JPH0210808Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0210808Y2 JPH0210808Y2 JP1984143465U JP14346584U JPH0210808Y2 JP H0210808 Y2 JPH0210808 Y2 JP H0210808Y2 JP 1984143465 U JP1984143465 U JP 1984143465U JP 14346584 U JP14346584 U JP 14346584U JP H0210808 Y2 JPH0210808 Y2 JP H0210808Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tightening
- seat surface
- threaded
- torque
- small diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Connection Of Plates (AREA)
- Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、硬質部材相互間をねじ手段によつて
締結するボルトやナツト等のねじ部品の改良に関
するものである。
締結するボルトやナツト等のねじ部品の改良に関
するものである。
(従来技術)
一般にねじ部品による締結は、雄ねじ部品又は
雌ねじ部品のいずれか一方を回動して締付けがお
こなわれるが、この際にはできるだけ小さい一定
トルクの締付けによつて適正な締付力が得られる
ことが望ましく、トルク係数値が大きいと摩擦係
数も大きくなつて締付トルクに対する締付力(軸
力)が低下し、充分な締結が得られずにねじの緩
みや脱落の要因となる。
雌ねじ部品のいずれか一方を回動して締付けがお
こなわれるが、この際にはできるだけ小さい一定
トルクの締付けによつて適正な締付力が得られる
ことが望ましく、トルク係数値が大きいと摩擦係
数も大きくなつて締付トルクに対する締付力(軸
力)が低下し、充分な締結が得られずにねじの緩
みや脱落の要因となる。
また、特に平坦な広い座面のねじの場合には、
座面の摩擦計数が大きいことや、ねじ部品の仕上
り程度や表面処理の良否がトルク係数値のバラツ
キを大きく左右すると共に、被締結部材の切屑や
ねじ部品のメツキ剥離屑等が座面と被締結部材間
に介在され易く、摩擦係数を一層増大させたり焼
付きを生じさせ適正な締付力が得られ難い。
座面の摩擦計数が大きいことや、ねじ部品の仕上
り程度や表面処理の良否がトルク係数値のバラツ
キを大きく左右すると共に、被締結部材の切屑や
ねじ部品のメツキ剥離屑等が座面と被締結部材間
に介在され易く、摩擦係数を一層増大させたり焼
付きを生じさせ適正な締付力が得られ難い。
ところが、従来の一般のねじ部品は被締結部材
と面接触する座面が平坦であり、このねじ部品の
トルク係数を摩擦係数比に置換すると、ねじ部に
よるものが40%、ねじのリード角によるものが10
%、座面よるものが50%であり、座面の摩擦係数
の割合は全体の2分の1を占めている。
と面接触する座面が平坦であり、このねじ部品の
トルク係数を摩擦係数比に置換すると、ねじ部に
よるものが40%、ねじのリード角によるものが10
%、座面よるものが50%であり、座面の摩擦係数
の割合は全体の2分の1を占めている。
然も、近年になつてフランジ付き頭部を備えた
ねじ部品のように座面が広いものが多用されると
共に、これらの締付けが作業ロボツトによつて行
われるようになつてきたので、一段と安定した締
付力が得られるねじ部品が望まれている。
ねじ部品のように座面が広いものが多用されると
共に、これらの締付けが作業ロボツトによつて行
われるようになつてきたので、一段と安定した締
付力が得られるねじ部品が望まれている。
(考案の目的)
そこで本考案では、前記の従来技術の欠点を改
善するために、ねじ部品の締付座面の摩擦係数を
軽減させ、小さな締付けトルクで適正な締付力が
得られるねじ部品の提供を目的とするものであ
る。
善するために、ねじ部品の締付座面の摩擦係数を
軽減させ、小さな締付けトルクで適正な締付力が
得られるねじ部品の提供を目的とするものであ
る。
(考案の構成)
前記の目的を達成する本考案のねじ部品は、被
締結部材と均等に面接触する平坦で広い締付座面
を備えた鋼製のねじ部品に対し、この締付座面の
全域に摩擦接触面を軽減するための多数の小径凹
部を穿設したことを要旨とするものである。
締結部材と均等に面接触する平坦で広い締付座面
を備えた鋼製のねじ部品に対し、この締付座面の
全域に摩擦接触面を軽減するための多数の小径凹
部を穿設したことを要旨とするものである。
(実施例)
以下に、本考案のねじ部品を図示の実施例に基
づいて説明する。まず第1図および第2図は六角
ボルト1に適用した第1の実施例図であり、工具
を受容する頭部2が六角に形成され、該頭部2の
首下から軸部3が延在し、これに連続して雄ねじ
を形成したねじ部4が設けられている。前記頭部
2が被締結部材(図示せず)と締付時に面接触す
る座面5には多数の小径凹部6が設けられ、該小
径凹部はゴルフボールの表面に形成されるデイン
プル(Dinple)のような半球状で、ほぼ一様な
深さで点在されている。
づいて説明する。まず第1図および第2図は六角
ボルト1に適用した第1の実施例図であり、工具
を受容する頭部2が六角に形成され、該頭部2の
首下から軸部3が延在し、これに連続して雄ねじ
を形成したねじ部4が設けられている。前記頭部
2が被締結部材(図示せず)と締付時に面接触す
る座面5には多数の小径凹部6が設けられ、該小
径凹部はゴルフボールの表面に形成されるデイン
プル(Dinple)のような半球状で、ほぼ一様な
深さで点在されている。
次に第3図および第4図は、フランジ付ボルト
7に適用した第2の実施例図であり、頭部8とね
じ部9との間にフランジ部10が形成され、該フ
ランジ部10が被締結部材と締付時に面接触する
座面11には、前記第1の実施例と同様に多数の
小径凹部12が設けられている。
7に適用した第2の実施例図であり、頭部8とね
じ部9との間にフランジ部10が形成され、該フ
ランジ部10が被締結部材と締付時に面接触する
座面11には、前記第1の実施例と同様に多数の
小径凹部12が設けられている。
更に第5図および第6図は、座付ナツト13に
適用した第3の実施例図であり、締付時に被締結
部材と面接触するように格別に設けた二面巾より
直径の小さな座面14に、前記と同様の小径凹部
15を多数設けたものである。
適用した第3の実施例図であり、締付時に被締結
部材と面接触するように格別に設けた二面巾より
直径の小さな座面14に、前記と同様の小径凹部
15を多数設けたものである。
尚、上記の各実施例では小径凹部の形状を半球
状としたが、開口端面を楕円や方形その他の形状
とした凹部にしても良い。
状としたが、開口端面を楕円や方形その他の形状
とした凹部にしても良い。
(考案の効果)
次に本考案の効果を作用とともに説明すると以
下のとおりである。
下のとおりである。
1 ねじ締付けの際に発生する座面によるトルク
係数は、強度が高い被締結部材に対して小径凹
部で摩擦接触面が少なくなつた分だけ小さくな
り、このため同じ締付トルクでも従来より軸力
が大きくなつて締付力が増大すると共に、単位
面積当りの面圧荷重が増大して強固な締結が得
られる。
係数は、強度が高い被締結部材に対して小径凹
部で摩擦接触面が少なくなつた分だけ小さくな
り、このため同じ締付トルクでも従来より軸力
が大きくなつて締付力が増大すると共に、単位
面積当りの面圧荷重が増大して強固な締結が得
られる。
2 例えばフランジ付きの六角ボルトと通常の六
角ボルトのように座面の広さが異なる場合や、
同じねじ径でもフランジ径の異なる場合に、従
来は適正な締付力を得るために締付トルクの設
定を変えていたが、本願のねじ部品では小径凹
部の有無や多少によつて座面の負荷面積を合わ
せて同じ締付トルクに調整することが可能であ
る。
角ボルトのように座面の広さが異なる場合や、
同じねじ径でもフランジ径の異なる場合に、従
来は適正な締付力を得るために締付トルクの設
定を変えていたが、本願のねじ部品では小径凹
部の有無や多少によつて座面の負荷面積を合わ
せて同じ締付トルクに調整することが可能であ
る。
従つて、締付け工具の交換等を少なくした
り、同一の作業ロボツトによる締付け個所を多
くすることができるので、締付けトルクの管理
が容易で且つ作業能率の向上に役立つ。
り、同一の作業ロボツトによる締付け個所を多
くすることができるので、締付けトルクの管理
が容易で且つ作業能率の向上に役立つ。
3 締付けの際の摩擦や圧力によつて生ずる被締
結部材の切屑やメツキの剥離屑等は小径凹部内
に収容されるので、摩擦の増大や焼付き等を防
止することができる。
結部材の切屑やメツキの剥離屑等は小径凹部内
に収容されるので、摩擦の増大や焼付き等を防
止することができる。
4 潤滑油等を用いた高強度の締結においては、
小径凹部が一種の油ダマリとして機能し、油膜
切れを防止することができる。
小径凹部が一種の油ダマリとして機能し、油膜
切れを防止することができる。
第1図は本考案の第1の実施例による六角ボル
トの正面図、第2図は同平面図、第3図は第2の
実施例によるフランジ付ボルトの要部正面図、第
4図は同斜視図、第5図は第3の実施例による座
付ナツトの正面図、第6図は同平面図である。 符号の説明、1……六角ボルト、2,8……頭
部、3……軸部、4,9……ねじ部、5,11,
14……座面、6,12,15……小径凹部、7
……フランジ付ボルト、10……フランジ部、1
3……座付ナツト。
トの正面図、第2図は同平面図、第3図は第2の
実施例によるフランジ付ボルトの要部正面図、第
4図は同斜視図、第5図は第3の実施例による座
付ナツトの正面図、第6図は同平面図である。 符号の説明、1……六角ボルト、2,8……頭
部、3……軸部、4,9……ねじ部、5,11,
14……座面、6,12,15……小径凹部、7
……フランジ付ボルト、10……フランジ部、1
3……座付ナツト。
Claims (1)
- 被締結部材と均等に面接触する平坦で広い締付
座面を備えた鋼製のねじ部品に対し、この締付座
面の全域に摩擦接触面を軽減するための多数の小
径凹部を穿設したことを特徴とするねじ部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984143465U JPH0210808Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984143465U JPH0210808Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6158727U JPS6158727U (ja) | 1986-04-19 |
JPH0210808Y2 true JPH0210808Y2 (ja) | 1990-03-16 |
Family
ID=30701759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984143465U Expired JPH0210808Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0210808Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011110915A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Pentel Corp | 軸体 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2025085031A (ja) * | 2022-03-29 | 2025-06-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | インサート部品及びインサート成形品 |
-
1984
- 1984-09-25 JP JP1984143465U patent/JPH0210808Y2/ja not_active Expired
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011110915A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Pentel Corp | 軸体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6158727U (ja) | 1986-04-19 |
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