることができる。この強く着色した
材の着色の程度を、光源から光を照射して着色
部から反射光の強さを測定したり、または光源か
らの光を着色部に照射しその部分を透過した光の
強さを測定する。したがつて、従来の吸光光度法
では測定できない微量の呈色化合物を含有する場
合でもその定量測定が可能であり、かつ高感度、
高精度となる。
本発明の感度が飛躍的に向上する理由は、次の
ように考えることができる。即ち、従来法では、
呈色性化合物が着色した着色液そのものを測定す
るので着色の程度が少ないときにはおのずから測
定可能な最低定量目的化合物の濃度が普通は
1ppm程度に限定される。
ように考えることができる。即ち、従来法では、
呈色性化合物が着色した着色液そのものを測定す
るので着色の程度が少ないときにはおのずから測
定可能な最低定量目的化合物の濃度が普通は
1ppm程度に限定される。
ところが、本発明では呈色化合物が適当な
材、例えば直径45mm位の紙あるいはメンブラ
ン・フイルター等で過され着色した呈色化合物
によつて濾材が着色するので、液体試料全体に分
散していた呈色化合物が小面積の材表面上に濃
縮されたかたちとなる。したがつて、材上の着
色は飛躍的に強くなりこの強度を測定することに
なるから、測定可能な最低定量目的成分の濃度
は、1ppmの1000分の1、即ち、1ppbあるいはそ
れ以下にもなり得る。なお、着色した呈色化合物
によつて材が着色される理由は、沈澱を含まな
い、着色した呈色性化合物が溶解する液体試料中
の着色した呈色性化合物が濾材に吸着されるため
と考えられる。
材、例えば直径45mm位の紙あるいはメンブラ
ン・フイルター等で過され着色した呈色化合物
によつて濾材が着色するので、液体試料全体に分
散していた呈色化合物が小面積の材表面上に濃
縮されたかたちとなる。したがつて、材上の着
色は飛躍的に強くなりこの強度を測定することに
なるから、測定可能な最低定量目的成分の濃度
は、1ppmの1000分の1、即ち、1ppbあるいはそ
れ以下にもなり得る。なお、着色した呈色化合物
によつて材が着色される理由は、沈澱を含まな
い、着色した呈色性化合物が溶解する液体試料中
の着色した呈色性化合物が濾材に吸着されるため
と考えられる。
また本発明は着色した液体試料を濾過して濾材
を着色させ、この着色した濾材を光学定量するだ
けなので、操作も極めて簡単である。
を着色させ、この着色した濾材を光学定量するだ
けなので、操作も極めて簡単である。
本発明は、このようにして、例えば以下実施例
で説明するような、ヘテロポリ酸生成反応ばかり
でなく、強く着色した染料生成反応、金属キレー
ト生成反応、その他あらゆる呈色化合物生成反応
による着色液中の呈色化合物の測定に利用でき
る。
で説明するような、ヘテロポリ酸生成反応ばかり
でなく、強く着色した染料生成反応、金属キレー
ト生成反応、その他あらゆる呈色化合物生成反応
による着色液中の呈色化合物の測定に利用でき
る。
実施例 1
JIS K―250によつて作成した人工海水に、リ
ン酸カリウムで作成したリン酸標準溶液を加えリ
ン化合物を含む人工海水を作成した。この人工海
水200mlを250ml容量のメスフラスコにとり、海洋
観測針法にしたがつてリン化合物の吸光光度定量
用の発色試薬溶液(モリブテン酸アンモニウム15
gを500mlの蒸留水にとかした液100ml、濃硫酸
140mlを900mlの蒸留水にとかした液250ml、27g
のアスコルビン酸を500mlの蒸留水にとかした液
100ml、酒石酸アンチモニルカリウム0.34gを250
mlの蒸留水にとかした液50mlを混合したもの)25
mlを加えて撹拌し、リンの着色化合物を生成さ
せ、全量を250mlにうすめて着色液とした。
ン酸カリウムで作成したリン酸標準溶液を加えリ
ン化合物を含む人工海水を作成した。この人工海
水200mlを250ml容量のメスフラスコにとり、海洋
観測針法にしたがつてリン化合物の吸光光度定量
用の発色試薬溶液(モリブテン酸アンモニウム15
gを500mlの蒸留水にとかした液100ml、濃硫酸
140mlを900mlの蒸留水にとかした液250ml、27g
のアスコルビン酸を500mlの蒸留水にとかした液
100ml、酒石酸アンチモニルカリウム0.34gを250
mlの蒸留水にとかした液50mlを混合したもの)25
mlを加えて撹拌し、リンの着色化合物を生成さ
せ、全量を250mlにうすめて着色液とした。
次に、この着色液を直径45mmのメンブラン・フ
イルター(孔径0.3μ)で過し、そのメンブラ
ン・フイルター着色の強度を反射光法で測定し
た。その結果を第2図に示す。反射光法で着色す
る場合、通常フルスケールで100目盛であるので、
第2図のように2.0μg/250mlのリン化合物濃度
の場合の反射強度測定値、約12目盛は十分測定可
能であり、最低定量可能なリン化合物濃度は1目
盛相当の反射強度とすれば約0.1μg/250ml
(0.4ppb)程度になる。
イルター(孔径0.3μ)で過し、そのメンブラ
ン・フイルター着色の強度を反射光法で測定し
た。その結果を第2図に示す。反射光法で着色す
る場合、通常フルスケールで100目盛であるので、
第2図のように2.0μg/250mlのリン化合物濃度
の場合の反射強度測定値、約12目盛は十分測定可
能であり、最低定量可能なリン化合物濃度は1目
盛相当の反射強度とすれば約0.1μg/250ml
(0.4ppb)程度になる。
なお、比較のために、上記の着色液の吸光度を
光路長10mmの吸収セルを用いた吸光光度法で測定
し、メスフラスコ内のリン化合物の濃度と吸光度
との関係をプロツトして検量線を作成した。その
結果は第3図に示すとおりであり、ここではリン
化合物濃度20μg/250mlの場合の着色液の吸光
度はわずかに0.007である。しかし、通常の吸光
光度法では0.1〜0.6の吸光度を測定するのが普通
なので、0.007の吸光度ではとうてい正確な分析
ができない。
光路長10mmの吸収セルを用いた吸光光度法で測定
し、メスフラスコ内のリン化合物の濃度と吸光度
との関係をプロツトして検量線を作成した。その
結果は第3図に示すとおりであり、ここではリン
化合物濃度20μg/250mlの場合の着色液の吸光
度はわずかに0.007である。しかし、通常の吸光
光度法では0.1〜0.6の吸光度を測定するのが普通
なので、0.007の吸光度ではとうてい正確な分析
ができない。
即ち、海洋観測指針法による吸光光度法では、
2.0μg/250mlのリン化合物濃度の定量は不可能
であるが、本発明によれば0.2μg/250mlでも充
分に測定可能であり、更には0.1μg/250mlでも
可能であることがわかる。
2.0μg/250mlのリン化合物濃度の定量は不可能
であるが、本発明によれば0.2μg/250mlでも充
分に測定可能であり、更には0.1μg/250mlでも
可能であることがわかる。
実施例 2
実施例1と同じように作成したリン化合物を含
む人工海水200mlを250ml容量のメスフラスコにと
り、JIS K―0120法にしたがつてモリブテン酸ア
ンモニウム溶液(モリブテン酸アンモニウム15g
を蒸留水150mlとかし、これに濃硫酸180mlに水を
加えて800mlとした液を加えて全量を1とした
もの)25mlと、塩化第一スズ(塩化第一スズ1g
を塩酸5mlにとかし蒸留水で50mlにうすめ、金属
スズの小片を加えたもの)1.25mlを加えて撹拌
し、着色リン化合物を生成せしめ、全量を250ml
にうすめて着色液とした。
む人工海水200mlを250ml容量のメスフラスコにと
り、JIS K―0120法にしたがつてモリブテン酸ア
ンモニウム溶液(モリブテン酸アンモニウム15g
を蒸留水150mlとかし、これに濃硫酸180mlに水を
加えて800mlとした液を加えて全量を1とした
もの)25mlと、塩化第一スズ(塩化第一スズ1g
を塩酸5mlにとかし蒸留水で50mlにうすめ、金属
スズの小片を加えたもの)1.25mlを加えて撹拌
し、着色リン化合物を生成せしめ、全量を250ml
にうすめて着色液とした。
この着色液を用いて実施例1と同様に操作した
ところ、第4図に示す結果が得られた。この例で
は、2.0μg/250mlのリン化合物濃度の場合、反
射強度の測定値は19目盛で、本発明によれば十分
に定量可能である。
ところ、第4図に示す結果が得られた。この例で
は、2.0μg/250mlのリン化合物濃度の場合、反
射強度の測定値は19目盛で、本発明によれば十分
に定量可能である。
なお比較のために行つた。実施例1の比較とし
て示した同じ吸光光度法によれば、第5図のよう
な検量線となり、吸光度が小さく、したがつて
JIS K―0102法では2.0μg/250mlのリン化合物
の定量は困難である。
て示した同じ吸光光度法によれば、第5図のよう
な検量線となり、吸光度が小さく、したがつて
JIS K―0102法では2.0μg/250mlのリン化合物
の定量は困難である。
実施例 3
実施例1と同じようにして作成したリン化合物
を含む人工海水800mlを1000ml容量のメスフラス
コにとり、実施例1と同様の操作で測定したとこ
ろ、第6図に示す結果が得られた。この結果か
ら、2.0μg/1000mlのリン化合物濃度の反射強度
の測定値は19目盛で2ppbの測定が充分可能であ
り、反射強度1目盛に相当するリン濃度の0.1ppb
の測定も可能であることがわかる。
を含む人工海水800mlを1000ml容量のメスフラス
コにとり、実施例1と同様の操作で測定したとこ
ろ、第6図に示す結果が得られた。この結果か
ら、2.0μg/1000mlのリン化合物濃度の反射強度
の測定値は19目盛で2ppbの測定が充分可能であ
り、反射強度1目盛に相当するリン濃度の0.1ppb
の測定も可能であることがわかる。
一方、JIS K―0102法による測定では、2.0ppb
の液の吸光度は極めて小さく測定できなかつた。
の液の吸光度は極めて小さく測定できなかつた。
実施例 4
実施例2と全く同様に操作して、本発明を実施
した。ただし、この実施例では着色した材上に
光を照射し着色部分を透過した光の強度を測定す
る、透過光法で実施した。その結果が第7図に示
される。
した。ただし、この実施例では着色した材上に
光を照射し着色部分を透過した光の強度を測定す
る、透過光法で実施した。その結果が第7図に示
される。
ここで、2.0μg/250mlのリン化合物濃度の場
合の測定値は、フルスケール1000目盛のところ、
600目盛であつた。即ち、この場合は、反射光法
による実施例2の場合より更に高感度であつた。
合の測定値は、フルスケール1000目盛のところ、
600目盛であつた。即ち、この場合は、反射光法
による実施例2の場合より更に高感度であつた。
実施例 5
実施例2に準じて、フエニルフルオロン法によ
るスズ化合物の定量を行つたところ第8図の結果
が得られた。
るスズ化合物の定量を行つたところ第8図の結果
が得られた。
なお第9図はJIS K―D102の吸光光度法によ
る結果であり、本発明方法ではこの場合でも飛躍
的な感度向上が得られていることが理解される。
る結果であり、本発明方法ではこの場合でも飛躍
的な感度向上が得られていることが理解される。
第1図は本発明の装置を例示しかつその作動内
容を説明するための系統図、第2図はリン化合物
濃度と反射強度目盛との関係を示す図、第3図は
リン化合物濃度と吸光度との関係を示す図(検量
線図)、第4図はリン化合物と反射強度目盛との
関係を示す図、第5図はリン化合物濃度と吸光度
との関係を示す図、第6図はリン化合物濃度と反
射強度目盛との関係を示す図、第7図はリン化合
物濃度と透過強度目盛との関係を示す図、第8図
はスズ化合物濃度と反射強度目盛との関係を示す
図、第9図はスズ化合物濃度と吸光度との関係を
示す図、をそれぞれ示す。 3…反応槽、9…弁、10…過装置、11,
11′…液供給装置、13…移動装置、14,1
4′,14″…過部、16…光度検出装置、18
…表示装置。
容を説明するための系統図、第2図はリン化合物
濃度と反射強度目盛との関係を示す図、第3図は
リン化合物濃度と吸光度との関係を示す図(検量
線図)、第4図はリン化合物と反射強度目盛との
関係を示す図、第5図はリン化合物濃度と吸光度
との関係を示す図、第6図はリン化合物濃度と反
射強度目盛との関係を示す図、第7図はリン化合
物濃度と透過強度目盛との関係を示す図、第8図
はスズ化合物濃度と反射強度目盛との関係を示す
図、第9図はスズ化合物濃度と吸光度との関係を
示す図、をそれぞれ示す。 3…反応槽、9…弁、10…過装置、11,
11′…液供給装置、13…移動装置、14,1
4′,14″…過部、16…光度検出装置、18
…表示装置。
Claims (1)
- 1 呈色性化合物を含む液体試料に発色試薬を添
加して沈澱物を含まない着色した液体試料を形成
し、該着色した液体試料を濾材を用いて濾過し、
前記発色試薬により着色した前記呈色性化合物が
該濾材上に濃縮した状態で該濾材をを着色させ、
該着色した濾材に光を照射して該着色した濾材か
らの反射光または該着色した濾材の透過光の強度
を測定して前記液体試料中の前記呈色性化合物濃
度を求めることを特徴とする液体試料の光学定量
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13789879A JPS5661634A (en) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | Method and apparatus for optical determination of liquid sample |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13789879A JPS5661634A (en) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | Method and apparatus for optical determination of liquid sample |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5661634A JPS5661634A (en) | 1981-05-27 |
JPH0213261B2 true JPH0213261B2 (ja) | 1990-04-03 |
Family
ID=15209248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13789879A Granted JPS5661634A (en) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | Method and apparatus for optical determination of liquid sample |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5661634A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58160340U (ja) * | 1982-04-21 | 1983-10-25 | 工業技術院長 | 微量成分の定量装置 |
JPS58160341U (ja) * | 1982-04-21 | 1983-10-25 | 工業技術院長 | 濾紙上の濃縮試料の比色測定装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5219595A (en) * | 1975-08-06 | 1977-02-14 | Sumitomo Chem Co Ltd | Method and apparatus for automatic arresting of ions in water |
JPS5244690A (en) * | 1975-10-03 | 1977-04-07 | Sumitomo Chem Co Ltd | Method of quickly nalyzing cation contained in liquid |
-
1979
- 1979-10-24 JP JP13789879A patent/JPS5661634A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5661634A (en) | 1981-05-27 |
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