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JPH01306008A - 板材の形状制御方法および装置 - Google Patents

板材の形状制御方法および装置

Info

Publication number
JPH01306008A
JPH01306008A JP63135322A JP13532288A JPH01306008A JP H01306008 A JPH01306008 A JP H01306008A JP 63135322 A JP63135322 A JP 63135322A JP 13532288 A JP13532288 A JP 13532288A JP H01306008 A JPH01306008 A JP H01306008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape
flatness
control
plate
shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63135322A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaji Abe
可治 安部
Moto Kawakita
川北 本
Takeshi Maeda
猛 前田
Shigeharu Kaneda
金田 重治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP63135322A priority Critical patent/JPH01306008A/ja
Publication of JPH01306008A publication Critical patent/JPH01306008A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、板材の形状を制御するためのアクチュエータ
としてレベリング、ベンダー、シフトおよびクーラント
を備え、これらのアクチュエータにより圧延機出側にお
ける板材の形状を制御する板材の形状制御方法および装
置に関する。
(従来の技術) 圧延等における板の平坦度の制御は、圧延機出側におけ
る板の平坦度(板幅方向と圧延方向の板の平坦度)を所
望の値に保とうとするものであって、古くからの課題で
あった。
板の平坦度制御については、例えば単行水二日本鉄鋼協
会編「板圧延の理論と実際」 (昭和59年9月10、
日本鉄鋼協会)の第308ページから第312ページ(
12,5平坦度制御)に記載されている。この文献に記
載されているように、従来、熱間圧延では、(1)式や
(2)式でロールのペンディング力を制御していた。
ΔQ  −K  φΔφ+に211ΣΔφ ・・・(1
)7ま ただし、 ΔQ7 :最終スタンドのベンディング力修正量 Δφ−φ−φ* に1.に2 :比例、積分定数 φ:平坦度測定値 φ*:目標平坦度 ΔQ−″″に1ビΔP1+に2ピΔP1−1+k ・Δ
”(1−1)     ・・・(2)3ま ただし、 ΔQ1 :ベンディング力修正量 ΔP:圧延荷重変動量 ΔQ   :ベンディング力変動量 (i−1) k11’ k21” 31’圧延寸法とロールクラウン
によって決まる係数 i:スタンド番号 冷間圧延については、前記文献の第310〜311ペー
ジの図12.28に6段圧延機の平坦度制御システムが
示されており、平坦度検出器の出力を(3)式の4次多
項式で近似している。
φ−λIX+λ2X2+λ3x3+λ4X4・・・・・
・(3) ただし、幅方向端をX−±11幅方向中央をX・−〇と
する。
この(3)式に基づき、対称成分は山登り探索法で決定
してペンディング力および中間ロール位置を操作し、ま
た、非対称成分は操作量を圧下位置のレベリングとして
同様の方法で平坦度を制御していた。
(発明が解決しようとする課題) 上記の従来技術における熱間圧延では、主にペンディン
グ力しか制御していないため平坦度制御が充分でなく、
冷間圧延ではレベリング、ベンディング、中間ロール位
置などを操作しているが、クーラントの操作が充分でな
い。さらに、山登り探索法は演算時間がかかり、例えば
制御周期50m5のDDC(ダイレクトディジタルコン
トロール)には不向きである。
さらに、従来は技術者やオペレータの経験や知識が平坦
度制御に取り入れられるような仕組になっていなかった
【7たがって、圧延等における出側板材のクラウンや平
坦度を所望の値に制御する技術として不充分であった。
本発明は以上の事情を考慮してなされたもので、金属等
の圧延において、出側板材の形状を所望のものに制御す
る方法および装置を提供することを1」的とするもので
ある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は、板材の形状に関し
て複数位置に分割して設定された形状基準とそれに対応
する形状測定値との差として得られる形状偏差および当
該位置における重み係数の積と、レベリング、ベンダー
およびシフトの当該位置における操作量、影響係数およ
び重み係数の積の和との差を2乗したものを各位置につ
いて積算した値が最小になるようにレベリング、ベンダ
ーおよびシフトの各操作量を決定し、各位置ごとのクー
ラントの操作量、影響係数および重み係数の積を各位置
について積算した値と、各位置ごとの形状偏差および重
み係数の積からレベリング、ベンダーおよびシフトの各
操作量、影響係数および重み係数の積の和を差引いた値
とから各位置ごとのクーラント操作量を決定することを
特徴とする。
(作 用) 本発明によれば、複数位置に分割して設定した形状に関
する基■と実際値との差を形状偏差として各位置ごとに
影響係数および重み係数を考慮し、各アクチュエータの
操作量を総合的な観点から決定し形状制御を高速に行う
ことにより、良好な形状の板材を得ることができる。
また、形状制御に関する従来の知識や経験をルール化し
知識ベースとして記憶しておき、その知識ベースを用い
て推論を行い、知的な形状制御を実行することにより、
−層良好な形状制御を実現することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
圧延機には、例えば2段圧延機、4段圧延機、6段圧延
機、20段圧延機など、種々の種類のものがある。ここ
では6段圧延機を例にとり、形状制御の具体例として平
坦度制御を行う場合について説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すもので、各−対のワー
クロール1、中間ロール2、およびバックアップロール
3を有する6段圧延機により被圧延材4を所定の平坦度
に制御するものとする。圧延機出側に、被圧延材の幅方
向に複数(M個)に分割して平坦度を測定する平坦度計
5が設けられ、その検出結果すなわち圧延実績値が後述
の平坦度基準に等しくなるように平坦度制御装置6によ
りアクチュエータ7を介して平坦度制御が行われる。
被圧延材4は矢印A方向に送られるものとする。
平坦度基準は圧延スケジュール設定部8から与えられる
圧延スケジュールに基づいて決定される。
アクチュエータフにはレベリング71、ワークロール(
WR)ベンダー72、中間ロール(IMR)ベンダー7
3、ワークロール(WR)シフト74、中間ロール(I
MR)シフト75、およびロールクーラント76が含ま
れている。ロールクーラント76は、被圧延材4の幅方
向に複数(平坦度計5による幅方向平坦度検出数と同数
)に分割してそれぞれ独立に制御できるものとする。圧
延スケジュール設定部8で設定される圧延スケジュール
としては、例えば材種、板厚、板幅、送り速度、後工程
などが考慮される。
平坦度制御装置6は、各入力データに基づき、例えば5
0m5ごとに知的制御演算を繰返し、アクチュエータ7
を介して平坦度の知的制御を行う。
第2図はアクチュエータ7の説明図であり、図示のよう
にアクチュエータ7として、レベリング71、ワークロ
ール(WR)ベンダ72、中間ロール(IMR)ベンダ
73、ワークロール(WR)シフト74、中間ロール(
I M R’)シフト75、およびロールクーラント7
6(第2図には図示省略)が備えられている。レベリン
グ71はワークサイドとドライブサイドのロールギャッ
プを各々制御する。WRベンダー72はワークロール1
にベンディング(曲げ)力を与える。IMRペングー7
3は1MR2にベンディング(曲げ)力を与える。WR
シフト74はワークロール1を板幅方向にシフトする。
IMRシフト75は中間ロール2を板幅方向にシフトす
る。ロールクーラント76はロール冷却水を板幅方向に
M分割してロールの冷却を行う。
レベリング71、WRベンダー72、IMRベンダー7
3、WRシフト74、IWRシフト75には電動式およ
び油圧式があるが、通常は油圧式で実施する。
第2図に示すように、WRベンダー72、IMRベンダ
ー73、WRシフト74、およびIMRシフト75は、
それぞれ上、下の各ロールに対して設けられている。
第3図は第1図の実施例のより詳細な構成図であり、以
下、これについて訂細に説明する。
本発明の知的制御方法および装置について、まず平坦度
制御そのものについて説明し、次に知的制御について説
明する。
圧延スケジュール設定部8の設定結果に従って(1;、
用度基準設定部60で平坦度基章が決定され、これに対
して圧延スケジュール設定部8の設定結果および圧延実
績値検出部6つで検出された圧延実績値に基づいて基■
補正演算部66により基■補正値が決定され、両者は加
算器61で加算されて修正平坦度基準となり、これと平
坦度計5によって7fpJ定された平坦度との差すなわ
ち平坦度偏差を加算器62によって得て、これをゼロと
するように平坦度制御部63が作動する。なお、平坦度
制御部63には、圧延スケジュール設定部8の設定結果
および圧延実績値検出部69からの圧延実績値に基づい
て、形層係数および制御定数演算部67により演算され
た影響係数およびPID制御定数も導入される。
加算器61から出力される修正された平坦度基REIコ 準をy   (i−1〜N)、平坦度計5からの平ME
AS 坦度瀾定値をy、   (i−1〜N)とすれば、加算
器62から出力される平坦度偏差Δy、  (i −1
〜N)は、 REP  MEAS    ・・・・・・(1)ΔY’
−Yl  ’ji である。
この平坦度偏差Δy、が平坦度制御部63に入力される
。ここでは、 ・・・・・・(2) を基本式にして平坦度を制御する。
係数であり、η1 ’ Kxi、kZi’  kui’
  kVi’kwl’  kcjはそれぞれ重み係数で
ある。また、i−1,2,・・・Nであり、j−1,2
,・・・Nである。さらに、 ΔXニレベリング量 Δz:WRペンディング力 Δu:IMRペンディング力 Δv:WRシフト二 Δw:IMRシフト量 ΔC8二ロールクーラントニ である。
さて、平坦度制御部63では(1) 、 (2)式から
、として、このJが最小になるようなΔX、Δ2゜ΔU
、ΔV、ΔWを求める。(3)式の解は周知の解法で、 より求めることができる。(4)式の解をΔX。
Δ2.ΔU、ΔV、ΔWとする。これが各アクチュエー
タの操作量となる。
(4)式の解を(2)式に入れて、 ・・・・・・(5) を得る。(5)式の右辺の値は求まっているから、これ
をΔa、とする。
(5)式はi−1,2,・・・Nに対して・・・・・・
(6) となる。(6)式からΔc1.Δc1..・・・、Δc
Nというクーラント全を求めることができる。
以上(1)〜(6)式でアクチュエータ操作量ΔX。
Δ2.ΔU、Δ■、ΔW、ΔCtが求まった。
平坦度制御部63では、以上のようにして求められた操
作量をPID制御動作を通して選択器64に与える。選
択器64は、アクチュエータ7の構成に従い、必要な操
作量信号のみを加算器65に導く。加算器65では、各
操作量ごとに、初期設定部6Aにおける初期設定値に対
する手動介入部6Bからの手動介入値を加算器6Cで加
算するという形で必要に応じた手動介入を施し、その結
果をアクチュエータ7に与えて平坦度を制御する。
以上(1)〜(6)式の演算は高速に実施することがで
きるので、例えば50m5ごとのDDCを実現すること
ができる。
以上が本発明の第1の特徴である高速のDDC可能な、
iml〜Nに対して重みをつけた平坦度制御である。
次に本発明の第2の特徴である知的平坦度制御について
述べる。
第3図における圧延スケジュール設定部8は、鋼種、板
厚、板幅、客先、用途、ロールギャップ、張力、ロール
速度等を設定するものである。また、平坦度基準設定部
60は、圧延スケジュールに従って平坦度基準を知的に
決定し、同様に、基準補正演算部66は圧延スケジュー
ルと圧延実績値に従って平坦度基準を知的に補正するた
めの基準補正値を演算し、さらに、圧延スケジュールと
圧延実績値に従って影響係数および制御定数演算部67
により影響係数とPID制御定数が知的に決定される。
平坦度制御部63は平坦度の知的制御を行い、モード選
択部68は圧延スケジュールと圧延実績値に従ってアク
チュエータ7のモード選択すなわち運転すべき個々のア
クチュエータの選択を知的に実施する。
以下に知的平坦度制御について詳細に述べる。
まず、圧延スケジュール設定部8で設定された圧延スケ
ジュールは平坦度基準設定部60に与えられる。平坦度
基準設定部60では、鋼種、板厚、(i−1〜N)を決
める。この場合、圧延中の波圧延材4は板幅方向に温度
差を持っているのが普通である。したがって、圧延中に
希望の平坦度基が達成できたとしても、圧延後、板が冷
えて常温になった場合には板の平坦度が希望のものとは
異なってしまう。また、圧延中の波圧延材4の板幅方向
温度差は、鋼種、板厚、板幅だけでは決まらず、速度、
クーラント、潤滑油、ロール温度分布などによっても変
わる。圧延作業に携わる技術者やオペレータは経験知識
として、これらの圧延中の板幅方向温度差と常温になっ
たときの平坦度との関係を知っている。この関係は、例
えば平坦度で表現できる。例えば、板幅方向の温度差が
1℃存在すると、0.5I−UNIT (1−UNIT
は、0. 07kg/NA)の張力差を生ずる。したが
って、板幅方向の与えられた平坦度基準に対して温度差
によりこれを補正する。これが係数に、となる。また、
ユーザーから実際に製品を使ってみて平坦度を変更して
欲しい等の要望も生じ得る。
また、圧延作業に携わる技術者やオペレータは圧延機や
波圧延材のくせなどに関する知識を有していて、この知
識により平坦度基準を決める。
以上のように技術者やオペレータの知識や経験・・・、
N)を決めるためには、技術者やオペレータの知識・経
験などをルール表現しておき、鋼種、板厚、板幅、圧延
条件など、ケースバイケースでN)を決めるのがよく、
これが本発明の第2の特徴である。
このルール表現は、後述のプログラム例で示すように、
平坦度基準材温差というルールについては、 もし、 鋼種が   電磁鋼板で、 板厚が   0.29〜0.31mmで、板幅が   
1100〜1300mmで、客先が   T社で、 用途が   モータ鉄心で、 REFが  個別で、 材温が   KA”C ならば、 ′ サブルーチン 5ub−1を呼びなさい、という形
で行う。
以上のようにしてサブルーチン 5ub−1の中で数値
計算をして平坦度基準の補正を行うようにしている。
第4図は以上の知的制御を実現する機能ブロック図であ
る。技術者やオペレータ(以下、単にオペレータという
)100がその知識・経験をルール化して知識ベース1
01に入力する。この知識ベース101の内容を知識コ
ンパイラ102が知識内部表現103に変換する。この
知識内部表現103はコンピュータ内で推論を高速に行
うためのものであり、知識ベース101と実質的には同
じである。入出力部105からの要求により推論機構1
.04は知識内部表現103を用いて推論を行い、その
推論結果を入出力部105に渡す。
第4図の構成は第3図の平坦度基準設定部60、平坦度
制御部63、基準補正演算部66、影響係数および制御
定数演算部67、モード選択部68がそれぞれ有してい
る。
以下に、これを実現するプログラムの例を示す。
なお、ここで用いられているプログラム言語は、(1)
ではLISPであり、(2)および(3)ではFORT
RANである。
この例は平坦度1設定部60の場合の一例であるが、後
述する平坦度制御部63、基準補正演算部66、影響係
数および制御定数演算部67、あるいはモード選択部6
8の各機能を実現するのも全く同じ方法でよい。
プログラム例 (1)TDES3での記述 ; ルールモジュール 平坦度 (ru1cmodulc平坦度 Cド坦度基準      1) (平坦度基準補正    2) (平坦度影響係数    3) (平坦度制御定数    4) (モード選択      5) (平坦度制ga6) (平坦度基準材温差   7) ; ルール T塩度基準材温差 (rule甲坦度基準材温差 ;YKA計算プロシジャを起動するため;の条件 (schcma 平坦度CFBK (鋼種  電磁鋼板) (板厚  ?Th1ckncss (<−0,29&&
 >−0JI))(板幅  ?width   l<−
H[l(1&& >−130(it)(客先  T社) (用途  モータ鉄心) (REF  個別) (材温度 ?Tetap  =−KA))−〉 (call  5ubJ) :Y1KA1を計算し配列YKAにセット子る;以下省
略 二以下省略 ; プロシジャ宣言 ;゛ (procedure sub −1 、YKAを計算するプロシジャ : en t ry″5U31” :o−rilc″foo、o” :Lype 5ubroutine :languagc f77) (2)TDES3のエキスパートシステム(E S)で
呼び出すFORTRANのプログラム5UBROUTI
NE SOB −l C0MM0N /TDESDATA/X (50) 、
 Y (50) 、 KA (50) 、YKA (5
0)Do too l −1,50 YKA(1) −Y(1) * KA(1)100 C
0NTINUE ND (3)全体プログラムでのESの呼び出しPI?OCR
AM全体プログラム 1?EAL X(50)、Y(50)、KA(50)、
YKA(50)COMMON /TDH3DATA/X
、Y、KA、YKACX、 Y、 KAをセットする(
省略)CTDES3のESを呼び出しYKAを計算する
CALL TDES3 C計算値YKAを用いて次の計算を行う(省略)TOP ND 以上がプログラム例である。
次に、基準補正演算部66は、圧延スケジュール設定部
8で設定された圧延スケジュールと圧延実績値検出部6
9で検出された圧延実績値とを入力として、平坦度基準
設定部60で設定された平坦度基準に対する補正値を演
算するものであって、鋼種、板厚、板幅、客先、後工程
、用途等に応じて、通板時には板のエツジ部分を弱張力
にし、加減速時には速度に応じて平坦度基準を変え、圧
延速度時には平坦度基準のま\(補正値ゼロ)にする、
などの動作をする。これにより操業が安定し、平坦度の
よい板が得られる。
連続圧延材では板に溶接点が存在し、この場合も平坦度
基準を変更する必要がある。また、圧延機出側にはコイ
ラーがあり、圧延された板を巻き取るが、板の幅方向で
の厚みが変わると圧延機出側の板幅方向張力分布が変わ
るので、コイラーで。
のコイル直径に応じて平坦度基準を変更する。この場合
も、平坦度基準設定部60の場合と同じように、知識ベ
ースと推論機構により平坦度基準に対する補正値を求め
て、それを加算器61で加算する。
影響係数および制御定数演算部67においては、影響係
数およびPID制御定数が演算される。影響係数という
のは(2)式右辺の分数で表現された係数のことであり
、これは周知の圧延理論により、圧延機変形、ロール変
形、被圧延板変形に対するレベリング71、WRベンダ
ー72、IMRベンダー73、WRシフト74、IMR
シフト75、ロールクーラント76の影響を別途求め、
表の形でまとめておくものとする。これを影響係数表と
呼ぶことにする。この影響係数表は、鋼種、板厚、板幅
等に応じて影響係数および制御定数演算部67に記憶し
ておく。
この影響係数表は、鋼種、板厚、板幅、ロール直径、潤
滑油、スタンド間張力などに応じて平坦度基準設定部6
0の場合と同様のやり方で知識ベース化しておき、推論
機構を用いて推論し、その結果を平坦度制御部63に人
力する。
影響係数および制御定数演算部67で各アクチュエータ
に対し、鋼種、板厚、板幅等に応じてPID制御定数を
記憶していて、それを平坦度制御部63に与える。
PrD制御定数は、アクチュエータフの個々のアクチュ
エータの時定数およびゲイン、平坦度計5の時定数とゲ
イン、演算部67に記憶されている影響係数、平坦度制
御部63の平坦度制御周期などに応じて変更すれば、最
適な制御を実現することができる。したがって、これら
の値に応じて、平坦度基準設定部60の場合と同様のや
り方で、演算部67内にPID制御定数決定のためのル
ールを記憶させておき、推論機構により推論し、その推
論結果を平坦度制御部63に与える。
モード選択部68は、圧延スケジュール設定部8からの
圧延スケジュール、および圧延実績値検出部6つからの
圧延実績値に基づいて通板状態か、加減速状態か、圧延
状悪かを判断し、その判断結果に従って次のように動作
する。
通板時は、例えばレベリング71をOFF。
WRベンダー72をON、IMRベンダー73を0NS
WRシフト74をOFF、IMRシフト75をOFF、
ロールクーラント76をONとするように、選択器64
に対して操作指令を出す。
加減速、圧延中は、鋼種、板厚、板幅、速度等に応じて
、各アクチュエータのON、OFF状態を変える。また
、圧延機の他の図示していないサブ制御機能、例えば、
図示していない張力制御、走間変更制御、シャー制御、
コイラー制御、自動板厚制御などの状態に応じて、各ア
クチュエータのON、OFF状態を変更する。これらは
、平坦度基準設定部60の場合と同様に、ルール化して
おき、推論機構によって推論し、その推論結果に従って
各アクチュエータのON、OFF状態に関する指令を選
択器64に与える。
平坦度制御部63は(1)〜(6)式の演算とPID演
算を行うが、モード選択器68によって指令される各ア
クチュエータのON、OFF状態に応じて、(1)〜(
6)式を修正して用いる。これも平坦度基準設定部60
と同様にルール化しておき、モード選択部68の指令内
容に応じて推論し、この推論結果に従って、平坦度制御
演算を実施する。
以上のように本発明は圧延スケジュール、圧延実績値に
応じて技術者やオペレータや板のユーザーの経験や知識
をルールし、推論機構によって推論した平坦度制御を実
施するので設備や操業の変更に応じて最適な平坦度制御
を実現することができる。これが本発明の第2の特徴で
ある。
(実施例の効果) 以上述べた実施例においては、第1の特徴で述べたよう
に、影響係数を用い、(1)〜(6)式で表現した重み
係数付きの平坦度制御を高速に行うことにより、平坦度
の良好な板を得ることができる。
また、第2の特徴で述べたように、技術者やオペレータ
、被圧延板の使用者等の知識や経験をルール化して用い
、推論機構により推論し、この結果によって平坦度制御
を行うことにより、平坦度の一層良好な仮を得ることが
できる。
(他の実施例) 実施例においては6段圧延機について述べたが、本発明
は、2段、4段、8段、12段、20段など、他の段数
の圧延機にも全く同様に適用することができる。その場
合は、段数に応じてアクチュエータの数が増減する。ま
た、(1)〜(6)式で、シフトは設定のみに用いるよ
うな平坦度制御にも全く同様に適用することができる。
その場合、(1)〜(6)式でWRシフト、IMRシフ
トの項がゼロとなる。
また、上記実施例においては板の平坦度制御の場合につ
いて述べたが、平坦度計をクラウン計に変えることによ
り、上記と全く同様にして、板のクラウン(板幅方向の
板厚)を制御することができる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の第1の特徴によれば、影
響係数を用い、(1)〜(6)式で表現した重み定数付
きの形状制御を高速に行うことにより、形状の良好な板
を得ることができる。
また、第2の特徴によれば、技術者やオペレータ、被圧
延板の使用者等の知識や経験を用いて、推論機構により
推論し、この結果に従って形状制御を行なうことにより
、形状の一層良好な板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
圧延機のロール構成および各アクチュエータの作用を説
明するための説明図、第3図は本発明の一実施例の詳細
構成を示すブロック図、第4図は第3図の知的制御に係
る各装置部分のエキスパートシステム図である。 1・・・ワークロール(WR) 、2・・・中間ロール
(IMR)、3・・・バックアップロール(BUR)、
4・・・被圧延材、5・・・平坦度針、6・・・平坦度
制御装置、60・・・平坦度基準設定部、63・・・平
坦度制御部、64・・・選択器、66・・・基準補正演
算部、67・・・影響係数および制御定数演算部、68
・・・モード選択部、69・・・圧延実Ht1ii!検
出部、7・・・アクチュエータ、71・・・レベリング
、72・・・WRベンダー、73・・・IMRベンダー
、74・・・WRシフト、75・・・IMRシフト、7
6・・・ロールクーラント、8・・・圧延スケジュール
設定部、101・・・知識ベース、102・・・知識コ
ンパイラ、103・・・知識内部表現、104・・・推
論機構、A・・・被圧延材送り方向。 出願人代理人  佐  藤  −雄

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、板材の形状を制御するためのアクチュエータとして
    レベリング、ベンダー、シフトおよびクーラントを備え
    、これらのアクチュエータにより圧延機出側における板
    材の形状を制御する板材の形状制御方法において、 板材の形状に関して複数位置に分割して設定された形状
    基準とそれに対応する形状測定値との差として得られる
    形状偏差および当該位置における重み係数の積と、レベ
    リング、ベンダーおよびシフトの当該位置における操作
    量、影響係数および重み係数の積の和との差を2乗した
    ものを各位置について積算した値が最小になるようにレ
    ベリング、ベンダーおよびシフトの各操作量を決定し、
    前記各位置ごとのクーラントの操作量、影響係数および
    重み係数の積を各位置について積算した値と、前記各位
    置ごとの形状偏差および重み係数の積からレベリング、
    ベンダーおよびシフトの各操作量、影響係数および重み
    係数の積の和を差引いた値とから各位置ごとのクーラン
    ト操作量を決定する ことを特徴とする板材の形状制御方法。 2、各制御過程における演算の出力を、板材の形状制御
    に関する知識や経験をルール化した知識ベースに基づき
    推論機構により推論して決定することを特徴とする請求
    項1記載の板材の形状制御方法。 3、板材の形状を制御するためのアクチュエータとして
    レベリング、ベンダー、シフトおよびクーラントを備え
    、これらのアクチュエータにより圧延機出側における板
    材の形状を制御する板材の形状制御装置において、 板材の形状に関して複数位置に分割して設定された形状
    基準とそれに対応する形状測定値との差として得られる
    形状偏差および当該位置における重み係数の積と、レベ
    リング、ベンダーおよびシフトの当該位置における操作
    量、影響係数および重み係数の積の和との差を2乗した
    ものを各位置について積算した値が最小になるようにレ
    ベリング、ベンダーおよびシフトの各操作量を決定する
    第1の演算手段と、 前記各位置ごとのクーラントの操作量、影響係数および
    重み係数の積を各位置について積算した値と、前記各位
    置ごとの形状偏差および重み係数の積からレベリング、
    ベンダーおよびシフトの各操作量、影響係数および重み
    係数の積の和を差引いた値とから各位置ごとのクーラン
    ト操作量を決定する第2の演算手段と を備えたことを特徴とする板材の形状制御装置。 4、前記第1の演算手段および第2の演算手段はそれぞ
    れ、板材の形状制御に関する知識や経験をルール表現し
    た知識ベースと、各制御過程における演算出力を前記知
    識ベースに基づいて推論する推論機構とを備えているこ
    とを特徴とする請求項3記載の板材の形状制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0671643A1 (en) 1991-07-08 1995-09-13 Chinon Kabushiki Kaisha Camera and viewfinder assembly
CN102366760A (zh) * 2011-09-13 2012-03-07 中冶南方工程技术有限公司 冷轧带钢板形控制执行器调控功效系数在线解耦方法
CN109807184A (zh) * 2017-11-22 2019-05-28 东芝三菱电机产业系统株式会社 多辊式轧机的形状控制装置
JP2021010914A (ja) * 2019-07-03 2021-02-04 東芝三菱電機産業システム株式会社 圧延形状制御装置

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